JP3526109B2 - 製版プロセス管理方法および製版プロセス管理システム - Google Patents

製版プロセス管理方法および製版プロセス管理システム

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JP3526109B2
JP3526109B2 JP17762395A JP17762395A JP3526109B2 JP 3526109 B2 JP3526109 B2 JP 3526109B2 JP 17762395 A JP17762395 A JP 17762395A JP 17762395 A JP17762395 A JP 17762395A JP 3526109 B2 JP3526109 B2 JP 3526109B2
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P90/00Enabling technologies with a potential contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
    • Y02P90/30Computing systems specially adapted for manufacturing

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は印刷物の製版プロセス
を系統的かつ効率的に管理するための方法に関するもの
で、特に、印刷物に配置されるべき画像部品のすべてが
入稿していない場合のほか、画像部品の差し替えや直し
(修正)などが生じた場合にも、効率的に製版プロセス
を進行させることができる製版プロセス管理システムお
よび製版プロセス管理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】デジタル化が進む印刷物の製版プロセス
では、データベース管理システムを用いて、印刷物を構
成するジョブおよびページやその中に配置される文字、
線画、絵柄などの画像部品を構造化して管理し、ディス
プレイ上の配列表示からの選択やキー項目の検索によっ
て作業に必要な画像部品などを探し出すという管理が行
われている。図12はこのような管理方法の概念図であ
り、データベース上にジョブ(JobA)・ページ(P
age1,Page2)・画像部品(ImageA−1
〜ImageA−5)がツリー状に登録され、作業の各
工程で必要に応じてそれらを呼出して表示させることが
できるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
管理方法は、全てのページや画像部品に修正の要求が発
生しない場合にあっては有効であるが、実際の製作現場
においてはこのような最良の条件で作業が進められる場
合は非常に少ない。すなわち、実際のカタログやチラシ
といった商業印刷物の製版作業では、原稿や版下が揃わ
ない、指示が不完全である、直しや変更が発生する等の
不完全な状態が頻繁に発生することが多い。その一方
で、印刷物の納期が短いことが多いため、このような不
完全な状態でも作業を停滞させる事はできない。
【0004】このような条件下で上述のシステムを用い
た場合、不完全な状態で使用されていた画像部品が誤っ
てそのまま出力されたり、後から入稿した差し替え画像
部品の所在が処理の途中で不明になってそれを探し出す
ために多くの時間が費やされるといった問題が多く発生
する。特に画像部品は、大容量・多点数でその処理その
ものがしばしば工程上のボトルネックになっており、こ
ういった問題の発生は、納期上あるいは経費上非常に深
刻である。
【0005】
【発明の目的】この発明は、従来技術における上記の問
題の克服を意図しており、画像部品などが完全に揃って
いない場合や、画像部品の差し替えや直しなどの事情が
生じた場合でも、製版プロセスを系統的かつ効率的に進
めることができるような製版プロセス管理方法および製
版プロセス管理システムを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明では以下のような構成を採用する。なお、
後述する実施例との対応関係を明確にする目的で、以下
では図1,図2および図11における参照記号を付記し
ている。
【0007】請求項1に記載の発明は、中枢に設置され
た記憶装置30と、各種製版工程現場に設置された複数
の端末装置12a〜15aとを通信ネットワークで結
び、印刷物の各ページに必要な画像部品の種類と、前記
画像部品の実体データに付随されて該画像部品を識別す
るとともに該画像部品が顧客に既に承認されたものか直
しが必要であるかを示す承認/直し情報CFを参照する
ために使用される部品識別子と、当該ページ内での前記
画像部品の埋め込み位置に前記部品識別子が付随された
指示書とを、デジタル指示書データとして記憶装置30
に更新可能に登録し、この際に、各ページについて識別
を行うページ識別子PIを前記デジタル指示書データに
付随させて記憶装置30に登録し、各端末装置12a〜
15aにおいて、前記ページ識別子PIを参照して前記
デジタル指示書データを記憶装置30から読み込んで前
記指示書を画面表示する印刷のための製版プロセス管理
方法において、前記承認/直し情報CFを、画像部品ご
とに区別しつつ前記記憶装置30に記憶させるととも
に、直しが必要であった画像部品については、当該画像
部品が承認された時点で承認された旨の情報を前記記憶
装置30の承認/直し情報CFとして登録し、前記各端
末装置12a〜15aにおいて前記デジタル指示書デー
タを画面表示する際に、各画像部品の前記承認/直し情
報CFを、前記部品識別子EIを参照して記憶装置30
から読み込んで併せて画面表示する
【0008】
【0009】
【0010】
【0011】請求項に記載の発明は、印刷物の各ペー
ジに必要な画像部品の種類と、前記画像部品の実体デー
タに付随されて該画像部品を識別するとともに該画像部
が顧客に既に承認されたものか直しが必要であるかを
