JP2919475B2 - Fm復調器における適応制御型ヒルベルト変換器 - Google Patents

Fm復調器における適応制御型ヒルベルト変換器

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はヒルベルト変換器に係わり、特にディジタル
信号処理によるFM復調器に用いられるヒルベルト変換器
の改良に関する。
[発明の概要] FM復調器におけるヒルベルト変換器において、FM復調
出力から入力周波数を検出し、その検出信号に応じて直
交成分に相当する出力信号のタップ係数を制御すること
により、シフトレジスタの段数を増大させることなく振
幅歪みの低減を図ったものである。
[従来の技術] FM信号を利用する通信機器や、記録媒体へのFM信号の
記録、再生等においては、ディジタル信号に変換された
アナログFM信号を復調する方式のFM復調器が用いられる
ことがあり、このFM復調器にはFM信号の復調のためにヒ
ルベルト変換器を用いたものがある。この種のヒルベル
ト変換器としては、例えば、特開昭63−169104号、特開
昭63−200609号等に開示されたもの、あるいは本発明の
先願に係わる特願昭62−336092号に記載のものがある。
第3図に上記先願のヒルベルト変換器の構成図を示
す。
同図において、ADは入力ローパス信号s(t)を離散
化するためのA−D変換器、SRはシフトレジスタ、MLは
係数掛算器、Aは加算器、O1及びO2は第1及び第2の出
力端子である。シフトレジスタSRの各タップから出力さ
れる信号は各掛算器MLにより奇対称のタップ係数 が掛算されるようになっており、また第1の出力端子は
シフトレジスタSRの中心のタップから取り出され、第2
の出力端子は加算器Aの出力から取り出されるようにな
っている。
さて、第4図に示すような周波数スペクトラムを有す
るローパス信号s(t)を、第5図に示す如く時間間隔
Tで離散化したものの周波数スペクトラムは第6図に示
す通りとなる。
第6図に示す周波数スペクトラムの直交成分は第7図
に示す周波数領域での関数H(f)を掛算すればよい。
このH(f)は第7図より 但し*は、たたみ込み積分、 でδ(f)はデルタ関数を表わす。
上記H(f)の時間領域へのフーリエ逆変換h(t)
は下記の如く容易に求められる。
但し を示す。
上記h(t)を図示すると第8図に示すようになり、
これは奇対称の係数を有し、シフトレジスタのタップ数
が無限個のFIRディジタルフィルタの特性と同一である
ことを示している。従ってローパス信号をヒルベルト変
換した直交成分はシフトレジスタのタップ数が無限個の
FIRディジタルフィルタで実現できることがわかる。
実際には通常のFIRディジタルフィルタの設計のよう
に、例えば周波数軸上で特定の直交点のみ特性が保証さ
れるDFT(離散型フーリエ変換)の方法や、適当なウイ
ンドをかける方法等により、シフトレジスタの出力タッ
プ数を実用的な有限の個数に設定すればよい。適当なウ
インドをかけた一例を第3図に示す。
第3図において、第2の出力端子O2に得られる第2の
出力信号は第1の出力端子O1の第1の出力信号に対し直
交しており、所期の目的が達成される。
上述した第3図のヒルベルト変換器はシフトレジスタ
の段数が6のものであるが、シフトレジスタの最小段数
2のものとしては第9図に示す構成のものがあり、同図
において0.5はタップ係数である。
[発明が解決しようとする課題] さて、上述したヒルベルト変換器、特に第3図及び第
9図に示したタイプのものでは、位相歪みは発生しない
が、振幅歪みが存在する。
第10図は第9図に示すタイプのヒルベルト変換器の振
幅歪みを、第11図は第3図のものの振幅歪みを示し、こ
れらの図で、fCは入力信号の周波数、fSはサンプリング
周波数、Tは遅延時間で、T=1/4fC,fS=1/Tとなって
いる。
このようなヒルベルト変換器を広帯域なものとするに
は振幅歪みを抑えるため構成段数を増やさなければなら
ない。構成段数が少ないヒルベルト変換器を用いたFM復
調器では周波数偏移の大きいFM信号を復調すると第14図
のような歪みが生ずる。
しかし構成段数を多くすれば、回路構成が複雑かつ高
価となるのは避け難い。
[発明の目的] 従って本発明の目的は構成段数(タップ数)が少なく
ても振幅歪みが少なく、FM復調器に好適なヒルベルト変
換器を提供するにある。
[課題を解決するための手段] 本発明は上記目的を達成するため、少なくとも奇対称
の係数のみを有するディジタルフィルタを有し、該フィ
ルタのシフトレジスタの中心のタップより第1の出力信
号を、上記シフトレジスタの各タップから所定のタップ
係数を掛算して第2の出力信号を夫々取り出して、第2
の出力信号が第1の出力信号に対して直交するように構
成されたヒルベルト変換器を用いたFM復調器において、
