JPH04297112A - デジタル型vsb変調装置 - Google Patents

デジタル型vsb変調装置

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JPH04297112A
JPH04297112A JP3208200A JP20820091A JPH04297112A JP H04297112 A JPH04297112 A JP H04297112A JP 3208200 A JP3208200 A JP 3208200A JP 20820091 A JP20820091 A JP 20820091A JP H04297112 A JPH04297112 A JP H04297112A
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signal
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Yasuo Takahashi
泰雄 高橋
Tatsuya Ishikawa
達也 石川
Toshiro Aoki
敏郎 青木
Nobuyuki Miki
三木 信之
Masatoshi Hamada
正稔 浜田
Yasuhiro Hashimoto
橋本 安博
Kenji Kamioka
上岡 賢二
Nobuhiko Kawai
河井 信彦
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Japan Broadcasting Corp
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Toshiba Corp
Nippon Hoso Kyokai NHK
Japan Broadcasting Corp
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L27/00Modulated-carrier systems
    • H04L27/02Amplitude-modulated carrier systems, e.g. using on-off keying; Single sideband or vestigial sideband modulation
    • H04L27/04Modulator circuits; Transmitter circuits

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Amplitude Modulation (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、デジタル化されたベ
ースバンド信号からVSB(残留側帯波)変調信号を生
成するデジタル型VSB変調装置に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、従来のテレビジョン送信
装置に用いられる映像変調手段では、アナログ系のベー
スバンド信号をAM変調してDSB(両側帯波)変調信
号に変換し、このDSB変調信号を中間周波数回路また
は送信周波回路において帯域通過型フィルタで帯域制限
することによって、VSB変調信号を得るようにしてい
る。そして、帯域通過型フィルタとしては、表面弾性波
フィルタが一般によく用いられている。ただし、表面弾
性波フィルタは、使用周波数毎にそれぞれ別個のフィル
タを用意する必要があり経済的に不利であるとともに、
構造上、群遅延時間特性のリップルが大きく、表面弾性
波フィルタによって送信装置自体の群遅延時間特性が左
右されるという問題を有している。
【0003】ところで、近時では、上述したVSB変調
装置をデジタル化することが強く要求されてきている。 しかしながら、従来のVSB変調手段を構成する各回路
部分を、それぞれ同じ機能を有するデジタル回路に単純
に置換することは、その構成上非常に困難なことになる
。例えば上記帯域通過型フィルタをデジタルフィルタで
実現しようとすると、回路動作の高速性が要求されると
ともに、阻止域の減衰特性が急俊なためタップ数が非常
に多くなり、回路規模が増大するという問題が生じるも
のである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、VSB
変調装置をデジタル化する場合、各回路部分を同じ機能
を有するデジタル回路に単純に置換したのでは、構成の
複雑化及び大型化を招きやすく実現が困難であるという
問題を有している。
