JP2917694B2 - 化合物半導体気相成長方法及びその装置 - Google Patents
化合物半導体気相成長方法及びその装置Info
- Publication number
- JP2917694B2 JP2917694B2 JP4228182A JP22818292A JP2917694B2 JP 2917694 B2 JP2917694 B2 JP 2917694B2 JP 4228182 A JP4228182 A JP 4228182A JP 22818292 A JP22818292 A JP 22818292A JP 2917694 B2 JP2917694 B2 JP 2917694B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- gas
- group
- substrate
- component
- growth
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C30—CRYSTAL GROWTH
- C30B—SINGLE-CRYSTAL GROWTH; UNIDIRECTIONAL SOLIDIFICATION OF EUTECTIC MATERIAL OR UNIDIRECTIONAL DEMIXING OF EUTECTOID MATERIAL; REFINING BY ZONE-MELTING OF MATERIAL; PRODUCTION OF A HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; SINGLE CRYSTALS OR HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; AFTER-TREATMENT OF SINGLE CRYSTALS OR A HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; APPARATUS THEREFOR
- C30B25/00—Single-crystal growth by chemical reaction of reactive gases, e.g. chemical vapour-deposition growth
- C30B25/02—Epitaxial-layer growth
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C30—CRYSTAL GROWTH
- C30B—SINGLE-CRYSTAL GROWTH; UNIDIRECTIONAL SOLIDIFICATION OF EUTECTIC MATERIAL OR UNIDIRECTIONAL DEMIXING OF EUTECTOID MATERIAL; REFINING BY ZONE-MELTING OF MATERIAL; PRODUCTION OF A HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; SINGLE CRYSTALS OR HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; AFTER-TREATMENT OF SINGLE CRYSTALS OR A HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; APPARATUS THEREFOR
- C30B25/00—Single-crystal growth by chemical reaction of reactive gases, e.g. chemical vapour-deposition growth
- C30B25/02—Epitaxial-layer growth
- C30B25/14—Feed and outlet means for the gases; Modifying the flow of the reactive gases
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C30—CRYSTAL GROWTH
- C30B—SINGLE-CRYSTAL GROWTH; UNIDIRECTIONAL SOLIDIFICATION OF EUTECTIC MATERIAL OR UNIDIRECTIONAL DEMIXING OF EUTECTOID MATERIAL; REFINING BY ZONE-MELTING OF MATERIAL; PRODUCTION OF A HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; SINGLE CRYSTALS OR HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; AFTER-TREATMENT OF SINGLE CRYSTALS OR A HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; APPARATUS THEREFOR
- C30B29/00—Single crystals or homogeneous polycrystalline material with defined structure characterised by the material or by their shape
- C30B29/10—Inorganic compounds or compositions
- C30B29/40—AIIIBV compounds wherein A is B, Al, Ga, In or Tl and B is N, P, As, Sb or Bi
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Crystallography & Structural Chemistry (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Metallurgy (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- General Chemical & Material Sciences (AREA)
- Inorganic Chemistry (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、3−5族化合物半導
体、例えば、GaAs.InP.InGaAs等の気相
成長方法及びその装置に関するものである。
体、例えば、GaAs.InP.InGaAs等の気相
成長方法及びその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、化合物半導体を用いた長波長帯通
信用受光素子、例えばアバランシェフォトダイオード
(以下APDと記す)や、PINフォトダイオード(以
下PIN−PDと記す)の需要が急増している。APD
やPIN−PDはN+ −InP基板上に成長させた多層
構造のヘテロエピタキシャル層に形成されるが、このエ
ピタキシャル層を成長させるためには一般にハイドライ
ド法や有機金属法による気相成長方法が用いられてい
る。(Y.Sugimoto,Electronic−
s Letters Vol120,No16)図5は
従来のハイドライド法による気相成長に用いられている
結晶成長装置の一例を示す図である。この結晶成長装置
は、図5に示すように、成長炉1内に配置される反応管
2と、この反応管2の上部反応室9及び下部反応室10
に配置される3族原料5に3族原料輸送ガスを供給する
供給管3及び5族原料ガスとドーピングガスを供給する
供給管4と、供給されるガスを攪拌するガスディフュー
ザ6と、基板8を保持して回転する基板ホルダ7とを有
している。
信用受光素子、例えばアバランシェフォトダイオード
(以下APDと記す)や、PINフォトダイオード(以
下PIN−PDと記す)の需要が急増している。APD
やPIN−PDはN+ −InP基板上に成長させた多層
構造のヘテロエピタキシャル層に形成されるが、このエ
ピタキシャル層を成長させるためには一般にハイドライ
ド法や有機金属法による気相成長方法が用いられてい
る。(Y.Sugimoto,Electronic−
s Letters Vol120,No16)図5は
従来のハイドライド法による気相成長に用いられている
結晶成長装置の一例を示す図である。この結晶成長装置
は、図5に示すように、成長炉1内に配置される反応管
2と、この反応管2の上部反応室9及び下部反応室10
に配置される3族原料5に3族原料輸送ガスを供給する
供給管3及び5族原料ガスとドーピングガスを供給する
供給管4と、供給されるガスを攪拌するガスディフュー
ザ6と、基板8を保持して回転する基板ホルダ7とを有
している。
【0003】この結晶成長装置を使用して基板に複数の
