JP2912124B2 - 合成樹脂製スライドファスナー - Google Patents
合成樹脂製スライドファスナーInfo
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- Japan
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- synthetic resin
- tooth
- slide fastener
- pbt
- fastener
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- A44—HABERDASHERY; JEWELLERY
- A44B—BUTTONS, PINS, BUCKLES, SLIDE FASTENERS, OR THE LIKE
- A44B19/00—Slide fasteners
-
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ファスナーテープの縁
部に溶融した合成樹脂を射出成形して務歯(エレメン
ト)を成形・止着した合成樹脂製スライドファスナーに
関する。
部に溶融した合成樹脂を射出成形して務歯(エレメン
ト)を成形・止着した合成樹脂製スライドファスナーに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の合成樹脂製スライドファ
スナーにおいては、多様化した顧客のニーズに応えるた
めに多色化、即ち種々の色に着色されたスライドファス
ナーを生産することが行われている。この多色化を図る
ためには、通常、射出成形法が利用されている。すなわ
ち、まず最初に生地のファスナーテープを所望の色に染
色し、この染色したファスナーテープを射出機に導入
し、その染色したファスナーテープの色に色合わせした
着色チップを溶融し射出してファスナーテープの縁部に
務歯を成形・止着してスライドファスナーチェーンが製
造されており、このようにしてファスナーテープと務歯
を同色にすることが行われている。
スナーにおいては、多様化した顧客のニーズに応えるた
めに多色化、即ち種々の色に着色されたスライドファス
ナーを生産することが行われている。この多色化を図る
ためには、通常、射出成形法が利用されている。すなわ
ち、まず最初に生地のファスナーテープを所望の色に染
色し、この染色したファスナーテープを射出機に導入
し、その染色したファスナーテープの色に色合わせした
着色チップを溶融し射出してファスナーテープの縁部に
務歯を成形・止着してスライドファスナーチェーンが製
造されており、このようにしてファスナーテープと務歯
を同色にすることが行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記した従来の方法
は、大量生産には適した方法と言えるが、最近の多色少
量生産には不向きである。何故ならば、ファスナーテー
プの色替え毎に射出機の色替え、即ちファスナーテープ
の色に合った着色チップの調合を行わねばならず、その
色替え作業が大変煩瑣で時間を要する作業となるからで
ある。また、予め予定されている色の数だけの射出機を
設備することも考えられるが、設備費が膨大なものとな
り、しかも少量生産には不向きである。
は、大量生産には適した方法と言えるが、最近の多色少
量生産には不向きである。何故ならば、ファスナーテー
プの色替え毎に射出機の色替え、即ちファスナーテープ
の色に合った着色チップの調合を行わねばならず、その
色替え作業が大変煩瑣で時間を要する作業となるからで
ある。また、予め予定されている色の数だけの射出機を
設備することも考えられるが、設備費が膨大なものとな
り、しかも少量生産には不向きである。
【0004】そこで、本発明者らは、ファスナーテープ
と務歯に同一の材質の合成樹脂を用い、無着色の生地テ
ープにニュートラルチップ(無着色)を溶融、射出して
務歯を成形・止着した無着色のスライドファスナーを予
め製造しておき、これに必要に応じて必要な量だけ後染
めを行うことにより、多色少量生産に対処することを考
えた。しかし、ファスナーテープと務歯が同一の材質で
あっても、調和のとれた均衡性をもって同色に染色する
ことはできなかった。その理由としては以下のことが考
えられる。 (1)樹脂材料が加工時に受けた延伸倍率の相違による
染料の吸収率の差異すなわち、ファスナーテープを織成
するための糸は製造時に延伸されているが、射出される
務歯材料は延伸されたものではないため、結晶化度が相
違し、後染めの際にファスナーテープと務歯の染料の吸
収率に差を生ずる。 (2)樹脂材料に添加された顔料の種類と量の相違によ
る染料の吸収性の差異すなわち、同じ樹脂材料であって
も、ファスナーテープ繊維用及び務歯成形用として使用
するものによって顔料の種類や量が異なり、そのため後
染めの際にファスナーテープと務歯の染料の吸収性に差
を生ずる。
と務歯に同一の材質の合成樹脂を用い、無着色の生地テ
ープにニュートラルチップ(無着色)を溶融、射出して
務歯を成形・止着した無着色のスライドファスナーを予
め製造しておき、これに必要に応じて必要な量だけ後染
めを行うことにより、多色少量生産に対処することを考
えた。しかし、ファスナーテープと務歯が同一の材質で
あっても、調和のとれた均衡性をもって同色に染色する
ことはできなかった。その理由としては以下のことが考
えられる。 (1)樹脂材料が加工時に受けた延伸倍率の相違による
染料の吸収率の差異すなわち、ファスナーテープを織成
するための糸は製造時に延伸されているが、射出される
務歯材料は延伸されたものではないため、結晶化度が相
違し、後染めの際にファスナーテープと務歯の染料の吸
収率に差を生ずる。 (2)樹脂材料に添加された顔料の種類と量の相違によ
る染料の吸収性の差異すなわち、同じ樹脂材料であって
も、ファスナーテープ繊維用及び務歯成形用として使用
するものによって顔料の種類や量が異なり、そのため後
染めの際にファスナーテープと務歯の染料の吸収性に差
を生ずる。
【0005】従って、本発明の基本的な目的は、全ゆる
色に調和のとれた均衡性をもって同色に染色できるファ
スナーテープ及び務歯用の樹脂材料を見い出すことにあ
る。また、合成樹脂製スライドファスナーにおいては、
上記同色の染色性の他にも、務歯表面に若干の摩耗や損
傷が生じても外観上問題ない程度に染料の浸透深さがあ
り、かつ、染色後も務歯の寸法、形状に変化が少なく、
スライダーの摺動耐久試験等に耐え得る機械的強度を保
持できる材質であることが望まれる。従って、本発明の
他の目的は、染料の染着性が良く、浸透深さが充分で、
洗剤、溶剤、薬品等による染料の溶出や摩耗試験等によ
る加圧条件下でも移染が起きない高い染色堅牢度を有
し、かつ充分な機械的強度を有するファスナーテープ及
び務歯用材料を見い出すことにある。さらに本発明の目
的は、上記のような材質から形成され、充分な染着性、
染色堅牢度でもって同一色に後染めでき、染色後もファ
スナーとして充分な機械的強度を保持し得る合成樹脂製
スライドファスナーを提供し、もって多色少量生産のニ
ーズに応えることにある。
色に調和のとれた均衡性をもって同色に染色できるファ
スナーテープ及び務歯用の樹脂材料を見い出すことにあ
る。また、合成樹脂製スライドファスナーにおいては、
上記同色の染色性の他にも、務歯表面に若干の摩耗や損
傷が生じても外観上問題ない程度に染料の浸透深さがあ
り、かつ、染色後も務歯の寸法、形状に変化が少なく、
スライダーの摺動耐久試験等に耐え得る機械的強度を保
持できる材質であることが望まれる。従って、本発明の
他の目的は、染料の染着性が良く、浸透深さが充分で、
洗剤、溶剤、薬品等による染料の溶出や摩耗試験等によ
る加圧条件下でも移染が起きない高い染色堅牢度を有
し、かつ充分な機械的強度を有するファスナーテープ及
び務歯用材料を見い出すことにある。さらに本発明の目
的は、上記のような材質から形成され、充分な染着性、
染色堅牢度でもって同一色に後染めでき、染色後もファ
スナーとして充分な機械的強度を保持し得る合成樹脂製
スライドファスナーを提供し、もって多色少量生産のニ
