JP2913724B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents
半導体装置の製造方法Info
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- JP2913724B2 JP2913724B2 JP966590A JP966590A JP2913724B2 JP 2913724 B2 JP2913724 B2 JP 2913724B2 JP 966590 A JP966590 A JP 966590A JP 966590 A JP966590 A JP 966590A JP 2913724 B2 JP2913724 B2 JP 2913724B2
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- Japan
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- chip
- semiconductor device
- silicon substrate
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は半導体装置の製造方法に関し、特にチップ領
域の分離方法に関する。
域の分離方法に関する。
従来、半導体素子が形成されたチップ領域の分離は、
第4図に示すように、スクライブ領域をダイアモンド・
ブレードを用いたダイシング・ソーにより研削し、スク
ライブ溝3Aを形成したのち金属ローラによりチップ・ブ
レーキングを行ないチップに分離していたので、切断面
が垂直になっていた。
第4図に示すように、スクライブ領域をダイアモンド・
ブレードを用いたダイシング・ソーにより研削し、スク
ライブ溝3Aを形成したのち金属ローラによりチップ・ブ
レーキングを行ないチップに分離していたので、切断面
が垂直になっていた。
この様な形状の半導体チップを樹脂封止するとチップ
端部に大きな収縮応力が集中し、温度サイクルが印加さ
れると、チップクラック(亀裂)や層間膜クラックが発
生し、故障に致る。
端部に大きな収縮応力が集中し、温度サイクルが印加さ
れると、チップクラック(亀裂)や層間膜クラックが発
生し、故障に致る。
上述した従来の半導体装置の製造工程におけるチップ
の分離方法は、切断面が垂直である為、チープ端部が90
゜の角度となり、樹脂封止した場合に応力がチップ端部
に集中し、チップクラックを発生させ、半導体装置の信
頼性及び製造歩留りを低下させるという欠点がある。
の分離方法は、切断面が垂直である為、チープ端部が90
゜の角度となり、樹脂封止した場合に応力がチップ端部
に集中し、チップクラックを発生させ、半導体装置の信
頼性及び製造歩留りを低下させるという欠点がある。
本発明の半導体装置の製造方法は、半導体基板上に複
数の素子を形成したのち、該半導体基板の裏面に粘着テ
ープを貼り付ける工程と、前記半導体基板上の各素子を
分離するためのスクライブ領域を異方性エッチングし、
前記粘着テープに達するV字状の溝を形成する工程とを
含むものである。
数の素子を形成したのち、該半導体基板の裏面に粘着テ
ープを貼り付ける工程と、前記半導体基板上の各素子を
分離するためのスクライブ領域を異方性エッチングし、
前記粘着テープに達するV字状の溝を形成する工程とを
含むものである。
次に、本発明について図面を参照して説明する。
第1図は本発明に関連する技術例を説明するためのシ
リコン基板の断面図である。
リコン基板の断面図である。
まずシリコン基板1に通常の集積回路の製造方法に従
って回路パターンを加工してチップ領域2に素子を形成
する。次にフォトレジスト膜で表面を被覆し、パターン
の露光・現像によりスクライブ領域のフォトレジスト膜
を除去し、次で弗酸により酸化膜を除去してスクライブ
領域のシリコンを露出させる。
って回路パターンを加工してチップ領域2に素子を形成
する。次にフォトレジスト膜で表面を被覆し、パターン
の露光・現像によりスクライブ領域のフォトレジスト膜
を除去し、次で弗酸により酸化膜を除去してスクライブ
領域のシリコンを露出させる。
次にフォトレジスト膜を全面除去した後、異方性エッ
チング液(ヒドラジン,KOH等)を使って、スクライブ領
域のシリコンを異方性エッチングする。例えば、(10
0)面を有するシリコン基板を用いると54.7゜の傾斜で
エッチングが進む。エッチングの深さはスクライブ領域
の幅により決まり、自動的にV字溝となりエッチングが
停止する。スクライブ領域の幅を424μmとするエッチ
ングの深さは約300μmとなり、350μmの厚さのシリコ
ン基板を用いると50μm残ることになる。この後、金属
ローラによりチップ・ブレーキングを行ないチップに分
離する。
チング液(ヒドラジン,KOH等)を使って、スクライブ領
域のシリコンを異方性エッチングする。例えば、(10
0)面を有するシリコン基板を用いると54.7゜の傾斜で
エッチングが進む。エッチングの深さはスクライブ領域
の幅により決まり、自動的にV字溝となりエッチングが
停止する。スクライブ領域の幅を424μmとするエッチ
ングの深さは約300μmとなり、350μmの厚さのシリコ
ン基板を用いると50μm残ることになる。この後、金属
ローラによりチップ・ブレーキングを行ないチップに分
離する。
第2図は上記方法によりチップ分離したチップ2Aをリ
ードフレーム4に接着し、樹脂5により封止した場合の
断面図である。第2図から解る様に、チップ2Aの端部は
鈍角となっているので、樹脂5の収縮による応力は緩和
され、チップクラックの発生はなくなる。
ードフレーム4に接着し、樹脂5により封止した場合の
断面図である。第2図から解る様に、チップ2Aの端部は
鈍角となっているので、樹脂5の収縮による応力は緩和
され、チップクラックの発生はなくなる。
第3図は本発明の実施例を説明するためのシリコン基
板の断面図である。
板の断面図である。
スクライブ領域の幅を広くし、異方性エッチングによ
りV字溝を深くし、シリコン基板1の裏面に貼りつけた
粘着テープ6まで溝を形成して完全にチップ分離させ
る。
りV字溝を深くし、シリコン基板1の裏面に貼りつけた
粘着テープ6まで溝を形成して完全にチップ分離させ
る。
この実施例では、エッチング工程だけで完全にチップ
が分離されるので、後工程でチップ・ブレーキングを行
う必要がないという利点がある。
が分離されるので、後工程でチップ・ブレーキングを行
う必要がないという利点がある。
以上説明した様に本発明は、異方性エッチングにより
スクライブ領域に粘着テープに達するV字状の溝を形成
することにより、樹脂封止した場合の樹脂の収縮による
シリコンチップ端部での熱応力を緩和できるため、チッ
プクラックや層間膜クラックを防止できる効果がある。
従って半導体装置の信頼性及び製造歩留りを向上させる
ことができる。
スクライブ領域に粘着テープに達するV字状の溝を形成
することにより、樹脂封止した場合の樹脂の収縮による
シリコンチップ端部での熱応力を緩和できるため、チッ
プクラックや層間膜クラックを防止できる効果がある。
従って半導体装置の信頼性及び製造歩留りを向上させる
ことができる。
第1図は本発明に関連する技術例を説明するためのシリ
コン基板の断面図、第2図は実施例で形成したシリコン
チップを樹脂封止した場合の断面図、第3図は実施例を
説明するためのシリコン基板の断面図、第4図は従来例
を説明するためのシリコン基板の断面図である。 1……シリコン基板、2……チップ領域、2A……チッ
プ、3,3A……スクライブ溝、4……リードフレーム、5
……樹脂、6……粘着テープ。
コン基板の断面図、第2図は実施例で形成したシリコン
チップを樹脂封止した場合の断面図、第3図は実施例を
説明するためのシリコン基板の断面図、第4図は従来例
を説明するためのシリコン基板の断面図である。 1……シリコン基板、2……チップ領域、2A……チッ
プ、3,3A……スクライブ溝、4……リードフレーム、5
……樹脂、6……粘着テープ。
Claims (1)
- 【請求項1】半導体基板上に複数の素子を形成したの
ち、該半導体基板の裏面に粘着テープを貼り付ける工程
と、前記半導体基板上の各素子を分離するためのスクラ
イブ領域を異方性エッチングし、前記粘着テープに達す
るV字状の溝を形成する工程とを含むことを特徴とする
半導体装置の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP966590A JP2913724B2 (ja) | 1990-01-19 | 1990-01-19 | 半導体装置の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP966590A JP2913724B2 (ja) | 1990-01-19 | 1990-01-19 | 半導体装置の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03214757A JPH03214757A (ja) | 1991-09-19 |
JP2913724B2 true JP2913724B2 (ja) | 1999-06-28 |
Family
ID=11726513
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP966590A Expired - Lifetime JP2913724B2 (ja) | 1990-01-19 | 1990-01-19 | 半導体装置の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2913724B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5772670B2 (ja) * | 2012-03-12 | 2015-09-02 | 富士電機株式会社 | 逆阻止型半導体素子の製造方法 |
-
1990
- 1990-01-19 JP JP966590A patent/JP2913724B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03214757A (ja) | 1991-09-19 |
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