JP2910926B2 - 最適2値化方法 - Google Patents

最適2値化方法

Info

Publication number
JP2910926B2
JP2910926B2 JP1011480A JP1148089A JP2910926B2 JP 2910926 B2 JP2910926 B2 JP 2910926B2 JP 1011480 A JP1011480 A JP 1011480A JP 1148089 A JP1148089 A JP 1148089A JP 2910926 B2 JP2910926 B2 JP 2910926B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
threshold
value
image
threshold value
parameter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP1011480A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH02191086A (ja
Inventor
秀明 山形
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP1011480A priority Critical patent/JP2910926B2/ja
Publication of JPH02191086A publication Critical patent/JPH02191086A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2910926B2 publication Critical patent/JP2910926B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Character Input (AREA)
  • Image Processing (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、文字認識などのパターン認識装置における
最適2値化方法に関する。
従来の技術 一般に、文字認識などのパターン認識装置において処
理される画像は、スキヤナのCCDセンサ出力などの値を
閾値(スレツシユレベル)によつて白黒2値化したもの
である。この際、印字状態の良くない原稿であつても最
適なる2値化を可能とするためには、原稿の濃度の相違
に対応して各々最適な2値画像を生成する必要がある。
ここに、このような2値化方法に関しては、種々の方
法が提案されている。例えば、「田村秀行著、総研出
版、1985『コンピユータ画像処理入門』中、第67頁」な
る文献に示されるモード法や微分ヒストグラム法があ
る。モード法は、与えられた画像の濃度値のヒストグラ
ムを求め、2つのピークを持つ分布となる場合に、2つ
のピークの間の谷のところに閾値を決めるものである。
微分ヒストグラム法は、画像中の対象物と背景の境界
は、濃度値が急に変化する部分に位置すると考えられる
ため、画像の濃度値を直接利用するのではなく、微分値
(濃度の変化率)を利用して閾値を決めるというもので
ある。
また、「昭和52年度電子通信学会情報部門全国大会、
大津展之、『濃度分布からの閾値決定法』中、145」な
る文献に示される濃度分布からの閾値決定法がある。こ
れは、濃度分布の0次、1次モーメントのみを利用し、
積分に基づいて最適なる閾値を決定するものである。
さらに、特公昭60−37952号公報に示される「最適二
値化方式」がある。これは、多値ビデオ信号をビデオ・
バツフアに格納し、ビデオ・バツフアから読出されたビ
デオ信号を可変スライスレベルのスライス回路により2
値化し、多値ビデド情報を異なるスライスレベルでスラ
イスして2値化ビデオ信号に変換し、異なるスライスレ
ベルでスライスして作成した複数の2値化ビデオ信号の
各々について(黒点数)/(周囲数)なる線幅増幅率を
求め、複数の線幅増幅率と基準の線幅増幅率とに基づき
スライス回路のスライスレベルを設定するものである。
発明が解決しようとする課題 ところが、モード法にあつては、印字状態の悪い原稿
では、ヒストグラムに明確な谷を生じないので、適用で
きない方法である。
また、微分ヒストグラム法にあつては、対象物と背景
の境界付近の濃度値が複雑に変化するものに対しては、
有効に働かない方法である。
また、濃度分布からの閾値決定法による場合、文字認
識などのパターン認識において扱われる画像としての
「線」のつぶれやかすれに対する処理としては、効果的
な方法ではない。
さらに、上記公報の最適二値化方法では、実験の結
果、原稿の濃淡によつては最適な閾値決定が不安定なる
結果が得られたものである。
課題を解決するための手段 請求項1記載の発明では、多値量子化された画像に対
して白黒2値の画像に変換するパターン認識装置におけ
る最適2値化方法において、複数の閾値で画像を2値化
し、各閾値での2値画像を常にメモリに保有し、各閾値
での黒画素数と粗視化した時の各閾値での黒画素数とを
計数し、これらの黒画素数に基づき画像のフラクタル次
元なるパラメータを計算し、当該パラメータ値が極小と
なる閾値から最適閾値を求め、この最適閾値による2値
画像を出力させるようにした。
請求項2記載の発明では、複数の閾値で画像を2値化
した後、各閾値での黒画素数と粗視化した時の各閾値で
の黒画素数とを計数する時のみ各閾値での2値画像をメ
モリに保有して、各閾値での黒画素数と粗視化した時の
各閾値での黒画素数との計数値に基づき画像のフラクタ
ル次元なるパラメータを計算し、当該パラメータ値が極
小となる閾値から最適閾値を求め、当該最適閾値で画像
を再び2値化して2値画像を出力させるようにした。
さらに、請求項3記載の発明では、請求項2記載の発
明と同じく、複数の閾値で画像を2値化し、各閾値での
黒画素数と粗視化した時の各閾値での黒画素数とを計数
する時のみ各閾値での2値画像をメモリに保有した
後、、閾値を中心値から変化させてその閾値での黒画素
数と粗視化した時の各閾値での黒画素数との計数値に基
づき画像のフラクタル次元なるパラメータを計算し、当
該パラメータ値が常に小さい方の閾値とそのパラメータ
値とを保有し、パラメータ値が極小となる閾値を最適閾
値として、画像を再び2値化して2値画像を出力させる
ようにした。
作用 請求項1記載の発明によれば多値量子化された画像は
複数の閾値で2値化され、メモリに保有される。そし
て、各閾値での黒画素数を計数するとともに粗視化した
時の各閾値での黒画素数も計数し、計数結果に基づき、
画像のフラクタル次元なるパラメータを計算する。この
パラメータ値が極小となる閾値に基づき最適な閾値を求
めて、2値画像を出力させるため、原稿の濃度に応じた
最適なる2値化の閾値が自動的に設定され、認識率が安
定する。
この時、請求項2記載の発明のように、2値画像を保
有するメモリを1つに節約しても、黒画素数及び粗視化
した時の黒画素数を計数する時のみ利用すれば、何んら
支障ないものとなる。
一方、フラクタル次元なるパラメータ値が最大となる
閾値は複数の閾値中の中心値付近となる性質を持つ。そ
こで、請求項3記載の発明のように、閾値を中心値から
変化させて画像のフラクタル次元なるパラメータを計算
し、当該パラメータ値が常に小さい方の閾値とそのパラ
メータ値とを保有し、パラメータ値が最小となる当該閾
値に注目することにより、最適閾値を求める処理の高速
化が図られる。
実施例 請求項1記載の発明の一実施例を第1図ないし第3図
を参照して説明する。第1図に本実施例を実施するブロ
ツク構成図を示す。本実施例は、多値画像読取り部1か
ら2値画像出力部2までに関するものである。多値画像
読取り部1にてスキヤナ3から多値画像を読取り、例え
ば16値に量子化し、多値イメージメモリ4に保有する。
次に、多値イメージメモリ4から16階調の多値画像(濃
度レベル0から15)を2値化部5により読込み、閾値t
=15以上を黒、それ以外を白とする白黒2値画像を生成
し、15個の2値イメージメモリ6中のNo.(1)で示す
ものに保有する。このNo.(1)なる2値イメージメモ
リ6に保有された画像全体に対し、黒画素数カウント部
7においてその2値画像の黒画素の総数(黒画素数)及
び粗視化した時の黒画素数を計数し、その計数結果を黒
画素メモリ8に保有する。
但し、粗視化された時の黒画素数とは、第3図(a)
に示すような通常の画素に対し、隣接する4画素(同時
(b)の場合)又は16画素(同図(c)の場合)を1つ
の画素とみなし(粗視化された画素)、その粗視化され
た画素を粗視化された際の黒画素とみなし、粗視化され
た際の黒画素数を計数したものである。
次に、パラメータ計算部9において、これらの黒画素
数メモリ8から各々黒画素数と粗視化された際の黒画素
数とを読込み、画像のフラクタル次元なるパラメータを
計算し、パラメータメモリ10中の対応するNo.(1)な
るメモリに保有する。
これが、閾値t=15に対する処理であり、次に、閾値
t=14とし、2値化部5によりこの閾値t=14による2
値化を生成し、その結果を2値イメージメモリ6中のN
o.(2)のものに保有する。このNo.(2)なるイメー
ジメモリ6に保有された2値画像に対しても、上記と同
様に、黒画素数と粗視化された際の黒画素数との計数、
フラクタル次元なるパラメータの計算をし、パラメータ
メモリ10中の対応するNo.(2)なるメモリに保有す
る。他の閾値t=13,12,〜,2,1についても各々同様の処
理を繰返す。
これらの15種類の閾値tの各々について処理が終了し
たら、パラメータ比較部11において、パラメータメモリ
10のNo.(1)〜No.(15)の各々より各閾値毎のパラメ
ータ値を取出して比較し、その内、パラメータ値(フラ
クタル次元)が最大となる閾値Tmaxを求める。このよう
にパラメータ値が最大となる閾値から、順に閾値を減ら
していき、パラメータ値(フラクタル次元)が極小とな
る閾値Tinfを求める。このようにして最適閾値決定部12
にて最適なる閾値T=Tinfを決定する。この最適閾値T
による2値画像を2値イメージメモリ6中から選択し、
2値画像出力部2に出力し、さらに文字認識部13などに
送出して認識処理等に供される。
ここに、本実施例における特徴の一つであるフラクタ
ル次元の計算方法について第3図を参照して説明する。
まず、図に示すように、r=1,r=2,r=4の各々の場合
の黒画素数N(r)を計数する。そして、r=1の時の黒画
素数をN(1)、r=2(4画素単位)に粗視化された時の
黒画素数をN(2)、r=4(16画素単位)に粗視化された
時の黒画素数をN(4)とする。そして、フラクタル次元を
Dとすると、 logN(r)=−Dlog r+C(Cは定数) なる関係が成り立つので、r=1,2,4の3点を用いた最
小2乗法により、フラクタル次元Dが求められる。
つづいて、請求項2記載の発明の実施例を第4図及び
第5図により説明する。前記実施例で示した部分と同一
部分は同一符号を用いて示す。本実施例は、前記実施例
中の15個の2値イメージメモリ6を制約し、1個のみの
2値イメージメモリ14とし、黒画素数及び粗視化された
際の黒画素数を計数する場合のみ、この1個の2値イメ
ージメモリ14を用いるようにしたものである。よつて、
最適閾値T=Tinfが決定された後、その閾値を用いて再
び2値化処理することにはなる。
まず、前記実施例と同様に、多価画像読取り部1にて
スクヤナ3から多値画像を読取り、例えば16値に量子化
し、多値イメージメモリ4に保有する。次に、多値イメ
ージメモリ4から16階調の多値画像を2値化部5により
読込み、閾値t=15以上を黒、それ以外を白とする白黒
2値画像を生成し、2値イメージメモリ14に保有する。
この2値イメージメモリ14に保有された画像全体に対
し、黒画素数カウント部7においてその2値画像の黒画
素の総数(黒画素数)及び粗視化された際の黒画素数を
計数し、その計数結果を黒画素数メモリ8に保有する。
次に、パラメータ計算部9において、この黒画素数メモ
リ8から、各々黒画素数と粗視化された際の黒画素数と
を読込み、フラクタル次元なるパラメータを計算し、パ
ラメータメモリ10中のNo.(1)なるメモリに保有す
る。
これが、閾値t=15に対する処理であり、次に、閾値
t=14とし、2値化部5によりこの閾値t=14による2
値画像を生成し、その結果を2値イメージメモリ14に保
有する。このイメージメモリ14に保有された2値画像に
対しても、上記と同様に、黒画素数と粗視化された際の
黒画素数との計数、フラクタル次元なるパラメータの計
算をし、パラメータメモリ10中のNo.(2)なるメモリ
に保有する。他の閾値t=13,12,〜,2,1についても各々
同様の処理を繰返す。
これらの15種類の閾値tの各々について処理が終了し
たら、パラメータ比較部11において、ポラメータメモリ
10のNo.(1)〜No.(15)の各々より各閾値毎のパラメ
ータ値を取出して比較し、その内、パラメータ値(フラ
クタ次元)が最大となる閾値Tmaxを求める。このように
求められたパラメータ値が最大なる閾値Tmaxから、順に
閾値を減らしていき、パラメータ値(フラクタル次元)
が極小となる閾値Tinfを求める。このようにして最適閾
値決定部12にて最適なる閾値T=Tinfを決定する。この
最適閾値Tを用いて、多値イメージメモリ4から読込ん
だ画像を2値化部5により2値化して2値イメージメモ
リ14に保有する。この2値イメージメモリ14に保有させ
た2値画像を2値画像出力部2に出力し、さらに文字認
識部13などに送出して認識処理等に供される。
さらに、請求項3記載の発明の実施例を第6図ないし
第8図により説明する。本実施例は、閾値(1〜15=1H
〜fH)に対するフラクタル次元の変化が第6図に示すよ
うな特性を示し、フラクタル次元が最大となる閾値Tと
しては、中心値付近になるという性質を持つ点を利用
し、最適閾値Tを求める際の高速化を図るようにしたも
のである。このため、構成的には、前記実施例の第4図
に比し、15個のパラメータメモリ10がNo.(1)(2)
のみのパラメータメモリ15に置き換えられている。
まず、前述の場合と同様にスキヤナ3から多値画像を
読取り、多値イメージメモリ4に保有する。そして、2
値化部5により多値イメージメモリ4から16階調の多値
画像を読込み、閾値t=8(中心値)とし、第8図
(b)に示すように、この閾値t=8以上を黒、それ以
外を白とする2値画像を生成し、2値イメージメモリ14
に保有する。そして、この2値イメージメモリ14に保有
された画像全体に対し、黒画素数カウント部7において
黒画素数及び粗視化された際の黒画素数を計数し、それ
らの計数結果を黒画素数メモリ8に保有する。次に、パ
ラメータ計算部9において、閾値t=8の時のフラクタ
ル次元なるパラメータPt=P8を計算する。このパラメー
タPt=P8をパラメータメモリ15中のNo.(1)の方に保
有する。
次に、今度は閾値t=7とし、同様の処理を繰り返
し、閾値t=7に対するパラメータPt=P7を計算し、こ
のパラメータPt=P7をパラメータメモリ15中の他方のN
o.(2)の方に保有する。そして、パラメータメモリ15
中のNo.(1)のものとNo.(2)のものとの大小を比較
し、小さい方の閾値を求める。もし、新しい閾値の方が
小さければ、その閾値でのパラメータ値Ptを保存し、閾
値tを1つ減らして、前述の場合と同様に、閾値対応の
パラメータ値Ptを求め、前の閾値の方が小さくなるまで
(Pt<Pminでなくなるまで)、これを繰返す。また、前
の閾値tの方が小さければ、閾値tを9にし、同様の処
理を繰返す。この場合も、パラメータ値Ptを保存するの
は、常にに小さい方とする。このような9以上の閾値t
に対しては、もし、新しい閾値の方が小さければ、閾値
tを1つ増やし、同様に閾値対応のパラメータ値Ptを求
める処理を行い、前の閾値の方が小さくなるまで、これ
を繰返す。
このような処理後、最後に残った閾値tがパラメータ
値Ptの最小となるもの(Pmin)であるので、これを閾値
Tminとし、この閾値Tminより最適閾値Tを求める。最適
閾値Tが決定されたら、この閾値Tを用いて、多値イメ
ージメモリ4から読込んだ画像を2値化し、2値イメー
ジメモリ14に保有し、2値画像出力部2に出力し、さら
に文字認識部13などに送出する。
また、本発明の他の実施例を第9図により説明する。
本実施例は、前記実施例をさらに改良したものである。
即ち、最適閾値を決定した後で再び多値画像を2値化す
るという手間を省き、かつ、メモリを最小限とするた
め、(1)(2)を示す2個のメモリ構成による2値イ
メージメモリ16を用い、かつ、前記実施例のようにフラ
クタル次元が最大となる閾値は中央値付近になるという
性質を用いるようにしたものである。即ち、前記実施例
のように閾値を変化させ、小さい方のパラメータ値とそ
の閾値での2値画像とを常に保存しておくものである。
まず、前述の場合と同様にスキヤナ3から多値画像を
読取り、多値イメージメモリ4に保有する。そして、2
値化部5により多値イメージメモリ4から16階調の多値
画像を読込み、閾値t=8(中心値)とし、この閾値t
=8以上を黒、それ以外を白とする2値画像を生成し、
2値イメージメモリ16中の(1)の方に保存する。そし
て、この2値イメージメモリ16中の(1)に保有された
画像全体に対し、黒画素数カウント部7において黒画素
数及び粗視化された再の黒画素数を計数し、それらの計
数結果を黒画素数メモリ8に保有する。次に、パラメー
タ計算部9において、閾値t=8の時のフラクタル次元
なるパラメータPt=P8を計算する。このパラメータPt=
P8をパラメータメモリ15中のNo.(1)の方に保有す
る。
次に、今度は閾値t=7とし、同様の処理を繰返し
(但し、2値イメージメモリ16中の(2)の方が用いら
れる)、閾値t=7に対するパラメータPt=P7を計算
し、このパラメータPt=P7をパラメータメモリ15中の他
方のNo.(2)の方に保有する。そして、パラメータメ
モリ15中のNo.(1)のものとNo.(2)のものとの大小
を比較し、小さい方の閾値を求める。もし、新しい閾値
の方が小さければ、その閾値でのパラメータ値Ptを保存
し、閾値tを1つ減らして、前述の場合と同様に、閾値
対応のパラメータ値Ptを求め、前の閾値の方が小さくな
るまで(Pt<Pminでなくなるまで)、これを繰返す。こ
の時、2値画像はパラメータ値の大きかつた方の閾値に
よる2値イメージメモリ16中の(1)又は(2)に上書
きされる。また、前の閾値tの方が小さければ、閾値t
を9にし、同様の処理を繰返す。この場合も、パラメー
タ値Ptを保存するのは、常に小さい方とする。このよう
な9以上の閾値tに対しては、もし、新しい閾値の方か
小さければ、閾値tを1つ増やし、同様に閾値対応のパ
ラメータ値Ptを求める処理を行い、前の閾値の方が小さ
くなるまで、これを繰返す。
このような処理後、最後に残つた閾値tがパラメータ
値Ptの最小となるもの(Pmin)でるので、これを閾値Tm
inとし、この閾値Tminを最適閾値Tとする。この時、こ
の最適閾値Tによる2値画像は2つの2値イメージメモ
リ16中の(1)又は(2)の何れかに保存されている筈
であるので、この2値画像を2値画像出力部2に出力
し、さらに文字認識部13などに送出する。
発明の効果 本発明は、上述したように構成したので、印字状態の
良くない原稿に対してもその原稿の濃度に応じた最適な
2値化の閾値を自動的に設定することができ、認識率を
向上・安定させることができ、特に、請求項2又は3記
載の発明によれば、黒画素数や粗視化された際の黒画素
数の計数時にのみ2値画像をメモリに保有させることに
より、2値画像用のメモリを節約することができ、ま
た、フラクタル次元なるパラメータが閾値変化特性にお
いて、パラメータ値が最大となる閾値は中心値付近とな
る性質を持つ点に着目した、請求項3記載の発明によれ
ば、閾値を中心値から変化させてフラクタル次元なるパ
ラメータを計算し、当該パラメータ値が常に小さい方の
閾値とそのパラメータ値とを保有し、パラメータ値が最
小となる当該閾値に注目するようにしたので、最適閾値
を求める処理の高速化を図ることもできる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第3図は請求項1記載の発明の一実施例を
示すもので、第1図はブロツク図、第2図はフローチヤ
ート、第3図は粗視化についての説明図、第4図及び第
5図は請求項2記載の発明の一実施例を示すもので、第
4図はブロツク図、第5図はフローチヤート、第6図な
いし第8図は請求項3記載の発明の一実施例を示すもの
で、第6図は閾値に対するフラクタル次元変化の特性
図、第7図はブロツク図、第8図はフローチヤート、第
9図は本発明の他の実施例を示すブロツク図である。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】多値量子化された画像に対して白黒2値の
    画像に変換するパターン認識装置における最適2値化方
    法において、複数の閾値で画像を2値化し、各閾値での
    2値画像を常にメモリに保有し、各閾値での黒画素数と
    粗視化した時の各閾値での黒画素数とを計数し、これら
    の黒画素数に基づき画像のフラクタル次元なるパラメー
    タを計算し、当該パラメータ値が極小となる閾値から最
    適閾値を求め、この最適閾値による2値画像を出力させ
    るようにしたことを特徴とする最適2値化方法。
  2. 【請求項2】多値量子化された画像に対して白黒2値の
    画像に変換するパターン認識装置における最適2値化方
    法において、複数の閾値で画像を2値化し、各閾値での
    黒画素数と粗視化した時の各閾値での黒画素数とを計数
    する時のみ各閾値での2値画像をメモリに保有して、各
    閾値での黒画素数と粗視化した時の各閾値での黒画素数
    との計数値に基づき画像のフラクタル次元なるパラメー
    タを計算し、当該パラメータ値が極小となる閾値から最
    適閾値を求め、当該最適閾値で画像を再び2値化して2
    値画像を出力させるようにしたことを特徴とする最適2
    値化方法。
  3. 【請求項3】多値量子化された画像に対して白黒2値の
    画像に変換するパターン認識装置における最適2値化方
    法において、複数の閾値で画像を2値化し、各閾値での
    黒画素数と粗視化した時の各閾値での黒画素数とを計数
    する時のみ各閾値での2値画像をメモリに保有し、閾値
    を中心値から変化させてその閾値での黒画素数と粗視化
    した時の各閾値での黒画素数との計数値に基づき画像の
    フラクタル次元なるパラメータを計算し、当該パラメー
    タ値が常に小さい方の閾値とそのパラメータ値とを保有
    し、パラメータ値が極小となる閾値を最適閾値として、
    画像を再び2値化して2値画像を出力させるようにした
    ことを特徴とする最適2値化方法。
JP1011480A 1989-01-20 1989-01-20 最適2値化方法 Expired - Fee Related JP2910926B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1011480A JP2910926B2 (ja) 1989-01-20 1989-01-20 最適2値化方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1011480A JP2910926B2 (ja) 1989-01-20 1989-01-20 最適2値化方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH02191086A JPH02191086A (ja) 1990-07-26
JP2910926B2 true JP2910926B2 (ja) 1999-06-23

Family

ID=11779223

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1011480A Expired - Fee Related JP2910926B2 (ja) 1989-01-20 1989-01-20 最適2値化方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2910926B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111222511B (zh) * 2020-04-13 2020-07-24 中山大学 一种红外无人机目标检测方法及系统

Also Published As

Publication number Publication date
JPH02191086A (ja) 1990-07-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3686439B2 (ja) デジタル・イメージのフォト領域検出システム、及び方法
JP2001251507A (ja) 画像処理装置
JPH1084475A (ja) 画像領域判別方法および画像処理装置
JP3772262B2 (ja) 画像の型を識別する方法
JP2910926B2 (ja) 最適2値化方法
JPH0224787A (ja) 最適2値化方法
JPH0888770A (ja) 画像処理装置
CA2215555C (en) Image processing device
JPH06284281A (ja) 画像処理装置
JP2972500B2 (ja) 解像度適応制御装置
JPS61225975A (ja) 2値信号への変換方法
JP3966448B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、該方法を実行するプログラムおよび該プログラムを記録した記録媒体
JPH05284356A (ja) 画像情報2値化方法および画像情報2値化
JP2937603B2 (ja) 画像データ読み取り装置における画像データの2値化判別方法
JP3032238B2 (ja) 画像処理装置
JP4469511B2 (ja) 画像処理方法
JPH0546749B2 (ja)
JP3036244B2 (ja) 画像信号処理装置
JP3605773B2 (ja) 画像領域判別装置
JPH06103399A (ja) 画像処理装置
JP3344115B2 (ja) 画像処理装置
JPH02186876A (ja) 画像処理装置
JPH0618439B2 (ja) 画像処理装置
JPS63197171A (ja) デイジタル複写機
JPH03218590A (ja) 最適2値化方法

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees