JP2910364B2 - 2,9−ジメチルキナクリドン顔料の製造方法 - Google Patents

2,9−ジメチルキナクリドン顔料の製造方法

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    • C09B67/0014Influencing the physical properties by treatment with a liquid, e.g. solvents

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は2,9−ジメチルキナク
リドン顔料の製造方法に関し、詳細には特に長さ対幅の
平均比率が2:1〜5:1で比表面積が50〜90m2
/gであるような結晶粒をの形を有し、青色色調と呼ば
れるX線回折による結晶の面間隔と相対強度を有するこ
とを特徴とする有利な表面特性、及び実用上の有利な諸
性質に優れている2,9−ジメチルキナクリドン顔料の
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】粗製2,9−ジメチルキナクリドン化合
物の製造法は例えば特公昭36−13833号公報に記
載のように2,9−ジメチル−6,13−ジヒドロキナ
クリドンをアルカリ性のアルコール性溶媒中ニトロベン
ゼンスルホン酸ソーダまたは多硫化ナトリウムの存在下
で酸化する、あるいは特公昭38−26487号公報記
載のように2,5−ジ(p−トルイジノ)テレフタル酸
をポリりん酸中で加熱することで得られることが公知で
ある。2,9−ジメチルキナクリドン化合物は粗製では
固体状物質として知られてきたが、このままでは顔料用
として余り役立たず、その粉末を塗料成分に使用した場
合商業的見地からは劣った製品が得られるのみであるこ
とがわかっていた。即ちこの製品は分散性に劣り、熱、
光に変化しやすく、溶媒に不安定、色調も不鮮明であっ
た。従来から望ましい色調を持った2,9−ジメチルキ
ナクリドンを得ようとこの物質を有用な顔料に変えよう
とする試みが行われている。
【0003】特公昭41−11348号公報によれば、
粗物質を例えばジメチルホルムアミド、低級アルコー
ル、ジメチルスルホオキシドまたはキシレンのような溶
媒で前処理し、または前処理せずにこれをキシレンのご
とき溶媒に浸漬した状態でボールミルによって粉砕する
処理法が示されており、この処理法によって2,9−ジ
メチルキナクリドンは2種類の別個の結晶形態になるこ
とが見出されている。第1の形態は上記前処理を経ずし
て得られるもので青色色調顔料と呼ばれ、第2の形態は
前処理を経て得られる黄色色調顔料と呼ばれる。これら
2種の結晶形態はいずれも高温において安定であり、特
に黄色色調顔料は溶媒の存在下でも高温で安定である事
が記載されているが、粒子の大きさは不揃いでこのいず
れの顔料も塗料成分とした場合、分散性に満足出来な
い。
【0004】更に、特公昭41−11348号公報は第
3の結晶形態を提示しており、これは2,9−ジメチル
キナクリドンの粗物質または既知の黄色色調顔料にグリ
コールと微粉状食塩とフレーク状食塩を加えて高温で、
極端なずれ変形を伴う摩砕機で摩砕することで得ている
が、顔料に対して2.25〜15重量倍量の食塩と0.
75〜3重量倍量のグリコールが十分混和するには相当
量のエネルギーを消費し、また摩砕後には加えた食塩と
グリコールを洗浄して顔料を分離せねばならず商業的に
製造するには不適当である。
【0005】一方、2,9−ジメチルキナクリドンを製
造する際に、例えば特公昭44−22419号、特公昭
52−43497号、特開昭55−48250号公報記
載の方法のように、溶媒或いは閉環剤としてポリりん酸
或いはポリりん酸エステルを用いた場合、2,9−ジメ
チルキナクリドン合成終了後に水あるいは/さらに低級
アルコールを混合してポリりん酸の固化を防止しながら
分離すると、2,9−ジメチルキナクリドンの微細な粒
子の凝集体として取り出されるので、これをイソブタノ
ールなどの低級アルコール中で攪拌・加熱処理する事で
青色色調の顔料が製造されるが、使用したポリりん酸を
回収あるいは処理する事は非常に困難な作業であり、工
業的に製造するには適していない。
【0006】更に、特開昭55−116758号公報で
は、予めみょうばんなどの摩砕助剤と共に2,9−ジメ
チルキナクリドンを乾燥粉砕し、生成物を硫酸中にスラ
リー化して加熱処理後、濾過・水洗・乾燥して顔料を得
ているが、2,9−ジメチルキナクリドンの濃硫酸溶解
液を加熱することで容易にスルホン化して水に溶出する
ので好ましくない。
【0007】一般に2,9−ジメチルキナクリドンを塗
料や着色剤などの色材として用いる場合、その結晶形態
や粒子径によって特性が著しく変化するため結晶状態や
粒子径の制御が重要な技術となる。2,9−ジメチルキ
ナクリドンの色材用顔料として最も最適な形態は、長さ
対幅の平均比率が2:1〜5:1で比表面積が50〜9
0m2/gであるような結晶粒の形を有し、青色色調顔料
と呼ばれるX線回折による結晶の面間隔と相対強度を有
することが必要である。このような色材として優れた特
定の結晶型を得るために種々の結晶変換処理が行われる
が、2,9−ジメチルキナクリドンの場合多くの結晶状
態が存在するため、僅かな製造条件の相違によって異な
った結晶状態が混合された状態になりやすい。それ故結
晶状態の純粋性を確保するために、一旦溶解状態にして
全ての結晶状態を破壊してから特定の処理条件において
結晶化させることが行われ、この方法によって結晶純度
の高いものが得られ、色材として非常に優れた特性と色
調を得ることができる。このような目的において結晶を
溶解状態にする方法として代表的なものにアシッドペー
スト処理法がある。この方法は2,9−ジメチルキナク
リドンを一旦濃硫酸に溶解させ、その溶液を水に注ぐこ
とによって析出させる方法である。簡便で操作性も容易
であり、製造コストも低く、優れた方法であるが、一方
で硫酸溶液の粘度が高いため水に投入したときに水中へ
の拡散が遅く、結晶性の高い2,9−ジメチルキナクリ
ドンの場合その時点で望ましくない結晶状態の成長が起
こることがある。その結果、その後の特定結晶を成長さ
せる過程においても望ましくない結晶状態や結晶粒が残
ってしまい結晶純度を低下させることがある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明では色
材として好ましくない結晶状態や結晶粒にならないよう
な2,9−ジメチルキナクリドン顔料の製造方法を提供
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、粗製2,9−
ジメチルキナクリドン化合物を硫酸に溶解させた溶液を
連続して流れている水の中に投じて微細な析出物とし、
該析出物を濾別、洗浄した後、C1〜C4の低級アルコ
ール中60〜200℃で処理することを特徴とする、結
晶粒の長さ対幅の平均粒径が2:1〜5:1であり、比
表面積が50〜90m2 /gである2,9−ジメチルキ
ナクリドン顔料の製造方法である。
【0010】本発明の詳細な方法は、2,9−ジメチル
キナクリドン化合物を濃硫酸に溶解させた液を水中に投
入する際、連続して流れている水の中に注ぐ物であっ
て、これによって操作の最初の段階から最後の段階まで
常に一定の条件が保たれるので結晶成長を防ぐばかりで
なく、一定した品質のものを得ることができる。
【0011】更に、上記の方法で得られた2,9−ジメ
チルキナクリドン化合物をC1 〜C4 の低級アルコール
中で、60〜200℃で処理することで、長さ対幅の平
均比率が2:1〜5:1で比表面積が50〜90m2/g
であるような結晶粒の形を有する2,9−ジメチルキナ
クリドン顔料を得る方法である。
【0012】詳しくは、本発明で使用する連続して流れ
ている水とは水圧が0.5〜4.5Kg/cm2 の管・チュ
ーブを流れる水を意味する。この連続して流れている水
に2,9−ジメチルキナクリドン化合物を濃硫酸に溶解
させた液を投入するには、水流アスピレーターを用いて
定量的に行うか、2,9−ジメチルキナクリドン化合物
を濃硫酸に溶解させた液を0.5〜4.5Kg/cm2 に加
圧して細管から連続して流れている水に噴射するのが好
ましい。
【0013】2,9−ジメチルキナクリドン化合物を濃
硫酸に溶解させた液を連続して流れている水に接触させ
て2,9−ジメチルキナクリドン化合物を析出させた水
溶液は濾過して水と生成物を分離し、水洗あるいは薄い
濃度のアルカリ性水溶液、例えば苛性ソーダや苛性カリ
ウムなどの水溶液で洗浄し、固形分含有量10〜20重
量%のペースト状にするのが良い。
【0014】本発明で使用する溶媒はC1 〜C4 の低級
アルコールで、詳しくはメタノール、エタノール、n−
プロパノール、iso−プロパノール、n−ブタノー
ル、iso−ブタノール、tert−ブタノールであ
る。これらの溶媒を2,9−ジメチルキナクリドン化合
物の固形分含有量10〜20重量%の水ペーストの固形
分(2,9−ジメチルキナクリドン化合物)に対して5
〜20重量倍とをよく攪拌しながら60〜200℃で処
理する。
【0015】本発明の方法を行うに当たって、2,9−
ジメチルキナクリドン化合物を濃硫酸に溶解する時、あ
るいは微細化した2,9−ジメチルキナクリドン化合物
の水ペーストをC1 〜C4 の低級アルコール中で処理す
る時のいずれか、あるいはいずれもの時にキナクリドン
顔料誘導体例えば特開平2−123168号公報に記載
されている塩基性キナクリドン顔料誘導体や特公昭45
−29755号あるいは特開昭58−101161号公
報に記載されている酸性、あるいは特公昭44−133
78号、特開昭59−96175号、特開昭63−26
4674号公報に記載されている中性キナクリドン顔料
誘導体を1〜20重量%の量を添加して生成する2,9
−ジメチルキナクリドン顔料に好ましい結晶状態に制御
したり有利な表面特性、及び実用上の有利な諸性質を付
与することもできる。
【0016】さらに、微細化した2,9−ジメチルキナ
クリドン化合物の水ペーストをC1〜C4 の低級アルコ
ール中で処理する際に、水に完全には混和しない溶媒を
使用するときは、市販の非イオン性界面活性剤例えばポ
リオキシエチレンアルキルエーテル、ソルビタン脂肪酸
エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、グリセ
リン脂肪酸エステルなどや、陰イオン性界面活性剤例え
ば脂肪酸塩、アルキル硫酸エステル塩、アルキルベンゼ
ンスルホン酸塩、アルキルスルホコハク酸塩などを2,
9−ジメチルキナクリドン化合物に対して0.2〜20
重量%を添加して行うことも可能である。
【0017】その結果、長さ対幅の平均比率が2:1〜
5:1で比表面積が50〜90m2/gであるような結晶
粒の形を有する2,9−ジメチルキナクリドン顔料が得
られる。得られる2,9−ジメチルキナクリドン顔料
は、従来青色色調顔料と呼ばれるものと同じX線回折に
よる結晶の面間隔と相対強度を示す。
【0018】
【実施例】以下、実施例により本発明を説明する。例
中、部とは重量部を、%とは重量%をそれぞれ表わす。
【0019】参考例 本発明の以下に示す実施例に用いる粗製2,9−ジメチ
ルキナクリドンは、1,4−シクロヘキサジオン−2,
5−ジ(カルボン酸メチルエステル)1モルに対し10
重量倍のメタノールとp−トルイジン2.53モル、塩
酸0.1モルを基本的に酸素と接触しない状態で65〜
100℃で3時間で反応させ、生成物を瀘別・洗浄した
物を更にジメチルナフタレン異性体混合物中で基本的に
酸素と接触しない状態で250〜268℃に加熱して、
生成物を瀘別・洗浄した物を更に7重量倍のエチレング
リコールモノエチルエーテルと全体で18%になるよう
に50%苛性ソーダ水溶液を加えたところへm−ニトロ
ベンゼンスルホン酸ソーダを加えて酸化し、生成物を瀘
別・洗浄した純度99%以上の物を使用した。
【0020】実施例1 よく乾燥した2,9−ジメチルキナクリドン化合物3
0.00部(0.088モル)と98%硫酸300.0
部を1リットルのガラスビーカーに計り入れ、1時間十
分に攪拌して溶解させる。この硫酸溶解液全量をゲージ
圧で3.50kg/cm2 で設定した水流に接続したアスピ
レーターを通して1分間で滴下した。析出物を濾取し、
pH6.8まで水洗して固形分含有量10.50%の水
ペーストを得た。得られた2,9−ジメチルキナクリド
ン化合物の固形分含有量10.50%の水ペーストと3
00.0部のiso−ブタノールを1リットルの冷却管
を取り付けたフラスコに入れ、30分室温で攪拌した後
90℃で1時間処理した。生成物は濾別して乾燥した。
その結果、長さ対幅の平均比率が5:1で比表面積が5
5.4m2/gである結晶粒の形を有する2,9−ジメチ
ルキナクリドン顔料が得られた。
【0021】比較例1 よく乾燥した2,9−ジメチルキナクリドン化合物3
0.00部(0.088モル)と98%硫酸300.0
部を1リットルのガラスビーカーに計り入れ、1時間十
分に攪拌して溶解させる。この硫酸溶解液全量を10リ
ットルのガラスビーカーに計り入れた5リットルの水に
一気に移し析出物を濾取し、pH6.8まで水洗して固
形分含有量10.50%の水ペーストを得た。得られた
2,9−ジメチルキナクリドン化合物の固形分含有量1
0.50%の水ペーストと300.0部のiso−ブタ
ノールを1リットルの冷却管を取り付けたフラスコに入
れ、30分室温で攪拌した後90℃で1時間処理した。
生成物は濾別して乾燥した。その結果、長さ対幅の平均
比率が20:1で比表面積が30.4m2/gである結晶
粒の形を有する2,9−ジメチルキナクリドン顔料が得
られた。
【0022】実施例2 実施例1で行った実験のうち、iso−ブタノールをn
−プロパノールに変更して同様の反応を行った。その結
果、長さ対幅の平均比率が2:1で比表面積が75.1
m2/gである結晶粒の形を有する2,9−ジメチルキナ
クリドン顔料が得られた。
【0023】実施例3 実施例1で行った実験のうち、iso−ブタノールで処
理する温度を130℃とした。その結果、長さ対幅の平
均比率が5:1で比表面積が50.2m2/gである結晶
粒の形を有する2,9−ジメチルキナクリドン顔料が得
られた。
【0024】実施例4 実施例3で行った実験で、更にN,N−ジエチルアミノ
プロピルアミノスルフォニル基で置換した塩基性キナク
リドン顔料誘導体0.9gを硫酸溶解液に添加して同様
に行った。その結果、長さ対幅の平均比率が2:1で比
表面積が79.8m2/gである結晶粒の形を有する2,
9−ジメチルキナクリドン顔料が得られた。
【0025】実施例5 実施例3で行った実験で、更に塩基性キナクリドン顔料
誘導体0.9gをiso−ブタノールで処理する時に添
加して同様に行った。その結果、長さ対幅の平均比率が
2:1で比表面積が77.4m2/gである結晶粒の形を
有する2,9−ジメチルキナクリドン顔料が得られた。
【0026】実施例6 実施例4で行った実験で、更に陰イオン性界面活性剤の
アルキルスルホコハク酸塩0.9gをiso−ブタノー
ルで処理する時に添加して同様に行った。その結果、長
さ対幅の平均比率が4:1で比表面積が68.5m2/g
である結晶粒の形を有する2,9−ジメチルキナクリド
ン顔料が得られた。
【0027】
【発明の効果】本発明の方法は、2,9−ジメチルキナ
クリドンを色材として有利な結晶形態を安定して製造す
るためのものである。本発明の方法によって得られる
2,9−ジメチルキナクリドン顔料は、全ての公知のラ
ッカー系への顔料の添加によって得られる塗料に非常に
高い透明度をもたらし、これは実用上非常に重要であっ
てしかもその上に極めて高い色強度と優れたレオロジー
をも示す。また、本発明の方法によって連続生産が可能
になり生産性の向上および生産コストの低減が達成でき
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C09B 67/52 C09B 67/20 CA(STN) REGISTRY(STN) WPIDS(STN)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粗製2,9−ジメチルキナクリドン化合
    物を硫酸に溶解させた溶液を連続して流れている水の中
    に投じて微細な析出物とし、該析出物を濾別、洗浄した
    後、C1〜C4の低級アルコール中60〜200℃で処
    理することを特徴とする、結晶粒の長さ対幅の平均粒径
    が2:1〜5:1であり、比表面積が50〜90m 2
    gである2,9−ジメチルキナクリドン顔料の製造方
    法。
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US08/078,323 US5318626A (en) 1991-07-11 1992-11-06 Process for converting 2,9-dimethylquinacridone compound into pigment
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