JPH095977A - 製版プロセス管理装置および製版プロセス管理方法 - Google Patents

製版プロセス管理装置および製版プロセス管理方法

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JPH095977A
JPH095977A JP15924395A JP15924395A JPH095977A JP H095977 A JPH095977 A JP H095977A JP 15924395 A JP15924395 A JP 15924395A JP 15924395 A JP15924395 A JP 15924395A JP H095977 A JPH095977 A JP H095977A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 製版処理手順の変更に容易に対応する。 【構成】 複数の工程要素の進行順序についての情報A
K,BKを、工程要素(「スキャンニング」,「レタッ
チ」等)の識別子KIを定義する工程テーブルとは別の
工程配置テーブルに更新可能に記憶させ、この進行順序
に沿って進捗状況(「○」,「●」)を管理する。この
際、変更前後の工程要素の進行順序についての情報を、
ジョブリビジョン番号RVによって識別管理する。 【効果】 処理について不測の事態が生じた場合に処理
手順を容易に変更できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は印刷物の製版プロセス
を系統的かつ効率的に管理するための方法に関するもの
で、特に、印刷物に配置されるべき画像部品のすべてが
入稿していない場合のほか、画像部品の差し替えや直し
(修正)などが生じた場合にも、効率的に製版プロセス
を進行させることができる製版プロセス管理装置および
製版プロセス管理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的な製版プロセスでは、最終成果物
に基く作業単位であるジョブ毎に、作業に必要な写真原
稿、版下、指示書といった入稿物をジョブ袋に入れ、こ
のジョブ袋を、予め設定された工程手順(スキャン工程
〜レタッチ工程〜集版工程〜網点画像出力工程)に従っ
て、各工程部門に設置された棚に順次回送する形で作業
が進められる。さらに、データベース管理システムを用
いて、印刷物を構成するジョブの進捗状況や作業に要し
た時間を蓄積し、集計結果を実績情報として報告(レポ
ート)することが行われている。この場合、各工程に設
置された端末機器を用いて、該当ジョブの作業開始/終
了時刻についての情報がデータベースに登録され、管理
者は作業の各工程で必要に応じてそれらの進捗状況に関
する情報を端末機器に呼出して表示させている。
【0003】図11は、従来のデータベース管理システ
ムを用いた進捗状況に関する管理の概要を示す説明図で
ある。ここでは、管理者は、各ジョブに対応して付与さ
れたジョブIDを入力することにより、指定されたジョ
ブが実際にどこまで進んでいるかを確認しながら、各作
業を行うことができる。具体的には、ジョブIDの指定
により、データベースDB内に蓄積された情報のうちの
対応するデータが検索され、当該データに関するジョブ
名、工程の種類(スキャン工程、レタッチ工程、集版工
程、網点画像出力工程)、イベント(例えば作業が開始
されたか、終了されたか、等)、そのイベントの行われ
た時刻といった項目がCRTのステータス表示画面に表
示される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
管理方法は、全てのページや画像部品が揃い、正しいこ
とが保障された状態で該当するジョブに対する製版作業
を開始し、スキャン工程〜レタッチ工程〜集版工程〜網
点画像出力工程と続く定形ワークフローに従って順次作
業を進めることが可能な状況にあっては有効であるが、
実際の製作現場においてはこのような最良の条件で作業
が進められる場合は非常に少ない。それは、カタログや
チラシといった商業印刷物の製版作業では、特に原稿や
版下が揃わない、指示が不完全である、直しや変更が発
生する等の不完全な状態が頻繁に発生する一方で、印刷
物の納期が短いことが多いため、このような不完全な状
態でも作業を停滞させる事はできず、製版プロセスの進
行を行う必要が生じるためである。ここで、製版プロセ
スにおいて作業の効率化を妨げる要素をまとめると、次
の事項(1)〜(4)を指摘することができる。
【0005】(1) 原稿の一部が遅れた場合、顧客と
の合意により、以前のジョブで使用した画像部品やデザ
イン工程で貼り込まれた粗画像等で仮原稿として代用し
ておき、この状態でジョブを開始することがあるが、こ
の場合、納期を守るため、そのジョブが現在どの工程に
あり、どれだけの部品が確定していないかを常に把握
し、必要があれば次の工程へ移る前に顧客とどういう形
で仕上げるかを折衝しなければならない。
【0006】(2) 後から差し替えるべき原稿が入稿
した場合、先行している作業者がどの工程まで進んでい
るかを把握し、それに応じてワークフローを組み替え、
該当する工程に差し替えの作業指示を出さなければなら
ない。
【0007】(3) 直しが発生している場合には、納
期を守るため、そのジョブが現在何校目にあり、直しの
部品点数がどれくらい有るかを常に把握して作業を進め
るようにしなければならない。
【0008】(4) 通常の処理だけでなく、直しや代
用原稿に対する処理、差し替えの処理に対しても、顧客
に費用請求できるようにするには、これらの項目毎に要
した時間を明示できなければならない。
【0009】この発明は、従来技術における上述した
(1)〜(4)の問題の克服を意図しており、直しが頻
繁に発生する場合でも、製版プロセスを系統的かつ効率
的に進めることができるような製版プロセス管理装置お
よび製版プロセス管理方法を提供することを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明では以下のような構成を採用する。なお、
後述する実施例との対応関係を明確にする目的で、以下
では図9における参照記号を括弧付きで付記している。
