JP2913648B2 - 無限インパルス応答形デジタルフィルタ - Google Patents
無限インパルス応答形デジタルフィルタInfo
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- JP2913648B2 JP2913648B2 JP26200588A JP26200588A JP2913648B2 JP 2913648 B2 JP2913648 B2 JP 2913648B2 JP 26200588 A JP26200588 A JP 26200588A JP 26200588 A JP26200588 A JP 26200588A JP 2913648 B2 JP2913648 B2 JP 2913648B2
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- multiplier
- output signal
- coefficient
- filter block
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Description
【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 この発明は、リミットサイクルの低減を図ることがで
きる無限インパルス応答形デジタルフィルタ(以下、II
Rフィルタという:infinite impulse response filter)
に関する。
きる無限インパルス応答形デジタルフィルタ(以下、II
Rフィルタという:infinite impulse response filter)
に関する。
「従来の技術」 IIRフィルタは、低域側の信号を取り扱うと、演算語
長によっては、ある周波数以下の領域においては否が増
大するため、システムとしての最低周波数に限界が生じ
た。すなわち、いわゆるリミットサイクルが生じた。
長によっては、ある周波数以下の領域においては否が増
大するため、システムとしての最低周波数に限界が生じ
た。すなわち、いわゆるリミットサイクルが生じた。
このリミットサイクルの発生を避けるためには、演算
語長を大きくとることが必要であった。
語長を大きくとることが必要であった。
「発明が解決しようとする課題」 しかしながら、演算語長を長くとると、演算ビット数
が増えるため回路が複雑化し、価格が高くなるという問
題が生じた。
が増えるため回路が複雑化し、価格が高くなるという問
題が生じた。
この発明は、上述した事情に鑑みてなされたもので、
演算ビット数を大きくすることなく、最低周波数を十分
に低くとることができるIIRフィルタを提供することを
目的としている。
演算ビット数を大きくすることなく、最低周波数を十分
に低くとることができるIIRフィルタを提供することを
目的としている。
「課題を解決するための手段」 上記課題を解決するために、請求項1にかかる発明
は、再帰形フィルタブロックを含んで構成される無限イ
ンパルス応答形デジタルフィルタにおいて、固定係数を
乗算する第1の乗算器と、この第1の乗算器と入力を共
通にする第2の乗算器と、この第2の乗算器の出力信号
をn(nは整数)回のサンプリングに対し1/2n回有効に
して出力するスイッチング手段と、このスイッチング手
段および前記第1の乗算器の出力信号の和をとる加算器
とからなる係数乗算部を設け、前記再帰形フィルタブロ
ック内の遅延素子の出力信号を前記第1,第2の乗算器に
供給し、前記係数乗算部によってフィルタ係数を与える
ことを特徴としている。
は、再帰形フィルタブロックを含んで構成される無限イ
ンパルス応答形デジタルフィルタにおいて、固定係数を
乗算する第1の乗算器と、この第1の乗算器と入力を共
通にする第2の乗算器と、この第2の乗算器の出力信号
をn(nは整数)回のサンプリングに対し1/2n回有効に
して出力するスイッチング手段と、このスイッチング手
段および前記第1の乗算器の出力信号の和をとる加算器
とからなる係数乗算部を設け、前記再帰形フィルタブロ
ック内の遅延素子の出力信号を前記第1,第2の乗算器に
供給し、前記係数乗算部によってフィルタ係数を与える
ことを特徴としている。
また、請求項2にかかる発明は、所定のサンプリング
周波数で動作する非再帰形フィルタブロックと、前記非
再帰形フィルタブロックに接続され、前記所定のサンプ
リング周波数と同一のサンプリング周波数で動作する再
帰形フィルタブロックとを具備し、前記再帰形フィルタ
ブロックは、固定係数を乗算する第1の乗算器と、この
第1の乗算器と入力を共通にする第2の乗算部と、この
第2の乗算器の出力信号をn(nは整数)回のサンプリ
ングに対し1/2n回有効にして出力するスイッチング手段
と、このスイッチング手段および前記第1の乗算器の出
力信号の和をとる加算器とからなる係数乗算部を有し、
この再帰形フィルタブロック内の遅延素子の出力信号を
前記第1,第2の乗算器に供給し、前記係数乗算部によっ
てフィルタ係数を与えるものであることを特徴としてい
る。
周波数で動作する非再帰形フィルタブロックと、前記非
再帰形フィルタブロックに接続され、前記所定のサンプ
リング周波数と同一のサンプリング周波数で動作する再
帰形フィルタブロックとを具備し、前記再帰形フィルタ
ブロックは、固定係数を乗算する第1の乗算器と、この
第1の乗算器と入力を共通にする第2の乗算部と、この
第2の乗算器の出力信号をn(nは整数)回のサンプリ
ングに対し1/2n回有効にして出力するスイッチング手段
と、このスイッチング手段および前記第1の乗算器の出
力信号の和をとる加算器とからなる係数乗算部を有し、
この再帰形フィルタブロック内の遅延素子の出力信号を
前記第1,第2の乗算器に供給し、前記係数乗算部によっ
てフィルタ係数を与えるものであることを特徴としてい
る。
「作用」 この発明にあっては、第2の乗算器の乗算係数を最小
分解能とすることで、係数乗算部全体の乗算係数を実質
的に最小分解能以下の値にすることができ、演算ビット
数を増加させずに、演算語長の実質的伸張を図ることが
できる。
分解能とすることで、係数乗算部全体の乗算係数を実質
的に最小分解能以下の値にすることができ、演算ビット
数を増加させずに、演算語長の実質的伸張を図ることが
できる。
「実施例」 以下、図面を参照してこの発明の実施例について説明
する。
する。
第1図は、この発明の第1の実施例の構成を示すブロ
ック図である。
ック図である。
図において、Z-1は遅延素子、Aは乗算器、Bは加算
器を各々示しており、こらの組合せにより、フィルタブ
ロック1,2,3が構成されている。ここで、フィルタブロ
ック1、3は非再帰形フィルタ、フィルタブロック2は
再帰形フィルタとなっている。この場合、フィルタブロ
ック1,3のサンプリング周波数はfsに設定され、フィル
タ2のサンプリング周波数はfs/2n(nは整数)に設定
されている。また、フィルタブロック1〜3によりIIR
形フィルタが構成されている。
器を各々示しており、こらの組合せにより、フィルタブ
ロック1,2,3が構成されている。ここで、フィルタブロ
ック1、3は非再帰形フィルタ、フィルタブロック2は
再帰形フィルタとなっている。この場合、フィルタブロ
ック1,3のサンプリング周波数はfsに設定され、フィル
タ2のサンプリング周波数はfs/2n(nは整数)に設定
されている。また、フィルタブロック1〜3によりIIR
形フィルタが構成されている。
本実施例において、フィルタブロック2のサンプリン
グ周波数を他のフィルタブロック1、3のサンプリング
周波数に対して1/2nとしたのは、以下の理由による。す
なわち、フィルタブロック2は再帰形であるためサンプ
リング周波数fsに較べて極めて低い周波数の信号に対し
ては、ほぼ同一の信号値に対するフィルタ回路2の演算
回路、すなわち、積和回数が増大し、演算ビット数を多
く要してしまう。そこで、サンプリング周波数をfs/2n
とすることにより、演算回路を1/2nに減らし、この結
果、演算語長をnビット分短縮している。このように、
演算回数を減らしてnビット分の短縮を行うと、フィル
タブロック2の演算ビット数を増やさなくても、リミッ
トサイクルを低下させることができる。
グ周波数を他のフィルタブロック1、3のサンプリング
周波数に対して1/2nとしたのは、以下の理由による。す
なわち、フィルタブロック2は再帰形であるためサンプ
リング周波数fsに較べて極めて低い周波数の信号に対し
ては、ほぼ同一の信号値に対するフィルタ回路2の演算
回路、すなわち、積和回数が増大し、演算ビット数を多
く要してしまう。そこで、サンプリング周波数をfs/2n
とすることにより、演算回路を1/2nに減らし、この結
果、演算語長をnビット分短縮している。このように、
演算回数を減らしてnビット分の短縮を行うと、フィル
タブロック2の演算ビット数を増やさなくても、リミッ
トサイクルを低下させることができる。
次に、第2図は、この発明の第2の実施例の要部の構
成を示すブロック図である。図において、Cは乗算器A
と入力端を共通にする乗算器であり、その出力値信号は
スイッチ素子SWを介して加算器Dの一方の入力端に供給
されている。加算器Dの他方の入力端には乗算器Aの出
力信号が供給され、ここで加算器A,Cの出力信号の和が
取られる。この場合、スイッチ素子SWは、n回のサンプ
リングに対して1/2n回オン状態となるように構成されて
いる。そして、第1図に示すフィルタ回路の構成中、フ
ィルタブロック2の乗算器Aを第2図に示す回路に置き
代えてフィルタ回路を構成する。この場合、フィルタブ
ロックのサンプリング周波数はfsに設定する。
成を示すブロック図である。図において、Cは乗算器A
と入力端を共通にする乗算器であり、その出力値信号は
スイッチ素子SWを介して加算器Dの一方の入力端に供給
されている。加算器Dの他方の入力端には乗算器Aの出
力信号が供給され、ここで加算器A,Cの出力信号の和が
取られる。この場合、スイッチ素子SWは、n回のサンプ
リングに対して1/2n回オン状態となるように構成されて
いる。そして、第1図に示すフィルタ回路の構成中、フ
ィルタブロック2の乗算器Aを第2図に示す回路に置き
代えてフィルタ回路を構成する。この場合、フィルタブ
ロックのサンプリング周波数はfsに設定する。
次に、上述のようにして構成されたフィルタ回路の動
作について説明する。今、乗算器Aによる係数をa1と
し、乗算器Cによる係数を最小分解能であるΔとする。
次に、乗算器A,Cの入力信号xとして値「1」の信号が
供給され、スイッチ素子SWのオン回数を定める値nとし
て「2」が設定されたとする。この結果、スイッチ素子
SWの出力信号は、第3図に示すパルスP1のようになり、
また、加算器Dの出力信号は同図の線l2のようになる。
したがって、多数回の演算における加算器Dの実質的な
出力信号は、線l2の実効値となり、図に破線で示す直線
となる。そして、破線で示される実効値の大きさは(a1
+Δ/4)となり、実質的に最小分解能以下の値で係数が
設定されていることになる。
作について説明する。今、乗算器Aによる係数をa1と
し、乗算器Cによる係数を最小分解能であるΔとする。
次に、乗算器A,Cの入力信号xとして値「1」の信号が
供給され、スイッチ素子SWのオン回数を定める値nとし
て「2」が設定されたとする。この結果、スイッチ素子
SWの出力信号は、第3図に示すパルスP1のようになり、
また、加算器Dの出力信号は同図の線l2のようになる。
したがって、多数回の演算における加算器Dの実質的な
出力信号は、線l2の実効値となり、図に破線で示す直線
となる。そして、破線で示される実効値の大きさは(a1
+Δ/4)となり、実質的に最小分解能以下の値で係数が
設定されていることになる。
したがって、上記の場合は、乗算器Aの出力ビットを
実質的に2ビット増やしたことと等価となり、演算語長
が大きくなっていることが分かる。このため、フィルタ
回路におけるリミットサイクルの低減が図れる。
実質的に2ビット増やしたことと等価となり、演算語長
が大きくなっていることが分かる。このため、フィルタ
回路におけるリミットサイクルの低減が図れる。
「発明の効果」 以上説明したように、この発明によれば、2n回のサン
プリングに一度有効になる乗算器を設けるようにしたの
で、演算ビット数を増やすことなく、リミットサイクル
の低減を図ることができる。
プリングに一度有効になる乗算器を設けるようにしたの
で、演算ビット数を増やすことなく、リミットサイクル
の低減を図ることができる。
第1図はこの発明の第1の実施例の構成を示すブロック
図、第2図はこの発明の第2の実施例の構成を示すブロ
ック図、第3図は第2の実施例の動作を説明するための
特性図である。 2……フィルタブロック、C……乗算器、SW……スイッ
チ素子。
図、第2図はこの発明の第2の実施例の構成を示すブロ
ック図、第3図は第2の実施例の動作を説明するための
特性図である。 2……フィルタブロック、C……乗算器、SW……スイッ
チ素子。
Claims (2)
- 【請求項1】再帰形フィルタブロックを含んで構成され
る無限インパルス応答形デジタルフィルタにおいて、 固定係数を乗算する第1の乗算器と、 この第1の乗算器と入力を共通にする第2の乗算器と、 この第2の乗算器の出力信号をn(nは整数)回のサン
プリングに対し1/2n回有効にして出力するスイッチング
手段と、 このスイッチング手段および前記第1の乗算器の出力信
号の和をとる加算器とからなる係数乗算部を設け、 前記再帰形フィルタブロック内の遅延素子の出力信号を
前記第1,第2の乗算器に供給し、前記係数乗算部によっ
てフィルタ係数を与えることを特徴とする無限インパル
ス応答形デジタルフィルタ。 - 【請求項2】所定のサンプリング周波数で動作する非再
帰形フィルタブロックと、 前記非再帰形フィルタブロックに接続され、前記所定の
サンプリング周波数と同一のサンプリング周波数で動作
する再帰形フィルタブロックとを具備し、 前記再帰形フィルタブロックは、 固定係数を乗算する第1の乗算器と、 この第1の乗算器と入力を共通にする第2の乗算器と、 この第2の乗算器の出力信号をn(nは整数)回のサン
プリングに対し1/2n回有効にして出力するスイッチング
手段と、 このスイッチング手段および前記第1の乗算器の出力信
号の和をとる加算器とからなる係数乗算部を有し、この
再帰形フィルタブロック内の遅延素子の出力信号を前記
第1,第2の乗算器に供給し、前記係数乗算部によってフ
ィルタ係数を与えるものであることを特徴とする無限イ
ンパルス応答形デジタルフィルタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26200588A JP2913648B2 (ja) | 1988-10-18 | 1988-10-18 | 無限インパルス応答形デジタルフィルタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26200588A JP2913648B2 (ja) | 1988-10-18 | 1988-10-18 | 無限インパルス応答形デジタルフィルタ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02108319A JPH02108319A (ja) | 1990-04-20 |
JP2913648B2 true JP2913648B2 (ja) | 1999-06-28 |
Family
ID=17369690
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26200588A Expired - Fee Related JP2913648B2 (ja) | 1988-10-18 | 1988-10-18 | 無限インパルス応答形デジタルフィルタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2913648B2 (ja) |
-
1988
- 1988-10-18 JP JP26200588A patent/JP2913648B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02108319A (ja) | 1990-04-20 |
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Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313532 |
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R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
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