JPH1091694A - 会計処理形態変更方法、会計処理形態変更装置および会計形態変更処理プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

会計処理形態変更方法、会計処理形態変更装置および会計形態変更処理プログラムを記録した記録媒体

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JPH1091694A
JPH1091694A JP21009397A JP21009397A JPH1091694A JP H1091694 A JPH1091694 A JP H1091694A JP 21009397 A JP21009397 A JP 21009397A JP 21009397 A JP21009397 A JP 21009397A JP H1091694 A JPH1091694 A JP H1091694A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 業種や企業形態の変更に伴う会計処理形態の
変更を変更前の会計ファイルデータを用いて自動的に変
更処理する会計処理形態変更方法/装置の提供。 【解決手段】 形態変更処理手段14は、変更形態指定
手段141により新会計形態と決算年月日等の指定要求
等を行ない、標準科目テーブル作成手段142により標
準科目テーブルをRAM16内に展開すると共に、表示
部40の画面に新標準科目テーブルの科目コードと科目
名を所定のフォーマットで表示し、科目変換テーブル作
成手段144標準科目の確認或いは科目入力を行ない、
科目変換テーブルを作成する。次に、ファイル読込条件
設定手段145により変更処理する現会計ファイルの読
み込み条件を設定し、新会計ファイル作成手段146に
より指定された現会計ファイルのデータを科目変換テー
ブルを基に変換し、或いは指定された現会計ファイルの
項目データをコピーして新会計ファイルを作成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、会計処理装置に関
し、特に、業種変更や、個人企業から法人等への企業形
態の変更等や、決算期の変更等に伴う会計処理形態の変
更に関する処理を行なう会計処理形態変更装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】コンピュータを利用した会計処理装置を
用いた会計処理は大企業のみならず、中小企業および個
人企業に至るまで広く普及している。このように会計処
理のコンピュータ化を行なっている企業が業種を追加、
変更したり、個人企業から法人等への企業形態の変更
(いわゆる法人成り)を行なうにあたっては多くの場
合、科目名および科目コードの変更や追加、削除、決算
期の変更、或いは単式簿記から複式簿記に変更するな
ど、会計処理形態の変更を必要とする。
【0003】このような場合、従来は現在(変更前)の
会計データとは別に新たな会計処理形態用に新規に会計
データを手作業等で入力シート等に書き直したり、プリ
ントアウトしてから会計科目に書き直したり、新たな会
計処理形態用の会計科目の各会計ファイルを設定し、入
力シートのデータをキー入力(或いはOCR入力)する
必要があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】会計形態の変更に伴う
移行作業は上記従来のような手作業を主体とした方法で
は、データの書写しおよび入力作業に多大な時間及び費
用を必要するという問題点があり、また、その過程で生
ずる誤りのチェックおよび修正にも多大な労力を必要と
するという問題点があった。
【0005】会計処理形態を変更する場合にはある期間
の変更データの入力および会計ファイルの新規作成を必
要とするが、このための時間は仕訳データの量に比例す
る。ここで、従業員2〜3人の小企業では平均的にみて
100/月程度の仕訳データが発生し、従業員30〜4
0人規模の企業では平均的にみて300/月程度の仕訳
データが発生する。このような小規模事業所が組織変更
等を行なう場合にも会計処理形態の変更を要する。変更
データとして3ヵ月分のデータ入力を要するとした場
合、1件の仕訳データを変更後の会計科目に仕訳仕直し
て変更データとして入力するための時間を1分と仮定す
ると、従業員2〜3人規模の企業では単純計算で3×1
00=300分(5時間)となり、これに、データのチ
ェックおよび修正のための時間とファイルの新規作成時
間を考慮すると、これらの作業になれた会計事務所の所
員が代行するとしても少なくとも1〜2人/日を要し、
また、従業員30〜40人規模の企業では単純計算で3
×300=900分(15時間)となり、これに、デー
タのチェックおよび修正のための時間とファイルの新規
作成時間を考慮すると、これらの作業になれた会計事務
所の所員が代行するとしても少なくとも3〜5人/日を