【0011】請求項1に記載の発明は、印刷のための製
版プロセスを管理する製版プロセス管理装置であって、
製版プロセスの複数の工程要素(「スキャンニング」,
「レタッチ」等)の進行順序(AK,BK)および当該
進行順序に対する処理の進捗状況に関する情報(IJ,
IT)を記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶され
た前記進行順序(AK,BK)および前記進捗状況に関
する情報(IJ,IT)を更新する情報更新手段と、前
記記憶手段に記憶された前記進行順序(AK,BK)お
よび前記進捗状況に関する情報(「○」,「●」)を画
面表示する画面表示手段と、を備える。
【0012】そして、前記記憶手段は、割り当てられた
複数の工程要素(「スキャンニング」,「レタッチ」
等)を予め定義しておくための工程テーブルと、前記工
程テーブルで定義された前記工程要素の進行順序(A
K,BK)を示すデータレコードが格納された工程配置
テーブルと、前記工程配置テーブルによって順序付けら
れた前記各工程要素についての進捗状況(IJ,IT)
を示すデータレコードが格納されるステータス管理テー
ブルと、を備える。
【0013】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の製版プロセス管理装置において、前記記憶手段に記憶
された前記進行順序(AK,BK)に関する情報を各工
程現場に回送するワークシートに印刷表示する印刷手段
をさらに有する。
【0014】請求項3に記載の発明は、請求項1または
請求項2に記載の製版プロセス管理装置において、前記
記憶手段の前記工程配置テーブルに格納される前記進行
順序(AK,BK)が表されたデータレコードは、前記
進行順序(AK,BK)を示すデータが格納される第1
のアイテムと、前記第1のアイテムに格納された前記進
行順序(AK,BK)を示すデータの更新に付随して新
たな値に変更されるリビジョン番号(RV)が格納され
る第2のアイテムと、を含む。
【0015】そして、前記工程配置テーブルは、前記進
行順序(AK,BK)に関して更新される前後のすべて
のデータレコードが蓄積されて構成される。
【0016】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
の製版プロセス管理装置において、前記記憶手段は、製
版のために使用される画像部品が確定されたものか未確
定であるかを示す確定/未確定情報を含む部品管理テー
ブルをさらに有し、前記画面表示手段は、前記工程配置
テーブルによって前記リビジョン番号(RV)毎に順序
付けられた前記各工程要素についての進捗状況
(「○」,「●」)を表示する第1の表示領域と、前記
部品管理テーブルにおける未確定の前記画像部品の数を
カウントした結果を前記リビジョン番号(RV)毎に表
示する第2の表示領域(「未確定部品」の欄)と、を有
する。
【0017】請求項5に記載の発明は、請求項1乃至請
求項4のいずれかに記載の製版プロセス管理装置におい
て、前記記憶手段は、前記工程テーブルで定義された前
記工程要素の原則的な進行順序(KB−KI)について
の情報が記憶される工程配置マスターテーブルをさらに
有する。
【0018】請求項6に記載の発明は、印刷のための製
版プロセス管理方法において、割り当てられた複数の工
程要素(「スキャンニング」,「レタッチ」等)を工程
テーブルにおいて予め定義し、前記工程要素の進行順序
(AK,BK)についての情報を、前記工程テーブルと
は異なる工程配置テーブルに更新可能に記憶させるとと
もに、前記工程配置テーブルによって順序付けられた前
記各工程要素についての進捗状況についての情報(I
J,IT)を、ステータス管理テーブルに更新可能に記
憶させ、前記ステータス管理テーブルに記憶された前記
各工程要素についての進捗状況についての情報
(「○」,「●」)を、前記工程配置テーブルに記憶さ
れた前記進行順序(AK,BK)に対応付けて画面表示
する。
【0019】請求項7に記載の発明は、請求項6に記載
の管理方法において、前記工程配置テーブルに記憶され
た前記工程要素の進行順序(AK,BK)についての情
報は、リビジョン番号(RV)を付随させてデータベー
ス化し、前記リビジョン番号(RV)によって、各画像
部品の最新の内容を把握する。
【0020】請求項8に記載の発明は、請求項6または
請求項7に記載の管理方法において、前記工程テーブル
で定義された前記工程要素の原則的な進行順序(KB−
KI)についての情報を工程配置マスターテーブルに予
め記憶させておき、前記各工程要素についての進捗状況
(「○」,「●」)を画面表示する際に、前記工程配置
テーブルに規定された前記進行順序(AK,BK)を、
前記工程配置マスターテーブルに記憶された前記工程要
素の原則的な進行順序(WF)に対比して表示する。
【0021】なお、この発明における「画像部品」と
は、写真や絵柄などの画像のほか、線画や文字・ロゴな
ど印刷物に表されるべき画像の配列単位一般の総称であ
る。また、画像のレイアウト情報なども画像部品のひと
つとして扱うことが可能である。
【0022】
【作用】請求項1に記載の発明では、予め、割り当てら
れた複数の工程要素を工程テーブルにおいて定義してお
き、工程要素の進行順序についての情報を、工程テーブ
ルとは異なる工程配置テーブルに記憶させておき、処理
の進行に付随して、情報更新手段によって、進捗状況に
関する情報を更新しながら、必要なときに進行順序およ
び進捗状況に関する情報を画面表示手段に画面表示して
製版プロセスを管理する。ここで、処理について不測の
事態等が生じたために原則的な処理手順では効率の良い
処理が行えなくなった場合、情報更新手段によって進行
順序に関する情報を更新することで、効率の良い工程手
順に沿って製版プロセスを管理できる。したがって、製
版効率の効率向上を容易に図り得る。
【0023】請求項2に記載の発明では、変更した工程
手順を、随時ワークシートに印刷して各工程現場に回送
できるので、効率の良い工程手順を各現場へ確実に指示
できる。
【0024】請求項3に記載の発明では、工程配置テー
ブルのデータレコードについて、更新される前後のすべ
