JP3002426B2 - 電子写真用現像剤 - Google Patents
電子写真用現像剤Info
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- JP3002426B2 JP3002426B2 JP33475896A JP33475896A JP3002426B2 JP 3002426 B2 JP3002426 B2 JP 3002426B2 JP 33475896 A JP33475896 A JP 33475896A JP 33475896 A JP33475896 A JP 33475896A JP 3002426 B2 JP3002426 B2 JP 3002426B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子写真法における
静電潜像を現像するための電子写真用現像剤に関する。
静電潜像を現像するための電子写真用現像剤に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電子写真法を用いた機器には複写
機の他、プリンター、FAXなどがあるが、これらの現
像方式はトナーおよびキャリアなどを用いる2成分方式
とキャリアを用いずトナー内部に磁性体を含有するトナ
ーを用いる磁性1成分方式、さらにトナー中に磁性体を
用いない非磁性1成分方式が知られている。
機の他、プリンター、FAXなどがあるが、これらの現
像方式はトナーおよびキャリアなどを用いる2成分方式
とキャリアを用いずトナー内部に磁性体を含有するトナ
ーを用いる磁性1成分方式、さらにトナー中に磁性体を
用いない非磁性1成分方式が知られている。
【0003】また、現像剤用のトナーは流動性向上の目
的でシリカ微粉体、酸化チタン微粉体等が一般に使用さ
れているが、帯電の安定性が十分ではなく、さらに流動
性付与の効果も十分に満足できるものではなかった。
的でシリカ微粉体、酸化チタン微粉体等が一般に使用さ
れているが、帯電の安定性が十分ではなく、さらに流動
性付与の効果も十分に満足できるものではなかった。
【0004】そこで、特開平2−109058号、特開
平4−40467号、特開平4−70847号、特開平
4−340558号の各公報により酸化チタン微粉体に
シリコンオイルやカップリング剤等により表面処理を施
し、疎水性を付与し帯電の安定性、流動性、分散性の向
上を図る方法が提案されている。
平4−40467号、特開平4−70847号、特開平
4−340558号の各公報により酸化チタン微粉体に
シリコンオイルやカップリング剤等により表面処理を施
し、疎水性を付与し帯電の安定性、流動性、分散性の向
上を図る方法が提案されている。
【0005】しかしながら、従来提案されている酸化チ
タン微粉体は、各環境下における帯電性を安定させる目
的で処理剤を多量に使用し疎水化度を上げるため、酸化
チタン微粉体が凝集しやすく流動性向上に必ずしも有効
ではなく、結果として転写性が悪化したり、長期使用に
より濃度や画質の低下が生じたり、高温多湿下の使用で
濃度や画質が低下したり濃度ムラが発生したりする。
タン微粉体は、各環境下における帯電性を安定させる目
的で処理剤を多量に使用し疎水化度を上げるため、酸化
チタン微粉体が凝集しやすく流動性向上に必ずしも有効
ではなく、結果として転写性が悪化したり、長期使用に
より濃度や画質の低下が生じたり、高温多湿下の使用で
濃度や画質が低下したり濃度ムラが発生したりする。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、転写
効率が良好であり、長期にわたり高濃度、高画質画像を
得ることができ、高温多湿下でも黒ベタムラの発生しな
い電子写真用現像剤を提供することである。
効率が良好であり、長期にわたり高濃度、高画質画像を
得ることができ、高温多湿下でも黒ベタムラの発生しな
い電子写真用現像剤を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】このような目的は、下記
の本発明によって達成される。
の本発明によって達成される。
【0008】(1)少なくとも結着樹脂および磁性粉を
含有する磁性トナー粒子と、キャリア粒子とを混合した
電子写真用現像剤において、前記磁性トナー粒子が、脂
肪酸アルミニウムで表面処理して疎水化した超微粒子酸
化チタンと、疎水化シリカとを添加したものであり、前
記超微粒子酸化チタンが、比表面積80〜120m2/g、
疎水化度50〜80重量%、アルミナ含有量0.4〜
1.1重量%であり、前記磁性トナー粒子100重量部
に対し前記キャリア粒子を10〜40重量部混合した電
子写真用現像剤。
含有する磁性トナー粒子と、キャリア粒子とを混合した
電子写真用現像剤において、前記磁性トナー粒子が、脂
肪酸アルミニウムで表面処理して疎水化した超微粒子酸
化チタンと、疎水化シリカとを添加したものであり、前
記超微粒子酸化チタンが、比表面積80〜120m2/g、
疎水化度50〜80重量%、アルミナ含有量0.4〜
1.1重量%であり、前記磁性トナー粒子100重量部
に対し前記キャリア粒子を10〜40重量部混合した電
子写真用現像剤。
【0009】(2)前記脂肪酸アルミニウムの脂肪酸部
分の炭素数が15〜20である上記(1)の電子写真用
現像剤。
分の炭素数が15〜20である上記(1)の電子写真用
現像剤。
【0010】(3)前記磁性トナー粒子における前記超
微粒子酸化チタンの添加量が1重量%未満である上記
(1)または(2)の電子写真用現像剤。
微粒子酸化チタンの添加量が1重量%未満である上記
(1)または(2)の電子写真用現像剤。
【0011】(4)前記磁性トナー粒子の平均粒子径が
5〜12μm である上記(1)〜(3)のいずれかの電
子写真用現像剤。
5〜12μm である上記(1)〜(3)のいずれかの電
子写真用現像剤。
【0012】(5)前記キャリア粒子の平均粒子径が1
0〜100μm である上記(1)〜(4)のいずれかの
電子写真用現像剤。
0〜100μm である上記(1)〜(4)のいずれかの
電子写真用現像剤。
【0013】なお、特開平4−452号公報には、脂肪
酸金属塩で処理した酸化チタンを含有するトナーが開示
されている。しかし、ここで開示されるものは非磁性ト
ナーである。したがって、本発明と異なり、酸化チタン
の疎水化度、アルミナ含有量については全く記載されて
いない。
酸金属塩で処理した酸化チタンを含有するトナーが開示
されている。しかし、ここで開示されるものは非磁性ト
ナーである。したがって、本発明と異なり、酸化チタン
の疎水化度、アルミナ含有量については全く記載されて
いない。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。
する。
【0015】本発明の電子写真用現像剤は磁性トナー粒
子とキャリア粒子を含むものである。
子とキャリア粒子を含むものである。
【0016】本発明の磁性トナー粒子は、結着樹脂と磁
性粉とを含有し、さらに外添剤が添加されたものであ
る。本発明では外添剤として脂肪酸アルミニウムで表面
処理して疎水化した超微粒子酸化チタンと疎水性シリカ
とを用いる。この場合の超微粒子酸化チタンは、比表面
積が80〜120m2/g、疎水化度が50〜80重量%、
アルミナ含有量が0.4〜1.1重量%である。また、
磁性トナー粒子とキャリア粒子との混合比は、磁性トナ
ー粒子100重量部に対しキャリア粒子10〜40重量
部である。
性粉とを含有し、さらに外添剤が添加されたものであ
る。本発明では外添剤として脂肪酸アルミニウムで表面
処理して疎水化した超微粒子酸化チタンと疎水性シリカ
とを用いる。この場合の超微粒子酸化チタンは、比表面
積が80〜120m2/g、疎水化度が50〜80重量%、
アルミナ含有量が0.4〜1.1重量%である。また、
磁性トナー粒子とキャリア粒子との混合比は、磁性トナ
ー粒子100重量部に対しキャリア粒子10〜40重量
部である。
【0017】このように外添剤を用い、磁性トナー粒子
とキャリア粒子との混合比を上記範囲とすることで、転
写効率が良好で、長期にわたり高濃度、高画質画像を得
ることができ、高温多湿下でも黒ベタムラの発生を抑制
することができる。これに対し、比表面積が120m2/g
より大きくなると凝集しやすくなり、転写効率や画質低
下の原因となり、またフィルミングが発生する。
とキャリア粒子との混合比を上記範囲とすることで、転
