JP3791129B2 - 画像識別装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像の各領域の特性を識別する画像識別技術に関し、とくに画像の特性に応じて複数の符号化方式を切り替える適応符号化の前処理として利用できる画像識別技術に関する。本発明は、とくに、ページ記述言語(以下、PDLという)から生成される画像とスキャナからスキャンインした画像が混在する画像を入力して、符号化する装置において、PDL生成画像に適した符号化方式の適用領域を識別する場合に適用可能な画像識別技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
まず、関連する技術について説明する。
1.可逆符号化方式と非可逆符号化方式
ディジタル画像には、コンピュータで生成されるCG(コンピュータ・グラフィックス)画像やPDLで記述されるビジネスグラフィックス(以下、PDL画像と総称する)、スキャナからスキャンインした画像(以下、自然画像という)、および、PDL画像と自然画像が混在する画像がある。
【0003】
PDL画像は、ある画素値の線や面を多数上書きすることによって生成される画像であるため、特定の方向に同一画素が連続する確率が高く、画素値の変化が急峻でエッジがはっきりしているという特性をもつ。この特性によって、PDL画像は可逆符号化方式で効率よく圧縮できる。非可逆符号化方式でPDL画像を圧縮するとエッジがぼけるなど画質劣化を生じやすい。
【0004】
一方、自然画像にはノイズが含まれ、画素値が局所的に変化することが多く、エッジがはっきりしていないという特性をもつ。非可逆符号化方式は画像データから画質に影響しない冗長成分を除去するが、可逆符号化方式はノイズや局所的な画素変化による冗長成分を除去しない。このため、同一画素が連続しない自然画像を可逆符号化方式で圧縮すると圧縮率は低くなる。自然画像は非可逆符号化方式でなければ効率よく圧縮できない。
【0005】
以上から理解されるように、PDL画像と自然画像が混在する画像を符号化する場合は、ページ内で画像の特性に応じて符号化方式を切り替えなければ効率よく圧縮できない。可逆符号化方式は画質を劣化させず符号化できるため、特に可逆符号化方式で効率よく圧縮できる領域を識別することが望ましい。
【0006】
PDL画像と自然画像の領域を示す識別情報があらかじめ与えられている場合は、識別情報に基づいて符号化処理を切り替えればよい。識別情報がない場合、例えば、PDL画像と自然画像の混在する画像をラスタデータとして入力した場合は、符号化処理を実施する前に可逆符号化領域を識別する必要がある。
【0007】
自然画像でも同一画素が連続する場合は、可逆符号化方式で効率良く圧縮できる。すなわち、PDL画像と自然画像が混在しない場合でも局所的な特性の変動に応じて各符号化方式が対応する。したがって、PDL画像や自然画像の種別によらず、可逆符号化方式で効率良く符号化できる領域を識別することが望ましい。
【0008】
以上は符号化効率を向上することを目的とした符号化方式の切り替えであるが、その他に画質を向上することを目的とした符号化方式の切り替えがある。例えば、文字と写真が混在する画像から文字領域を切り出して、文字領域をエッジが劣化しないように可逆符号化し、写真領域は非可逆符号化方式で符号化する。文字領域はエッジ情報、写真領域は階調情報が各々の領域を識別する特性である。
【0009】
符号化以外の処理においても画像の特性に合わせて処理を切り替える。例えば、網点と非網点が混在する画像を解像度の低いプリンターで出力する場合、モアレが発生しないように網点領域を平滑化する。網点は2値の面積階調で表され、網点の数は網点周期と領域面積に依存する特性がある。
【0010】
上記で説明したように、画像の特性に応じた切り替え処理は様々であるが、いずれも、画像の特性に着目して領域を識別する技術を前提としている。
2.網点領域の識別
特性の異なる領域を識別する従来技術として、網点と非網点が混在する画像において網点領域を識別する技術がある。例えば、特開平2−103685公報には、あらかじめ定められたブロック内において、黒画素が連結する領域(以下、黒領域)と白画素が連結する領域(以下、白領域)の数に基づいて、網点領域を識別する方法が記載されている。
【0011】
網点は、黒領域の大きさによる面積階調で濃度を表す。濃度が低い領域は、ほとんどが白領域であり、それぞれの黒領域は孤立しているため、領域数については黒領域のほうが白領域より多くなる。一方、濃度が高い領域では、逆に白領域のほうが黒領域より領域数が多くなる。
【0012】
黒領域と白領域の数を計測するために、黒と白についてブロックの平均濃度に応じた閾値を設け、画素値が黒の閾値より大きければ黒、白の閾値より小さければ白、黒と白の閾値間であれば灰に3値化して、ブロック内の黒領域と白領域を分離する。縦または横の2つの隣接画素の連結を線連結、縦と横に各2つずつ4つの隣接画素で面を構成する連結を面連結とすると、網点領域の黒領域または白領域の数は、画素数、線連結の数、面連結の数を計数して、以下の式で求めることができる。
【0013】
【数1】
(領域数)=(画素数)−(線連結の数)+(面連結の数)
上記の方式の利点は、ラベリングのように画素の連結を大域的に計算しなくても、局所的な線や面を数えるだけで領域数を計算できることである。
【0014】
網点領域では、領域数は網点の数であり網点の間隔で定められる。これに対して、非網点領域では、画像の内容によって領域数は変動する。このように、網点領域と非網点領域で領域数の特徴が異なることを利用して、網点領域を識別する。
【0015】
図6と図7を用いて、網点領域を識別する処理の概要を説明する。図6は、網点領域識別処理の構成図、図7は、領域数計測の説明図である。図6において、まず、画像情報51はバッファメモリ5aにストアされ、濃度データ52は動的3値化5bによって黒と灰と白に3値化される。次に、領域数計測5cは、あらかじめ定められたブロック単位に計算要素6c、6d、6e、6fを計数して、領域数を計測する。このとき、図7の6bの細線部で示すように計測対象領域の画素値と同じ画素値でブロックの周辺をマスクし、ブロックの縁に接している領域は数えない。白領域と黒領域について、それぞれ領域数を計測して領域数の多い方を採用し、あらかじめ定められた閾値と比較して、仮網点候補54を決定する。つづけて、5d、5e、5fの各補正処理により補正した結果から、網点領域と非網点領域に識別する。
3.多値のPDL画像と自然画像の識別
網点領域は2値の面積階調で表されるため、網点内での階調情報の変化は意味をもたない。また、文字領域も同様にエッジ情報のみ意味を持つ。このように、網点領域や文字領域は、画素値が変化するエッジが重要な画像情報であり、従来の画像識別はこの特性を利用していた。ところが、PDL画像と自然画像はいずれも階調情報の変化によって画像情報が表される。従来の画像識別では、階調情報の変化に対する特性を判定しないため、PDL画像と自然画像を識別できない。
【0016】
例えば、従来技術では、黒と白の閾値により画素値を黒、灰、白に3値化して黒領域と白領域に分離する。これをPDL画像と自然画像が混在する画像に適用すると、各閾値区分内の画素値は同一の値でマスクされるため、同一画素が連続するPDL画像の特性と画素値が局所的に変動する自然画像の特性を判定できなくなる。
【0017】
図8に同一画素が連続する領域を識別することができない例を示す。図8は、PDL画像と自然画像が混在する画像において、ある水平方向の画素値の変化を示す図である。7aはPDL画像と自然画像が混在する画像の例で、71は同一画素が連続するPDL画像の領域、72は画素値が変化する自然画像の領域である。7bはPDL画像領域の垂直方向の位置Bにおける水平方向の画素値、7cは自然画像領域の垂直方向の位置(B+1)における水平方向の画素値である。7b、7cとも水平方向の位置x1からx2までの画素値の変化を示している。この例では、画素値の3値化により、71のPDL画像と72の自然画像は両方とも灰領域となり、71のPDL画像の領域と72の自然画像の領域は同一領域として識別される。このように、画素値を3値化すると、PDL画像と自然画像が混在する画像において、同一画素が連続する領域を識別することはできない。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】
上記で説明したように従来の画像識別では、階調情報以外の特性を用いて領域識別を実施しているため、階調情報の特性が異なるPDL画像および自然画像が混在する画像に対して、可逆符号化領域を識別できない。
【0019】
本発明は、多値のPDL画像と自然画像が混在する画像の可逆符号化領域を識別することを目的とする。
【0020】
また、本発明は、多値画像の階調情報に基づく特性を識別し、この識別結果に応じて、符号化手法、プリント手法、その他画像処理の手法を最適化させることを目的としている。
【0021】
【課題を解決するための手段】
本発明においては、階調情報の変化に対する特性を判定するために各画素値ごとに同一画素が連続する領域を識別するようにしている。
【0022】
すなわち、本発明によれば、上述の目的を達成するために、画像識別装置に、入力された多値画像データの各画素をスキャンし、注目画素の値とスキャン済みの隣接画素の値とを比較し、同一値の画素どうしを結ぶ線連結の数を出力する線連結計数手段と、上記線連結計数手段から出力される線連結の数を入力し、所定の参照範囲内の画素に関する線連結の総数を計算し、上記線連結の総数を所定の閾値と比較し、この比較の結果に基づいて上記多値画像データの領域ごとの特性を識別する画像識別手段とを設けるようにしている。
【0023】
この構成においては、各画素値ごとに同一画素が連続する領域を識別することにより、多値画像データの階調情報の変化に対する特性を判定できる。そして、この階調情報の変化に基づいて、例えば、符号化手法の切り替えを行える。またプリントの手法を切り替える。
【0024】
また、この構成において、上記画像識別手段は、上記比較の結果に基づいて上記多値画像の領域の各々が可逆符号化領域がどうかを判別するようにしてもよい。また、上記多値画像データの解像度情報に基づいて、上記線連結の数を判定する参照範囲を設定するようにしてもよい。
【0025】
また、本発明によれば、上述の目的を達成するために、画像識別装置に、入力された多値画像データの画素の各々について、当該画素の値と、所定の方向の隣接画素の値とを比較し、同一値の画素どうしを結ぶ線連結の数を出力する線連結計数手段と、上記線連結計数手段から出力される線連結の数を入力し、所定の参照範囲内の画素に関する線連結の総数を計算し、上記線連結の総数を所定の閾値と比較し、この比較の結果に基づいて上記多値画像データの領域ごとの特性を識別する画像識別手段とを設けるようにしている。
【0026】
この構成においても、各画素値ごとに同一画素が連続する領域を識別することにより、多値画像データの階調情報の変化に対する特性を判定できる。
【0027】
また、本発明によれば、上述の目的を達成するために、画像識別装置に、入力された多値画像データについて、当該画素の値と、同一値の画素どうしで形成される領域を検出する手段と、所定の参照範囲内の上記領域の総数を計算し、上記総数に基づいて上記多値画像データの領域ごとの特性を識別する画像識別手段とを設けるようにしている。
【0028】
この構成においても、各画素値ごとに同一画素が連続する領域を識別することにより、多値画像データの階調情報の変化に対する特性を判定できる。
【0029】
さらに、本発明によれば、上述の目的を達成するために、多値画像符号化装置に、入力された多値画像データの画素の各々について、当該画素の値と、所定の方向の隣接画素の値とを比較し、同一値の画素どうしを結ぶ線連結の数を出力する線連結計数手段と、上記線連結計数手段から出力される線連結の数を入力し、所定の参照範囲内の画素に関する線連結の総数を計算し、上記線連結の総数を所定の閾値と比較し、この比較の結果に基づいて上記多値画像の領域の各々が可逆符号化領域がどうかを判別する手段と、上記判別結果に基づいて実行される可逆符号化手段とを設けている。
【0030】
この構成においては、各画素値ごとに同一画素が連続する領域を識別することにより、多値画像データの階調情報の変化に対する特性を判定できる。そして、同一画素値が連続する場合に選択的に可逆符号化を適用し、これによりPDL画像と自然画像とが混在する場合にも高圧縮率で符号化を行える。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を詳細に説明する。
【0032】
本発明においては、階調情報の変化の特性を各画素値ごとに判定するために、注目画素と隣接画素を比較して同一値であれば”1”、異なれば”0”に2値化し、注目画素毎に線連結の数を求める。そして、所定の範囲で線連結の数を計算して、同一画素が連続する領域の面の大きさを領域内の線連結の数で表す。可逆符号化領域の特性を同一画素が連続する方向を区別することなく線連結の数で判定して、可逆符号化領域を識別する。
【0033】
図1は、本発明の構成を示すものであり、この図において、画像識別装置は、線連結計数手段1a、画像識別手段1bおよび参照範囲制御手段1cを含んで構成されている。線連結計数手段1aは、多値画像データ11を受け取って各画素をスキャンし、注目画素の値とスキャン済みの隣接画素の値とを比較し、同一値であれば”1”、異なれば”0”に2値化して、注目画素毎に線連結の数12を出力する。画像識別手段1bは、線連結計数手段1aから出力される線連結の数12を受け取って、所定の参照範囲内における線連結の総数を計算して、所定の閾値との比較により可逆符号化領域を判定し、判定結果である識別情報13を出力する。参照範囲制御手段1cは、解像度情報14を入力し、線連結の数を判定する参照範囲15を解像度に応じて設定する。
【0034】
この構成においては、多値のPDL画像と自然画像が混在する画像に対して、可逆符号化領域を識別し、適応的な符号化を行える。また、解像度に応じて参照範囲を設定することにより、大域的特性に漸近した局所的な線連結の特性を識別することが可能になる。
【0035】
もちろん、本発明を符号化手法の切り替え以外にも適用することができる。例えば、印刷手法の切り替え、画像処理の切り替え等種々に適用できる。
【0036】
つぎに実施例を参照して本発明をさらに詳細に説明する。
[実施例1]
図2、図3、図4を用いて、本発明の実施例1を説明する。
【0037】
図2は、本発明の実施例1の構成図である。まず、図2を用いて識別処理の概要を説明する。なお、図2において、太線はデータ、細線は制御情報であることを示す。
【0038】
図2において、識別処理を行うには、まず、スキャナや伝送路から画像情報29を画像入力インタフェース2bに入力し、画素当たり8ビットの多値画像データ210としてバッファメモリ2cに出力した後、入力通知21を制御部2aに通知する。
【0039】
制御部2aは、入力通知21を受け取るとm画素×n画素のブロックに切り出すためのブロックアドレス22をバッファメモリ2cに指示する。バッファメモリ2cは、ブロックアドレス22に該当するブロック画像211をブロックメモリ2dに出力する。さらに制御部2aは、ブロックメモリ2dにスキャン指示23を送出し、さらにオイラー数計測器2eに計算指示25を送出する。また、制御部2aは、計算指示25の送出に先だってあらかじめブロックの画素数26をオイラー数計測器2eに設定しておく。
【0040】
ブロックメモリ2dは、制御部2aからのスキャン指示23により、ブロック内の画素を順次スキャンして、注目画素と図3の3aに示すテンプレートで参照される参照画素の画素データ212をオイラー数計測器2eに出力する。ブロック内のすべての画素のスキャンが終了するとブロックメモリ2dはスキャン終了通知24を制御部2aに通知する。
【0041】
オイラー数計測器2eは、制御部2aからの計算指示25により、図4に示す手順にしたがってオイラー数213を計測し、閾値判定器2fに出力する。
【0042】
制御部2aは、スキャン終了通知24を受け取ると、閾値判定器2fに所定の閾値28を設定し、判定指示27を送出する。
【0043】
閾値判定器2fは、制御部2aからの判定指示27により、オイラー数計測器2eによって計測されたブロック画像211のオイラー数213と閾値28を比較して、閾値以下であれば可逆符号化領域、閾値より大きければ非可逆符号化領域と識別し、それぞれに割当てられた所定の識別情報214を出力する。
【0044】
次に、図3、図4を用いて、オイラー数計測器2eの処理を説明する。
【0045】
図3は、線連結の説明図である。3aは、注目画素とスキャン済の隣接画素の値を比較するテンプレート、3bと3cは、2画素×2画素が同一画素である場合の線連結、3d〜3nは、線連結の数を計数する例である。線連結のオイラー数を計算するために、3bに示すように2画素×2画素が同一画素である場合は、連結を表す線が交わらないようにする。例えば、3bの線連結は、3cのように対角方向の線連結を画素36と画素37のみとし、画素35と画素38は同一画素であっても線連結であるとみなさない。
【0046】
3dに示すように3画素×3画素の参照範囲に3つの異なる画素値がある場合には以下のようにして参照範囲の総連結数が求められる。まず、左上から順にスキャンして、3e〜3mに示すように注目画素を移動させていく。3eの場合、3aのテンプレートに含まれる画素がないので、連結数は0である。3fの場合、注目画素の値がAであり、テンプレート3aに含まれる左側隣接画素の値が同じくAであるので、“1”の値となり、連結数は1となる。3gの場合も同様に連結数は1となる。3hの場合には、上と、右上の隣接画素がテンプレート3aに含まれるが、注目画素の値Bと異なる値Aをとるため、連結数は0となる。以下、同様にして3i、3j、3k、3lおよび3mの場合の連結数が、それぞれ、1、2、2、2および0になる。そして以上の線連結数を参照範囲にわたって累積して沿う連結数9をえる(3n)。
【0047】
図4は、m画素×n画素のブロック画像について、線連結のオイラー数を計数するフローチャートである。フローチャート中の枝数とは線連結の数を示す。
【0048】
オイラー数計測器2eは、線連結のオイラー数を計算する。図4において、m画素×n画素のブロック画像の各画素を、第0行から第(m−1)行まで各行毎に第0列から第(n−1)列までスキャンする。まず、ステップ4aで初期化を行い、ステップ4e、4s、4tで行番号を0から(m−1)までインクリメントする。またステップ4c、4dで第0行目の列番号を0から(n−1)までインクリメントし、ステップ4eで0にリセットする。そしてステップ4q、4rで第1行目から台(m−1)行目の列番号を同じく0から(n−1)までインクリメントし、ステップ4uで列番号を0にリセットする。こうして画素のスキャンを行う。
【0049】
さて、第0行については、注目画素と注目画素の左にある画素の値を比較し、同一の値であれば枝数に1を加算する(ステップ4b)。第1行から第(n−1)行までは、第0列については、注目画素と注目画素の上にある画素の値、及び、注目画素の右上にある画素の値を比較し、同一の値であればそれぞれ枝数に1を加算する(ステップ4f、4g、4h、4i)。第1列から第(n−2)列までは、注目画素と注目画素の左にある画素の値、注目画素の左上にある画素の値、注目画素の上にある画素の値、及び、注目画素の右上にある画素の値をそれぞれ比較して、同一の値であればそれぞれ枝数に1を加算する(ステップ4f、4g、4j、4k、4l、4m)。第(n−1)列については、注目画素と注目画素の左にある画素の値、注目画素の左上にある画素の値、及び、注目画素の上にある画素の値をそれぞれ比較して、同一の値であればそれぞれ枝数に1を加算する(ステップ4f、4g、4n、4o、4p)。ただし、図3の3bに示すように、注目画素の左にある画素の値と注目画素の上にある画素の値が等しい場合は、注目画素と注目画素の左上にある画素の値が同一値であったとしても、枝数には加算しない。ブロック内のすべての画素のスキャンが終了すると、制御部2aから設定された画素数からブロック内の枝数を減算して線連結のオイラー数を求める。
【0050】
[実施例2]
つぎに本発明の実施例2について図5を参照して説明する。実施例2は、本発明の画像識別装置を画像符号化装置に適用したものである。なお、図5において図1と対応する箇所には対応する符号を付して詳細な説明を省略する。
【0051】
図5において、まず、PDL画像と自然画像が混在する多値画像データ11が線連結計数手段1aに、解像度情報14が参照範囲制御手段1cにそれぞれ入力される。参照範囲制御手段1cは、解像度情報14に応じて線連結の数を判定する参照範囲を決定し、参照範囲15として線連結計数手段1aに出力する。線連結計数手段1aは、参照範囲15に対応する多値画像データ11の各画素をスキャンし、注目画素とスキャン済みの隣接画素の値を比較し、同一値であれば“1”、異なれば“0”に2値化して、注目画素毎に線連結の数12を画像識別手段1bに出力する。画像識別手段1bは、線連結計数手段1aから出力される線連結の数12を入力し、参照範囲15における線連結の総数を計算して、所定の閾値との比較により可逆符号化領域を判定し、判定結果である識別情報13を符号化手段1dに出力する。符号化手段1dは、識別情報13に応じて、PDL画像を効率良く圧縮する符号化方式、および、自然画像を効率良く圧縮する符号化方式を選択し、選択された符号化方式で多値画像データ11を符号化して、符号化データ16を出力する。図5の実施例では、PDL画像と自然画像が混在する多値画像を、局所的な参照範囲15の線連結の数12によりPDL画像/自然画像のいずれであるかを識別し、識別情報13に応じて符号化方式を切り替えて符号化しているので、PDL画像と自然画像が混在する多値画像を効率良く符号化できる。
【0052】
なお、本発明は上述実施例に限定されるものではなく、種々変更が可能である。例えば、線連結計数手段1aにおいて、同一画素値の領域数を求めて画像の特性の判別を行うようにしてもよい。
【0053】
【発明の効果】
本発明の効果は以下のとおりである。
1.各画素値について同一画素が連続する領域を識別して、階調情報の変化の特性を識別するため、多値のPDL画像と自然画像が混在する画像の可逆符号化領域を識別できる。
2.所定の範囲で線連結の総和をとるため、同一画素が連続する方向に関係なく可逆符号化領域を識別できる。
3.線連結の数を判定する参照範囲を解像度に応じて決定することにより、大域的特性に漸近した局所的な線連結の特性を識別できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の構成を示すブロック図である。
【図2】 本発明の実施例1の構成を示すブロック図である。
【図3】 本発明の実施例1における線連結を説明する図である。
【図4】 本発明の実施例1における線連結のオイラー数の計算を説明するフローチャートである。
【図5】 本発明の実施例2の構成を示すブロック図である。
【図6】 網点領域を分離する従来例の構成を示すブロック図である。
【図7】 網点領域を分離する従来例の領域数を説明する図である。
【図8】 PDL画像と自然画像を識別できない例を説明する図である。
【符号の説明】
1a 連結数計数手段
1b 画像識別手段
1c 参照範囲制御手段
1d 符号化手段
11 多値画像データ
12 多値領域の線連結の数
13 識別情報
14 解像度情報
15 参照範囲
16 符号データ
2a 制御部
2b 画像入力インタフェース
2c バッファメモリ
2d ブロックメモリ
2e オイラー数計測器
2f 閾値判定器
21 入力通知
22 ブロックアドレス
23 スキャン指示
24 スキャン終了通知
25 計算指示
26 ブロック画素数
27 判定指示
28 画像情報
29 多値画像データ
210 ブロック画像
211 画素データ
212 オイラー数
213 識別情報
3a 隣接画素値比較テンプレート
3b 2画素×2画素の同一画素
3c 2画素×2画素が同一画素である場合の線連結
3d〜3n 線連結の数を計数する例
31〜34 隣接画素値比較テンプレートの比較画素位置
35〜38 同一値の画素
4a〜4v 線連結のオイラー数を計算する処理
5a バッファメモリ
5b 動的3値化
5c 領域数計測
5d 塊大きさの補正
5e 周辺画素による補正
5f 縁部補正
51 画像情報
52 濃度データ
53 3値化データ
54 仮網点候補
55 仮網点
56 網点候補
57 網点領域の画素
58 非網点領域の画素
59 写真領域の画素
6a 領域数計測の例
6b 領域数計測におけるブロック周辺マスクの例
6c〜6f 領域数を計算する連結の要素
7a PDL画像と自然画像が混在する画像の例
7b 同一画素が連続するPDL画像の画素値
7c 画素値の変化する自然画像の画素値
71 PDL画像の領域
72 自然画像の領域

Claims (13)

  1. 入力された多値画像データの画素の値と当該画素に隣接する画素の値が同一である画素どうしを結ぶ線連結の数を計数する線連結計数手段と、
    前記線連結計数手段によって計数された線連結の数から所定の参照範囲内の線連結の数の総数を計算し、前記所定の参照範囲内の画素数と前記線連結の数の総数とに基づいて前記所定の参照範囲内の特性を識別する画像識別手段とを有することを特徴とする画像識別装置。
  2. 前記画像識別手段は、前記所定の参照範囲内の画素数と前記線連結の数の総数との差を所定の閾値と比較し、該比較結果に基づいて前記所定の参照範囲内の特性を識別することを特徴とする請求項1に記載の画像識別装置。
  3. 前記画像識別手段は、前記多値画像データの参照範囲内が可逆符号化かどうかを識別することを特徴とする請求項1に記載の画像識別装置。
  4. 前記画像識別手段は、前記比較結果が、所定の閾値以下であれば前記多値画像データの所定の参照範囲内を可逆符号化領域、所定の閾値より大きければ前記多値画像データの所定の参照範囲内を非可逆符号化領域と識別することを特徴とする請求項1に記載の画像識別装置。
  5. 前記画像識別手段は、前記多値画像データの解像度情報に基づいて前記所定の参照範囲を設定することを特徴とする請求項1に記載の画像識別装置。
  6. 入力された多値画像データの画素の値と当該画素に隣接する画素の値が同一である画素どうしを結ぶ線連結の数を計数する線連結計数手段と、
    前記線連結計数手段によって計数された線連結の数から所定の参照範囲内の線連結の数の総数を計算し、前記所定の参照範囲内の画素数と前記線連結の数の総数とに基づいて前記所定の参照範囲内の特性を識別する画像識別手段と、
    前記画像識別手段によって識別された結果に基づいて符号化する符号化手段とを有することを特徴とする多値画像符号化装置。
  7. 前記画像識別手段は、前記所定の参照範囲内の画素数と前記線連結の数の総数との差を所定の閾値と比較し、該比較結果に基づいて前記所定の参照範囲内の特性を識別することを特徴とする請求項6に記載の画像識別装置。
  8. 前記画像識別手段は、前記多値画像データの参照範囲内が可逆符号化かどうかを識別することを特徴とする請求項6に記載の画像符号化装置。
  9. 前記画像識別手段は、前記比較結果が、所定の閾値以下であれば前記多値画像データの所定の参照範囲内を可逆符号化領域、所定の閾値より大きければ前記多値画像データの所定の参照範囲内を非可逆符号化領域と識別することを特徴とする請求項6に記載の画像符号化装置。
  10. 前記符号化手段は、前記画像識別手段によって可逆符号化領域と識別された場合には可逆符号化方式、非可逆符号化領域と識別された場合には非可逆符号化方式によって符号化することを特徴とする請求項6に記載の画像符号化装置。
  11. 前記画像識別手段は、前記多値画像データの解像度情報に基づいて前記所定の参照範囲を設定することを特徴とする請求項6に記載の画像符号化装置。
  12. 入力された多値画像データの画素の値と当該画素に隣接する画素の値が同一である画素どうしを結ぶ線連結の数を計数する線連結計数ステップと、
    前記線連結計数ステップによって計数された線連結の数から所定の参照範囲内の線連結の数の総数を計算し、前記所定の参照範囲内の画素数と前記線連結の数の総数とに基づいて前記所定の参照範囲内の特性を識別する画像識別ステップとを有することを特徴とする画像識別方法。
  13. 入力された多値画像データの画素の値と当該画素に隣接する画素の値が同一である画素どうしを結ぶ線連結の数を計数する線連結計数ステップと、
    前記線連結計数ステップによって計数された線連結の数から所定の参照範囲内の線連結の数の総数を計算し、前記所定の参照範囲内の画素数と前記線連結の数の総数とに基づいて前記所定の参照範囲内の特性を識別する画像識別ステップと、
    前記画像識別ステップによって識別された結果に基づいて符号化する符号化ステップとを有することを特徴とする多値画像符号化方法。
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