てのデータレコードを蓄積し、これらをリビジョン番号
で識別することで、工程要素の進行順序についての更新
履歴を容易に管理できる。
【0025】請求項4に記載の発明では、特に画像部品
が未確定であるために一連の処理を再度行う場合、工程
配置テーブルによってリビジョン番号毎に順序付けられ
た各工程要素についての進捗状況を第1の表示領域に表
示するだけでなく、部品管理テーブルの確定/未確定情
報から未確定の画像部品の数をカウントし、その結果を
第2の表示領域にリビジョン番号毎に表示する。これに
より、夫々のリビジョン番号に係る処理について、未確
定部品数を随時確認することが容易となり、工程配置と
画像部品との相互管理を容易に行うことができる。
【0026】請求項5に記載の発明では、工程要素の原
則的な進行順序についての情報を工程配置マスターテー
ブルに予め記憶させておくことで、各工程要素について
の進捗状況を画面表示する際に、工程配置テーブルに規
定された進行順序を、工程配置マスターテーブルに記憶
された工程要素の原則的な進行順序に対比して表示する
ことができる。したがって、原則的な進行順序に対し
て、工程配置テーブルに規定された実際の進行順序がど
のように変更されたかを明確に表示することができ、作
業者の視認性を高めることで工程手順の誤りを容易に防
止できる。
【0027】請求項6に記載の発明では、処理について
不測の事態等が生じたために原則的な処理手順では効率
の良い処理が行えなくなった場合、情報更新手段によっ
て進行順序に関する情報を更新することで、効率の良い
工程手順に沿って製版プロセスを管理できる。したがっ
て、製版効率の効率向上を容易に図り得る。
【0028】請求項7に記載の発明では、工程配置テー
ブルのデータレコードについて、更新される前後のすべ
てのデータレコードを蓄積し、これらをリビジョン番号
で識別することで、工程要素の進行順序についての更新
履歴を容易に管理できる。
【0029】請求項8に記載の発明では、原則的な進行
順序に対して、工程配置テーブルに規定された実際の進
行順序がどのように変更されたかを明確に表示すること
ができ、作業者の視認性を高めることで工程手順の誤り
を容易に防止できる。
【0030】
【実施例】
【0031】
【1.実施例で使用されるシステムの概略構成】図1は
この発明の実施例で使用される製版システム10の全体
概念図である。この製版システム10は、入力スキャナ
12,レタッチ装置13,集版装置14および画像出力
装置(出力スキャナ)15などを備えており、これらに
は夫々管理装置11に接続された端末装置が付随してお
り、ジョブが実際にどこまで進んでいるかを確認しなが
ら、各作業を行うよう構成されたものである。そして、
本実施例の製版システム10は、複数の工程要素の進行
順序についての情報を、工程要素を定義する工程テーブ
ルとは別の工程配置テーブルに更新可能に記憶させ、こ
の進行順序に沿って進捗状況を管理するよう構成された
ものである。
【0032】図2は管理装置11の内部構成を示す図で
あり、この管理装置11はCPU21,RAM22,R
OM23を備えている。また、CRT(画面表示手段)
24,バーコードリーダ25およびキーボード26が設
けられるほか、後述するような画像部品の識別コード
(IDコード:Identification Code)の発行・検索な
どの管理を行うID管理装置27も設けられている。I
D管理装置27はマイクロコンピュータなどを含み、識
別コードの種々の管理動作をソフト的に行う。また、図
1には示されていないが、各工程の装置12〜15にも
キーボードやバーコードリーダなど、後述するコードを
入力する端末機器が設けられている。
【0033】データベースメモリ30は、製版プロセス
に必要となるデータを各種の識別コードを指標としてデ
ータベース化して記憶させるメモリである。また、プリ
ンタ31(印刷手段)は、一般のプリントのほか、バー
コードを印刷する機能をも持っている。これらの各要素
21〜27,30,31はバスを介して相互接続されて
おり、CPU21の制御下で各作業工程のための図1の
各装置12〜15と通信可能となっている。
【0034】
【2.データベースの概略構成】図3は、図2のデータ
ベースDB(記憶手段)として構成される各種のテーブ
ル41〜48の登録項目の概要を示す図であり、下線を
引いた項目が以降の説明で特に重要となる項目である。
図3に示された各テーブル41〜48の概要を説明す
る。
【0035】<工程テーブル>図3中の符号41は、こ
のシステムに割り当てられた各種工程要素を予め定義し
ておくための工程テーブルである。当該工程テーブル4
1中の各項目(アイテム)の内容は次の通りである。
【0036】(1) 工程ID…各種工程要素を相互に識別
する識別コード; (2) 工程名…工程IDに対応する工程要素の名称で、
「スキャン工程」、「レタッチ工程」、「集版工程」、
「網点画像出力工程」、等がある; (3) 工程情報…工程IDに対応する工程要素の付記的事
項情報; (4) ジョブ情報…ジョブ名やジョブの納品期限などの情
報。
【0037】例えば図7の例では、工程ID「01」に対
して「スキャンニング」が、工程ID「02」に対して
「レタッチ」が、工程ID「03」に対して「集版」が、
工程ID「00」に対して「工務」が、工程ID「04」に
対して「出力」が夫々対応付けられている。
【0038】<工程配置マスターテーブル>図3中の符
号42は、工程テーブル41で定義された工程要素の原
則的な進行順序(工程順番)を指示するための工程配置
マスターテーブルである。当該テーブル42中の各項目
(アイテム)の内容は次の通りである。
【0039】(1) ジョブID…このシステムに割り当て
られた製版プロセスをジョブとして相互に識別する識別
コード; (2) 工程番号…複数の工程要素を進行させる原則的な順
番を示す番号; (3) 工程ID…工程テーブル41と共通とされた工程要
素識別用の識別コード。
【0040】例えば図7の例では、ジョブID「00000
1」について、原則的には「01」「02」「03」「00」「0
4」の順番に工程要素が進行するよう定義されている。
