JP2913534B2 - リフトヒンジ - Google Patents

リフトヒンジ

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JP2913534B2 JP5212298A JP21229893A JP2913534B2 JP 2913534 B2 JP2913534 B2 JP 2913534B2 JP 5212298 A JP5212298 A JP 5212298A JP 21229893 A JP21229893 A JP 21229893A JP 2913534 B2 JP2913534 B2 JP 2913534B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、キャビネット、その他
の扉取付体に扉を回動により上下方向へ開閉自在なるよ
う取付けるのに用いられるフリッパー扉用のリフトヒン
ジに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上記ヒンジとしては、図6および
図7に示した如く、扉取付体aの側板bにおける上部内
面に取着される固定リンクcと、扉dの上部内面に取着
される可動リンクeとが、長尺のリンクfと短尺のリン
クgにより回転自在に連結された4節リンク(梃子クラ
ンク機構)を構成し、さらに、上記固定リンクcと可動
リンクeとの間に、引張りバネhが張設され、これによ
り、扉dが回動操作で上下方向へ開閉自在にして、かつ
上記引張りバネhにより、扉dの開成方向および閉成方
向に、夫々開扉力および閉扉力が付勢されるようにし
て、扉dが開成、閉成自在となるように、したものが知
られている。
【0003】かかるヒンジは、図8に示したように、扉
dを開くときは、扉dを少し開いた状態になると、当該
扉dに引張りバネhに基づく開扉力iが加わり、これに
よって自動的に開成されて、その状態が保持され、また
扉dを閉じるときは、扉dが上記と同じ位置まで閉じた
際、引張りバネhによる閉扉力jが加わり、これによっ
て自動的に閉成されるのである。
【0004】上記開扉力iおよび閉扉力jが発揮される
直前にあって、上記した引張りバネhのバネ力による回
扉力は0となるが、この位置を、開扉力iと閉扉力jの
分岐点Aとすれば、この分岐点Aにおける開扉角度α
は、図6および図7により示した従来品によるときは、
ほぼ10度の狭角となるようにしてある。即ち、上記ヒ
ンジは、図10のグラフに示した、引張りバネhによる
パワートルク曲線Bから明らかなように、上記した分岐
点Aにおける開扉角度αを狭角度に設定することによ
り、閉扉状態における閉扉力jが必要以上に大きくな
り、開扉操作に大きな力を必要とすることがないように
してある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例のリフトヒンジにあっては、図8に示す如く、扉d
の閉成に際して、開扉位置Cから、引張りバネhによる
開扉力iに抗して、上記した分岐点Aを越える位置ま
で、かなりの広角度にわたり閉成操作をしなければなら
なくなり、扉dの閉じ勝手が悪いものとなっている。
【0006】そこで、図9に示したように、分岐点A′
の開扉角度βが広角度となるようにすれば、扉dの閉じ
勝手を良くすることができるわけであるが、このために
は図6、図7において、可動リンクeにおける引張りバ
ネhの掛止点D、即ち、引張りバネhによるパワー発生
個所を、図中二点鎖線で示した如く、扉d寄りであるE
点側のD′点までずらせばよいこととなる。
【0007】しかし、このように、引張りバネhの掛止
点DをD′点にずらした場合には、図10によって理解
される通り、パワートルク曲線B′のようになり、従っ
て開扉力iについては問題が生じないが、閉扉力jが極
端に増大してしまい、開扉操作が実際上不能となってし
まうことにもなる。
【0008】本発明は、上記従来技術の有するこのよう
な問題点に鑑み、請求項1では、4節リンク機構におい
て、可動リンクには、分岐点位置の広角度化が可能とな
る位置に、別途用意したリンクの一端を回転自在に枢着
すると共に、その他端に引張りバネの一端を掛止させ、
扉が上記分岐点から閉扉状態となるまでの間では、当該
リンクと引張りバネの掛止点と、可動リンクと固定リン
クを回転自在に連結する長尺のリンクと可動リンクとの
枢着点とが同一位置もしくは同一直線上に保持されるよ
うに、上記リンクに対する回転止めを設けるよう構成
し、このことによって、閉扉状態における閉扉力を増大
させてしまうことなしに、引張りバネによる開扉力と閉
扉力との分岐点での開扉角度を広角度化できるように
し、これにより、扉の閉じ勝手を良くしようとするの
が、その目的である。
【0009】さらに、請求項2にあっては、上記請求項
1の構成に加えて固定リンクにおける引張りバネの掛止
点を、当該固定リンクと長尺のリンクとの枢着点近傍に
設けることで、上記の閉扉力を、さらに減少させ得るよ
うにしている。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するため、請求項1では、扉取付体の側板等に取着
される固定リンクと、扉等の上部裏面に取着される可動
リンクとを、扉を回動により上下方向へ開閉自在なるよ
う、長尺のリンクと短尺のリンクにより回動自在に連結
すると共に、前記固定、可動両リンク間に張設した引張
りバネによって開扉力、閉扉力を各々付勢させてなるリ
フトヒンジにおいて、前記引張りバネによる開扉力と閉
扉力との分岐点が、扉の開成方向において広角度となる
ように、前記可動リンクにあって、引張りバネの張力が
大きくなる位置にリンクの一端を回動自在に枢着し、そ
の他端に上記の引張りバネを掛止し、閉扉操作時におけ
る前記分岐点にあって、前記リンクと引張りバネとの掛
止点と、前記可動リンクと長尺のリンクとの枢着点とが
同一位置もしくは同一直線上に保持されるように、前記
リンクの回転止めを設けたことを特徴とするリフトヒン
ジを提供しようとしている。
【0011】さらに、請求項2では上記請求項1の構成
に加え、固定リンクにあって、この固定リンクと長尺の
リンクとの枢着点近傍に、引張りバネが設けられている
ことを、その内容としている。
【0012】
【作用】吊り下げ状態にて閉成されている扉の下端をも
ち、これを、引張りバネによる閉扉力に抗して手前に引
き上げると、その引き上げ力は可動リンクに、開扉方向
への回転力として伝達されるので、該可動リンクは、長
尺、短尺の両リンクとの枢着点を中心として扉取付体の
前方側へ回動され、このとき、長尺、短尺の両リンク
も、各々が枢着されている固定リンクとの枢着点を中心
として、扉取付体の外側へ向けて回動されることとな
り、これによって、リンクは引張りバネの引張り力によ
り、可動リンクとの枢着点を中心として、扉を手前上方
へ開く方向へ回転する。
【0013】扉が、引張りバネによる開扉力と閉扉力と
の分岐点(引張りバネの死点)を僅かに越える位置まで
開かれると、引張りバネによる開扉力が、リンク、可動
リンクを介して扉に加えられ、これによって扉は手前上
方へ開成され、所定角度の開成状態となる。
【0014】上記開扉状態から、扉の前端をもち、これ
を引張りバネによる開扉力に抗して押し下げると、その
押し下げ力が可動リンクを介して長尺、短尺の両リンク
に、上述の開成時と、反対方向の回転力として加えられ
るので、長尺、短尺の両リンクは、可動リンクと固定リ
ンクとの枢着点を中心として回転し、前方へ傾斜突出さ
れている状態から、垂直状態となる方向へ回転されてい
く。
【0015】扉が前述の分岐点を僅かに越える位置まで
閉じられると、引張りバネによる閉扉力が、リンク、可
動リンクを介して扉に加えられるので、これ以後は閉扉
力によって閉成されて行き、閉扉状態となる。
【0016】上述の閉扉操作に際して、扉が開扉力と閉
扉力との分岐点まで閉じられた位置となったとき、可動
リンクと長尺のリンクの枢着点と、リンクと引張りバネ
との掛止点とが重なる同一位置、もしくは同一直線上と
なり、この時、回転止めによってリンクの回転は停止さ
れ、この状態で扉は閉扉状態まで閉成される。このこと
によって、引張りバネにより扉に加えられる張力が抑制
されるので閉扉力が従来例に比し低減されることにな
る。
【0017】
【実施例】以下、本発明を図示の第1実施例について説
明すると、図1ないし図3に示したように、固定リンク