写効率が良好で、長期にわたり高濃度、高画質画像を得
ることができ、高温多湿下でも黒ベタムラの発生を抑制
することができる。これに対し、比表面積が120m2/g
より大きくなると凝集しやすくなり、転写効率や画質低
下の原因となり、またフィルミングが発生する。
【0018】また、80m2/gよりも小さくなると流動性
が悪化し、磁性トナー粒子の搬送性が悪くなり、黒ベタ
ムラが発生しやすくなる。
が悪化し、磁性トナー粒子の搬送性が悪くなり、黒ベタ
ムラが発生しやすくなる。
【0019】さらに、疎水化度が50重量%より小さく
なると、各環境下における現像特性の安定が保てなくな
り、特に高温多湿時に濃度低下の発生が見られるように
なる。また、80重量%をこえると帯電の安定性が悪化
し、特に低湿下で磁性トナー粒子がチャージアップして
しまう。このため転写効率が低下してしまう。
なると、各環境下における現像特性の安定が保てなくな
り、特に高温多湿時に濃度低下の発生が見られるように
なる。また、80重量%をこえると帯電の安定性が悪化
し、特に低湿下で磁性トナー粒子がチャージアップして
しまう。このため転写効率が低下してしまう。
【0020】また、超微粒子酸化チタンのアルミナ含有
量が0.4重量%未満になると脂肪酸の吸着量が低下
し、さらに脂肪酸が2層吸着になり乾燥時凝結が起こ
り、粗大粒子が生成されてしまう。このため転写効率が
低下し、画質の低下や黒ベタムラの発生が見られる。
量が0.4重量%未満になると脂肪酸の吸着量が低下
し、さらに脂肪酸が2層吸着になり乾燥時凝結が起こ
り、粗大粒子が生成されてしまう。このため転写効率が
低下し、画質の低下や黒ベタムラの発生が見られる。
【0021】なお、比表面積はBET比表面積を意味
し、エリアメーター(独ストレーライン社製)による定
圧法によって測定された値である。
し、エリアメーター(独ストレーライン社製)による定
圧法によって測定された値である。
【0022】また、アルミナ含有量は蛍光X線装置によ
る定量法によって測定された値である。
る定量法によって測定された値である。
【0023】疎水化度は以下のように測定する。25ml
共栓付試験管に所定濃度(重量%)のメタノール溶液を
10ml採取する。少量(約10mg)の超微粒子酸化チタ
ンを投入し、沈降の有無を確認する。2.5重量%毎の
メタノール溶液で試験し、沈降無重量%〜沈降有重量%
で疎水化度を表示し、これを疎水化度とする。
共栓付試験管に所定濃度(重量%)のメタノール溶液を
10ml採取する。少量(約10mg)の超微粒子酸化チタ
ンを投入し、沈降の有無を確認する。2.5重量%毎の
メタノール溶液で試験し、沈降無重量%〜沈降有重量%
で疎水化度を表示し、これを疎水化度とする。
【0024】また、疎水性シリカのみの添加では、低温
低湿下で磁性トナー粒子の負帯電性が増加する傾向があ
り、帯電が過大となってカブリが発生する。また、高温
多湿下での画質の低下が見られ、黒ベタムラが発生す
る。一方、超微粒子酸化チタンのみの添加では、磁性ト
ナー粒子の十分な流動性が得られず黒ベタムラの発生が
見られる。また画質が低下してしまう。
低湿下で磁性トナー粒子の負帯電性が増加する傾向があ
り、帯電が過大となってカブリが発生する。また、高温
多湿下での画質の低下が見られ、黒ベタムラが発生す
る。一方、超微粒子酸化チタンのみの添加では、磁性ト
ナー粒子の十分な流動性が得られず黒ベタムラの発生が
見られる。また画質が低下してしまう。
【0025】また、磁性トナー粒子100重量部に対し
キャリア粒子が40重量部をこえると、連続プリント時
の画像濃度、カブリ、解像度の安定性が悪化してしま
う。また、10重量部未満となると、磁性トナー粒子の
凝集による、白スジが発生しやすくなる。また連続プリ
ントによる画質の低下や高温多湿下での黒ベタムラが発
生してしまう。
キャリア粒子が40重量部をこえると、連続プリント時
の画像濃度、カブリ、解像度の安定性が悪化してしま
う。また、10重量部未満となると、磁性トナー粒子の
凝集による、白スジが発生しやすくなる。また連続プリ
ントによる画質の低下や高温多湿下での黒ベタムラが発
生してしまう。
【0026】本発明に用いる磁性トナー粒子の外添剤に
ついてさらに説明する。脂肪酸アルミニウムで表面処理
して疎水化した疎水性超微粒子酸化チタンは比表面積8
0〜120m2/g、疎水化度50〜80重量%、アルミナ
含有量0.4〜1.1重量%のものである。
ついてさらに説明する。脂肪酸アルミニウムで表面処理
して疎水化した疎水性超微粒子酸化チタンは比表面積8
0〜120m2/g、疎水化度50〜80重量%、アルミナ
含有量0.4〜1.1重量%のものである。
【0027】この場合脂肪酸アルミニウムによる表面処
理に供せられる酸化チタンは、通常硫酸法によって得ら
れたアナターゼであるが、ルチルであってもよい。そし
て、その一次粒子の平均粒子径は10〜30nm程度であ
り、表面処理後においてもその一次粒子の平均粒子径は
大きくとも20〜40nm程度である。
理に供せられる酸化チタンは、通常硫酸法によって得ら
れたアナターゼであるが、ルチルであってもよい。そし
て、その一次粒子の平均粒子径は10〜30nm程度であ
り、表面処理後においてもその一次粒子の平均粒子径は
大きくとも20〜40nm程度である。
【0028】表面処理の工程は、次のとおりである。す
なわち、原料となる通常含水物である酸化チタンを分散
調整し洗浄して乾燥後焼成し、この後分散し粉砕し、さ
らに分級する。この分級したものに脂肪酸アルミニウム
を所定量添加して処理し洗浄して乾燥し、所定の熱処
理、粉砕の工程を経て、上述の疎水性超微粒子酸化チタ
ンが得られる。
なわち、原料となる通常含水物である酸化チタンを分散
調整し洗浄して乾燥後焼成し、この後分散し粉砕し、さ
らに分級する。この分級したものに脂肪酸アルミニウム
を所定量添加して処理し洗浄して乾燥し、所定の熱処
理、粉砕の工程を経て、上述の疎水性超微粒子酸化チタ
ンが得られる。
【0029】この場合用いられる脂肪酸アルミニウムと
しては特に制限はなく、次のような脂肪酸のアルミニウ
ム化合物が使用できる。すなわち脂肪酸としては、ギ
酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、吉草酸、カプロン酸、
エナント酸、カプリル酸、ペラルゴン酸、カプリン酸、
ウンデシル酸、ラウリン酸、トリデシル酸、ミリスチン
酸、ペンタデシル酸、パルミチン酸、ヘプタデシル酸、
ステアリン酸、ノナデカン酸、アラキン酸、ベヘン酸、
リグノセリン酸、セロチン酸、ヘプタコサン酸、モンタ
ン酸、メリシン酸、ラクセル酸等の飽和脂肪酸、アクリ
ル酸、クロトン酸、イソクロトン酸、ウンデシレン酸、
オレイン酸、エライジン酸、セトレイン酸、エルカ酸、
ブラシジン酸、ソルビン酸、リノール酸、リノレン酸、
アラキドン酸、プロピオール酸、ステアロール酸等の不
飽和脂肪酸などが挙げられる。
しては特に制限はなく、次のような脂肪酸のアルミニウ
ム化合物が使用できる。すなわち脂肪酸としては、ギ
酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、吉草酸、カプロン酸、
エナント酸、カプリル酸、ペラルゴン酸、カプリン酸、
ウンデシル酸、ラウリン酸、トリデシル酸、ミリスチン
酸、ペンタデシル酸、パルミチン酸、ヘプタデシル酸、
ステアリン酸、ノナデカン酸、アラキン酸、ベヘン酸、
リグノセリン酸、セロチン酸、ヘプタコサン酸、モンタ
ン酸、メリシン酸、ラクセル酸等の飽和脂肪酸、アクリ
ル酸、クロトン酸、イソクロトン酸、ウンデシレン酸、
オレイン酸、エライジン酸、セトレイン酸、エルカ酸、
ブラシジン酸、ソルビン酸、リノール酸、リノレン酸、
アラキドン酸、プロピオール酸、ステアロール酸等の不
飽和脂肪酸などが挙げられる。
【0030】なかでも炭素数15〜20の脂肪酸、とり
わけ飽和脂肪酸が好ましく、具体的にはペンタデシル
酸、パルミチン酸、ヘプタデシル酸、ステアリン酸、ノ
ナデカン酸、アラキン酸などである。特にステアリン酸
などが実用上好ましい。
わけ飽和脂肪酸が好ましく、具体的にはペンタデシル
酸、パルミチン酸、ヘプタデシル酸、ステアリン酸、ノ
ナデカン酸、アラキン酸などである。特にステアリン酸
などが実用上好ましい。
【0031】磁性トナー粒子における脂肪酸アルミニウ
ムで表面処理して疎水化した超微粒子酸化チタンの添加
量は1重量%未満であることが好ましく、さらには0.
