JPH02217015A - Fm復調器における適応制御型ヒルベルト変換器 - Google Patents

Fm復調器における適応制御型ヒルベルト変換器

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JPH02217015A
JPH02217015A JP3779889A JP3779889A JPH02217015A JP H02217015 A JPH02217015 A JP H02217015A JP 3779889 A JP3779889 A JP 3779889A JP 3779889 A JP3779889 A JP 3779889A JP H02217015 A JPH02217015 A JP H02217015A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はヒルベルト変換器に係わり、特にディジタル信
号処理によるFM復調器に用いられるヒルベルト変換器
の改良に関する。
[発明の概要] FM復調器におけるヒルベルト変換器において、FM復
調出力から入力周波数を検出し、その検出信号に応じて
直交成分に相当する出力信号のタップ係数を制御するこ
とにより、シフトレジスタの段数を増大させることなく
振幅歪みの低減を図ったものである。
[従来の技術] FM信号を利用する通信機器や、記録媒体へのFM信号
の記録、再生等においては、ディジタル信号に変換され
たアナログFM信号を復調する方式のF、M復調器が用
いられることがあり、このFM復調器にはFM信号の復
調のためにヒルベルト変換器を用いたものがある。この
種のヒルベルト変換器としては、例えば、特開昭63−
169.104号、特開昭63−200609号等に開
示されたもの、あるいは本発明の先願に係わる特願昭6
2−336092号に記載のものがある。
第3図に上記先願のヒルベルト変換器の構成図を示す。
同図において、ADは入力ローパス信号s (t)を離
散化するためのA−D変換器、SRはシフトレジスタ、
MLは係数掛算器、Aは加算器、Oo及び02は第1及
び第2の出力端子である。シフトレジスタSRの各タッ
プから出力される信号は各掛算器MLにより奇対称のタ
ップ係数が掛算されるようになっており、また第1の出
力端子はシフトレジスタSRの中心のタップから取り出
され、第2の出力端子は加算器Aの出力から取り出され
るようになっている。
さて、第4図に示すような周波数スペクトラムを有する
ローパス信号5(t)を、第5図に示す如く時間間隔T
で離散化したものの周波数スペクトラムは第6図に示す
通りとなる。
第6図に示す周波数スペクトラムの直交成分は第7図に
示す周波数領域での関数H(f)を掛算すればよい。こ
のH(f)は第7図より 但しXは、たたみ込み積分、T= f。
f、    f。    −ω デルタ関数を表わす。
上記H(f)の時間領域へのフーリエ逆変換h(t)は
下記の如く容易に求められる。
f。
但し を示す。
上記h(t)を図示すると第8図に示すようになり、こ
れは奇対称の係数を有し、シフトレジスタのタップ数が
無限個のFIRディジタルフィルタの特性と同一である
ことを示している。従ってローパス信号をヒルベルト変
換した直交成分はシフトレジスタのタップ数が無限個の
FIRディジタルフィルタで実現できることがわかる。
実際には通常のFIRディジタルフィルタの設計のよう
に、例えば周波数軸上で特定の直交点のみ特性が保証さ
れるDFT (離散型フーリエ変換)の方法や、適当な
ウィンドをかける方法等により、シフトレジスタの出力
タップ数を実用的な有限の個数に設定すればよい。適当
なウィンドをかけた一例を第1図に示す。
第3図において、第2の出力端子02に得られる第2の
出力信号は第1の出力端子O工の第1の出力信号に対し
直交しており、所期の目的が達成される。
上述した第3図のヒルベルト変換器はシフトレジスタの
段数が6のものであるが、シフトレジスタの最小段数2
のものとしては第9図に示す構成のものがあり、同図に
おいて0.5はタップ係数である。
[発明が解決しようとする課題] さて、上述したヒルベルト変換器、特に第3図及び第9
図に示したタイプのものでは、位相歪みは発生しないが
、振幅歪みが存在する。
第10図は第9図に示すタイプのヒルベルト変換器の振
幅歪みを、第11図は第3図のものの振幅歪みを示し、
これらの図で、fcは入力信号の周波数、fsはサンプ
リング周波数、Tは遅延時間で、T”1/4fc 、f
s=1/Tとなっている。
このようなヒルベルト変換器を広帯域なものとするには
振幅歪みを抑えるため構成段数を増やさなければならな
い。構成段数が少ないヒルベルト変換器を用いたFM復
調器では周波数偏移の大きいFM信号を復調すると第1
4図のような歪みが生ずる。
しかし構成段数を多くすれば、回路構成が複雑かつ高価
となるのは避は難い。
[発明の目的] 従って本発明の目的は構成段数(タップ数)が少なくて
も振幅歪みが少なく、FM復調器に好適なヒルベルト変
換器を提供するにある。
[課題を解決するための手段] 本発明は上記目的を達成するため、FM復調器における
ヒルベルト変換器であって、該ヒルベルト変換器は少な
くとも奇対称の係数のみを有するディジタルフィルタを
有し、該フィルタのシフトレジスタの中心のタップより
第1の出力信号を、上記シフトレジスタの各タップから
所定のタップ係数を掛算して第2の出力信号を夫々取り
出して、第2の出力信号が第1の出力信号に対して直交
するように構成されており、かつFM復調出力から入力
周波数を検出し、その検出信号に応じて上記第2の出力