【0005】そこで、この発明は上記事情を考慮してな
されたもので、簡易な構成でデジタル化されたベースバ
ンド信号からVSB変調信号を生成し得る極めて良好な
デジタル型VSB変調装置を提供することを目的とする
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に係るデジタル
型VSB変調装置は、デジタル化されたベースバンド信
号を低域成分と高域成分とに分離する分離手段と、この
分離手段で分離されたベースバンド信号の低域成分及び
高域成分が入力され低域成分に対して高域成分のレベル
が1/2の周波数スペクトラムを有する変調信号の同相
成分を生成する同相成分生成手段と、この同相成分生成
手段の出力に搬送波信号を乗算し搬送波同相成分を得る
搬送波同相成分生成手段と、分離手段出分離されたベー
スバンド信号の高域成分が入力され同相成分生成手段で
生成される低域成分に対して高域成分のレベルが1/2
の周波数スペクトラムを有する変調信号の直交成分を生
成する直交成分生成手段と、この直交成分生成手段の出
力に搬送波信号を乗算し搬送波直交成分を得る搬送波直
交成分生成手段と、搬送波同相成分生成手段の出力と搬
送波直交成分生成手段の出力とを合成してVSB変調信
号を得る合成手段とを備えるようにしたものである。
【0007】
【作用】上記のような構成によれば、デジタル化された
ベースバンド信号から搬送波同相成分と搬送波直交成分
とを生成して両者を加算することによりVSB変調信号
を得るようにしたので、従来のように各回路部分を同じ
機能を有するデジタル回路に単純に置換することに比し
て、構成を非常に簡単にし小型化を促進することができ
る。
【0008】
【実施例】以下、この発明の一実施例を説明するに先立
ち、この発明の原理について説明しておくことにする。 すなわち、図1(a)は、VSB変調信号の周波数スペ
クトラムを示している。このVSB変調信号は、0〜f
H Hzまでのベースバンド低域成分に対してはDSB
変調されており、fL 〜fHHzまでのベースバンド
高域成分に対してはSSB(単側帯波)変調されている
。このため、VSB変調信号は、時間tの関数S(t)
としてみると、数1に示すように表わすことができる。
【0009】
【数1】
【0010】ただし、数1において、kは変調指数、f
c は搬送波周波数、f1 ,f2 は変調信号周波数
で、0<f1 ≦fL ,fL ≦f2 <fH なる
関係にある。そして、数1の右辺第1項がDSB変調信
号に対応しておりその周波数スペクトラムを図1(b)
に示し、同第2項がSSB変調信号に対応しており、そ
の周波数スペクトラムを同図(c)に示している。ここ
で、上記数1は、数2に示すように変換することができ
る。
【0011】
【数2】
【0012】すると、数2の右辺第1項が搬送波同相成
分を示し、同第2項が搬送波直交成分を示すことになる
。図1(d)に搬送波同相成分の周波数スペクトラムを
示し、同図(e)に搬送波直交成分の周波数スペクトラ
ムを示している。そして、これら搬送波同相成分と搬送
波直交成分との合成スペクトラムが、図1(a)に示し
たVSB変調信号の周波数スペクトラムとなることがわ
かる。
【0013】そこで、以下、上記のような原理に基づく
この発明の一実施例について、図面を参照して詳細に説
明する。図2において、11は入力端子で、サンプリン
グ周波数fs でデジタル化されたベースバンド信号が
供給されている。このサンプリング周波数fs は、f
s >2fH   (fH はベースバンド信号の最高
周波数) fs >2fc なる関係を満足するものとする。
【0014】入力端子11に供給されたデジタル化され
たベースバンド信号は、乗算回路12によって変調指数
kが乗算されることにより、図3(a)に示すような周
波数スペクトラムに変換された後、分配回路13に供給
される。分配回路13の一方の出力は、LPF(低域フ
ィルタ)14に供給されることによりベースバンド信号
の高域成分が遮断されて、図3(b)に示すように0〜
fL Hzまでの低域成分が抽出される。このLPF1
4の出力は、分配回路15で2分配され、その一方の出
力が減算回路16の負側入力端−に供給される。
【0015】また、上記分配回路13の他方の出力は、
遅延回路17によりLPF14による処理時間分遅延さ
れて、減算回路16の正側入力端+に供給される。そし
て、減算回路16で、その正側入力端+に供給された図
3(a)に示す元のベースバンド信号から、その負側入
力端−に供給された同図(b)に示すベースバンド信号
の低域成分が減算されることにより、同図(c)に示す
ようにfL 〜fH Hzまでのベースバンド信号の高
域成分が抽出される。
【0016】減算回路16から出力される高域のベース
バンド信号は、乗算回路18によって固定係数0.5が
乗算されることにより、図3(d)に示すような周波数
スペクトラムに変換された後、分配回路19に供給され
る。この分配回路19の一方の出力は、直交変換回路2
0に供給される。この直交変換回路20は、例えばヒル
ベルト変換で知られるように、対象とする全周波数帯域
の信号の位相を90度シフトさせる機能を有している、
すなわち、直交変換回路20は、その入力を
【0017
】(k/2)・cos2π・f2 ・tとした場合、そ
の出力が −(k/2)・sin2π・f2 ・tに変換される。
【0018】また、上記分配回路19の他方の出力(k
/2)・cos2π・f2 ・t は、遅延回路21により直交変換回路20による処理時
間分遅延されて、加算回路22の一方の入力端に供給さ
れる。さらに、前記分配回路15の他方の出力
【001
9】k・cos2π・f1 ・tは、遅延回路23によ
り直交変換回路20による処理時間分遅延されて、加算
回路22の他方の入力端に供給される。そして、加算回
路22で、図3(b)に示す低域のベースバンド信号と
、同図(d)に示す高域のベースバンド信号とが加算さ
れることにより、同図(e)に示すような周波数スペク
トラムをもつベースバンド信号が生成される。
【0020】加算回路22の出力は、加算回路24によ
り定数1が加算された後、乗算回路25でcos2π・
fc ・t が乗算されることにより、図4(a)に示す搬送波同相
成分、つまり、上述した数2の右辺第1項が得られ、加
算回路26の一方の入力端に供給される。
【0021】一方、直交変換回路20の出力−(k/2
)・sin2π・f2 ・tは、乗算回路2で sin2π・fc ・t が乗算されることにより、図4(b)に示す搬送波直交
成分、つまり、上述した数2の右辺第2項が得られ、加
算回路26の他方の入力端に供給される。なお、搬送波
成分 cos2π・fc ・t及びsin2π・fc ・tを
乗算すると、搬送波両側のスペクトラムレベルは、元の
ベースバンド信号スペクトラムレベルの1/2となる。
【0022】そして、加算回路26により、図4(a)
,(b)に示す搬送波同相成分と搬送波直交成分とが加
算されることにより、同図(c)に示すような周波数ス
ペクトラムのVSB変調信号を生成することができる。 その後、加算回路26から出力されるVSB変調信号は
、D/A(デジタル/アナログ)変換回路28でアナロ
グ信号に変換され出力端子29を介して取り出されて、
送信のための電力増幅処理に供される。
【0023】したがって、上記実施例のような構成によ
れば、デジタル化されたベースバンド信号から搬送波同
相成分と搬送波直交成分とを生成して両者を加算するこ
とによりVSB変調信号を得るようにしたので、従来の
ように各回路部分を同じ機能を有するデジタル回路に単
純に置換することに比して、構成を非常に簡単にし小型
化を促進することができる。
【0024】ここで、図2に示した実施例は、fs >
2fc を満足する場合について説明したが、この条件
を満足しない場合の変形例を図5に示している。図5に
おいて、図1と同一部分に同一符号を付して説明すると
、加算回路24と乗算回路25との間、及び直交変換回
路20と乗算回路27との間に、それぞれインターポレ
ータ30,31を介在させている。このインターポレー
タ30,31は、入力信号のスペクトラムを保存したま
までサンプリング周波数を変換する機能を有しており、
インターポレータ30,31の出力サンプリング周波数
fs1が fs1>2fc となるように設定すれば、図2に示した実施例と同様の
動作を行なわせることができる。
【0025】また、図6は、図2に示した実施例のさら
に他の変形例を示すもので、加算回路24及び直交変換
回路20の各出力を、それぞれD/A変換回路32,3
3を介してアナログ信号に変換するようにしたものであ
る。このため、D/A変換回路32,33以後の乗算回
路25,27及び加算回路26は、いずれもアナログ回
路で構成され、加算回路26の後段のD/A変換回路2
8は削除されている。この場合にも、乗算回路25,2
7及び加算回路26は、デジタル処理の場合と等しい機
能を有し、加算回路26からは先に数2に示した演算に
よるVSB変調信号を得ることができる。
【0026】なお、アナログの乗算回路25,27とし
ては平衡変調回路で実現することができ、アナログの加
算回路26としては抵抗合成回路や変成トランス等で容
易に実現することができる。このため、搬送波周波数f