05〜0.9重量%、特には0.1〜0.8重量%であ
ることが好ましい。このような添加量とすることで、本
発明の効果が向上する。これに対し、添加量が多すぎる
と、トナーの導電度が高くなり、帯電が低下し、濃度低
下の原因となりやすい。
ムで表面処理して疎水化した超微粒子酸化チタンの添加
量は1重量%未満であることが好ましく、さらには0.
05〜0.9重量%、特には0.1〜0.8重量%であ
ることが好ましい。このような添加量とすることで、本
発明の効果が向上する。これに対し、添加量が多すぎる
と、トナーの導電度が高くなり、帯電が低下し、濃度低
下の原因となりやすい。
【0032】また、本発明において外添剤として脂肪酸
アルミニウムで表面処理して疎水化した超微粒子酸化チ
タンとともに用いられる疎水性シリカは公知のものを用
いればよく、特に制限はない。必要に応じて、カップリ
ング剤、シリコーンオイル等で表面を処理したものを使
用してもよい。
アルミニウムで表面処理して疎水化した超微粒子酸化チ
タンとともに用いられる疎水性シリカは公知のものを用
いればよく、特に制限はない。必要に応じて、カップリ
ング剤、シリコーンオイル等で表面を処理したものを使
用してもよい。
【0033】疎水性シリカとしては、その平均粒子径
(粒子が球状でないときは投影面積を円に換算したとき
の直径)が5〜20nmであるものを用いることが好まし
い。
(粒子が球状でないときは投影面積を円に換算したとき
の直径)が5〜20nmであるものを用いることが好まし
い。
【0034】また、磁性トナー粒子における疎水性シリ
カの添加量は0.1〜5重量%、さらには0.3〜2.
0重量%であることが好ましい。このような添加量とす
ることで、本発明の効果が向上する。これに対し、添加
量が多くなると低温低湿下で磁性トナー粒子の負帯電が
過大になりカブリが発生しやすくなり、添加量が少なく
なると磁性トナー粒子の十分な流動性が得られなくな
る。
カの添加量は0.1〜5重量%、さらには0.3〜2.
0重量%であることが好ましい。このような添加量とす
ることで、本発明の効果が向上する。これに対し、添加
量が多くなると低温低湿下で磁性トナー粒子の負帯電が
過大になりカブリが発生しやすくなり、添加量が少なく
なると磁性トナー粒子の十分な流動性が得られなくな
る。
【0035】本発明の電子写真現像剤用の磁性トナー粒
子には、疎水性シリカと疎水性超微粒子酸化チタンとと
もに、磁性粒子を外添剤として含有させることができ
る。
子には、疎水性シリカと疎水性超微粒子酸化チタンとと
もに、磁性粒子を外添剤として含有させることができ
る。
【0036】磁性トナー粒子における磁性粒子の添加量
は0.1〜10重量%程度とする。これにより現像バイ
アスにかかわらずカブリの発生を抑制することができ、
良好な画像品質を得ることができる。
は0.1〜10重量%程度とする。これにより現像バイ
アスにかかわらずカブリの発生を抑制することができ、
良好な画像品質を得ることができる。
【0037】本発明の前述のような外添剤が添加された
磁性トナー粒子の構成は少なくとも結着樹脂と磁性粉と
を内添剤として含有するものであり、結着樹脂として
は、例えば、従来トナーに用いられるものはいずれも使
用可能であるが、特にスチレ系共重合樹脂が好適であ
る。スチレン系共重合樹脂は、スチレン系単量体と共重
合可能なビニル系単量体との共重合反応より得られるも
のである。
磁性トナー粒子の構成は少なくとも結着樹脂と磁性粉と
を内添剤として含有するものであり、結着樹脂として
は、例えば、従来トナーに用いられるものはいずれも使
用可能であるが、特にスチレ系共重合樹脂が好適であ
る。スチレン系共重合樹脂は、スチレン系単量体と共重
合可能なビニル系単量体との共重合反応より得られるも
のである。
【0038】この場合、共重合可能な単量体としては、
スチレンおよびその誘導体、アクリル酸メチル、アクリ
ル酸エチル、アクリル酸イソプロピル、アクリル酸n−
ブチル、アクリル酸α−エチルヘキシル、アクリル酸α
−ヒドロキシエチル、アクリル酸ヒドロキシプロピル、
メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル
酸イソプロピル、メタクリル酸n−ブチル、メタクリル
酸イソブチル、メタクリル酸n−ヘキシル、メタクリル
酸ラウリル、メタクリル酸α−ヒドロキシエチル、メタ
クリル酸ヒドロキシプロピルなどのアクリル酸エステ
ル、またはメタクリル酸エステル類、その他、ビニルエ
ステル類、エチレン系オレフィン類、エチレン系不飽和
カルボン酸類などが挙げられる。
スチレンおよびその誘導体、アクリル酸メチル、アクリ
ル酸エチル、アクリル酸イソプロピル、アクリル酸n−
ブチル、アクリル酸α−エチルヘキシル、アクリル酸α
−ヒドロキシエチル、アクリル酸ヒドロキシプロピル、
メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル
酸イソプロピル、メタクリル酸n−ブチル、メタクリル
酸イソブチル、メタクリル酸n−ヘキシル、メタクリル
酸ラウリル、メタクリル酸α−ヒドロキシエチル、メタ
クリル酸ヒドロキシプロピルなどのアクリル酸エステ
ル、またはメタクリル酸エステル類、その他、ビニルエ
ステル類、エチレン系オレフィン類、エチレン系不飽和
カルボン酸類などが挙げられる。
【0039】その他、ビニルエステル類、エチレン系オ
レフィン類、エチレン系不飽和カルボン酸類などが挙げ
られる。
レフィン類、エチレン系不飽和カルボン酸類などが挙げ
られる。
【0040】この他、ポリエステル樹脂も使用可能であ
る。ポリエステル樹脂は、多塩基酸成分と多価アルコー
ル成分の縮重合反応により得られるものである。
る。ポリエステル樹脂は、多塩基酸成分と多価アルコー
ル成分の縮重合反応により得られるものである。
【0041】この場合の多塩基酸としては、シュウ酸、
マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリ
ン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セベシン酸、メレイ
ン酸、フマル酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル
酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸、1,3−シ
クロヘキサンジカルボン酸に代表される、脂肪族ポリカ
ルボン酸、脂環式ポリカルボン酸およびその無水物が挙
げられる。
マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリ
ン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セベシン酸、メレイ
ン酸、フマル酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル
酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸、1,3−シ
クロヘキサンジカルボン酸に代表される、脂肪族ポリカ
ルボン酸、脂環式ポリカルボン酸およびその無水物が挙
げられる。
【0042】また、多価アルコールとしては、エチレン
