JP2918726B2 - 作図管理装置 - Google Patents

作図管理装置

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JP2918726B2 JP3298101A JP29810191A JP2918726B2 JP 2918726 B2 JP2918726 B2 JP 2918726B2 JP 3298101 A JP3298101 A JP 3298101A JP 29810191 A JP29810191 A JP 29810191A JP 2918726 B2 JP2918726 B2 JP 2918726B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、CAD端末を用いる作
図管理装置、さらに詳しくは、設計者による設計図面
(以下、単に図面という)の作成の後、その図面の検図
者による検図、及び承認者による承認を経た後、生産部
門による材料手配や部品発注のために、又は設計者によ
る図面引用もしくは図面変更のために利用できるよう
に、登録管理するための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、図面は、設計部門により作成さ
れ、生産部門が製品製造のための材料手配、加工、組立
及び製品出荷をする際に参照するために用いられ、ま
た、設計者が他の製品設計の際に引用し、あるいは修正
するために用いられる。
【0003】従来の図面作成管理方法について説明す
る。設計者がCAD端末により新規に図面を作成したと
きは、その図面データをプロッターにより紙に出力し、
その図面を検図者に引き渡して検図を依頼する。検図者
は、検図NG(不合格)の場合は、その図面に修正注記
を裏書きして当該設計者に返して修正などの指示を行
い、設計者はその図面に裏書きされた修正注記に基づい
て、CAD端末により図面データに必要な修正などをし
た後、再びプロッターにより出力して、その修正した図
面を検図者に引き渡す。検図者は、その修正された図面
を再度検図し、検図OK(合格)ならば、その図面にサ
インを手で記入した後、その図面を承認者に引き渡し
て、承認を依頼する。承認者は、その図面内容に修正注
記が必要な場合には、検図者の場合と同様に、その図面
に裏書きして当該設計者に返して、修正などを指示す
る。設計者は、その裏書きに基づいて修正などをし、も
う一度、紙に出図して、その修正後の図面を検図者を経
て承認者に引き渡す。検図者と承認者は、検図OK、承
認OKであれば、それぞれその図面にサインを手で記入
して完成図面とし、その完成図面を管理部門に登録保管
のために引き渡す。
【0004】管理部門は、完成図面を登録する前に、ま
ず、手作業により管理のための図面番号を付与する。こ
の場合、図面番号は機種ごとに連続する番号とされる
が、新規図面に対しては、既登録図面の図面番号を記録
した台帳から次の図面番号を採番して台帳に記入し、か
つ、図面にその番号を転記していた。そして、登録する
には、図面番号を記入した図面をイメージスキャナーに
より読み取ると同時に、図面検索用データをキー操作に
より入力して、光ディスクなどの電子ファイリングシス
テムに格納している。
【0005】そして、生産部門が、特定の図面の入手が
必要な場合は、管理部門に図面の出図を依頼し、管理部
門が上記電子ファイリングシステムにおいて前記検索用
データを用いて、必要な図面データを検索し、該当図面
データをプリンタ−などで紙に出図して、生産部門に手
渡していた。
【0006】
【解決しようとする技術課題】上記のように、従来は、
図面の作成後、検図を受ける度に、及び検図NG又は承
認NGの場合はさらに検図及び承認を受ける度に、図面
をプロッターで紙に出図する必要があった。従って、プ
ロッターによる出図に時間がかかって非能率的であると
ともに、紙の消費量が多くて不経済であるという問題が
あった。
【0007】また、検図又は承認の段階で修正注記を行
う場合は、製図用具を必要とするので、その管理と使用
に手間がかかり、プロッターによる出図やイメージスキ
ャナーによる読取り、及びデータ入力を行うので、図面
データの鮮明度が低下する欠点があり、しかも、修正注
記の加入により原図が不明瞭になって、変更指示が正確
に設計者に伝わらず、さらに、記入ミスの訂正も面倒で
あって非能率的であり、修正後は、修正注記された図面
の管理・廃棄処分にコストがかかり、不経済でもあっ
た。
【0008】さらに、新規に作成した図面への番号付与
は、手書き台帳と照合して転記するので、転記ミスや時
間浪費があった。
【0009】さらに、従来は、管理部門が、設計部門で
作成された図面のうち所要の図面を設計部門又は生産部
門が後で利用できるように、設計者が作成した部品表等
に基づいて検索用データを手作業により入力する必要が
あったので、同一情報について、設計部門と管理部門と
で重複して作業時間が消費されるという不経済性があっ
た。
【0010】本発明は、上記の点に鑑み、作図から検
図、承認、さらには、登録まで、紙への出図を全く行わ
ずに行うことができ、その後、必要に応じて、容易に図
面の引用、修正、参照等が可能なように登録管理する作
図管理装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明に係る作図管理装置は、複数のCAD端末が
LANにより相互接続され、CAD端末間同士で図面情
報の授受を行うCAD−LANシステムにおいて、
(イ)前記複数のCAD端末を、上流から下流に向かっ
て、図面の作成及び修正を行うための作図端末と、前記
作図端末により作成又は修正された図面を検図するため
の検図端末と、前記検図端末により検図された図面の登
録の承認を行うための承認端末と、前記承認端末により
承認された図面の登録を行うための登録端末との4階層
に区分し、(ロ)前記各端末に、それぞれ図面情報を記
憶するためのメモリを備え、(ハ)前記作図端末には、