【0041】<ジョブ管理テーブル>図3中の符号43
は、各ジョブを管理するためのジョブ管理テーブルであ
る。各項目(アイテム)の内容は次の通りである。
【0042】(1) ジョブID…このシステムに割り当て
られた製版プロセスをジョブとして相互に識別する識別
コード; (2) 受注情報…受注番号や納品期限などの情報; (3) 顧客情報…顧客名やその住所などの情報; (4) ジョブ情報…ジョブ名やジョブの納品期限などの情
報。
【0043】<工程配置テーブル>図3中の符号44
は、工程配置マスターテーブル42に登録された原則的
な工程順番にかかわらず、実際にどのような順番で工程
を流すかを記憶させるための工程配置テーブルであっ
て、任意の工程要素の省略等を容易に行うことができる
ようにするために、ある工程番号(現在の工程番号)と
別の工程番号(次の工程番号)とが連続して処理される
旨を示すことで、実際に処理を行いたい工程手順を示す
ものである。各項目(アイテム)の内容は次の通りであ
る。
【0044】(1) ジョブID…ジョブ管理テーブル43
と共通とされたジョブの識別コード; (2) ジョブリビジョン番号…ジョブIDに対応するジョ
ブに関する訂正番号。各ジョブのステータスの進行が進
む毎に新たな番号が付される; (3) 現在の工程番号…工程配置マスターテーブル42の
工程番号に対照される番号であって、現在の工程手順を
示すもの; (4) 次の工程番号…工程配置マスターテーブル42の工
程番号に対照される番号であって、次の工程手順を示す
もの。
【0045】なお、現在の工程番号および次の工程番号
を格納するアイテムは、両者を組み合わせた結果、各工
程要素の進行順序を示すもの(第1のアイテム)であ
る。また、ジョブリビジョン番号を格納するアイテム
は、第1のアイテムに格納された進行順序を示すデータ
の更新に付随して新たな値に変更されるもの(第2のア
イテム)である。
【0046】例えば図7の例では、ジョブリビジョン番
号「00」について、最初に工程配置マスターテーブル4
2の工程番号「1」〜「2」の順、すなわち、工程ID
「01」〜「02」の順に処理が進行し、次に工程配置マス
ターテーブル42の工程番号「2」〜「3」の順、すなわ
ち、工程ID「02」〜「03」の順に処理が進行し、最後
に工程配置マスターテーブル42の工程番号「3」〜
「4」の順、すなわち、工程ID「03」〜「00」の順に
処理が進行する旨を示している。
【0047】<ジョブリビジョン管理テーブル>図3中
の符号45は、各ジョブに対するジョブリビジョンを管
理するためのジョブリビジョン管理テーブルである。各
項目(アイテム)の内容は次の通りである。
【0048】(1) ジョブID…ジョブ管理テーブル43
と共通とされたジョブの識別コード; (2) ジョブリビジョン番号…工程配置テーブル44と共
通とされたジョブの訂正番号; (3) ジョブステータス…各ジョブに関する進行状況を示
す情報。
【0049】<ステータス管理テーブル>図3中の符号
46は、各ジョブに関する進捗状況についての情報(ス
テータス情報)を管理するためのステータス管理テーブ
ルである。各項目(アイテム)の内容は次の通りであ
る。
【0050】(1) ジョブID…ジョブ管理テーブル43
およびジョブリビジョン管理テーブル45と共通とされ
たジョブの識別コード; (2) ジョブリビジョン番号…工程配置テーブル44およ
びジョブリビジョン管理テーブル45と共通とされたジ
ョブの訂正番号; (3) 工程ID…工程配置マスターテーブル42および工
程テーブル41と共通とされた工程識別用の識別コー
ド; (4) イベント情報…例えば作業が開始されたかまたは終
了されたかといった情報、およびこれらのイベントが行
われた時刻情報。
【0051】<ページ管理テーブル>図3中の符号47
は、各ジョブに必要なページを管理するためのページ管
理テーブルである。各項目(アイテム)の内容は次の通
りである。
【0052】(1) ページID…印刷物の各ページを区別
する識別コード; (2) リビジョン番号…ページや画像部品の訂正番号。製
版工程の進行段階が進む毎に新たな番号が付されるとと
もに、画像部品などの直しや差し替えが行われる毎に新
たな番号が付される; (3) ジョブID…ジョブ管理テーブル43と共通とされ
たジョブの識別コード; (4) ページ情報…ページ番号などの情報。
【0053】<部品管理テーブル>図3中の符号48
は、各ジョブに必要な画像部品を管理するための部品管
理テーブルである。各項目(アイテム)の内容は次の通
りである。
【0054】(1) 部品ID…画像部品毎の固有の識別コ
ード; (2) リビジョン番号…ページ管理テーブル47と共通と
されたページや画像部品の訂正番号ページや画像部品の
訂正番号; (3) ジョブID,ページID…ジョブ管理テーブル43
やページ管理テーブル47と共通とされたジョブやペー
ジの識別コード; (4) 確定/未確定状態…その画像部品が最終的に印刷物
に使用するものとして確定している状態(確定状態)で
あるか、それともまだ確定していない状態(未確定状
態)であるかを識別する情報; (5) 承認/直し状態…校正刷りを顧客(印刷発注者)に
提示してその画像部品について顧客の承認を得ている状
態(承認状態)であるか、それとも直し(修正)が指示
された状態(直し状態)であるかを示す情報。その画像
部品について校正刷りがまだ行われていない段階では
「未承認」とされる; (6) 部品情報…画像部品の種別などの情報; (7) 原稿情報…画像部品に相当する原稿の識別コードや
サイズ・倍率などを登録した情報。
【0055】以上の内容を有する図3の各テーブル41
〜48はジョブIDなどを通じてスキーマ構造的に相互
に関連付けがなされている。また、ページ管理テーブル
47には各ページの実体すなわち各ページにおける配列
や画像内容を示す情報が付随しており、部品管理テーブ
ル48には画像部品の実体すなわち画像部品の具体的内
容を示すデータが付随している。
【0056】そして、必要に応じて、情報更新手段とし
てのキーボード26やバーコードリーダ25によって、
データベースDBに記憶された工程要素の進行順序およ
びその進捗状況に関する情報が更新される。これらの各
データの登録や利用の方法の詳細は、具体的な製版プロ
セスの例に即して後で説明する。
【0057】
【3.基本作業ルーチン】以下、このシステムを使用し
た製版プロセスの管理方法を説明する。ここでは、スキ
ャン工程(スキャンニング)、レタッチ工程および集版
工程を経た後、網点画像出力工程に進む前に、工務にお
いて一旦管理者の点検を受け、未確定部品が存在すれ
ば、再びスキャン工程に戻るといった場合を説明する。
まず最初に、製版を行うにあたって画像部品の差し替え
や直しが生じる前までのルーチンを「基本作業ルーチ
ン」として図4に沿って説明する。
【0058】
【3-1.ジョブ登録】まず、図4のステップS1では各画
像部品に相当する原稿の一部または全部が入稿する。原
稿の一部のみが入稿している場合には、顧客との折衝に
よって未入稿の原稿については過去に使用した画像を仮
のもの(ダミー)として流用しつつ、製版作業を開始す
ることについて合意する。本実施例では、ひとつのペー
ジに5個の画像部品があり、そのうち2つの画像部品に
ついて未入稿である場合を考える。また、入稿後、原稿
についてのバーコードラベルの発行等、必要な処理を行
っておく。
【0059】図4の次のステップS2では、ジョブID
その他の受注ジョブ情報をデータベースDBに登録す
る。この登録工程が図5に概念的に示されており、CR
T24に表示されたジョブ登録画面D1の「ジョブI
D」データ入力セルにジョブID「000001」を数字で入
力するか、あるいは図2のID管理装置27が未使用の
ジョブIDを自動的に割り当てることによって、データ
ベースDB内のジョブテーブル(図3のジョブ管理テー
ブル43に相当)へこのジョブIDが登録される。図5
中のジョブ登録画面D1では、ジョブ名などの他の情報
も入力されてデータベースDBに登録される。なお、こ
の図5および後で説明する類似の図では、データベース
DBにおける項目(アイテム)名を略号で示しており、
それらの略号とフルネームとの関係は図6に一覧として
整理してある。
【0060】なお、図5中、「ジョブ名」は指定された
ジョブIDに対応するジョブ名、「出力線数」は最終的
に出力される際の走査線の数、「特急指定」は処理が急
ぎであるか否かを示すフラグを夫々表す欄であり、ま
た、「受注番号」「納期」「受注日」「顧客名」および
「連絡先」は夫々予め設定された付記的事項の欄であ
る。これら付記的事項は、データベースDB内のジョブ
テーブルの部分的構成データであるジョブ情報として格
納される。なお、バーコードシールの印刷指示書等への
貼付等、必要な処理を適宜行っておく。
【0061】
【3-2.画像部品登録】図4の次のステップS3では、各
ページに対してどの画像部品が対応付けられるかを特定
しながら、各画像部品についてのデータをデータベース
DBへの登録を行う。ここでは、図5に示すようにCR
T24へ部品登録画面D2を表示させつつ、各画像部品
についてそのページIDと部品IDとを入力する。この
入力は、指示書に貼付された各部品IDのバーコードシ
ールをバーコードリーダ25で順次に読取って部品ID
を取り込んだ後、それに対応する付随情報をキーボード
26から入力することによって行われる。この入力情報
には、各画像部品が承認状態か直し状態かを示す承認情
報と、各画像部品が確定状態か未確定状態かを示す確定
情報とが含まれる。図5は、スキャン工程、レタッチ工
程および集版工程を経た時点における一例を示したもの
である。本例では、ページID「200001」に関して、部
品ID「100002」「100005」の2つの画像部品に関して
原稿が未入稿であるために「未確定」とされており、ま
た、顧客の承認前であるため、すべての画像部品につい
ての承認情報が「未承認」となっている。
【0062】また、これに対応するデータベースDB内
の部品テーブル(図3の部品管理テーブル48に相当)
の各画像部品の情報には、リビジョン番号(「RV」
欄)が付随している。入稿時の各画像部品にはすべてリ
ビジョン番号の初期値「00」が与えられるが、原稿の差
し替えや直しが行われた場合には、それによって得られ
る新たな画像内容に新たなリビジョン番号「01」「02」
…が自動的に与えられる(インクリメント)。
【0063】このような部品登録を行った後には、ジョ
ブテーブル,ページテーブルおよび部品テーブル(図3
のジョブ管理テーブル43,ページ管理テーブル47お
よび部品管理テーブル48に夫々相当)がジョブIDを
通じて相互に関連付けされるため、いずれのテーブルか
ら出発しても他のテーブルの情報にアクセスすることが
できる。
【0064】なお、この時点で、夫々の画像部品に対応
する原稿の走査読取りにおける倍率などのスキャンパラ
メータを含む属性情報をキーボード26から入力してデ
ータベースDBに登録しておく。そして、かかる状態で
各処理工程の作業を行う。
【0065】
【3-3.ステータス管理】この状態で、各種処理工程を順
次実行していくのであるが、一般の製版プロセスにおい
ては、例えば、画像部品や写真原稿が遅れて入稿される
場合や、画像部品等の修正の必要が生じる場合がある。
具体的には、例えば、画像部品や写真原稿等の各種材料
が入稿されて仕事が始まったが、写真原稿が例えば2点
入稿されていない場合がある。この状態で出力工程まで
処理を行い、フィルム出し処理を行ってしまうと、2点
の写真原稿が揃っていないにもかかわらず、出力の処理
を終えてしまったことになり、不都合が生じる。したが
って、この場合には、集版工程が終わった段階で、一旦
工務でジョブを中断させ、残りの2点の写真原稿が入稿
された時点で、再度、スキャン工程で当該写真原稿をイ
メージ入力し、適切な差し替えを行ってから出力を行う
のが望ましい。すなわち、スキャン工程、レタッチ工程
を経て、集版工程が終わった時点で、一旦、工務の管理
者側に処理を戻すといった処理手順が望ましいことにな
る。
【0066】なお、このような手順が絶対的に望ましい
とは限らない。例えば、製版を非常に急ぐ場合には、途
中で工務の管理者側に処理を戻していると多大な時間が
かかることから、集版工程が終わった時点ですぐに出力
を行う、といった処理手順が望ましいことになる。
【0067】このように、ジョブ内の工程手順が原則通
りに進行させることが望ましくない場合が生じることが
ある。そこで、原則的な工程手順と、実際に予定する工
程手順とを両方表示することで、ジョブの進捗状況を容
易に管理する。
【0068】図7は、本実施例のステータス管理におけ
るデータベースの利用説明図である。原則的な製版ルー
チンでは、図7に例示されているように、スキャンニン
グ・レタッチ・集版・工務・網点画像出力の各工程要素
を含むが、この原則的な工程手順に対する実際の工程手
順については、CRT24においてステータス管理画面
D3を表示させ、端末からデータベースDB内の工程配
置テーブル44および工程配置マスターテーブル42を
検索して諸情報を取り込んで表示する。
【0069】すなわち、ステータス管理画面D3では、
まず原則的な工程手順としてのワークフローWFのセル
に、工程配置マスターテーブル42の工程番号(「1」
〜「5」)の順番に並べられた複数の工程要素が表示さ
れる。ここでは、工程配置マスターテーブル42で順序
付けられた工程ID(「01」「02」「03」「00」「0
4」)を基に工程テーブル41の工程名を読み込んで、
ワークフローWFのセルに原則的な工程手順(「スキャ
ンニング」〜「レタッチ」〜「集版」〜「工務」〜「出
力」)として表示されている。
【0070】そして、この原則的なワークフローWFに
対し、実際の工程手順を、リビジョン番号REV毎に記
号「○」,「●」等により表示する(第1の表示領
域)。図7の例では、リビジョン番号REV「00」の
「初校」(第1版)原稿について、「スキャンニング」
から「工務」までを「○」印で表示することによって、
スキャンニングから始まってレタッチ・集版と進捗した
後、工務で一旦作業の進行を止める、といった指示が示
されている。
【0071】かかる実際の工程手順の表示は、工程配置
テーブル44に基づいて表示される。すなわち、工程配
置テーブル44の1行目では、工程配置マスターテーブ
ル42における工程番号「1」(すなわちマスター中の
工程ID「01」)の処理の次に工程番号「2」(すなわ
ちマスター中の工程ID「02」)の処理を、工程番号
「2」の処理の次に工程番号「3」の(すなわちマスター
中の工程ID「03」)処理を、工程番号「3」の処理の
次に工程番号「4」(すなわちマスター中の工程ID「0
0」)の処理を行う旨を示していることから、これに従
って、ステータス管理画面D3のリビジョン番号REV
「00」についての工程手順を「○」印で表示する。
【0072】また、ここでは、図5に示した部品管理テ
ーブル48の確定情報を読み込んでカウントすること
で、未確定部品が2点存在する旨を示する欄(第2の表
示領域)が設けられている。このようなステータス管理
画面D3の表示データは、一定のタイミングでポーリン
グをかけてデータの変化があったら即座に表示画面に反
映されるように制御される。
【0073】そして、図7に示すように、プリンタ31
によって工程手順や、ジョブIDおよびリビジョン番号
を示すバーコードをワークシートへ印刷する(ステップ
S4)。そして、このワークシートをジョブ袋に入れて
作業現場に回送する。作業現場では、このワークシート
を見て、指示された工程手順(「スキャンニング」〜
「レタッチ」〜「集版」〜「工務」)に従って処理を行
う。
【0074】例えば、ワークシートがスキャン工程に渡
った場合(ステップS5)、スキャン工程では、図8の
ように、ワークシートに印刷されたジョブIDおよびリ
ビジョン番号についてのバーコードをバーコードリーダ
25で読み込み、キーボード26からの手入力、または
スキャンニングに関するソフトウェアシステムそのもの
による自動入力によって、イベント情報を入力する。具
体的には、「開始」データを入力し、実際のスキャンニ
ング作業を行う。また、スキャンニング終了時には、同
様の方法によって「終了」データを入力する。この場
合、「開始」「終了」の夫々について、そのイベント時
点の時刻情報をステータス管理テーブル46に格納して
おく。
【0075】この時点で、図8のように、ステータス管
理画面D3のリビジョン番号「00」における「スキャン
ニング」の「○」印を「●」印に変更し、処理が終了し
た旨を表示する。
【0076】同様の処理を、レタッチおよび集版の各工
程について行い、工務に回送される。工務では、管理者
によって、未確定部品が2点存在することが確認される
と、ジョブリビジョン管理テーブル45および工程配置
テーブル44のリビジョン番号「00」の行の下に、新た
なリビジョン番号「01」のデータを付与するとともに、
ステータス管理画面D3にも新たなリビジョン番号「0
1」の行を追加する。このステータス管理の様子を図9
に示す。この新たなリビジョン番号「01」では、元のリ
ビジョン番号「00」において未確定であった2点の原稿
が入稿されることを前提にしており、故に、スキャン工
程、レタッチ工程、集版工程、工務を経て、出力工程ま
で一気に処理を行うよう指示している。かかる工程手順
は、元のリビジョン番号「00」の場合と同様に、ワーク
シートに印刷され、各工程現場に回送される。このよう
なルーチンの結果、未確定部品は0点とされている。
【0077】この状態で、ワークシートを再びスキャン
工程に回送し、スキャンニング処理を完了した状態を図
10に示す。ここでは、図8に示した元のリビジョン番
号「00」の場合と同様に、「開始」または「終了」とい
った情報、およびそのイベント時点の時刻(イベント情
報)をステータス管理テーブル46に格納されている。
【0078】この後、さらに顧客の点検を受け、原稿修
正の必要がある場合には、さらに新たなリビジョン番号
「02」を起こして「第2校」原稿の処理を行うことにな
る。
【0079】このように、ジョブに関するリビジョン番
号毎に自由な工程手順を指示できるので、処理について
不測の事態等が生じたために原則的な処理手順では効率
の良い処理が行えなくなった場合でも、工程手順を容易
に変更して製版することができる。
【0080】また、変更した工程手順を、随時ワークシ
ートに印刷して各工程現場に回送できるので、各現場へ
の指示の誤りを効率的に防止でき、確実な製版管理を行
うことができる。
【0081】
【4.変形例】上記実施例では、製版プロセスの統一的
・効率的管理が可能となるが、この発明では次のような
変形も可能である。
【0082】◎上記実施例では、集版工程の後に工務に
回送するようなルーチンを例に上げて説明したが、例え
ばスキャン工程やレタッチ工程の夫々の直後に工務に回
送するようなルーチンにも変更可能であるし、また、場
合によってはスキャン工程を省略したり、レタッチ工程
を省略することも可能である。勿論、工務に戻す工程自
体を省略することも可能である。
【0083】◎ステータス管理画面D3における実際の
工程手順を記号「○」,「●」で表現していたが、これ
に限るものではなく、例えば実際の各処理工程が開始さ
れ、終了されるまでの間は「○」印を点滅させるといっ
た処理でもよい。
【0084】◎画像部品のコードはバーコードに限ら
ず、2次元コードや数字などのコードであってもよい。
【0085】◎上記実施例のようにジョブ・ページ・画
像部品のすべてについてコードを割り当てることが最も
好ましいが、これらの中で数が多い画像部品だけにコー
ドを割り当てるだけでも従来と比較してプロセスの管理
効率は大きく向上する。
【0086】◎ページや画像部品の実体のデータは必ず
しもデータベースDBに記憶させる必要はなく、他の画
像メモリに記憶させておいてもよい。この場合にはその
画像メモリを特定するための格納先コードがデータベー
スDB内の対応する部品IDに付随して登録される。
【0087】◎上記実施例ではワークシートへのジョブ
IDの表示はワークシートの印刷の際にその印刷の一部
として行われたが、ジョブIDについてもバーコードシ
ールを使用してもよい。
【0088】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によると、予め、
割り当てられた複数の工程要素を工程テーブルにおいて
定義しておき、工程要素の進行順序についての情報を、
工程テーブルとは異なる工程配置テーブルに記憶させて
おき、処理の進行に付随して、情報更新手段によって、
進捗状況に関する情報を更新しながら、必要なときに進
行順序および進捗状況に関する情報を画面表示手段に画
面表示して製版プロセスを管理できるので、処理につい
て不測の事態等が生じたために原則的な処理手順では効
率の良い処理が行えなくなった場合、情報更新手段によ
って進行順序に関する情報を更新することで、効率の良
い工程手順に沿って製版プロセスを管理できる。したが
って、製版効率の効率向上を容易に図り得る。
【0089】請求項2に記載の発明によると、変更した
工程手順を、随時ワークシートに印刷して各工程現場に
回送できるので、効率の良い工程手順を各現場へ確実に
指示できる。
【0090】請求項3に記載の発明によると、工程配置
テーブルのデータレコードについて、更新される前後の
すべてのデータレコードを、リビジョン番号によって識
別しながら蓄積できるので、工程要素の進行順序につい
ての更新履歴を容易に管理できる。
【0091】請求項4に記載の発明によると、工程配置
テーブルによってリビジョン番号毎に順序付けられた各
工程要素についての進捗状況を第1の表示領域に表示す
るだけでなく、部品管理テーブルの確定/未確定情報か
ら未確定の画像部品の数をカウントし、その結果を第2
の表示領域にリビジョン番号毎に表示するよう構成して
いるので、特に画像部品が未確定であるために一連の処
理を再度行う場合等、夫々のリビジョン番号に係る処理
について、未確定部品数を随時確認することが容易とな
り、工程配置と画像部品との相互管理を容易に行うこと
ができる。
【0092】請求項5に記載の発明によると、工程要素
の原則的な進行順序についての情報を工程配置マスター
テーブルに予め記憶させておくことができるので、各工
程要素についての進捗状況を画面表示する際に、工程配
置テーブルに規定された進行順序を、工程配置マスター
テーブルに記憶された工程要素の原則的な進行順序に対
比して表示することができる。したがって、原則的な進
行順序に対して、工程配置テーブルに規定された実際の
進行順序がどのように変更されたかを明確に表示するこ
とができ、作業者の視認性を高めることで工程手順の誤
りを容易に防止できる。
【0093】請求項6に記載の発明によると、情報更新
手段によって進行順序に関する情報を更新することがで
きるので、処理について不測の事態等が生じたために原
則的な処理手順では効率の良い処理が行えなくなった場
合に、効率の良い工程手順に沿って製版プロセスを管理
できる。したがって、製版効率の効率向上を容易に図り
得る。
【0094】請求項7に記載の発明によると、工程配置
テーブルのデータレコードについて、更新される前後の
すべてのデータレコードを、リビジョン番号によって識
別しながら蓄積できるので、工程要素の進行順序につい
ての更新履歴を容易に管理できる。
【0095】請求項8に記載の発明によると、原則的な
進行順序に対して、工程配置テーブルに規定された実際
の進行順序がどのように変更されたかを明確に表示する
ことができるので、作業者の視認性を高めることで工程
手順の誤りを容易に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を適用する製版システムの概
略構成図である。
【図2】実施例で使用される管理装置のブロック図であ
る。
【図3】管理装置のデータベースに記憶されるテーブル
の説明図である。
【図4】実施例における製版の基本作業のフローチャー
トである。
【図5】ジョブID、ページIDおよび部品IDの登録
を示す説明図である。
【図6】データベース中のテーブルの説明に使用される
略号の説明図である。
【図7】ステータス管理におけるデータベースの利用説
明図である。
【図8】ステータス管理におけるデータベースの利用説
明図である。
【図9】ステータス管理におけるデータベースの利用説
明図である。
【図10】ステータス管理におけるデータベースの利用
説明図である。
【図11】従来の進捗状況に関する管理の概要を示す説
明図である。
【符号の説明】
10 製版システム 11 管理装置 12 入力スキャナ 13 レタッチ装置 15 画像出力装置 21 CPU 24 CRT 25 バーコードリーダ 26 キーボード 27 ID管理装置 30 データベースメモリ 31 プリンタ 41 工程テーブル 42 工程配置マスターテーブル 43 ジョブ管理テーブル 44 工程配置テーブル 45 ジョブリビジョン管理テーブル 46 ステータス管理テーブル 47 ページ管理テーブル 48 部品管理テーブル D1 ジョブ登録画面 D2 部品登録画面 D3 ステータス管理画面 DB データベース

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印刷のための製版プロセスを管理する製
    版プロセス管理装置であって、 製版プロセスの複数の工程要素の進行順序、および当該
    進行順序に対する処理の進捗状況に関する情報を記憶す
    る記憶手段と、 前記記憶手段に記憶された前記進行順序および前記進捗
    状況に関する情報を更新する情報更新手段と、 前記記憶手段に記憶された前記進行順序および前記進捗
    状況に関する情報を画面表示する画面表示手段と、 を備え、 前記記憶手段は、 割り当てられた複数の工程要素を予め定義しておくため
    の工程テーブルと、 前記工程テーブルで定義された前記工程要素の進行順序
    を示すデータレコードが格納された工程配置テーブル
    と、 前記工程配置テーブルによって順序付けられた前記各工
    程要素についての進捗状況を示すデータレコードが格納
    されるステータス管理テーブルと、 を備えることを特徴とする製版プロセス管理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の製版プロセス管理装置
    において、前記記憶手段に記憶された前記進行順序に関
    する情報を各工程現場に回送するワークシートに印刷表
    示する印刷手段をさらに有することを特徴とする製版プ
    ロセス管理装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の製版プ
    ロセス管理装置において、 前記記憶手段の前記工程配置テーブルに格納される前記
    進行順序が表されたデータレコードは、 前記進行順序を示すデータが格納される第1のアイテム
    と、 前記第1のアイテムに格納された前記進行順序を示すデ
    ータの更新に付随して新たな値に変更されるリビジョン
    番号が格納される第2のアイテムと、 を含み、 前記工程配置テーブルは、前記進行順序に関して更新さ
    れる前後のすべてのデータレコードが蓄積されて構成さ
    れることを特徴とする製版プロセス管理装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の製版プロセス管理装置
    において、 前記記憶手段は、製版のために使用される画像部品が確
    定されたものか未確定であるかを示す確定/未確定情報
    を含む部品管理テーブルをさらに有し、 前記画面表示手段は、 前記工程配置テーブルによって前記リビジョン番号毎に
    順序付けられた前記各工程要素についての進捗状況を表
    示する第1の表示領域と、 前記部品管理テーブルにおける未確定の前記画像部品の
    数をカウントした結果を前記リビジョン番号毎に表示す
    る第2の表示領域と、 を有する製版プロセス管理装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載
    の製版プロセス管理装置において、前記記憶手段は、前
    記工程要素の原則的な進行順序についての情報が記憶さ
    れる工程配置マスターテーブルをさらに有する製版プロ
    セス管理装置。
  6. 【請求項6】 印刷のための製版プロセス管理方法にお
    いて、 割り当てられた複数の工程要素を工程テーブルにおいて
    予め定義し、 前記工程要素の進行順序についての情報を、前記工程テ
    ーブルとは異なる工程配置テーブルに更新可能に記憶さ
    せるとともに、 前記工程配置テーブルによって順序付けられた前記各工
    程要素についての進捗状況についての情報を、ステータ
    ス管理テーブルに更新可能に記憶させ、 前記ステータス管理テーブルに記憶された前記各工程要
    素についての進捗状況についての情報を、前記工程配置
    テーブルに記憶された前記進行順序に対応付けて画面表
    示することを特徴とする製版プロセス管理方法。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の管理方法において、前
    記工程配置テーブルに記憶された前記工程要素の進行順
    序についての情報は、リビジョン番号を付随させてデー
    タベース化し、前記リビジョン番号によって、各画像部
    品の最新の内容を把握することを特徴とする製版プロセ
    ス管理方法。
  8. 【請求項8】 請求項6乃至請求項7のいずれかに記載
    の管理方法において、 前記工程要素の原則的な進行順序についての情報を工程
    配置マスターテーブルに予め記憶させておき、 前記各工程要素についての進捗状況を画面表示する際
    に、前記工程配置テーブルに規定された前記進行順序
    を、前記工程配置マスターテーブルに記憶された前記工
    程要素の原則的な進行順序に対比して表示することを特
    徴とする製版プロセス管理方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001134668A (ja) * 1999-11-09 2001-05-18 Nkk Corp ワークフロー管理方式を用いた進捗管理システム
JP2002230241A (ja) * 2001-01-31 2002-08-16 Shinko Securities Co Ltd 人事管理システム、人事管理方法、及び記録媒体
JP2003213500A (ja) * 2002-01-23 2003-07-30 Ebara Corp 基板処理装置および方法

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