グリコール、プロピレングリコール、トリメチレングリ
コール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジ
オール、1,6−ヘキサンジオール、1,7−ヘプタン
ジオール、1,8−オクタンジオール、1,9−ノナン
ジオール、1,10−デカンジオール、ピナコール、ヒ
ドロベンゾイン、ベンズピナコール、シクロペンタン−
1,2−ジオール、シクロヘキサン−1,2−ジオー
ル、シクロヘキサン−1,4−ジオールに代表される脂
肪族ポリアルコール、芳香族ポリアルコール、脂環式ポ
リアルコールが挙げられる。
グリコール、プロピレングリコール、トリメチレングリ
コール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジ
オール、1,6−ヘキサンジオール、1,7−ヘプタン
ジオール、1,8−オクタンジオール、1,9−ノナン
ジオール、1,10−デカンジオール、ピナコール、ヒ
ドロベンゾイン、ベンズピナコール、シクロペンタン−
1,2−ジオール、シクロヘキサン−1,2−ジオー
ル、シクロヘキサン−1,4−ジオールに代表される脂
肪族ポリアルコール、芳香族ポリアルコール、脂環式ポ
リアルコールが挙げられる。
【0043】その他の樹脂としては、エポキシ樹脂、シ
リコーン樹脂、フッ素樹脂、ポリアミド樹脂、アクリル
樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリエーテル樹脂、ポリビニ
ルアルコール樹脂、ポリエチレン、エチレン酢酸ビニル
共重合体、ポリプロピレンなどが挙げられる。
リコーン樹脂、フッ素樹脂、ポリアミド樹脂、アクリル
樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリエーテル樹脂、ポリビニ
ルアルコール樹脂、ポリエチレン、エチレン酢酸ビニル
共重合体、ポリプロピレンなどが挙げられる。
【0044】これらの樹脂は、1種類だけを用いてもよ
いが、必要に応じて2種類以上混合して用いることもで
きる。
いが、必要に応じて2種類以上混合して用いることもで
きる。
【0045】さらに、これらの樹脂の製造法としては、
溶液重合法、懸濁重合法、乳化重合法、塊状重合法、熱
重合法、接触重合法、高圧重合法、低圧重合法、および
これらの重合法の適当な組み合わせなど、従来公知の重
合法において製造が可能である。
溶液重合法、懸濁重合法、乳化重合法、塊状重合法、熱
重合法、接触重合法、高圧重合法、低圧重合法、および
これらの重合法の適当な組み合わせなど、従来公知の重
合法において製造が可能である。
【0046】一方、磁性粉としては、鉄、マンガン、コ
バルト、ニッケル、クロムなどの金属ないし、それらの
合金や、酸化クロム、三二酸化鉄、四三酸化鉄、などの
金属酸化物や、一般式MO・Fe2 O3 (MはFe、M
n、Co、Ni、Mg、Zn、Cd、Ba、Li等の1
価または2価の金属群より選ばれる1種または2種以上
の金属)で表されるフェライトなど、従来より磁性材料
として知られているものはいずれも使用可能である。
バルト、ニッケル、クロムなどの金属ないし、それらの
合金や、酸化クロム、三二酸化鉄、四三酸化鉄、などの
金属酸化物や、一般式MO・Fe2 O3 (MはFe、M
n、Co、Ni、Mg、Zn、Cd、Ba、Li等の1
価または2価の金属群より選ばれる1種または2種以上
の金属)で表されるフェライトなど、従来より磁性材料
として知られているものはいずれも使用可能である。
【0047】そして、磁性粉は、平均粒子径0.01〜
10μm 、特に0.05〜3μm であることが好まし
い。平均粒子径が小さくなると、磁性トナー粒子の磁力
が低くなるため、トナー落ちが発生する傾向にある。一
方平均粒子径が大きくなると、画像濃度が低下し、画像
品質が劣化する傾向にある。
10μm 、特に0.05〜3μm であることが好まし
い。平均粒子径が小さくなると、磁性トナー粒子の磁力
が低くなるため、トナー落ちが発生する傾向にある。一
方平均粒子径が大きくなると、画像濃度が低下し、画像
品質が劣化する傾向にある。
【0048】この場合、平均粒子径は、下記の方法によ
り測定する。BET一点法により島津科学機器製マイク
ロメリテックス フローソープ2300形を用いて、比
表面積(BET一点法)Swを実測する。そして、粒度
と比表面積の関係から、以下の式に従い、平均粒子径D
を求めればよい。
り測定する。BET一点法により島津科学機器製マイク
ロメリテックス フローソープ2300形を用いて、比
表面積(BET一点法)Swを実測する。そして、粒度
と比表面積の関係から、以下の式に従い、平均粒子径D
を求めればよい。
【0049】Sw=[Σni4π(Di/2)2 ]/
[Σniρ(4/3)π・(Di/2)3 ]=6/ρ・
D Sw;比表面積 Di;粒子径 ni;粒子の数 ρ ;粉体の密度 D=6/ρ・Sw また磁性トナー粒子中の磁性粉含有量は20〜70重量
%、特に30〜60重量%であることが好ましい。磁性
粉含有量が少なくなると、磁性トナー粒子としての磁力
が低下するため、解像度の劣化、カブリの増大等の画像
劣化が生じ、磁性粉含有量が多くなると、帯電性能が低
下し画像濃度の低下および定着性が悪化する傾向にあ
る。
[Σniρ(4/3)π・(Di/2)3 ]=6/ρ・
D Sw;比表面積 Di;粒子径 ni;粒子の数 ρ ;粉体の密度 D=6/ρ・Sw また磁性トナー粒子中の磁性粉含有量は20〜70重量
%、特に30〜60重量%であることが好ましい。磁性
粉含有量が少なくなると、磁性トナー粒子としての磁力
が低下するため、解像度の劣化、カブリの増大等の画像
劣化が生じ、磁性粉含有量が多くなると、帯電性能が低
下し画像濃度の低下および定着性が悪化する傾向にあ
る。
【0050】本発明における磁性トナー粒子の平均粒子
径は5〜12μm であることが好ましく、平均粒子径が
大きくなると解像度が悪化し、高画質の画像が得られな
くなり、平均粒子径が小さくなると、現像剤の流動性が
悪化し現像剤が凝集しやすくなり画像品質が劣化する。
径は5〜12μm であることが好ましく、平均粒子径が
大きくなると解像度が悪化し、高画質の画像が得られな
くなり、平均粒子径が小さくなると、現像剤の流動性が
悪化し現像剤が凝集しやすくなり画像品質が劣化する。
【0051】磁性トナー粒子の平均粒子径の測定には、
コールターカウンタ法により、測定値の体積粒子径を算
出し、その50%平均粒子径を平均粒子径とする。コー
ルターカウンタ法においては、電解液としてイソトンII
(コールターエレクトロニクス社製)を用い、例えばア
パチャー径100μm のコールターカウンターTA−II
(コールターエレクトロニクス社製)を用いて体積基準
の測定を行う。
コールターカウンタ法により、測定値の体積粒子径を算
出し、その50%平均粒子径を平均粒子径とする。コー
ルターカウンタ法においては、電解液としてイソトンII
(コールターエレクトロニクス社製)を用い、例えばア
パチャー径100μm のコールターカウンターTA−II
(コールターエレクトロニクス社製)を用いて体積基準
の測定を行う。
【0052】本発明における現像剤用の磁性トナー粒子
には必要に応じて内添剤として荷電制御剤、およびその
