JP2918928B2 - 電子写真用現像剤 - Google Patents

電子写真用現像剤

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JP2918928B2 JP1262376A JP26237689A JP2918928B2 JP 2918928 B2 JP2918928 B2 JP 2918928B2 JP 1262376 A JP1262376 A JP 1262376A JP 26237689 A JP26237689 A JP 26237689A JP 2918928 B2 JP2918928 B2 JP 2918928B2
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【発明の詳細な説明】 〈産業上利用分野〉 本発明は、電子写真において静電潜像を現像するため
の電子写真用トナーを用いた電子写真用現像剤とに関す
る。
〈従来の技術〉 非磁性トナーを用いた1成分系現像剤や、非磁性トナ
ーとキャリヤとを用いた2成分系現像剤が広く知られて
いる。
そして、電子写真にて静電潜像を現像する乾式現像方
法には、1成分系現像剤を用いる方式と、2成分系現像
剤を用いる方式とがある。
2成分系現像剤を用いる方式は、比較的安定して良好
なプリント画像が得られるが、キャリヤの劣化やトナー
とキャリヤとの混合比の変動が起こりやすい。
このため長期間にわたっての一定品質の画像が得られ
にくく、加えて装置のコンパクト化や管理性等に難点が
ある。
そこで、このような欠点のない1成分系現像剤を用い
る方式が注目されている。
ところで非磁性トナーは、通常、結着樹脂、着色剤、
荷電制御剤等によつ構成される。
そして黒色の着色剤としては、カーボンブラックやチ
タンブラック等の顔料が用いられる。
しかし従来使用されている非磁性トナーは、流動性が
低く、トナー粒子径が大きいためスリーブ上のトナー層
が厚い。
このため連続プリント後にトナー落ちが発生する。
加えて、従来の非磁性トナーを用いた現像剤では、印
字部まわりの白地部へのトナーの飛び散りのため文字品
質が低下し、静電潜像の最高解像度を忠実に再現するこ
とが困難である。
〈発明が解決しようとする課題〉 本発明の目的は、流動性が高く、加えて、画像濃度、
カブリ、ドット再現力、文字品質等につき優れた画像品
質が得られる、特に、黒色の電子写真用トナーを用いた
電子写真用現像剤とを提供することにある。
〈課題を解決するための手段〉 このような目的は下記の本発明(1)〜(3)によっ
て達成される。
(1) 結着樹脂と、荷電制御剤と、複合酸化物で構成
された無機顔料とを含有する非磁性トナーであって、 さらにカーボンブラックを含み、前記カーボンブラッ
クの重量をWCB、複合酸化物で構成された無機顔料の重
量をWPGとしたとき、重量比WCB/WPGが0.1〜1.2である
電子写真用トナーによって構成される非磁性1成分系の
電子写真用現像剤。
(2) 前記カーボンブラックの含有量が、0.1〜2重
量%であり、前記複合酸化物で構成された無機顔料の含
有量が、0.5〜2.5重量%である上記(1)の電子写真用
現像剤。
(3) 前記電子写真用トナーの体積平均粒子径を
V、個数平均粒子径をDNとしたとき、DV/DNが1〜1.