c が高い場合には、図5及び図6に示す回路構成とす
ることにより、簡易な構成で実現することができる。
【0027】次に、図7はこの発明の第2の実施例を示
している。すなわち、34は入力端子で、サンプリング
周波数fs でデジタル化されたベースバンド信号が供
給されている。このサンプリング周波数fs は、fs
 >2fH   (fH はベースバンド信号の最高周
波数) fs >2fc なる関係を満足するものとする。
【0028】入力端子34に供給されたデジタル化され
たベースバンド信号は、乗算回路35によって変調指数
k/2が乗算された後、分配回路36に供給される。分
配回路36の一方の出力は、LPF37に供給されるこ
とによりベースバンド信号の高域成分が遮断されて、0
〜fL Hzまでの低域成分が抽出される。このLPF
37の出力は、分配回路38で2分配され、その一方の
出力が減算回路39の負側入力端−に供給される。
【0029】また、上記分配回路36の他方の出力は、
遅延回路40によりLPF37による処理時間分遅延さ
れた後、分配回路41で2分配され、その一方の出力が
減算回路39の正側入力端+に供給される。そして、減
算回路39によって、その正側入力端+に供給された元
のベースバンド信号から、ベースバンド信号の低域成分
が減算されることにより、fL 〜fH Hzまでのベ
ースバンド信号の高域成分が抽出される。
【0030】減算回路39から出力される高域のベース
バンド信号は、直交変換回路42に供給される。この直
交変換回路42は、例えばヒルベルト変換で知られるよ
うに、対象とする全周波数帯域の信号の位相を90度シ
フトさせる機能を有している。すなわち、直交経変換回
路42は、その入力を (k/2)・cos2π・f2 ・t とした場合、その出力が −(k/2)・sin2π・f2 ・tに変換される。
【0031】また、上記分配回路38,41の各他方の
出力は、加算回路43で加算されることにより、先に図
3(e)に示したような周波数スペクトラムをもつベー
スバンド信号が生成される。このベースバンド信号は、
遅延回路44により直交変換回路42による処理時間分
遅延されて、加算回路45による定数1が加算された後
、乗算回路46で cos2π・fc ・t が乗算されることにより、図4(a)に示した搬送波同
相成分、つまり、上述した数2の右辺第1項が得られ、
加算回路47の一方の入力端に供給される。
【0032】一方、直交変換回路42の出力−(k/2
)・sin2π・f2 ・tは、乗算回路48で sin2π・fc ・t が乗算されることにより、図4(b)に示した搬送波直
交成分、つまり、上述した数2の右辺第2項が得られ、
加算回路47の他方の入力端に供給される。
【0033】そして、加算回路47により、図4(a)
,(b)に示した搬送波同相成分と搬送波直交成分とが
加算されることにより、同図(c)に示すような周波数
スペクトラムのVSB変調信号を生成することができる
。その後、加算回路47から出力されるVSB変調信号
は、D/A変換回路49でアナログ信号に変換され出力
端子50を介して取り出されて、送信のための電力増幅
処理に供される。
【0034】したがって、図7に示すような実施例によ
っても、デジタル化されたベースバンド信号から搬送波
同相成分と搬送波直交成分とを生成して両者を加算する
ことによりVSB変調信号を得ることができ、従来のよ
うに各回路部分を同じ機能を有するデジタル回路に単純
に置換することに比して、構成を非常に簡単にし小型化
を促進することができる。
【0035】ここで、図7に示した実施例は、fs >
2fc を満足する場合について説明したが、この条件
を満足しない場合の変形例を図8に示している。図8に
おいて、図7と同一部分に同一符号を付して説明すると
、加算回路45と乗算回路46との間、及び直交変換回
路42と乗算回路48との間に、それぞれインターポレ
ータ51,52を介在させている。このインターポレー
タ51,52は、入力信号のスペクトラムを保存したま
までサンプリング周波数を変換する機能を有しており、
インターポレータ51,52の出力サンプリング周波数
fs1が fs1>2fc となるように設定すれば、図7に示した実施例と同様の
動作を行なわせることができる。
【0036】また、図9は、図7に示した実施例のさら
に他の変形例を示すもので、加算回路45及び直交変換
回路42の各出力を、それぞれD/A変換回路53,5
4を介してアナログ信号に変換するようにしたものであ
る。このため、D/A変換回路53,54以後の乗算回
路46,48及び加算回路47は、いずれもアナログ回