該FM復調器のFM復調出力から入力周波数を検出し、その
検出信号に応じて上記ヒルベルト変換器のタップ係数を
制御するタップ係数適応制御部を設けたことを要旨とす
る。
[作用] 復調出力が帰還され、復調出力より検出された入力周
波数に応じてタップ係数が制御される。従ってヒルベル
ト変換器のタップ数が少ないときに生ずる振幅歪みが補
正され、タップ数を増やすことなく最適タップ係数が得
られる。
[実施例] 以下図面に示す実施例を参照して本発明を説明する。
第1図は本発明によるヒルベルト変換器を用いたディジ
タル信号処理によるFM復調器の一実施例を示す。
同図において、1はA/D変換部、2はヒルベルト変換
器、3は位相検出部、4は微分部、5はD/A変換部、6
はタップ係数適応制御部である。
ヒルベルト変換部2として、例えば、第9図に示すよ
うな構成段数2のものを用いるとすれば、タップ係数適
応制御部6は第2図に示すように構成する。同図におい
て、7は周波数検出部、8は遅延回路、9はタップ係数
発生部である。
第1図のFM復調器ではFM変調された入力信号s(t)
の周波数の変化に応じて第12図に示すような復調出力が
得られる。この復調出力は周波数検出部7に与えられ、
その周波数fに対応した信号が遅延回路8を介してタッ
プ係数発生部9に加えられる。
入力信号周波数f1に対応するヒルベルト変換器の直交
出力成分(K)はSIN(2πf1T)で表わせる。但し、
T=1/4fCである。また遅延回路はnTで表わされ、n=
1,2,3……,である。
而してタップ係数発生部9によって第9図のヒルベル
ト変換器のタップ係数0.5をSIN(2πf1T)で割算した
ものを新たなタップ係数として出力し、ヒルベルト変換
器の直交成分出力を発生する掛算器MLに与えると、その
時の直交出力成分(K)の周波数特性は第13図のよう
になり、第15図に示す如く復調出力の振幅歪みが改善さ
れているのがわかる。即ち、入力周波数fにより0.5/SI
N(2πfT)が最適タップ係数となり、n=1のとき最
も有効となる。
ヒルベルト変換器として第3図に示す構成段数6のも
のを用いる時も、同様にして各タップ係数 をFM復調出力に応じて適応制御すればよい。
[発明の効果] 以上説明したように本発明によればヒルベルト変換器
のタップ係数をFM復調出力に応じて適応制御しているの
で、ヒルベルト変換器の構成段数を増やさなくても、広
帯域となし得るので、周波数偏移の大きいFM変調信号の
復調において振幅歪みを生じることがない。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は本発明の一実施例を示すブロック
図、第3図は従来のヒルベルト変換器の一例を示すブロ
ック図、第4図はローパス信号の周波数スペクトラムを
示す図、第5図はローパス信号の離散化を示す図、第6
図は離散化されたローパス信号の周波数スペクトラムを
示す図、第7図はヒルベルト変換に必要な周波数領域の
関数を示す図、第8図は第7図の関数の時間領域へのフ
ーリエ逆変換形を示す図、第9図は従来のヒルベルト変
換器の例を示すブロック図、第10図及び第11図は夫々第
9図及び第3図のヒルベルト変換器の振幅歪みを示す
図、第12図は前記実施例のFM復調出力を示す図、第13図
は前記実施例におけるヒルベルト変換器の直交出力成分
の周波数特性図、第14図は従来のFM復調出力波形図、第
15図は本発明のFM復調出力波形図である。 1……A/D変換部、2……ヒルベルト変換部、3……位
相検出部、4……微分部、5……D/A変換部、6……タ
ップ係数適応制御部、7……周波数検出部、8……遅延
回路、9……タップ係数発生部。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H03H 17/00 - 17/08 H03H 21/00 H03D 3/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも奇対称の係数のみを有するディ
    ジタルフィルタを有し、該フィルタのシフトレジスタの
    中心のタップより第1の出力信号を、上記シフトレジス
    タの各タップから所定のタップ係数を掛算して第2の出
    力信号を夫々取り出して、第2の出力信号が第1の出力
    信号に対して直交するように構成されたヒルベルト変換
    器を用いたFM復調器において、該FM復調器のFM復調出力
    から入力周波数を検出し、その検出信号に応じて上記ヒ
    ルベルト変換器のタップ係数を制御するタップ係数適応
    制御部を設けたことを特徴とするFM復調器における適応
    制御型ヒルベルト変換器。
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