25であり、粒子径が5μm以下のトナーの個数が10%以
下である上記(1)または(2)の電子写真用現像剤。
〈作用〉 本発明では、黒色の着色剤として、カーボンブラック
と、複合酸化物で構成された無機顔料とを併用し、しか
もそれらを所定の重量比にて用いる。
このため、画像濃度が高く、カブリが少ない。
加えて、文字品質がドット再現力が良好である。すな
わち、印字部まわりの白地部へのトナーの飛び散りが防
止され、静電潜像の最高解像度を忠実に再現できる。
さらに、本発明では耐刷後も文字品質、ドット再現
力、カブリ、画像濃度等について経時変化の少ない優れ
た画像品質のプリント画像が得られる。
そして、トナーの粒子径を所定の大きさにすることに
よって、流動性が一段と向上し、タンク内でのトナーの
ブロッキング等を防止できる。加えて、画像品質、特に
耐刷後の画像品質がより一層向上する。
なお、特開昭63-276064号公報には、トナー粒子の個
数平均粒子径と、体積平均粒子径の関係が、 1.0≦体積平均粒子径/個数平均粒子径≦1.2であり、
体積平均粒子径が3〜25μmである非磁性トナーが開示
されている。
しかしトナーの粒子径分布をこのように限定しただけ
では、流動性は多少改善されるものの画像品質、特に耐
刷後の画像品質が不十分である。
また、この公報には、従来公知のいかなる染顔料をも
混合して使用し得る旨が記載されている。
しかしカーボンブラックと無機顔料とを併用した具体
例は示されていない。
加えて、染顔料を混合して用いる場合の量比や本発明
によって得られる効果、すなわち流動性が向上し、画像
濃度が高く、ドット再現力や文字品質が高いことは示唆
すらされていない。
〈発明の具体的構成〉 以下、本発明の具体的構成を詳細に説明する。
本発明の電子写真用トナーは、結着樹脂、荷電制御
剤、カーボンブラックおよび無機顔料を含有する非磁性
トナーである。
本発明に用いる結着樹脂としては、従来トナーに用い
られているものはいずれも使用可能であるが、特にポリ
エステル樹脂が好適である。
ポリエステル樹脂を用いれば、より好ましい定着後の
画像品質および粒子径分布のトナーが得られる。
ポリエステル樹脂は多塩基酸成分と多価アルコール成
分の縮重合反応により得られるものである。
この場合の多塩基酸としては、シュウ酸、マロン酸、
コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベ
リン酸、アゼライン酸、セベシン酸、マレイン酸、フマ
ル酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、1,4−
シクロヘキサンジカルボン酸、1,3−シキロヘキサンジ
カルボン酸に代表される、樹脂族ポリカルボン酸、芳香
族ポリカルボン酸、脂環族ポリカルボン酸およびその無
水物が挙げられる。
また、多価アルコールとしては、エチレングリコー
ル、プロピレングリコール、トリメチレングリコール、
1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−
ヘキサンジオール、1,7−ヘプタンジオール、1,8−オタ
タンジオール、1,9−ノナンジオール、1,10−デカンジ
オール、ピナコール、ヒドロベンゾイン、ベンズピナコ
ール、シクロペンタン−1,2−ジオール、シクロヘキサ
ン−1,2−ジオール、シクロヘキサン−1,4−ジオールに
代表される脂肪族ポリアルコール、芳香族ポリアルコー
ル、脂環族ポリアルコールが挙げられる。
また、例えばスチレン系共重合樹脂も使用可能であ
る。
スチレン系共重合樹脂は、スチレン系単量体と共重合
可能なビニル系単量体との共重合反応により得られるも
のである。
この場合、共重合可能な単量体としては、スチレンお
よびその誘導体、アクリル酸メチル、アクリル酸エチ
ル、アクリル酸イソプロピル、アクリル酸n−ブチル、
アクリル酸α−エチルヘキシル、アクリル酸α−ヒドロ
キシエチル、アクリル酸ヒドロキシプロピル、メタクリ
ル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸イソプ
ロピル、メタクリル酸n−ブチル、メタクリル酸イソブ