信号のタップ係数を制御するようにしたことを要旨とす
る [作用] 復調出力が帰還され、復調出力より検出された入力周波
数に応じてタップ係数が制御される。従ってヒルベルト
変換器のタップ数が少ないときに生ずる振幅歪みが補正
され、タップ数を増やすことなく最適タップ係数が得ら
れる。
[実施例] 以下図面に示す実施例を参照して本発明を説明する。第
1図は本発明によるヒルベルト変換器を用いたディジタ
ル信号処理によるFM復調器の一実施例を示す。
同図において、1はA/D変換部、2はヒルベルト変換
部、3は位相検出部、4は微分部、5はD/A変換部、
6はタップ係数適応制御部である。
ヒルベルト変換部2として、例えば、第9図に示すよう
な構成段数2のものを用いるとすれば、タップ係数適応
制御部6は第2図に示すように構成する同図において、
7は周波数検出部、8は遅延回路、9はタップ係数発生
部である。
第1図のFM復調器ではFM変調された入力信号5(1
)の周波数の変化に応じて第12図に示すような復調出
力が得られる。この復調出力は周波数検出部7に与えら
れ、その周波数fに対応した信号が遅延回路8を介して
タップ係数発生部9に加えられる。
入力信号周波数f1に対応するヒルベルト変換器の直交
出力成分S(K)はS I N (2 πfiT)で表
わせる。但し、T=1/4f。である。また遅延回路は
nTで表わされ.n=1.2.3・・・・・・である。
而してタップ係数発生部9によって第9図のヒルベルト
変換器のタップ係数0.5をSIN(2πf1T)で割
算したものを新たなタップ係数として出力し、ヒルベル
ト変換器の直交成分出力を発生する掛算器MLに与える
と、その時の直交出力成分S (K)の周波数特性は第
13図のようになり、第15図に示す如く復調出方の振
幅歪みが改善されているのがわかる。即ち、o.5/S
IN(2πf□T)は最適タップ係数である。
但しn = 1であり、n = 1のとき最も有効とな
る。
ヒルベルト変換器として第3図に示す構成段数6のもの
を用いる時も、同様にして各タップ係数5 π    
 5 π 御すればよい。
[発明の効果] 以上説明したように本発明によればヒルベルト変換器の
タップ係数をFM復調出力に応じて適応制御しているの
で、ヒルベルト変換器の構成段数を増やさなくても、広
帯域となし得るので、周波数偏移の大きいFM変調信号
の復調において振幅歪みを生じることがない。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は本発明の一実施例を示すブロック図
,第3図は従来のヒルベルト変換器の一例を示すブロッ
ク図、第4図はローパス信号の周波数スペクトラムを示
す図、第5図はローパス信号の離散化を示す図、第6図
は離散化されたローパス信号の周波数スペクトラムを示
す図、第7図はヒルベルト変換に必要な周波数領域の関
数を示す図、第8図は第7図の関数の時間領域へのフー
リエ逆変換形を示す図、第9図は従来のヒルベルト変換
器の例を示すブロック図、第10図及び第11図は夫々
第9図及び第3図のヒルベルト変換器の振幅歪みを示す
図、第12図は前記実施例のFM復調出力を示す図、第
13図は前記実施例におけるヒルベルト変換器の直交出
力成分の周波数特性図、第14図は従来のFM復調出力
波形図、第15図は本発明のFM復調出力波形図である
。 1・・・・・・・・・A/D変換部、2・・・・・・・
・ヒルベルト変換部、3・・・・・・・・・位相検出部
、4・・・・・・・・・微分部、5・・・・・・・・・
D/A変換部、6・・・・・・・・・タップ係数適応制
御部、7・・・・・・・・・周波数検出部、8・・・・
・・・・・遅延回路、9・・・・・・・・・タップ係数
発生部。 特許出願人   京セラ株式会社 代理人 弁理士  永 1) 武 三 部噸−″e!囁
′+3F 手続補正書 平成1年6月を日

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. FM復調器におけるヒルベルト変換器であって、該ヒル
    ベルト変換器は少なくとも奇対称の係数のみを有するデ
    ィジタルフィルタを有し、該フィルタのシフトレジスタ
    の中心のタップより第1の出力信号を、上記シフトレジ
    スタの各タップから所定のタップ係数を掛算して第2の
    出力信号を夫々取り出して、第2の出力信号が第1の出
    力信号に対して直交するように構成されており、かつF
    M復調出力から入力周波数を検出し、その検出信号に応
    じて上記第2の出力信号のタップ係数を制御するように
    したことを特徴とする復調器における適応制御型ヒルベ
    ルト変換器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004004264A1 (ja) * 2002-06-28 2004-01-08 Advantest Corporation 検波器、試験装置、試験方法、及びプログラム
JP2007093490A (ja) * 2005-09-29 2007-04-12 Toshiba Corp Am/fm混合信号処理装置

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WO2004004264A1 (ja) * 2002-06-28 2004-01-08 Advantest Corporation 検波器、試験装置、試験方法、及びプログラム
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