ーズに応えることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明によれば、ファスナーテープの縁部に溶融し
た合成樹脂を射出成形して務歯を成形・止着したスライ
ドファスナーにおいて、上記ファスナーテープがポリエ
チレンテレフタレート繊維を織成したものであり、また
上記務歯がポリブチレンテレフタレート(PBT)とポ
リプロピレン(PP)とのポリマーアロイPBT/PP
又はポリブチレンテレフタレート(PBT)とポリエチ
レンテレフタレート(PET)とのポリマーアロイPB
T/PETから成ることを特徴とする合成樹脂製スライ
ドファスナーが提供される。好適な態様においては、務
歯は重量比95/5〜50/50のPBT/PPアロイ
又はPBT/PETアロイから射出成形される。
に、本発明によれば、ファスナーテープの縁部に溶融し
た合成樹脂を射出成形して務歯を成形・止着したスライ
ドファスナーにおいて、上記ファスナーテープがポリエ
チレンテレフタレート繊維を織成したものであり、また
上記務歯がポリブチレンテレフタレート(PBT)とポ
リプロピレン(PP)とのポリマーアロイPBT/PP
又はポリブチレンテレフタレート(PBT)とポリエチ
レンテレフタレート(PET)とのポリマーアロイPB
T/PETから成ることを特徴とする合成樹脂製スライ
ドファスナーが提供される。好適な態様においては、務
歯は重量比95/5〜50/50のPBT/PPアロイ
又はPBT/PETアロイから射出成形される。
【0007】
【発明の作用及び態様】本発明者らは、合成樹脂製スラ
イドファスナーの材質について鋭意研究を行った結果、
ファスナーテープの材質としてPETを、務歯の材質と
してPBT/PPアロイ又はPBT/PETアロイを用
いることにより、充分な染着性及び染色堅牢度でもって
同一色に染色することができ、染色後もファスナーとし
て充分な機械的強度を保持し得ることを見い出し、本発
明を完成するに至ったものである。すなわち、PET繊
維から織成されたファスナーテープにPBT/PPアロ
イ又はPBT/PETアロイのチップを溶融、射出して
務歯を成形・止着した無着色のスライドファスナーは、
後染めによって種々の色に染色しても、ファスナーテー
プと務歯を調和のとれた均衡性をもって同色に染色で
き、しかも染料の染着性が良く、浸透深さが充分で、薬
剤等による染料の溶出や加圧下での移染も起きない高い
染色堅牢度を有する。さらに、上記本発明に係るスライ
ドファスナーは、染色後も務歯の寸法、形状に変化が殆
んどなく、ファスナーとして充分な機械的強度を保持し
得る。
イドファスナーの材質について鋭意研究を行った結果、
ファスナーテープの材質としてPETを、務歯の材質と
してPBT/PPアロイ又はPBT/PETアロイを用
いることにより、充分な染着性及び染色堅牢度でもって
同一色に染色することができ、染色後もファスナーとし
て充分な機械的強度を保持し得ることを見い出し、本発
明を完成するに至ったものである。すなわち、PET繊
維から織成されたファスナーテープにPBT/PPアロ
イ又はPBT/PETアロイのチップを溶融、射出して
務歯を成形・止着した無着色のスライドファスナーは、
後染めによって種々の色に染色しても、ファスナーテー
プと務歯を調和のとれた均衡性をもって同色に染色で
き、しかも染料の染着性が良く、浸透深さが充分で、薬
剤等による染料の溶出や加圧下での移染も起きない高い
染色堅牢度を有する。さらに、上記本発明に係るスライ
ドファスナーは、染色後も務歯の寸法、形状に変化が殆
んどなく、ファスナーとして充分な機械的強度を保持し
得る。
【0008】本発明の合成樹脂製スライドファスナーに
おいては、務歯の材料としてPBT/PPアロイ又はP
BT/PETアロイを用いるが、その配合比は重量比で
95/5〜50/50(PBT=95〜50重量%)が
好ましい。この範囲外でも染色堅牢度や機械的強度はあ
る程度満足し得るが、ファスナーテープと務歯の染色に
調和のとれた同色性を維持することは困難であるので好
ましくない。より好適な配合比は、PBT/PPアロイ
の場合90/10〜70/30(重量比)、PBT/P
