JP2972500B2 - 解像度適応制御装置 - Google Patents

解像度適応制御装置

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JP2972500B2
JP2972500B2 JP5227680A JP22768093A JP2972500B2 JP 2972500 B2 JP2972500 B2 JP 2972500B2 JP 5227680 A JP5227680 A JP 5227680A JP 22768093 A JP22768093 A JP 22768093A JP 2972500 B2 JP2972500 B2 JP 2972500B2
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茂孝 小川
直子 日下
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は解像度適応制御装置に関
し、特に文字、線図形および背景、ならびに中間調とし
ての写真のうちの少なくとも一つを含む原画を二値化し
て蓄積・伝送するファクシミリ装置もしくはディジタル
画像読取装置における解像度、濃度ならびに中間調処理
におけるフィルタリング処理の最適化を図った解像度適
応制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的にこの種の原画の画像は、X方向
とY方向との格子状に配置された画素によって構成され
る。たとえばファクシミリ装置では、主走査方向(X方
向)の画素密度(画素数/mm)と副走査方向(Y方
向)の走査線密度とによって解像度が定義されている。
解像度とともに利用される濃度は、同一解像度であって
も白レベルと黒レベルとの含む程度によって異る明暗の
尺度であり、さらにフィルタリング処理のフィルタリン
グ条件の差異は写真の如き中間調原画の再現におけるぼ
かしや文字、線図形おける強調程度の大小を設定す
る。
【0003】従来のファクシミリ装置の動作について、
図3を参照して説明する。
【0004】図3に示すように、従来のファクシミリ装
置では、原稿10を原稿読取部20が多値データ201
として読み込み、これに二値化画処理部30にて画処理
を施して白と黒の二値データ301に変換した後データ
圧縮部40で符号処理によるデータ圧縮を施して圧縮デ
ータ401となし、これらのデータをデータ記憶部50
に蓄積するかまたは伝送部60により回線へ送出する。
この場合、データ圧縮部40において、MH(モデファ
イド・ハフマン)方式やMR(モデファイド・リード)
方式等の符号処理によってデータ圧縮を図り、蓄積・伝
送処理の効率化を確保している。また二値データ301
に対して主走査方向および副走査方向の解像度を必要に
応じて自動的に変化させて画データの削減を行ってい
る。
【0005】ここで、画像の冗長性に着目して解像度を
制御してデータの圧縮を図る従来の代表的方式について
のいくつかを説明する。
【0006】例えば、特開昭59−11068号公報の
「情報密度適応解像度変換方式」では、走査方向の二値
データの白から黒、および黒から白の変化点の数を計数
し、この変化点数と、あらかじめ定めた基準値とを比較
し、その判定結果によって解像度を変化させてデータ圧
縮を行っている。
【0007】また、特開昭58−54777号公報の
「1次元符号化方式のファクシミリ装置における自動線
密度切替制御方式」では、走査方向の二値データを一次
元符号化処理(MH方式符号化処理)し、その符号量と
あらかじめ定めた基準符号量とを比較した判定結果にも
とづいて解像度を制御している。
【0008】さらに、特開昭58−54778号公報の
「2次元符号化方式のファクシミリ装置における自動線
密度切替制御方式」では、主走査方向および副走査方向
の二値データを二次元符号化処理(MR方式符号化処
理)し、その符号量とあらかじめ定めておいた基準符号
量とを比較した判定結果にもとづいて解像度を制御して
いる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の解像度
の制御方式には、それぞれ次のような欠点がある。
【0010】特開昭59−11068号公報の「情報密
度適応解像度変換方式」による一行当たりの変化点数に
よる解像度制御方式では、画像の局所的な複雑さが推論
できないという欠点がある。
【0011】図4は、局所的に複雑でない場合(a)お
よび局所的に複雑な場合(b)の変化点数の説明図であ
る。図4(a),(b)いずれも変化点数は10であ
る。しかしながら、(b)の方が局所的には複雑であり
情報密度は大きい。すなわち、単に変化点の数だけでは
局所的な複雑さを推論できないことになる。
【0012】また、特開昭58−54777号公報の
「1次元符号化方式のファクシミリ装置における自動線
密度切替制御方式」では、一次元符号化処理(MH方式
符号化処理)による解像度制御方式では符号化処理自体
で符号量が余り増えないように工夫されているため、情
報密度と符号量とが正確に比例しないという欠点があ
る。図5に一次元符号化方式のターミネート符号の一部
を示す。図5からもわかるように特に黒ランレングスが
2〜3の場合では2ビットの符号語となっている。した
がって、白や黒の画素が2乃至3個の場合でも、全体の
符号量が抑えられることになる。
【0013】さらに、特開昭58−54778号公報の
「2次元符号化方式のファクシミリ装置における自動線
密度切替方式」の解像度制御方式でも、上述した一次元
符号化処理の場合と同様なことが言え、情報密度と符号
量とが正確に比例しないという欠点がある。二次元符号
化方式では、参照となる最初の1行は一次元符号化され
るので、上述の内容と同じことが言える。さらに、それ
に続く行を、それぞれ前の行を参照して変化する位置に
よって符号化を行うため、特に主走査方向の情報密度と
符号量との高い相関を確保することができない。
【0014】本発明の目的は上述した欠点を除去し、局
所的な複雑さを正確に把握して定量化し、かつ情報密度
と符号量との高い相関を確保した解像度制御可能な解像
度適応制御装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の解像度適応制御
装置は、文字、線図形および背景ならびに写真のうちの
少なくとも一つを含む原画を二値化して二値の画像とし
かつ主走査方向と副走査方向の少なくともいずれか一方
の解像度を可変制御しうるファクシミリ装置において、
原稿を濃淡画像として読み取る原稿読取手段と、読み取
った濃淡画像データを二値データとして変換出力する二
値化処理手段と、前記二値データの変化点を検出しこの
変化点から得る特定ランレングスのパターンの数を計数
した計数値と予め定めた基準値とを比較することにより
解像度を判定し判定結果を出力する解像度判定手段と、
前記判定結果により解像度を切り替える解像度切替手段
と、前記二値データを圧縮するデータ圧縮手段と、この
データ圧縮手段が出力する圧縮データおよび前記二値デ
ータを蓄積するデータ記憶手段と、前記圧縮データを回
線に出力するデータ伝送手段とから構成したことを特徴
としている。
【0016】また、文字、線図形および背景ならびに写
真のうちの少なくとも一つを含む原画を二値化して二値
画像となし前記二値画像の蓄積と伝送とを行なうファク
シミリ装置もしくはディジタル画像読取装置において、
原稿を濃淡画像として読み取る原稿読取手段と、読み取
った濃淡画像データを二値データとして変換出力する二
値化処理手段と、前記二値データの変化点を検出しこの
変化点から得る特定ランレングスのパターンの数を計数
した計数値と予め定めた基準値とを比較することにより
領域の種別を分類し領域判定結果を出力する領域判定手
段と、前記領域判定結果により濃度を切り替える濃度切
替手段と、前記領域判定結果により画像処理方式を切り
替える画像処理切替手段と、前記領域判定結果により解
像度を切り替える解像度切替手段と、前記濃淡画像デー
タの濃度を変化させる濃度変換処理手段と、この濃度変
化した画像に平滑処理を行う平滑化処理手段と、この平
滑化された画像に強調処理を行う鮮鋭化処理手段と、前
記画像処理切替手段の制御により選択され前記強調処理
された画像の処理を行う第1および第2の二値化画像処
理手段と、これら二値化画像処理手段のいずれかを選択
する方式選択手段と、この選択した画像を前記解像度切
替手段の制御により解像度の切り替えを行う解像度切替
手段と、この切り替えられた解像度の画像データを圧縮
するデータ圧縮手段と、このデータ圧縮手段が出力する
圧縮データを蓄積するデータ記憶手段と、前記圧縮デー
タを回線に出力するデータ伝送手段とから構成したこと
を特徴としている。
【0017】前記解像度判定手段が、前記二値データの
変化点を検出する変化点検出部と、予め定めた特定のパ
ターンを抽出する特定パターン抽出部と、抽出した特定
パターンの数を計数しパターン計数値を出力するパター
ンカウンタと、前記パターン計数値と予め設定した基準
値とを比較し解像度を判定した前記判定結果を出力する
解像度判定部とを有することを特徴としている。また、
前記領域判定手段が、前記二値データの変化点を検出す
る変化点検出部と、予め定めた特定のパターンを抽出す
る特定パターン抽出部と、抽出した特定パターンの数を
計数しパターン計数値を出力するパターンカウンタと、
前記パターン計数値と予め設定した基準値とを比較し対
象とする領域の種別を分類し前記領域判定結果を出力す
る領域判定部とを有することを特徴としている。
【0018】
【実施例】次に、本発明について図面を参照して説明す
る。図1は、本発明の第一の実施例の構成図である。本
第一の実施例は、原稿10を濃淡画像として読み取る原
稿読取部20と、読み取った濃淡画像を二値データ30
1に変換処理する二値化画処理部30と、本発明に直接
かかわる解像度自動判定回路70および解像度自動判定
回路70からの判定結果701により解像度を主方向走
査ごとに逐次適応制御する解像度切替画処理部80と、
二値データ301を圧縮するデータ圧縮部40と、二値
データ301または圧縮データ401を蓄えておくデー
タ記憶部50と、二値データの圧縮データ401を回線
へ送出する伝送部60とを有する。
【0019】さらに、解像度自動判定回路70は、二値
データ301の変化点を検出する変化点検出部710
と、あらかじめ定めておいた特定ランレングスのパター
ンを抽出する特定ランレングス抽出部720と、抽出し
た特定ランレングスのパターンの数を計数して特定ラン
レングスパターン数731として出力する特定ランレン
グス・カウンタ730、特定ランレングスパターンの数
を計数して特定ランレングスパターン数731とあらか
じめ定めておいた基準値とを比較して、適切な解像度の
判定を行う解像度判定部740とを有する。
【0020】いま、たとえばファクシミリ装置で主走査
方向に原画を走査処理する場合を考えてみる。原稿10
を、原稿読取部20で読み込み多値データ201として
出力する。二値化画処理部30にて多値データ201を
二値データ301に変換処理する。解像度自動判定回路
70は、二値データ301の情報密度いわゆる「画像の
局所的な複雑さ」を判定し、判定結果701を解像度切
替画処理部80に送出する。解像度切替画処理部80
は、適切な解像度に調整・変換した解像度切替出力80
1として送出する。さらに、この解像度切替出力801
をデータ圧縮部40にて圧縮処理し、データ記憶部50
に蓄積するか、伝送部60へ送出する。
【0021】次に解像度自動判定回路70の動作につい
て説明する。
【0022】変化点検出部710は、主走査方向の二値
データ301において、画素が白から黒へ、または黒か
ら白へと変化する変化点を探索する。特定ランレングス
抽出部720は、二値の画データ301の変化点によ
り、白または黒の画素の連続数を演算してそれぞれのラ
ンレングスを求め、これらランレングスからあらかじめ
設定しておいた特定のランレングスや配列パターンを抽
出し、特定ランレングス・カウンタ730によってそれ
らの数を計数する。こうして得られる値は特定ランレン
グスパターン数731であり、情報密度すなわち画像の
局所的な複雑さの定量的数値とも言える。そして、この
数値と、あらかじめ定めた基準値とを比較することによ
り読み込んだ原稿10の解像度を判定する。
【0023】原稿に書かれた文字、図形や写真は、これ
らを走査した画データに反映し、白と黒の値をとる。ま
た走査線を横切る線要素が少ない場合には、変化点も少
なくなる。小さな文字や字画の多い漢字などでは文字の
線要素の幅や線要素間の間隔は小さくなり、たとえば解
像度が8画素/mmの場合で走査した場合では、数画素
以下のランレングスのパターンが多くなる。また、ファ
クシミリ装置では写真などの中間調部分の処理に面積階
調法等の疑似中間調再現処理を用いる。
【0024】この疑似中間調再現処理の手法としては、
通常面積階調法と呼ばれる手法が利用されている。この
面積階調法は、0をオフ、1をオンとして表現する2値
の表示のみ可能な表示装置やプリンタ装置を用いて濃淡
画像を再現したい場合に、画像内のオン(黒)を表現す
る1の割合を変化させて階調を再現させるものであり、
濃度パターン法やディザ法として知られる独立決定法と
しての組織的ディザ法および条件は決定法としての誤差
拡散法が一般的に利用されている。
【0025】濃度パターン法では、原画像の一画素に縦
横それぞれnドットのサブマトリックスを対応させ、画
素の濃度をサブマトリックスの含む黒の占有面積率で再
現するものである。
【0026】また、組織的ディザ法では、ディザマトリ
ックスと呼ばれるサブマトリックスを原画像全体に重ね
合わせ、対応するディザマトリックスに付与したしきい
値と比較してその大小によって二値化するものである。
【0027】さらに、広義のディザ法の条件付決定法と
して誤差拡散法や平均誤差最小法があるが、これら両手
法は画像の端の扱いを除けば結果的には等価な手法と言
える。誤差拡散法は原画像と出力画像との濃度差が平均
として少なくなるように重み付けフイルタ(マトリック
ス)であるサブマトリックス内の画素の二値化結果とそ
の画素の濃度との誤差をたたみ込み演算して注目画素の
濃度を補じし、しきい値処理するものである。
【0028】なお、上述した擬似中間調再現処理につい
ては、たとえば、高木・下田監修「画像解析ハンドブッ
ク」、東京大学出版会、1991などに詳述されてい
る。
【0029】上述した諸手法による中間調再現処理にお
いて、濃度パターン法の場合には白画素と黒画素の出現
周期がサブマトリックスの単位に依存し、たとえばサブ
マトリックスのサイズが4×4画素の場合は4画素以下
のランレングスの出現形態(パターン)が多く存在する
ことになる。また、誤差拡散法では、注目画素の近傍に
ある画素の二値化の際の誤差量を重み付けして注目画素
の濃度を補正して二値にしきい値処理することから、処
理に必要な重み付け係数マトリックスによる周期性は顕
著に見られないが、原画素の濃度に応じた数画素以下の
ランレングスのパターンが出現するというパターン特徴
があり、さらに組織的ディザ法にもディザマトリックス
の原画像との重合によるランレングスのパターン特徴が
ある。
【0030】出現ランレングスに関する上述した特徴か
ら、細かな解像度を必要とするような小さな文字や複雑
な線図形の多い原稿、ならびに写真などの中間調部分の
混じる原稿については1乃至4画素程度のランレングス
をもつ特定パターンを抽出することで局所的な情報密
度、すなわち原稿における局所的な複雑さを推定するこ
とができる。また、この特定パターンの数を計数し、あ
らかじめ設定しておいた基準値と比較することによって
最適な解像度を推定することができる。さらに、この主
走査方向の局所的な複雑さについて行単位の連続性まで
考慮すれば、雑音に対して強くなり、より正確な判定が
できることになる。
【0031】なお以上の説明においては、解像度の判定
結果701により解像度切替画処理部80が走査の行単
位またはページ単位で蓄積・伝送する画像を適切な解像
度に調整するとしたのは一実施例に過ぎず、この変形も
種種考えられ、たとえば原稿読取部20により、原稿1
0を適切な解像度で読み直す処理を行うことや次の行ま
たはページの読取解像度を指定することなども容易に実
施しうることは明らかである。
【0032】図2は本発明の第二の実施例の構成図であ
る。本第二の実施例は、原稿10を読み取る原稿読取部
20と、読み取った濃淡画像の多値データ201を二値
画像に変換処理する二値化画処理部30と、読み取った
領域の種別を判定する領域判別回路90と、領域判別回
路90からの判定結果901により濃度切替の制御を行
濃度切替制御部600と、画処理方式の切替制御を行
う画処理方式切替制御部610と、解像度の切替制御を
行う解像度切替制御部620と、解像度切替処理を施す
解像度切替画処理部690と、読み取った濃淡画像の濃
度を変化させる濃度変換処理部630と、濃淡画像に対
して平滑化の処理を施す平滑化処理部640と、濃淡画
像の線要素等を強調処理する鮮鋭化処理部650と、異
った画処理方式で二値化することのできる二値化画処理
方式部(A)660及び二値化画処理方式部(B)67
0と、方式選択回路680と、二値の画データの圧縮処
理を行うデータ圧縮部40と、二値の画データまたは圧
縮データを蓄えておくデータ記憶部50と画データを回
線へ送出するための伝送部60とを有する。
【0033】なお、領域判別回路90は、二値の画デー
タの変化点検出部910と、あらかじめ定めておいた特
定ランレングスのパターンを抽出する特定ランレングス
抽出部920と、特定ランレングスのパターンの数を計
数する特定ランレングス・カウンタ930と、特定ラン
レングスパターン数931とあらかじめ定めておいた基
準値との比較によって対象とする領域の種別を分類する
領域判定部940とを有する。
【0034】図1に示す第一の実施例と同様に、ファク
シミリ装置で主走査方向に画データを処理する場合を考
えてみる。
【0035】原稿10を、原稿読取部20で読み込み、
二値化画処理部30にて領域の判定のための二値化処理
を行わない二値画像301を出力する。領域判定回路9
0が対象とする領域の原稿の種類の推定を行い、この判
定結果901を濃度切替制御部600と画処理方式切替
制御部610と解像度切替制御部620とに通知する。
【0036】濃度変換処理部630は、濃度切替制御部
600の指示によって原稿読取部20が読み取った濃淡
画像としての多値データ201の濃度を変換処理する。
平滑化処理部640は、画処理方式切替制御部610の
指示によって濃淡画像を平滑化するパラメータを変化さ
せる。また鮮鋭化処理部650は、濃淡画像を鮮鋭化す
るパラメータを変化させる。さらに二値化画処理方式部
(A)660と二値化画処理方式部(B)670とはそ
れぞれ、異った画処理方式で二値化したもののうち適当
な一方を方式選択回路680にて選択する。上述した二
つの二値化画処理方式部は、あらかじめ運用目的に基づ
いて設定される。解像度切替画処理部690は、解像度
切替制御部620の指示によって、二値画像の主走査方
向と副走査方向との少なくともいずれか一方向の解像度
の変換が可能である。さらに、この画データをデータ圧
縮部40にて圧縮処理して、データ記憶部50に蓄積す
るか、もしくは伝送部60にて回線へ送出する。
【0037】次に、領域判別回路90の動作について説
明する。変化点検出部910は、二値データ301にお
ける主走査方向に対して画素が白から黒へ、または黒か
ら白へと変化する変化点を探索する。特定ランレングス
抽出部920は、二値データ301の変化点から白また
は黒の画素の連続数を演算し、あらかじめ設定しておい
た特定のランレングスや配列パターンを抽出し、特定ラ
ンレングス・カウンタ930によってそれらの数を計数
する。前述した第一の実施例でも述べたように、抽出し
たこれら特定ランレングスは、細かい文字や中間調部分
に多く存在する。したがって、設定のしかたによって、
対象とする領域に細かい文字があるのか、写真などの中
間調のものがあるのか、背景に相当するところなのかが
判定できる。
【0038】次に判定した領域によりどのような処理を
行うのかを実例をあげて説明する。例えば、細かな文字
の多い領域では、読み取った濃淡画像の濃度を濃くなる
ように変換処理し、平滑化処理は抑え、鮮鋭化処理につ
いては強いパラメータを使用し、二値化画処理は移動平
均法によるしきい値処理を行う二値化画処理方式部
(A)660を選択する。さらに、解像度については、
細かな解像度とする。
【0039】また、大きな文字の領域や背景の領域で
は、解像度については主走査方向と副走査方向の少なく
ともいずれか一方向で単純間引きや平均化処理等による
間引きによってデータの絶対量を削減することを解像度
切替画処理部690にて行う。
【0040】さらに、写真部分では濃度の変換処理は行
わず、平滑化処理で強いパラメータを使用し、鮮鋭化処
理は抑え誤差拡散法による中間調再現処理を行う二値化
画処理方式(B)670を選択して解像度は細かな設定
とする。
【0041】他に、淡い色のついた原稿に文字がかかれ
ている場合では背景にあたる部分の濃度を下げ、文字の
部分とのコントラストを確保することも考えられる。
【0042】このようにして、領域判定回路90によっ
て、対象とする領域またはそのページがどのような原稿
なのかを推論し、それに好適な画処理を選択することが
可能となる。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、原画を読
み取って二値データとして出力するファクシミリ装置も
しくはディジタル画像読取装置において、読み取る原稿
における文字や図形の大小および量、または写真などの
中間調部分の量を局所的な複雑さとして定量化し、これ
を所定の基準値と比較することによって必要かつ十分な
解像度を著しく正確に判定できるとともに、情報密度の
小さい場合に低解像度として発生する符号量を少なく
し、通信時間の短縮と記憶部の容量の削減とが確保でき
る効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施例の構成図である。
【図2】本発明の第二の実施例の構成図である。
【図3】従来のファクシミリ装置の構成図である。
【図4】局所的に複雑でない場合(a)および局所的に
複雑な場合(b)の変化点数の説明図である。
【図5】一次元符号化方式のターミネート符号の一部を
示す図である。
【符号の説明】
10 原稿 20 原稿読取部 30 二値化画処理部 40 データ圧縮部 50 データ記憶部 60 伝送部 70 解像度自動判定回路 80 解像度切替画処理部 90 領域判別回路 600 濃度切替制御部 610 画処理方式切替制御部 620 解像度切替制御部 630 濃度変換処理部 640 平滑化処理部 650 鮮鋭化処理部 660 二値化画処理方式部(A)670 二値化画処理方式部(B) 680 方式選択回路 690 解像度切替画処理部 710,910 変化点検出部 720,920 特定ランレングス抽出部 730,930 特定ランレングス・カウンタ740 解像度判定部 940 領域判定部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 八木 大亮 静岡県掛川市下俣4番2 静岡日本電気 株式会社内 (56)参考文献 実開 平5−46174(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04N 1/387 - 1/393 H04N 1/40 - 1/409

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 文字、線図形および背景ならびに写真の
    うちの少なくとも一つを含む原画を二値化して二値の画
    像としかつ主走査方向と副走査方向の少なくともいずれ
    か一方の解像度を可変制御しうるファクシミリ装置にお
    いて、 原稿を濃淡画像として読み取る原稿読取手段と、読み取
    った濃淡画像データを二値データとして変換出力する二
    値化処理手段と、前記二値データの変化点を検出しこの
    変化点から得る特定ランレングスのパターンの数を計数
    した計数値と予め定めた基準値とを比較することにより
    解像度を判定し判定結果を出力する解像度判定手段と、
    前記判定結果により解像度を切り替える解像度切替手段
    と、前記二値データを圧縮するデータ圧縮手段と、この
    データ圧縮手段が出力する圧縮データおよび前記二値デ
    ータを蓄積するデータ記憶手段と、前記圧縮データを回
    線に出力するデータ伝送手段とから構成したことを特徴
    とする解像度適応制御装置。
  2. 【請求項2】 文字、線図形および背景ならびに写真の
    うちの少なくとも一つを含む原画を二値化して二値画像
    となし前記二値画像の蓄積と伝送とを行なうファクシミ
    リ装置もしくはディジタル画像読取装置において、 原稿を濃淡画像として読み取る原稿読取手段と、読み取
    った濃淡画像データを二値データとして変換出力する二
    値化処理手段と、前記二値データの変化点を検出しこの
    変化点から得る特定ランレングスのパターンの数を計数
    した計数値と予め定めた基準値とを比較することにより
    領域の種別を分類し領域判定結果を出力する領域判定手
    段と、前記領域判定結果により濃度を切り替える濃度切
    替手段と、前記領域判定結果により画像処理方式を切り
    替える画像処理切替手段と、前記領域判定結果により解
    像度を切り替える解像度切替手段と、前記濃淡画像デー
    タの濃度を変化させる濃度変換処理手段と、この濃度変
    化した画像に平滑処理を行う平滑化処理手段と、この平
    滑化された画像に強調処理を行う鮮鋭化処理手段と、前
    記画像処理切替手段の制御により選択され前記強調処理
    された画像の処理を行う第1および第2の二値化画像処
    理手段と、これら二値化画像処理手段のいずれかを選択
    する方式選択手段と、この選択した画像を前記解像度切
    替手段の制御により解像度の切り替えを行う解像度切替
    手段と、この切り替えられた解像度の画像データを圧縮
    するデータ圧縮手段と、このデータ圧縮手段が出力する
    圧縮データを蓄積するデータ記憶手段と、前記圧縮デー
    タを回線に出力するデータ伝送手段とから構成したこと
    を特徴とする解像度適応制御装置。
  3. 【請求項3】 前記解像度判定手段が、前記二値データ
    の変化点を検出する変化点検出部と、予め定めた特定の
    パターンを抽出する特定パターン抽出部と、抽出した特
    定パターンの数を計数しパターン計数値を出力するパタ
    ーンカウンタと、前記パターン計数値と予め設定した基
    準値とを比較し解像度を判定した前記判定結果を出力す
    る解像度判定部とを有することを特徴とする請求項1記
    載の解像度適応制御装置。
  4. 【請求項4】 前記領域判定手段が、前記二値データの
    変化点を検出する変化点検出部と、予め定めた特定のパ
    ターンを抽出する特定パターン抽出部と、抽出した特定
    パターンの数を計数しパターン計数値を出力するパター
    ンカウンタと、前記パターン計数値と予め設定した基準
    値とを比較し対象とする領域の種別を分類し前記領域判
    定結果を出力する領域判定部とを有することを特徴とす
    る請求項2記載の解像度適応制御装置。
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