チル、メタクリル酸n−ヘキシル、メタクリル酸ラウリ
ル、メタクリル酸α−ヒドロキシエチル、メタクリル酸
ヒドロキシプロピルなどのアクリル酸エステルまたはメ
タクリル酸エステル類、 アクリルアミド、ジアセトンアクリルアミド、N−メ
チロールアクリルアミドなどのアミド類、 その他、ビニルエステル類、エチレン系オレフィン
類、エチレン系不飽和カルボン酸類などが挙げられる。
その他の樹脂としては、例えばエポキシ樹脂、シリコ
ーン樹脂、フッ素樹脂、ポリアミド樹脂、アクリル樹
脂、ポリウレタン樹脂、ポリエーテル樹脂、ポリビニル
アルコール樹脂、ポリエチレン、エチレン酢酸ビニル共
重合体、ポリプロピレンなどが挙げられる。
これらの樹脂は1種類だけを用いてもよいが、必要に
応じて、2種類以上混合して用いることも出来る。さら
に、これら樹脂の製造法としては、溶液重合法、懸濁重
合法、乳化重合法、塊状重合法、熱重合法、接触重合
法、高圧重合法、低圧重合法および、これらの重合法の
適当な組合せなど、従来公知の重合法において製造が可
能である。
また、結着樹脂、荷電制御剤、カーボンブラック、無
機顔料および必要とされる各種内添剤中の結着樹脂の含
有量は93〜98重量%、特に95〜97.5重量%程度であるこ
とが好ましい。
前記範囲未満では、カブリ等、画像品質に問題が生じ
る傾向にある。
前記範囲をこえると、画像濃度が低下する傾向にあ
る。
本発明に用いる荷電制御剤としては、有機染料、特に
負帯電性の有機染料が好ましい。
例えば、アゾ系色素、特にモノアゾ色素の金属、特に
クロム錯体等が好適である。
このようなモノアゾ色素の金属錯体としては、例えば
下記の構造式のものが挙げられる。
(ただし、R1,R2、R3およびR4は、それぞれ、芳香族
系極性基を表わし、Mは金属を表わし、Catはカチオン
を表わす。) この他、公知の各種アゾ色素の金属錯体も好適であ
る。
そして、これらアゾ色素の金属錯体としては、アイゼ
ンスピロンブラックTRH,T−37,T−77[以上、保土谷化
学株式会社]、ボントロンS−34、S−31、S−32[以
上、オリエント化学工業株式会社]、カヤセットブラッ
クT−2、カヤセットブラックT−3[以上、日本化薬
株式会社]等がある。
なお、他の電荷制御剤を使用することはもちろん可能
である。
また、結着樹脂、荷電制御剤、カーボンブラック、無
機顔料および必要とされる各種内添剤中の荷電制御剤の
含有量は0.1〜3重量%、特に0.3〜1重量%程度である
ことが好ましい。
前記範囲未満では、画像濃度が低下し、特に経時変化
が大きくなる傾向にある。
前記範囲をこえると、転写性が悪化し、トナー消費量
が増加し、さらに感光体の寿命も低下させる傾向にあ
る。
本発明では、黒色の着色剤としてカーボンブラック
と、顔料とを併用する。
そして、顔料としては、複合酸化物で構成された無機
顔料を用いる。
この場合、有機顔料では、カーボンブラックと混合し
たとき、色調が異なり、真黒となりにくく、色補正が困
難であり、良好な画像品質が得られない傾向にある。
なお、本発明には、複合酸化物で構成された従来公知
の黒色の無機顔料は何れも用いることができる。
例えば、本発明に好適な無機顔料としては、ダイピロ
キサイド#9510(CuO-Cr23系)、ダイピロキサイド#
9550(CuO-Fe23-Mn23系)等の黒色顔料等が挙げら
れる。
ただし、複合酸化物以外の黒色の無機顔料、例えばチ
タンブラック等では感光体カブリにより、トナー消費量
が増加する傾向にある。
また、カーボンブラックの重量をMCB、無機顔料の重
量をMPGとしたとき、重量比MCB/MPGが、0.1〜1.2、好
ましくは0.3〜1.0程度である。
前記範囲未満では色調が真黒になりにくい傾向にあ
る。
前記範囲をこえると感光体カブリにより、トナー消費
量が増加する傾向にある。
また、結着樹脂、荷電制御剤、カーボンブラック、無
機顔料および必要とされる各種内添剤中のカーボンブラ
ックの含有量は、0.1〜2重量%、特に0.5〜1.5重量%
程度であることが好ましい。
前記範囲未満では色調が真黒になりにくい傾向にあ
る。
前記範囲をこえるとクリーニング不良が発生する傾向
にある。
また、無機顔料の含有量は、0.5〜2.5重量%、特に1.
