JP2916674B2 - 既設建物の免震改修工法 - Google Patents

既設建物の免震改修工法

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JP2916674B2 JP28644295A JP28644295A JP2916674B2 JP 2916674 B2 JP2916674 B2 JP 2916674B2 JP 28644295 A JP28644295 A JP 28644295A JP 28644295 A JP28644295 A JP 28644295A JP 2916674 B2 JP2916674 B2 JP 2916674B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は既設建物の免震改修
工法に関するものである。既設建物を免震建物に替える
ことは免震装置を取付けることにより可能になるが、地
震の建物に入る力を低減することにより、地震から人
命、財産を無傷で守ることができるものである。
【0002】
【従来の技術】従来は新築によって免震建物を造るか、
基礎を新しく造り、免震装置を付加することで免震建物
にするしかなかった。既設建物の柱は、軸力、曲げモー
メント、剪断力に耐え得るように造られている。この三
つの力に耐えられるように既設柱のいろいろな耐震補強
方法の一つとして在来工法には鋼板巻き補強法はある。
しかし、これは免震ではなく耐震補強であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術で述べたも
のにあっては、下記のような問題点を有していた。従来
にないので既設の基礎部分または既設建物全体を取壊
し、免震装置を付して免震建物を造るしか方法はなかっ
た。この結果、下記のような問題点がある。 1.コストがかさむこと。 2.全体取壊しとなれば既存建物を利用できないこと。 3.産業廃棄物が多く出ること。 4.資源の無駄使いになること。 本願は、従来の技術の有するこのような問題点に鑑みな
されたものであり、その目的とするところは、次のよう
なことのできるものを提供しようとするものである。 1.建物を利用しながら施工可能である。 2.免震化するのにローコストですむ。 3.免震化するのに資源の無駄使いがない。産業廃棄物
を極端に少なくすることができる。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は下記のようになるものである。すなわち、
既設建物の柱は、軸力,曲げモーメント,剪断力の三つ
の力に耐え得るように造られている。本願のものは、こ
の三つの力に耐えられるように在来工法にあるように、
鋼板巻き柱補強を行い、免震装置を柱を取除いた部分に
挿入、取付け、ジャッキなどを全く使用せずに、免震建
物にすることができる。既設柱の中間部分を切除、分断
したところに、免震装置を取付けた免震建物を造ること
ができるのである。 1.上下に分断した柱には、上記三つの力に耐え得るよ
うに鋼板巻き柱補強がなされている。 2.上記三つの力に耐え、しかも地震力を減衰させる免
震装置を適切に選択し、分断した上下の柱中間部に挿入
する。 3.鋼板巻き柱補強鋼板は、免震装置を挿入して固定完
了後に、装置の上下部で水平に全周切断することで、
即、免震化装置の作用が働くことになる。以上をより具
体的に説明すると下記の通りである。第1発明は、既設
柱2の外周面に鋼板を巻き柱補強を行ったのち、既設柱
頭部の応力を鋼板に伝達し、その伝達応力を既設柱脚部
へ伝達を可能にし、当該既設柱における免震装置の取付
箇所を切除して取除き、この取除いた部分に免震装置を
挿入取付けることで、ジャッキなどを使用せずに免震建
物にすることができるようにした既設建物の免震改修工
法である。第2発明は、下記の各工程から構成されてい
る既設建物の免震改修工法である。 第1工程〜角柱状の既設柱2の外周面に、当該既設柱へ
の免震装置10の取付予定箇所に位置する既設柱切除部
分を除いて埋込みアンカー3を取付ける。 第2工程〜既設柱2の外周面を、埋込みアンカーに対応
するスタッドジベルを有する前の鋼板巻き柱補強鋼板4
と、後の鋼板巻き柱補強鋼板5,左の鋼板巻き柱補強鋼
板5,右の鋼板巻き柱補強鋼板5で囲い込む。 第3工程〜柱補強グラウトモルタル9を、前の鋼板巻き
柱補強鋼板4と、後の鋼板巻き柱補強鋼板5,左の鋼板
巻き柱補強鋼板5,右の鋼板巻き柱補強鋼板5にあらか
じめ設けたグラウトモルタル圧入口4C,5Cより圧入
して硬化するのを待つ。 第4工程〜後の鋼板巻き柱補強鋼板5,左の鋼板巻き柱
補強鋼板5,右の鋼板巻き柱補強鋼板5にあらかじめ設
けたチェンソー挿入口兼グラウトモルタル圧入口5Bを
利用し、チェンソーなどにより既設柱2を水平に切断す
る。 第5工程〜既設柱の切断完了後は、後の鋼板巻き柱補強
鋼板5,左の鋼板巻き柱補強鋼板5,右の鋼板巻き柱補
強鋼板5と、前の鋼板巻き柱補強鋼板4にあらかじめ設
けた柱切除物取出口5A、免震装置挿入口兼柱切除物取
出口4Aから切断された既設柱を取壊して取除く。 第6工程〜既設柱の切除した空間に、免震装置取付鋼板
8を免震装置10と組合わせた状態で挿入し、前の鋼板
巻き柱補強鋼板4と、後の鋼板巻き柱補強鋼板5,左の
鋼板巻き柱補強鋼板5,右の鋼板巻き柱補強鋼板5の内
側にあらかじめ設けた免震装置取付固定鋼板兼グラウト
モルタル仕切り鋼板7に接合する。 第7工程〜免震装置取付鋼板8の前縁に、後付免震装置
取付固定鋼板兼グラウトモルタル仕切り鋼板7Aを接合
したのち、この後付免震装置取付固定鋼板兼グラウトモ
ルタル仕切り鋼板7Aの前端と前の鋼板巻き柱補強鋼板
4の三方縁との間に後付蓋用鋼板7Bを張設密封する。 第8工程〜免震装置固定グラウトモルタル11を、チェ
ンソー挿入口兼グラウトモルタル圧入口5Bより圧入し
て硬化するのを待つ。 第9工程〜すべての鋼板巻き柱補強鋼板における免震装
置の側面に対応する部分を切除することにより、当該免
震装置に免震作用の働きを委ねる。第1発明,第2発明
は下記のように、既設柱に代えて、鋼管コンクリート造
柱,円形柱,多角形柱,鉄骨柱,杭基礎における杭とす
ることができる。本発明のものは下記のように作用す
る。免震装置を挿入し、固定グラウトモルタルの働きが
確実化した後に、免震装置取付固定鋼板兼グラウトモル
タル仕切り鋼板7より前後,左右の鋼板巻き柱補強鋼板
の板厚程度離れた位置であるCUT−CUT線で水平に
上記各鋼板巻き柱補強鋼板を全周切断する。切除した
時、即、免震装置は働きを始め出すという、ジャッキレ
スで上部階の全荷重を支えている軸力を有する柱に免震
装置を付加することができる。
【0005】
【発明の実施の形態】実施例について図面を参照して説
明する。本発明の既設建物の免震改修工法の構成は下記
の通りである。1は本発明工法で得た免震改修済の柱で
ある。 第1工程〜角柱状の既設柱2の外周面に、当該既設柱へ
公知の免震装置10を挿入し取付予定箇所2Aを除いて
埋込みアンカー3を取付ける。図中、2Bは既設大梁
で、一般層で表示しているが、最下層であれば下段のも
のは最下層の継梁ということになる。 第2工程〜既設柱2の外周面を、下記の構成Aを有する
前の鋼板巻き柱補強鋼板4と、下記の構成Bを有する後
の鋼板巻き柱補強鋼板5,左の鋼板巻き柱補強鋼板5,
右の鋼板巻き柱補強鋼板5を所定の位置に建て込み、コ
ーナーを溶接によって接合し、既設柱2を囲い込む。構
成Aは下記のように構成されている。すなわち、前の鋼
板巻き柱補強鋼板4は、幅は既設柱の幅より少しく大き
く、かつ高さは既設柱の高さと同一に構成され、中央部
分には正面方形の免震装置挿入口兼柱切除物取出口4A
が開設され、裏面には免震装置挿入口兼柱切除物取出口
の高さより少しく上方位置と下方位置をもって、上下の
グラウトモルタル仕切り鋼板6が水平状態で取付けら
れ、かつこのグラウトモルタル仕切り鋼板6は、当該前
の鋼板巻き柱補強鋼板を既設柱に取付けた時、既設柱の
外周面に当接するよう構成され、前の鋼板巻き柱補強鋼
板4の上方と、下方にはグラウトモルタル圧入口4Cが
開設され、前の鋼板巻き柱補強鋼板4の裏面には埋込み
アンカー3に対応するスタッドジベル4Dが植設され、
前の鋼板巻き柱補強鋼板4の裏面には柱切除物取出口の
側方位置をもって開口補強鋼材4Eが添着されている。
構成Bは下記のように構成されている。すなわち、後,
左右の各鋼板巻き柱補強鋼板5は、幅は既設柱の幅より
少しく大きく、かつ高さは既設柱の高さと同一に構成さ
れ、中央部分には正面長円形の柱切除物取出口5Aが開
設され、裏面には柱切除物取出口の高さより少しく上方
位置と下方位置をもって、上下のグラウトモルタル仕切
り鋼板6が水平状態で取付けられ、かつこのグラウトモ
ルタル仕切り鋼板6は、当該前の鋼板巻き柱補強鋼板を
既設柱に取付けた時、既設柱の外周面に当接するよう構
成され、柱切除物取出口5Aを中心に免震装置挿入口兼
柱切除物取出口4Aに相似した四隅に相当する位置をも
って、4個のチェンソー挿入口兼グラウトモルタル圧入
口5Bが開設され、後,左右の鋼板巻き柱補強鋼板5の
上方と下方にはグラウトモルタル圧入口5Cが開設さ
れ、後,左右の鋼板巻き柱補強鋼板5の裏面には埋込み
アンカー3に対応するスタッドジベル5Dが植設され、
上下のグラウトモルタル仕切り鋼板6の取付け位置より
少しく内方位置をもって、上下の免震装置取付固定鋼板
兼グラウトモルタル仕切り鋼板7が水平状態で取付けら
れ、かつこの免震装置取付固定鋼板兼グラウトモルタル
仕切り鋼板7は、当該前の鋼板巻き柱補強鋼板を既設柱
に取付けた時、既設柱の外周面の隙間を有するよう構成
されている。以下、上述各構成の詳細を説明する。 a.前後,左右の鋼板巻き柱補強鋼板4,5は、既設柱
2の耐力にふさわしい軸力、曲げモーメント、剪断力に
耐え得るように算定して設ける。既設柱の耐力にふさわ
しい耐力にするために、上下の階の柱にも延長して設け
る場合も拒まない。 b.グラウトモルタル仕切り鋼板6は、グラウトモルタ
ル圧入して既設柱2の補強を行うが、漏れ出ないように
するための仕切り板であり、現場に適切な既設柱2との
間に隙間ができないようにシール材を施すのは当然であ
る。 c.免震装置取付固定鋼板兼グラウトモルタル仕切り鋼
板7は、免震装置取付鋼板8と溶接して固定すると共
に、免震装置を固定するグラウトモルタル圧入仕切り板
としての働きをするものである。 d.グラウトモルタル圧入口4C,5Cは、柱補強用の
グラウトモルタルを圧入ポンプで圧入するためのもので
ある。この場合、圧入時での不要箇所は塞ぐ。 e.チェンソー挿入口兼グラウトモルタル圧入口5Bを
利用して、既設柱を水平に所定の位置で切除するため
に、ダイヤモンドチェンソーカッターなどを使って切断
する。すなわち、チェンソーを挿入するための開口部と
して使用して、その目的後にはグラウトモルタル圧入口
4C,5Cにも利用するものである。この場合、圧入時
での不要箇所は塞ぐ。 f.免震装置挿入口兼柱切除物取出口4Aは、既設柱を
切断して取壊して取出すための開口部として使用され、
免震装置10を挿入するための開口部として使用され
る。 g.開口補強鋼材4Eは、免震装置挿入の開口は比較的
大きいので、その開口を補強するためのものである。 h.スタッドジベル4D,5Dは、前後,左右の鋼板巻
き柱補強鋼板と既設柱2相互における軸力,曲げモーメ
ント,剪断力の三つの力を鉄板と既設柱2相互に伝達す
る目的をもって上記各綱板巻き柱補強鋼板に取付けられ
ている。 第3工程〜柱補強グラウトモルタル9をグラウトモルタ
ル圧入口4C,5Cより圧入ポンプにて圧入して、確実
な硬化によって確実な強度の発生するのを待つ。柱補強
グラウトモルタル9には、必要な強度を持たせたモルタ
ルでスチールファイバーまたは樹脂などの補強材料を混
入することを拒まない。 第4工程〜チェンソー挿入口兼グラウトモルタル圧入口
5Bを利用し、チェンソーを挿入回転することで既設柱
2を水平に切断する。以下、上述各構成の詳細を説明す
る。 a.既設柱の軸力,曲げモーメント,剪断力の三つの力
を支えるのにふさわしいものを算定によって求めた前
後,左右の鋼板巻き柱補強鋼板、埋込みアンカー3、ス
タッドジベル4D,5D、柱補強グラウトモルタル9を
設けたことにより、既設柱2を切断しても安全に支える
ことができる。 b.埋込みアンカー3は、上述の三つの力を既設柱2と
前後,左右の鋼板巻き柱補強鋼板4,5相互に伝達させ
る目的をもって既設柱2に取付けられている。 第5工程〜既設柱の切断完了後は、柱切除物取出口5
A、免震装置挿入口兼柱切除物取出口4Aから切断され
た既設柱を取壊して取除く。 第6工程〜既設柱の切除した空間に、免震装置取付鋼板
8を免震装置10と組合わせた状態で挿入し、免震装置
取付固定鋼板兼グラウトモルタル仕切り鋼板7に溶接に
て接合する。以下、上述各構成の詳細を説明する。 a.免震装置10は、市販品のもので、積層ゴムアイソ
レーターと称されているものである。 b.免震装置取付袋ナット型ジベル10A及び取付ボル
ト10Bは、免震装置10の取付、取替の場合を考え
て、袋ナット型でジベル作用のある埋込みアンカー状に
構成されている。 c.免震装置側からの取付ボルト10Bによって締付け
て取付ける。 d.免震装置取付鋼板8は、免震装置を取付ける鋼板で
あると共に、装置の柱との一体化固定グラウトモルタル
圧入仕切り鋼板も兼ねている。 e.免震装置取付鋼板8には、スタッドジベル10Cが
取付けられている。また、免震装置取付袋ナット型ジベ
ル10A及び取付ボルト10Bの袋ナット型ジベルも取
付けられている。 f.免震装置取付鋼板8は、柱と一休化させるためのモ
ルタル注入をするが、その固定板、注入仕切り板を兼
ね、免震装置10の脱着を容易にするためのものであ
る。 第7工程〜免震装置取付鋼板8の前縁に後付免震装置取
付固定鋼板兼グラウトモルタル仕切り鋼板7Aを、溶接
によって接合したのち、この後付免震装置取付固定鋼板
兼グラウトモルタル仕切り鋼板7Aの前端と前の鋼板巻
き柱補強鋼板4の三方縁との間に後付蓋用綱板7Bを張
設密封する。 第8工程〜免震装置固定グラウトモルタル11をチェン
ソー挿入口兼グラウトモルタル圧入口5Bより圧入し
て、確実な硬化によって安全な強度の発生するのを待
つ。以下、上述各構成の詳細を説明する。 a.上下に分断された既設柱2を支える全ての応力は、
免震装置固定グラウトモルタル11の確実な強度の発生
によって、免震装置10へ伝えることが可能な状態とな
る。ここで免震装置の働きを可能とする準備ができたこ
とになる。 b.免震装置固定グラウトモルタル11はふさわしい強
度を持たせたモルタルで、スチールファイバーまたは樹
脂などの補強材料を混入することを拒まない。圧入ポン
プにてグラウトする。 第9工程〜CUT−CUT線で水平に、すべての鋼板巻
き柱補強鋼板を上下2箇所切断することにより、免震装
置10に免震作用の働きを委ねるこどができるようにな
り完了する。以上のようにして免震改修済の柱1を得る
に至る。図中、12は空間、13はグラウトモルタル圧
入をスムーズに隙間なく行うための空気抜き穴で、適切
なところに適宜設けるものとする。以上は、四角形の柱
を前提にして説明したが、鋼管コンクリート造柱14,
円形柱15,多角形柱16,鉄骨柱17,杭基礎におけ
る杭18にも本発明方法に準じて鋼板巻き柱補強鋼板1
9を各柱の外周面に張設し、以下同様の手順により作業
を進めることで免震改修工法を施工することができる。
図中、18Aは免震装置、19Aは埋込みアンカー、1
9Bはスタッドジベルである。
【0006】
【発明の効果】本発明は、上述の通り構成されているの
で次に記載する効果を奏する。 1.免震装置挿入後、上下に設けた免震装置取付固定鋼
板兼グラウトモルタル仕切り鋼板7より、当該免震装置
取付固定鋼板兼グラウトモルタル仕切り鋼板7の板厚程
度離れた位置で前後,左右の鋼板巻き柱補強鋼板4,5
を柱全周にわたって切断することにより取除き、免震装
置にその働きを委ねることができる。 2.既設建物を免震建物の数多くの利点を備えたものに
することができる。 3.既設建物をローコストで免震化することが可能であ
る。 4.資源・産業廃棄物の極端な少量化をすることができ
る。 5.建物を利用しながら既設の躯体を改修することなく
免震化が施工可能である。 6.前後,左右の鋼板巻き柱補強鋼板での補強法を利用
し、免震装置を柱を切除して、その部分に取付け、ジャ
ッキなどを全く使用せず、免震建物にすることができ
る。上下に分断した柱の中間部に免震装置を取付けた免
震建物を造ることである。上下に分断した柱には先に述
べた三つの力に耐え得るように鋼板巻き補強を施してあ
る。先に述べた三つの力に耐え、しかも、地震力を減衰
させるアイソレーターは市販品としてあり、選択利用
し、分断した上下の柱間に挿入する。 7.免震装置を取付けることにより地震の建物に入る力
を低減することで、地震から人命、財産を無傷で守るこ
とが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】既設柱の正面図である。
【図2】第2工程の正面図である。
【図3】第2工程の左面図である。
【図4】第2工程の右面図である。
【図5】第2工程の背面図である。
【図6】図2の一部を破段した拡大図である。
【図7】A−A線拡大断面図である。
【図8】B−B線拡大断面図である。
【図9】第3工程の一部を破段した拡大図である。
【図10】第5工程の一部を破段した拡大図である。
【図11】免震装置の平面図である。
【図12】免震装置の正面図である。
【図13】第6工程の一部を破段した拡大図である。
【図14】第7工程の一部を破段した拡大図である。
【図15】C−C線拡大断面図である。
【図16】D−D線拡大断面図である。
【図17】E−E線拡大端面図である。
【図18】第8工程の一部を破段した拡大図である。
【図19】第9工程の一部を破段した拡大図である。
【図20】免震改修済の柱の正面図である。
【図21】鋼管コンクリート造柱の場合の横断面図であ
る。
【図22】円形柱の場合の横断面図である。
【図23】多角形柱の場合の横断面図である。
【図24】鉄骨柱の場合の横断面図である。
【図25】基礎における杭に免震装置を装着した場合の
要部の正面図である。
【符号の説明】
1 免震改修済の柱 2 既設柱 2B 既設大梁 3 埋込みアンカー 4 前の鋼板巻き柱補強鋼板 5 左,右,後の鋼板巻き柱補強鋼板 4A 免震装置挿入口兼柱切除物取出口 4C,5C グラウトモルタル圧入口 4D,5D スタッドジベル 4E 開口補強鋼材 5A 柱切除物取出口 5B チェンソー挿入口兼グラウトモルタル圧入口 6 グラウトモルタル仕切り鋼板 7 免震装置取付固定鋼板兼グラウトモルタル仕切り鋼
板 8 免震装置取付鋼板 9 柱補強グラウトモルタル 10 免震装置 11 免震装置固定グラウトモルタル 12 空間 13 空気抜き穴
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−338155(JP,A) 特開 平4−231550(JP,A) 特開 平7−18877(JP,A) 特開 平9−67939(JP,A) 特開 平7−113336(JP,A) 特許2596798(JP,B2) 特公 昭53−42986(JP,B2) 特公 平6−25485(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04G 23/02 E04C 3/34 E04H 9/02 351

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 既設柱(2)の外周面に鋼板を巻き柱補
    強を行ったのち、既設柱頭部の応力を鋼板に伝達し、そ
    の伝達応力を既設柱脚部へ伝達を可能にし、当該既設柱
    における免震装置の取付箇所を切除して取除き、この取
    除いた部分に免震装置を挿入取付けることで、ジャッキ
    などを使用せずに免震建物にすることができるようにし
    たことを特徴とする既設建物の免震改修工法。
  2. 【請求項2】 下記の各工程から構成されていることを
    特徴とする既設建物の免震改修工法。 第1工程〜角柱状の既設柱(2)の外周面に、当該既設
    柱への免震装置(10)の取付予定箇所に位置する既設
    柱切除部分を除いて埋込みアンカー(3)を取付ける。 第2工程〜既設柱(2)の外周面を、埋込みアンカーに
    対応するスタッドジベルを有する前の鋼板巻き柱補強鋼
    板(4)と、後の鋼板巻き柱補強鋼板(5),左の鋼板
    巻き柱補強鋼板(5),右の鋼板巻き柱補強鋼板(5)
    で囲い込む。 第3工程〜柱補強グラウトモルタル(9)を、前の鋼板
    巻き柱補強鋼板(4)と、後の鋼板巻き柱補強鋼板
    (5),左の鋼板巻き柱補強鋼板(5),右の鋼板巻き
    柱補強鋼板(5)にあらかじめ設けたグラウトモルタル
    圧入口(4C,5C)より圧入して硬化するのを待つ。 第4工程〜後の鋼板巻き柱補強鋼板(5),左の鋼板巻
    き柱補強鋼板(5),右の鋼板巻き柱補強鋼板(5)に
    あらかじめ設けたチェンソー挿入口兼グラウトモルタル
    圧入口(5B)を利用し、チェンソーなどにより既設柱
    (2)を水平に切断する。 第5工程〜既設柱の切断完了後は、後の鋼板巻き柱補強
    鋼板(5),左の鋼板巻き柱補強鋼板(5),右の鋼板
    巻き柱補強鋼板(5)と、前の鋼板巻き柱補強鋼板
    (4)にあらかじめ設けた柱切除物取出口(5A)、免
    震装置挿入口兼柱切除物取出口(4A)から切断された
    既設柱を取壊して取除く。 第6工程〜既設柱の切除した空間に、免震装置取付鋼板
    (8)を免震装置(10)と組合わせた状態で挿入し、
    前の鋼板巻き柱補強鋼板(4)と、後の鋼板巻き柱補強
    鋼板(5),左の鋼板巻き柱補強鋼板(5),右の鋼板
    巻き柱補強鋼板(5)の内側にあらかじめ設けた免震装
    置取付固定鋼板兼グラウトモルタル仕切り鋼板(7)に
    接合する。 第7工程〜免震装置取付鋼板(8)の前縁に、後付免震
    装置取付固定鋼板兼グラウトモルタル仕切り鋼板(7
    A)を接合したのち、この後付免震装置取付固定鋼板兼
    グラウトモルタル仕切り鋼板(7A)の前端と前の鋼板
    巻き柱補強鋼板(4)の三方縁との間に後付蓋用鋼板
    (7B)を張設密封する。 第8工程〜免震装置固定グラウトモルタル(11)を、
    チェンソー挿入口兼グラウトモルタル圧入口(5B)よ
    り圧入して硬化するのを待つ。 第9工程〜すべての鋼板巻き柱補強鋼板における免震装
    置の側面に対応する部分を切除することにより、当該免
    震装置に免震作用の働きを委ねる。
  3. 【請求項3】 既設柱に代えて、鋼管コンクリート造
    柱,円形柱,多角形柱,鉄骨柱,杭基礎における杭であ
    る請求項1あるいは請求項2記載の既設建物の免震改修
    工法。
JP28644295A 1995-10-06 1995-10-06 既設建物の免震改修工法 Expired - Fee Related JP2916674B2 (ja)

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