他の添加剤を含んでもよい。荷電制御剤は、帯電極性、
帯電量等を制御するために、必要に応じて添加される。
本発明では特開平3−256053号に記載されている
重量平均分子量1,000〜20,000の低分子量重
合体の荷電制御剤を用いることが好ましい。このような
荷電制御剤は磁性トナー粒子中0.05〜10重量部程
度であることが好ましい。
には必要に応じて内添剤として荷電制御剤、およびその
他の添加剤を含んでもよい。荷電制御剤は、帯電極性、
帯電量等を制御するために、必要に応じて添加される。
本発明では特開平3−256053号に記載されている
重量平均分子量1,000〜20,000の低分子量重
合体の荷電制御剤を用いることが好ましい。このような
荷電制御剤は磁性トナー粒子中0.05〜10重量部程
度であることが好ましい。
【0053】また、本発明における現像剤用の磁性トナ
ー粒子には、金属錯塩アゾ系染料、ニグロシン系染料は
含有されないことが好ましい。荷電制御剤のうち、金属
錯塩アゾ系染料、ニグロシン系染料を含有した場合、特
に現像剤中の初期トナー含有量を増加してトナーリッチ
にするときに、トナー飛散、非画像部のカブリの増加
や、濃度の低下、さらには、トナースペント等が生じや
すいからである。このような、内添が好ましくない金属
錯塩アゾ系染料、ニグロシン系染料については特開平2
−72373号等に記載されている。
ー粒子には、金属錯塩アゾ系染料、ニグロシン系染料は
含有されないことが好ましい。荷電制御剤のうち、金属
錯塩アゾ系染料、ニグロシン系染料を含有した場合、特
に現像剤中の初期トナー含有量を増加してトナーリッチ
にするときに、トナー飛散、非画像部のカブリの増加
や、濃度の低下、さらには、トナースペント等が生じや
すいからである。このような、内添が好ましくない金属
錯塩アゾ系染料、ニグロシン系染料については特開平2
−72373号等に記載されている。
【0054】また、色調整顔料として0.1〜10重量
部のカーボンブラックを添加してもよい。
部のカーボンブラックを添加してもよい。
【0055】また、その他の内添される添加剤として
は、ワックス、ポリエチレン、ポリプロピレン等のオレ
フィン類またはシリコンオイルを用いることができる。
ワックスは離型剤として、オフセット防止のために必要
に応じて添加される。本発明では用いるワックスに特に
制限はなく、公知の種々のワックス、例えばポリエチレ
ンワックス、ポリプロピレンワックス、シリコーンワッ
クス等を用いればよいが、これらは要求特性に応じて選
択されるものである。これらのワックスの含有量はトナ
ー粒子中0.5〜20重量部であることが好ましい。
は、ワックス、ポリエチレン、ポリプロピレン等のオレ
フィン類またはシリコンオイルを用いることができる。
ワックスは離型剤として、オフセット防止のために必要
に応じて添加される。本発明では用いるワックスに特に
制限はなく、公知の種々のワックス、例えばポリエチレ
ンワックス、ポリプロピレンワックス、シリコーンワッ
クス等を用いればよいが、これらは要求特性に応じて選
択されるものである。これらのワックスの含有量はトナ
ー粒子中0.5〜20重量部であることが好ましい。
【0056】本発明における現像剤用の磁性トナー粒子
は、内添剤を含有するトナー粒子に外添剤を添加し、ヘ
ンシェルミキサーやV型ブレンダー等の高速混合機によ
って混合することにより製造することができる。
は、内添剤を含有するトナー粒子に外添剤を添加し、ヘ
ンシェルミキサーやV型ブレンダー等の高速混合機によ
って混合することにより製造することができる。
【0057】本発明の電子写真用現像剤は、磁性トナー
粒子にキャリア粒子が混合されたものであるが、用いる
キャリアの材質には特に制限はなく、鉄、マグネタイト
や、各種フェライト等の各種軟磁性材料が使用可能であ
る。
粒子にキャリア粒子が混合されたものであるが、用いる
キャリアの材質には特に制限はなく、鉄、マグネタイト
や、各種フェライト等の各種軟磁性材料が使用可能であ
る。
【0058】この場合、フェライトとしてはMg−Cu
−Znフェライト、Ni−Znフェライト、Cu−Zn
フェライト等公知の種々の組成のいずれもが使用可能で
ある。
−Znフェライト、Ni−Znフェライト、Cu−Zn
フェライト等公知の種々の組成のいずれもが使用可能で
ある。
【0059】これらのキャリア粒子は、必要に応じ、ア
クリル系樹脂、シリコーン樹脂、フッ素系樹脂等の皮膜
を有してもよく、あるいは前述のトナー粒子と同様、ポ
リエステル樹脂、スチレン−アクリル系樹脂等のバイン
ダーを含んでもよい。本発明の現像剤に含有されるキャ
リア粒子は、平均粒子径10〜100μm 、より好まし
くは、20〜80μm のものであることが好ましい。平
均粒子径が大きくなると、解像度が悪化し、トナー飛散
による機内汚染が発生する傾向にある。また、平均粒子
径が小さくなると、キャリア引きが発生する傾向にあ
る。
クリル系樹脂、シリコーン樹脂、フッ素系樹脂等の皮膜
を有してもよく、あるいは前述のトナー粒子と同様、ポ
リエステル樹脂、スチレン−アクリル系樹脂等のバイン
ダーを含んでもよい。本発明の現像剤に含有されるキャ
リア粒子は、平均粒子径10〜100μm 、より好まし
くは、20〜80μm のものであることが好ましい。平
均粒子径が大きくなると、解像度が悪化し、トナー飛散
による機内汚染が発生する傾向にある。また、平均粒子
径が小さくなると、キャリア引きが発生する傾向にあ
る。
【0060】この場合、平均粒子径とは、マイクロトラ
ック法における測定値の体積粒子径算出50%粒子径で
表したものである。すなわち、分散剤を使用して、水に
分散させたサンプルを、例えばマイクロトラックSTD
(7991−0)タイプ(LEEDS&NORTHRU
P社製)を用いて、体積基準の測定を行って得られたデ
ータから算出すればよい。
ック法における測定値の体積粒子径算出50%粒子径で
表したものである。すなわち、分散剤を使用して、水に
分散させたサンプルを、例えばマイクロトラックSTD
(7991−0)タイプ(LEEDS&NORTHRU
P社製)を用いて、体積基準の測定を行って得られたデ
ータから算出すればよい。
【0061】本発明の現像剤において、混合されるキャ
リア粒子は磁性トナー粒子100重量部に対し、前述の
とおり、10〜40重量部である。
リア粒子は磁性トナー粒子100重量部に対し、前述の
とおり、10〜40重量部である。
【0062】なお、混合に際しては、ナウターミキサ
ー、V型ブレンダー等を用いればよい。
ー、V型ブレンダー等を用いればよい。
【0063】
【実施例】以下、本発明の具体的実施例を比較例ととも
に挙げ、本発明を詳細に説明する。しかし、これらは、
何ら本発明を限定するものではない。
に挙げ、本発明を詳細に説明する。しかし、これらは、
何ら本発明を限定するものではない。
【0064】以下の実施例および比較例において添加剤
として用いた疎水性超微粒子酸化チタンを表1に示す。
として用いた疎水性超微粒子酸化チタンを表1に示す。
【0065】
【表1】
【0066】また、キャリア粒子の製造は以下のように
して行った。
して行った。
【0067】キャリア粒子の製造 10.5Mg(OH)2 −7.5CuO−20ZnO−
62Fe2 O3 の組成(モル%)のものをミキサーに入