要する。
【0006】本発明は、上記従来の問題を解決するため
に創案されたものであり、業種や企業形態の変更に伴う
会計処理形態の変更を変更前の会計ファイルデータを用
いて自動的に処理するための会計処理形態変更方式およ
び会計処理形態変更装置の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の会計処理形態変更方法は、会計処理形態の
変更に関する処理を行なうため、変更後の会計処理形態
および決算月日を指定する工程と、該指定に基づいて所
与の標準会計処理形態対応データから変更後の標準会計
処理形態データを抽出する工程と、該変更後の標準会計
処理形態データと変更前の会計処理形態データから標準
変換テーブルを作成する工程と、該標準変換テーブルを
基に会計処理形態変更前のデータのある項目を変換して
変更後のデータを作成するための実変換テーブルを作成
する工程と、会計処理形態変更前の各会計ファイルのデ
ータのうち前記指定の期日以降のデータを前記実変換テ
ーブルに基づいて変換或いは置換し、会計処理形態変更
後の各会計ファイルデータとする工程を含むことを特徴
とする。
【0008】また、本発明の会計処理形態変更装置は、
会計処理形態の変更に関する処理を行なうため少なくと
も制御部および内部メモリーを有する変更処理部と、少
なくとも標準会計処理形態対応データファイルおよび変
更前の各会計ファイルを備える格納部と、指定データ及
び確認或いは変更データの入力を行なう入力部と、制御
部の実行制御の下に会計処理形態の変更に関する処理を
行なう形態変更処理手段を有し、形態変更処理手段が、
少なくとも、会計処理形態変更のための入力部からの指
定データ入力および確認入力或いは変更データの入力
と、標準会計形態対応データからの変更後の標準会計処
理形態データの抽出と、該変更後の標準会計処理形態デ
ータと変更前の会計処理形態データからの標準変換テー
ブルの作成と、該標準変換テーブルを基にして会計処理
形態変更前のデータのある項目を変換して変更後のデー
タを作成するための実変換テーブルの作成とを行なう形
態変更準備手段と、会計処理形態変更前の各会計ファイ
ルのデータのうち指定の決算月日以降のデータを実変換
テーブルに基づいて変換或いは置換し、会計処理形態変
更後の各会計ファイルを作成する会計ファイル変換手段
と、からなることを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】図1は本発明の会計処理形態変更
装置の望ましい一実施例の構成を示すブロック図であ
り、会計処理形態変更装置100は図1(a)に示すよ
うに変更処理部10、格納部20、入力部30、表示部
40から構成されているが、付加的構成として印字出力
部50を付設してもよい。
【0010】変更処理部10は、図1(b)に示すよう
にCPU11、制御用プログラム12を記録(格納)し
た記録媒体としてのROM15(または、ROM15ー
1,15/2,・・)とプログラムおよびデータを一時
的に記憶する内部メモリーとしてのRAM16を含んで
いる。
【0011】CPU11は制御プログラムの実行による
会計処理形態変更装置100全体の制御を行なうと共
に、格納部20の記憶媒体22に格納されているファイ
ル管理用プログラムやユーティリティプログラムを含む
ファイルマネジメントと会計処理形態の変更を実行する
形態変更処理手段14(図2参照)の実行制御およびR
AM16とのデータの受渡し、格納部20へのデータの
格納または読み出し(或いは、ファイルマネジメントお
よび形態変更処理手段14の読み出し)指示、入力部3
0からの指示および入力データの受取り、データ表示部
40への編集データの送出等およびその動作制御等を行
う。
【0012】また、CPU11は、形態変更処理手段1
4の実行制御にあたっては格納部20の記憶媒体22
(或いはROM15)に格納されている形態変更処理手
段14をRAM16に取込んで逐次実行し、格納部20
の記憶媒体22或いは別の記憶媒体に格納されている現
在の会計ファイル(変更前の会計ファイル)データを取
り出して、新会計ファイル(変更後の会計ファイル)に
変換・格納することにより所望の会計形態への変更処理
を実行する。
【0013】ROM15には制御プログラムが格納され
ている。なお、後述する格納部20へのファイルマネジ
メントおよび形態変更処理手段14の格納に代えてこれ
らの手段をROM15(ROM15ー2)に格納するよ
うに構成することもできる。
【0014】RAM16はプログラムや各設定値および
ファイルデータが一時的に格納(記憶)される。そのた
めに実行時に制御プログラムの格納領域や格納部20か
ら取り込まれるファイルマネジメントや形態変更処理手
段14等を記憶するプログラム領域、および後述する科
目変換テーブルや各会計ファイルデータ用領域および必