0〜2.0重量%程度であることが好ましい。
前記範囲未満では色調が真黒にならず、画像濃度が低
い傾向にある。
前記範囲をこえると色調が真黒になりにくい傾向にあ
る。
なお、これらの無機顔料は1種類だけを用いても良い
が、必要に応じて、2種類以上を組合せて使用すること
もできる。
また、本発明の非磁性トナー中には、さらに、種々の
内添剤が添加されていてもよい。
内添剤の1例として、ワックス類がある。
ワックス類は、定着ロールによる定着の際に発生する
いわゆるオフセット現像対策などのためのものであり、
例えば低分子量のポリエチレン、ポリプロピレンや脂肪
酸の金属塩、シリコーン油などが使われる。
このようなものとして、ハイワックス100P、ハイワッ
クス110P[三井石油化学工業(株)]などのポリエチレ
ン、ビスコール550P、ビスコール330P[三洋化成工業
(株)]などのポリプロピレン、ステアリン酸亜鉛60
1、ステアリン酸亜鉛CP[日東化成工業(株)]などの
脂肪酸金属塩、シリコーンオイルKF96、シリコーンオイ
ルKF69H[信越シリコーン(株)]などのシリコーン油
等が挙げられる。
このような機能を有する離型剤としては、フッ素樹脂
も有効である。
これら離型作用を有する物質は結着樹脂、荷電制御剤
カーボンブラック、無機顔料および各種内添剤中、0.1
〜4重量%、より好ましくは2〜3重量%程度含有させ
ることが好ましい。
この他、内添剤としては、後述の流動性改良剤、抵抗
調整剤等が挙げられ、これらを0.5重量%程度以下含有
させることができる。
また、このような本発明のトナーには、流動性改良剤
を外添することが好ましい。
流動性改良剤の例として、ヨロイダルシリカ、酸化チ
タン、酸化亜鉛、アルミナなどの金属酸化物、炭化ケイ
素、炭酸カルシウム、炭酸バリウム、珪酸カルシウムな
どの無機微粉末等が挙げられる。
そして、特にシリカ微粒子と、金属酸化物微粒子とを
固着一体化した複合粒子等が好適である。
なお固着一体化とは、金属酸化物微粒子表面にシリカ
微粒子が埋め込まれた状態にすることである。
用いる金属酸化物としては、酸化チタン、チタン酸カ
ルシウム、チタン酸ストロンチウム、チタン酸バリウ
ム、チタン酸マグネシウム、酸化亜鉛、酸化セレン、酸
化アルミニウム、酸化セリウム、酸化ジルコニウム、酸
化クロム等が好ましい。そして特に酸化チタン、酸化ア
ルミニウムおよび酸化亜鉛等が好適である。
この場合、用いる上記金属酸化物微粒子の体積平均粒
子径は、0.01〜5μmより好ましくは、0.03〜4μm程
度が好ましい。
またシリカ微粒子の体積平均粒径は、0.5μm以下、
より好ましくは0.001〜0.5μm、特に好ましくは0.01〜
0.1μm程度が好ましい。
そして、このシリカ微粒子は、様々な環境条件下での
安定性の面から、表面処理を施すことにより疎水性とし
たものであることが好ましい。
本発明において好適に用いられるシリカ微粒子として
は、日本アエロジル社製のR−972、R−974、H−97
6、RX-200等がある。
また複合粒子中のシリカ微粒子の含有量は、40〜95重
量%、より好ましくは50〜80重量%程度が好適である。
上記複合粒子は、一種のみを用いてもよいが、必要に
応じて二種以上用いてもよい。
また、複合粒子中には、金属酸化物微粒子、シリカ微
粒子がそれぞれ1種以上含有されていてもよい。
なお、流動性改良剤は1種類だけを用いても良いが、
必要に応じて、2種類以上を組合せて使用することもで
きる。
この場合、流動改良剤は乾式混合され、トナー粒子表
面に吸着ないし固着されたり、熱的あるいは機械的に固
着ないし埋め込まれたりする。
さらに流動改良剤には、表面疎水化処理、表面分散改
良処理のためにチタネート系、アルミニウム系、シラン