れ、スラリー状態にして混合し、さらにアトライターに
て粉砕した。これをスプレードライヤー造粒、乾燥し、
さらに電気炉にて焼結を行った。ついで、シフター、風
力分級機により、キャリア粒子1(平均粒子径35μm
)、キャリア粒子2(平均粒子径50μm )、キャリ
ア粒子3(平均粒子径70μm )を得た。
62Fe2 O3 の組成(モル%)のものをミキサーに入
れ、スラリー状態にして混合し、さらにアトライターに
て粉砕した。これをスプレードライヤー造粒、乾燥し、
さらに電気炉にて焼結を行った。ついで、シフター、風
力分級機により、キャリア粒子1(平均粒子径35μm
)、キャリア粒子2(平均粒子径50μm )、キャリ
ア粒子3(平均粒子径70μm )を得た。
【0068】以上のものを用いて電子写真用現像剤を作
成した。
成した。
【0069】実施例1 下記のトナー組成物をヘンシェルミキサーにて十分混合
し、熱溶解混練機にて混練後、冷却し、ハンマーミルに
て粗粉砕を行った。その後、ジェットインパクトミルに
て微粉砕を行った後、過剰の微粉域を風力分級機にて除
去後、ヘンシェルミキサーにて下記の外添剤を混合し
た。
し、熱溶解混練機にて混練後、冷却し、ハンマーミルに
て粗粉砕を行った。その後、ジェットインパクトミルに
て微粉砕を行った後、過剰の微粉域を風力分級機にて除
去後、ヘンシェルミキサーにて下記の外添剤を混合し
た。
【0070】その後、過剰の粗粉域を風力分級機にて除
去し、所定の粒子径分布の磁性トナー粒子を得た。この
磁性トナー粒子の平均粒子径は10μm であった。
去し、所定の粒子径分布の磁性トナー粒子を得た。この
磁性トナー粒子の平均粒子径は10μm であった。
【0071】さらに、得られた磁性トナー粒子100重
量部と平均粒子径50μm のキャリア粒子2を25重量
部混合して、現像剤を作成した。
量部と平均粒子径50μm のキャリア粒子2を25重量
部混合して、現像剤を作成した。
【0072】 トナー組成物; ・磁性粉 62重量部 ・スチレン−ブチルアクリル系樹脂 100重量部 ・ポリプロピレンワックス 5重量部 ・荷電制御剤 1.5重量部 外添剤; (トナー組成物100重量部に対して) ・疎水性シリカ 0.5重量部 ・疎水性超微粒子酸化チタンA 0.1重量部 ・磁性粒子 3.0重量部実施例2 実施例1において、外添剤の疎水性超微粒子酸化チタン
AをBに変更する以外は、実施例1と同様にして磁性ト
ナー粒子を得た。この磁性トナー粒子の平均粒子径は1
0μm であった。
AをBに変更する以外は、実施例1と同様にして磁性ト
ナー粒子を得た。この磁性トナー粒子の平均粒子径は1
0μm であった。
【0073】さらに、実施例1と同様にして得られた磁
性トナー粒子100重量部と平均粒子径50μm のキャ
リア粒子2を25重量部混合して、現像剤を作成した。
性トナー粒子100重量部と平均粒子径50μm のキャ
リア粒子2を25重量部混合して、現像剤を作成した。
【0074】実施例3 実施例1において、外添剤の疎水性超微粒子酸化チタン
AをCに変更する以外は、実施例1と同様にして磁性ト
ナー粒子を得た。この磁性トナー粒子の平均粒子径は1
0μm であった。
AをCに変更する以外は、実施例1と同様にして磁性ト
ナー粒子を得た。この磁性トナー粒子の平均粒子径は1
0μm であった。
【0075】さらに、実施例1と同様にして得られた磁
性トナー粒子100重量部と平均粒子径50μm のキャ
リア粒子2を25重量部混合して、現像剤を作成した。
性トナー粒子100重量部と平均粒子径50μm のキャ
リア粒子2を25重量部混合して、現像剤を作成した。
【0076】比較例1 実施例1において、疎水性超微粒子酸化チタンAを除い
た外添剤を添加する以外は、実施例1と同様にして磁性
トナー粒子を得た。この磁性トナー粒子の平均粒子径は
10μm であった。
た外添剤を添加する以外は、実施例1と同様にして磁性
トナー粒子を得た。この磁性トナー粒子の平均粒子径は
10μm であった。
【0077】さらに、実施例1と同様にして得られた磁
性トナー粒子100重量部と平均粒子径50μm のキャ
リア粒子2を25重量部混合して、現像剤を作成した。
性トナー粒子100重量部と平均粒子径50μm のキャ
リア粒子2を25重量部混合して、現像剤を作成した。
【0078】比較例2 実施例1において、外添剤の疎水性超微粒子酸化チタン
AをDに変更する以外は、実施例1と同様にして磁性ト
ナー粒子を得た。この磁性トナー粒子の平均粒子径は1
0μm であった。
AをDに変更する以外は、実施例1と同様にして磁性ト
ナー粒子を得た。この磁性トナー粒子の平均粒子径は1
0μm であった。
【0079】さらに、実施例1と同様にして得られた磁
性トナー粒子100重量部と平均粒子径50μm のキャ
リア粒子2を25重量部混合して、現像剤を作成した。
性トナー粒子100重量部と平均粒子径50μm のキャ
リア粒子2を25重量部混合して、現像剤を作成した。
【0080】比較例3 実施例1において、外添剤の疎水性超微粒子酸化チタン
AをEに変更する以外は、実施例1と同様にして磁性ト
ナー粒子を得た。この磁性トナー粒子の平均粒子径は1
0μm であった。
AをEに変更する以外は、実施例1と同様にして磁性ト
ナー粒子を得た。この磁性トナー粒子の平均粒子径は1
0μm であった。
【0081】さらに、実施例1と同様にして得られた磁
性トナー粒子100重量部と平均粒子径50μm のキャ
リア粒子2を25重量部混合して、現像剤を作成した。
性トナー粒子100重量部と平均粒子径50μm のキャ
リア粒子2を25重量部混合して、現像剤を作成した。
【0082】比較例4 実施例1において、外添剤の疎水性超微粒子酸化チタン
AをFに変更する以外は、実施例1と同様にして磁性ト
ナー粒子を得た。この磁性トナー粒子の平均粒子径は1
0μm であった。
AをFに変更する以外は、実施例1と同様にして磁性ト
ナー粒子を得た。この磁性トナー粒子の平均粒子径は1
0μm であった。
【0083】さらに、実施例1と同様にして得られた磁
性トナー粒子100重量部と平均粒子径50μm のキャ
リア粒子2を25重量部混合して、現像剤を作成した。
性トナー粒子100重量部と平均粒子径50μm のキャ
リア粒子2を25重量部混合して、現像剤を作成した。
【0084】比較例5 実施例1において、外添剤の疎水性超微粒子酸化チタン
AをGに変更する以外は、実施例1と同様にして磁性ト
ナー粒子を得た。この磁性トナー粒子の平均粒子径は1
0μm であった。
AをGに変更する以外は、実施例1と同様にして磁性ト
ナー粒子を得た。この磁性トナー粒子の平均粒子径は1
0μm であった。
【0085】さらに、実施例1と同様にして得られた磁
性トナー粒子100重量部と平均粒子径50μm のキャ
リア粒子2を25重量部混合して、現像剤を作成した。
性トナー粒子100重量部と平均粒子径50μm のキャ
リア粒子2を25重量部混合して、現像剤を作成した。
【0086】比較例6 実施例1において、外添剤の疎水性超微粒子酸化チタン
AをHに変更する以外は、実施例1と同様にして磁性ト
ナー粒子を得た。この磁性トナー粒子の平均粒子径は1
0μm であった。
AをHに変更する以外は、実施例1と同様にして磁性ト
ナー粒子を得た。この磁性トナー粒子の平均粒子径は1
0μm であった。