1は、背壁1aと、左右の側壁1b、1bとで横断面略
コ字形状にして、かつ上下方向へ長く形成されており、
キャビネット等の扉取付体2における側板2aの上部内
面にあって、開口部2b側に図示しない止めネジにより
固定される。
【0018】可動リンク3は、前壁3aと左右の側壁3
b、3bとで横断面略コ字形状にして、かつ上下方向へ
長く形成されていると共に、左右の側壁3b、3bにお
ける上端からはブラケット3c、3cが後方へ平行に延
設されており、扉4の吊元側内面に止めネジ5、5によ
り固定される。
【0019】上記固定リンク1と可動リンク3は長尺の
リンク6と、短尺のリンク7により回転自在に連結さ
れ、この長尺のリンク6は、前壁6aと左右の側壁6
b、6bとで横断面略コ字形状にして、かつ上下方向へ
長く形成されており、その左右の側壁6b、6bにおけ
る下端が、上記した固定リンク1の左右の側壁1b、1
b間にあって、その両側壁1b、1bにおける下部前端
に支軸8により回転自在に枢支されると共に、上記両側
壁6b、6bの上端は、上記可動リンク3の両ブラケッ
ト3c、3cにあって、その基部近くの下方部に支軸
9、9により回転自在に枢支されている。
【0020】一方、上記短尺のリンク7は、背壁7a
と、左右の側壁7b、7bとで中央部を横断面略コ字形
状にして、かつ上下方向の長さを、上記長尺のリンク6
のそれのほぼ1/2程度に短く形成されていると共に、
左右の側壁7b、7bが、その下部で背部へ折曲して、
全体として側面略くの字形状に形成されており、左右の
側壁7b、7bの下端が、上記固定リンク1の両側壁1
b、1b間にあって、その上部における背壁1a近く
に、支軸10により回転自在に枢支されると共に、左右
の側壁7b、7bの上端は、上記した可動リンク3の両
ブラケット3c、3cにあって、その上端の先端部に支
軸11、11により回転自在なるよう枢支されること
で、扉4が、扉取付体2に、その開口部2bが開閉自在
なるよう枢支されることとなる。
【0021】上記扉4の開扉力と、閉扉力を得るための
引張りバネ12は、その下端に、図3に明示した如く、
中心にネジ孔13aが貫通されている調整部材13が、
螺合により固定されており、図1、図2に明示の如く、
上記固定リンク1の左右の側壁1b、1bにおける下端
中央部に架設された支持板1cに貫通孔1dを穿設し、
これに、調整ネジ14を下方から挿通して上記ネジ孔1
3aに螺合することで、引張りバネ10が、その下端を
固定リンク1に前後方向(図1、図2において左右方
向)へ回動自在なる如く長尺のリンク6における後方部
側に枢支されている。また、この引張りバネ12の上端
には、フック12aが曲成されており、これが後述する
リンク15に掛止される。
【0022】リンク15は、その底面15aと、前面1
5bとのなす角度が略90°である側面略直角二等辺三
角形状にして、厚肉に形成されており、図9に示した如
く、既述分岐点A′の開扉角度βが約30°の広角度と
なるように、その頂点部近くを上記した可動リンク3の
左右のブラケット3c、3c間にあって、その両ブラケ
ット3c、3cの基部側における上端部にあって、支軸
16により回転自在なるよう枢支されている。このリン
ク15は、その下端における後端部に穿設したピン孔1
5cに、ピン17が打ち込み状態にて固定され、該ピン
17に上記した引張りバネ12の上端におけるフック1
2aが掛止されている。
【0023】本実施例では、上記リンク15と可動リン
ク3との枢着点F(支軸16の中心)と、引張りバネ1
2の掛止点G(ピン17の中心)までの長さlと、上記
枢着点Fと、可動リンク3と長尺のリンク6との枢着点
H(支軸9の中心)までの長さl′が同一に形成されて
おり、これによって、図2に示した如く、扉4の開成状
態では、上記掛止点Gと枢着点Hは所定の間隔だけ離れ
ているものが、扉4を閉じて行くことにより、徐々に近
づいて行って、当該扉4が図9に示した既述の分岐点
A′まで閉じられることにより、掛止点Gと枢着点Hが
互いに重合状態にて合致し、この合致状態のままで扉4
が閉成されることで、引き張りバネ12による閉扉力j
が減少されることとなる。
【0024】上記掛止点Gと枢着点Hとを合致した状態
に保持するには、扉4が上記分岐点A′まで閉成された
位置で、上記したリンク15が回転しないようにすれば
よく、このために、リンク15に対する回転止め18
が、図示の実地例では上記可動リンク3に形成されてい
るが、この際、回転止め18はリフトヒンジ自体に設け
ることなく、これが取着される扉4を利用するようにし
てもよい。即ち、本実施例における回転止め18として
は、可動リンク3の前壁3aにおける内面により、図1
に示した如く、リンク15の前面15bが突き当てるこ
とで、図1において時計廻り方向の回転が停止されるよ
う形成されているが、他の適所に回転止め18を設ける
ようにしてもよいこと、もちろんである。
【0025】ここで、前掲図10のグラフには、本発明
ヒンジの引張りバネ12に基づくパワートルク曲線B″
をも、既述の従来例および検討例のパワートルク曲線
B、B′と共に示してあり、これにより明らかなよう
に、本発明のヒンジでは、分岐点A′の開扉角度が30
°と広角度に設定されているにもかかわらず、閉扉状態
における閉扉力jは従来例と同程度に小さくなってい
る。
【0026】図4は、本発明の第2実施例における略示
図で、(A)は開扉状態、(B)は開閉途中の分岐点
A′での状態、(C)は閉扉状態を各々示す。ここで
は、長さ寸法で可動リンク3<リンク15の場合を示し
ており、可動リンク3の一側にリンク15の回転止め1
8が起立突設され、該回転止め18にリンク15の一側
端面が掛止することで回転が停止され、この際図示しな
い長尺のリンク6と可動リンク3との枢着点Hと、リン
ク15と引張りバネ12との掛止点Gが同一直線上に保
持されるよう構成されている。
【0027】(A)の開扉状態では、引張りバネ12に
より、可動リンク3が枢着点Hを中心として時計廻り方
向へ回転力が加えられ、開扉力iが与えられている。
(B)の分岐点A′での状態では、引張りバネ12によ
るバネ力に基づく回転力は0である。(C)の閉扉状態
では、引張りバネ12により、可動リンク3は枢着点H
を中心として時計廻り方向へ回転力が加えられているこ
とは上記した(A)の状態と同じである。
【0028】図5は、本発明の第3実施例を示す略示図
で、(A)は開扉状態、(B)は分岐点A′における位
置の状態、(C)は閉扉状態を各々示す。ここでは、長
さ寸法が可動リンク3>リンク15の場合を示してお
り、可動リンク3にリンク15の回転止め18が形成さ
れている。
【0029】(A)の開扉状態および(B)の分岐点
A′での状態では、図4の(A)(B)による場合と同
一であり、(C)の閉扉状態では、可動リンク3が枢着
点Hを中心として反時計廻り方向へ回転付勢され、閉扉
力jが与えられる。このように、可動リンク3とリンク
15の長さが異なる場合でも、前述の可動リンク3とリ
ンク15を同一長さに形成した場合と、同一の機能を達
成することができる。
【0030】さらに、図1および図2に示したように、
上記固定リンク1に対して引張りバネ12の下端が、固
定リンク1と長尺のリンク6との枢着点I(支軸8の中
心)の近傍に掛止されており、これによって、上記枢着
点Iと、引張りバネ12下端の掛止点J間の寸法Lを小
さくすることで、引張りバネ12による閉扉力jが減少
されるようになる。
【0031】また、上記引張りバネ12の下端は、固定
リンク1に対して前後方向へ移動調整自在に掛止させる
ことで、上記の寸法Lを任意に調整させることにより、
閉扉力jを調整できるように構成することも可能であ
る。ここで、上記寸法Lを大きくすると、閉扉力jは増
大し、小さくすると閉扉力jが減少する。また、上記寸
法Lを0にすれば、閉扉力も0とすることができる。
【0032】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、請求項1によるときは、扉の、引張りバネ
による開扉力と閉扉力との分岐点につき、その開扉角度
を広角度化することができる上、閉扉力をも低減できる
ことによって、扉の開きと閉じ勝手を向上することがで
き、しかも、既存のヒンジに一個のリンクを付加するだ
けでよく、構造的にも簡潔なものとなし得るから、組立
てが簡単で、容易に、かつ比較的安価に提供できる。
【0033】また、請求項2では、閉扉力をさらに減少
させることができるから、扉をゆるやかに閉成できるこ
とによって、扉とその取付体との間に指先等を挟む危険
がない上、扉や、その取付体を損傷することもなく、ま
た、扉を小さい力で軽快に開成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るリフトヒンジの第1実施例を示す
使用状態における閉扉状態の一部を切欠した縦断側面図
である。
【図2】同上実施例の使用状態における開扉状態の一部
を切欠した縦断側面図である。
【図3】同上実施例を示す分解斜視図である。
【図4】同上リフトヒンジの第2実施例を示し、(A)
は開扉状態の略示図、(B)は扉開閉途中の分岐点での
略示図、(C)は閉扉状態の略示図である。
【図5】同上リフトヒンジの第3実施例を示し、(A)
は開扉状態の略示図、(B)は扉開閉途中の分岐点での
略示図、(C)は閉扉状態の略示図である。
【図6】従来のリフトヒンジを示す使用状態における閉
扉状態の一部を切欠した縦断側面図である。
【図7】同上リフトヒンジを示す使用状態における開扉
状態の一部を切欠した縦断側面図である。
【図8】同上リフトヒンジを示す使用状態の側面説明図
である。
【図9】扉開閉途中の分岐点における開扉角度を広角度
化した場合の本発明に係る側面説明図である。
【図10】本発明に係るリフトヒンジと、従来のリフト
ヒンジと、検討品としてのリフトヒンジの引張りバネに
よるパワートルク曲線を夫々示したグラフである。
【符号の説明】
1 固定リンク 2 扉取付体 2a 側板 3 可動リンク 4 扉 6 長尺のリンク 7 短尺のリンク 12 引張りバネ 15 リンク 18 回転止め A′ 分岐点 G 掛止点 J 掛止点 H 枢着点 i 開扉力 j 閉扉力

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 扉取付体の側板等に取着される固定リン
    クと、扉等の上部裏面に取着される可動リンクとを、扉
    を回動により上下方向へ開閉自在なるよう、長尺のリン
    クと短尺のリンクにより回動自在に連結すると共に、前
    記固定、可動両リンク間に張設した引張りバネによって
    開扉力、閉扉力を各々付勢させてなるリフトヒンジにお
    いて、前記引張りバネによる開扉力と閉扉力との分岐点
    が、扉の開成方向において広角度となるように、前記可
    動リンクにあって、引張りバネの張力が大きくなる位置
    にリンクの一端を回動自在に枢着し、その他端に上記の
    引張りバネを掛止し、閉扉操作時における前記分岐点に
    あって、前記リンクと引張りバネとの掛止点と、前記可
    動リンクと長尺のリンクとの枢着点とが同一位置もしく
    は同一直線上に保持されるように、前記リンクの回転止
    めを設けたことを特徴とするリフトヒンジ。
  2. 【請求項2】 扉取付体の側板等に取着される固定リン
    クと、扉等の上部裏面に取着される可動リンクとを、扉
    を回動により上下方向へ開閉可能なるよう、長尺のリン
    クと短尺のリンクにより回動自在に連結すると共に、前
    記固定、可動両リンク間に張設した引張りバネによって
    開扉力、閉扉力を各々付勢させてなるリフトヒンジにお
    いて、前記引張りバネによる開扉力と閉扉力との分岐点
    が、扉の開成方向において広角度となるように、前記可
    動リンクにあって、引張りバネの張力が大きくなる位置
    にリンクの一端を回動自在に枢着し、その他端に上記引
    張りバネを掛止し、閉扉操作時における前記分岐点にあ
    って、前記リンクと引張りバネとの掛止点と、前記可動
    リンクと長尺のリンクとの枢着点とが同一位置もしくは
    同一直線上に保持されるように、前記リンクの回転止め
    を設けると共に、前記固定リンクにあって、この固定リ
    ンクと長尺のリンクとの枢着点近傍に、引張りバネの掛
    止点を設けるようにしたことを特徴とするリフトヒン
    ジ。
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