成長膜を形成する方法は、まず、成長炉1により加熱さ
れた反応管2内の高温領域(約850℃)に置かれた3
族原料5、例えば、GaあるいはIn上に供給管3より
3族原料輸送ガスであるHClガスを供給し、3族原料
5と反応せしめ、この反応生成ガスを3族原料ガスと
し、また5族原料ガス及びドーピングガスの供給管4よ
り5族成分の水素化物、例えば、AsH3 あるいはPH
3 を供給して5族原料ガスとし、多孔板を数枚組合わせ
た構造のガスディフューザ6を通して十分攪拌した後反
応管2内の約700℃の低温領域に置かれた基板ホルダ
7上の基板8に輸送する。このことにより、基板8上で
反応させて所望の組成のエピタキシャル層を成長させ
る。
成長膜を形成する方法は、まず、成長炉1により加熱さ
れた反応管2内の高温領域(約850℃)に置かれた3
族原料5、例えば、GaあるいはIn上に供給管3より
3族原料輸送ガスであるHClガスを供給し、3族原料
5と反応せしめ、この反応生成ガスを3族原料ガスと
し、また5族原料ガス及びドーピングガスの供給管4よ
り5族成分の水素化物、例えば、AsH3 あるいはPH
3 を供給して5族原料ガスとし、多孔板を数枚組合わせ
た構造のガスディフューザ6を通して十分攪拌した後反
応管2内の約700℃の低温領域に置かれた基板ホルダ
7上の基板8に輸送する。このことにより、基板8上で
反応させて所望の組成のエピタキシャル層を成長させ
る。
【0004】ここで、基板ホルダ7は反応管2で回転し
反応管内の上部反応室9と下部反応室10の前に位置す
ることが出来るため、例えば上部反応室9の3族原料と
してGa及びIn5族原料ガスとしてAsH3 を、また
下部反応室10の3族原料としてIn、5族原料ガスと
してPH3 を用い、まず、基板ホルダ7を下部反応室1
0前に位置させて基板8上にInP層をエピタキシャル
成長させ、次に基板ホルダー7を上部反応室9前に移動
し、基板8上にInGaAs層を成長させることにより
InGaAs/InPヘテロエピタキシャル層を成長さ
せることが出来る。
反応管内の上部反応室9と下部反応室10の前に位置す
ることが出来るため、例えば上部反応室9の3族原料と
してGa及びIn5族原料ガスとしてAsH3 を、また
下部反応室10の3族原料としてIn、5族原料ガスと
してPH3 を用い、まず、基板ホルダ7を下部反応室1
0前に位置させて基板8上にInP層をエピタキシャル
成長させ、次に基板ホルダー7を上部反応室9前に移動
し、基板8上にInGaAs層を成長させることにより
InGaAs/InPヘテロエピタキシャル層を成長さ
せることが出来る。
【0005】さらにn型エピタキシャル層を成長させる
際には必要に応じて5族原料ガス及びドーピングガスの
供給管4よりSi,S等のn型ドーパントを供給してエ
ピタキシャル層を成長させることによって行われる。こ
のように従来は上述したハイドライド法によって多層構
造のヘテロエピタキシャル層の成長を行なっていた。
際には必要に応じて5族原料ガス及びドーピングガスの
供給管4よりSi,S等のn型ドーパントを供給してエ
ピタキシャル層を成長させることによって行われる。こ
のように従来は上述したハイドライド法によって多層構
造のヘテロエピタキシャル層の成長を行なっていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで上述したよう
にヘテロエピタキシャル層を成長させる場合には、下部
反応室でのInP層の成長が終了した時点で、3族原料
輸送ガスであるHClガスと5族原料ガスであるPH3
の供給を止め、同時に基板ホルダーを上部反応室へ移動
させるのであるが、HClガスとPH3 ガスの供給を止
めても下部反応室内にはHCl,PH3 の残留ガスが存
在しており、また基板ホルダの回転速度も基板落下等の
恐れを考慮して10rpm程度に留めているので、In
P層成長後上部反応室でInGaAs層の成長を開始す
るまでの間にもInP層がわずかに成長してしまい、し
かもガスが定常状態のもとで成長が行なわれるのではな
いため、この発生したInP層とInGaAs層の間に
組成の不安定な遷移領域が発生し、設計値通りのエピタ
キシャル層が成長出来ず、デバイス特性に著しく悪影響
を与えていた。
にヘテロエピタキシャル層を成長させる場合には、下部
反応室でのInP層の成長が終了した時点で、3族原料
輸送ガスであるHClガスと5族原料ガスであるPH3
の供給を止め、同時に基板ホルダーを上部反応室へ移動
させるのであるが、HClガスとPH3 ガスの供給を止
めても下部反応室内にはHCl,PH3 の残留ガスが存
在しており、また基板ホルダの回転速度も基板落下等の
恐れを考慮して10rpm程度に留めているので、In
P層成長後上部反応室でInGaAs層の成長を開始す
るまでの間にもInP層がわずかに成長してしまい、し
かもガスが定常状態のもとで成長が行なわれるのではな
いため、この発生したInP層とInGaAs層の間に
組成の不安定な遷移領域が発生し、設計値通りのエピタ
キシャル層が成長出来ず、デバイス特性に著しく悪影響
を与えていた。
【0007】また、上述のヘテロエピタキシャル層で
は、成長層により、ドーピングを行なわないノンドープ
層とn型ドーピング層がありドーピングガスに関しても
原料ガスの場合と同様に層間で遷移領域が発生しキャリ
アプロファイルが急峻でなくなるという問題があった。
は、成長層により、ドーピングを行なわないノンドープ
層とn型ドーピング層がありドーピングガスに関しても
原料ガスの場合と同様に層間で遷移領域が発生しキャリ
アプロファイルが急峻でなくなるという問題があった。
【0008】図6はエピタキシャル層を示す図である。
例えば、図6に示す構造のエピタキシャル層を従来法で
成長した場合のTEM観察では、InP層とInGaA
s層の間の結晶組成の遷移領域はおよそ20nm、又、
SIMS分析によればドーパンドであるSiの遷移領域
はおよそ30nmである。
例えば、図6に示す構造のエピタキシャル層を従来法で
成長した場合のTEM観察では、InP層とInGaA
s層の間の結晶組成の遷移領域はおよそ20nm、又、
SIMS分析によればドーパンドであるSiの遷移領域
はおよそ30nmである。
【0009】本発明は上述した不都合を排除すべくなさ
れたもので、エピタキシャル層間で結晶組成の遷移領域
が小さく、キャリアプロファイルの急峻性の良い、ヘテ
ロエピタキシャル層を得られる化合物半導体気相成長方
法及びその装置を提供するものである。
れたもので、エピタキシャル層間で結晶組成の遷移領域
が小さく、キャリアプロファイルの急峻性の良い、ヘテ
ロエピタキシャル層を得られる化合物半導体気相成長方
法及びその装置を提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の化合物半導体気
相成長方法は、3−5族化合物半導体のエピタキシャル
成長用ガス及びドーピングガスを一方向より流す反応管
内の下流側に被成長基板を保持する基板ホルダを配置
し、前記エピタキシャル成長用ガスおよびドーピングガ
スのガス種・流量変更切替え時に、5族成分含有ガスを
前記被成長基板に噴出させ前記被成長基板をこの5族成
分含有ガスで包み、切替えが終了し新たに供給されるガ
スによって成長及びドーピングが行なわれるときに放出
された前記5族成分含有ガスを吸引して取り去ることを
特徴としている。
相成長方法は、3−5族化合物半導体のエピタキシャル
成長用ガス及びドーピングガスを一方向より流す反応管
内の下流側に被成長基板を保持する基板ホルダを配置
し、前記エピタキシャル成長用ガスおよびドーピングガ
スのガス種・流量変更切替え時に、5族成分含有ガスを
前記被成長基板に噴出させ前記被成長基板をこの5族成
分含有ガスで包み、切替えが終了し新たに供給されるガ
スによって成長及びドーピングが行なわれるときに放出
された前記5族成分含有ガスを吸引して取り去ることを
特徴としている。
【0011】本発明の第1の化合物半導体気相成長装置
は、3−5族化合物半導体エピタキシアル成長用ガスを
一方向へ流し被成長基板を保持する基板ホルダを前記ガ
スの下流側に位置させ収納する反応管と、前記被成長基
板に近接して開口を少なくとも一つをもつ部材とこの開
口と通ずるとともに5族成分含有ガスを供給する第1の
管体と前記開口から吸気する第2の管体とを備えるガス
噴出・吸引機構を有することを特徴としている。
は、3−5族化合物半導体エピタキシアル成長用ガスを
一方向へ流し被成長基板を保持する基板ホルダを前記ガ
スの下流側に位置させ収納する反応管と、前記被成長基
板に近接して開口を少なくとも一つをもつ部材とこの開
口と通ずるとともに5族成分含有ガスを供給する第1の
管体と前記開口から吸気する第2の管体とを備えるガス
噴出・吸引機構を有することを特徴としている。
【0012】また、第2の化合物半導体気相成長装置に
おいては、前記ガス噴出・吸引機構の前記部材が、前記
基板ホルダの周囲を囲むとともに前記開口が内壁にガス
の流れ方向に沿って二列に円周上に並べて形成される円
筒部材を備え、前記5族成分含有ガスを噴出するときに
前記開口の噴出すべき一列の前記開口と前記被成長基板