【0087】さらに、実施例1と同様にして得られた磁
性トナー粒子100重量部と平均粒子径50μm のキャ
リア粒子2を25重量部混合して、現像剤を作成した。
性トナー粒子100重量部と平均粒子径50μm のキャ
リア粒子2を25重量部混合して、現像剤を作成した。
【0088】比較例7 実施例1において、外添剤の疎水性超微粒子酸化チタン
AをIに変更する以外は、実施例1と同様にして磁性ト
ナー粒子を得た。この磁性トナー粒子の平均粒子径は1
0μm であった。
AをIに変更する以外は、実施例1と同様にして磁性ト
ナー粒子を得た。この磁性トナー粒子の平均粒子径は1
0μm であった。
【0089】さらに、実施例1と同様にして得られた磁
性トナー粒子100重量部と平均粒子径50μm のキャ
リア粒子2を25重量部混合して、現像剤を作成した。
性トナー粒子100重量部と平均粒子径50μm のキャ
リア粒子2を25重量部混合して、現像剤を作成した。
【0090】比較例8 実施例1において、外添剤の疎水性超微粒子酸化チタン
AをJに変更する以外は、実施例1と同様にして磁性ト
ナー粒子を得た。この磁性トナー粒子の平均粒子径は1
0μm であった。
AをJに変更する以外は、実施例1と同様にして磁性ト
ナー粒子を得た。この磁性トナー粒子の平均粒子径は1
0μm であった。
【0091】さらに、実施例1と同様にして得られた磁
性トナー粒子100重量部と平均粒子径50μm のキャ
リア粒子2を25重量部混合して、現像剤を作成した。
性トナー粒子100重量部と平均粒子径50μm のキャ
リア粒子2を25重量部混合して、現像剤を作成した。
【0092】比較例9 実施例1において、外添剤の疎水性超微粒子酸化チタン
AをKに変更する以外は、実施例1と同様にして磁性ト
ナー粒子を得た。この磁性トナー粒子の平均粒子径は1
0μm であった。
AをKに変更する以外は、実施例1と同様にして磁性ト
ナー粒子を得た。この磁性トナー粒子の平均粒子径は1
0μm であった。
【0093】さらに、実施例1と同様にして得られた磁
性トナー粒子100重量部と平均粒子径50μm のキャ
リア粒子2を25重量部混合して、現像剤を作成した。
性トナー粒子100重量部と平均粒子径50μm のキャ
リア粒子2を25重量部混合して、現像剤を作成した。
【0094】比較例10 実施例1において、疎水性シリカを除き、疎水性超微粒
子酸化チタンAの量を0.5重量部とした外添剤を添加
する以外は、実施例1と同様にして磁性トナー粒子を得
た。この磁性トナー粒子の平均粒子径は10μm であっ
た。
子酸化チタンAの量を0.5重量部とした外添剤を添加
する以外は、実施例1と同様にして磁性トナー粒子を得
た。この磁性トナー粒子の平均粒子径は10μm であっ
た。
【0095】さらに、実施例1と同様にして得られた磁
性トナー粒子100重量部と平均粒子径50μm のキャ
リア粒子2を25重量部混合して、現像剤を作成した。
性トナー粒子100重量部と平均粒子径50μm のキャ
リア粒子2を25重量部混合して、現像剤を作成した。
【0096】実施例4 実施例1において得られた磁性トナー粒子100重量部
と平均粒子径70μmのキャリア粒子3を25重量部混
合して、現像剤を作成した。
と平均粒子径70μmのキャリア粒子3を25重量部混
合して、現像剤を作成した。
【0097】実施例5 実施例1において得られた磁性トナー粒子100重量部
と平均粒子径35μmのキャリア粒子1を25重量部混
合して、現像剤を作成した。
と平均粒子径35μmのキャリア粒子1を25重量部混
合して、現像剤を作成した。
【0098】実施例6 実施例1において得られた磁性トナー粒子100重量部
と平均粒子径50μmのキャリア粒子2を15重量部混
合して、現像剤を作成した。
と平均粒子径50μmのキャリア粒子2を15重量部混
合して、現像剤を作成した。
【0099】実施例7 実施例1において得られた磁性トナー粒子100重量部
と平均粒子径50μmのキャリア粒子2を35重量部混
合して、現像剤を作成した。
と平均粒子径50μmのキャリア粒子2を35重量部混
合して、現像剤を作成した。
【0100】実施例8 実施例1において、外添剤の疎水性超微粒子酸化チタン
Aを0.1重量部から1.2重量部に変更する以外は、
実施例1と同様にして磁性トナー粒子を得た。この磁性
トナー粒子の平均粒子径は10μm であった。
Aを0.1重量部から1.2重量部に変更する以外は、
実施例1と同様にして磁性トナー粒子を得た。この磁性
トナー粒子の平均粒子径は10μm であった。
【0101】さらに、実施例1と同様にして得られた磁
性トナー粒子100重量部と平均粒子径50μm のキャ
リア粒子2を25重量部混合して、現像剤を作成した。
性トナー粒子100重量部と平均粒子径50μm のキャ
リア粒子2を25重量部混合して、現像剤を作成した。
【0102】比較例11 実施例1において得られた磁性トナー粒子100重量部
と平均粒子径50μmのキャリア粒子2を5重量部混合
して、現像剤を作成した。
と平均粒子径50μmのキャリア粒子2を5重量部混合
して、現像剤を作成した。
【0103】比較例12 実施例1において得られた磁性トナー粒子100重量部
と平均粒子径50μmのキャリア粒子2を50重量部混
合して、現像剤を作成した。
と平均粒子径50μmのキャリア粒子2を50重量部混
合して、現像剤を作成した。
【0104】(プリントテスト)上記のように、得られ
た現像剤を市販のレーザービームプリンター(6枚/分
機)にて3000枚のプリントテストを実施し、常温常
湿(20℃60%RH)下における初期および3000
枚プリント時点の画像濃度、画像品質、ならびに高温多
湿(32.5℃80%RH)下における初期の画像濃
度、画像品質(画質)、黒ベタムラを評価した。また、
常温常湿での転写効率も評価した。
た現像剤を市販のレーザービームプリンター(6枚/分
機)にて3000枚のプリントテストを実施し、常温常
湿(20℃60%RH)下における初期および3000
枚プリント時点の画像濃度、画像品質、ならびに高温多
湿(32.5℃80%RH)下における初期の画像濃
度、画像品質(画質)、黒ベタムラを評価した。また、
常温常湿での転写効率も評価した。
【0105】なお、評価は間欠プリント試験にて行っ
た。
た。
【0106】間欠プリント試験とは、プリンターにデー
タを送信してから再度送信するまで一定時間(数秒)間
隔をおいて送信を行い、その間プリンターは、不稼働状
態になる試験方法のことを意味する。
タを送信してから再度送信するまで一定時間(数秒)間
隔をおいて送信を行い、その間プリンターは、不稼働状
態になる試験方法のことを意味する。
【0107】測定ないし評価方法は以下のとおりとし
た。
た。
【0108】画像濃度;反射濃度計(マクベス社)で測
定し評価を行った。
定し評価を行った。
【0109】転写効率;トナー消費量と関係する値であ
り、トナー消費量をA(g)、廃トナー量をB(g)と
した場合下記式により算出される。
り、トナー消費量をA(g)、廃トナー量をB(g)と
した場合下記式により算出される。
【0110】 転写効率(%)=[(A−B)/A]×100 転写効率70%以上を良好と判断する。70%以上は間
欠プリントでない通常のプリント条件では90%以上の
レベルに相当する。
