JP2909755B2 - 分与装置 - Google Patents

分与装置

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JP2909755B2
JP2909755B2 JP2028114A JP2811490A JP2909755B2 JP 2909755 B2 JP2909755 B2 JP 2909755B2 JP 2028114 A JP2028114 A JP 2028114A JP 2811490 A JP2811490 A JP 2811490A JP 2909755 B2 JP2909755 B2 JP 2909755B2
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  • Containers And Packaging Bodies Having A Special Means To Remove Contents (AREA)
  • Closures For Containers (AREA)
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  • Packaging Of Annular Or Rod-Shaped Articles, Wearing Apparel, Cassettes, Or The Like (AREA)
  • Confectionery (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、ペースト又は固体の製品用たとえば皮膚面
に広げるようにした化粧品用の分与装置に関する。
とくにこの分与装置は、溜めとこの溜め内で遅く前進
移動するピストンとを備え手動制御される駆動機構によ
り溜めから製品を放出する形式のものである。本分与装
置は又、口紅のような成形品、化粧べースのような押出
品又はアイシャドーのような締固め品用に使うのにも適
している。
[発明の背景] この種の分与装置は、従来からよく知られ長年にわた
り消費者に利用されている。放出しようとする製品を並
進駆動するピストンは一般に、分与装置に一体に取付け
られたナットと協働するねじ棒の端部に取付けてある。
このねじ棒は、使用者の駆動する押しボタンを介して漸
増的に駆動される(たとえば仏国特許第2,555,472号明
細書及び1988年4月15日付仏国特許願第88−05026号明
細書[日本特許番号2,617,788号特許公報に相当す
る])。
このような分与装置に充てんは今日の時点では実用上
の問題がある。駆動機構を含む分与装置部分は生産費が
比較的高い。充てん中に分与装置が使用できなくなり従
って販売できなくなる不適正な取扱いを防ぐように、こ
の分与装置部分は一般に充てん時に溜め部分から別にし
てある。分与装置のこれ等の2部分は後で組立てる。困
難が生ずるのは、この組立ての際とくに棒に支えたピス
トンを溜めのチューブ内に挿入しなければならないとき
である。ピストンが溜めの後端部に衝合するときは、製
品の端部と製品の方に向いたピストン面との間に空気の
層が捕捉される。この空気層を溜めからピストンと溜め
の壁との間に存在する空間を経て押出すにはピストンに
比較的強い力を加えなければならないが、この場合分与
装置を損傷し製品を押しつぶすおそれがある。さらに製
品及びピストンの間に空気の層が残る場合には、ピスト
ンの作用は必ず弱められ、使用による手動作用への応答
が変る。さらに化粧品の場合には捕捉された空気との接
触により製品に変化を招く。
[発明の要約] 本発明は、これ等の欠点を除くことのできる装置を提
供するものである。とくに本発明は、協働するねじとは
別個の部品であり導管によりせん孔され組立て時に製品
及びピストンの間の空気を抜くことができるようにした
ピストンの使用を提案している。製品を溜め内に入れる
と、ピストンは溜めのチューブ内に製品まで押込む。製
品及びピストンの間の空気は導管を経て逃げる。このよ
うにしてピストンは製品に直接衝合する。駆動機構を含
む分与装置部分は次いで溜めに取付ける。この溜めが互
換性のない場合には、駆動機構は取りはずすことができ
ない。この場合棒は初めに最大後退位置にある。そして
棒は、分与装置を始動するように駆動機構を複数回作動
することによりピストンに接触させる。しかし溜めが実
際上互換性があれば、棒は駆動機構からはずすことがで
きなければならない。その理由は、溜めへの分与が終る
と、棒は最大突出位置になり新たな溜めのために最大後
退の位置の付近に戻すことができなければならないから
である。このような場合に新たな溜めを取付けるとき
は、棒は、溜めが固定されるまで溜め内に収めたピスト
ンを押圧することにより後方に動く。従って、新たな溜
めを同じ部品に取付けることにより棒がピストンに接触
するから、始動操作を行わないで分与を始めることがで
きる。
従って本発明の主題は、溜め内に収められ使用者が手
動制御する駆動機構により利用できる広げるようにした
固体又はペースト状の製品の分与装置にある。溜めは、
円筒形内部と随意の横断面とを持つチューブである。こ
のチューブは分与口を備えている。製品はチューブ内に
分与口と移動自在な緩速送給ピストンとの間に入れる。
ピストンの並進運動は、ピストンを端部に取付けた棒を
備えた駆動機構により得られる。このピストンは、その
製品に最も近い面から駆動機構の各部品の方に向いた面
まで少なくとも1本の導管によりせん孔してある。
導管は棒の軸線方向延長部分に位置させるのが有利で
ある。ピストン及び棒は2個の各別の部品である。棒の
頭部は、ピストンを押して並進移動させるようにこの導
管が開口するピストン表面を押圧する。この棒の頭部の
端部はほぼ円すい形の自由端部を持つセンタポンチを備
えている。このセンタポンチが協働するピストン表面
は、センタポンチの端部の形状に対応する円すい形の形
状を持つ。実質的に円すい形の形状のピストンの表面は
案内穴を介して延びている。棒に取付けた端部の付近で
はセンタポンチは棒の軸線に直交する板を備えている。
ピストンの周壁にはわずかな圧縮力のもとに溜めの内
壁に接触する少なくとも1つの環状の唇状部を設けてあ
る。ピストンはその各端面の付近に少なくとも1つの環
状の唇状部を備えている。
分与口の周縁部は、製品を施す作用をする空気透過性
材料から成る層で少なくとも一部を覆ってある。この層
は周縁部にまたがつて位置させてある。この材料は多孔
質の海綿状である。この施し層は開いた又は閉じた多孔
を持つ毛くず材又は合成のフォームでよい。この層が毛
くず材であれば、分与口の周縁部に接着し又は静電付着
させる。
分与口の周縁部は溜めの軸線に対して斜めに配置する
のがよい。溜めは、その協働する管状の接合部材内には
め込んである。この接合部材の外壁及び内壁はそれぞれ
つる巻形傾斜路を形成してある。これ等の傾斜路は互い
に協働して溜めを接合部材に対して所定の角度位置に保
持する。溜めは駆動機構に対して取りはずし自在であ
る。棒は、溜めを駆動機構に取付けるときにこの駆動機
構からはずすことができる。この棒は、駆動機構により
回転駆動され接合部材に対し固定のナットと協働するね
じでよい。ナットはその直線母線に沿いスリットを形成
してある。溜めの分与口の反対側の端部はナットの外壁
に円すい形受け座によりはめてある。
[実施例] 実施例について図面を参照して説明すると、本発明分
与装置は、その駆動機構を含む部分(2)に取付けた溜
め(1)を備えている。本分与装置のこれ等の2部品は
互いにはめ合わされ、分与装置本体を構成する外被
(3)を形成する管状接合部材内に保持してある。接合
部材すなわち外被(3)は、駆動機構に固定した肩部
(26)にねじ込み又は相互鎖錠により固定してある。
溜め(1)はチューブである。ペースト又は締固めた
パウダから成る製品Pを内部に入れるようにしたチュー
ブ内部は直円形横断面を持つ直円筒である。この直円筒
の両端部の一方は分与口(4)である。ピストン(5)
はこの円筒の他端部に位置させてある。ピストン(5)
は、製品Pに接触しねじ(6)の端部と協働している。
ねじ(6)のねじ山は、溜め(1)の軸線に沿いピスト
ン(5)を並進駆動するように部分(2)の駆動機構の
ナット(7)のねじと協働する。溜め(1)の分与口
(4)は溜め(1)の軸線に対して傾斜させてある。こ
の傾斜は溜め(1)の軸線に直交する平面に対して60°
である。溜め(1)の壁の外面はわずかに円すい台形で
ある。この外壁は、溜め(1)のはまる管状外被(3)
の内壁に適合する。分与口(4)に近い方の溜め(1)
の部分は外被(3)から突出している。外被(3)の口
(4)に近い方の端部(9)も又、溜め(1)の軸線に
対し傾斜し、口(4)を位置させた平面に平行である。
外被(3)の壁は、端部(9)から始まって厚くなり溜
め(1)のほぼ中間まで延びている。
分与口(4)の周縁部は毛くず層(8)で覆ってあ
る、毛くず層(8)は口(4)の周縁部をまたいで位置
させてある。溜め(1)の内側の毛くず層(8)の表面
積は溜め(1)の外側の毛くず層の表面積より小さい。
毛くず層(8)の厚さは分与口(4)の周縁部の厚さの
30%より薄い。口(4)から最も遠い毛くず層端部は、
溜め(1)の外面で溜め(1)の軸線に直交する平面内
の周縁上に位置させてある。製品の汚染を防ぐように、
毛くず層は溜めの壁に繊維を静電作用により又は接着剤
で付着させることにより溜めの充てんに先だつて設け
る。溜め(1)内に精密な毛くず材付着ができるように
するのに、溜め内壁の内側にはめられこの内壁に実質的
に適合する心棒(図示してない)を使う。口(4)に近
い方のこの心棒の端部は溜め(1)内で口(4)の周縁
からわずかに引込めて毛くず層(8)を溜め(1)の内
壁に付着させることができるようにしてある。この場合
付着表面積は心棒のレベルにより十分に定めることがで
きる。1変型として毛くず層の代りにたとえば「その場
で」膨張させる合成フォーム材を使ってもよい。
ピストン(5)は回転体である。ピストン(5)の両
面の一方は製品Pと接触する板(10)である。板(10)
は、ピストン(5)の本体に形成した円すい形のくぼみ
(12)により板(10)を過ぎてピストン(5)内で中心
に沿って延びる軸線方向の導管11によりせん孔してあ
る。円すい形くぼみ(12)は穴(14)により軸線方向に
延びている。穴(14)はピストン(5)の他方の面に放
出する。ピストン(5)の各端面はその周辺を環状唇状
部(13)により囲んである。唇状部(13)はわずかな圧
縮力のもとに溜め(1)の内壁に接触するようにしてあ
る。ねじ付きの棒(6)の頭部はセンタポンチ(16)を
持つ。ポンチ(16)の一方の円すい形端部(15)はピス
トン(5)の円すい形くぼみ(12)と協働するようにし
てある。センタポンチ(16)は円筒体であり、その直径
は穴(14)よりわずかに小さい。ポンチ(16)は穴(1
4)内に滑動によりはまる。円すい形端部(15)の反対
側のポンチ端部にセンタポンチ(16)はねじ付きの棒
(6)に乗る円板から成る板(17)を備えている。円板
(17)は、ねじ付きの棒(6)とセンタポンチ(16)の
円筒形本体との各直径より大きい直径を持つ。
ナット(7)は、その軸線のまわりに対称に配分した
3個のセクタ(18)から成る割ナット(第5図)であ
る。3個のセクタ(18)はそれぞれの端部の一方を周壁
を延長する円筒形すそ部分(20)により相互に結合して
ある。すそ部分(20)の反対側のセクタ端部はナットの
円すい台形頭部を形成する。この頭部は、その中に配置
したねじ付きの棒(6)とほぼ同じ直径を持つ穴(19)
を軸線方向にあけてある。穴(19)はそのすそ部分(2
0)の反対側端部にねじ(21)を切ってある。ねじ(2
1)はねじ付き棒(6)のねじ山と協働するようにして
ある。分与口(4)の反対側端部で溜め(1)の内壁
に、ナット(7)の頭部に適合するように円すい台状に
形成した受け座(24)を設けてある。本分与装置の外被
(3)と溜め(1)とは、それぞれ分与口(4)の反対
側の溜め端部に向かいつる巻形傾斜路(22)、(23)を
形成してある。傾斜路(22)は溜め(1)の外壁に配置
され、又傾斜路(23)は外被(3)の内壁に配置してあ
る。2つの各傾斜路(22)、(23)は、これ等の傾斜路
を配置した壁からの後退部を備えている。従って傾斜路
(22)のレベルにおいて溜め(1)の壁は分与口(4)
に近い側では傾斜路(22)に近い他方の側におけるより
も薄い。外被(3)の壁は、傾斜路(23)のレベルにお
いてその開口端部(9)に近い方の部分では傾斜路(2
3)に対して他方の側におけるよりも厚い。2つの傾斜
路(22)、(23)は互いに協働するようにしてある。こ
れ等の傾斜路により溜め(1)及び外被(3)の角度方
向の位置決めを行い口(4)及び開口端部が互いに平行
になるようにしてある。組立てた位置では、溜め(1)
は、ナット(7)の頭部を構成する各セクタ(18)に円
すい台形受け座(24)が当たり、溜め(1)の傾斜路
(22)が外被(3)の傾斜路(23)に当たる。肩部(2
6)に対する外被(3)の固定により、溜め(1)を定
位置に保持し又各セクタ(18)をねじ(6)のまわりに
閉じるように溜め(1)のナット(7)に対する作用を
保持することができる。
溜め(1)、外被(3)、ピストン(5)及びナット
(7)は、プラスチック材から成形した部品である。こ
れ等の種種の部品を初めに作った後に溜め(1)の充て
んを行う。これとは別個に駆動機構を含む部分(2)の
各部品の組立てを行う。このような駆動機構は本出願人
の仏国特許願88−05026号明細書[日本特許番号2,617,7
88号特許公報に相当する]に述べてある形式のものでよ
い。
日本特許番号2,617,788号特許公報に記載された特許
発明[以下先願特許発明と略称します]においては、押
しボタンを押すごとに、プランジャが100分の数mmだけ
移動する。
先願特許発明においては、押しボタン(8)に設けた
はざま形縁部(24)と、ねじ棒(5)に設けたフイン
(26)と、支持体(7)に設けた鋸歯形輪郭面(30)と
の係合作用によって押しボタン(8)を押すごとにねじ
棒(5)が回転し、その先端に取りつけたプランジャ
(4)が移動する。
先願特許発明の駆動機構が、どのように特願平2−2
8,114号の発明[以下この出願の発明と略称します]に
適用されるかについて説明する。
先願特許発明においては、押しボタン(8)に押し込
んだ駆動体(23)に鋸歯形輪郭面(30)が形成されてい
る。この出願の明細書には、駆動体(23)に相当するも
のは図示されていないが、駆動機構を含む部分(2)
[先願発明のサブアセンブリ(2)に相当する]内にこ
の駆動体が配置され、この駆動体が押しボタン(25)に
取付けられている。
先願特許発明においては、筒状体27にフイン26が形成
され、筒状体(27)は、戻しばね(25)と接触し、ねじ
棒(5)に固定されている。この出願の明細書には、筒
状体(27)は図示されていないが、駆動機構を含む部分
(2)内に筒状体が配置され、ばね(R)がこの筒状体
に接触し、ねじ棒(6)がこの筒状体に固定されてい
る。
先願特許発明においては、鋸歯形輪郭面(30)が、円
筒状の支持体(7)に形成されている。この出願の第1
図に参照数字100で示す支持体が設けられており、この
支持体(100)に鋸歯形輪郭面が形成されている。
先願特許発明の構造とこの出願の発明の横造とは若干
相違する。
先願発明においては、溜め(1)は、製品を入れた第
1の部分(1a)と、この第1の部分(1a)と一体の第2
の部分(1b)とから成っている。この出願の発明におい
ては、製品(P)を入れた溜め(1)は、駆動機構を含
む部分(2)と溜め(1)とを入れた外被(3)とは一
体でない。
先願特許発明においては、プランジャ(4)はねじ棒
(5)に固定されている。この出願の発明においてはピ
ストン(5)は、ねじ棒(6)の端部であるセンタポン
チ(16)に接触し、このセンタポンチ(16)により押さ
れるだけである。
先願特許発明においては、すそ部分(6)は、第2の
部分(1b)にねじ込まれている。この出願の発明におい
ては、肩部(26)は、外被(3)のめねじ(27)にねじ
込まれている。
先願特許発明の押しボタン(8)は、この出願の発明
の押しボタン(25)に相当する。
先願特許発明の割りナット(9)は、この出願の発明
の割りナット(7)に相当する。
先願特許発明の戻しばね(25)は、この出願の発明の
ばね(R)に相当する。
先願特許発明のサブアセンブリ(2)は、この出願の
発明の駆動機構を含む部分(2)に相当する。
以上のとおり先願特許発明とこの出願の発明とは構造
に若干の差はあるが、押しボタンを押すごとにねじ棒を
回転してプランジャすなわちピストンを移動させるため
の先願発明の駆動機構は、この出願の発明に適用できる
ことは明らかである。とくにこの駆動機構は、ばねRと
溜め(1)から最も離れて位置させた肩部(26)の端部
に取付けた押しボタン(25)とを備えている。押しボタ
ン(25)を押すとピストン(5)の並進運動を制御する
ことができる。ばねRにより押しボタン(25)を確実に
戻す。次に溜め(1)を駆動機構を含む部分(2)に、
この組合わせを外被(3)内に組込むことにより取付け
る。ナット(7)の反対側の駆動機構端部は、外被
(3)の端部を固定した肩部(26)に固定する。肩部
(26)は、外被(3)の対応端部に形成しためねじ(2
7)にねじ込む。1変形ではこの固定は掛け金によつて
行う。
溜め内の製品を成形し、押出し又は締固めるために第
2図の装置は溜め(1)に充てんする必要がある。溜め
(1)は、支持体(28)に形成した穴内で上下方向に保
持してある。分与口(4)はこの穴内に収めてある。円
すい形受け座(24)は上方に開口している。支持体(2
8)の穴の底部は、分与口(4)の周縁部が乗る傾斜面
である。この穴の側壁は、毛くず層(8)に適合し毛く
ず層(8)を分与口(4)の周縁部に押付ける。溜め
(1)及び支持体(28)は、底部を持ち液体又は同体の
物質を保持することのできる容器を形成する。この容器
内で口紅のような製品を形成することができる。製品を
押出し又は締固めることが望ましければ、製品Pは分与
口(4)の反対側の溜め(1)の端部を介して導入する
ことが望ましい。又締固めのためには、溜めの内部に圧
縮ピストンを挿入することにより圧縮する。これ等の両
方の場合に容器の底部に向かい押し戻される空気は、第
2図の矢印により示すように空気透過性の毛くず層
(8)によつて排出される。すなわち製品Pは口(4)
にひび割れ等を生じないで注入することができる。
次に分与口(4)の反対側端部でピストン(5)をそ
の円板(10)を製品Pに直接向き合わせにして入り込ま
せる。ピストン(5)は、溜め(1)内で製品Pを充て
んしたレベルに関係なく、円板(10)が製品Pに接触す
るまで、溜め(1)の内部シリンダ内で滑動する。次に
ねじ(6)は、センタポンチ(16)の円すい形部分(1
5)が円筒形穴(14)内で案内された後ピストン(5)
の円すい形くぼみ(12)内にはまるように位置させてあ
る。最後に肩部(26)と駆動機構を含む分与装置部分
(2)とにより形成した組合せは、ナット(7)の円す
い形頭部を形成する各セクタ(18)が溜め(1)の円す
い台形受け座(24)に乗るまでねじ(6)により締付け
られ穴(19)のねじ(21)をねじ(6)のねじ山でふた
たび閉じる。この組合せを挿入し終ると、この組合せは
溜め(1)及びピストン(2)を外被(3)内にはまり
込んだままにして外被(3)を肩部(26)に確実に固定
する。
この組合せはこの場合終了し使用できる状態になる。
押しボタン(25)を作動することにより使用者は溜め
(1)から製品Pの薄い層を釈放する。この製品層は、
これを毛くず層(8)に広げることによつて所望の領域
に施す。すなわち毛くず層(8)は、施しパッドとして
作用し製品Pにより溜め(1)の周縁部を汚すことがな
いようにする。さらに製品Pが皮膚に施すようにした化
粧品であれば、毛くず層(8)は皮膚及び分与装置の間
の接触を一層柔軟にする利点がある。製品Pは、広げた
ときに分与口(4)の周縁部における毛くず層(8)の
丸みをつけた端部のほぼ直下であるが溜め(1)の壁の
端部の上方に位置させる。製品Pが乾いてしまつたり劣
化したりするのを防ぐことができるようにする栓(図示
してない)を分与口(4)に協働させることもできる。
最後に外被を肩部(26)にねじ込んだ場合に、溜め
(1)内の製品Pを全部使用し終りふたたび充てんしよ
うとするときは、肩部(26)をねじ戻して駆動機構を含
む部分(2)を外被(3)から取りはずす。ナット
(7)の各セタタ(18)はこの場合溜め(1)の受け座
(24)から接触を離し、又穴(19)のねじ(21)はねじ
(6)のねじ山との協働をはずして、ねじ(6)を穴
(19)内で自由に滑動させるが、ねじ(6)の頭部の円
板(17)は移動を制限してある。従って何回か使用され
た溜め(1)を別の溜め(1)と交換することができ
る。このような構造により、駆動機構として作用する同
じ部分(2)と共に複数の溜め(1)を再充てん用に使
用することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明分与装置を一部を切欠いて断面で示す側
面図である。 第2図は第1図の分与装置の溜め及びピストンを溜めは
充てん用の位置で支持体にはめて示す縦断面図である。 第3図は第1図の分与装置の管状接合部材の縦断面図で
ある。 第4図は第1図の分与装置用の充てんの溜めを一部を断
面にして切欠いて示す側面図である。 第5図は第1図の分与装置のナットを示す後述の第6図
のV−V線に沿う断面図である。 第6図は第1図の分与装置のナットの端面図である。 P……製品、1……溜め、4……分与口、5……ピスト
ン、6……棒(ねじ)、8……層、R……ばね、25……
押しボタン、11……導管、12……くぼみ、14……穴、15
……頭部

Claims (15)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】円筒形の内部とその一端部の分与口とを持
    つチューブから成る製品用溜めと、この溜めから製品を
    分与するための駆動手段と、前記チューブの内部に移動
    可能に配置したピストンとを備え、前記駆動手段に前記
    ピストンに係合できる一端部を持つ棒を設け、前記ピス
    トンに、互いに対向する面とこれ等の面のうち前記溜め
    に向いた一方の面から前記棒に向いた他方の面まで前記
    ピストンを貫いて延びる通路とを設け、この通路を前記
    ピストン内に前記棒に軸線方向に整合するように位置さ
    せ、この棒に前記ピストンの前記各面のうち前記通路が
    開口する前記他方の面に係合する頭部を設け、前記ピス
    トンが、組立てのときに製品に直接に係合するように、
    この製品まで移動させられるときに、前記通路により、
    前記製品と前記ピストンとの間の空気を排出できるよう
    にして成る、広げるようにした製品用の分与装置。
  2. 【請求項2】前記ピストンの各面のうち前記他方の面
    に、円すい形のくぼみを設け、前記棒の頭部に前記ピス
    トンのくぼみに協働するように円すい形にした自由端部
    を持つセンタポンチを設けた請求項1記載の分与装置。
  3. 【請求項3】前記ピストンの前記くぼみに、前記各面の
    うちの前記他方の面に開口する穴を設けた請求項2記載
    の分与装置。
  4. 【請求項4】前記の棒の前記頭部に扁平な板を設け、前
    記棒に扁平な端部を設け、この扁平な端部に前記扁平な
    板が係合するようにした請求項3記載の分与装置。
  5. 【請求項5】前記ピストンに、前記溜めの内壁にわずか
    な圧縮力のもとに接触する少なくとも1つの環状の唇状
    部を形成した周壁を設けた請求項1記載の分与装置。
  6. 【請求項6】前記周壁に、それぞれ前記環状の唇状部を
    持つ1対の端面を設けた請求項5記載の分与装置。
  7. 【請求項7】前記チューブの前記分与口を、空気透過性
    材料から成る層で少なくとも部分的に覆った請求項1記
    載の分与装置。
  8. 【請求項8】前記層の材料が、多孔質の海綿状である請
    求項7記載の分与装置。
  9. 【請求項9】前記材料が、多孔の付着された毛くず材で
    ある請求項7記載の分与装置。
  10. 【請求項10】前記分与口に縁部面を設け、前記分与口
    の前記縁部面に毛くず材を接着した請求項9記載の分与
    装置。
  11. 【請求項11】前記分与口に縁部面を設け、この縁部面
    に毛くず材を静電付着させた請求項9記載の分与装置。
  12. 【請求項12】前記分与口に、前記溜めの軸線に対して
    斜めに配置した縁部を設けた請求項1記載の分与装置。
  13. 【請求項13】前記チューブを管状の接合部材内に収
    め、前記チューブに外壁を設け、前記接合部材に内壁を
    設けて、前記内壁及び外壁に相互に係合するつる巻状に
    延びる傾斜路を設け、前記の溜め及び管状の接合部材を
    相互に所定の相対位置に保持するようにした請求項1記
    載の分与装置。
  14. 【請求項14】前記溜めを前記駆動手段から取りはずし
    可能にし、前記棒を前記駆動手段から取りはずし可能に
    した請求項1記載の分与装置。
  15. 【請求項15】前記駆動手段に、ねじ付き部分を持つ割
    ナットを設け、前記棒に、その長さの少なくとも一部分
    に沿ってねじを形成し、このねじ付きの棒を、前記ナッ
    トのねじ付き部分に受入れ、前記溜めのチューブに、前
    記分与端部に対向する円すい形の端部を設け、前記チュ
    ーブの前記円すい形端部に収められるように、前記ナッ
    トに円すい形外面を設けた請求項14記載の分与装置。
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