示す承認/直し情報CFを参照するために使用される
品識別子と、当該ページ内での前記画像部品の埋め込み
位置に前記部品識別子が付随された指示書とをデジタル
指示書データとして更新可能に登録するための記憶装置
30と、各種製版工程現場に設置された複数の端末装置
12a〜15aと、前記記憶装置30および前記複数の
端末装置12a〜15aを結ぶ通信ネットワークと、を
備え、前記記憶装置30に登録される前記デジタル指示
書データは、各ページについて識別を行うページ識別子
PIが付随されて登録される製版プロセス管理システム
であって、前記記憶装置30には、前記承認/直し情報
CFが、画像部品ごとに区別して記憶され、前記各端末
装置12a〜15aにおいて前記デジタル指示書データ
を画面表示する際に、各画像部品の前記承認/直し情報
を、前記部品識別子を参照して前記記憶装置から読み込
んで併せて画面表示する
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】なお、この発明における「画像部品」と
は、写真や絵柄などの画像のほか、線画や文字・ロゴな
ど印刷物に表されるべき画像の配列単位一般の総称であ
る。また、画像のレイアウト情報なども画像部品のひと
つとして扱うことが可能である。
【0017】
【作用】請求項1に記載の発明では、デジタル指示書デ
ータにページ識別子が割り当てられているため、各端末
装置において通信ネットワークを通じて記憶装置にアク
セスする際、ページ識別子を手がかりとして所望のペー
ジに関する指示書をいつでも画面表示できる。したがっ
て、各工程現場では、ジョブ袋が回送されるのを待たな
くても、随時、指示書を見ることができ、作業予定等の
管理を極めて円滑に遂行できる。
【0018】また、デジタル指示書データに表示された
各画像部品に固有の部品識別子が割り当てられ、それら
が記憶装置に記憶され、各工程現場の端末装置で指示書
を見る際に、部品識別子を手がかりとして各画像部品の
実体データを指示書に表示できる。したがって、例え
ば、一部の画像部品の入稿が遅れている場合に、そのよ
うな遅れの画像部品をダミーの画像部品で仮登録して製
版作業を開始し、後で正しい画像部品が入稿した際に
は、部品識別子を手がかりとしてダミーの画像部品を正
しい画像部品に差し替えることができる。また、画像部
品の直しの場合でも、指示書のどの位置に配置された画
像部品を修正すべきかを、部品識別子を指標として記憶
装置上で容易に特定できる。すなわち、完全な入稿状態
となっていなくても製版プロセスを開始できるととも
に、途中で差し替えや直しなどの工程も系統的かつ効率
的に行うことができる。
【0019】
【0020】また、各画像部品に直しが必要であるかど
うかがデータベース化され、この情報がデジタル指示書
データにリンクされることによって、各端末装置におい
て指示書を見る際、画像部品の承認状況を容易かつ正確
に知ることができる。すなわち、製版管理者や各工程現
場では、記憶装置の承認/直し情報を適宜に参照するこ
とによって、ジョブ袋が回送されるのを待たなくても、
随時、直しが必要か否かを知ることができ、作業予定等
の管理を極めて円滑に遂行できる。
【0021】請求項に記載の発明では、デジタル指示
書データにページ識別子が割り当てられているため、各
端末装置において通信ネットワークを通じて記憶装置に
アクセスする際、ページ識別子を手がかりとして所望の
ページに関する指示書をいつでも画面表示できる。した
がって、各工程現場では、ジョブ袋が回送されるのを待
たなくても、随時、指示書を見ることができ、作業予定
等の管理を極めて円滑に遂行できる。
【0022】また、デジタル指示書データに表示された
各画像部品に固有の部品識別子が割り当てられ、それら
が記憶装置に記憶され、各工程現場の端末装置で指示書
を見る際に、部品識別子を手がかりとして各画像部品の
実体データを指示書に表示できる。したがって、例え
ば、一部の画像部品の入稿が遅れている場合に、そのよ
うな遅れの画像部品をダミーの画像部品で仮登録して製
版作業を開始し、後で正しい画像部品が入稿した際に
は、部品識別子を手がかりとしてダミーの画像部品を正
しい画像部品に差し替えることができる。また、画像部
品の直しの場合でも、指示書のどの位置に配置された画
像部品を修正すべきかを、部品識別子を指標として記憶
装置上で容易に特定できる。すなわち、完全な入稿状態
となっていなくても製版プロセスを開始できるととも
に、途中で差し替えや直しなどの工程も系統的かつ効率
的に行うことができる。
【0023】
【0024】また、各画像部品に直しが必要であるかど
うかがデータベース化され、この情報がデジタル指示書
データにリンクされることによって、各端末装置におい
て指示書を見る際、画像部品の承認状況を容易かつ正確
に知ることができる。すなわち、製版管理者や各工程現
場では、記憶装置の承認/直し情報を適宜に参照するこ
とによって、ジョブ袋が回送されるのを待たなくても、
随時、直しが必要か否かを知ることができ、作業予定等
の管理を極めて円滑に遂行できる。
【0025】
【実施例】
【0026】
【1.実施例で使用されるシステムの概略構成】図1は
この発明の実施例で使用される製版システム10の全体
概念図である。この製版システム10は、ページや画像
部品等のステータス情報だけでなく、各工程現場に製版
指示を与えるための指示書(版下)自体をも電子データ
として取扱い、通信ネットワークに接続されたデータベ
ースDB内に登録することで、当該指示書を各工程現場
で必要に応じて呼び出してプロセス管理を行おうとする
ものである。当該製版システム10は、入力スキャナ1
2、レタッチ装置13、集版装置14および画像出力装
置(出力スキャナ)15などを備えており、これらには
夫々管理装置11に接続された端末装置12a〜15a
が付随しており、ジョブが実際にどこまで進んでいるか
を確認しながら、各作業を行うよう構成されている。
【0027】図2は管理装置11の内部構成を示す図で
あり、この管理装置11はCPU21、RAM22、R