作成もしくは修正した図面情報及び前記検図端末もしく
は前記承認端末から転送される未修正の図面情報を前記
メモリに記憶させる記憶制御手段を、前記検図端末に
は、前記作図端末から転送される未検図の図面情報を前
記メモリに記憶させる記憶制御手段を、前記承認端末に
は、前記検図端末から転送される未承認の図面情報及び
承認済みの図面情報を前記メモリに記憶させる記憶制御
手段を、前記登録端末には、前記承認端末から移動され
てくる前記承認済みの図面情報を前記メモリに記憶させ
る記憶制御手段を、それぞれ備え、(ニ)前記作図端末
には、作成又は修正した図面情報を所定の検図端末の端
末番号を指定して転送する転送手段を、前記検図端末に
は、検図した図面情報を、検図合格の場合は所定の承認
端末の端末番号を指定して転送し、検図不合格の場合
は、当該図面情報の作成又は修正を行った作図端末の端
末番号を指定して転送する転送手段を、承認端末には、
前記検図端末から転送されてきた図面情報を、承認不可
の場合は当該図面情報の作成又は修正を行った作図端末
の端末番号を指定して転送し、承認可の場合は前記登録
端末の端末番号を指定して転送する転送手段を、それぞ
れ備えたことを特徴としている。
【0012】作図端末には、図面情報をこれに自端末の
端末番号を付加して予め定めてある検図端末の端末番号
を指定して転送する転送手段を、検図端末及び承認端末
には、検図不合格又は承認不可である場合は、検図対象
又は承認対象である図面情報を当該図面情報に付加され
ていた作図端末の端末番号を自動的に指定して転送する
転送手段を備えることが望ましい。
【0013】また、検図端末及び承認端末のメモリに、
上流階層の端末から転送された図面情報に修正注記を書
き加えるために引用する修正注記データを記憶させてあ
ることが望ましい。
【0014】承認端末のメモリには、登録端末へ転送す
る図面情報を一時格納蓄積する格納領域を設け、蓄積さ
れた図面情報を一括で登録端末へ転送する転送手段を備
えることが望ましい。
【0015】登録端末には、上流階層のCAD端末から
の引用要求に基づいて、登録してある所定図面情報を転
送する転送手段を備えることが望ましい。
【0016】作図端末の記憶制御手段は、図面情報が下
流階層の端末に転送された後もその図面情報を前記作図
端末のメモリに保存するとともに、検図端末又は承認端
末から検図不合格又は承認不可により図面情報が逆転送
されてきたときは、保存していた同一図番の図面情報を
逆転送されてきた図面情報に置換し、前記検図端末及び
承認端末の記憶制御手段は、記憶していた図面情報が作
図端末に逆転送されたときはこれを消去するものである
ことが好ましい。
【0017】
【作用】作図端末では、図面を作成又は修正してその図
面情報を格納し、所定の検図端末へ検図を依頼して、そ
の図面情報を転送することができる。検図端末では、転
送されてきた図面情報をチェックし、NGならば当該図
面情報の作成又は修正を行った作図端末へその図面情報
を逆転送することができる。作図端末では、逆転送され
てきた図面情報を修正し、再び所定の検図端末へ転送す
ることができる。検図OKの場合は、その図面情報を所
定の承認端末へ転送することができる。承認端末では図
面をチェックし、NGならばその図面情報を当該作図端
末へ転送することができる。承認OKならばメモリに承
認済み図面情報として登録することができる。承認端末
は、承認済み図面情報を一機種に関する図面が完成する
まで蓄積し、一まとまりの承認済み図面情報が蓄積され
たときは、一括して登録端末に登録を要求し、転送する
ことができる。
【0018】請求項2の発明では、作図端末から検図端
末への図面情報の転送が自動的に決められ、検図端末又
は承認端末からの逆転送先が当該図面情報を作成又は修
正した作図端末に自動的に決められる。請求項3の発明
では、検図NG又は承認NGの場合は、修正注記データ
を引用して、修正内容の指示を容易、正確、かつ明瞭に
行うことができる。請求項4の発明においては、登録端
末は図面情報を一定の基準に従って検索可能に登録し、
あるいは、光ディスクなどの他の電子ファイリングシス
テムに転送する。上流階層の端末は、登録端末から必要
な図面情報を指定して引用することができる。
【0019】
【実施例】次に、本発明の実施例について、図面に基づ
いて説明する。図1は、本発明に係る作図管理装置のシ
ステム構成を示す模式図である。第1設計部イ、第2設
計部ロ及び管理部ハには、いずれも同様の複数台のCA
D端末A1,A2,…、B1,B2,…、C1、Dが設
置され、これらの各端末はLAN(ローカル・エリア・
ネットワーク)により同軸ケーブル上に接続されてネッ
トワークを形成している。また、各端末A1〜Dは、ゲ
ートウェイGW1を介して電算部ニのホストコンピュー
タFに接続されている。ホストコンピュ−タFは、これ
に、生産される製品の構成部品情報がデ−タベ−スとし
て構築され、生産管理システムなどを司るものである。
【0020】そして、これらのCAD端末は、上流から
下流に向かって複数の階層に分けられている。図示の例
では、作図端末A1〜A3と、検図端末B1,B2と、
承認端末C1と、登録端末Dの4階層に分けられてい
る。作図端末A1,A2,A3は、設計者が操作する端
末で、専ら設計図面の作図に用いられ、4階層の中で最
上流階層に位置する。下流階層に属する検図端末B1,
B2、承認端末C1及び登録端末Dも、CAD端末を用
いているので、作図機能をも有しているから作図端末で
もあるが、検図端末B1,B2は主としてその上流側の
作図端末A1,A2,A3のいずれかにより作成された
図面のチェック(検図)のために用いられ、承認端末C
1は主としてその上流側の検図端末B1,B2の検図を
経た図面のチェック(承認)のために用いられ、また、
登録端末Dは主として承認端末により承認OKとなった
図面の図面情報を登録するために用いられるので、この
明細書では、便宜的に最上流階層のCAD端末A1,A
2,A3のみを作図端末という。登録端末Dには好まし
くは光ディスクMOを用いる電子ファイリングシステム
Mに接続されている。
【0021】さらに、ホストコンピュ−タFと光ディス
クを用いる電子ファイリングシステムMとはゲ−トウェ
イGW2を介して接続されており、生産に必要な部品、
図面の出図要求に対して光ディスクMOに記憶されてい
る図面情報をプリンタで出力して出図を行なう。
【0022】作図端末A1〜A3、検図端末B1,B
2、承認端末C1及び登録端末Dは、それぞれ各階層ご
とに同一の構成機能を有するものであるので、図2に、
簡便のため、各層について一つの端末で代表させてデー
タの流れを示す。
【0023】図2において、Aaは作図端末Aの本体、
Abは作図又は修正の作業中にデータを扱うバッファ、
Acは作図端末Aの作図図面格納ファイルであり、Ba
は検図端末Bの本体、Bbは作図又は検図の作業中にデ
ータを扱うバッファ、Bcは検図端末で作成された図面
の作図図面格納ファイル、Bd,Beはそれぞれ検図端
末Bの未検図図面格納ファイル、修正注記引用ファイル
であり、Caは承認端末Cの本体、Cbは作図又は承認
の作業中にデータを扱うバッファ、Ccは承認端末Cで
作成された図面の作図図面格納ファイル、Cd,Ceは
それぞれ承認端末Cの未承認図面格納ファイル、修正注
記引用ファイルであり、また、Cfは承認OKになった
承認図面格納ファイルであり、さらにDaは登録端末D
の本体、Dbは作図又は登録の作業中にデータを扱うバ
ッファ、Dcは登録端末Dの作図図面格納ファイル、D
dは登録図面格納ファイル、Deは図面枠引用ファイル
である。
【0024】各端末A〜Dは、図3に示すように、いず
れも同一のハード構成を有するCAD端末であり、入力
部であるキーボード31及びマウス32に接続された入
力ポート33と、表示部34に接続された出力ポート3
5と、通信制御部36及び外部メモリであるハードディ
スク(HDD)37とに接続された入出力ポート38
と、前記各入出力ポート33,35,38に接続された
CPU39と、所要のプログラム及びデータを記憶し、
CPUとの間でデータの授受を行う内部メモリであるR
OM310a,RAM310bとを有するマイクロコン
ピュータで構成されている。
【0025】CPU39は、図4に示すように、後述さ
れる作図、検図、承認又は登録のいずれか一つ又は二つ
の機能を実現するため、プログラム又はデータを内部メ
モリ310a,310b又はHDD37から読出すため
の読出手段41と、読出したデータを表示部34に表示
するための表示手段42と、表示されたデータに対して
所要のデータの加除訂正などをする書込手段43と、表
示されたデータから不要のデータを消去するための消去
手段44と、表示部に表示されている各データを端末番
号で指定された他の所定の端末に通信制御部36を介し
て転送(複写又は移動)するための転送手段45と、加
除訂正などを受けたデータ又は他の端末から受信したデ
ータを内部メモリ310a,310b又はHDD37に
格納する記憶制御手段46とを有している。
【0026】内部メモリには、図5(イ)に示すよう
に、表示プログラム51、作図プログラム52、転送プ
ログラム53、図面枠54、基本図形55、及び各端末
の専用者である設計者、検図者、又は承認者のサイン5
6が、記憶されている。サインは、イメージデータとし
て記憶されている。
【0027】また、各端末のHDD37の図面情報を格
納するための領域は、図5(ロ)に示すように、複数の
領域57a〜57dに区分されている。すなわち、前記
作図図面格納ファイルAcを有する作図領域57aと、
前記未検図図面格納ファイルBdと前記未承認図面格納
ファイルCdを有する検図領域57bと、前記承認図面
格納ファイルCfを有する承認領域57cと、前記登録
図面格納ファイルDdを有する登録領域57dとの4領
域に区分されている。そして、作図端末Aから登録端末
Dまでの全ての端末における記憶制御手段46は、当該
端末の作図領域57aにその端末で作成された図面情報
を格納する。また、作図端末Aの記憶制御手段は、検図
端末又は承認端末から検図NGまたは承認NGによって
転送されてくる修正待ちの図面情報をも作図領域57a
に格納することができる。また、検図端末Bの記憶制御
手段は、作図端末Aから転送されてくる未検図の図面情
報を検図領域57bに、承認端末Cの記憶制御手段は検
図端末Bから転送されてくる未承認の図面情報を検図領
域57bに、また、承認済み図面情報を承認領域57c
に、登録端末Dの記憶制御手段は承認端末Cから転送さ
れてくる承認済みの図面情報を登録領域57dにそれぞ
れ格納するようになっている。なお、検図領域57bに
は、前記修正注記引用ファイルBe及びCeも格納する
ものであり、登録領域57dには前記図面枠引用ファイ
ルDeも格納するものである。
【0028】前記通信制御部36は、上記転送手段45
により端末番号で指定された他の端末との間でデータ送
受を行うための制御を行う。一つの端末から他の端末に
図面情報を転送(複写又は移動)するため、転送データ
フォーマットは、図6に示すように、転送先を特定する
ための端末番号d1と、図面情報を特定するための図面
番号d2と、その図面の頁数d3と、その図面が新規図
面か修正図面か変更図面かの区別をするための注釈d4
とを含んでいる。端末番号d1の指定は、キーボード3
1からの入力により行うことができ、また、プログラム
により自動的に指定させることもできる。こうして、作
図端末Aは、自端末の端末番号を含めた図面情報を、検
図端末の端末番号のキー入力により指定された下流階層
の所定の検図端末Bに転送するようになっている。キー
入力により指定する方法は、作図端末が設計される機種
に応じてグループ編成が異なる場合に、グループ編成の
変更に容易に対応することができる利点がある。
【0029】また、検図端末Bと承認端末Cの転送手段
45は、自端末の端末番号を含めた図面情報を、その図
面情報の作成源である作図端末Aに、先にその作図端末
から受信した図面情報に含まれている端末番号を上記転