の位置と合せ、前記5族成分含有ガスを吸引するときは
前記位置より前記ガスの流れの方向の上流側に移動させ
ることを特徴としている。
おいては、前記ガス噴出・吸引機構の前記部材が、前記
基板ホルダの周囲を囲むとともに前記開口が内壁にガス
の流れ方向に沿って二列に円周上に並べて形成される円
筒部材を備え、前記5族成分含有ガスを噴出するときに
前記開口の噴出すべき一列の前記開口と前記被成長基板
の位置と合せ、前記5族成分含有ガスを吸引するときは
前記位置より前記ガスの流れの方向の上流側に移動させ
ることを特徴としている。
【0013】さらに、第3の化合物半導体気相成長装置
においては、前記ガス噴出・吸引機構の前記部材は、前
記基板ホルダの前記被成長基板の載置面の周囲よりガス
上流側に伸び側面に円周上に並べて前記開口が形成され
る側壁部と、前記載置面を一壁として形成される吸引室
と、この吸引室と少なくとも一つの穴を介して通ずると
ともに前記開口と通ずる導入室とを前記基板ホルダに一
体化して設けることを特徴としている。
においては、前記ガス噴出・吸引機構の前記部材は、前
記基板ホルダの前記被成長基板の載置面の周囲よりガス
上流側に伸び側面に円周上に並べて前記開口が形成され
る側壁部と、前記載置面を一壁として形成される吸引室
と、この吸引室と少なくとも一つの穴を介して通ずると
ともに前記開口と通ずる導入室とを前記基板ホルダに一
体化して設けることを特徴としている。
【0014】
【実施例】次に本発明について図面を参照して説明す
る。
る。
【0015】図1は本発明の化合物半導体気相成長方法
及びその装置における第1の実施例を説明するための気
相成長装置の主要部の構成を示す図である。この実施例
における気相成長装置は、図1に示すように、基板ホル
ダ7aの周囲を囲むとともに基板8に5族成分含有ガス
を供給したり吸引したりする噴出口13及び吸引口14
が先端部の内側に軸方向に並べて形成される円筒部材1
1を設け、基板ホルダ7aをガスの上流側にあるガスデ
ィフューザ6に離間させたり近接させたり移動出来るよ
うにしたことである。勿論、逆に基板ホルダ7aを固定
し、円筒部材11を移動しても良い。
及びその装置における第1の実施例を説明するための気
相成長装置の主要部の構成を示す図である。この実施例
における気相成長装置は、図1に示すように、基板ホル
ダ7aの周囲を囲むとともに基板8に5族成分含有ガス
を供給したり吸引したりする噴出口13及び吸引口14
が先端部の内側に軸方向に並べて形成される円筒部材1
1を設け、基板ホルダ7aをガスの上流側にあるガスデ
ィフューザ6に離間させたり近接させたり移動出来るよ
うにしたことである。勿論、逆に基板ホルダ7aを固定
し、円筒部材11を移動しても良い。
【0016】また、円筒部材11の噴出口13及び吸引
口14は壁で仕切られるガス導入部15とガス吸引部1
2に通じ、ガス導入部12は反応管外にある5族成分含
有ガス供給装置に接続されている。さらに、5族成分含
有ガスが基板8に供給されるときは基板8の位置がガス
噴出口13の位置と合うよに、基板ホルダ7aは移動し
位置決めされ、5族成分含有ガスの供給を停止するとき
は基板ホルダ7aを円筒部材11より突出するように移
動させ、残留する5族成分ガスの雰囲気から基板8を退
避させる。なお、噴出口13および吸引口14は複数の
穴あるいはスリット形状であり、基板8の形成面に一様
にガスの供給及び吸引できるように配置されている。
口14は壁で仕切られるガス導入部15とガス吸引部1
2に通じ、ガス導入部12は反応管外にある5族成分含
有ガス供給装置に接続されている。さらに、5族成分含
有ガスが基板8に供給されるときは基板8の位置がガス
噴出口13の位置と合うよに、基板ホルダ7aは移動し
位置決めされ、5族成分含有ガスの供給を停止するとき
は基板ホルダ7aを円筒部材11より突出するように移
動させ、残留する5族成分ガスの雰囲気から基板8を退
避させる。なお、噴出口13および吸引口14は複数の
穴あるいはスリット形状であり、基板8の形成面に一様
にガスの供給及び吸引できるように配置されている。
【0017】次に、この図1の半導体気相成長装置の動
作とともに半導体気相成長方法について説明する。ま
ず、成長炉1内に反応管2を挿入し、成長炉1により加
熱する。ここで、反応管2内の上部反応室9及び下部反
応室10の高温領域(約850°C)には、3族原料5
として上部反応室9にGaが400g及びInが800
g、下部反応室10にInが800g程度収納されてい
る。次に、円筒部材11および基板ホルダ7aを回転さ
せ、基板8を上部反応室9の領域に位置きめする。基板
ホルダ7aを下流に移動し、基版8を噴出口13に近ず
ける。次に、円筒部材11の噴出口13から5族成分で
ある水素化物のPH3 を200ml/min、H2 を1
000mil/min程度を噴出させ基板8に供給す
る。
作とともに半導体気相成長方法について説明する。ま
ず、成長炉1内に反応管2を挿入し、成長炉1により加
熱する。ここで、反応管2内の上部反応室9及び下部反
応室10の高温領域(約850°C)には、3族原料5
として上部反応室9にGaが400g及びInが800
g、下部反応室10にInが800g程度収納されてい
る。次に、円筒部材11および基板ホルダ7aを回転さ
せ、基板8を上部反応室9の領域に位置きめする。基板
ホルダ7aを下流に移動し、基版8を噴出口13に近ず
ける。次に、円筒部材11の噴出口13から5族成分で
ある水素化物のPH3 を200ml/min、H2 を1
000mil/min程度を噴出させ基板8に供給す
る。
【0018】一方、下部反応室10の供給管3より3族
原料輸送ガスである10%Hclを100mil/mi
n程度、また、下部反応室10の供給管4より5族成分
の水素化物である10%PH3 を150ml/min、
n型ドーピングガスである0.1%SiH4 を5ml/
min供給する。
原料輸送ガスである10%Hclを100mil/mi
n程度、また、下部反応室10の供給管4より5族成分
の水素化物である10%PH3 を150ml/min、
n型ドーピングガスである0.1%SiH4 を5ml/
min供給する。
【0019】次に、下部反応室10に供給されるHc
l、PH3 及びSiH4 が定常状態になったら、基板ホ
ルダ7aを含む円筒部材11を回転させ、基板8を下部
反応室10に位置させる。そして基板ホルダ7aをガス
流上流側に移動し、例えば、基板8をガス吸引口14の
位置より3mm程度上流の位置に位置決めする。これと
同時に噴出口13より噴出された5族成分含有ガスであ
るPH3 及びH2 ガスを吸引口14により吸引する。
l、PH3 及びSiH4 が定常状態になったら、基板ホ
ルダ7aを含む円筒部材11を回転させ、基板8を下部
反応室10に位置させる。そして基板ホルダ7aをガス
流上流側に移動し、例えば、基板8をガス吸引口14の
位置より3mm程度上流の位置に位置決めする。これと
同時に噴出口13より噴出された5族成分含有ガスであ
るPH3 及びH2 ガスを吸引口14により吸引する。
【0020】これらの操作により反応管2内の低温領域
(約700°C)に配置される基板8にはInPのエピ
タキシャル層が形成される。また、噴出口13より噴出
された5族成分含有ガスは吸引口14より吸引されてい
るため、成長したエピタキシャル層に影響を与えること
が無い。
(約700°C)に配置される基板8にはInPのエピ
タキシャル層が形成される。また、噴出口13より噴出
された5族成分含有ガスは吸引口14より吸引されてい
るため、成長したエピタキシャル層に影響を与えること
が無い。
【0021】次に、所望の厚さのエピタキシャル層が得
られたら、下部反応室10の供給管3及び供給管4のガ
ス供給を停止し、基板ホルダ7aを含む円筒部材11を
反転させ上部反応室9に移動させると同時に基板ホルダ
7aをエピタキシャル成長ガスの下流方向に瞬時に移動
させ基板8の表面近くに噴出口13を位置させる。ま
た、この動作と同時に吸引口14からの5族成分含有ガ
スの吸引を停止する。このことにより基板8表面は5族
成分含有ガスで覆われ、原料ガスの供給が遮断されるた
め、残留エピタキシャル成長ガスによる組成の不安定な
遷移領域の成長が抑制される。
られたら、下部反応室10の供給管3及び供給管4のガ
ス供給を停止し、基板ホルダ7aを含む円筒部材11を
反転させ上部反応室9に移動させると同時に基板ホルダ
7aをエピタキシャル成長ガスの下流方向に瞬時に移動
させ基板8の表面近くに噴出口13を位置させる。ま
た、この動作と同時に吸引口14からの5族成分含有ガ
スの吸引を停止する。このことにより基板8表面は5族
成分含有ガスで覆われ、原料ガスの供給が遮断されるた
め、残留エピタキシャル成長ガスによる組成の不安定な
遷移領域の成長が抑制される。
【0022】次に、基板8が上部反応室9に位置したと
き、上部反応室9の供給管3より3族原料輸送ガスであ
る10%Hclを100mil/min、また、上部反
応室9の供給管4より5族原料ガスである10%AsH
3 を50mil/min程度を供給する。次に、例え