系などのカップリング剤やシリコーンオイル、その他の
有機処理、無機処理をほどこすこともできる。
そして、流動性改良剤は0.001〜5μm程度の粒径と
する。また、外添量は結着樹脂、荷電制御剤、カーボン
ブラック、無機顔料および必要とされる各種内添剤100
重量部に対し、0.1〜5重量部程度とする。
なお、上記の含有量内で、さらに離型剤、抵抗調整剤
等を外添してもよい。
本発明の電子写真用トナーを製造するには、1つの例
として、上記の結着樹脂、荷電制御剤および所定量のカ
ーボンブラック、無機顔料に、さらに必要に応じ各種内
添剤を添加し、ヘンシェルミキサーにて、十分混合し、
ついで熱溶解混練機にて、混練する。その後、冷却し、
ハンマーミルにて粗粉砕後、ジェットインパクトミルに
て微粉砕を行う。
ついで、過剰の微粉域を風力分級機にて除去後、ヘン
シェルミキサーにて上記外添剤を乾式ミキシング等した
のちに、過剰の粗粉域を風力分級機にて除去し、所定の
粒子径分布のトナーを得る。
また、その他の公知の種々の方法を用いてもよいこと
はもちろんである。
本発明のトナーは、体積平均粒子径をDV、個数平均
粒子径をDNとしたとき、DV/DNが1〜1.25、特に、1.0
3〜1.18程度であることが好ましい。
前記範囲をこえると流動性が低下し、ブロッキングの
防止が困難であり、加えて、スリーブ上での搬送ムラが
生じ易い傾向にある。
ただし、あまり小さくは製造上困難である。
この場合、DVは5.0〜8.5μm、特に5.5〜8.0μm程
度であることが好ましい。
前記範囲未満では流動性が低下し、現像器内で凝集が
起こり、スリーブ上の搬送不良を生じる傾向にある。
前記範囲をこえるとドット最高忠実性が劣化し、また
文字品質も悪化する傾向にある。
そして、粒子径が5μm以下のトナーの個数が10%以
下、より好ましくは3〜10%程度であることが好まし
い。
前記範囲をこえると流動性が低下し、ブロッキングの
防止が困難であり、加えてスリーブ上での搬送ムラが生
じる傾向にある。
ただし、あまり小さくは製造上困難である。
また、粒子径が2DV以上のトナーの個数が2%程度以
下であることが好ましい。
トナーの粒子径分布や平均粒子径DV、DNの測定に
は、コールターカウンタ法により、トナー粒子の数と、
体積とを測定し、測定値の体積粒子径を算出する。そし
て、その50%平均粒子径を平均粒子径とする。
コールターカウンタ法においては、電解液としてイソ
トンII(コールターエレクトロニクス社製)を用い、例
えばアパーチャー径100μmのコールターカウンタTA-II
(コールターエレクトロニクス社製)を用いて体積や個
数基準の測定を行い、それぞれをDV、DNとする。
なお、トナーのJIS Z2504によるカサ密度は0.20〜0.3
0g/cm3、特に0.23〜0.28g/cm3であることが好ましい。
このような本発明の電子写真用トナーは、主に非磁性
1成分系の電子写真用現像剤として用いられ所定の効果
を発揮するが、キャリヤをさらに混合して、現像剤とす
ることもできる。
そしてこのような本発明の非磁性1成分系の電子写真
用現像剤を用いて静電潜像を現像するには、例えばフィ
ード現像法によればよい。
フィード現像法では、例えば、第1図に示される現像
装置1を使用し、下記のとおり現像を行う。
まず、現像器内に収納されているトナー7は、撹拌用
羽根6によって強制的に寄せられ、スポンジローラ4に
供給される。
次に、スポンジローラ4に取り込まれたトナー7は、
スポンジローラ4を図中の矢印方向に回転させることに
よって、搬送用ローラ3に運ばれる。
このときトナー7は、摩擦され、搬送用ローラ3に静
電的あるいは物理的に吸着する。
そして、搬送用ローラ3を図中の矢印方向に強く回転
させると、ブレード5によって均一な厚みのトナー層が
形成されるとともに摩擦帯電する。
その後、搬送用ローラ3に接触あるいは近接している
静電潜像を有する感光体2の表面に運ばれ潜像が現像さ
れる。
そして、1成分系の現像剤では、有機光導電体を感光
体とする反転型の現像方法が好ましい。
また、本発明のトナーに、キャリヤを混合して現像剤
とするときは、従来公知の乾式現像法を用いればよく、
例えば磁気ブラシ現像法が好適である。
そして、キャリヤを用いる場合は、セレン系の感光体
とし、正転型の現像方法が好ましい。
いずれの場合も、トナーが負帯電タイプのものでは、
本発明の効果はより一層顕著となる。
なお、本発明の現像剤は公知の種々の現像方式にも適
用でき、感光体、特に有機感光体複写機の構造等は公知
のいずれものも適用可能である。
<実施例> 以下、本発明の具体的実施例を挙げ、本発明をさらに
詳細に説明する。
実施例1 下記のトナー組成物をヘンシェルミキサーにて十分混
合し、ついで熱溶解混練機にて、混練後、冷却し、ハン
マーミルにて粗粉砕した。その後、ジェットインパクト
ミルにて微粉砕を行った。
ついで、過剰の微粉域を風力分級機にて除去後、ヘン
シェルミキサーにて、下記の外添剤を乾式ミキシングし
た。そののちに過剰の粗粉域を風力分級機にて除去し、
所定の粒子径分布のトナーを得た。
トナー トナー組成物: ポリエステル系樹脂 95.5重量部 [花王社製] ポリプロピレン ビスコール 550P 2.5重量部 [三洋化成工業社製] 荷電制御剤(アゾ系色素のCr錯体) 0.5重量部 S−34[オリエント化学社製] カーボンブラック(CB)MA-100 [三菱化成工業社製] 顔料(PG1):複合酸化物系無機顔料 CuO-Cr23系ダイピロキサイド #9510 [大日本精化社製] 顔料(PG2):複合酸化物系無機顔料 CuO-Fe23-Mn23系 ダイピロキサイド #9550 [大日本精化社製] 顔料(PG3):アニリン系有機顔料 アニリンブラック [I.C.I(英)社製] なお、カーボンブラックの含有量と、顔料の種類、含
有量は表1に示されるとおりである。
外添剤: (トナー組成物100重量部に対して) シリカR−974 0.7重量部 [日本アエロジル社製] 平均粒子径 10nm このようにして、表1に示されるトナーT1〜T7を作製
した。
各トナーT1〜T7に対し流動性試験を行った。
1) 流動性試験 #100(目びらき約145〜150μm)の篩をホソカワミ
クロン社製パウダーテスタにセットし、トナー10gを#1
00上に乗せる。そして、10秒間振動させ、#100の篩上
に残存しているトナー量を測定する。
判定基準 ○:0.5g未満 ×:0.5g以上 結果は表2に示されるとおりである。
次に、非磁性1成分系の現像剤として、各トナーT1〜
T7を、有機光導電体を感光体とする、反転型のトナー像
転写型電子写真ページプリンタ内の現像器に収納した。
なお、現像には、フィード現像法を用いた。
そして、各現像剤No.1〜No.7について、下記の耐刷試
験を行った。
なお、耐刷試験では、まず、初期サンプリング画像を
とり、200枚ごとのピッチでサンプリングを行いつつ、
連続1000枚のプリントを行った。この場合、サンプリン
グ時以外の連続プリント中は黒字部が全面積の5%にな
る、5%印字パターンにて通紙を行った。
2) 画像濃度 サンプリング画像の所定箇所の濃度を、反射式フォト
ボルト濃度計(東京電色社製)により測定する。
3) カブリ サンプリング画像の白地部の反射率(A)と、普通紙
白地部の反射率(B)を反射式フォトボルト濃度計(東
京電色社製)により測定し、下記の式によりカブリ
(%)を求める。
式(|A−B|/B)×100 4) ドット再現力 240DPIの解像力をもつ電子写真ページプリンタにて1