欠プリントでない通常のプリント条件では90%以上の
レベルに相当する。
【0111】画質;非画像のカブリ、トナーの飛び散
り、文字の中抜け、解像度のトータルの評価で、◎を良
好とし、×を不良とし、◎○△▲×の5段階評価を行っ
た。なお、△が実用可能なレベルである。
り、文字の中抜け、解像度のトータルの評価で、◎を良
好とし、×を不良とし、◎○△▲×の5段階評価を行っ
た。なお、△が実用可能なレベルである。
【0112】黒ベタムラ;トナー搬送不良による黒ベタ
パターンの濃度ムラの評価で◎を良好とし、×を不良と
し、◎○△▲×の5段階評価を行った。なお、△が実用
可能なレベルである。
パターンの濃度ムラの評価で◎を良好とし、×を不良と
し、◎○△▲×の5段階評価を行った。なお、△が実用
可能なレベルである。
【0113】結果を表2に示す。
【0114】
【表2】
【0115】表2から本発明の効果は明らかである。こ
のほか、比較例1の現像剤では低温低湿(10℃20%
RH)下でのカブリ発生が著しいものであった。
のほか、比較例1の現像剤では低温低湿(10℃20%
RH)下でのカブリ発生が著しいものであった。
【0116】なお、実施例1〜7において、磁性トナー
粒子の外添剤の疎水性超微粒子酸化チタンを得る際の脂
肪酸アルミニウムをステアリン酸アルミニウムからペン
タデシル酸、パルミチン酸、ヘプタデシル酸、アラキン
酸の各アルミニウム化合物にそれぞれかえたところ、実
施例1〜7と同等の良好な結果が得られた。
粒子の外添剤の疎水性超微粒子酸化チタンを得る際の脂
肪酸アルミニウムをステアリン酸アルミニウムからペン
タデシル酸、パルミチン酸、ヘプタデシル酸、アラキン
酸の各アルミニウム化合物にそれぞれかえたところ、実
施例1〜7と同等の良好な結果が得られた。
【0117】
【発明の効果】以上述べたように本発明の電子写真用現
像剤は、磁性トナー粒子に、疎水性シリカと、脂肪酸ア
ルミニウムで表面処理して疎水化した分散性、流動性付
与効果の優れた疎水性超微粒子酸化チタンとを含有させ
ることにより流動性、帯電安定性の良好なものとなる。
像剤は、磁性トナー粒子に、疎水性シリカと、脂肪酸ア
ルミニウムで表面処理して疎水化した分散性、流動性付
与効果の優れた疎水性超微粒子酸化チタンとを含有させ
ることにより流動性、帯電安定性の良好なものとなる。
【0118】よって、本発明の電子写真用現像剤は、転
写効率が良好であり、長期にわたり安定した高濃度、高
画質の画像を得られ、また、高温多湿時においても、黒
ベタムラの発生しない画像を得ることができる。
写効率が良好であり、長期にわたり安定した高濃度、高
画質の画像を得られ、また、高温多湿時においても、黒
ベタムラの発生しない画像を得ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−281474(JP,A) 特開 平4−124680(JP,A) 特開 平4−452(JP,A) 特開 平5−241367(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 9/08
Claims (5)
- 【請求項1】 少なくとも結着樹脂および磁性粉を含有
する磁性トナー粒子と、キャリア粒子とを混合した電子
写真用現像剤において、 前記磁性トナー粒子が、脂肪酸アルミニウムで表面処理
して疎水化した超微粒子酸化チタンと、疎水化シリカと
を添加したものであり、 前記超微粒子酸化チタンが、比表面積80〜120m2/
g、疎水化度50〜80重量%、アルミナ含有量0.4
〜1.1重量%であり、 前記磁性トナー粒子100重量部に対し前記キャリア粒
子を10〜40重量部混合した電子写真用現像剤。 - 【請求項2】 前記脂肪酸アルミニウムの脂肪酸部分の
炭素数が15〜20である請求項1の電子写真用現像
剤。 - 【請求項3】 前記磁性トナー粒子における前記超微粒
子酸化チタンの添加量が1重量%未満である請求項1ま
たは2の電子写真用現像剤。 - 【請求項4】 前記磁性トナー粒子の平均粒子径が5〜
12μm である請求項1〜3のいずれかの電子写真用現
像剤。 - 【請求項5】 前記キャリア粒子の平均粒子径が10〜
100μm である請求項1〜4のいずれかの電子写真用
現像剤。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33475896A JP3002426B2 (ja) | 1996-11-29 | 1996-11-29 | 電子写真用現像剤 |
US08/975,460 US5837413A (en) | 1996-11-29 | 1997-11-21 | Electrophotographic toner, and developer |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33475896A JP3002426B2 (ja) | 1996-11-29 | 1996-11-29 | 電子写真用現像剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10161342A JPH10161342A (ja) | 1998-06-19 |
JP3002426B2 true JP3002426B2 (ja) | 2000-01-24 |
Family
ID=18280908
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33475896A Expired - Fee Related JP3002426B2 (ja) | 1996-11-29 | 1996-11-29 | 電子写真用現像剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3002426B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6929893B2 (en) | 2002-09-19 | 2005-08-16 | Fuji Xerox Co., Ltd. | Electrostatic image dry toner composition, developer for developing electrostatic latent image and image forming method |
US7026085B2 (en) | 2003-03-20 | 2006-04-11 | Fuji Xerox Co., Ltd. | Dry toner for electrostatic latent image developer, developer and image forming method |
JP2004341437A (ja) | 2003-05-19 | 2004-12-02 | Fuji Xerox Co Ltd | 画像形成方法 |
-
1996
- 1996-11-29 JP JP33475896A patent/JP3002426B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10161342A (ja) | 1998-06-19 |
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