ば、2分程度経過し、上部反応室9へのHcl及びAs
H3 の供給が定常状態になったとき、基板ホルダ7aを
エピタキシャル成長ガスの上流方向に移動させ、基板8
を吸引口14よりガス流の上流方向に3mm程度進んだ
位置に位置決めすると同時に噴出口13から放出された
5族成分含有ガスであるPH3 及びH2 ガスを吸引口1
4により吸引する。
き、上部反応室9の供給管3より3族原料輸送ガスであ
る10%Hclを100mil/min、また、上部反
応室9の供給管4より5族原料ガスである10%AsH
3 を50mil/min程度を供給する。次に、例え
ば、2分程度経過し、上部反応室9へのHcl及びAs
H3 の供給が定常状態になったとき、基板ホルダ7aを
エピタキシャル成長ガスの上流方向に移動させ、基板8
を吸引口14よりガス流の上流方向に3mm程度進んだ
位置に位置決めすると同時に噴出口13から放出された
5族成分含有ガスであるPH3 及びH2 ガスを吸引口1
4により吸引する。
【0023】この操作により下部反応室10で成長され
たInP層の上にInGaAs層が遷移領域の小さい状
態で成長する。そしてこれ以降、上述した操作を繰返し
て行なうことにりより、遷移領域の小さい多層構造のヘ
テロエピタキシャル層を形成することが出来る。
たInP層の上にInGaAs層が遷移領域の小さい状
態で成長する。そしてこれ以降、上述した操作を繰返し
て行なうことにりより、遷移領域の小さい多層構造のヘ
テロエピタキシャル層を形成することが出来る。
【0024】ちなみに、この方法で形成された図6に示
すエピタキシャル層をTEMでその結晶組成を観察した
ところ、InP層とInGaAs層の間における結晶組
成の遷移領域は、およそ4nmという従来に比べ1/5
という小さいものであった。また、SIMS分析によれ
ばドーパントである遷移領域は、およそ7nmで従来法
による1/4と小さく急峻性が向上していることが判明
した。
すエピタキシャル層をTEMでその結晶組成を観察した
ところ、InP層とInGaAs層の間における結晶組
成の遷移領域は、およそ4nmという従来に比べ1/5
という小さいものであった。また、SIMS分析によれ
ばドーパントである遷移領域は、およそ7nmで従来法
による1/4と小さく急峻性が向上していることが判明
した。
【0025】前述の実施例ではハイドライド法を適用し
た気相成長法であるが、この5族成分含有ガスの噴出及
び吸引によるガス切替え時におけるエピタキシャル成長
の改善手段を有機金属法に適用してもその効果が得られ
ることが確認された。この実施例について以下に述べ
る。
た気相成長法であるが、この5族成分含有ガスの噴出及
び吸引によるガス切替え時におけるエピタキシャル成長
の改善手段を有機金属法に適用してもその効果が得られ
ることが確認された。この実施例について以下に述べ
る。
【0026】図2は本発明の化合物半導体気相成長方法
及びその装置における第2の実施例を説明するための気
相成長装置の主要部の構成を示す図である。この気相成
長装置は、図2に示すように、頭部にガスを導入するガ
ス導入管23a、23bおよび23cをもつとともに底
部にゲートバレブ25を有する反応管22と、この反応
管22の外周囲に配置される高周波コイル21と、反応
管22のガス導入室と反応室とを仕切るガスディフュー
ザ24と、基板8を載置するとともにガス上流側と下流
側に移動し得る基板ホルダ7bと、この基板ホルダ7b
の周囲を囲むとともに基板8に5族成分含有ガスを供給
したり吸引したりする噴出口28及び吸引口27が先端
部の内側に軸方向に並べて形成される円筒部材29を有
している。また、噴出口28および吸引口27は壁で仕
切られるガス導入部30及びガス吸引部31にそれぞれ
通じ、ガス導入部30およびガス吸引部31は円筒部材
29に接続する配管32に通じている。
及びその装置における第2の実施例を説明するための気
相成長装置の主要部の構成を示す図である。この気相成
長装置は、図2に示すように、頭部にガスを導入するガ
ス導入管23a、23bおよび23cをもつとともに底
部にゲートバレブ25を有する反応管22と、この反応
管22の外周囲に配置される高周波コイル21と、反応
管22のガス導入室と反応室とを仕切るガスディフュー
ザ24と、基板8を載置するとともにガス上流側と下流
側に移動し得る基板ホルダ7bと、この基板ホルダ7b
の周囲を囲むとともに基板8に5族成分含有ガスを供給
したり吸引したりする噴出口28及び吸引口27が先端
部の内側に軸方向に並べて形成される円筒部材29を有
している。また、噴出口28および吸引口27は壁で仕
切られるガス導入部30及びガス吸引部31にそれぞれ
通じ、ガス導入部30およびガス吸引部31は円筒部材
29に接続する配管32に通じている。
【0027】次に、この気相成長装置の動作とともに化
合物半導体気相成長方法について説明する。まず、ゲー
トバルブ25を通してSiCコーティングされたカーボ
ン製の基板ホルダ7bを移動させ、基板8の表面が円筒
部材29の噴出口28の位置と略一致するところで位置
決めする。次に、ゲートバルブ25を閉じ、ガス導入管
23aよりH2 ガスを5l/min程度流しながら排気
管26から排気する。反応管22の圧力が70Torr
に達したら、ガス噴出口28より5族成分ガスの水素化
物であるPH3 を200ml/min、H2 を1000
mil/min程度を噴出させ基板8に供給する。
合物半導体気相成長方法について説明する。まず、ゲー
トバルブ25を通してSiCコーティングされたカーボ
ン製の基板ホルダ7bを移動させ、基板8の表面が円筒
部材29の噴出口28の位置と略一致するところで位置
決めする。次に、ゲートバルブ25を閉じ、ガス導入管
23aよりH2 ガスを5l/min程度流しながら排気
管26から排気する。反応管22の圧力が70Torr
に達したら、ガス噴出口28より5族成分ガスの水素化
物であるPH3 を200ml/min、H2 を1000
mil/min程度を噴出させ基板8に供給する。
【0028】次に、高周波コイル21により基板8を加
熱して温度が650°Cに達したら、ガス導入管23b
より3族成分の有機化合物であるトリメチルインジウム
(以下TMIと記す)を400mil/min、ガス導
入管23cより5族成分の水素化物であるPH3 を10
0ml/min、n型ドーピングガスである0.1%S
i2 H6 を2mil/min供給する。そしてTMI、
PH3 及びSi2 H6が定常状態になった後、基版ホル
ダ7bを移動させ基板8を吸引口27より3mm程度ガ
ス上流側に位置させる。次に、この位置決めと同時に噴
出口28により放出された5族成分含有ガスであるPH
3 及びH2 を吸引口27で吸引する。このことにより基
板8にはこの5族成分含有ガスの影響を受けることなく
InPのエピタキシャル成長層が形成される。
熱して温度が650°Cに達したら、ガス導入管23b
より3族成分の有機化合物であるトリメチルインジウム
(以下TMIと記す)を400mil/min、ガス導
入管23cより5族成分の水素化物であるPH3 を10
0ml/min、n型ドーピングガスである0.1%S
i2 H6 を2mil/min供給する。そしてTMI、
PH3 及びSi2 H6が定常状態になった後、基版ホル
ダ7bを移動させ基板8を吸引口27より3mm程度ガ
ス上流側に位置させる。次に、この位置決めと同時に噴
出口28により放出された5族成分含有ガスであるPH
3 及びH2 を吸引口27で吸引する。このことにより基
板8にはこの5族成分含有ガスの影響を受けることなく
InPのエピタキシャル成長層が形成される。
【0029】次に、所望の厚さのInP層が得られた
ら、基板ホルダ7bをガス下流方向に移動させ、基板8
の表面が噴出口28の位置で止め同時に吸引口27によ
る5族成分含有ガスの吸引を停止する。そして、噴出口
28から5族成分含有ガスPH3 及びH2 を基板8に噴
出させる。この結果、基板8はこの5族成分含有ガスに
包つまれ、3族原料ガスが遮断されるので、残留するガ
スで成長する不安定な遷移領域の成長が抑制される。
ら、基板ホルダ7bをガス下流方向に移動させ、基板8
の表面が噴出口28の位置で止め同時に吸引口27によ
る5族成分含有ガスの吸引を停止する。そして、噴出口
28から5族成分含有ガスPH3 及びH2 を基板8に噴
出させる。この結果、基板8はこの5族成分含有ガスに
包つまれ、3族原料ガスが遮断されるので、残留するガ
スで成長する不安定な遷移領域の成長が抑制される。
【0030】次に、導入管23bより供給されていたT
MIの供給量を70milと少なくし、新たにトリエチ
ルガリウム(以下TEGと記す)を50mil/min
程度を供給する。ガス導入管23cより供給していたP
H3 の供給を停止し、新たにAsH3 を100mil/
min供給する。約2分後、反応管22へのTMI、T
EG及びAsH3 の供給が定常状態になった時点で、基
板ホルダ7bをガス上流方向に移動させ、基板8が吸引
口27から3mm程度通り過ぎた位置に止めるそしてこ
の停止と同時に吸引口27により基板8近傍にある5族
成分ガスであるPH3 及びH2 を吸引口27で吸引す
る。このことにより残留する5族成分ガスが無くなり、
InP層の上にInGaAs層が遷移領域を小さくした
状態で成長する。
MIの供給量を70milと少なくし、新たにトリエチ
ルガリウム(以下TEGと記す)を50mil/min
程度を供給する。ガス導入管23cより供給していたP
H3 の供給を停止し、新たにAsH3 を100mil/
min供給する。約2分後、反応管22へのTMI、T
EG及びAsH3 の供給が定常状態になった時点で、基
板ホルダ7bをガス上流方向に移動させ、基板8が吸引
口27から3mm程度通り過ぎた位置に止めるそしてこ
の停止と同時に吸引口27により基板8近傍にある5族
成分ガスであるPH3 及びH2 を吸引口27で吸引す
る。このことにより残留する5族成分ガスが無くなり、
InP層の上にInGaAs層が遷移領域を小さくした
状態で成長する。
【0031】ちなみに、この方法で形成される図6のよ
うなエピタキシャル層の構造で形成し、TEMで観察し
たところ、InP層とInGaAs層との間の結晶組成
の遷移領域はおよそ4nmと小さく、また、SIMS分
析によればドーパントであるSiの遷移領域はおよそ8
nmで前述の実施例1におけるハイドライド法による値
に近い良好な結果が得られた。
うなエピタキシャル層の構造で形成し、TEMで観察し
たところ、InP層とInGaAs層との間の結晶組成
の遷移領域はおよそ4nmと小さく、また、SIMS分
析によればドーパントであるSiの遷移領域はおよそ8
nmで前述の実施例1におけるハイドライド法による値
に近い良好な結果が得られた。
【0032】図3は本発明の化合物半導体気相成長方法
及びその装置における第3の実施例を説明するための基
板ホルダの概略を示す図である。この気相成長装置は、
前述の第1の実施例で説明したように、原料ガスあるい
はドーピングガスの種類および流量の切替え時に基板に
5族成分含有ガスを供給したり吸引したりする機構を基
板ホルダにもたせたことである。
及びその装置における第3の実施例を説明するための基
板ホルダの概略を示す図である。この気相成長装置は、
前述の第1の実施例で説明したように、原料ガスあるい
はドーピングガスの種類および流量の切替え時に基板に
5族成分含有ガスを供給したり吸引したりする機構を基
板ホルダにもたせたことである。
【0033】すなわち、この基板ホルダは、図3に示す
ように、5族成分含有ガスを導入する導入管40aとこ
の5族成分含有ガスを吸引する吸引管40bとでなる二
重管体40と、この二重管体40の先端に取付けられ基
板8の載置面44をもつとともに内壁45で仕切られる
吸引管40bと通ずる吸引室41bと導入管40aと通
ずる導入室41aをもつカップ状のフランジ部41とで
構成されている。また、このフランジ部41の基板8を
取囲む壁には導入管40aから供給される5族成分含有
ガスを吹き出す噴出口43が、吸引室41bと導入室4
1aと仕切る内壁45には5族成分含有ガスを吸引する
吸引口42が形成されている。
ように、5族成分含有ガスを導入する導入管40aとこ
の5族成分含有ガスを吸引する吸引管40bとでなる二
重管体40と、この二重管体40の先端に取付けられ基
板8の載置面44をもつとともに内壁45で仕切られる
吸引管40bと通ずる吸引室41bと導入管40aと通
ずる導入室41aをもつカップ状のフランジ部41とで
構成されている。また、このフランジ部41の基板8を
取囲む壁には導入管40aから供給される5族成分含有
ガスを吹き出す噴出口43が、吸引室41bと導入室4
1aと仕切る内壁45には5族成分含有ガスを吸引する
吸引口42が形成されている。
【0034】次に、この図3の基板ホルダをもつ気相成
長装置の動作及び化合物半導体気相成長方法について説
明する。これは前述の図5と図3を参照して、まず、図
5の成長炉1内に反応管2を挿入し成長炉1により加熱
する。次に、反応管2内の約850℃の高温領域に3族
原料5として上部反応室9にはGaを400g,Inを
800g、また下部反応室10にはInを800g設置
する。次に、図3の基板ホルダを回転させて基板ホルダ
上の基板8を上部反応室9の前に位置させる。次に、図
3の基板ホルダ内の導入管40aに5族成分の水素化物
であるPH3 200ml/min及びH2 1000ml
/minを供給し、導入室41aから噴出口43を通し
て基板ホルダ上の基板8の表面に噴出させる。
長装置の動作及び化合物半導体気相成長方法について説
明する。これは前述の図5と図3を参照して、まず、図
5の成長炉1内に反応管2を挿入し成長炉1により加熱
する。次に、反応管2内の約850℃の高温領域に3族
原料5として上部反応室9にはGaを400g,Inを
800g、また下部反応室10にはInを800g設置
する。次に、図3の基板ホルダを回転させて基板ホルダ
上の基板8を上部反応室9の前に位置させる。次に、図
3の基板ホルダ内の導入管40aに5族成分の水素化物
であるPH3 200ml/min及びH2 1000ml
/minを供給し、導入室41aから噴出口43を通し
て基板ホルダ上の基板8の表面に噴出させる。
【0035】一方下部反応室10の供給管3より3族原
料輸送ガスである10%Hclを100ml/min、
供給管4より5族成分の水素化物である10%PH3 を
150ml/min、また、n型ドーピングガスである
0.1%SiH4 を5ml/min供給する。
料輸送ガスである10%Hclを100ml/min、
供給管4より5族成分の水素化物である10%PH3 を
150ml/min、また、n型ドーピングガスである
0.1%SiH4 を5ml/min供給する。
【0036】約2分後下部反応室10へのHcl、PH
3 及びSiH4 の供給が定常状態になった時点で、基板
ホルダを回転させて下部反応室10への移動を開始し、
下部反応室10の前に位置させる。次に、吸引口42を
通して噴出口43から基板上に供給していた5族成分含
有ガスであるPH3 とH2 を吸引管40bへ吸引開始す
る。このことにより反応管2内の約700℃の低温領域
に設置された基板ホルダ上の基板8上にInP層のエピ
タキシャル層が成長される。下部反応室10において所
望の厚さのInP層のエピタキシャル成長が終了した時
点で、下部反応室に3族原料輸送ガス供給用の供給管3
と5族原料ガス及びドーピングガス供給用の供給管4よ
り供給していたHCl,PH3 ,SiH4 を停止する。
3 及びSiH4 の供給が定常状態になった時点で、基板
ホルダを回転させて下部反応室10への移動を開始し、
下部反応室10の前に位置させる。次に、吸引口42を
通して噴出口43から基板上に供給していた5族成分含
有ガスであるPH3 とH2 を吸引管40bへ吸引開始す
る。このことにより反応管2内の約700℃の低温領域
に設置された基板ホルダ上の基板8上にInP層のエピ
タキシャル層が成長される。下部反応室10において所
望の厚さのInP層のエピタキシャル成長が終了した時
点で、下部反応室に3族原料輸送ガス供給用の供給管3
と5族原料ガス及びドーピングガス供給用の供給管4よ
り供給していたHCl,PH3 ,SiH4 を停止する。
【0037】同時に、図3の基板ホルダを回転させて上
部反応室9への移動を開始し、さらにこれと同時に、基
板ホルダ内の5族成分含有ガスを吸引する吸引管40b
からのH2 ,PH3 の吸引を停止し、H2 ,PH3 の5
族成分含有ガスを噴出口43を通して基板ホルダ上の基
板8の表面上に噴出させる。基板ホルダの回転が停止
し、基板8が上部反応室9の前に位置した後、上部反応
室9の3族原料輸送ガス用の供給管3より3族原料輸送
ガスである10%HClを100ml/min,また5
族原料ガス及びドーピングガス供給用の供給管4により
5族成分の水素化物である10%AsH3 を50ml/
minの流量で上部反応室9に供給する。約2分後、上
部反応室9へのHCl,AsH3 供給が定常状態になっ
た時点で基板ホルダ内の5族成分含有ガス吸引用の吸引
管40bから再び噴出口43を通して基板上に供給して
いたH2 及びPH3 の吸引を開始する。
部反応室9への移動を開始し、さらにこれと同時に、基
板ホルダ内の5族成分含有ガスを吸引する吸引管40b
からのH2 ,PH3 の吸引を停止し、H2 ,PH3 の5
族成分含有ガスを噴出口43を通して基板ホルダ上の基
板8の表面上に噴出させる。基板ホルダの回転が停止
し、基板8が上部反応室9の前に位置した後、上部反応
室9の3族原料輸送ガス用の供給管3より3族原料輸送
ガスである10%HClを100ml/min,また5
族原料ガス及びドーピングガス供給用の供給管4により
5族成分の水素化物である10%AsH3 を50ml/
minの流量で上部反応室9に供給する。約2分後、上
部反応室9へのHCl,AsH3 供給が定常状態になっ
た時点で基板ホルダ内の5族成分含有ガス吸引用の吸引
管40bから再び噴出口43を通して基板上に供給して
いたH2 及びPH3 の吸引を開始する。
【0038】以上の操作により下部反応室10での成長
により成長されたInP層の上にInGaAs層がエピ
タキシャル成長される。そして以後上述の操作をくりか
えすことにより多層構造のヘテロエピタキシャル層を成
長する事が出来る。
により成長されたInP層の上にInGaAs層がエピ
タキシャル成長される。そして以後上述の操作をくりか
えすことにより多層構造のヘテロエピタキシャル層を成
長する事が出来る。
【0039】この実施例による気相成長方法によって図
6に示す構造のエピタキシャル層を成長させた場合、T
EMによる結晶組成の観察では、InP層とInGaA
s層の間の結晶組成の遷移領域はおよそ5nmで従来法
の約1/4になり、またSIMS分析によればドーパン
トであるSiの遷移領域はおよそ10nmと従来法の約
1/3と少なく、急峻性が向上している。
6に示す構造のエピタキシャル層を成長させた場合、T
EMによる結晶組成の観察では、InP層とInGaA
s層の間の結晶組成の遷移領域はおよそ5nmで従来法
の約1/4になり、またSIMS分析によればドーパン
トであるSiの遷移領域はおよそ10nmと従来法の約
1/3と少なく、急峻性が向上している。
【0040】前述の実施例では1枚成長型の基板ホルダ
ーを用いた場合について述べたが、2枚同時成長型の基
板ホルダーを用いて場合についても同様の効果が得られ
る。図4は複数枚の基板を搭載する基板ホルダを示す図
である。この基板ホルダは、図4に示すように、2枚の
基板8を載置する面を有しそれぞれの基板8を取り囲む
側壁に5族成分含有ガスを噴出する噴出口43が形成さ
れるとともにこの噴出口43に通ずる導入室51aとこ
の導入室51aと内壁で仕切られ吸引口42を介して通
ずる吸引室51bとをもつ皿状の本体と、この本体のそ
れぞれの室と接続される5族成分含有ガスの導入する管
50aと前記ガスを吸引する吸引管50bとでなる二重
管体50とで構成されている。
ーを用いた場合について述べたが、2枚同時成長型の基
板ホルダーを用いて場合についても同様の効果が得られ
る。図4は複数枚の基板を搭載する基板ホルダを示す図
である。この基板ホルダは、図4に示すように、2枚の
基板8を載置する面を有しそれぞれの基板8を取り囲む
側壁に5族成分含有ガスを噴出する噴出口43が形成さ
れるとともにこの噴出口43に通ずる導入室51aとこ
の導入室51aと内壁で仕切られ吸引口42を介して通
ずる吸引室51bとをもつ皿状の本体と、この本体のそ
れぞれの室と接続される5族成分含有ガスの導入する管
50aと前記ガスを吸引する吸引管50bとでなる二重
管体50とで構成されている。
【0041】次に、この基板ホルダを基板8の表面を上
にして図5に示す結晶成長装置の基板ホルダとして用い
て動作とともに気相成長方法について説明する。ここ
で、この実施例においては基板ホルダは、前述の実施例
のように回転によって上部反応室9と下部反応室10を
移動するのではなく反応管2に対して垂直方向にスライ
ドして移動し位置決めすることである。
にして図5に示す結晶成長装置の基板ホルダとして用い
て動作とともに気相成長方法について説明する。ここ
で、この実施例においては基板ホルダは、前述の実施例
のように回転によって上部反応室9と下部反応室10を
移動するのではなく反応管2に対して垂直方向にスライ
ドして移動し位置決めすることである。
【0042】まず、図5の成長炉1内に反応管2を挿入
し成長炉1により加熱する。そして反応管2内の約85
0℃の高温領域に3族原料として上部反応室9には、G
aを400g,Inを800g、また下部反応室10に
はInを800g程度それぞれ収納する。
し成長炉1により加熱する。そして反応管2内の約85
0℃の高温領域に3族原料として上部反応室9には、G
aを400g,Inを800g、また下部反応室10に
はInを800g程度それぞれ収納する。
【0043】次に、図4の基板ホルダを垂直方向に上げ
て基板ホルダの基板8を上部反応室9前に位置させる。
次に、基板ホルダ内の導入管50aに5族成分の水素化
物であるPH3 200ml/min及びH2 1000m
l/min供給し、導入室51aから噴出口43を通し
て基板ホルダにある基板8の表面に噴出させる。
て基板ホルダの基板8を上部反応室9前に位置させる。
次に、基板ホルダ内の導入管50aに5族成分の水素化
物であるPH3 200ml/min及びH2 1000m
l/min供給し、導入室51aから噴出口43を通し
て基板ホルダにある基板8の表面に噴出させる。
【0044】一方、下部反応室10の供給管3より3族
原料輸送ガスである10%Hclを100ml/mi
n、供給管4より5族成分の水素化物である10%PH
3 を150ml/min、またn型ドーピングガスであ
る0.1%SiH4 を5ml/min供給する。約2分
後下部反応室10へのHcl、PH3 及びSiH4 の供
給が定常状態になった時点で、基板ホルダを垂直方向に
下げて下部反応室10への移動を開始し下部反応室10
の前に位置させる。
原料輸送ガスである10%Hclを100ml/mi
n、供給管4より5族成分の水素化物である10%PH
3 を150ml/min、またn型ドーピングガスであ
る0.1%SiH4 を5ml/min供給する。約2分
後下部反応室10へのHcl、PH3 及びSiH4 の供
給が定常状態になった時点で、基板ホルダを垂直方向に
下げて下部反応室10への移動を開始し下部反応室10
の前に位置させる。
【0045】次に、吸引口42を通して噴出口43から
基板上に供給していた5族成分含有ガスであるH2 ,P
H3 を吸引室51bから吸引管50bへ吸引開始する。
この操作により反応管2内の約700°Cの低温領域に
設置された基板ホルダの基板8上にInP層のエピタキ
シャル層が成長される。
基板上に供給していた5族成分含有ガスであるH2 ,P
H3 を吸引室51bから吸引管50bへ吸引開始する。
この操作により反応管2内の約700°Cの低温領域に
設置された基板ホルダの基板8上にInP層のエピタキ
シャル層が成長される。
【0046】一方、下部反応室10において所望の厚さ
のInP層のエピタキシャル成長が終了した時点で、下
部反応室10の供給管3と供給管4より供給していたH
Cl,PH3 ,SiH4 を停止し、基板ホルダを垂直上
方向に移動開始させると同時に基板ホルダ内の吸引管5
0bからのH2 ,PH3 の吸引を停止し、H2 ,PH3
を噴出口43を通して基板ホルダの基板8の表面上に噴
出させる。基板ホルダの移動が停止し上部反応室9前に
位置した後、上部反応室9側の供給管3より3族原料輸
送ガスである10%HClを100ml/min、また
供給管4より5族成分の水素化物である10%AsH3
を50%ml/min上部反応室9に供給する。
のInP層のエピタキシャル成長が終了した時点で、下
部反応室10の供給管3と供給管4より供給していたH
Cl,PH3 ,SiH4 を停止し、基板ホルダを垂直上
方向に移動開始させると同時に基板ホルダ内の吸引管5
0bからのH2 ,PH3 の吸引を停止し、H2 ,PH3
を噴出口43を通して基板ホルダの基板8の表面上に噴
出させる。基板ホルダの移動が停止し上部反応室9前に
位置した後、上部反応室9側の供給管3より3族原料輸
送ガスである10%HClを100ml/min、また
供給管4より5族成分の水素化物である10%AsH3
を50%ml/min上部反応室9に供給する。
【0047】約2分後、上部反応室9へのHCl、As
H3 の供給が定常状態になった時点で、基板ホルダー内
の吸引管50bから再び噴出口43を通して基板8に供
給していたH2 及びPH3 の吸引を開始する。
H3 の供給が定常状態になった時点で、基板ホルダー内
の吸引管50bから再び噴出口43を通して基板8に供
給していたH2 及びPH3 の吸引を開始する。
【0048】以上の操作により下部反応室10での成長
により成長されたInP層の上にInGaAs層がエピ
タキシャル成長される。そして以後、上述の操作をくり
かえすことにより多層構造のヘテロエピタキシャル層を
成長する事が出来る。
により成長されたInP層の上にInGaAs層がエピ
タキシャル成長される。そして以後、上述の操作をくり
かえすことにより多層構造のヘテロエピタキシャル層を
成長する事が出来る。
【0049】この実施例による気相成長方法によって図
6に示す構造のエピタキシャル層を成長させた場合、T
EMによる結晶組成の観察ではInP層とInGaAs
層の間の結晶組成の遷移領域は2枚の基板共およそ6n
mと従来法の約1/4になり、またSIMS分析によれ
ばドーパントであるSiの遷移領域はおよそ10nmと
従来法の約1/3と少なく急峻性が向上している。
6に示す構造のエピタキシャル層を成長させた場合、T
EMによる結晶組成の観察ではInP層とInGaAs
層の間の結晶組成の遷移領域は2枚の基板共およそ6n
mと従来法の約1/4になり、またSIMS分析によれ
ばドーパントであるSiの遷移領域はおよそ10nmと
従来法の約1/3と少なく急峻性が向上している。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、ヘテロエ
ピタキシャル層成長に伴ない上流より供給されるエピタ
キシャル成長用ガス及びドーピングガスの種類・流量の
変更時に、5族成分含有ガスを基板上に噴出させる手段
を下流側の基板ホルダ近傍あるいはそれ自体に設けるこ
とによって、5族成分含有ガスで基板表面を被覆しエピ
タキシアル成長用ガスやドーピングガスから遮断し、残
留するエピタキシャル成長用ガスの影響でエピタキシャ
ル層間に組成の不安定な遷移領域が発生することを防ぐ
とともに残留するドーピングガスの影響でエピタキシャ
ル層間のキャリア濃度の変化の急峻性が無くなることを
防止することが出来る。また、基板上に噴出するガス中
に5族成分ガスを含有することにより、蒸気圧の高い5
族成分がエピタキシャル層から解離することも防止出来
る。
ピタキシャル層成長に伴ない上流より供給されるエピタ
キシャル成長用ガス及びドーピングガスの種類・流量の
変更時に、5族成分含有ガスを基板上に噴出させる手段
を下流側の基板ホルダ近傍あるいはそれ自体に設けるこ
とによって、5族成分含有ガスで基板表面を被覆しエピ
タキシアル成長用ガスやドーピングガスから遮断し、残
留するエピタキシャル成長用ガスの影響でエピタキシャ
ル層間に組成の不安定な遷移領域が発生することを防ぐ
とともに残留するドーピングガスの影響でエピタキシャ
ル層間のキャリア濃度の変化の急峻性が無くなることを
防止することが出来る。また、基板上に噴出するガス中
に5族成分ガスを含有することにより、蒸気圧の高い5
族成分がエピタキシャル層から解離することも防止出来
る。
【0051】さらに、エピタキシャル成長させる際に、
基板周辺に残留する5族成分含有ガスを吸引する手段を
設け、5族成分含有ガスを吸引されるので、エピタキシ
ャル成長には何ら影響を及ぼさない。このように、本発
明により気相成長を行なうことによって、界面に結晶組
成及びキャリアの遷移領域の小さい結晶性の良い3−5
族化合物半導体のヘテロエピタキシャル層を成長するこ
とが出来るという効果がある。
基板周辺に残留する5族成分含有ガスを吸引する手段を
設け、5族成分含有ガスを吸引されるので、エピタキシ
ャル成長には何ら影響を及ぼさない。このように、本発
明により気相成長を行なうことによって、界面に結晶組
成及びキャリアの遷移領域の小さい結晶性の良い3−5
族化合物半導体のヘテロエピタキシャル層を成長するこ
とが出来るという効果がある。
【図1】本発明の化合物半導体気相成長方法及びその装
置における第1の実施例を説明するための気相成長装置
の主要部の構成を示す図である。
置における第1の実施例を説明するための気相成長装置
の主要部の構成を示す図である。
【図2】本発明の化合物半導体気相成長方法及びその装
置における第2の実施例を説明するための気相成長装置
の主要部の構成を示す図である。
置における第2の実施例を説明するための気相成長装置
の主要部の構成を示す図である。
【図3】本発明の化合物半導体気相成長方法及びその装
置における第3の実施例を説明するための基板ホルダの
概略を示す図である。
置における第3の実施例を説明するための基板ホルダの
概略を示す図である。
【図4】複数枚の基板を搭載する基板ホルダを示す図で
ある。
ある。
【図5】従来のハイドライド法による気相成長に用いら
れている結晶成長装置の一例を示す図である。
れている結晶成長装置の一例を示す図である。
【図6】エピタキシャル層を示す図である。
1 成長炉 2,22 反応管 3,4 供給管 5 3族原料 6,24 ガスディフューザ 7,7a,7b 基板ホルダ 8 基板 9 上部反応室 10 下部反応室 11,29 円筒部材 12,31 ガス吸引部 13,28,43 噴出口 14,27,42 吸引口 15,30 ガス導入部 21 高周波コイル 23a,23b,23c ガス導入管 25 ゲートバルブ 26 排気管 32 配管 40,50 二重管体 40a,50a 導入管 40b,50b 吸引管 41a,51a 導入室 41b,51b 吸引室 44 載置面 45 内壁
Claims (4)
- 【請求項1】 3−5族化合物半導体のエピタキシャル
成長用ガス及びドーピングガスを一方向より流す反応管
内の下流側に被成長基板を保持する基板ホルダを配置
し、前記エピタキシャル成長用ガスおよびドーピングガ
スのガス種・流量変更切替え時に、5族成分含有ガスを
前記被成長基板に噴出させ前記被成長基板をこの5族成
分含有ガスで包み、切替えが終了し新たに供給されるガ
スによって成長及びドーピングが行なわれるときに放出
された前記5族成分含有ガスを吸引して取り去ることを
特徴とする化合物半導体気相成長方法。 - 【請求項2】 3−5族化合物半導体エピタキシアル成
長用ガスを一方向へ流し被成長基板を保持する基板ホル
ダを前記ガスの下流側に位置させ収納する反応管と、前
記被成長基板に近接して開口を少なくとも一つをもつ部
材とこの開口と通ずるとともに5族成分含有ガスを供給
する第1の管体と前記開口から吸気する第2の管体とを
備えるガス噴出・吸引機構を有することを特徴とする化
合物半導体気相成長装置。 - 【請求項3】 前記ガス噴出・吸引機構の前記部材は、
前記基板ホルダの周囲を囲むとともに前記開口が内壁に
ガスの流れ方向に沿って二列に円周上に並べて形成され
る円筒部材を備え、前記5族成分含有ガスを噴出すると
きに前記開口の噴出すべき一列の前記開口と前記被成長
基板の位置と合せ、前記5族成分含有ガスを吸引すると
きは前記位置より前記ガスの流れの方向の上流側に移動
させることを特徴とする請求項2記載の化合物半導体成
長装置。 - 【請求項4】 前記ガス噴出・吸引機構の前記部材は、
前記基板ホルダの前記被成長基板の載置面の周囲よりガ
ス上流側に伸び側面に円周上に並べて前記開口が形成さ
れる側壁部と、前記載置面を一壁として形成される吸引
室と、この吸引室と少なくとも一つの穴を介して通ずる
とともに前記開口と通ずる導入室とを前記基板ホルダに
一体化して設けることを特徴とする請求項2記載の化合
物気相成長装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4228182A JP2917694B2 (ja) | 1992-04-02 | 1992-08-27 | 化合物半導体気相成長方法及びその装置 |
US08/039,749 US5360760A (en) | 1992-04-02 | 1993-03-30 | Vapor phase epitaxial growth method of a compound semiconductor |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4-80169 | 1992-04-02 | ||
JP8016992 | 1992-04-02 | ||
JP4228182A JP2917694B2 (ja) | 1992-04-02 | 1992-08-27 | 化合物半導体気相成長方法及びその装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05335246A JPH05335246A (ja) | 1993-12-17 |
JP2917694B2 true JP2917694B2 (ja) | 1999-07-12 |
Family
ID=26421225
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4228182A Expired - Fee Related JP2917694B2 (ja) | 1992-04-02 | 1992-08-27 | 化合物半導体気相成長方法及びその装置 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5360760A (ja) |
JP (1) | JP2917694B2 (ja) |
Families Citing this family (17)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2605604B2 (ja) * | 1993-11-24 | 1997-04-30 | 日本電気株式会社 | 半導体結晶のエピタキシャル成長方法とそれに用いる分子線供給装置 |
US6337102B1 (en) * | 1997-11-17 | 2002-01-08 | The Trustees Of Princeton University | Low pressure vapor phase deposition of organic thin films |
US8501911B2 (en) * | 1999-02-24 | 2013-08-06 | Biomarck Pharmaceuticals, Ltd | Methods of reducing inflammation and mucus hypersecretion |
US6348380B1 (en) * | 2000-08-25 | 2002-02-19 | Micron Technology, Inc. | Use of dilute steam ambient for improvement of flash devices |