要な作業用領域が確保され、プログラムや各設定値,科
目変換テーブルおよびファイルデータ等はそれぞれの領
域に格納される。これら領域は場合によっては重畳して
確保し、用いることができる。なお、ファイルマネジメ
ントや形態変更処理手段14等がROM15(ROM1
5−2)に格納されている構成の場合にはそれらをRO
M15(ROM15−2)から読み出してRAM16の
それぞれの領域に格納する。
【0015】格納部20はFD(フロッピーディス
ク),或いはMO(Magnet Optical disk)の書込/読出
装置とFD,MO,或いは磁気ディスク等の記憶媒体か
ら構成され、媒体上には少なくともディレクトリおよび
後述の更新前の各会計ファイル(以下、現会計ファイ
ル)が格納されている。また、形態変更処理手段14に
よる会計処理形態変更処理後にこれらの記憶媒体上、或
いはこれらの記憶媒体であって現会計ファイルが格納さ
れている記憶媒体とは別の記憶媒体に更新後の各会計フ
ァイル(以下、新会計ファイル)が作成される。なお、
記憶媒体にはファイルマネジメントや形態変更処理手段
14を格納することもでき、さらに、各現会計ファイル
のファイルデータ上に各新会計ファイルを上書きするよ
うに形態変更処理手段14を構成することもできる。
【0016】入力部30は、キーボード、ファンクショ
ンキー等を備えている。なお、付加的入力手段としてマ
ウス等のポインティングデバイスを備えることが望まし
い。使用者は入力部30のキーボードやファンクション
キー或いはポインティングデバイスを用いて、会計処理
形態変更装置100に対する操作指令の入力、会計処理
形態の指定入力、決算日の入力、および会計処理形態の
変更前の科目コードおよび科目名と会計処理形態変更後
の科目コードおよび科目名の対応確認情報の入力或いは
新たな会計処理形態変更後の科目コードおよび科目名
(主にユーザー設定科目コードやユーザ設定科目名)の
入力或いは訂正入力等と、各現会計ファイルの新会計フ
ァイルへの変換を指令等を行なう。
【0017】表示部40は変更処理部10から送られた
表示用編集データを所定のフォーマットで画面に表示す
ると共に、変更処理部10からの指令により処理選択用
メニューおよび必要なメッセージ等や入力データを画面
に表示する。
【0018】印字出力部50は付加的構成であり、ドッ
ト印字式シリアルプリンターやレーザ方式のページプリ
ンタ等を用いることができ、変更後の科目コードおよび
科目名や基礎的事項を新会計ファイルにコピーした場合
の確認用或いは保存用にそれらデータをプリンタ用紙上
に印字出力できるよう構成できる。
【0019】図2は形態変更処理手段の構成を示すブロ
ック図である。形態変更処理手段14は会計処理形態変
更のための科目設定等の形態変更準備手段14−1と変
更された科目等で会計ファイルを変換する会計ファイル
変換手段14−2からなっている。
【0020】形態変更準備手段14−1は、変更後の会
計形態(新会計形態)と決算年月日や複写すべき基礎デ
ータ等の指定要求および指定値の保存等を行なう変更形
態指定手段141と、標準処理形態科目ファイル(図
5)から指定された新標準科目データを抽出し、変更前
の会計形態(現会計形態)で用いている各科目と対応さ
せて標準科目テーブルとしてRAM16内に展開する標
準科目テーブル作成手段142と、表示部40の画面に
上記標準科目テーブルの現会計形態および/または新会
計形態の科目コードおよび科目名等を所定のフォーマッ
トで表示する科目表示手段143と、標準科目の確認或
いはユーザ設定科目の入力を行ない、確認または入力さ
れた科目に基づいて新標準科目テーブルの新標準科目デ
ータの更新処理等を行なって科目変換テーブルを作成す
る科目変換テーブル作成手段144を有している。
【0021】また、会計ファイル変換手段14−2は、
現会計ファイルのうち新会計ファイルに引継ぐ会計デー
タ(例えば、現決算年月の開始日から新決算年月の開始
日の前日までのデータや期首繰越データ等)ファイル
や、科目ファイル等の基礎データファイル等の各ファイ
ルの形態変更処理を行なうために必要なファイルの指定
や、データ上の変換項目やコピー項目の指定等を行なう
ファイル読込条件設定手段145と、指定された現会計
ファイルの指定された科目等を科目変換テーブルを基に
変換して新会計ファイルを作成したり、指定された現会
計ファイルや指定された現会計ファイルのアイテム(項
目データ)をコピーして新会計ファイルを作成する新会
計ファイル作成手段146を有している。
【0022】なお、標準科目テーブル作成手段142に
よる標準科目テーブルの作成は、図5に示すような標準
処理形態科目ファイルから変更形態指定手段141によ
り指定された新処理形態の標準科目データを抽出して標
準科目テーブルの標準新科目データとし、格納部40の
磁気ディスク(或いはFD等の記憶媒体)に格納されて
いる科目ファイルから現会計形態で用いている科目コー
ド,科目名および貸借コード等を取り出して新処理形態
の標準科目データと対応させてRAM16に展開して作
成する。この場合、現科目コードと新標準科目コードが
一致する場合には対応させ、現科目コードと新標準科目
コードが一致しないコードがある場合にはそれらの科目
コードと科目名をそのまま書込み、対応する側の科目コ
ードおよび科目名を空白として標準科目テーブルを作成
することが望ましい。
【0023】また、科目表示手段143による標準科目
の表示は1対ずつウインドウに表示するよう構成しても
よいし、リスト形式にしてウインドウ内でロールアッ
プ、ロールダウン可能に構成してもよい(図7)。更
に、ファイル読込条件設定手段145として、ファイル
マネジメントに含まれているユーティリティ・モジュー
ルを用いるように構成してもよい。
【0024】図3は会計処理形態の変更組合せ対応表の
例であり、図4は変更若しくは変換対象の会計ファイル
の例を示す説明図である。会計処理形態の変更は経営形
態や業種変更の場合に生じる。例えば、個人経営から会
社組織にする場合(いわゆる「法人なり」)と個人或い
は法人が業種を変更する場合に生じるし、組合せとして
は法人組織から個人経営への変更もあり得る。図3はこ
のような組合せを対応表としたものであるが、法人或い
は、個人経営であっても建設業や運送業等は一般の業種
に比べ特別な科目を持っているので、図3では法人(一
般),法人(建設),法人(運送),・・、個人(一
般),個人(建設),個人(運送),・・、というよう
に対応区分を設けてある。また、図3で白丸印で表わさ
れている部分は必要なデータを新会計ファイル作成手段
146により現会計ファイルから新会計ファイルにコピ
ーする組合せ、黒丸印で表わされている部分は科目体系
の変更が必要な組合せであり、新会計ファイル作成手段
146により現会計ファイルのデータのなかで科目体系
に関連のある項目については変換を行ない、その他の項
目についてはそのまま新会計ファイルにコピーする。例
えば、個人(一般)の組合せは、図3から個人(一般)
→法人一般,個人(一般)→法人(建設),個人(一
般)→法人(運送)、個人(一般)→個人(建設),個
人(一般)→法人(医療),個人(一般)→個人(医
療)等が示され、すべての場合に科目体系の変更が必要
となることが示されている。
【0025】他の例として、法人(一般)の組合せは図
3から法人(一般)→法人(建設),法人(一般)→法
人(運送)、法人(一般)→個人(一般)、法人(一
般)→個人(建設),法人(一般)→法人(医療),法
人(一般)→個人(医療)等が示され、このうち、法人
(一般)→法人(建設),法人(一般)→法人(運送)
の場合には科目体系の変更を要せず(但し、科目の追加
や科目名の変更は有り得る)、法人(一般)→個人(建
設),法人(一般)→法人(医療),法人(一般)→個
人(医療)の場合は科目体系の変更が必要であることが
示されている。なお、図3で「現形態」とは現経営形態
(組織)を意味し、「新形態」とは新経営形態(組織)
を意味し、本実施の形態では国、地方公共団体、学校法
人、公益法人を除く全業種を対象とする。
【0026】図5は標準処理形態科目ファイル構成例の
説明図であり、(a)は標準処理形態科目ファイルの構
成例、(b)は標準処理形態科目(科目コードおよび科
目名)の説明図である。
【0027】図5(a)で標準処理形態科目ファイル5
9は業種および経営形態から決定される会計処理形態コ
ード51ーiと当該会計処理形態における各勘定科目コ
ード52ーiーj,科目名53ーiーjおよび貸借コー
ド54ーiーjから構成される。ここでi(i=1〜
n)はある会計処理形態を示し、jはその会計処理形態
iのもつ勘定科目の任意の科目(科目名等)を意味す
る。また、標準処理形態科目ファイル59は予め登録さ
れFD等の記憶媒体に格納されてメーカにより提供され
るファイルである。変更形態指定手段141により指定
された新会計処理形態データと一致する会計処理形態コ
ードの勘定科目,科目名および貸借コード等が標準処理
形態科目ファイル59から標準科目テーブル作成手段1
42により抽出されてメモリー18に標準科目テーブル
の新標準科目として展開されると共に、変更前の科目フ
ァイルからの勘定科目,科目名および貸借コード等が標
準科目テーブルの現科目データとして新標準科目と対応
付けられて展開される(図6)。なお、標準処理形態科
目ファイル59で科目名は正式科目名称であるが正式科
目名称と表示用の略科目名称を含めて登録してもよくこ
れは科目変換テーブルの科目についても同様である。
【0028】図5(b)では個人(一般)から、法人
(一般)、法人(建設業)、法人(運送業)、法人(医
療)へ会計形態を変更する場合の科目体系(科目コー
ド,科目名および貸借コード)が例示されている。な
お、図5(b)で「デフォルト設定なし」の場合は対応
科目が新会計処理形態側にはないことを意味し、この場
合はゼロか空白、或いは科目変換テーブル作成手段14
4により入力される科目、科目名および貸借コードで置
き換えられたり、新会計処理形態側では「デフォルト設
定なし」に相当する現会計処理側の科目を新会計処理形
態側の別の科目に対応させるように科目設定し(図7)
コード置換する。なお、図5の例では説明上、科目名と
して略名称が示してあるが実際には正式名称或いは表示
用の略名称と正式名称を登録することが望ましい。
【0029】図6は科目変換テーブルの例を示す図であ
り、科目変換テーブル60は個人企業(形態業種:一
般)から法人組織へと企業形態を変更する場合に必要な
現会計科目体系(個人事業会計科目体系)と新会計科目
体系(法人事業会計科目体系)の対応テーブルであり、
前述したように標準科目テーブル作成手段142により
RAM16に展開された標準科目テーブルを科目表示手
段143に表示し、科目変換テーブル作成手段144に
よる科目確認および変更入力を経て作成される。また、
後述するように科目変換テーブルの各データを退避用セ
ーブファイル(図示せず)にも書込むよう構成してもよ
い。
【0030】図6の例で、符号イで示されている新科目
「277 投資等1」は標準科目ファイルではデフォル
トであり設定されていないが、現会計ファイルでは標準
ファイルデータ(個人(一般))のとおり「277 投
資等1」を有しているのでこれに対応させたものであ
り、結果として、(現)投資等1→(新)投資等1、
(現)投資等2→(新)投資等2、(現)投資等3→
(新)投資等3、と対応させたものである。
【0031】また、符号ロで示す新科目「291 不動
産経」,「292 資産譲渡」も標準科目ファイルおよ
び符号ハで示されている部分はデフォルトであり設定さ
れていないが、現会計ファイルでは標準ファイルデータ
(個人(一般))のとおり「291 不動産経1」以下
3科目を有しているのでこれに対応させたものであり、
結果として、(現)不動産経→(新)不動産経、(現)
資産譲渡→(新)資産譲渡、(現)店主勘定→デフォル
ト(0)、(現)店主貸→デフォルト(0)と対応させ
たものである。
【0032】なお、RAM16への展開を行なう前にセ
ーブファイルにその内容を格納するよう構成してもよ
く、この場合はセーブファイルからロールイン/ロール
アウトするようにしてRAM16への展開を部分的に行
なうように科目表示手段143を構成してもよい。
【0033】
【実施例】図7は現・新標準科目と確認・追加入力を行
なうために表示部40の画面に表示する形態変更画面の
例であり、表示される標準科目ファイルの現会計科目と
対応する新会計科目は対応テーブル形式で表示されてお
り、ロールアップ、ロールダウン表示が可能である。
【0034】図の例では現会計科目として先ず1行目に
「111 現金」とこれに対応する新会計科目「111
現金」が表示される。この場合、科目変換テーブル作
成手段144によりカーソルが新会計科目「111 現
金」欄に位置しているので、使用者は新会計科目名を見
て標準科目名でよいとする場合はそのことを意味する入
力(例えば、キーボードの特定のファンクションキー或
いは特定のキー(リターンなど)を押したり、マウスで
指し示す)を行なう。
【0035】2行目の「1112 現金追加」科目は現
会計科目のみであり、新会計科目としては標準設定され
ていない。この場合、科目変換テーブル作成手段144
によりカーソルが新会計科目「111 現金」欄に位置
する。使用者は「1112現金追加」科目を新会計科目
のある科目に対応させるか、あるいは新たに科目を設け
るかを予め決めておき、いづれの場合にもその科目コー
ド、科目名を入力部30から入力する。図7(b)は新
会計科目として「1112 現金追加」を入力した例で
ある。
【0036】なお、図の例では科目コードおよび略名称
が表示されているが、実際には入力ウインドウでは科目
コード、略名称および正式科目名称を入力する。なお、
略名称に替えて正式科目名称を表示するよう構成しても
よく、この場合には入力ウインドウでは科目コード、お
よび正式科目名称を入力する。
【0037】図8は、形態変更処理手段の基本的動作の
例を示すフローチャートであり、一括処理方式の場合の
例を示すフローチャートである。ここでいう一括処理方
式は、形態変更準備手段14ー1による現/新会計処理
形態および決算年月日等の指定から現・新科目変換テー
ブルの作成に至る処理を終了してから、会計ファイル変
換手段14ー2による現会計ファイルから新会計ファイ
ルへの変換処理を行なって新会計ファイルを作成する方
法である。
【0038】図8で、使用者は会計処理形態変更装置1
00を起動すると共に、標準科目ファイルの格納された
FDを格納部20にセットし、会計処理形態変更用メニ
ューを選択すると形態変更処理手段14が起動される。
【0039】ステップS1では、現在の会計形態と変更
