JP2919497B2 - ながいもの鮮度保持方法 - Google Patents

ながいもの鮮度保持方法

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一好 林
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ながいもの鮮度保持方法に関するものであ
る。
〔従来の技術〕
ながいもは、高温に長時間放置すると腐りやすく、従
来のながいもの保存方法としては収穫したながいもを、
おがくず等に詰め、段ボール箱に入れた後、低温に保存
する方法が一般的である。また、保存期間延長の為、フ
ィルムで真空包装した後にこれを低温保存する方法もと
られている。
〔発明の課題〕
しかしながら、段ボール箱におがくずと共にいれるだ
けでは、空気中の酸素の影響でくされ、傷等の障害が発
生しやすい。また、フィルムで真空包装する方法では、
酸素の影響によるくされ、傷等の問題は防げるものの、
特に、ながいもは、その吸収による炭酸ガスの発生が著
しく、多量の炭酸ガスにより真空包装にゆるみが生じる
という欠点があった。
また、フィルム内に小袋タイプの炭酸ガス吸収剤を封
入後、真空包装することにより、真空包装のゆるみを防
止することも可能であるが、この場合外観上優れず、一
般消費者に受け入れられないばかりか、誤食によるトラ
ブルが起こる恐れもある。
本発明の課題は、これらの従来技術の問題点を一挙に
解消するとともに作業能率の向上も図れる合理的ななが
いもの鮮度保持方法を開発することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者等は、鋭意研究を重ねた結果、炭酸ガス吸収
能を有するフィルムを用いてながいもを真空包装するこ
とにより、上記課題を解決できることを見出し、本発明
を完成するに至った。
すなわち、本発明は、 1.炭酸ガス吸収機能を有するフィルムを用いてながいも
を真空包装することを特徴とするながいもの鮮度保持方
法。
2.炭酸ガス吸収機能を有するフィルムが、炭酸ガス吸収
剤を混入せしめた層を有するものである上記1記載のな
がいもの鮮度保持方法。
3.炭酸ガス吸収機能を有するフィルムが、炭酸ガス吸収
剤を混入せしめた層を含む少なくとも2層以上の層から
構成され、該フィルムでながいもを包装する際、炭酸ガ
ス吸収剤を混入せしめた層が直接ながいもと接触しない
ようにした上記1〜2のいずれか記載のながいもの鮮度
保持方法。
4.炭酸ガス吸収機能を有するフィルムが炭酸ガス吸収剤
を混入せしめた層と該層に隣接する炭酸ガス透過性を有
する層とを含む少なくとも2層以上の層から構成され、
該フィルムでながいもを包装する際、炭酸ガス透過性を
有する層をながいもと直接接触するようにした上記1〜
3のいずれか記載のながいもの鮮度保持方法。
5.炭酸ガス吸収剤が水酸化カルシウムであることを特徴
とする上記1〜4のいずれか記載のながいもの鮮度保持
方法。
に関するものである。
以下に本発明を更に詳細に記述する。
本発明に用いる炭酸ガス吸収機能を有するフィルム
は、例えばフィルム形成材料中に炭酸ガス吸収剤を混入
分散させることにより形成することができる。
炭酸ガス吸収剤としては、例えば水酸化カルシウム、
水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、酸化カルシウム等
を用いることが可能であるが、その中で特に水酸化カル
シウムが吸収力の点で好ましい。また、その使用量はな
がいもが発生する炭酸ガスの量により決定されるもので
特に限定されない。
本発明に用いる炭酸ガス吸収機能を有するフィルムは
単層のものでもよいが、炭酸ガス吸収剤が、水酸化カル
シウム、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、酸化カル
シウム等の水溶性物質を使用する場合には、これらの炭
酸ガス吸収剤を混入分散せしめたフィルム面がながいも
に接触しないようにすることが望ましく、このため、炭
酸ガス吸収剤が分散した層と炭酸ガス吸収剤を含有しな
い層を含む2層以上の層からなるフィルムを用い、炭酸
ガス吸収剤が混入、分散した層とながいもとが直接接触
しないように包装することが好ましい。
第1図は、この2層フィルムの断面図であり、炭酸ガ
ス吸収剤3がフィルム形成材料1中に混入、分散せしめ
られた層と炭酸ガス透過性を有するフィルム形成材料2
からなる層とから構成されている。
ながいもを包装する際には、この炭酸ガス透過性を有
するフィルム形成材料2からなる層とながいもと直接接
触する側、すなわち包装体の内側になるようにして包装
する。
フィルム形成材料1,2としては、ポリエチレン、ポリ
プロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリアミド、エチレン酢
酸ビニル共重合体鹸化物、ポリエステル等の熱可塑性樹
脂を使用できるが、これらに限定されるものではない。
また、第2図に示すように炭酸ガス吸収剤3をフィル
ム形成材料1中に分散させた層及び炭酸ガス透過性を有
するフィルム形成材料2から各層に加えてさらに強度や
バリヤー性等を補強する機能を有する機能層4を設け
て、本発明のフィルムを構成することもできる。
炭酸ガス吸収剤をフィルム形成材料1中に分散、含有
させフィルム化する方法としては、例えば、以下のよう
な方法をとることができる。
(i)バンパリー型ミキサーやローラー型ミキサーを用
いて加熱溶融した状態の熱可塑性樹脂と炭酸ガス吸収剤
を混合し、マスターバッチを作成する。
(ii)マスターバッチを任意のフィルム形成材料と混合
し、従来公知のTダイ法やインフレーション法により炭
酸ガス吸収剤を含有するフィルムを作成する。
このTダイ法やインフレーション法を用いる場合、従
来公知の共押し出し法によって積層フィルムを形成する
ことが可能であり、第1図に示す2層フィルムあるいは
第2図のようなさらに強度やバリヤー性等を補強する機
能を有する機能層4を設けた3層フィルムを作成するこ
とが可能である。
また、当然のことではあるが、炭酸ガス吸収剤を含有
するフィルムと他のフィルム形成材料を別々に作成し、
後に貼り合わせることにより、本発明のフィルムを作成
することも可能である。また、他のフィルム、例えば、
紙、金属箔等とのラミネーションによる多層化ももちろ
ん可能である。
また、真空包装の方法としては、従来公知のチャンバ
ー式脱気法、ノズル式脱気法等を用いることができる。
その真空度は100Torr以下程度であればよいが、より好
ましくは50Torr以下であることが望ましい。
〔実施例〕
次に実施例および比較例を挙げて本発明を更に具体的
に説明する。
実施例1 まず、水酸化カルシウム(純正化学製)15重量部を低
密度ポリエチレン(LDPE:日本ユニカー(株)製NUC DFD
−0148)85重量部に常法により練込み、厚み80μのフィ
ルムを得た。
上記フィルムと厚み15μのナイロンフィルム(ON:ユ
ニチカエンブレム)と、押し出しラミネーション法を用
いてLDPE(三井日石ポリマー(株)製 ミラソンM−16
P)を介して貼り合わせ、下記仕様のフィルムを得た。
ON15μ/LDPE20μ/水酸化カルシウム20%LDPE80μ 更に、上記フィルム上にLDPE(三井日石ポリマー
(株)製 ミラソンM−16P)20μの厚みで押し出しコ
ーティング法を用いて積層し、下記仕様の、本発明の炭
酸ガス吸収能を有するフィルムを得た。
ON15μ/LDPE20μ/水酸化カルシウム20%LDPE80μ/LD
PE20μ 次に、上記の炭酸ガス吸収能を有するフィルム210×3
00mmのパウチを作成し、このパウチに水洗後、長さ15cm
にカットしたながいもを真空包装し、5℃で保存した。
比較例1 通常のインフレーション法を用い、厚み80μのフィル
ムを作成し、実施例1と同様な手法で下記仕様の積層フ
ィルムを得た。
ON15μ/LDPE20μ/LDPE80μ/LDPE20μ 次に、この積層フィルムで210×300mmのパウチを作成
し、このパウチに水洗後、長さ15cmにカットしたながい
もを真空包装し、10℃で保存した。
比較例2 ダンボール箱におがくずを詰め、水洗後、長さ15cmに
カットしたながいもを入れ、5℃で保存した。
試験例 上記実施例および比較例中の外観および真空包装のゆ
るみを5日間おきに評価した。その結果を第1表および
第2表に示す。
〔発明の効果〕 以上述べた様に、本発明によれば炭酸ガス吸収機能を
有するフィルムを用いてながいもを真空包装することに
より包装体に長期間、ゆるみが生じない真空包装が可能
となるとともに、その保存中においてながいもの変色あ
るいは腐れを効果的に抑制し得るという効果を奏するも
のである。また、外観上従来の真空包装形態と全く変わ
らず、小袋タイプの炭酸ガス吸収剤を用いる方法に比べ
て外観上消費者に不信感を与えないばかりか、該小袋の
誤食の恐れもなく、さらにこのような小袋を別途に包装
体内に収納する手間も省ける点で作業能率の向上も図
れ、簡便かつ有効なながいもの鮮度保持方法を提供する
ことができた。
【図面の簡単な説明】
第1乃至第2図は本発明に用いる炭酸ガス吸収能を有す
るフィルムの断面図である。 1……フィルム形成材料 2……フィルム形成材料 3……炭酸ガス吸収剤 4……強度やバリヤー性等の機能を有する機能層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−254634(JP,A) 特開 昭63−63339(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A23B 7/00 - 9/34 A23L 3/36 - 3/54

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】炭酸ガス吸収機能を有するフィルムを用い
    てながいもを真空包装するに際し、炭酸ガス吸収機能を
    有するフィルムが、水溶性の炭酸ガス吸収剤を混入せし
    めた層を含む少なくとも2層以上の層から構成され、該
    フィルムでながいもを包装する際、炭酸ガス吸収剤を混
    入せしめた層の直接ながいもと接触しないようにしたな
    がいもの鮮度保持方法。
  2. 【請求項2】炭酸ガス吸収機能を有するフィルムが、水
    溶性の炭酸ガス吸収剤を混入せしめた層と該層に隣接す
    る炭酸ガス透過性を有するとを含む少なくとも2層以上
    の層から構成され、該フィルムでながいもを包装する
    際、炭酸ガス透過性を有する層をながいもと直接接触す
    るようにした請求項1記載のながいもの鮮度保持方法。
  3. 【請求項3】水溶性の炭酸ガス吸収剤が水酸化カルシウ
    ムであることを特徴とする請求項1又は2記載のながい
    もの鮮度保持方法。
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