路で構成され、加算回路47の後段のD/A変換回路4
9は削除されている。この場合にも、乗算回路46,4
8及び加算回路47は、デジタル処理の場合と等しい機
能を有し、加算回路47からは先に数2に示した演算に
よるVSB変調信号を得ることができる。
【0037】なお、アナログの乗算回路46.48とし
ては平衡変調回路で実現することができ、アナログの加
算回路47としては抵抗合成回路や変成トランス等で容
易に実現することができる。このため、搬送波周波数f
c が高い場合には、図8及び図9に示す回路構成とす
ることにより、簡易な構成で実現することができる。
【0038】なお、上述した各実施例では、いずれも元
のベースバンド信号から高域成分を遮断して低域成分を
抽出し、この抽出された低域成分を元のベースバンド信
号から減算することで高域成分を得るようにしたが、ベ
ースバンド信号を低域と高域とに分けるには、ベースバ
ンド信号を低域フィルタ及び高域フィルタにそれぞれ通
すようにしても可能である。
【0039】次に、上記各実施例のようにして生成され
たVSB変調信号は、電力増幅器によって増幅されるこ
とになるが、電力増幅器はその入出力特性が一般に非線
形であるため歪が発生する。そこで、この歪を補償する
ために、発生する歪を打ち消す分だけ、歪の発生方向と
逆方向に元の信号を歪ませるプリディストーション法が
用いられている。
【0040】すなわち、電力増幅器の実際の振幅の入出
力特性が、図10(a)に実線で示すものであるとする
。なお、図10(a)において、点線は理想的な入出力
特性を示している。すると、この非線形は電力増幅器の
入出力振幅特性を補償するために必要となるプリディス
トーション装置の入出力振幅特性は、図10(b)に実
線で示すように、同図に点線で示す理想特性に対して対
称な線で表わされる。また、電力増幅器の実際の入出力
位相特性が、図11(a)に実線で示すものであるとす
ると、この位相特性を補償するために必要となるプリデ
ィストーション装置の入出力位相特性は、図11(b)
に示すように、横軸(入力振幅)に対して対称な線で表
わされる。
【0041】ここで、上記のような補償特性は、先に述
べた数2の右辺第1項の cos2π・fc ・t の係数をXとし、同式右辺第2項の sin2π・fc ・t の係数をYとしたとき、
【0042】
【数3】 で示される変換で得ることができる。数3におけるX´
,Y´を係数X,Yの代わりに数2に代入し、整理する
と、その関数S´(t)は、
【0043】
【数4】
【0044】となり、先に述べた数1に対して、振幅が
A倍、位相が−φだけずれたものとなっていることがわ
かる。このため、図10(b)に示すように、入力振幅
Vi に対する理想出力振幅をVo 、補償出力振幅を
hVoとし、図11(b)に示すように、入力振幅Vi
 に対する補償出力位相をθとしたとき、
【0045】
【数5】
【0046】とおけば、必要な補償特性を得ることがで
きる。以上の説明では、入力振幅Viについて述べたが
、任意の入力振幅Vn に対する補償特性hn ,θn
 を定義しておき、その補償特性hn ,θn に対し
数5によってαn ,βn を与えれば、補償特性の曲
線を得ることができる。
【0047】図12は上記のような原理に基づく歪補償
回路の一例を示している。図2に示した実施例との関連
でいえば、加算回路24の出力つまり変調波の振幅を表
わす信号が、入力端子55を介して分配回路56に供給
され分配される。この分配回路56の第1及び第2の出
力は、関数発生回路57,58に供給される。関数発生
回路57は、入力に対し先に図10(b)に示した入出
力振幅補償特性の曲線に対応した出力を発生し、関数発
生回路58は、入力に対し先に図11(b)に示した入
出力位相補償特性の曲線に対応した出力を発生するもの
で、いずれもROM(リード・オンリー・メモリ)によ
って構成されている。
【0048】そして、関数発生回路57の出力は、分配
回路59によって分配され、乗算回路60,61にそれ
ぞれ供給される。また、関数発生回路58の出力は、分
配回路62によって分配され、乗算回路63,64にそ
れぞれ供給される。上記分配回路56の第3の出力は、
遅延回路65により関数発生回路57,58による処理
時間分遅延された後、分配回路66で2分配され、乗算
回路60,64にそれぞれ供給される。
【0049】一方、図2に示した直交変換回路20の出
力が、入力端子67を介して遅延回路68により関数発
生回路57,58による処理時間分遅延された後、分配
回路69で2分配され、乗算回路61,63にそれぞれ
供給される。