送データフォーマットの端末番号d1に自動的に指定し
て転送するようになっている。
【0030】上記の構成により、各CAD端末A〜Dで
は、作図プログラム52の実行の際に、キーボード31
とマウス32を用いて、図面枠54の引用、基本図形5
5の呼出しなどにより、通常の図面作成を行うことがで
きる。
【0031】また、検図端末Bは、上記作図機能のほ
か、後述のように検図機能を、承認端末Cは、上記作図
機能のほか、後述のように承認機能を、また、登録端末
Dは、上記作図機能のほか、後述のように登録機能をそ
れぞれ有している。
【0032】続いて、上記各端末を用いて、作図に始ま
り、検図、承認を経て、その後の利用のため登録される
までの各過程における動作を、図2及び図7以下のフロ
ーチャートを用いて説明する。
【0033】[全体の概略的作用] 図7は、本発明に係る作図管理装置における全体的な動
作を概略的に示すフローチャートである。すなわち、シ
ステムの始動により、作図端末Aにおいて作図ルーチン
R1が実行され、これにより作成された図面の図面情報
(図面データ、検索用データ及び属性情報)は検図依頼
コマンド実行に基づいて検図端末Bに転送され、検図端
末Bにおいて検図ルーチンR2が実行され、さらに、検
図を経た図面情報は承認端末Cに移動されて、承認端末
Cにおいて承認のための承認ルーチンR3が実行された
後、承認OKとなった図面の図面情報は一旦、承認端末
CのHDDに格納蓄積された後、登録コマンドに基づい
て登録端末Dに転送され、登録端末において登録のため
の登録ルーチンR4が実行されて、作図端末Aで入力さ
れた検索用データに基づいてメモリの所定番地に、後の
利用に供しうるように登録されて、この装置における一
連のデータ処理が終了するようになっている。
【0034】[作図] 図8は、作図ルーチンR1、すなわち、前記作図端末A
における図面の作成及び修正の動作手順を示すフローチ
ャートである。図9は作図端末Aの表示部34の表示内
容の一例を示す正面図である。
【0035】作図端末Aに電源を投入すると、CPU3
9は、まず、読出手段41及び表示手段42に、表示部
34の表示面の所定表示位置341に、指定すべきコマ
ンドの種類、すなわち、この端末に次に動作させたい業
務内容を指定する文字を、所定の配置順序において表示
させる。本発明における装置では、各端末において実行
させる内容を表す「作図」「検図」「承認」「登録」
「図面枠引用」「新規採番」「図面借用」「廃番」「図
面貸出し」「サイン」などの文字が表示されて、次に実
行させたい業務内容の入力(選択)を促す。図示の例で
は、検図端末から登録端末までの全ての端末が作図機能
をも有しているので、上記「検図」「承認」「登録」も
併せて表示される。
【0036】図8は、「作図」のコマンドを実行した場
合の動作流れを示している。以下、各図においてSと数
字の結合はステップを意味する。作図端末Aは、図面の
新規作成のほかに、検図端末から検図NGにより逆送さ
れる図面又は承認端末から承認NGにより逆送される図
面の修正にも利用される。そして、「作図」を選択する
と、最初に、検図端末又は承認端末から修正要求があっ
たか否かをHDD37の作図図面格納ファイルAcの修
正図面格納の有無を調べて判断する(S10)。修正要
求がない場合は、ROMの作図プログラム52が実行開
始となり、通常のCADと同様に、表示画面の所定位置
に表示される基本図形の中からマウス32の操作による
所要図形の選択、拡大率の指定などの作図作業によっ
て、バッファAbと表示部34を用いて、その表示画面
に、部品図その他の図面342を表示させ、これを見な
がら図面作成を行うことができる(S11)。作図中又
は作図終了後に、「図面枠引用」のコマンドを実行する
と、登録端末Dの登録領域57dに格納されている図面
枠引用ファイルDeから図9の表示画面の中央に示すよ
うに、図面の下側に複数の記入欄から構成された表題欄
343aを有する図面枠343が読出され、図面と同一
表示面に重ね表示される(S12)。
【0037】図面枠343の表題欄343aは、当該図
面により表された部品の表面処理の種類、熱処理の種
類、材質などの当該部品の属性に関する事項の属性記入
欄と、設計者、検図者及び承認者のサインをそれぞれ記
入するサイン記入欄と、その部品名称、図面番号(以
下、図番という)及び図面作成日を記入する名称記入欄
とを有している。部品名称は、層別区分と、検索品名と
から構成されている。
【0038】層別区分とは、各種部品の材質、形状、加
工方法、用途などの属性に基づいて、共通のものを同一
の層に区分けし、一例として1桁又は2桁のアルファベ
ットで表される。例えば、Aは鋳物、Bはプレート、C
はシャフト、Dは歯車、Eはロ−ラ、Fはばね、Mは樹
脂、Nはネームプート、Pは抵抗、Qはコンデンサ、R
はリレ−、Xは集積回路…などである。
【0039】また、検索品名とは、その部品の普通名称
を普通の用語で表したものである。例えば、板物である
場合は、プレートと記入する。検索品名に用途などを表
す品名規格を加えて、例えば、シャッターに用いられる
板物である場合は、プレート・シャッターなどと記入し
ても良い。
【0040】そして、上記「図面枠引用」のコマンド実
行に基づいて、表示部の画面に図9に示すような図面枠
343が表示されたならば、表示画面の左側に示されて
いるように、当該図面により表されている部品の属性情
報として設定されるべき項目が表示され、その項目をマ
ウス32により選択する度に表題欄343aの位置に、
表題欄に代わってデータボックス(属性記入欄)343
bが表示され、これに設定項目を記入することが要求さ
れる(S13)。設計者は、このCADのワープロ機能
を用いて、各記入欄に記入することができる。
【0041】表題欄記入のステップ(S13)において
は、マウス32とキ−ボ−ド31を用いて、まず名称記
入欄に前記層別区分と検索品名、又はさらに品名規格ま
でが入力される。次に、属性記入欄に各属性が入力され
る。層別区分と検索品名、さらには品名規格までのデー
タは、上記図面情報の検索用データとして利用される。
他の検索用データとして図番が用いられる。
【0042】また、このステップS13において設定さ
れた項目は、図面の属性情報の一部として記憶される。
また、設定項目の内、表題欄343aの記入事項と一致
するものが、自動的に表題欄の各記入欄に表示される。
この場合、検索用データである図番は、従来と同様に台
帳を調べて、同一層別区分の既登録番号の次の番号を、
この部品図の図番として採用して、台帳に層別区分と検
索品名を記入し、かつ、このCADからキー操作により
入力することもできる。しかし、本発明の好ましい実施
例では、後述されるように、上記設定項目のうち、部品
名称(層別区分と検索品名)をキー入力すると、ホスト
コンピュータFによる自動採番プログラムが実行され
て、自動的に図番が付与されるようになっている。
【0043】設計者は、表題欄の記入作業の終了に続
き、「サイン」のコマンドを実行し、予め登録されてい
る当該設計者のサインを呼び出して、図面枠の設計者の
サイン記入欄に書込み、表示させる(S14)。なお、
このサインは、各設計者独自のものであるから、他人に
乱用されることを防止するため、「サイン」のコマンド
を実行した場合に設計者が自己のパスワードを入力した
時のみ、そのサインのイメージデータを読出して図面枠
に付加するように、プログラムが組まれている。
【0044】上記のようにして、サインの記入により作
図を終了した場合は、「終了」のコマンドを実行する
と、CPU39の記憶制御手段46により図面データ及
び検索用データがHDD37の作図図面格納ファイルA
cに格納される(S15)。
【0045】図面の格納に続いて、前記属性情報の登録
作業が設計者により行われる。この属性情報は、表題欄
記入のステップで入力された項目により構成され、属性
情報登録のコマンドに基づいてHDDに登録される(S
16)。
【0046】新規図面番号の採番を、ホストコンピュー
タの自動採番機能により行う場合は、属性情報の登録の
後に、採番が行われる(S17)。すなわち、作図端末
Aで、少なくとも名称記入欄の層別区分と検索品名との
みを、希望ならば品名規格も、キー操作により入力した
後、ステップS17において「新規採番」のコマンドを
実行すると、上記名称記入欄の記入事項を内容とする検
索用データが後述されるホストコンピュータFに伝送さ
れて、そのホストコンピュータにおいて自動採番のプロ
グラムが実行される。ホストコンピュータには、上記層
別区分と検索品名との結合を1単位として、当該会社の
製品の全ての部品(パーツ)に関して既に作成・検図・
承認を経て登録された図面について図番が順次登録され
ており、作図端末からの新規採番のコマンドと検索用デ
ータに基づいて、同一層別区分及び検索品名の既登録図
番の次の番号を新規図番として設定し、その図番を当該
作図端末Aに転送するようになっている。作図端末Aで
は、表示画面に表示されている検索用データの図番記入
欄に、図12に一例を示すように、図面番号「B123
45」を表示して、自動採番がされたことを報知するよ
うになっている。
【0047】そして、採番が終了した後、転送データフ
ォーマットの作成ステップにおいて転送先の検図端末の
端末番号をキー入力により指定して検図依頼コマンドを
実行すると、データ送出手段45がHDD37の作図図
面格納ファイルAcから図面情報(図面データと検索用
データと属性情報と)を読出して、通信制御部36を介
して、作図端末の端末番号を含めた図面情報を前記端末
番号により指定された下流側の所定の検図端末Bに転送
して、その検図端末のHDD37の未検図図面格納ファ
イルイBdに格納させる(S18)。
【0048】上記新規図面の作成過程における図面枠引
用(S12)、表題欄記入(S13)、サイン記入(S
14)、図面格納(S15)、属性情報入力(S1
6)、自動採番(S17)の順序は、単なる一例を示す
に過ぎず、全く任意である。そして、例えば、検索用デ
ータとその他の属性情報の入力は同一ステップ(例えば
S13)において行っても良い。
【0049】作図端末Aは、他のCAD端末、すなわ
ち、検図端末B又は承認端末Cから検図NG又は承認N
Gの場合に逆送されてくる図面情報を受信して、図面修
正の要求を受けている場合(S10肯定)は、その図面
情報への加除訂正をするためのルーチンS19〜S11
3,S18が実行される。
【0050】すなわち、受信した図面情報の内、修正が
必要な部分、項目などを検図者又は承認者により付加さ
れた修正注記の内容から判断し(S19)、図面NGの
場合は、設計者がその図面の修正作業を下層の端末から
の修正注記データに従って行った後(S110)、格納
コマンド実行に基づいてその図面データを格納する(S
111)。図面データの格納に続いて、又は図面NGで
ない場合は、図面修正を経ずに、属性情報がNGか否か
を判断し(S112)、NGならばその属性情報につい
て修正注記データに従って修正する(S113)。属性
情報の修正後は、検図依頼コマンド実行によりその変更
図面の図面データと検索用データと属性情報が、所定の
検図端末Bに転送される(S18)。
【0051】作図端末Aは、そこで作成された図面情報
(図面データ、検索用データ及びその他の属性情報)を
全て、検図依頼コマンド実行に基づいて、所定の下流側
の検図端末Bに転送され、検図依頼したデータは、その
作図端末にも残される。そして、検図端末又は承認端末
からチェックNGのために逆送されてきた時、同一の図
面番号についてのデータが、修正注記データと置換され
る。従って、検図依頼した後、検図、承認を終了するま
で、設計者と検図者又は承認者との間で相互に図面内容
の確認をすることができる。
【0052】[検図] 検図端末Bでは、作図端末Aから新規に作成された図面
又は修正された図面のデータが転送されてくると、ま
ず、このデータを検図端末のHDDの未検図図面格納フ
ァイルBdに格納する。これに引き続き、表示部に表示
されているコマンド種類の中から、「検図」を選択する
と、検図プログラムが実行され、図10の検図フローに
示すように、HDD37の未検図図面格納ファイルBd
に格納された図面情報(図面データ、検索用データ及び
属性情報)が読み出されて、表示部に表示される(S2
1)。
【0053】次に、検図端末においては、図面全体と修
正項目の全てを同一画面に表示すると、全てが小さく表
示されて、検図者が修正注記を行うのが困難である。そ
こで、この検図端末においては、図面引用後に、表示さ
れた図面に対する修正注記を入力し易い大きさに拡大表
示させるための画面状態の設定をする(S22)。
【0054】検図者は、表示された図面及び表題欄の記
入事項、さらには、他の属性情報を順次チェックし、チ
ェック結果に応じて、検図OK又は検図NGコマンドを
選択する(S23)。チェック結果が良好である場合
は、検図OKコマンドを実行すると、その図面が新規図
面であるか修正図面であるかが検索用データの図番に基
づいて判断される(S24)。新規図面である場合は、
「サイン」のコマンドを実行して、予め登録されている
サインを読出して、所定の検図者サイン記入欄に記入さ
れる。
【0055】これに対して、修正図面である場合、すな
わち、一度検図されたものの再検図である場合は、前回
の検図の際に付加された修正注記データをデータ消去手
段により消去し(S25)、その後、サイン記入のステ
ップS26に進む。サイン記入を終了した後、検図OK
コマンドを実行すると(S27)、HDDに残っている
データ、すなわち、作図端末Aから送られた修正後の図
面情報(図面データと検索用データ及び属性情報)が、
データ転送手段により通信制御部を介して承認端末Cに
移動される(S28)。この承認端末Cの指定は、所定
の承認端末Cの端末番号が自動設定されるようにして固
定しても良いが、検図者がキー入力によりその都度端末
番号を指定しても良い。
【0056】また、図面チェックのステップS23で、
チェックの結果がNGである場合は、そのときの図面が
新規図面か修正図面かが判断され(S29)、新規図面
である場合は、修正注記データの記入のためのルーチン
が実行される(S211)。すなわち、修正注記引用フ
ァイルBeから修正注記に必要な記号などが読出され、
これを用いて修正注記の記入が行われる。そして、検図
者が図面及び属性情報について各修正項目の修正を行う
と、検図端末Bには、検図前の原図と修正注記が合成さ
れて重ね表示される。修正注記は、検図者の作成に係る
データであることを分かり易く示すため、作図端末Aに
よる原図と異なる色で表示される。
【0057】これに対して、修正図面である場合は、修
正OKと判定した部分を消去するための入力操作(S2
10)をした後、ステップS211の修正注記の記入を
行う。そして、修正注記記入を終了した後、検図NGの
コマンドを実行すると(S212)、この修正注記デー
タを含むデータがデータ転送手段により通信制御部36
を介して、その図面作成に係わった作図端末Aに送り返
される(S213)。この場合は、図面データは作図端
末Aへ移動されて、検図端末Bには残らない。
【0058】その作図端末Aでは、当初に作成された原
図と、検図者が付加した修正注記が表示部34に重ね合
わせて表示され、かつ、修正注記は、原図と別の色を用
いて表示される。従って、設計者が作成した図面と、検
図者が記入した修正事項及び注記を明確に識別すること
ができる。
【0059】[承認] 検図OKにより、検図端末Bから図面情報が転送された
承認端末Cでは、そのデータを承認端末CのHDDの未
承認図面格納ファイルCdに格納する。そして、承認端
末Cの始動に基づき、承認プログラムが実行されて、図
11に示すように、HDDから図面情報(図面データ、
検索用データ及び属性情報)が読出されて表示部に表示
される(S31)。そして、検図端末Bの場合と同様
に、図面状態の設定がされる(S32)。承認者は、表
示された図及び表題欄の記入事項をチェックし、そのチ
ェックの結果に応じて承認OK又は承認NGのコマンド
を実行する。CPUはそのコマンド実行から承認OKか
NGかを判断し(S33)、承認OKの場合は、サイン
記入のためのステップに進み、承認者の「サイン」のコ
マンド実行及びパスワード入力もしくはサインの特定の
ための入力に基づいて、所定のサインをメモリから読出
して、図面枠のサイン記入欄に記入する(データを付加
する)。このサイン記入に続いて承認OKのコマンドを
実行すると(S35)、HDDの未承認図面格納ファイ
ルCdの図面情報は、承認図面格納ファイルCfに移動
される(S36)。一機種関連部品の図面作成が完了す
るまでは、承認図面格納ファイルCfに蓄積される。自
端末で入力した修正注記データは、データ消去手段によ
り消去を行う。
【0060】関連する部品全部、すなわち、一つの機種
の製品の構成部品の全ての作図を終了したとき(S37
においてY)は、承認端末Cからの作図完了コマンドの
入力及び端末番号の指定により、承認図面格納ファイル
Cfに蓄積されていた承認図面が一括して所定の登録端
末Dの登録図面格納ファイルDdに移動されて登録され
る(S38)。
【0061】なお、承認OKにより、図面情報は承認図
面格納ファイルCfに移動させるようにしているが、承
認図面格納ファイルCfを持たないで、直接登録端末D
の登録図面格納ファイルDdに移動しても良いが、運用
の効率向上を図るには承認図面格納ファイルCfを用い
たほうが良い。
【0062】これに対して、チェックの結果がNGの場
合(S33否定)は、そのコマンド実行に基づいて、修
正注記のためのステップS39に進み、修正注記引用フ
ァイルから読出される記号を引用して、設計者の図面に
対して訂正すべき部分に対する修正注記データの記入
を、キー操作又はマウス操作により行う。そして、承認
NGコマンド実行(S310)により、その前に入力し
た端末番号で指定された作図端末へ、その図面情報と修
正注記データとを、自端末の端末番号を付加してデータ
転送手段及び通信制御部を介して、作図端末Aに送り返
す(すなわち移動する)(S311)。作図端末Aで
は、この承認端末Cからの設計者用データ及び承認者用
データを表示部に重ね表示させて、その修正注記に従っ
て図面情報(図面データ、検索用データ、属性情報)の
加入、書替え、削除等を行うことができる。
【0063】登録端末Dでの図面の登録が完了すると、
登録端末Dはその登録完了を作図端末Aに報告するとと
もに、その登録図面データを作図端末Aへ転送して、作
図図面格納ファイルのデータをこれに置換する。これに
より、作図端末では一連の作図図面が登録されたことを
表示画面から確認することができるので、設計者はキー
ボードから消去コマンドを実行して、作図図面格納ファ
イルAcを空にする。
【0064】承認端末Cから図面情報を移動された登録
端末Dは、さらに、その図面情報を一機種ごとに、イメ
ージデータである図面データと文字データである検索用
データとに区分し、イメージデータはこれを登録端末D
に接続されている電子ファイリングシステムMを介して
光ディスクMO等に対して、検索用データに含まれる図
番をアドレスとして、光ディスクMOの所定番地に格納
し、属性情報はこれをホストコンピュータFに部品表作
成に利用するために登録させる。
【0065】本発明の好ましい実施例では、作図端末A
で作図又は修正した図面の図面情報を所望の検図端末B
へ、さらには所望の承認端末Cへ順次転送して作図図面
又は修正図面のチェック(検図、承認)を受け、検図N
G又は承認NGの場合は、その図面情報を作成源である
作図端末Aに逆送し、検図OK又は承認OKの場合は、
その図面情報を所定の下流階層の端末(承認端末C又は
登録端末D)へ移動又は転送するため、図6に示し、上
記したように転送データフォーマットは端末番号d1と
図面番号d2と頁数d3と注釈d4とを含んでいる。
【0066】これについて、一例を説明すると、各端末
において、最初の2桁にデータ転送先を指定する端末番
号d1、次の数桁に図番d2、その次の複数の桁に当該
図面の頁数d3、最後の数桁に注釈d4をそれぞれ設定
できるようになっている。端末番号d1は、その都度入
力しても良いし、自動的に記入されるようにしても良
い。注釈d4の欄には、新規図面の場合はその記号、例
えばSと、関連図面の総頁数が、変更図面の場合はその
記号、例えばHと関連図面の総頁が、変更依頼の場合は
その記号、例えば HENKO IRAI が、さらに、チェック
(検図又は承認)の結果がNGの場合は、検図NG又は
承認NG等が記入される。
【0067】図13は、各階層の端末間における図面情
報の転送を端末番号を用いて示す。端末番号「20」の
作図端末Aは、そのときの設計グループ編成における検
図者の検図端末Bの端末番号(図13の例示では「4
7」)をキー入力することにより、その作図端末Aのデ
ータ転送先を設定する。検図端末Bにおいては、検図O
Kのコマンド実行時は、その検図端末Bのプログラムに
より下流の承認端末Cの端末番号(図13の例示では
「49」)が自動的に設定され、また、検図NGのコマ
ンド実行時は、その検図対象の図面情報に含まれている
端末番号(「20」)が自動的に設定されるようになっ
ている。
【0068】承認端末Cについても同様であり、承認O
Kの場合は、下流の所定の登録端末Dの端末番号(図1
3の例示では「50」)が、承認NGの場合は最上流階
層のの作図端末Aの端末番号(「20」)が、それぞれ
自動的に設定されるようになっている。
【0069】従って、例えば、登録端末Dに既に登録さ
れている図面を作図端末Aが引用して新規図面を作成し
たり、変更図面を作成したりした場合に、作図端末Aか
ら所定の下流側の検図端末B又は承認端末Cをスキップ
して登録することが防止される。
【0070】本発明装置により作成されるものは、上記
の設計図面に限定されるものではなく、複数の階層にお
いて扱われる資料などの作成管理にも同様に適用するこ
とができることは、明白である。また、処理動作の名称
も作図、検図、承認、登録に限定するものではない。
【0071】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、LANにより
相互接続されているCAD端末を、作図端末、検図端
末、承認端末及び登録端末の4階層に構成し、各端末に
おいて図面情報を格納するメモリを備え、かつ、各端末
間で端末番号の指定により所定の端末に図面情報を転送
するようにしたので、従来と異なり、全く紙に出図する
ことなく、作図から登録まで図面情報の処理を円滑かつ
正確に行うことができる。すなわち、図面の作成、修
正、チェック(検図、承認)並びに登録を全てネットワ
ークで接続されたCAD端末間のデータ授受により行う
ので、紙への印刷、他の端末でのデータの再入力など
の、資源と労力と時間の浪費が大幅に削減される。
【0072】請求項2の発明によれば、作図端末から所
定の検図端末に転送すること、及び検図端末又は承認端
末から所定の作図端末に転送するので、無関係の他の端
末に転送されることによる繁雑さが回避され、とくに、
作図端末から所定の順序をスキップして直接、登録端末
に登録したり、勝手に図面変更をすることを防止するこ
とができる。
【0073】請求項3の発明によれば、検図端末又は承
認端末から修正注記データを用いて、修正すべき内容を
容易に、明瞭にかつ正確に作図端末に伝えることができ
る。すなわち、修正指示内容が明確確実に作図者に伝達
され、迅速な作図修正を行って登録管理することができ
る。
【0074】請求項4の発明によれば、承認端末は一機
種分の全ての図面をまとめて登録を要求することができ
るから、作業が削減される効果と管理が容易になる効果
が得られる。
【0075】請求項5によれば、登録された図面情報を
各端末で共用して、ペーパレスで参照、検索、引用など
に自由に利用することができ、設計部門の作業効率が大
幅に向上する。
【0076】請求項6によれば、検図不合格又は承認不
可のときは、その図面情報の作成源に自動的に転送され
るので、転送手間が不要になり、かつ、転送先誤りが防
止され、逆転送の際の作図端末における図面情報の置換
及び検図端末と承認端末における図面情報の消去によ
り、各端末のメモリの節約効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の作図管理装置を構成するCAD端末の
配置及び接続例を示す端末配置図である。
【図2】図1の各階層の端末間のデータの流れを示す概
要図である。
【図3】各端末の内部構成を示すブロック図である。
【図4】各端末のCPUの機能実現手段の一部を示すブ
ロック図である。
【図5】メモリ(ROM,HDD)の格納内容及び格納
領域を示すブロック図である。
【図6】転送データフォーマット及びデータ構成を示す
模式図である。
【図7】システム全体の作業の流れを示す概略フローチ
ャートである。
【図8】作図端末の動作を説明するフローチャートであ
る。
【図9】作図端末の表示部の表示内容を例示する表示部
正面図である。
【図10】検図端末の動作を説明するフローチャートで
ある。
【図11】承認端末の動作を説明するフローチャートで
ある。
【図12】作図端末において入力される検索用データの
構成及びその一例を示す模式図である。
【図13】各端末間のデータ転送先決定方法を説明する
説明図である。
【符号の説明】
A〜D CAD端末 A,A1,〜A3 作図端末 B,B1,B2 検図端末 C,C1 承認端末 D 登録端末

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のCAD端末がLANにより相互接
    続され、CAD端末間同士で図面情報の授受を行うCA
    D−LANシステムにおいて、 (イ)前記複数のCAD端末を、上流から下流に向かっ
    て、図面の作成及び修正を行うための作図端末と、前記
    作図端末により作成又は修正された図面を検図するため
    の検図端末と、前記検図端末により検図された図面の登
    録の承認を行うための承認端末と、前記承認端末により
    承認された図面の登録を行うための登録端末との4階層
    に区分し、 (ロ)前記各端末に、それぞれ図面情報を記憶するため
    のメモリを備え、 (ハ)前記作図端末には、作成もしくは修正した図面情
    報及び前記検図端末もしくは前記承認端末から転送され
    る未修正の図面情報を前記メモリに記憶させる記憶制御
    手段を、前記検図端末には、前記作図端末から転送され
    る未検図の図面情報を前記メモリに記憶させる記憶制御
    手段を、前記承認端末には、前記検図端末から転送され
    る未承認の図面情報及び承認済みの図面情報を前記メモ
    リに記憶させる記憶制御手段を、前記登録端末には、前
    記承認端末から移動されてくる前記承認済みの図面情報
    を前記メモリに記憶させる記憶制御手段を、それぞれ備
    え、 (ニ)前記作図端末には、前記作成又は修正した図面情
    報を所定の検図端末の端末番号を指定して転送する転送
    手段を、前記検図端末には、検図した図面情報を、検図
    合格の場合は所定の承認端末の端末番号を指定して転送
    し、検図不合格の場合は、当該図面情報の作成又は修正
    を行った作図端末の端末番号を指定して転送する転送手
    段を、承認端末には、前記検図端末から転送されてきた
    図面情報を、承認可の場合は前記登録端末の端末番号を
    指定して転送し、承認不可の場合は当該図面情報の作成
    又は修正を行った作図端末の端末番号を指定して転送す
    る転送手段を、それぞれ備えたこと、 を特徴とする作図管理装置。
  2. 【請求項2】 作図端末には、図面情報をこれに自端末
    の端末番号を付加して予め定めてある検図端末の端末番
    号を指定して転送する転送手段を、検図端末及び承認端
    末には、検図不合格又は承認不可である場合は、検図対
    象又は承認対象である図面情報を当該図面情報に付加さ
    れていた作図端末の端末番号を自動的に指定して転送す
    る転送手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の作
    図管理装置。
  3. 【請求項3】 検図端末及び承認端末のメモリに、上流
    階層の端末から転送された図面情報に修正注記を書き加
    えるために引用する修正注記データを記憶させてあるこ
    とを特徴とする請求項1又は2記載の作図管理装置。
  4. 【請求項4】 承認端末のメモリに、登録端末へ転送す
    る図面情報を一時格納蓄積する格納領域を設け、蓄積さ
    れた図面情報を一括で登録端末へ転送する転送手段を備
    えたことを特徴とする請求項1,2又は3記載の作図管
    理装置。
  5. 【請求項5】 登録端末には、上流階層のCAD端末か
    らの引用要求に基づいて、登録してある所定図面情報を
    転送する転送手段を備えたことを特徴とする請求項1,
    2,3又は4記載の作図管理装置。
  6. 【請求項6】 作図端末の記憶制御手段は、図面情報が
    下流階層の端末に転送された後もその図面情報を前記作
    図端末のメモリに保存するとともに、検図端末又は承認
    端末から検図不合格又は承認不可により図面情報が逆転
    送されてきたときは、保存していた同一図番の図面情報
    を逆転送されてきた図面情報に置換し、前記検図端末及
    び承認端末の記憶制御手段は、記憶していた図面情報が
    作図端末に逆転送されたときはこれを消去するものであ
    ることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に
    記載の作図管理装置。
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