(dot/inch)の画像形成パターンを作製し、その静電潜
像時の計算上の1(dot/inch)の径A(μm)を求め
る。
次に、プリント後の画像上の1(dot/inch)パターン
の径を拡大写真により求め、B(μm)とする。
そして、B/Aを計算し、静電潜像が忠実に定着時に再
現されているかについては、下記により判定する。
なお、A=106.0(μm)であった。
判定基準 B/106.0=0.95〜1.10:○良好 B/106.0=0.85以上0.95未満 または1.10をこえ1.20以下:△やや劣る B/106.0=0.85未満または1.20をこえる:×劣る 5) 文字品質 サンプリング画像の印字部の一部を光学顕微鏡により
拡大し、写真を撮り、文字回りのトナーの飛び散りにつ
いて目視により確認する。
判定基準 ○:飛び散りが認められない △:飛び散りがわずかに認められる ×:飛び散りが多く認められる 結果は表2に示されるとおりである。
6) トナー落ち 1,000枚耐刷後に、プリンター内のトナーの散りによ
る汚れを目視にて確認する。
○:なし ×:有 表1により本発明の効果が明らかである。
なお、比較用の現像剤No.6、No.7では、耐刷試験中ス
リーブ上で搬送不良が発生した。また、No.5〜No.7では
真黒のプリント画像が得られなかった。
これに対し本発明の現像剤No.1〜3では、搬送不良も
なく、真黒のプリント画像が得られた。
<発明の効果> 本発明の電子写真用トナーは、流動性が高い。
このため、タンク内およびスリーブ上でのトナーの搬
送不良を防止できる。しかも耐刷後のトナー落ちもな
い。
そして、本発明では、画像濃度が高く、カブリが少な
く、印刷部まわりの白地部へのトナーの飛び散りが防止
され、静電潜像の最高解像度を忠実に再現できる。
加えて、耐刷後も経時変化の少ない良好な画像品質の
プリント画像が得られる。
この場合、本発明の非磁性一成分系の電子写真用現像
剤では、上記の効果は特に顕著である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の非磁性1成分系の現像剤を用いる場合
の現像装置の1例が示される断面図である。 符号の説明 1……現像装置 2……感光体 3……搬送用ローラ 4……スポンジローラ 5……ブレード 6……撹拌用羽根 7……トナー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03G 9/09

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】結着樹脂と、荷電制御剤と、複合酸化物で
    構成された無機顔料とを含有する非磁性トナーであっ
    て、 さらにカーボンブラックを含み、前記カーボンブラック
    の重量をWCB、複合酸化物で構成された無機顔料の重量
    をWPGとしたとき、重量比WCB/WPGが0.1〜1.2である電
    子写真用トナーによって構成される非磁性1成分系の電
    子写真用現像剤。
  2. 【請求項2】前記カーボンブラックの含有量が、0.1〜
    2重量%であり、前記複合酸化物で構成された無機顔料
    の含有量が、0.5〜2.5重量%である請求項1の電子写真
    用現像剤。
  3. 【請求項3】前記電子写真用トナーの体積平均粒子径を
    V、個数平均粒子径をDNとしたとき、DV/DNが1〜1.
    25であり、粒子径が5μm以下のトナーの個数が10%以
    下である請求項1または2の電子写真用現像剤。
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