【0050】そして、分配回路59の出力と分配回路6
6の出力とを乗算回路60で乗算した出力から、分配回
路62の出力と分配回路69の出力とを乗算回路63で
乗算した出力を、減算回路70により減算することによ
って、先に数3で示したX´の演算が実現されることに
なる。また、分配回路62の出力と分配回路66の出力
とを乗算回路64で乗算した出力と、分配回路59の出
力と分配回路69の出力とを乗算回路61で乗算した出
力とを、加算回路71により加算することによって、先
に数3で示したY´の演算が実現されることになる。そ
して、減算回路70の出力は、出力端子72を介して図
2に示した乗算回路25に供給され、加算回路71の出
力は、出力端子73を介して図2に示した乗算回路27
に供給されることによって、出力端子29からは電力増
幅器の歪に対する特性補償されたVSB変調信号が得ら
れることになる。
【0051】ここで、図12に示した歪補償回路は、図
5に示す回路では、加算回路24及び直交変換回路20
の各出力を入力端子55,67にそれぞれ供給し、出力
端子72,73の出力をインターポレータ30,31に
それぞれ供給するように接続でき、図6に示す回路では
、加算回路24及び直交変換回路20の各出力を入力端
子55,67にそれぞれ供給し、出力端子72,73の
出力をD/A変換回路32,33にそれぞれ供給するよ
うに接続でき、図7に示す回路では、加算回路45及び
直交変換回路42の各出力を入力端子55,67にそれ
ぞれ供給し、出力端子72,73の出力を乗算回路46
,48にそれぞれ供給するように接続でき、図8に示す
回路では、加算回路45及び直交変換回路42の各出力
を入力端子55,67にそれぞれ供給し、出力端子72
,73の出力をインターポレータ51,52にそれぞれ
供給するように接続でき、図9に示す回路では、加算回
路45及び直交変換回路42の各出力を入力端子55,
67にそれぞれ供給し、出力端子72,73の出力をD
/A変換回路53,54のそれぞれ供給するように接続
できる。
【0052】次に、図13はこの発明の第3の実施例を
示している。すなわち、入力端子11に供給されたベー
スバンド信号は分配回路74で2分配され、一方が乗算
回路12以下の上述した処理に供され、他方が入力信号
検出回路75に供給される。この入力信号検出回路75
は、入力されたベースバンド信号がいかなるテレビジョ
ン方式[例えば現行の方式(NTSCやPAL)あるい
は将来実現の可能性のある方式(ハイビジョン方式)等
]であるかを検出し、その検出結果に対応した信号を分
離周波数制御回路76に出力する。この分離周波数制御
回路76は、入力信号検出回路75からの検出出力に基
づいて、テレビジョン方式に対応させて、LPF14の
遮断周波数(図3に示したfL の値)を制御するもの
である。なお、第3の実施例で入力されるベースバンド
信号には、予めNTSC,PAL,ハイビジョン等のテ
レビジョン方式の識別信号が重疂されており、この識別
信号を入力信号検出回路75で検出している。
【0053】以上のように、LPF14の遮断周波数を
制御できるようにすれば、異なるテレビジョン方式のベ
ースバンド信号を同一の変調器で変調することができ、
将来のハイビジョン地上放送やCATV設備での使用あ
るいは海外輸出等に有利である。また、NTSC用やハ
イビジョン用の変調器を区別なく同一生産ラインで量産
し、工場出荷時にディップスイッチ設定等で区分するよ
うにすることもできる。さらに、LPF14の遮断周波
数を制御できるようにしなくても、例えばNTSC/P
AL/ハイビジョン等の各テレビジョン信号に対応した
遮断周波数を有するLPFに置き換えるだけで、容易に
異なるベースバンド方式に対応させることができる。な
お、この発明は上記各実施例に限定されるものではなく
、この外その要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施
することができる。
【0054】
【発明の効果】以上詳述したようにこの発明によれば、
簡易な構成でデジタル化されたベースバンド信号からV
SB変調信号を生成し得る極めて良好なデジタル型VS
B変調装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の原理を説明するための図。
【図2】この発明の一実施例を示すブロック構成図。
【図3】同実施例の動作を説明するための図。
【図4】同実施例の動作を説明するための図。
【図5】同実施例の変形例を示すブロック構成図。
【図6】同実施例のさらに他の変形例を示すブロック構
成図。
【図7】この発明の第2の実施例を示すブロック構成図
【図8】同第2の実施例の変形例を示すブロック構成図
【図9】同第2の実施例のさらに他の変形例を示すブロ
ック構成図。
【図10】この発明に適用される歪補償を説明するため
の図。
【図11】この発明に適用される歪補償を説明するため
の図。
【図12】歪補償回路の一例を示すブロック構成図。
【図13】この発明の第3の実施例を示すブロック構成
図。
【符号の説明】
11…入力端子、12…乗算回路、13…分配回路、1
4…LPF、15…分配回路、16…減算回路、17…
遅延回路、18…乗算回路、19…分配回路、20…直
交変換回路、21…遅延回路、22…加算回路、23…
遅延回路、24…加算回路、25…乗算回路、26…加
算回路、27…乗算回路、28…D/A変換回路、29
…出力端子、30,31…インターポレータ、32,3
3…D/A変換回路、34…入力端子、35…乗算回路
、36…分配回路、37…LPF、38…分配回路、3
9…減算回路、40…遅延回路、41…分配回路、42
…直交変換回路、43…加算回路、44…遅延回路、4
5…加算回路、46…乗算回路、47…加算回路、48
…乗算回路、49…D/A変換回路、50…出力端子、
51,52…インターポレータ、53,54…D/A変
換回路、55…入力端子、56…分配回路、57,58
…関数発生回路、59…分配回路、60,61…乗算回
路、62…分配回路、63,64…乗算回路、65…遅
延回路、66…分配回路、67…入力端子、68…遅延
回路、69…分配回路、70…減算回路、71…加算回
路、72,73…出力端子、74…分配回路、75…入
力信号検出回路、76…分離周波数制御回路。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  デジタル化されたベースバンド信号を
    低域成分と高域成分とに分離する分離手段と、この分離
    手段で分離されたベースバンド信号の低域成分及び高域
    成分が入力され低域成分に対して高域成分のレベルが1
    /2の周波数スペクトラムを有する変調信号の同相成分
    を生成する同相成分生成手段と、この同相成分生成手段
    の出力に搬送波信号を乗算し搬送波同相成分を得る搬送
    波同相成分生成手段と、前記分離手段で分離されたベー
    スバンド信号の高域成分が入力され前記同相成分生成手
    段で生成される低域成分に対して高域成分のレベルが1
    /2の周波数スペクトラムを有する変調信号の直交成分
    を生成する直交成分生成手段と、この直交成分生成手段
    の出力に搬送波信号を乗算し搬送波直交成分を得る搬送
    波直交成分生成手段と、前記搬送波同相成分生成手段の
    出力と前記搬送波直交成分生成手段の出力とを合成して
    VSB変調信号を得る合成手段とを具備してなることを
    特徴とするデジタル型VSB変調装置。
  2. 【請求項2】  前記搬送波同相成分生成手段及び搬送
    波直交成分生成手段の前段にサンプリング周波数を変換
    するインターポレータをそれぞれ設置し、前記ベースバ
    ンド信号のサンプリング周波数が搬送波周波数の2倍よ
    り低い場合においても、前記VSB変調信号が生成でき
    るように構成してなることを特徴とする請求項1記載の
    デジタル型VSB変調装置。
  3. 【請求項3】  前記搬送波同相成分生成手段及び搬送
    波直交成分生成手段の前段にD/A変換手段をそれぞれ
    設置し、前記搬送波同相成分生成手段,搬送波直交成分
    生成手段及び合成手段をアナログ回路で構成するように
    してなることを特徴とする請求項1記載のデジタル型V
    SB変調装置。
  4. 【請求項4】  前記搬送波同相成分生成手段及び搬送
    波直交成分生成手段の前段に、前記合成手段の後段に接
    続される外部回路で発生する歪の発生方向とは逆方向に
    信号を歪ませる歪補償手段を設けるように構成してなる
    ことを特徴とする請求項1記載のデジタル型VSB変調
    装置。
  5. 【請求項5】  入力されたベースバンド信号からテレ
    ビジョン方式を検出する検出手段と、この検出手段の検
    出出力に応じて前記分離手段によって分離する周波数を
    制御しVSB特性を変更させる制御手段とを設けるよう
    に構成してなることを特徴とする請求項1記載のデジタ
    ル型VSB変調装置。
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