OM23を備えている。また、CRT(画面表示手段)
24、バーコードリーダ25およびキーボード26が設
けられるほか、後述するような画像部品の識別コード
(IDコード:Identification Code)の発行・検索な
どの管理を行うID管理装置27も設けられている。I
D管理装置27はマイクロコンピュータなどを含み、識
別コードの種々の管理動作をソフト的に行う。また、各
工程の装置12〜15にもキーボードやバーコードリー
ダなど、後述するコードを入力する端末装置12a〜1
5aが設けられている。
【0028】データベースメモリ30は、製版プロセス
に必要となるデータを各種の識別コードを指標としてデ
ータベース化して記憶させるメモリである。また、プリ
ンタ31(印刷手段)は、一般のプリントのほか、バー
コードを印刷する機能をも持っている。これらの各要素
21〜27,30,31はバスを介して相互接続されて
おり、CPU21の制御下で各作業工程のための図1の
各装置12〜15と通信可能となっている。
【0029】
【2.データベースの概略構成】図3は、図2のデータ
ベースDB(記憶装置)として構成される各種のテーブ
ル41〜48の登録項目の概要を示す図であり、下線を
引いた項目が以降の説明で特に重要となる項目である。
図3に示された各テーブル41〜48の概要を説明す
る。
【0030】<工程テーブル>図3中の符号41は、こ
のシステムに割り当てられた各種工程を予め定義してお
くための工程テーブルである。当該工程テーブル41中
の各項目(アイテム)の内容は次の通りである。
【0031】(1) 工程ID…各種工程を相互に識別する
識別コード; (2) 工程名…工程IDに対応する工程の名称で、「スキ
ャン工程」、「レタッチ工程」、「集版工程」、「網点
画像出力工程」、等がある; (3) 工程情報…工程IDに対応する工程の付記的事項情
報;例えば図7の例では、工程ID「01」に対して「ス
キャンニング」が、工程ID「02」に対して「レタッ
チ」が、工程ID「03」に対して「集版」が、工程ID
「00」に対して「工務」が、工程ID「04」に対して
「出力」が夫々対応付けられている。
【0032】<工程配置マスターテーブル>図3中の符
号42は、工程テーブル41で定義された工程の原則的
な進行順序(工程順番)を指示するための工程配置マス
ターテーブルである。当該テーブル42中の各項目(ア
イテム)の内容は次の通りである。
【0033】(1) ジョブID…このシステムに割り当て
られた製版プロセスをジョブとして相互に識別する識別
コード; (2) 工程番号…複数の工程を進行させる原則的な順番を
示す番号; (3) 工程ID…工程テーブル41と共通とされた工程識
別用の識別コード。
【0034】例えば図7の例では、ジョブID「00000
1」について、原則的には「01」「02」「03」「00」「0
4」の順番に工程が進行するよう定義されている。
【0035】<ジョブ管理テーブル>図3中の符号43
は、各ジョブを管理するためのジョブ管理テーブルであ
る。各項目(アイテム)の内容は次の通りである。
【0036】(1) ジョブID…このシステムに割り当て
られた製版プロセスをジョブとして相互に識別する識別
コード; (2) 受注情報…受注番号や納品期限などの情報; (3) 顧客情報…顧客名やその住所などの情報; (4) ジョブ情報…ジョブ名やジョブの納品期限などの情
報。
【0037】<工程配置テーブル>図3中の符号44
は、工程配置マスターテーブル42に登録された原則的
な工程順番にかかわらず、実際にどのような順番で工程
を流すかを記憶させるための工程配置テーブルであっ
て、任意の工程の省略等を容易に行うことができるよう
にするために、ある工程番号(現在の工程番号)と別の
工程番号(次の工程番号)とが連続して処理される旨を
示すことで、実際に処理を行いたい工程手順を示すもの
である。各項目(アイテム)の内容は次の通りである。
【0038】(1) ジョブID…ジョブ管理テーブル43
と共通とされたジョブの識別コード; (2) ジョブリビジョン番号…ジョブIDに対応するジョ
ブに関する訂正番号。各ジョブのステータスの進行が進
む毎に新たな番号が付される; (3) 現在の工程番号…工程配置マスターテーブル42の
工程番号に対照される番号であって、現在の工程手順を
示すもの; (4) 次の工程番号…工程配置マスターテーブル42の工
程番号に対照される番号であって、次の工程手順を示す
もの。
【0039】なお、現在の工程番号および次の工程番号
を格納するアイテムは、両者を組み合わせた結果、各工
程の進行順序を示すもの(第1のアイテム)である。ま
た、ジョブリビジョン番号を格納するアイテムは、第1
のアイテムに格納された進行順序を示すデータの更新に
付随して新たな値に変更されるもの(第2のアイテム)
である。
【0040】例えば図7の例では、ジョブリビジョン番
号「00」について、最初に工程配置マスターテーブル4
2の工程番号「1」〜「2」の順、すなわち、工程ID
「01」〜「02」の順に処理が進行し、次に工程配置マス
ターテーブル42の工程番号「2」〜「3」の順、すなわ
ち、工程ID「02」〜「03」の順に処理が進行し、最後
に工程配置マスターテーブル42の工程番号「3」〜
「4」の順、すなわち、工程ID「03」〜「00」の順に
処理が進行する旨を示している。
【0041】<ジョブリビジョン管理テーブル>図3中
の符号45は、各ジョブに対するジョブリビジョンを管
理するためのジョブリビジョン管理テーブルである。各
項目(アイテム)の内容は次の通りである。
【0042】(1) ジョブID…ジョブ管理テーブル43
と共通とされたジョブの識別コード; (2) ジョブリビジョン番号…工程配置テーブル44と共
通とされたジョブの訂正番号; (3) ジョブステータス…各ジョブに関する進行状況を示
す情報; (4) ジョブ優先度…各ジョブの処理を行うべき優先度を
示す情報。
【0043】<ステータス管理テーブル>図3中の符号
46は、各ジョブに関する進捗状況についての情報(ス