ETアロイの場合90/10〜60/40(重量比)で
あり、この範囲内ではファスナーテープと務歯の調和の
とれた同一色への染色性が特に優れており、また染色堅
牢度も高く、染色後の機械的強度も充分である。
おいては、務歯の材料としてPBT/PPアロイ又はP
BT/PETアロイを用いるが、その配合比は重量比で
95/5〜50/50(PBT=95〜50重量%)が
好ましい。この範囲外でも染色堅牢度や機械的強度はあ
る程度満足し得るが、ファスナーテープと務歯の染色に
調和のとれた同色性を維持することは困難であるので好
ましくない。より好適な配合比は、PBT/PPアロイ
の場合90/10〜70/30(重量比)、PBT/P
ETアロイの場合90/10〜60/40(重量比)で
あり、この範囲内ではファスナーテープと務歯の調和の
とれた同一色への染色性が特に優れており、また染色堅
牢度も高く、染色後の機械的強度も充分である。
【0009】前記したように、本発明の合成樹脂製スラ
イドファスナーは、各種染料による後染めによって種々
の色に染色できるが、染料としては分散染料が好まし
い。分散染料としては、例えばキノン系分散染料、アゾ
系分散染料、アントラキノン系分散染料など各種の染料
を用いることができる。また、慣用の均染剤、堅牢度増
進剤などの各種染色助剤を添加できることも通常通りで
ある。さらに、染色法としても種々の方法が可能である
が、連続的に染色を行える点からビーム染色が好まし
い。
イドファスナーは、各種染料による後染めによって種々
の色に染色できるが、染料としては分散染料が好まし
い。分散染料としては、例えばキノン系分散染料、アゾ
系分散染料、アントラキノン系分散染料など各種の染料
を用いることができる。また、慣用の均染剤、堅牢度増
進剤などの各種染色助剤を添加できることも通常通りで
ある。さらに、染色法としても種々の方法が可能である
が、連続的に染色を行える点からビーム染色が好まし
い。
【0010】
【実施例】以下、実施例を示して本発明についてさらに
具体的に説明するが、本発明が下記実施例に限定される
ものでないことはもとよりである。
具体的に説明するが、本発明が下記実施例に限定される
ものでないことはもとよりである。
【0011】実施例1 ポリエチレンテレフタレート(PET)繊維から織成さ
れたファスナーテープの縁部に重量比90/10、80
/20及び70/30のPBT/PPアロイ(ポリブチ
レンテレフタレート/ポリプロピレン)を下記表1に示
す射出条件で射出成形して務歯を成形・止着した合成樹
脂製スライドファスナーをそれぞれ作製した。 実施例2 務歯の材質を重量比90/10、80/20、70/3
0及び60/40のPBT/PETアロイに代えた以外
は実施例1と同様にして合成樹脂製スライドファスナー
をそれぞれ作製した。
れたファスナーテープの縁部に重量比90/10、80
/20及び70/30のPBT/PPアロイ(ポリブチ
レンテレフタレート/ポリプロピレン)を下記表1に示
す射出条件で射出成形して務歯を成形・止着した合成樹
脂製スライドファスナーをそれぞれ作製した。 実施例2 務歯の材質を重量比90/10、80/20、70/3
0及び60/40のPBT/PETアロイに代えた以外
は実施例1と同様にして合成樹脂製スライドファスナー
をそれぞれ作製した。
【0012】比較例1 務歯の材料をポリアミド(ナイロン)に代えた以外は実
施例1と同様にして合成樹脂製スライドファスナーを作
製した。 比較例2 務歯の材料をポリアセタールに代えた以外は実施例1と
同様にして合成樹脂製スライドファスナーを作製した。 比較例3 務歯の材料をポリブチレンテレフタレート(PBT)単
独とした以外は実施例1と同様にして合成樹脂製スライ
ドファスナーを作製した。 比較例4 務歯の材料をポリエチレンテレフタレート(PET)単
独とした以外は実施例1と同様にして合成樹脂製スライ
ドファスナーを作製した。
施例1と同様にして合成樹脂製スライドファスナーを作
製した。 比較例2 務歯の材料をポリアセタールに代えた以外は実施例1と
同様にして合成樹脂製スライドファスナーを作製した。 比較例3 務歯の材料をポリブチレンテレフタレート(PBT)単
独とした以外は実施例1と同様にして合成樹脂製スライ
ドファスナーを作製した。 比較例4 務歯の材料をポリエチレンテレフタレート(PET)単
独とした以外は実施例1と同様にして合成樹脂製スライ
ドファスナーを作製した。
【0013】試験例 前記実施例1、2及び比較例1〜4で作製された各合成
樹脂製スライドファスナーを、キノン系分散染料及び分
散均染剤としてポリオキシアルキレン系非イオン活性剤
の脂肪酸エステル及び硫酸エステル型アニオン活性剤を
含有する染浴を用い、ビーム染色により130℃×30
分の条件で染色した。その後、染色された各合成樹脂製
スライドファスナーについて、目視によるファスナーテ
ープと務歯の同色性判定を行い、またドライクリーニン
グ堅牢度(JIS L−0860)、貯蔵中の昇華堅牢
度(JIS L−0879)、摩擦堅牢度(JIS L
−0849)について試験した。それらの結果を表1に
示す。
樹脂製スライドファスナーを、キノン系分散染料及び分
散均染剤としてポリオキシアルキレン系非イオン活性剤
の脂肪酸エステル及び硫酸エステル型アニオン活性剤を
含有する染浴を用い、ビーム染色により130℃×30
分の条件で染色した。その後、染色された各合成樹脂製
スライドファスナーについて、目視によるファスナーテ
ープと務歯の同色性判定を行い、またドライクリーニン
グ堅牢度(JIS L−0860)、貯蔵中の昇華堅牢
度(JIS L−0879)、摩擦堅牢度(JIS L
−0849)について試験した。それらの結果を表1に
示す。
【表1】
【0014】実施例1及び2で作製された合成樹脂製ス
ライドファスナーにおいては、各ポリマーアロイの前記
各重量比において全て同一の結果が得られたので、表1
においては各重量比を示さずに単に実施例1又は2とし
て表示した。前記表1から明らかなように、各比較例の
合成樹脂製スライドファスナーにおいては、染色後のフ
ァスナーテープと務歯の色が同一色とならなかったが、
本発明の実施例1及び2の合成樹脂製スライドファスナ
ーでは染色後のファスナーテープと務歯に調和のとれた
同色性を確保することができ、またドライクリーニング
堅牢度、貯蔵中の昇華堅牢度及び摩擦堅牢度にも優れて
いた。さらに、実施例1及び2で作製された合成樹脂製
スライドファスナーについて、染色後にスライダーの摺
動耐久試験及び強度試験を行ったところ、スライドファ
スナーに必要なスライダー摺動耐久性や横引き強度等も
充分に満足し得るものであった。
ライドファスナーにおいては、各ポリマーアロイの前記
各重量比において全て同一の結果が得られたので、表1
においては各重量比を示さずに単に実施例1又は2とし
て表示した。前記表1から明らかなように、各比較例の
合成樹脂製スライドファスナーにおいては、染色後のフ
ァスナーテープと務歯の色が同一色とならなかったが、
本発明の実施例1及び2の合成樹脂製スライドファスナ
ーでは染色後のファスナーテープと務歯に調和のとれた
同色性を確保することができ、またドライクリーニング
堅牢度、貯蔵中の昇華堅牢度及び摩擦堅牢度にも優れて
いた。さらに、実施例1及び2で作製された合成樹脂製
スライドファスナーについて、染色後にスライダーの摺
動耐久試験及び強度試験を行ったところ、スライドファ
スナーに必要なスライダー摺動耐久性や横引き強度等も
充分に満足し得るものであった。
【0015】
【発明の効果】以上のように、本発明の合成樹脂製スラ
イドファスナーは、ファスナーテープの材質としてPE
Tを、務歯の材質としてPBT/PPアロイ又はPBT
/PETアロイを用いるものであるため、後染めによっ
て種々の色に染色しても、ファスナーテープと務歯を調
和のとれた均衡性をもって同色に染色でき、しかも染料
の染着性が良く、浸透深さが充分で、薬剤等による染料
の溶出や加圧下での移染も起きない高い染色堅牢度を有
する。さらに、本発明に係るスライドファスナーは、染
色後も務歯の寸法、形状に変化が殆んどなく、ファスナ
ーとして充分な機械的強度及びスライダー摺動耐久性を
保持し得る。従って、本発明は、多色少量生産のニーズ
にも充分に応えることができ、ファスナーテープと務歯
が種々の色に調和のとれた同色性でもって染色された合
成樹脂製スライドファスナーを生産性よくかつ低コスト
で提供することを可能にするものである。
イドファスナーは、ファスナーテープの材質としてPE
Tを、務歯の材質としてPBT/PPアロイ又はPBT
/PETアロイを用いるものであるため、後染めによっ
て種々の色に染色しても、ファスナーテープと務歯を調
和のとれた均衡性をもって同色に染色でき、しかも染料
の染着性が良く、浸透深さが充分で、薬剤等による染料
の溶出や加圧下での移染も起きない高い染色堅牢度を有
する。さらに、本発明に係るスライドファスナーは、染
色後も務歯の寸法、形状に変化が殆んどなく、ファスナ
ーとして充分な機械的強度及びスライダー摺動耐久性を
保持し得る。従って、本発明は、多色少量生産のニーズ
にも充分に応えることができ、ファスナーテープと務歯
が種々の色に調和のとれた同色性でもって染色された合
成樹脂製スライドファスナーを生産性よくかつ低コスト
で提供することを可能にするものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A44B 19/00 - 19/42
Claims (3)
- 【請求項1】 ファスナーテープの縁部に溶融した合成
樹脂を射出成形して務歯を成形・止着したスライドファ
スナーにおいて、上記ファスナーテープがポリエチレン
テレフタレート繊維を織成したものであり、また上記務
歯がポリブチレンテレフタレート(PBT)とポリプロ
ピレン(PP)とのポリマーアロイPBT/PP又はポ
リブチレンテレフタレート(PBT)とポリエチレンテ
レフタレート(PET)とのポリマーアロイPBT/P
ETから成ることを特徴とする合成樹脂製スライドファ
スナー。 - 【請求項2】 務歯が重量比95/5〜50/50のP
BT/PPアロイから成る請求項1に記載の合成樹脂製
スライドファスナー。 - 【請求項3】 務歯が重量比95/5〜50/50のP
BT/PETアロイから成る請求項1に記載の合成樹脂
製スライドファスナー。
Priority Applications (10)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5193021A JP2912124B2 (ja) | 1993-07-09 | 1993-07-09 | 合成樹脂製スライドファスナー |
CA002126053A CA2126053C (en) | 1993-07-09 | 1994-06-16 | Slide fastener made of synthetic resin |
EP94304434A EP0632974B1 (en) | 1993-07-09 | 1994-06-20 | Slide fastener made of synthetic resin |
DE69405320T DE69405320T2 (de) | 1993-07-09 | 1994-06-20 | Reissverschluss aus synthetischem Harz |
ES94304434T ES2106454T3 (es) | 1993-07-09 | 1994-06-20 | Cierre de cremallera hecho de resina sintetica. |
US08/264,055 US5500276A (en) | 1993-07-09 | 1994-06-22 | Slide fastener made of synthetic resin |
TW083105727A TW250461B (ja) | 1993-07-09 | 1994-06-23 | |
KR1019940016491A KR960006916B1 (ko) | 1993-07-09 | 1994-07-08 | 합성 수지로 제조된 슬라이드 파스너 |
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