JPH09216486A - 事務用透明包装ケースの製造法 - Google Patents

事務用透明包装ケースの製造法

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JPH09216486A
JPH09216486A JP5239896A JP5239896A JPH09216486A JP H09216486 A JPH09216486 A JP H09216486A JP 5239896 A JP5239896 A JP 5239896A JP 5239896 A JP5239896 A JP 5239896A JP H09216486 A JPH09216486 A JP H09216486A
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Hiromi Asada
博美 浅田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ユーザーの要望に応じた興趣変化に富む外観化
粧効果を備えた事務用透明包装ケースを、容易に量産で
きるようにする。 【解決手段】スライド操作レバー(L)のガイドレール
となる互いに噛合可能な表裏一対の開閉フアスナー(F
1)(F2)を、着色・軟質合成樹脂から射出成形し
て、ほぼ四角形なケース本体(10)の表裏一対となる
別個独立した透明・軟質合成樹脂シート(M1)(M
2)の少なくとも底辺(a)を除く残余の数辺(b)
(c)(d)に沿って、上記開閉フアスナー(F1)
(F2)を高周波加熱により各々溶着一体化すると共
に、その溶着から除外した両合成樹脂シート(M1)
(M2)の少なくとも底辺(a)同志を、上記開閉フア
スナー(F1)(F2)の表裏一対が噛合する対応関係
として、やはり高周波加熱により溶着一体化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は事務用透明包装ケー
スの製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、主として規格サイズの各種書類や
印刷物を封入保管するために、「クリヤーケース」と称
する開閉フアスナー付きの透明な包装ケースが使用され
ている。
【0003】これは図25、26の典型例から明白なよ
うに、透明な軟質合成樹脂シートから袋化されたほぼ四
角形のケース本体(1)と、その底辺を除く1辺又は数
辺に溶着一体化された開閉フアスナー(2)とから成
り、これに挟み付けられたスライド操作レバー(3)
を、その開閉フアスナー(2)に沿ってスライド操作す
るようになっている。上記スライド操作レバー(3)と
そのガイドレールとなる開閉フアスナー(2)も合成樹
脂製であるが、これらには各種の着色カラーが与えられ
ている通例である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来品
ではケース本体(1)へ高周波ウエルダーにより溶着一
体化される開閉フアスナー(2)が押出成形品であり、
その形状を単純な一定幅(W)の直線ベルト形態か、又
は操作レバー(3)のスライド可能な極めて大きい曲率
(例えば半径−約150mm)の単調な円弧ベルト形態
に設定せざるを得ないため、製品−包装ケースの興趣変
化に富む外観化粧効果を得ることができない。
【0005】殊更、上記開閉フアスナー(2)をケース
本体(1)の隣り合う2辺へ溶着する場合には、その角
隅部に沿って開閉フアスナー(2)を滑らかな円弧状に
折り曲げるべく、そのフアスナー(2)における入隅側
の一定角度範囲(θ)に亘って、皺寄り又は余肉の発生
防止用逃し凹溝(5)を切り欠き加工する必要があり、
その切り欠きによって包装ケースの外観化粧効果を阻害
することになるばかりでなく、その包装ケースの量産効
果を未だ最大限に発揮できない問題もある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような問題
点の改良を企図しており、そのために事務用透明包装ケ
ースの製造法として、第1にスライド操作レバーのガイ
ドレールとなる互いに噛合可能な表裏一対の開閉フアス
ナーを、着色・軟質合成樹脂から射出成形して、ほぼ四
角形なケース本体の表裏一対となる別個独立した透明・
軟質合成樹脂シートの少なくとも底辺を除く残余の数辺
に沿って、上記開閉フアスナーを高周波加熱により各々
溶着一体化すると共に、その溶着から除外した両合成樹
脂シートの少なくとも底辺同志を、上記開閉フアスナー
の表裏一対が噛合する対応関係として、やはり高周波加
熱により溶着一体化することを特徴とし、
【0007】又、第2にスライド操作レバーのガイドレ
ールとなる互いに噛合可能な表裏一対の開閉フアスナー
を、着色・軟質合成樹脂から射出成形して、ほぼ四角形
なケース本体の表裏一対として半折り可能な連続1枚物
の透明・軟質合成樹脂シートにおける周辺の全体に沿っ
て、上記開閉フアスナーの表裏一対を高周波加熱によ
り、その合成樹脂シートが半折りされた時互いに噛合す
る対応関係として溶着一体化することを特徴とし、
【0008】第3に、スライド操作レバーのガイドレー
ルとなる互いに噛合可能な表裏一対の開閉フアスナー
を、着色・軟質合成樹脂から射出成形して、ほぼ四角形
なケース本体の表裏一対として半折り可能な連続1枚物
の透明・軟質合成樹脂シートにおける周辺の一部に沿っ
て、上記開閉フアスナーの表裏一対を高周波加熱によ
り、その合成樹脂シートが半折りされた時互いに噛合す
る対応関係として溶着一体化すると共に、その半折りさ
れた上記合成樹脂シートにおける周辺の残余部を、やは
り高周波加熱により溶着一体化することを特徴とし、
【0009】
【請求項4】更に、第4にスライド操作レバーのガイド
レールとなる互いに噛合可能な表裏一対の開閉フアスナ
ーを、着色・軟質合成樹脂から射出成形する時に、その
射出成形金型へほぼ四角形なケース本体の表裏一対とな
る別個独立した透明・軟質合成樹脂シートを各々インサ
ートして、その各合成樹脂シートの少なくとも底辺を除
く残余の数辺と、これに沿う上記各開閉フアスナーとを
成形作用熱により一挙同時に溶着一体化すると共に、そ
の溶着から除外した両合成樹脂シートの少なくとも底辺
同志を、上記開閉フアスナーの表裏一対が噛合する対応
関係として、高周波加熱により溶着一体化することを特
徴とするものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面に基いて本発明の詳細
を説明すると、先ず図1〜6はその本発明の対象とする
事務用透明包装ケース(A)の基本例を示しており、
(10)はほぼ四角形なケース本体であって、透明・軟
質の塩化ビニールやポリエチレン、ポリプロピレンなど
の熱可塑性合成樹脂シート(M1)(M2)の別個独立
する表裏一対から成り、その一対が底辺(a)同志の溶
着一体化によって袋化されている。
【0011】(F1)(F2)は上記ケース本体(1
0)の残る3辺(b)(c)(d)に対応するほぼU字
型の輪郭形状として、その3辺(b)(c)(d)に沿
い溶着一体化された表裏一対の開閉フアスナーであっ
て、着色・軟質の上記熱可塑性合成樹脂から互いに噛合
可能な断面形状に造形されており、その一対に挟み付け
られたスライド操作レバー(L)のガイドレールとして
も機能する。
【0012】つまり、両開閉フアスナー(F1)(F
2)の上部内側には蟻継ぎ手型の凹凸歯(11)(1
2)が対応形成されており、同じく上部外側がスライド
操作レバー(L)を係止するガイドレール(13)(1
4)として設定されている。更に、両開閉フアスナー
(F1)(F2)の下部は上記ケース本体(10)の両
合成樹脂シート(M1)(M2)と重合するフラツトな
溶着片(15)(16)として、連続一体に垂下されて
いる。
【0013】尚、スライド操作レバー(L)は着色・軟
質の上記熱可塑性合成樹脂から下向き開放するリツプ溝
型の断面形状に造形されており、そのスライド方向の一
端部に偏在する中子(17)が、両開閉フアスナー(F
1)(F2)の相互間に分け入って、上記ケース本体
(10)を開閉作用することとなり、そのケース本体
(10)に対する各種書類や印刷物などの出し入れに供
されること、言うまでもない。
【0014】上記包装ケース(A)の製造に当っては、
その表裏一対の開閉フアスナー(F1)(F2)を着色
・軟質の塩化ビニールやポリエチレン、ポリプロピレン
などの熱可塑性合成樹脂から射出成形する。
【0015】即ち、両開閉フアスナー(F1)(F2)
は上記凹凸歯(11)(12)の相違する断面形状を備
えるが、その成形法としては互いに同一であるため、今
その何れか一方(表側の開閉フアスナー)(F1)につ
いて説明すると、そのための射出成形金型(D)を示し
た図7〜9において、(18)は固定側型板、(19)
は可動側型板、(20)はその両型板(18)(19)
の相互間に区成されたキヤビテイであり、上記ケース本
体(10)の底辺(a)を除く3辺(b)(c)(d)
に沿い、追って溶着一体化される開閉フアスナー(F
1)の賦形用として、ほぼU字型の対応する輪郭形状に
陥没している。(P)は両型板(18)(19)のパー
テイングラインである。
【0016】上記射出成形金型(D)を用いて、その固
定側型板(18)に設置されたスプール(21)からラ
ンナー(22)を経て、キヤビテイ(20)へ上記合成
樹脂の溶融材料を注入する常法により、開閉フアスナー
(F1)として射出成形するのである。
【0017】その場合、本発明に供される開閉フアスナ
ー(F1)の射出成形金型(D)では、そのキヤビテイ
(20)との比較上特別に大きな溶融材料溜めとなるラ
ンナー(22)が、上記U字型の輪郭形状をなすキヤビ
テイ(20)の周辺に開口されている。しかも、そのラ
ンナー(22)とキヤビテイ(20)との相互間が剃刀
ゲート(23)として、極めて扁平な絞り形態に連通さ
れている。
【0018】開閉フアスナー(F1)は極めて薄肉であ
り乍らも、噛合精度を要求される製品であるため、上記
ランナー(22)に溜めた合成樹脂溶融材料を、その剃
刀ゲート(23)から高圧力のもとでキヤビテイ(2
0)へ注入することにより、そのキヤビテイ(20)の
隅々まで万遍なく円滑・確実に波及させる趣旨である。
【0019】上記開閉フアスナー(F1)は蟻継ぎ手型
の凹凸歯(11)を備えるが、その噛合面の傾斜角度は
僅小であり、しかも軟質であるために、上記射出成形金
型(D)の固定側型板(18)から可動側型板(19)
を支障なく型開きすることができる。
【0020】図9は射出成形された開閉フアスナー(F
1)の言わば半成状態を示しているが、その離型後に不
要部分が上記剃刀ゲート(23)の対応位置から折り取
り除去されることにより、開閉フアスナー(F1)とし
て仕上げられることは、言うまでもない。
【0021】他方、上記開閉フアスナー(F1)と対応
する大きさの四角形なケース本体(10)となる透明・
軟質の熱可塑性合成樹脂シート(M1)を用意して、上
記射出成形された開閉フアスナー(F1)の溶着片(1
5)を、次いで図10のようにその合成樹脂シート(M
1)の底辺(a)を除く3辺(b)(c)(d)に重合
させた上、図外の高周波ウエルダーにより、その3辺
(b)(c)(d)に沿って溶着一体化するのである。
(24)はその3辺(b)(c)(d)での溶着部を示
している。
【0022】上記不要部分の除去と溶着一体化を行なう
方法としては、図11〜13のような射出成形金型
(D)のキヤビテイ(20)と対応する開閉フアスナー
受け止め凹溝(25)と、同じくスプール(21)と対
応する位置決め凹溝(26)並びに剃刀ゲート(23)
と対応位置するポンチ逃し入れ凹溝(17)とを備えた
抜き型(T)上へ、上記半成状態の開閉フアスナー(F
1 )を嵌合状態に移載し、その開閉フアスナー(F1)
の溶着片(15)に上記合成樹脂シート(M1)の3辺
(b)(c)(d)を重合させて、高周波加熱により溶
着一体化した後、上記開閉フアスナー(F1)と対応す
るU字型輪郭形状の刃先(28)を備えたポンチ(2
9)により、その半成状態の開閉フアスナー(F1)か
ら不要部分を切り取り除去することが好ましい。
【0023】蓋し、上記不要部分の除去と溶着一体化の
作業を、自動機械的に効率良く行なえ、量産効果を向上
できるからである。但し、その不要部分を除去した開閉
フアスナー(F1)の溶着片(15)に、その後上記合
成樹脂シート(M1)を溶着一体化してもさしつかえな
い。
【0024】そして、残る他方(裏側の開閉フアスナ
ー)(F2)についても、上記と同じ方法により射出成
形した後、やはりその溶着片(16)を図14、15の
ように、四角形なケース本体(10)となる合成樹脂シ
ート(M2)の底辺(a)を除く3辺(b)(c)
(d)に沿って溶着一体化し、最後にその表裏一対の開
閉フアスナー(F1)(F2)における蟻継ぎ手型凹凸
歯(11)(12)同志が噛合することとなるように、
上記合成樹脂シート(M1)(M2)の表裏一対をその
溶着から除外した底辺(a)において、やはり図外の高
周波ウエルダーにより溶着一体化し、袋状のケース本体
(10)に完成させるのである。(30)はその底辺
(a)同志の溶着部を示している。
【0025】このようにして製造された包装ケース
(A)は図1〜6に示す通り、その四角形なケース本体
(10)の3辺(b)(c)(d)に開閉フアスナー
(F1)(F2)が付属するため、その3辺(b)
(c)(d)を各種書類や印刷物などの出し入れ口とし
て使用できることになる。尚、上記ケース本体(10)
の底辺(a)は一定幅のフラツト面として、その隣り合
う2辺(b)(d)との境界部を溶着一体化することに
より、底広がりな包装ケース(A)に仕上げられること
もあり得る。
【0026】先には、ケース本体(10)(10)の表
裏一対となる別個独立の合成樹脂シート(M1)(M
2)を用意して、これと対応する各別に射出成形した開
閉フアスナー(F1)(F2)の表裏一対を、高周波ウ
エルダーにより溶着一体化する製造法について説明した
が、図16、17から示唆されるように、ケース本体
(10)の表裏一対としては半折り可能な連続1枚物の
大きい合成樹脂シート(M)を用意し、上記と同様に別
途射出成形した開閉フアスナー(F1)(F2)の表裏
一対を、その合成樹脂シート(M)の周辺全体に沿っ
て、やはり高周波ウエルダーにより溶着一体化した後、
上記合成樹脂シート(M)を半折りすることにより、ケ
ース本体(10)として袋化しても良い。(X−X)は
その半折り線を示している。
【0027】その場合、上記開閉フアスナー(F1)
(F2)の表裏一対が互いに噛合する対応関係として、
その連続1枚物の大きな合成樹脂シート(M)に予じめ
溶着一体化されることは、言うまでもない。このように
製造された包装ケース(A)も、その底辺(a)を除く
3辺(b)(c)(d)に開閉フアスナー(F1)(F
2)が付属することとなる。
【0028】又、図2と対応する図18の第1変形例か
ら示唆されるように、ケース本体(10)の表裏一対と
して半折り可能な連続1枚物の大きい合成樹脂シート
(M)における周辺の一部に沿って、別途射出成形した
開閉フアスナー(F1)(F2)の表裏一対を、高周波
ウエルダーにより溶着一体化して、上記合成樹脂シート
(M)を半折りした後、その合成樹脂シート(M)にお
ける周辺の残余部を、やはり高周波ウエルダーにより溶
着一体化することにより、上記開閉フアスナー(F1)
(F2)の付属する1部だけが開閉される包装ケース
(A)として仕上げる製造法を採ることも可能である。
【0029】上記のような高周波ウエルダーを使用し
て、ケース本体(10)の表裏一対となる合成樹脂シー
ト(M)(M1)(M2)と、開閉フアスナー(F1)
(F2)の表裏一対とを溶着一体化する場合には、その
各開閉フアスナー(F1)(F2)の溶着片(15)
(16)を図19のように、凹凸歯(11)(12)か
らの連続的に垂下する二叉フオーク型に射出成形してお
き、その内部へ各合成樹脂シート(M)(M1)(M
2)を差し込んだ重畳的な重合状態のもとに溶着一体化
することもできる。
【0030】更に、射出成形した表裏一対の開閉フアス
ナー(F1)(F2)と、別途用意した表裏一対の合成
樹脂シート(M)(M1)(M2)とを、高周波ウエル
ダーにより溶着一体化する製造法について上記したが、
図8、9と対応する図20、21から明白なように、各
開閉フアスナー(F1)(F2)の射出成形金型(D)
に各合成樹脂シート(M1)(M2)の受け入れ用凹段
面(31)を設けておき、ここに上記合成樹脂シート
(M1)(M2)をインサートして、その合成樹脂シー
ト(M1)(M2)の底辺(a)を除く3辺(b)
(c)(d)と、これに沿い重合された各開閉フアスナ
ー(F1)(F2)の溶着片(15)(16)とを、そ
の開閉フアスナー(F1)(F2)の射出成形と一挙同
時に、その成形作用熱により溶着一体化する製造法も採
用に値いする。
【0031】その場合には、射出成形金型(D)から離
型した半成状態の不要部分を、その後剃刀ゲート(2
3)の対応位置において折り取るか、又は上記したポン
チ(29)により切り取り除去すれば良い。又、その成
形作用熱による溶着状態を一層安定良く確固に保つた
め、図22に示唆するような小孔(32)を合成樹脂シ
ート(M1)(M2)に開口分布させておき、開閉フア
スナー(F1)(F2)の射出成形時にその溶融樹脂材
料が小孔(32)内へ廻り込み結着するように定めるこ
ともできる。
【0032】何れにしても、本発明では表裏一対の開閉
フアスナー(F1)(F2)が射出成形されるようにな
っているため、これを上記ケース本体(10)の底辺
(a)を除く3辺(b)(c)(d)のみならず、図2
3の第2変形例に示すような隣り合う2辺や平行な2
辺、任意な1辺にも自由に溶着一体化することができ、
又その表裏方向から見た形状としても、単純な一定幅を
備えた直線ベルト形態のみならず、図18のような外向
きに張り出す円弧凸曲型や、図24の第3変形例に示す
ような内向きに陥没する円弧凹曲型、蛇行する波型、そ
の他の屈曲ベルト形態に造形することができる。
【0033】更に、上記開閉フアスナー(F1)(F
2)における溶着片(15)(16)の下縁部を、図2
3に併記するような花弁型やその他の屈曲形状線として
賦形したり、その開閉フアスナー(F1)(F2)にお
ける就中溶着片(15)(16)の表裏両面又は片面
に、図19のような文字や図形、記号、模様などの各種
標章(33)を賦形したりすることも可能である。尚、
上記開閉フアスナー(F1)(F2)はそのキヤビテイ
(20)の多数を備えた射出成形金型(D)により、そ
の多数個の一挙同時に射出成形できることも勿論であ
る。
【0034】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る事務用透明
包装ケースの製造法では、スライド操作レバー(L)の
ガイドレールとなる互いに噛合可能な表裏一対の開閉フ
アスナー(F1)(F2)を、着色・軟質合成樹脂から
射出成形して、ほぼ四角形なケース本体(10)の表裏
一対となる別個独立した透明・軟質合成樹脂シート(M
1)(M2)の少なくとも底辺(a)を除く残余の数辺
(b)(c)(d)に沿って、上記開閉フアスナー(F
1)(F2)を高周波加熱により各々溶着一体化すると
共に、その溶着から除外した両合成樹脂シート(M1)
(M2)の少なくとも底辺(a)同志を、上記開閉フア
スナー(F1)(F2)の表裏一対が噛合する対応関係
として、やはり高周波加熱により溶着一体化するように
なっているため、冒頭に述べた従来技術の問題点を容易
に完全解決できる効果がある。
【0035】即ち、本発明の上記構成によれば、表裏一
対の開閉フアスナー(F1)(F2)が射出成形された
上、ケース本体(10)の表裏一対となる別個独立した
合成樹脂シート(M1)(M2)へ高周波加熱により、
その一対の互いに噛合する対応関係として溶着一体化さ
れるようになっているため、図25、26に基き説示し
た従来の押出成形品である開閉フアスナー(2)と異な
り、その表裏方向から見た形状を円弧型や波型などの各
種屈曲ベルト形態に造形することも、その制約を受ける
ことなく自由に行なえ、これによってユーザーの要望に
応じた興趣変化に富む外観化粧効果を備えた包装ケース
(A)を、容易に量産することができるのである。
【0036】特に、上記開閉フアスナー(F1)(F
2)は射出成形品であるため、これをケース本体(1
0)の隣り合う2辺へ溶着するに当っても、従来のよう
にその角隅部折り曲げ上の皺寄り又は余肉の発生防止用
逃し凹溝(5)を切り欠き加工する必要がなく、その製
造コストダウンを図れることはもとより、常に美麗な包
装ケース(A)の外観化粧効果を保てることとなる。
【0037】そして、このような効果は請求項2や3の
製造法を採用するも、全く同様に達成することができる
が、その請求項2の構成によれば、ケース本体(10)
の表裏一対となる合成樹脂シート(M1)(M2)を、
その底辺(a)同志での溶着一体化する必要もなくなる
ので、量産効果を一層昂めることができ、他方請求項3
の構成によれば、出し入れ口の大小変化する包装ケース
(A)を容易に製造できる効果もある。
【0038】更に、請求項4のように開閉フアスナー
(F1)(F2)を射出成形する時、その射出成形金型
(D)へ合成樹脂シート(M1)(M2)をインサート
して、その両者を成形作用熱により一挙同時に溶着一体
化するならば、高周波加熱による温度管理の困難さと、
これに起因する溶着状態のバラツキも防止でき、上記量
産効果を更に一層向上し得るため、実益大であると言え
る。
【0039】請求項5と6の構成も、開閉フアスナー
(F1)(F2)の射出成形法により初めて採用するこ
とができ、これによって包装ケース(A)の外観化粧効
果に興趣変化を与え得るため、ユーザーの要望に対する
対応性がますます広がることとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した包装ケースの基本例を示す斜
面図である。
【図2】図1の正面図である。
【図3】図1の平面図である。
【図4】図3の4−4線に沿う拡大断面図である。
【図5】図4の5−5線に沿う断面図である。
【図6】図2の6−6線に沿う拡大断面図である。
【図7】開閉フアスナーの射出成形金型を示す平面図で
ある。
【図8】図7の8−8線に沿う拡大断面図である。
【図9】開閉フアスナーの射出成形状態を示す図8に対
応する断面図である。
【図10】合成樹脂シートと開閉フアスナーとの溶着位
置関係を示す斜面図である。
【図11】不要部分切り取り用抜き型の断面図である。
【図12】その抜き型に半成状態の開閉フアスナーを嵌
め込み移載した状態の断面図である。
【図13】半成状態にある開閉フアスナーの不要部分切
り取り作用を示す図12に対応する断面図である。
【図14】開閉フアスナーと合成樹脂シートとの溶着さ
れた表裏一対を示す斜面図である。
【図15】図14の表裏一対を対応させて示す部分拡大
斜面図である。
【図16】図14に対応する連続1枚物の合成樹脂シー
トを示す斜面図である。
【図17】図16の合成樹脂シートから半折りした包装
ケースの図6に対応する断面図である。
【図18】図2に対応する包装ケースの第1変形例を示
す正面図である。
【図19】開閉フアスナーに対する標章の賦形状態を示
す斜面図である。
【図20】合成樹脂シートをインサートした射出成形金
型の断面図である。
【図21】開閉フアスナーの射出成形状態を示す図20
に対応する断面図である。
【図22】合成樹脂シートに対する小孔の開口分布状態
を示す斜面図である。
【図23】図2に対応する包装ケースの第2変形例を示
す正面図である。
【図24】同じく包装ケースの第3変形例を示す正面図
である。
【図25】従来の包装ケースを示す正面図である。
【図26】図25のA部を抽出して示す拡大正面図であ
る。
【符号の説明】
(10)・ケース本体 (11)・凹凸歯 (12)・凹凸歯 (13)・ガイドレール (14)・ガイドレール (15)・溶着片 (16)・溶着片 (18)・固定側型板 (19)・可動側型板 (20)・キヤビテイ (24)・溶着部 (29)・ポンチ (30)・溶着部 (32)・小孔 (33)・標章 (A)・包装ケース (D)・射出成形金型 (F1)・開閉フアスナー (F2)・開閉フアスナー (L)・スライド操作レバー (M)・合成樹脂シート (M1)・合成樹脂シート (M2)・合成樹脂シート (T)・抜き型

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スライド操作レバー(L)のガイドレール
    となる互いに噛合可能な表裏一対の開閉フアスナー(F
    1)(F2)を、着色・軟質合成樹脂から射出成形し
    て、 ほぼ四角形なケース本体(10)の表裏一対となる別個
    独立した透明・軟質合成樹脂シート(M1)(M2)の
    少なくとも底辺(a)を除く残余の数辺(b)(c)
    (d)に沿って、上記開閉フアスナー(F1)(F2)
    を高周波加熱により各々溶着一体化すると共に、 その溶着から除外した両合成樹脂シート(M1)(M
    2)の少なくとも底辺(a)同志を、上記開閉フアスナ
    ー(F1)(F2)の表裏一対が噛合する対応関係とし
    て、やはり高周波加熱により溶着一体化することを特徴
    とする事務用透明包装ケースの製造法。
  2. 【請求項2】スライド操作レバー(L)のガイドレール
    となる互いに噛合可能な表裏一対の開閉フアスナー(F
    1)(F2)を、着色・軟質合成樹脂から射出成形し
    て、 ほぼ四角形なケース本体(10)の表裏一対として半折
    り可能な連続1枚物の透明・軟質合成樹脂シート(M)
    における周辺の全体に沿って、上記開閉フアスナー(F
    1)(F2)の表裏一対を高周波加熱により、その合成
    樹脂シート(M)が半折りされた時互いに噛合する対応
    関係として溶着一体化することを特徴とする事務用透明
    包装ケースの製造法。
  3. 【請求項3】スライド操作レバー(L)のガイドレール
    となる互いに噛合可能な表裏一対の開閉フアスナー(F
    1)(F2)を、着色・軟質合成樹脂から射出成形し
    て、 ほぼ四角形なケース本体(10)の表裏一対として半折
    り可能な連続1枚物の透明・軟質合成樹脂シート(M)
    における周辺の一部に沿って、上記開閉フアスナー(F
    1)(F2)の表裏一対を高周波加熱により、その合成
    樹脂シート(M)が半折りされた時互いに噛合する対応
    関係として溶着一体化すると共に、 その半折りされた上記合成樹脂シート(M)における周
    辺の残余部を、やはり高周波加熱により溶着一体化する
    ことを特徴とする事務用透明包装ケースの製造法。
  4. 【請求項4】スライド操作レバー(L)のガイドレール
    となる互いに噛合可能な表裏一対の開閉フアスナー(F
    1)(F2)を、着色・軟質合成樹脂から射出成形する
    時に、その射出成形金型(D)へほぼ四角形なケース本
    体(10)の表裏一対となる別個独立した透明・軟質合
    成樹脂シート(M1)(M2)を各々インサートして、 その各合成樹脂シート(M1)(M2)の少なくとも底
    辺(a)を除く残余の数辺(b)(c)(d)と、これ
    に沿う上記各開閉フアスナー(F1)(F2)とを成形
    作用熱により一挙同時に溶着一体化すると共に、 その溶着から除外した両合成樹脂シート(M1)(M
    2)の少なくとも底辺(a)同志を、上記開閉フアスナ
    ー(F1)(F2)の表裏一対が噛合する対応関係とし
    て、高周波加熱により溶着一体化することを特徴とする
    事務用透明包装ケースの製造法。
  5. 【請求項5】開閉フアスナー(F1)(F2)をその表
    裏方向から見て全体的な円弧型や波型、その他の屈曲ベ
    ルト形態に射出成形することを特徴とする請求項1、
    2、3又は4記載の事務用透明包装ケースの製造法。
  6. 【請求項6】開閉フアスナー(F1)(F2)の表裏両
    面又は片面に、文字や図形、模様、記号などから成る標
    章(33)を賦形することを特徴とする請求項1、2、
    3又は4記載の事務用透明包装ケースの製造法。
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