テータス情報)を管理するためのステータス管理テーブ
ルである。各項目(アイテム)の内容は次の通りであ
る。
【0044】(1) ジョブID…ジョブ管理テーブル43
およびジョブリビジョン管理テーブル45と共通とされ
たジョブの識別コード; (2) ジョブリビジョン番号…工程配置テーブル44およ
びジョブリビジョン管理テーブル45と共通とされたジ
ョブの訂正番号; (3) 工程ID…工程配置マスターテーブル42および工
程テーブル41と共通とされた工程識別用の識別コー
ド; (4) イベント情報…例えば作業が開始されたかまたは終
了されたかといった情報、およびこれらのイベントが行
われた時刻情報。
【0045】<ページ管理テーブル>図3中の符号47
は、各ジョブに必要なページを管理するためのページ管
理テーブルである。各項目(アイテム)の内容は次の通
りである。
【0046】(1) ページID…印刷物の各ページを区別
する識別コード; (2) リビジョン番号…ページや画像部品の訂正番号。製
版工程の進行段階が進む毎に新たな番号が付されるとと
もに、画像部品などの直しや差し替えが行われる毎に新
たな番号が付される; (3) ジョブID…ジョブ管理テーブル43と共通とされ
たジョブの識別コード; (4) 処理ステータス…製版プロセスのどの段階までが完
了したかを示す情報; (5) ページ情報…ページ番号などの情報。
【0047】<部品管理テーブル>図3中の符号48
は、各ジョブに必要な画像部品を管理するための部品管
理テーブルである。各項目(アイテム)の内容は次の通
りである。
【0048】(1) 部品ID…画像部品毎の固有の識別コ
ード; (2) リビジョン番号…ページ管理テーブル47と共通と
されたページや画像部品の訂正番号ページや画像部品の
訂正番号; (3) ジョブID,ページID…ジョブ管理テーブル43
やページ管理テーブル47と共通とされたジョブやペー
ジの識別コード; (4) 確定/未確定状態…その画像部品が最終的に印刷物
に使用するものとして確定している状態(確定状態)で
あるか、それともまだ確定していない状態(未確定状
態)であるかを識別する情報; (5) 承認/直し状態…校正刷りを顧客(印刷発注者)に
提示してその画像部品について顧客の承認を得ている状
態(承認状態)であるか、それとも直し(修正)が指示
された状態(直し状態)であるかを示す情報。その画像
部品について校正刷りがまだ行われていない段階では
「未承認」とされる; (6) 処理ステータス…製版プロセスのどの段階までが完
了したかを示す情報; (7) 部品情報…画像部品の原稿タイプや種別などの情
報; (8) 部品位置情報…画像部品の各ページにおける位置に
関する情報。指示書における座標位置データとして記憶
される; (9) 原稿情報…画像部品に相当する原稿の識別コードや
サイズ・倍率などを登録した情報。
【0049】以上の内容を有する図3の各テーブル41
〜48は、ジョブID、ページIDおよび部品ID等を
通じてスキーマ構造的に相互に関連付けがなされてい
る。また、ページ管理テーブル47には各ページの実体
すなわち各ページにおける配列や画像内容を示す情報が
付随しており、部品管理テーブル48には画像部品の
「実体」すなわち画像部品の具体的内容を示す画像デー
タが付随している。
【0050】そして、必要に応じて、情報更新手段とし
てのキーボード26やバーコードリーダ25によって、
データベースDBに記憶された工程の進行順序およびそ
の進捗状況に関する情報が更新される。これらの各デー
タの登録や利用の方法の詳細は、具体的な製版プロセス
の例に即して後で説明する。
【0051】
【3.基本作業ルーチン】以下、このシステムを使用し
た製版プロセス管理方法を説明する。まず最初に、製版
を行うにあたって画像部品の差し替えや直しが生じる前
までのルーチンを「基本作業ルーチン」として図4に沿
って説明する。
【0052】
【3-1.受注ジョブ登録】まず、図4のステップS1では
各画像部品に相当する原稿の一部または全部が入稿す
る。原稿の一部のみが入稿している場合には、顧客との
折衝によって未入稿の原稿については過去に使用した画
像を仮のもの(ダミー)として流用しつつ、製版作業を
開始することについて合意する。本実施例では、ひとつ
のページに5個の画像部品があり、そのうち2つの画像
部品について未入稿である場合を考える。
【0053】図4の次のステップS2では、ジョブI
D、受注情報および顧客情報等の受注ジョブ情報をデー
タベースDBに登録する。この登録工程が図5に概念的
に示されており、CRT24に表示されたジョブ登録画
面D1の「ジョブID」データ入力セルにジョブID
「000001」を数字で入力するか、あるいは図2のID管
理装置27が未使用のジョブIDを自動的に割り当てる
ことによって、データベースDB内のジョブテーブル
(図3のジョブ管理テーブル43に相当)へこのジョブ
IDが登録される。図5中のジョブ登録画面D1では、
ジョブ名などの他の情報も入力されてデータベースDB
に登録される。この図5および後で説明する類似の図で
は、データベースDBにおける項目(アイテム)名を略
号で示しており、それらの略号とフルネームとの関係は
図6に一覧として整理してある。
【0054】なお、図5中、「ジョブ名」は指定された
ジョブIDに対応するジョブ名、「出力線数」は最終的
に出力される際の走査線の数、「特急指定」は処理が急
ぎであるか否かを示すフラグを夫々表す欄であり、ま
た、「受注番号」「納期」「受注日」「顧客名」および
「連絡先」は夫々予め設定された付記的事項の欄であ
る。これら付記的事項は、データベースDB内のジョブ
テーブルの部分的構成データであるジョブ情報として格
納される。
【0055】
【3-2.画像部品登録】図4の次のステップS3では、該
当するジョブに対してどの画像部品が対応付けられるか
を特定しながら、各ページおよび各画像部品についての
データをデータベースDBへ登録する。ここでは、図7
に示すようにCRT24へ部品登録画面D2を表示させ
つつ、各画像部品についてそのページIDと部品IDと
を入力する。この入力は、該当するジョブに対して、フ
ロッピーディスクFDからデータを引き出すことによっ
て画像情報としてのデジタル版下を読み込んだ後、部品
登録画面D2においてジョブIDを入力し、当該ジョブ
IDを識別子としてデータベースDBにアクセスしなが
ら、各ページとページ上の各画像部品に対して一意なI
Dコード(ページID,部品ID)をキーボード26に
よって割り当てる。
【0056】このとき、データベースDB内では、指定
されたジョブIDがジョブ管理テーブル、ジョブリビジ
ョン管理テーブルおよびページ管理テーブルに格納さ
れ、ページIDがページ管理テーブルおよび部品管理テ
ーブルに格納されるとともに、部品IDが部品管理テー
ブルに格納される。これによって、ジョブID、ページ
IDおよび部品IDが相互に関連付けされて登録され
る。
【0057】なお、ここでは、工程配置テーブル、ジョ
ブリビジョン管理テーブルおよびステータス管理テーブ
ルのジョブリビジョン番号は、自動的に初期値「00」に
設定される。また、全ての画像部品のリビジョン番号は
自動的に初期値「00」に設定され、さらに、顧客の点検
を経ていない段階であることから承認/直し状態は自動
的に初期データとして「未承認」とされる。また、確定
/未確定状態は「未確定」とされる。
【0058】また、これに対応するデータベースDB内
の部品テーブル(図3の部品管理テーブル48に相当)
の各画像部品の情報には、リビジョン番号(「RV」
欄)が付随している。入稿時の各画像部品にはすべてリ
ビジョン番号の初期値「00」が与えられるが、原稿の差
し替えや直しが行われた場合には、それによって得られ
る新たな画像内容に新たなリビジョン番号「01」「02」
…が自動的に与えられる(インクリメント)。
【0059】このような部品登録を行った後には、ジョ
ブテーブル、ページテーブルおよび部品テーブル(図3
のジョブ管理テーブル43、ページ管理テーブル47お
よび部品管理テーブル48に夫々相当)がジョブID等
を通じて相互に関連付けされるため、いずれのテーブル
から出発しても他のテーブルの情報にアクセスすること
ができる。
【0060】
【3-3.部品ステータス登録】次に、ステップS4では、
製版プロセスの進捗に応じて、確定/未確定状態、原稿
タイプ、承認/直し状態、およびページ内で各画像部品
を表示する位置(以後、「部品位置」と称す)に関する
情報をデータベースDBへ各画像部品毎に登録する。こ
の登録は、図7に示した部品ステータス登録画面D3に
おいてキーボード26を用いて行う。具体的には、図7
の如く、ジョブID「000001」のページID「200001」
の部品ID「100001」に関して、確定/未確定状態を
「確定」とし、原稿タイプを「新規写真」とする。承認
/直し状態は「未承認」のままとする。そして、特に、
部品位置情報については、先にフロッピーディスクから
読み込んだデジタル版下に従って画面入力するものと
し、図7に示したような画像情報として登録しておく。
このように画像情報として登録されたデータを、以後、
デジタル指示書と称する。このデジタル指示書の左下隅
部には、ページIDを示すバーコードが表示され、ま
た、デジタル指示書の各画像部品の左下隅部には、部品
IDを示すバーコードが表示される。
【0061】なお、この時点で、夫々の画像部品に対応
する原稿の走査読取りにおける倍率などのスキャンパラ
メータを含む属性情報をキーボード26から入力してデ
ータベースDBに併せて登録しておく。このようにし
て、入力された各種の情報はデータベースDB内に登録
され、部品登録画面D2において表示される。
【0062】そして、ページ上の部品と写真原稿を対応
付けるため、該当する部品IDをバーコードシールとし
て出力し、各写真原稿の原稿袋に貼付する。これは、部
品IDをそのまま原稿袋に天気してもよいし、また、何
も指定せず、入力の作業現場でここで作成したデジタル
指示書を参照し、原稿の内容と照合して対応付けても良
い。
【0063】ここで作成されたデジタル指示書は、ネッ
トワーク上の共有領域にストアされる。ここで、ジョブ
IDをバーコードとして印字し、該当するジョブをどの
順番で作業現場に回送すればよいかを記述したワークシ
ートを印字し、写真原稿と共にジョブ袋に入れて作業現
場へ配布する。なお、このデジタル指示書を電子メール
等のネットワーク機能を用いて予め決められたプロセス
順で各プロセスに順次配布し、作業現場でそれと物理的
に回送されるジョブ袋を照合して作業を行ってもよい。
【0064】
【3-4.工程手順管理】このように、ジョブテーブル、ペ
ージテーブルおよび部品テーブルを相互に関連付けた状
態で、各種処理工程を順次実行していくのであるが、処
理の都合によって、例えば、出力工程の前工程の「工
務」で処理を一旦止めたい場合や、いずれかの工程を省
略したい場合等、原則的な処理手順に変更を加える場合
がある。図8は、本実施例の工程手順管理(ステップS
5)におけるデータベースの利用説明図であって、原則
的な工程手順と、実際に予定する工程手順とを両方表示
している状態をCRT24上のステータス管理画面D4
に示している。即ち、原則的な製版ルーチンでは、図8
の「WF」の欄に例示されているように、スキャンニン
グ・レタッチ・集版・工務・網点画像出力の各工程の準
に処理が進行するものであるが、この原則的な工程手順
に対する実際の工程手順について、端末装置からデータ
ベースDB内の工程配置テーブル44および工程配置マ
スターテーブル42を検索することで画面表示する。
【0065】すなわち、ステータス管理画面D4では、
まず原則的な工程手順としてのワークフローWFのセル
に、工程配置マスターテーブル42の工程番号(「1」
〜「5」)の順番に並べられた複数の工程が表示され
る。ここでは、工程配置マスターテーブル42で順序付
けられた工程ID(「01」「02」「03」「00」「04」)
を基に工程テーブル41の工程名を読み込んで、ワーク
フローWFのセルに原則的な工程手順(「スキャンニン
グ」〜「レタッチ」〜「集版」〜「工務」〜「出力」)
として表示されている。
【0066】そして、この原則的なワークフローWFに
対し、実際の工程手順を、リビジョン番号REV毎に、
例えば記号「○」(「処理予定」を意味する)および記
号「●」(「処理済み」を意味する)等により表示す
る。図8の例では、リビジョン番号REV「00」の「初
校」(第1版)原稿について、「スキャンニング」から
「工務」までを「○」印で表示することによって、スキ
ャンニングから始まってレタッチ・集版と進捗した後、
工務で一旦作業の進行を止める、といった指示が示され
ている。
【0067】かかる実際の工程手順の表示は、工程配置
テーブル44に基づいて表示される。すなわち、工程配
置テーブル44の1行目では、工程配置マスターテーブ
ル42における工程番号「1」(すなわちマスター中の
工程ID「01」)の処理の次に工程番号「2」(すなわ
ちマスター中の工程ID「02」)の処理を、工程番号
「2」の処理の次に工程番号「3」の(すなわちマスター
中の工程ID「03」)処理を、工程番号「3」の処理の
次に工程番号「4」(すなわちマスター中の工程ID「0
0」)の処理を行う旨を示していることから、これに従
って、ステータス管理画面D4のリビジョン番号REV
「00」についての工程手順を「○」印で表示する。この
ようなステータス管理画面D4の表示データは、一定の
タイミングでポーリングをかけてデータの変化があった
ら即座に表示画面に反映されるように制御される。
【0068】また、ジョブ袋に収納するワークシートに
も、上記工程手順を印字しておく。
【0069】
【3-5.画像属性情報作成】次に、ステップS6では、指
示書に貼付された各画像部品についての部品IDのバー
コードシールを図2のバーコードリーダ25で読取って
各画像部品を特定し、それぞれの画像部品に対応する原
稿のスキャンパラメータなどの属性情報をキーボード2
6から入力してデータベースDBに登録する。このうち
スキャンパラメータは、原稿の走査読取りにおける倍率
などの情報を含んでいる。このような画像属性情報の登
録によって、スキャナ工程への回送の準備が完了する。
【0070】
【3-6.各処理工程】スキャンニング(ステップS7)に
関する各作業現場では、写真原稿をジョブ袋から取り出
し、図9のように、写真原稿に貼付または転記されたジ
ョブIDおよびジョブリビジョン番号(ジョブREV0
0)についてのバーコードをバーコードリーダ25で読
み込み、該当する写真原稿についてスキャンニングを行
って、その画像データの部品IDに係る「実体」をデー
タベースDBに登録する。この際、キーボード26から
の手入力、またはスキャンニングに関するソフトウェア
システムそのものによる自動入力によって、イベント情
報、具体的には、「開始」データを入力してから、実際
のスキャンニング作業を行う。また、スキャンニング終
了時には、同様の方法によって「終了」データを入力す
る。この場合、「開始」「終了」の夫々について、その
イベント時点の時刻情報をステータス管理テーブル46
に格納しておく。この時点で、図8のように、ステータ
ス管理画面D4のリビジョン番号「00」における「スキ
ャンニング」の「○」印を「●」印に変更し、処理が終
了した旨を表示する。
【0071】なお、デジタル部品やページデータも同様
に、コピーツールを用いて予め決められた工程順序に従
って各工程に通信ネットワークを通じて順次配布し、各
作業現場で、配布された当該データと物理的に回送され
るジョブ袋とを照合して作業を行ってもよい。
【0072】この時点で、部品テーブルの同一部品ID
のリビジョン番号「00」について処理履歴「スキャンニ
ング完了」の旨(ステータス情報)を示すデータレコー
ドが追加される(図11参照)。処理後の「実体」デー
タは、このリビジョン番号毎にデータベースDB内で管
理される。
【0073】次のレタッチ工程に関する各作業現場で
は、ワークシートを回送されてきたジョブ袋から取り出
し、ジョブIDおよびジョブリビジョン番号(ジョブR
EV00)についてのバーコードをバーコードリーダ25
で読み込んで、図9の如く、データベースDBに登録さ
れたデジタル指示書を通信ネットワークを通じて獲得す
る。電子メール等で自動配布される場合は、該当するデ
ジタル指示書を直接読み込んでもよい。
【0074】ここで、デジタル指示書のページや画像部
品を選択することによって、作業に必要なページや画像
部品に関するデータを通信ネットワークを通じてデータ
ベースDBにアクセスして獲得する。このとき、ジョブ
やページの単位で画像部品を一括して獲得することも可
能である。
【0075】レタッチ作業が完了し、その成果物である
ページや画像部品に関するデータをデジタル指示書の所
定の位置に割り当てると、図10の如く、レタッチの完
了した画像部品(部品ID「100001」)に関して、元の
リビジョン番号RV「00」に対して「1」だけ加算した
新たなリビジョン番号「01」を付与(インクリメント)
し、部品テーブルにおいて処理履歴(ステータス情報)
「レタッチ完了」を示すデータレコードを追加する。同
時に、実体であるデータが、追加されたデータレコード
に付随して管理される。なお、ページや画像部品につい
ての確定/未確定状態を示す情報は、図11の如く、デ
ジタル指示書上で色を変化させる等で参照できるよう管
理される。
【0076】以後、「集版」および「出力」等の各工程
においても、同様の処理が行われる。この際、またはこ
れ以後の処理において、デジタル指示書を用いて各工程
で必要なページや画像部品をデータベースDBから獲得
するときは、部品IDについてのバーコードをバーコー
ドリーダで読み取り、自動的に最新のジョブリビジョン
番号および最新のリビジョン番号に係るデータレコード
が選択される。
【0077】例えば、レタッチ工程完了後に集版作業を
行う場合、部品IDについてのバーコードをバーコード
リーダで指定すると、レタッチ後の最新リビジョン番号
の画像部品と、入力後の最新リビジョン番号のページに
ついてのデータを、通信ネットワークを通じて獲得でき
る。したがって、上述のようにレタッチ工程においてリ
ビジョン番号「01」を生成した場合には、ここでの集版
工程では、ページリビジョン番号「00」と部品リビジョ
ン番号「01」とで特定される情報が与えられる。ページ
の集版が完了した時点では、ページテーブル内におい
て、新たなページリビジョン番号「01」が割り当てら
れ、このページリビジョン番号「01」とともに集版済の
ページデータがデータベースDBに戻される。また、部
品テーブル内においては、レタッチ完了時点でのリビジ
ョン番号「01」に対して「1」だけ加算した新たなリビ
ジョン番号「02」を付与(インクリメント)し、確定状
態が「確定」とされる新たなステータス情報が登録され
る。そして、このリビジョン番号「02」のページ情報が
画像出力装置15(図1)に取り込まれて網点画像とし
て感材上に出力される。なお、まだ未確定の画像部品が
ある場合、それらについて仮の画像部品として使用した
ダミー画像部品を、後で入稿した正しい画像部品と差し
替えればよい。
【0078】このようにして製版プロセスの進行に伴っ
てリビジョンの更新が行われるが、図11にはその時点
での製版プロセスの進捗状況などの種々の情報をデータ
ベースDBから得る例が示されている。ここでは、部品
ID「100001」(新規写真)、「100002」(流用写真)
についての情報が登録されており、部品ID「100001」
は確定、部品ID「100002」は未確定状態とされてい
る。また、両部品とも、顧客の承認がまだ得られていな
い状態(「未承認状態」)とされている。
【0079】なお、本実施例の製版プロセス管理システ
ムには、各端末装置においてジョブの優先度を表示する
機能をも有している。ここでは、作業者は、各端末装置
において、バーコードリーダ25またはキーボード26
でジョブIDを入力し、通信ネットワークを通じてデー
タベースDB内のジョブリビジョン管理テーブルへジョ
ブIDを送信する。そして、データベースDBは、ジョ
ブリビジョン管理テーブルの最新のジョブリビジョン番
号のデータレコードを当該端末装置へ通信ネットワーク
を通じて返信する。当該端末装置では、ジョブに対する
ジョブ優先度を画面表示し、作業者は当該優先度に従っ
て作業を行えばよい。
【0080】また、未確定の画像部品や、顧客のチェッ
クの結果、修正(直し)が発生した場合には、上述した
処理を再び行う。この場合、ジョブリビジョン番号は
「00」に対して「1」だけインクリメントを行った「0
1」となり、元のデータレコードを登録したまま、新た
なデータレコードが蓄積される。
【0081】これらの情報は、例えば部品検索画面D4
でジョブIDおよびジョブリビジョン番号を入力するこ
とで、画像としてのデジタル指示書でいつでも表示され
る。そうすると、ページ、画像部品などの確定状況など
を、極めて良好な視認性を持っていつでも把握可能であ
る。このため、時期を失することなく、未入稿の原稿に
ついて顧客に催促をするなどの措置をとることができ
る。
【0082】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によると、デジタ
ル指示書データにページ識別子が割り当てられているの
で、各端末装置において通信ネットワークを通じてデー
タベースにアクセスする際、ページ識別子を手がかりと
して所望のページに関する指示書をいつでも画面表示で
きる。したがって、各工程現場では、ジョブ袋が回送さ
れるのを待たなくても、随時、指示書を見ることがで
き、作業予定等の管理を極めて円滑に遂行できる。
【0083】そして、デジタル指示書データに表示され
た各画像部品に固有の部品識別子が割り当てられ、それ
らがデータベースに記憶されるので、各工程現場の端末
装置で指示書を見る際に、部品識別子を手がかりとして
各画像部品の実体データを指示書に表示できる。したが
って、例えば、一部の画像部品の入稿が遅れている場合
に、そのような遅れの画像部品をダミーの画像部品で仮
登録して製版作業を開始し、後で正しい画像部品が入稿
した際には、部品識別子を手がかりとしてダミーの画像
部品を正しい画像部品に差し替えることができる。ま
た、画像部品の直しの場合でも、指示書のどの位置に配
置された画像部品を修正すべきかを、部品識別子を指標
としてデータベース上で容易に特定できる。すなわち、
完全な入稿状態となっていなくても製版プロセスを開始
できるとともに、途中で差し替えや直しなどの工程も系
統的かつ効率的に行うことができる。
【0084】
【0085】そして、各画像部品に直しが必要であるか
どうかがデータベース化され、この情報がデジタル指示
書データにリンクされるので、各端末装置において指示
書を見る際、画像部品の承認状況を容易かつ正確に知る
ことができる。すなわち、製版管理者や各工程現場で
は、データベースの承認/直し情報を適宜に参照するこ
とによって、ジョブ袋が回送されるのを待たなくても、
随時、直しが必要か否かを知ることができ、作業予定等
の管理を極めて円滑に遂行できる。
【0086】請求項に記載の発明によると、デジタル
指示書データにページ識別子が割り当てられているた
め、各端末装置において通信ネットワークを通じてデー
タベースにアクセスする際、ページ識別子を手がかりと
して所望のページに関する指示書をいつでも画面表示で
きる。したがって、各工程現場では、ジョブ袋が回送さ
れるのを待たなくても、随時、指示書を見ることがで
き、作業予定等の管理を極めて円滑に遂行できる。
【0087】そして、デジタル指示書データに表示され
た各画像部品に固有の部品識別子が割り当てられ、それ
らがデータベースに記憶され、各工程現場の端末装置で
指示書を見る際に、部品識別子を手がかりとして各画像
部品の実体データを指示書に表示できる。したがって、
例えば、一部の画像部品の入稿が遅れている場合に、そ
のような遅れの画像部品をダミーの画像部品で仮登録し
て製版作業を開始し、後で正しい画像部品が入稿した際
には、部品識別子を手がかりとしてダミーの画像部品を
正しい画像部品に差し替えることができる。また、画像
部品の直しの場合でも、指示書のどの位置に配置された
画像部品を修正すべきかを、部品識別子を指標としてデ
ータベース上で容易に特定できる。すなわち、完全な入
稿状態となっていなくても製版プロセスを開始できると
ともに、途中で差し替えや直しなどの工程も系統的かつ
効率的に行うことができる。
【0088】
【0089】そして、各画像部品に直しが必要であるか
どうかがデータベース化され、この情報がデジタル指示
書データにリンクされるので、各端末装置において指示
書を見る際、画像部品の承認状況を容易かつ正確に知る
ことができる。すなわち、製版管理者や各工程現場で
は、データベースの承認/直し情報を適宜に参照するこ
とによって、ジョブ袋が回送されるのを待たなくても、
随時、直しが必要か否かを知ることができ、作業予定等
の管理を極めて円滑に遂行できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を適用する製版システムの概
略構成図である。
【図2】実施例で使用される管理装置のブロック図であ
る。
【図3】管理装置のデータベースに記憶されるテーブル
の説明図である。
【図4】実施例における製版の基本作業のフローチャー
トである。
【図5】ジョブIDの登録を示す説明図である。
【図6】データベース中のテーブルの説明に使用される
略号の説明図である。
【図7】各画像部品に係る部品IDおよびその他の付随
情報の登録を示す説明図である。
【図8】ステータス管理におけるデータベースの利用説
明図である。
【図9】ステータス管理におけるデータベースの利用説
明図である。
【図10】各工程におけるデータベースの利用説明図で
ある。
【図11】データベースを利用して指示書を画面表示し
た状態を示す説明図である。
【図12】従来の進捗状況に関する管理の概要を示す説
明図である。
【符号の説明】
10 製版システム 11 管理装置 12 入力スキャナ 13 レタッチ装置 15 画像出力装置 21 CPU 24 CRT 25 バーコードリーダ 26 キーボード 27 ID管理装置 30 データベースメモリ 31 プリンタ 41 工程テーブル 42 工程配置マスターテーブル 43 ジョブ管理テーブル 44 工程配置テーブル 45 ジョブリビジョン管理テーブル 46 ステータス管理テーブル 47 ページ管理テーブル 48 部品管理テーブル
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−143718(JP,A) 特開 平6−251114(JP,A) 特開 平6−301191(JP,A) 特開 平7−92648(JP,A) 特開 平5−286107(JP,A) 特開 平5−34895(JP,A) 特開 平6−189109(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03F 1/00 - 1/16

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 枢に設置された記憶装置と、各種製版
    工程現場に設置された複数の端末装置とを通信ネットワ
    ークで結び、 印刷物の各ページに必要な画像部品の種類と、 前記画像部品の実体データに付随されて該画像部品を識
    別するとともに該画像部品が顧客に既に承認されたもの
    か直しが必要であるかを示す承認/直し情報を参照する
    ために使用される部品識別子と、 当該ページ内での前記画像部品の埋め込み位置に前記部
    品識別子が付随された指示書とを、 デジタル指示書データとして記憶装置に更新可能に登録
    し、 この際に、各ページについて識別を行うページ識別子を
    前記デジタル指示書データに付随させて記憶装置に登録
    し、 各端末装置において、前記ページ識別子を参照して前記
    デジタル指示書データを記憶装置から読み込んで前記指
    示書を画面表示する印刷のための製版プロセス管理方法
    において、 前記承認/直し情報を、画像部品ごとに区別しつつ前記
    記憶装置に記憶させるとともに、 直しが必要であった画像部品については、当該画像部品
    が承認された時点で承認された旨の情報を前記記憶装置
    の承認/直し情報として登録し、 前記各端末装置において前記デジタル指示書データを画
    面表示する際に、各画像部品の前記承認/直し情報を、
    前記部品識別子を参照して記憶装置から読み込んで併せ
    て画面表示することを特徴とする製版プロセス管理方
    法。
  2. 【請求項2】 印刷物の各ページに必要な画像部品の種
    類と、 前記画像部品の実体データに付随されて該画像部品を識
    別するとともに該画像部品が顧客に既に承認されたもの
    か直しが必要であるかを示す承認/直し情報を参照する
    ために使用される部品識別子と、 当該ページ内での前記画像部品の埋め込み位置に前記部
    品識別子が付随された指示書とを、 デジタル指示書データとして更新可能に登録するための
    記憶装置と、 各種製版工程現場に設置された複数の端末装置と、 前記記憶装置および前記複数の端末装置を結ぶ通信ネッ
    トワークと、 を備え、 前記記憶装置に登録される前記デジタル指示書データ
    は、各ページについて識別を行うページ識別子が付随さ
    れて登録される製版プロセス管理システムであって、 前記記憶装置には、前記承認/直し情報が、画像部品ご
    とに区別して記憶され、前記各端末装置において前記デ
    ジタル指示書データを画面表示する際に、各画像部品の
    前記承認/直し情報を、前記部品識別子を参照して前記
    記憶装置から読み込んで併せて画面表示することを特徴
    とする製版プロセス管理システム。
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