後の新会計形態の指定、決算年月日の指定、およびその
ままコピーすべき基礎データ等の指定を行なうため、表
示部40にそれらの指定要求メッセージを表示し、使用
者により入力部30からそれぞれの指定がなされると、
それらの値をRAM16に保存し、ステップS2に移行
する。
【0040】ステップS2で、標準科目ファイルからス
テップS1で指定された現会計科目データおよび新会計
標準科目データを抽出し、RAM16内に標準科目変換
テーブルとして展開しステップS3に移行する。ここ
で、現会計科目データ(科目コード,科目名および貸借
コード等)は格納部40の記憶媒体に格納されて科目フ
ァイルから取り出される。また、新会計標準科目データ
は変更形態指定手段141により指定された新処理形態
の標準科目データ(科目コード,科目名および貸借コー
ド等)を標準処理形態科目ファイルから抽出される。そ
して、現科目コードと新標準科目コードが一致する場合
には対応させ、現科目コードと新標準科目コードが一致
しないコードがある場合にはそれらの科目コードと科目
名をそのまま書込み、対応する側の科目コードおよび科
目名を空白として標準科目テーブルとしてPAM16に
展開する。
【0041】ステップS3で、表示部40の画面に標準
科目テーブルの現会計標準科目および新会計標準科目を
所定のフォーマット(例えば、図7)で表示すると共
に、新会計科目の確認を要求するメッセージを表示して
ステップS4で入力結果を調べる。入力結果が表示され
たままでよいことを意味する「確認入力」であった場合
(図7参照)はステップS3に戻り、次の科目について
同様の入力確認動作を行なう。「確認入力」でない場合
にはステップS5に移行する。
【0042】ステップS5では、使用者により入力部4
0から新会計科目として追加すべき科目(科目コード及
び科目名)或いは変更すべき科目名について入力部40
から入力があるとその内容を画面の該当欄に表示すると
共に、RAM16に展開されている標準科目テーブルの
該当の新会計標準科目を更新して科目変更テーブルデー
タとする。現会計科目の全てについて表示および確認等
が終了した場合にはステップS7に移行し、終了してい
ない場合にはステップS3に戻りステップS3〜S5を
繰返す。
【0043】ステップS7では、会計ファイルの科目等
の読み込み条件(読み込むファイルの名称や変換項目の
位置等)の設定を行ない、ステップS8に移行する。読
み込み条件の設定はファイル毎に行なってもよいが、一
括して全ファイルの読み込み条件を設定するようにして
もよい(この場合は、ステップS14,S15は不要と
なる)。
【0044】ステップS8で変更処理する会計ファイル
のデータをRAM16のデータ領域に格納する。この場
合、会計ファイルが科目ファイルか否かを調べ(ステッ
プS10)、科目ファイルの場合にはステップS12に
移行し、科目ファイルでない場合にはステップS11で
データの取引日が設定された決算月日以降か否かを調べ
決算月日以降でない場合には、次のデータの読み込みの
ためにステップS8に戻り、そうでない場合にはステッ
プS12に移行する。なお、ステップS9で当該会計フ
ァイルの終りを検知した場合にはステップS14で次の
ファイルの読み込みを行なうか否かの応答要求メッセー
ジを表示し、次のファイルの読み込みを行なう場合には
読み込み条件を設定した後、次のデータの読み込みのた
めにステップS8に戻る。
【0045】ステップS12では、科目変換テーブルの
現科目コードと現会計ファイルの科目コードを比較して
一致不一致を調べ、一致する場合にはステップS13に
移行し、現会計ファイルの、科目コード,科目名,およ
び貸借コード等を科目変換テーブルの、新科目コード,
科目名,および貸借コードで変換(置換)し、データの
その他の項目は現ファイルのデータ内容をコピーして新
会計ファイルデータを作成し、新会計ファイルに書込ん
だ後、次のデータの読み込みのためにステップS8に戻
る。なお、図8で、ステップS1は変更形態指定手段1
41に、ステップS2は標準科目テーブル作成手段14
2に、ステップS3は科目表示手段143に、ステップ
S5,S6は科目変換テーブル作成144に、ステップ
S7,S14,S15はファイル読込条件設定手段に、
ステップS8〜S12は新会計ファイル作成手段に相当
する。
【0046】図9は、形態変更処理手段の基本的動作の
他の例を示すフローチャートであり、逐次処理方式の場
合の例を示すフローチャートである。ここでいう逐次処
理方式は、形態変更準備手段14−1による会計処理形
態および決算年月日等の指定後、現会計ファイルの会計
科目に対応させて、新会計科目の確認・入力処理を行な
いつつ新会計ファイルへの変換処理を行ない、科目変換
テーブルの作成と新会計ファイルの作成を行なう方法で
ある。
【0047】ステップS101では、現在の会計形態と
変更後の新会計形態の指定、決算年月日の指定、および
そのままコピーすべき基礎データ等の指定を行なうた
め、表示部40にそれらの指定要求メッセージを表示
し、使用者により入力部30からそれぞれの指定がなさ
れると、それらの値をRAM16に保存し、ステップS
102に移行する。
【0048】ステップS102で、標準科目ファイルか
らステップS101で指定された現会計科目データおよ
び新会計標準科目データを抽出し、RAM16内に標準
科目変換テーブルとして展開しステップS103に移行
する。ここで、現会計科目データ(科目コード,科目名
および貸借コード等)は格納部40の記憶媒体に格納さ
れて科目ファイルから取り出され、新会計標準科目デー
タは変更形態指定手段141により指定された新処理形
態の標準科目データ(科目コード,科目名および貸借コ
ード等)を標準処理形態科目ファイルから抽出される。
そして、現科目コードと新標準科目コードが一致する場
合には対応させ、現科目コードと新標準科目コードが一
致しないコードがある場合にはそれらの科目コードと科
目名をそのまま書込み、対応する側の科目コードおよび
科目名を空白として標準科目テーブルとしてPAM16
に展開する。
【0049】ステップS103では、会計ファイルの科
目等の読み込み条件(読み込むファイルの名称や変換項
目の位置等)の設定を行ない、ステップS104に移行
する。読み込み条件の設定はファイル毎に行なってもよ
いが、一括して全ファイルの読み込み条件を設定するよ
うにしてもよい(この場合は、ステップS114,S1
15は不要となる)。
【0050】ステップS104,S105では、変更処
理する会計ファイルのデータをRAM16のデータ領域
に格納する。会計ファイルが科目ファイルか否かを調べ
(ステップS106)、科目ファイルの場合にはステッ
プS108に移行し、科目ファイルでない場合にはステ
ップ107でデータの取引日が設定された決算月日移行
か否かを調べ決算月日移行の場合には、照合済みフラグ
の値を調べ照合済み(フラグ=1)の場合にはステップ
S113に移行し、照合済みでない場合(フラグ≠1)
の場合にはステップS109に移行する。なお、ステッ
プS109で当該会計ファイルの終りを検知した場合に
はステップS114で次のファイルの読み込みを行なう
か否かの応答要求メッセージを表示し、次のファイルの
読み込みを行なう場合には読み込み条件を設定した後、
次のデータの読み込みのためにステップS104に戻
る。
【0051】ステップS109で照合フラグを1として
照合済みとし、ステップS110で表示部40の画面に
標準科目テーブルの現会計科目および新標準科目を所定
のフォーマット(例えば、図7)で表示すると共に、新
会計科目の確認を要求するメッセージを表示してステッ
プS111で入力結果を調べ、入力結果が表示されたま
までよいことを意味する「確認入力」であった場合(図
7参照)はステップS112に戻り次の科目について同
様の入力確認動作を行なう。「確認入力」でない場合に
はステップS113に移行する。
【0052】ステップS112では、使用者により入力
部40から新会計科目として追加すべき科目(科目コー
ド及び科目名)或いは変更すべき科目名について入力部
40から入力があるとその内容を画面の該当欄に表示す
るとともにRAM16に格納されている科目変換テーブ
ルの該当の新会計科目を更新する。
【0053】ステップS113では、現会計ファイル
の、科目コード,科目名,および貸借コード等を、科目
変換テーブルの、新科目コード,科目名,および貸借コ
ードに変換(置換)し、データその他の項目は現ファイ
ルのデータ内容をコピーして新会計ファイルデータを作
成し、新会計ファイルに書込んだ後、次のデータの読み
込みのためにステップS104に戻る。
【0054】なお、図9で、ステップS101は変更形
態指定手段141に、ステップS102は標準科目テー
ブル作成手段142に、ステップS104〜S109お
よびステップS113は新会計ファイル作成手段に,ス
テップS110は科目表示手段143に、ステップS1
11,112は科目変換テーブル作成手段144に、ス
テップS103および、S114,S115はファイル
読込条件設定手段に相当する。
【0055】
【発明の効果】上記に述べたように本発明によれば、業
種や企業形態の変更に伴う会計処理形態の変更を変更前
の会計ファイルデータを用いて自動的に変更処理するこ
とができるので、従来の手作業による場合に比べ飛躍的
に変更時間が短縮される。例えば、前述した条件で、従
業員2〜3人規模の企業で手作業では少なくとも1〜2
人/日を要するところを多くとも0.5人/日で変更で
き、また、従業員30〜40人規模の企業では手作業で
は少なくとも3〜5人/日を要するところやはり0.5
人/日程度で変更できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の会計処理形態変更装置の望ましい一実
施例の構成を示すブロック図である。
【図2】形態変更処理手段の構成を示すブロック図であ
る。
【図3】会計処理形態の変更組合せ対応表の例である。
【図4】変更若しくは変換対象の会計ファイルの例を示
す説明図である。
【図5】標準処理形態科目ファイルの構成例を示す図で
ある。
【図6】科目変換テーブルの例を示す図である。
【図7】形態変更画面の例である。
【図8】形態変更処理手段の基本的動作の例を示すフロ
ーチャートである。
【図9】形態変更処理手段の基本的動作の他の例を示す
フローチャートである。
【符号の説明】
10 変更処理部 11 CPU(制御部) 14 形態変更処理手段 14−1 形態変更準備手段 14−2 会計ファイル変換手段 15 ROM 16 RAM(内部メモリー) 20 格納部 30 入力部 40 表示部 59 標準処理形態科目ファイル 60 科目変換テーブル(実変換テーブル) 100 会計処理形態変更装置 141 変更形態指定手段 142 標準科目テーブル作成手段 143 科目表示手段 144 科目変換テーブル作成手段 145 ファイル読込条件設定手段 146 新会計ファイル作成手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プログラムされたコンピュータによって
    会計処理を行なう方法であって、会計処理形態の変更に
    関する処理を行なうため、変更後の会計処理形態および
    決算月日を指定する工程と、該指定に基づいて所与の標
    準会計処理形態対応データから変更後の標準会計処理形
    態データを抽出する工程と、該変更後の標準会計処理形
    態データと変更前の会計処理形態データから標準変換テ
    ーブルを作成する工程と、該標準変換テーブルを基に会
    計処理形態変更前のデータのある項目を変換して変更後
    のデータを作成するための実変換テーブルを作成する工
    程と、会計処理形態変更前の各会計ファイルのデータの
    うち前記指定の期日以降のデータを前記実変換テーブル
    に基づいて変換或いは置換し、会計処理形態変更後の各
    会計ファイルデータとする工程を含むことを特徴とする
    会計処理形態変更方法。
  2. 【請求項2】 プログラムされたコンピュータによって
    会計処理を行なう装置であって、会計処理形態の変更に
    関する処理を行なうため少なくとも制御部および内部メ
    モリーを有する変更処理部と、少なくとも標準会計処理
    形態対応データファイルおよび変更前の各会計ファイル
    を備える格納部と、指定データ及び確認或いは変更デー
    タの入力を行なう入力部と、制御部の実行制御の下に会
    計処理形態の変更に関する処理を行なう形態変更処理手
    段を有し、 形態変更処理手段が、 少なくとも、会計処理形態変更のための前記入力部から
    の指定データ入力および確認入力或いは変更データの入
    力と標準会計形態対応データからの変更後の標準会計処
    理形態データの抽出と、該変更後の標準会計処理形態デ
    ータと変更前の会計処理形態データからの標準変換テー
    ブルの作成と、該標準変換テーブルを基にして会計処理
    形態変更前のデータのある項目を変換して変更後のデー
    タを作成するための実変換テーブルの作成とを行なう形
    態変更準備手段と、 会計処理形態変更前の各会計ファイルのデータのうち前
    記指定の決算月日以降のデータを前記実変換テーブルに
    基づいて変換或いは置換し、会計処理形態変更後の各会
    計ファイルを作成する会計ファイル変換手段と、 からなることを特徴とする会計処理形態変更装置。
  3. 【請求項3】 コンピュータによって会計処理形態変更
    を行なうためのプログラムを記録した記録媒体であっ
    て、 少なくとも、会計処理形態変更のための前記入力部から
    の指定データ入力および確認入力或いは変更データを入
    力し、標準会計形態対応データからの変更後の標準会計
    処理形態データを抽出し、該変更後の標準会計処理形態
    データと変更前の会計処理形態データから標準変換テー
    ブルの作成を行ない、該標準変換テーブルを基にして会
    計処理形態変更前のデータのある項目を変換して変更後
    のデータを作成するための実変換テーブルの作成を行な
    う形態変更準備プログラムと、 会計処理形態変更前の各会計ファイルのデータのうち前
    記指定の決算月日以降のデータを前記実変換テーブルに
    基づいて変換或いは置換し、会計処理形態変更後の各会
    計ファイルを作成する会計ファイル変換プログラムとを
    含むことを特徴とする会計形態変更処理プログラムを記
    録した記録媒体。
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