JP2910813B2 - 非磁性黒褐色含水酸化鉄粒子粉末及びその製造法並びに該粉末を用いた磁気記録媒体用下地層 - Google Patents

非磁性黒褐色含水酸化鉄粒子粉末及びその製造法並びに該粉末を用いた磁気記録媒体用下地層

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JP2910813B2 JP5239188A JP23918893A JP2910813B2 JP 2910813 B2 JP2910813 B2 JP 2910813B2 JP 5239188 A JP5239188 A JP 5239188A JP 23918893 A JP23918893 A JP 23918893A JP 2910813 B2 JP2910813 B2 JP 2910813B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、紡錘状を呈した粒子で
あって、且つ、黒褐色の色彩を呈するゲータイト構造を
有する含水酸化鉄粒子からなる非磁性黒褐色含水酸化鉄
粒子粉末及びその製造法に関し、更に、前記含水酸化鉄
粒子粉末又は該含水酸化鉄粒子粉末を加熱脱水して得ら
れたヘマタイト構造を有する非磁性黒褐色酸化鉄粒子粉
末を用いた光透過率が改善された磁気記録媒体用下地層
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、ビデオ用、オーディオ用磁気記録
再生用機器の長時間記録化、小型軽量化が進むにつれ
て、磁気テープ、磁気ディスク等の磁気記録媒体に対す
る高性能化、即ち、高密度記録化、低ノイズ化の要求が
益々強まっている。
【0003】殊に、近時におけるビデオテープの高画像
高画質化に対する要求は益々強まっており、従来のビデ
オテープに比べ、記録されるキャリアー信号の周波数が
益々高くなって、短波長領域に移行しており、その結
果、磁気テープの表面からの磁化深度が著しく浅くなっ
ている。
【0004】そこで、短波長信号に対しても高出力特
性、殊に、S/N比を向上させる為の努力がなされてお
り、この事実は、例えば、株式会社総合技術センター発
行「磁性材料の開発と磁粉の高分散化技術」(1982
年)第74頁の「‥‥記録再生の特性において、電磁変
換特性の面、即ちノイズ低減、S/N比、感度、周波数
特性の向上、並びに出力変動の低減等の高密度記録ため
の要因を克服するために課せられる磁性塗膜層の設計上
の大きな課題は、(1)磁性粒子の均一分散並びに磁場
配向性の向上、(2)塗膜中の磁性粒子の高充填率化、
(3)表面平滑性に優れ、厚みむらがないという点であ
る。‥‥」なる記載及び同第312頁の「‥‥塗布型テ
ープにおける高密度記録のための条件は、短波長信号に
対して、低ノイズで高出力特性を保持できることである
が、その為には保磁力Hcと残留磁化Brが‥‥共に大
きいことと塗布膜の厚みがより薄いことが必要である。
‥‥」なる記載の通りである。
【0005】磁気記録層の薄膜化が進む中で、いくつか
の問題が生じている。第一に、磁気記録層の平滑化と厚
みむらの問題であり、磁気記録層を平滑で厚みむらがな
いものとするためには、ベースフィルムの表面もまた平
滑でなければならない。この事実は、例えば、工学情報
センター出版部発行「磁気テープ−ヘッド走行系の摩擦
摩耗発生要因とトラブル対策−総合技術資料集(−以
下、総合技術資料集という−)」(昭和62年)第18
0及び181頁の「‥‥硬化後の磁性層表面粗さは、ベ
ースの表面粗さ(バック面粗さ)に強く依存し両者はほ
ぼ比例関係にあり、‥‥磁性層はベースの上に塗布され
ているからベースの表面を平滑にすればするほど均一で
大きなヘッド出力が得られS/Nが向上する。‥‥」な
る記載の通りである。
【0006】第二に、ベースフィルムもまた磁性層の薄
膜化と同様に薄膜化が進んでおり、その結果、ベースフ
ィルムの強度が問題となってきている。この事実は、例
えば、前出「磁性材料の開発と磁粉の高分散化技術」第
77頁の「‥‥高密度記録化が今の磁気テープに課せら
れた大きなテーマであるが、このことは、テープの長さ
を短くしてカセットを小型化していく上でも、また長時
間記録に対しても重要となってくる。このためにはフィ
ルムベースの厚さを減らすことが必要な訳である。‥‥
このように薄くなるにつれてテープのスティフネスが急
激に減少してしまうためレコーダーでのスムーズな走行
がむずかしくなる。ビデオテープの薄型化にともない長
手方向、幅方向両方向に渡ってのこのスティフネスの向
上が大いに望まれている。‥‥」なる記載の通りであ
る。
【0007】第三に、磁性粒子の微粒子化と磁気記録層
の薄膜化とによって光透過率が大きくなるという問題で
ある。即ち、磁気テープ、特にビデオテープ等の磁気記
録媒体の走行の停止は、磁気記録媒体の光透過率の大き
い部分をビデオデッキによって検知することにより行わ
れている。磁気記録媒体の薄膜化や磁気記録層中に分散
されている磁性粒子粉末の超微粒子化に伴って磁気記録
層全体の光透過率が大きくなるとビデオデッキによる検
知が困難となる為、磁気記録層にカーボンブラック等を
添加して光透過率を改善する(小さくする)ことが行わ
れており、現行のビデオテープにおいては磁気記録層へ
のカーボンブラック等の添加が必須となっている。
【0008】尚、非磁性支持体上に非磁性粉末を結合剤
中に分散させてなる下層を少なくとも一層設けてなる磁
気記録媒体に関する先行技術として特開昭63−187
418号公報及び特開平4−167225号公報等が挙
げられる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】前述の通り、磁気記録
層の薄膜化によって光透過率が大きくなるという問題を
解決するためには、磁気記録層にカーボンブラック等の
添加が必須となっている。
【0010】しかし、非磁性のカーボンブラック等の添
加は、高密度記録化を阻害するばかりでなく、薄膜化を
も阻害しており、磁気テープの表面からの磁化深度を浅
くして、磁気テープの薄膜化をより進めるためには、磁
気記録層に磁性粒子粉末以外の非磁性粒子粉末を添加す
ることは望ましくない。
【0011】そこで、前掲特開昭63−187418号
公報に記載された方法においては、非磁性支持体上に非
磁性粉末を結合剤中に分散させてなる下層を少なくとも
一層設けることにより、光透過率を改善するとともに表
面性の悪化や電磁変換特性を劣化させる等の問題を解決
したとされている。
【0012】同公報には、非磁性粉末として多くの物質
が記載されており、また、粒子径としても非常に広い範
囲の粒状または針状の粒子粉末が使用できるとされてい
る。
【0013】本発明者は、それらの非磁性粒子粉末、殊
に鉄化合物に注目して検討したところ、α酸化鉄(α−
Fe2 3 )を用いた場合には、光透過率を充分小さく
することができず、前掲特開平4−167225号公報
の実施例に開示されている針状α−FeOOHを用いた
場合にも、光透過率を充分小さくすることができなかっ
た。
【0014】光透過率を改善しようとする(小さくしよ
うとする)ならば、用いる非磁性粒子粉末の色彩が褐色
乃至黒色を呈している方がよいが、当該粒子の集合体と
してのL値、a値、b値をJIS−Z−8729
(以下、同じ)により示すとα−FeOOHの色彩はL
値が62〜45程度、a値が20〜10程度、b
値が55〜20程度の黄褐色で あり、α−Fe
の色彩はL値が50〜35程度、a値が50〜25
程度、b値が30〜17程度の赤褐色である。従っ
て、α−FeOOHやα−Feを磁気記録媒体用
下地層として用いる場合には、α−FeOOHやα−F
の色彩が褐色乃至黒色を呈するようにする必要
がある。
【0015】褐色乃至黒色を呈した酸化鉄は、特公昭4
3−17288号公報に開示された技術手段により得ら
れることが知られている。同公報の「‥‥ドイツ特許第
881562号には、鉄塩をマンガン塩の存在で塩基性
の剤で沈澱させ、この際場合により鉄(II)の一部を
空気を吹込んで鉄(III)に酸化させ、この場合マン
ガン含有量のために褐色乃至黒色の顔料が得られること
は提案されている。得られた顔料は同様に単一の相を形
成しない。‥‥」なる記載及び「‥‥得られた顔料混捏
物を‥‥約600−約800℃の温度で灼熱処理‥‥す
ることにより単一のヘマタイト構造を有する温度安定性
のマンガン含有酸化鉄顔料の製法を見出した。‥‥」な
る記載の通り、単一の相を形成していない顔料混捏物を
灼熱処理することにより単一のヘマタイト構造を有する
マンガン含有酸化鉄顔料を得ることが記載されている。
【0016】また、これらの褐色乃至黒色のMnを含む
鉄化合物が得られる技術手段としては、α−FeOOH
を生成させる際にMn化合物を添加する方法が考えられ
る。その方法として特開昭49−14400号公報、特
開昭49−15699号公報、特開昭49−69104
号公報、特開昭52−134858号公報、特開昭56
−104720号公報、特開昭56−109827号公
報、特開昭57−22121号公報、特開昭57−34
027号公報及び特開昭61−9505号公報等の各公
報が挙げられる。
【0017】しかし、前記各公報に記載の技術手段によ
る場合には、前出特公昭43−17288号公報に記載
されている通り、単一の相を形成していないものである
か、または、前出特開昭56−104720号公報や特
開昭56−109827号公報に記載されている通り、
黄色を呈したα−FeOOHである。
【0018】一方、薄膜化が進んでいるベースフィルム
の表面平滑性と強度とを向上させるためには、前出「総
合技術資料集」第339頁の「‥‥針状のγ−Fe2
3 のような棒状とみなされる顔料粒子はコーティングす
るときにせん断力がかかる塗り方をすると、支持体に平
行に配列する。‥‥支持体に平行な棒状粒子は垂直な場
合よりも隠ぺい力や光沢が大きく、光や気体の透過性は
少ない。なお、この顔料の配列の差は塗膜の力学的性質
にも影響を及ぼし、支持体に水平なほど引張り強さは大
きく伸びは小さくなる。‥‥」なる記載の通り、針状や
紡錘状を呈した粒子のような軸比(長軸径/短軸径−以
下同じ−)を有する粒子は塗布時に配向させることがで
き、配向させた軸比を有する粒子は光透過率が小さくな
り、表面平滑性と強度とが向上することが知られてい
る。
【0019】また、ベースフィルムの表面平滑性と強度
をより向上させるためには、使用する針状や紡錘状を呈
した粒子の軸比をできるだけ大きくする必要がある。そ
の軸比を大きくする技術手段としては、例えば、プロピ
オン酸又はその塩を用いる特開平2−172826号公
報に開示された方法や本発明者らが出願したアスコルビ
ン酸を用いる方法である特願平3−185316号等が
挙げられるが、いずれも黄色を呈したα−FeOOHで
ある。
【0020】また、粒度分布幅が狭く、かつ良好な軸比
を有するα−オキシ水酸化鉄を得るためにアスコルビン
酸を添加する特開平2−293330号公報に開示され
た方法があるが、この場合も黄色を呈したα−FeOO
Hである。
【0021】そこで、本発明は、針状や紡錘状を呈した
粒子であり、且つ、軸比が大きく、しかも、褐色乃至黒
色の色彩を呈するゲータイト構造を有する含水酸化鉄粒
子粉末を得、該含水酸化鉄粒子粉末、又は、必要によ
り、該含水酸化鉄粒子粉末を加熱脱水して得られる褐色
乃至黒色の色彩を呈するヘマタイト構造を有する酸化鉄
粒子粉末を用いて光透過率が改善され、しかも、表面平
滑性と強度とが優れている磁気記録媒体用非磁性下地層
を提供することを技術的課題とする。
【0022】
【課題を解決する為の手段】前記技術的課題は、次の通
りの本発明によって達成できる。
【0023】即ち、本発明は、平均長軸径が0.03〜
0.5μm、軸比(長軸径/短軸径)が10〜30の粒
子であって、且つ、当該粒子の集合体がL*値28.0
〜0、a*値5.3〜0、b*値9.0〜−1.7(但
し、L*値、a*、b*値はJIS−Z−8729による
値である。)で示される色彩を呈する単一相のゲータイ
ト構造を有する含水酸化鉄粒子からなる3〜20原子%
のMnを含む非磁性黒褐色含水酸化鉄粒子粉末、
【0024】アルカリ水溶液と第一鉄塩水溶液とを反応
させて得られた鉄含有沈澱物を含む懸濁液に酸素含有ガ
スを通気して酸化反応を行うことによりゲータイト構造
を有する含水酸化鉄粒子粉末を製造する方法において、
前記アルカリ水溶液は水酸化アルカリ水溶液と炭酸アル
カリ水溶液との両アルカリ水溶液を併用し、炭酸アルカ
リ水溶液を水酸化アルカリ水溶液及び前記鉄含有沈澱物
を含む懸濁液のいずれかの液中に添加するとともに、当
該炭酸アルカリ水溶液の添加量を当該水酸化アルカリ水
溶液1モル(但し、添加するMn化合物の中和分を除い
た量である。)に対して0.4〜20.0モルの範囲と
し、しかも、前記両アルカリ水溶液の総和量を前記第一
鉄塩水溶液中のFe2+に対して1.0当量(但し、前記
Mn化合物の中和分を除いた量である。)を越える量と
し、更に、前記第一鉄塩水溶液、前記水酸化アルカリ水
溶液、前記鉄含有沈澱物を含む懸濁液及び酸素含有ガス
を通気して酸化反応を行うことによる酸化率が50%未
満である鉄含有沈澱物を含む懸濁液のいずれかの液中
に、あらかじめアスコルビン酸又はその塩と前記第一鉄
塩水溶液中のFe2+に対しMn換算で1〜50原子%の
範囲の量のMn化合物とを存在させておくことからなる
前記非磁性黒褐色含水酸化鉄粒子粉末の製造法、
【0025】
【0026】非磁性支持体上に形成される非磁性粒子粉
末と結合剤樹脂とを含む塗膜組成物からなる磁気記録媒
体用非磁性下地層において、前記非磁性粒子粉末が前記
非磁性黒褐色含水酸化鉄粒子粉末であることからなる磁
気記録媒体用非磁性下地層及び、
【0027】非磁性支持体上に形成される非磁性粒子粉
末と結合剤樹脂とを含む塗膜組成物からなる磁気記録媒
体用非磁性下地層において、前記非磁性粒子粉末が請求
項1記載の非磁性黒褐色含水酸化鉄粒子粉末を270〜
800℃の温度範囲で加熱脱水して得られたヘマタイト
構造を有する非磁性黒褐色酸化鉄粒子粉末であることか
らなる磁気記録媒体用非磁性下地層である。
【0028】次に、本発明実施にあたっての諸条件につ
いて述べる。
【0029】本発明において使用される第一鉄塩水溶液
としては、硫酸第一鉄水溶液、塩化第一鉄水溶液等を挙
げることができる。
【0030】本発明において使用される水酸化アルカリ
水溶液としては、水酸化ナトリウム水溶液、水酸化カリ
ウム水溶液等を挙げることができる。
【0031】本発明において使用される炭酸アルカリ水
溶液としては、炭酸ナトリウム水溶液、炭酸カリウム水
溶液、炭酸アンモニウム水溶液等を挙げることができ
る。
【0032】本発明においては、水酸化アルカリ水溶液
と炭酸アルカリ水溶液との両アルカリ水溶液を併用し、
当該炭酸アルカリ水溶液は、酸化反応に先立ち、当該水
酸化アルカリ水溶液及び前記鉄含有沈澱物を含む懸濁液
のいずれかの液中に添加する。酸化反応途中で添加した
場合には、生成粒子に針状粒子や粒状粒子などが混在し
て単一の相でなくなる。
【0033】また、炭酸アルカリ水溶液の添加量は、当
該水酸化アルカリ水溶液1モル(但し、添加するMn化
合物の中和分を除いた量である。)に対して0.4〜2
0.0モルの範囲である。0.4モル未満の場合には、
生成粒子に粒状粒子などが混在して単一の相でなくなる
ことがある。20.0モルを越える場合には、黒褐色の
ゲータイト構造を有する含水酸化鉄粒子が生成しない。
【0034】また、両アルカリ水溶液の総和量は、前記
第一鉄塩水溶液中のFe2+に対して1.0当量(但し、
添加するMn化合物の中和分を除いた量である。)を越
える量である。1.0当量以下の場合には、黒褐色のゲ
ータイト構造を有する含水酸化鉄粒子が生成しないこと
がある。好ましくは1.0当量を越え5.0当量以下で
ある。5.0当量を越える場合にも生成することはでき
るが、アルカリ水溶液の使用量が多くなると経済的では
ない。
【0035】尚、一般に、炭酸アルカリ水溶液を用いる
FeCO3 を含む懸濁液を酸化反応する場合のpH値は
7〜11の範囲とされており、本発明においてもpH値
は前記範囲であればよく、pH値が7未満の場合には、
黒褐色のゲータイト構造を有する含水酸化鉄粒子が生成
しないことがある。pH値が11を越える場合には、粒
状粒子などが混在して単一の相でなくなる。
【0036】本発明において使用されるアスコルビン酸
の塩としては、アスコルビン酸ナトリウム等を挙げるこ
とができる。
【0037】アスコルビン酸又はその塩の添加量は、第
一鉄塩水溶液中のFe2+に対し、アスコルビン酸として
0.01〜5.0mol%の範囲である。0.01mo
l%未満の場合には、本発明の目的とする粒度がより均
斉であって樹枝状粒子が混在しておらず、しかも、大き
な軸比を有する紡錘状を呈した含水酸化鉄粒子が得られ
ない。5.0mol%を越える場合には、粒子の短軸に
比べ長軸の成長が抑制される為、軸比が低下する傾向に
ある。好ましくは0.04〜3.0mol%の範囲であ
る。
【0038】
【0039】
【0040】本発明において使用されるMn化合物とし
ては、可溶性のMn塩であれば良く、例えば、硫酸マン
ガン、塩化マンガン等を挙げることができる。
【0041】Mn化合物の添加量は、第一鉄塩水溶液中
のFe2+に対しMn換算で1〜50原子%である。1原
子%未満場合には、黒褐色のゲータイト構造を有する含
水酸化鉄粒子が生成しないことがある。50原子%を越
える場合には、生成粒子に粒状粒子等が混在して単一相
でなくなることがある。
【0042】Mn化合物の添加時期は、第一鉄塩水溶
液、水酸化アルカリ水溶液、鉄含有沈澱物を含む懸濁液
及び酸素含有ガスを通気して酸化反応を行うことによる
酸化率が50%未満である鉄含有沈澱物を含む懸濁液の
いずれかの液中である。酸素含有ガスを通気して酸化反
応することによる酸化率が50%を越える場合には、生
成粒子に粒状粒子等が混在して単一相でなくなることが
ある。
【0043】尚、Mn化合物は、当該各溶液中に固形の
塩を添加して攪拌・溶解するか、または、別途溶解した
水溶液を添加・混合すればよい。
【0044】
【0045】尚、本発明においては熟成を行うことによ
り得られる含水酸化鉄粒子の軸比を大きくすることがで
きるが、熟成を行わない場合にも含水酸化鉄粒子粉末を
得ることはできる。
【0046】熟成は、非酸化性雰囲気下の前記懸濁液
を、通常40〜80℃の温度範囲で行なうのが好適であ
る。40℃未満の場合には、十分な熟成効果が得られ難
いので軸比が小さくなり、80℃を越える場合には、粒
状マグネタイトが混在してくることがある。
【0047】また、熟成時間としては、30〜300分
間の範囲である。30分間未満の場合には、十分に軸比
を大きくすることができない。300分間を越えてもよ
いが、必要以上に長時間とする意味がない。
【0048】非酸化性雰囲気とするには、前記懸濁液の
反応容器内に不活性ガス(N2 ガスなど)又は還元性ガ
ス(H2 ガスなど)を通気すればよい。
【0049】また、アスコルビン酸又はその塩を使用す
る場合にも、前記プロピオン酸又はその塩を使用する場
合と同様に熟成を行ってもよい。その場合には得られる
含水酸化鉄粒子の軸比をより大きくすることができる。
【0050】本発明における酸化反応時の温度は、通
常、含水酸化鉄粒子が生成する80℃以下の温度で行な
えばよい。80℃を越える場合には、紡錘状を呈したゲ
ータイト構造を有する含水酸化鉄粒子中に粒状マグネタ
イト粒子が混在してくることがある。
【0051】本発明における酸化手段は、常法に従って
酸素含有ガス(例えば、空気)を液中に通気することに
より行い、必要により機械的操作による攪拌を伴っても
よい。
【0052】本発明において得られる含水酸化鉄粒子粉
末は、平均長軸径が0.03〜0.5μm、軸比が10
〜30の粒子であって、且つ、当該粒子の集合体がL*
値28.0〜0、a*値5.3〜0、b*値9.0〜−
1.7で示される色彩を呈する単一相のゲータイト構造
を有する含水酸化鉄粒子からなる3〜20原子%のMn
を含む非磁性黒褐色含水酸化鉄粒子粉末である。
【0053】平均長軸径が0.03μm未満の場合に
は、結合剤樹脂中における分散が困難となる為に好まし
くない。平均長軸径が0.5μmを越える場合には、粒
子サイズが大きすぎる為、表面平滑性を害するので好ま
しくない。
【0054】軸比が10未満の場合でもよいが、所望の
塗膜強度を得るためには10以上であり、より好ましく
は15以上である。軸比は大きい程よいが、本発明の場
合には30程度である。
【0055】L* 値が30.0を越える場合及び0未
満、a* 値が6.0を越える場合及び0未満、b* 値が
10.0を越える場合及び−1.7未満の場合には、そ
れぞれ光透過率が大きくなるので好ましくないが、本発
明で得られる含水酸化鉄粒子粉末の場合には、L* 値が
28.0〜0、a* 値が5.3〜0、b* 値が9.0〜
−1.7の各範囲内である。
【0056】本発明においては、必要により、得られた
非磁性黒褐色含水酸化鉄粒子粉末を270〜800℃の
温度範囲で加熱脱水してヘマタイト構造を有する非磁性
黒褐色酸化鉄粒子粉末とすることもできる。270℃未
満の場合には、加熱脱水が十分でなくヘマタイト構造を
有する黒褐色酸化鉄粒子にならない。800℃を越える
場合には、赤褐色酸化鉄粒子となり光透過率が大きくな
るので好ましくない。
【0057】尚、加熱脱水の方法としては、当該黒褐色
含水酸化鉄粒子を270〜500℃の温度範囲で脱水す
るか、必要により、更に350〜800℃の温度範囲で
加熱処理により焼きなましをしてヘマタイト構造を有す
る非磁性黒褐色酸化鉄粒子を得るのが好ましい。350
〜800℃の温度範囲で加熱処理により焼きなましをす
るのは、脱水されて得られた当該黒褐色酸化鉄粒子の粒
子表面に生じている空孔を焼きなましにより、粒子の極
表面を溶融させて空孔をふさいで平滑な表面状態とさせ
ることが好ましいからである。
【0058】また、加熱脱水時の粒子形状のくずれ及び
粒子間の焼結を防止する為に、あらかじめ当該黒褐色含
水酸化鉄粒子の表面にP、Si、Al、B、Zr、Sb
等の焼結防止剤を被覆しておいてもよい。
【0059】本発明においては、得られた非磁性黒褐色
含水酸化鉄粒子粉末又は非磁性黒褐色酸化鉄粒子粉末を
磁気記録媒体用下地層とする前に、各粒子粉末に通常用
いられるAl、Si、Ti、Mn、Ni、Zn、Zr、
Sn、Sbから選ばれる化合物の1種又は2種以上を用
いて被覆することもできる。
【0060】また、前記無機金属化合物にかえて、通常
用いられるAl、Si、Ti、Zr等の金属のカップリ
ング剤やリン酸エステル等の通常用いられる有機化合物
により被覆処理を行なうこともできる。
【0061】また、得られた非磁性黒褐色含水酸化鉄粒
子粉末又は非磁性黒褐色酸化鉄粒子粉末を磁気記録媒体
用下地層とする前に、各粒子粉末に通常行なわれる脱気
・圧密処理などの処理を施すこともできる。
【0062】これら被覆処理や圧密処理は、当該非磁性
黒褐色含水酸化鉄粒子粉末又は非磁性黒褐色酸化鉄粒子
粉末を下地層としての結合剤樹脂中に分散させる場合
に、当該各粒子粉末の粒子表面に前記各処理を施すこと
により結合剤樹脂とのなじみがよくなり、より容易に所
望の分散度が得られ易くなる為である。
【0063】本発明において使用される結合剤樹脂とし
ては、現在、磁気記録媒体の製造にあたって汎用されて
いる塩化ビニル酢酸ビニル共重合体、ウレタン樹脂、塩
化ビニル酢酸ビニルマレイン酸ウレタンエラストマー、
ブタジエンアクリロニトリル共重合体、ポリビニルブチ
ラール、ニトロセルロース等セルロース誘導体、ポリエ
ステル樹脂、ポリブタジエン等の合成ゴム系樹脂、エポ
キシ樹脂、ポリアミド樹脂、ポリイソシアネートポリマ
ー、電子線硬化型アクリルウレタン樹脂等とその混合物
等を挙げることができる。尚、各結合剤樹脂には−O
H、−COOH、−SO3 M、−OPO2 2 、−NH
2 等の極性基(但し、MはH、Na、Kである。)が含
まれていてもよい。
【0064】本発明に係る磁気記録媒体用非磁性下地層
は、非磁性支持体上に本発明により得られた非磁性黒褐
色含水酸化鉄粒子粉末又は非磁性黒褐色酸化鉄粒子粉末
と結合剤樹脂とを含む塗膜組成物を塗布し塗膜を形成す
ることにより得られる。尚、非磁性下地層に、通常の磁
気記録媒体の製造に用いられる潤滑剤、研磨剤、帯電防
止剤等を添加しても支障はない。
【0065】非磁性支持体としては、現在、磁気記録媒
体に汎用されているポリエチレンテレフタレート、ポリ
エチレン、ポリプロピレン、ポリカーボネート、ポリエ
チレンナフタレート、ポリアミド、ポリアミドイミド、
ポリイミド等の合成樹脂フィルムおよびアルミニウム、
ステンレス等金属の箔や板および各種の紙を使用するこ
とができる。
【0066】本発明における非磁性支持体上に塗膜組成
物を塗布して乾燥させた後の下地層の塗膜厚さは、1〜
10μmの範囲である。1μm未満の場合には、ベース
フィルムの表面粗さを改善することができないばかり
か、強度も不十分である。10μmを越えてもよいが、
薄膜の磁気記録媒体を得るためには10μm以下とする
必要があり、好ましくは2〜4μmの範囲である。
【0067】本発明に係る磁気記録媒用非磁性下地層の
上に、磁性粒子粉末と結合剤樹脂とを含む塗膜組成物を
塗布し磁気記録層を形成することにより磁気記録媒体と
することができる。
【0068】磁気記録層中には、通常用いられる潤滑
剤、研磨剤、帯電防止剤等を添加してもよい。
【0069】磁気記録層における磁性粒子粉末として
は、マグヘマイト粒子粉末、マグネタイト粒子粉末、マ
グヘマイトとマグネタイトとの中間酸化物であるベルト
ライド化合物粒子粉末等の磁性酸化鉄粒子粉末、これら
の磁性酸化鉄粒子粉末にFe以外のCo、Al、Ni、
P、Zn、Si、B等の異種元素を含有させた粒子若し
くはこれら磁性酸化鉄粒子にCo等を被着させた粒子、
鉄を主成分とする金属磁性粒子、鉄以外のCo、Al、
Ni、P、Zn、Si、B等を含有する鉄合金磁性粒
子、板状Baフェライト粒子粉末並びにこれに保磁力低
減剤である2価金属(Co、Ni、Zn等)と4価金属
(Ti、Sn、Zr等)とを含有させた板状複合フェラ
イト粒子粉末等のいずれも用いることができる。また、
磁性粒子粉末は、針状、紡錘状、立方状、板状等のいず
れであってもよい。
【0070】磁気記録層における結合剤樹脂には、前記
下地層を形成するのに用いたものを用いることができ
る。
【0071】
【作用】前述した通りの構成を採る本発明の作用は次の
通りである。
【0072】前掲特公昭43−17288号公報に記載
の通り、鉄塩をマンガン塩の存在下で塩基性剤で沈澱さ
せて空気を吹き込んで酸化反応を行なった場合には、得
られる粒子が単一の相を形成していないのは、例えば、
塩基性剤を水酸化アルカリ水溶液のみとした場合の後出
比較例1の図7に示す電子顕微鏡写真(×30000)
から針状粒子、不定形粒子及び粒状粒子の三つの相が存
在していることからもわかる。
【0073】また、塩基性剤を炭酸アルカリ水溶液のみ
とした場合には、後出比較例2に示す通り、得られた粒
子粉末が黄褐色を呈しており、目的とする黒褐色の粒子
粉末は得られない。
【0074】一方、アルカリ水溶液を併用した場合に
は、後出実施例1の図2に示すX線回折においてゲータ
イト構造であることを示すとともに実施例1の図3及び
実施例2の図4に示す電子顕微鏡写真(×30000)
において紡錘状を呈した粒子のみの単一の相であること
が確認できる。
【0075】これらの理由については、未だ明らかでは
ないが、水酸化アルカリ水溶液と炭酸アルカリ水溶液と
を併用したことにより、添加したMn化合物は水酸化ア
ルカリ水溶液により黒褐色となり、また、炭酸アルカリ
水溶液によりMn化合物が生成されたゲータイト構造を
有する含水酸化鉄粒子中に固溶されたために単一の相と
なったものと考えている。
【0076】また、ゲータイト構造を有する非磁性黒褐
色含水酸化鉄粒子を得る場合には、Mn化合物の添加
は、Mn化合物と水酸化アルカリ水溶液とをまず反応さ
せるために、水酸化アルカリ水溶液が存在している前記
各溶液中にMn化合物を添加する必要があり、次いで、
炭酸アルカリ水溶液によって当該含水酸化鉄粒子中に固
溶させる反応とすることにより本発明が完成させること
ができたものと考えている。
【0077】また、アスコルビン酸又はその塩を添加し
たことにより含水酸化鉄粒子の軸比が10を越える大き
いものを得ることができ、また、黒色度を更に向上させ
ることができる。
【0078】この理由としては、アスコルビン酸又はそ
の塩は、鉄含有沈澱物に作用することによって、含水酸
化鉄粒子の晶癖形成過程に及ぼす影響により軸比を大き
くすることができたものと考えている。
【0079】また、黒色度を向上させることができたの
は、アスコルビン酸又はその塩の存在によりMn化合物
を含水酸化鉄粒子により緻密に固溶させることができた
ためと考えている。その結果を図1に示すアスコルビン
酸の添加量と含水酸化鉄粒子粉末の黒色度(L*値)と
の関係(但し、Mn化合物の添加量はいずれも第一鉄塩
水溶液中のFe2+に対し20原子%とした。)を示すグ
ラフにより確かめることができる。
【0080】Mn化合物が含水酸化鉄粒子中に固溶され
た結果、通常のゲータイト粒子粉末の色彩はL* 値が6
2〜45程度、a* 値が20〜10程度、b* 値が55
〜20程度の黄褐色であるのに対し、本発明のゲータイ
ト構造を有する含水酸化鉄粒子粉末はL* 値が28.0
〜0、a* 値が5.3〜0、b* 値が9.0〜−1.7
の黒褐色を呈している。
【0081】また、通常のゲータイト粒子粉末を加熱脱
水して得られるヘマタイト粒子粉末の色彩はL* 値が5
0〜35程度、a* 値が50〜25程度、b* 値が30
〜17程度の赤褐色であるのに対し、本発明のヘマタイ
ト構造を有する酸化鉄粒子粉末はL* 値が28.0〜
0、a* 値が5.3〜0、b* 値が9.0〜−1.7の
黒褐色を呈している。
【0082】従って、本発明に係る非磁性黒褐色含水酸
化鉄粒子粉末又は非磁性黒褐色酸化鉄粒子粉末を磁気記
録媒体用下地層として用いた場合には、光透過率が改善
され、しかも、表面平滑性、強度、電気抵抗などにも優
れている。
【0083】本発明に係る磁気記録媒体用非磁性下地層
が表面平滑性と強度とが優れているのは、前述の通り、
紡錘状を呈した粒子は塗布時に配向させることができ、
配向させた紡錘状を呈した粒子は透過率が小さくなり、
表面平滑性と強度とを向上させることができたためと考
えている。
【0084】一方、前出「総合技術資料集」第343頁
の「‥‥磁性粉粒子の分散性が悪いと、表面の平滑性も
悪くなるが、配向性にも影響して磁気特性を低下させ
る。‥‥」なる記載の通り、粒子粉末の分散性が問題と
なっている。
【0085】しかし、本発明においては、当該各粒子が
紡錘状を呈しているため、樹枝状粒子がなく、粒子同士
が密着し難く、1個1個ばらばらとなりやすい分散性に
優れた粒子粉末である。その上、軸比が10〜30の紡
錘状を呈した粒子であるから塗布工程により容易に配向
して表面平滑性と強度とが得られたものと考えている。
【0086】また、本発明における非磁性黒褐色含水酸
化鉄粒子粉末又は非磁性黒褐色酸化鉄粒子粉末には、不
定形粒子や粒状粒子が含まれていない紡錘状を呈した粒
子のみの単一の相であるから、磁気記録媒体用下地層と
する場合に配向し易く、所望の表面平滑性と強度とが得
られたものと考えている。
【0087】その結果、本発明に係る磁気記録媒体用非
磁性下地層は、表面平滑性と強度とが優れているので、
その表面に磁性粒子粉末と結合剤樹脂とを含む塗膜組成
物を塗布して磁気記録媒体とした場合において光透過率
が小さく、平滑で厚みむらのない薄膜の磁気記録層が得
られる。
【0088】
【実施例】次に、実施例並びに比較例により、本発明を
説明する。
【0089】尚、以下の実施例並びに比較例における粒
子の平均長軸径、平均短軸径、軸比は、いずれも電子顕
微鏡写真から測定した数値の平均値で示した。また、比
表面積はBET法により測定した値で示した。Mn量及
び各元素量は蛍光X線分析により測定した。
【0090】粒子の集合体の測色は、粒子粉末を内径3
0mm、厚さ3mmのリングに15トン/cm2 で圧縮
成形した後、多光源分光測色計MSC−IS−2D(ス
ガ試験機(株)製)により測定した。
【0091】光沢は、「グロスメーター UGV−5
D」(スガ試験機(株)製)を用いて塗膜の45゜光沢
を測定して求めた。
【0092】表面粗度Raは、「Surfcom−57
5A」(東京精密(株)製)を用いて塗布膜の中心線平
均粗さを測定した。
【0093】塗膜強度は、「オートグラフ」((株)島
津製作所製)を用いて塗膜のヤング率を測定して求め
た。ヤング率は市販ビデオテープ「AV T−120
(JVC製)」との相対値で表した。相対値が高いほど
良好であることを示す。
【0094】磁気シートの光透過率は、「光電分光光度
計UV−2100」(スガ試験機(株)製)を用いて測
定した線吸収係数で示した。線吸収係数は次式で定義さ
れ、値が大きい程、光を透しにくいことを示す。 線吸収係数(μm-1)=ln(1/t)/FT t:λ=900nmにおける光透過率(−) FT:測定に用いたフィルムの塗膜組成物層の厚み(μ
m) 尚、線吸収係数が1.2以上(膜厚4.0μm)であれ
ば、VHS規格で定められている光透過率0.8%以下
を満足させることができる。
【0095】磁気特性は、「振動試料型磁力計VSM−
3S−15」(東英工業(株)製)を使用し、外部磁場
10KOeまでかけて測定した。
【0096】<ゲータイト構造を有する含水酸化鉄粒子
粉末の生成>実施例1〜9及び比較例1〜4;
【0097】実施例1 反応容器中に、9.3mol/lのNaOH水溶液6.
5l及び2.5mol/lのNa2 CO3 水溶液21.
3l(NaOHに対し1.2モルに該当する)を添加
(NaOH及びNa2 CO3 の総和量は、Mn化合物中
和分を除いた量のFeに対し2.5倍当量に該当す
る。)した後、1025gの硫酸マンガン(第一鉄塩水
溶液中のFe2+に対し20原子%に該当する。)とアス
コルビン酸26.4g(第一鉄塩水溶液中のFe2+に対
し0.50mol%に該当する。)とを溶解・混合した
1.35mol/lの硫酸第一鉄水溶液22.2l(反
応Fe2+濃度は0.6mol/lに該当する。)を添加
・混合し、温度50℃において鉄含有沈澱物を含む懸濁
液とした。
【0098】上記鉄含有沈澱物を含む懸濁液中に、温度
55℃において毎分100lの空気を5.0時間通気し
て黒褐色沈澱粒子を生成させた。尚、空気通気中のpH
は8.0〜10.0であった。
【0099】黒褐色沈澱粒子は、常法により、濾別、水
洗、乾燥、粉砕した。得られた黒褐色粒子粉末は、図1
に示すX線回折結果から明らかな通りゲータイト構造を
有しており、図2に示す電子顕微鏡写真(×3000
0)から明らかな通り、平均長軸径が0.32μm、軸
比18の紡錘状を呈した粒子のみからなる単一の相であ
って、粒度が均斉で樹枝状粒子が混在しないものであっ
た。また、Mn含有量は、Feに対しMn換算で20原
子%であり、L* 値が19.7、a* 値が0.8、b*
値が−0.20の色彩を呈する非磁性黒褐色粒子粉末で
あった。尚、飽和磁化値σsは0.1emu/g以下で
あった。
【0100】実施例2〜9、比較例1〜4 水酸化アルカリの種類、濃度及び使用量、炭酸アルカリ
水溶液の種類、濃度、使用量、水酸化アルカリに対する
モル比(混合割合)及び添加時期、両アルカリ水溶液
(Mn化合物中和分を除いた量)のFeに対する当量比
(アルカリ総和量)、第一鉄塩水溶液の種類、濃度及び
使用量、反応濃度、Mn化合物の種類、添加量及び添加
時期、アスコルビン酸又はその塩の種類、添加量及び添
加時期、熟成の有無並びに反応温度を種々変化させた以
外は実施例1と同様にしてゲータイト構造を有する含水
酸化鉄粒子粉末を得た。
【0101】この時の主要製造条件及び諸特性を表1乃
至表3に示す。
【0102】
【表1】
【0103】
【表2】
【0104】
【表3】
【0105】<ヘマタイト構造を有する酸化鉄粒子粉末
の生成>実施例10〜17;
【0106】実施例10 実施例1で得られたゲータイト構造を有する含水酸化鉄
粒子粉末1.5kgを40lの水に分散して懸濁液と
し、当該懸濁液に3号水ガラス21ml(当該粒子粉末
に対しSi換算で0.58重量%に該当する。)を添加
した後、1.0mol/lのH2 SO4 水溶液を加え、
pH6.5とし、30分間混合・攪拌した。混合・攪拌
した後、常法により濾過、水洗、乾燥してSiで被覆さ
れたゲータイト構造を有する含水酸化鉄粒子粉末を得
た。
【0107】次いで、得られた含水酸化鉄粒子粉末1.
0kgを一端開放型レトルト容器中に投入し、回転駆動
させながら空気中、300℃で60分間加熱脱水し、更
に550℃で60分間焼きなまし処理を行い黒褐色粒子
粉末を得た。
【0108】得られた黒褐色粒子粉末は、X線回折の結
果ヘマタイト構造を有しており、図3に示す電子顕微鏡
写真(×30000)から明らかな通り、平均長軸径が
0.25μm、軸比13.6の紡錘状を呈した粒子のみ
からなる単一の相であって、Mn含有量は、Feに対し
Mn換算で20原子%であり、L* 値が19.1、a*
値が1.5、b* 値が−0.16の色彩を呈する非磁性
黒褐色酸化鉄粒子粉末であった。
【0108】続いて、得られた酸化鉄粒子粉末をエッジ
ランナー型粉砕機(サンドミル:(株)松本鋳造鉄工所
製)で乾式粉砕し、更に、当該粉砕物を水中に攪拌・混
合し、ラインミル型粉砕機(ホモミックラインミル:特
殊機工業(株)製)により湿式粉砕を行い酸化鉄粒子を
含む懸濁液を得た。
【0110】得られた当該懸濁液に2.5mol/lの
硫酸アルミニウム水溶液140ml(当該粒子粉末に対
しAl換算で1.8重量%に該当する。)を添加した
後、1.0mol/lのNaOH水溶液を加え、pH
6.0とし、30分間混合・攪拌した。
【0111】混合・攪拌した後、常法により濾過、水
洗、乾燥し、次いで、エッジランナー型粉砕機(サンド
ミル:(株)松本鋳造鉄工所製)により圧密処理をし
た。
【0112】得られたAl化合物が被覆された酸化鉄粒
子の平均長軸径が0.25μm、軸比13.6の紡錘状
を呈した粒子のみからなる単一の相であり、粒度が均斉
で樹枝状粒子が混在しないものであった。また、Mn含
有量は、Feに対しMn換算で20原子%であり、L*
値が19.2、a* 値が1.0、b* 値が−0.22の
色彩を呈する非磁性黒褐色粒子粉末であった。尚、飽和
磁化値σsは0.1emu/g以下であった。
【0113】実施例11〜17 被処理粒子粉末の種類、焼結防止処理の化合物の種類及
び添加量並びに脱水・焼きなまし処理後の被覆化合物の
種類、添加量及び処理pHを種々変化させた以外は、実
施例10と同様にして酸化鉄粒子を生成させた。
【0114】この時の主要製造条件及び諸特性を表4及
び表5に示す。
【0115】
【表4】
【0116】
【表5】
【0117】<磁気記録媒体用非磁性下地層の製造>実
施例18〜31及び比較例5;
【0118】実施例18 実施例1で得られた含水酸化鉄粒子粉末を用いて、ま
ず、当該含水酸化鉄粒子粉末と結合剤樹脂、溶剤とを混
合し、固形分率75重量%でプラストミルを用いて30
分間混練した。しかる後、所定量の混練物を取り出し、
ガラス瓶にガラスビーズ及び溶剤とともに添加し、ペイ
ントコンディショナーで6時間混合・分散を行った。
【0119】得られた塗膜組成物の最終組成は、下記の
通りである。 含水酸化鉄粒子粉末 100重量部 スルホン酸ナトリウム基を有する 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂 10重量部 スルホン酸ナトリウム基を有するポリウレタン樹脂 10重量部 シクロヘキサノン 40.9重量部 メチルエチルケトン 102.2重量部 トルエン 61.3重量部
【0120】得られた塗膜組成物を厚さ14μmのポリ
エチレンテレフタレートフィルム上にアプリケーターを
用いて55μmの厚さに塗布し、次いで、乾燥させるこ
とによりシート状試料片を得た。
【0121】得られたシート試料片のヤング率は10
6、光沢は120%、表面粗度は28.0nm、線吸収
係数は0.94μm-1であった。
【0122】実施例19〜31及び比較例5 実施例2〜6及び10〜17並びに比較例2で得られた
含水酸化鉄粒子粉末及び酸化鉄粒子粉末を用いて実施例
18と同様にして磁気記録媒体用非磁性下地層を得た。
【0123】この時の諸特性を表6に示す。
【0124】
【表6】
【0125】<磁気テープの製造>参考例1〜10;
【0126】参考例1 実施例18で得られた磁気記録媒体用非磁性下地層の上
にCo被着型磁性酸化鉄粒子粉末(平均長軸径0.25
μm、平均短軸径0.037μm、Hc850Oe、σ
s81.3emu/g、Co含有量4.52%、Fe2+
16.5%)を用いて、まず、磁性粒子粉末と結合剤樹
脂と、溶剤とを混合し、固形分率76重量%でプラスト
ミルを用いて30分間混練した。しかる後、所定量の混
練物を取り出し、ガラス瓶にガラスビーズ及び溶剤とと
もに添加し、ペイントコンディショナーで6時間混合・
分散を行った。
【0127】その後、研磨剤、潤滑剤及び硬化剤とを加
え、さらに、15分間混合・分散した。塗膜組成物の組
成は下記の通りであった。 Co被着型磁性酸化鉄粒子粉末 100重量部 スルホン酸ナトリウム基を有する 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂 10重量部 スルホン酸ナトリウム基を有するポリウレタン樹脂 10重量部 研磨剤 10重量部 潤滑剤 2.5重量部 硬化剤 5重量部 シクロヘキサノン 52.2重量部 メチルエチルケトン 130.5重量部 トルエン 78.3重量部
【0128】得られた塗膜組成物を厚さ14μmのポリ
エチレンテレフタレートフィルム上にアプリケーターを
用いて15μmの厚さに塗布し、次いで、乾燥させるこ
とによりシート状試料片を得た。得られたシート試料片
にカレンダー処理を行った後、60℃で24時間硬化反
応して0.5インチ幅にスリットして磁気テープを得
た。
【0129】得られた磁気テープのHcは894Oe、
角型比は0.92、光沢は180%、表面粗度Raは1
1.8nm、ヤング率は128、線吸収係数は1.42
であった。
【0130】参考例2〜10 実施例18、23、29及び30並びに比較例5で得ら
れた磁気記録媒体用非磁性下地層を用いて磁性粒子粉末
を参考例1のCo被着型磁性酸化鉄粒子粉末及び金属磁
性粒子粉末(平均長軸径0.13μm、平均短軸径0.
017μm、Hc1560e、σs128.9emu/
g、BET比表面積52.9m2 /g、Co含有量5.
9%、Al含有量1.1%、B含有量1.0%)として
参考例1と同様にして磁気記録媒体を得た。
【0131】この時の諸特性を表7に示す。
【0132】
【表7】
【0133】
【発明の効果】本発明に係る含水酸化鉄粒子粉末は、紡
錘状を呈した適当な軸比で黒褐色の色彩を呈するゲータ
イト構造を有する非磁性黒褐色含水酸化鉄粒子粉末又
は、必要により、該含水酸化鉄粒子粉末を加熱脱水して
得られた黒褐色の色彩を呈するヘマタイト構造を有する
酸化鉄粒子粉末であるから、光透過率が小さく、しか
も、表面平滑性、強度、電気抵抗などにも優れている磁
気記録媒体用下地層を提供することができる。
【0134】本発明に係る磁気記録媒体用非磁性下地層
は前出実施例に示した通り、ベースフィルムとしての強
度と表面性に優れているので、前出参考例に示した通
り、磁気記録媒体とした場合において光透過率が小さ
く、平滑で厚みむらのない薄膜の磁気記録層が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 アスコルビン酸の添加量と含水酸化鉄粒子粉
末の黒色度(L* 値)との関係を示すグラフである。
【図2】 実施例1で得られたゲータイト構造を有して
いる含水酸化鉄粒子粉末のX線回折図である。
【図3】 実施例1で得られたゲータイト構造を有して
いる含水酸化鉄粒子粉末の粒子構造を示す電子顕微鏡写
真(×30000)である。
【図4】 実施例2で得られたゲータイト構造を有して
いる含水酸化鉄粒子粉末の粒子構造を示す電子顕微鏡写
真(×30000)である。
【図5】 実施例10で得られたヘマタイト構造を有し
ている酸化鉄粒子粉末のX線回折図である。
【図6】 実施例10で得られたヘマタイト構造を有し
ている酸化鉄粒子粉末の粒子構造を示す電子顕微鏡写真
(×30000)である。
【図7】 比較例1で得られた粒子粉末の粒子構造を示
す電子顕微鏡写真(×30000)である。
【図8】 比較例2で得られたゲータイト構造を有して
いる含水酸化鉄粒子粉末の粒子構造を示す電子顕微鏡写
真(×30000)である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山下 勝巳 広島県広島市中区舟入南4丁目1番2号 戸田工業株式会社創造センター内 審査官 平塚 義三 (56)参考文献 特開 平4−357116(JP,A) 特開 平2−172826(JP,A) 特公 昭43−17288(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01F 1/00 C01G 49/02 C01G 49/06 G11B 5/706

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平均長軸径が0.03〜0.5μm、軸
    比(長軸径/短軸径)が10〜30の粒子であって、且
    つ、当該粒子の集合体がL*値28.0〜0、a*値5.
    3〜0、b*値9.0〜−1.7(但し、L*値、a
    *値、b*値はJIS−Z−8729による値である。)
    で示される色彩を呈する単一相のゲータイト構造を有す
    る含水酸化鉄粒子からなる3〜20原子%のMnを含む
    非磁性黒褐色含水酸化鉄粒子粉末。
  2. 【請求項2】 アルカリ水溶液と第一鉄塩水溶液とを反
    応させて得られた鉄含有沈澱物を含む懸濁液に酸素含有
    ガスを通気して酸化反応を行うことによりゲータイト構
    造を有する含水酸化鉄粒子粉末を製造する方法におい
    て、 前記アルカリ水溶液は水酸化アルカリ水溶液と炭酸アル
    カリ水溶液との両アルカリ水溶液を併用し、炭酸アルカ
    リ水溶液を水酸化アルカリ水溶液及び前記鉄含有沈澱物
    を含む懸濁液のいずれかの液中に添加するとともに、当
    該炭酸アルカリ水溶液の添加量を当該水酸化アルカリ水
    溶液1モル(但し、添加するMn化合物の中和分を除い
    た量である。)に対して0.4〜20.0モルの範囲と
    し、しかも、前記両アルカリ水溶液の総和量を前記第一
    鉄塩水溶液中のFe2+に対して1.0当量(但し、前記
    Mn化合物の中和分を除いた量である。)を越える量と
    し、 更に、前記第一鉄塩水溶液、前記水酸化アルカリ水溶
    液、前記鉄含有沈澱物を含む懸濁液及び酸素含有ガスを
    通気して酸化反応を行うことによる酸化率が50%未満
    である鉄含有沈澱物を含む懸濁液のいずれかの液中に、
    あらかじめアスコルビン酸又はその塩と前記第一鉄塩水
    溶液中のFe2+に対しMn換算で1〜50原子%の範囲
    の量のMn化合物とを存在させておくことを特徴とする
    請求項1記載の非磁性黒褐色含水酸化鉄粒子粉末の製造
    法。
  3. 【請求項3】 非磁性支持体上に形成される非磁性粒子
    粉末と結合剤樹脂とを含む塗膜組成物からなる磁気記録
    媒体用非磁性下地層において、前記非磁性粒子粉末が請
    求項1記載の非磁性黒褐色含水酸化鉄粒子粉末であるこ
    とを特徴とする磁気記録媒体用非磁性下地層。
  4. 【請求項4】 非磁性支持体上に形成される非磁性粒子
    粉末と結合剤樹脂とを含む塗膜組成物からなる磁気記録
    媒体用非磁性下地層において、前記非磁性粒子粉末が請
    求項1記載の非磁性黒褐色含水酸化鉄粒子粉末を270
    〜800℃の温度範囲で加熱脱水して得られたヘマタイ
    ト構造を有する非磁性黒褐色酸化鉄粒子粉末であること
    を特徴とする磁気記録媒体用非磁性下地層。
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