US7176109B2 (en) * | 2001-03-23 | 2007-02-13 | Micron Technology, Inc. | Method for forming raised structures by controlled selective epitaxial growth of facet using spacer |
US6706119B2 (en) * | 2001-03-30 | 2004-03-16 | Technologies And Devices International, Inc. | Apparatus for epitaxially growing semiconductor device structures with submicron group III nitride layer utilizing HVPE |
US7166528B2 (en) | 2003-10-10 | 2007-01-23 | Applied Materials, Inc. | Methods of selective deposition of heavily doped epitaxial SiGe |
ATE464164T1 (de) * | 2004-10-12 | 2010-04-15 | Fosber Spa | Maschine zum längsschneiden von bahnförmigen material, insbesondere wellpappebahnen |
US7560352B2 (en) | 2004-12-01 | 2009-07-14 | Applied Materials, Inc. | Selective deposition |
US7312128B2 (en) | 2004-12-01 | 2007-12-25 | Applied Materials, Inc. | Selective epitaxy process with alternating gas supply |
US7682940B2 (en) | 2004-12-01 | 2010-03-23 | Applied Materials, Inc. | Use of Cl2 and/or HCl during silicon epitaxial film formation |
US7674337B2 (en) | 2006-04-07 | 2010-03-09 | Applied Materials, Inc. | Gas manifolds for use during epitaxial film formation |
JP5090451B2 (ja) | 2006-07-31 | 2012-12-05 | アプライド マテリアルズ インコーポレイテッド | 炭素含有シリコンエピタキシャル層の形成方法 |
US7588980B2 (en) | 2006-07-31 | 2009-09-15 | Applied Materials, Inc. | Methods of controlling morphology during epitaxial layer formation |
US9416464B1 (en) * | 2006-10-11 | 2016-08-16 | Ostendo Technologies, Inc. | Apparatus and methods for controlling gas flows in a HVPE reactor |
JP4535116B2 (ja) * | 2007-10-31 | 2010-09-01 | 株式会社デンソー | 炭化珪素単結晶の製造装置および製造方法 |
CN116657248B (zh) * | 2023-08-02 | 2023-09-22 | 雅安宇焜芯材材料科技有限公司 | 一种半导体材料制备系统 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE148279C (ja) * | ||||
JPS6060715A (ja) * | 1983-09-14 | 1985-04-08 | Nec Corp | 気相成長方法 |
JPS6369220A (ja) * | 1986-09-10 | 1988-03-29 | Nec Corp | 4族半導体薄膜の製造方法 |
JPH02203519A (ja) * | 1989-02-01 | 1990-08-13 | Sumitomo Electric Ind Ltd | 化合物半導体結晶の成長方法 |
-
1992
- 1992-08-27 JP JP4228182A patent/JP2917694B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1993
- 1993-03-30 US US08/039,749 patent/US5360760A/en not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US5360760A (en) | 1994-11-01 |
JPH05335246A (ja) | 1993-12-17 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2917694B2 (ja) | 化合物半導体気相成長方法及びその装置 | |
US5338389A (en) | Method of epitaxially growing compound crystal and doping method therein | |
USRE43045E1 (en) | Multi-chamber MOCVD growth apparatus for high performance/high throughput | |
US5637146A (en) | Method for the growth of nitride based semiconductors and its apparatus | |
US6218280B1 (en) | Method and apparatus for producing group-III nitrides | |
US5940684A (en) | Method and equipment for manufacturing semiconductor device | |
US20050028888A1 (en) | Epitaxial wafers, method for manufacturing of epitaxial wafers, method of suppressing bowing of these epitaxial wafers and semiconductor multilayer structures using these epitaxial wafers | |
CN112048765A (zh) | 氧化膜的成膜方法、半导体装置的制造方法及氧化膜的成膜装置 | |
JP3895410B2 (ja) | Iii−v族窒化物結晶膜を備えた素子、およびその製造方法 | |
JPH08213326A (ja) | 3−5族化合物半導体結晶の製造方法 | |
JP3137767B2 (ja) | 半導体装置の製造方法 | |
EP0439064A1 (en) | Method of epitaxially growing compound crystal and doping method therein | |
JPH09134881A (ja) | 窒化物系化合物半導体の製造方法 | |
JPH111396A (ja) | 窒化物系化合物半導体の製造方法 | |
JP2555959B2 (ja) | 気相成長装置および気相成長方法 | |
JP4256698B2 (ja) | 多層薄膜製造装置及び製造方法 | |
JP2017135170A (ja) | 気相成長装置及び気相成長方法 | |
JP4427694B2 (ja) | 成膜装置および成膜方法 | |
JPH11126754A (ja) | 有機金属気相成長方法 | |
KR20240069619A (ko) | 산화갈륨용 하이브리드 증착 장치 및 이를 이용한 하이브리드 증착 방법 | |
JP2016096178A (ja) | 成膜方法、半導体素子の製造方法、および自立基板の製造方法 | |
JPH07122507A (ja) | 半導体製造装置 | |
JP2753832B2 (ja) | 第▲iii▼・v族化合物半導体の気相成長法 | |
JPH09312264A (ja) | 気相成長方法および気相成長装置 | |
JP2000012469A (ja) | 結晶成長装置及び結晶成長方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19990323 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |