JP2907665B2 - 獲得記憶領域の管理方式 - Google Patents

獲得記憶領域の管理方式

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JP2907665B2
JP2907665B2 JP397493A JP397493A JP2907665B2 JP 2907665 B2 JP2907665 B2 JP 2907665B2 JP 397493 A JP397493 A JP 397493A JP 397493 A JP397493 A JP 397493A JP 2907665 B2 JP2907665 B2 JP 2907665B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、獲得記憶領域の管理方
式に関し、特にユ−ザ側のアプリケーションプログラム
から呼び出された複数のプログラムライブラリが走行の
際に獲得する各記憶領域のアドレス情報をプログラムラ
イブラリに共通の返却情報テーブルに格納するととも
に、不要となった記憶領域を前記返却情報テーブルの内
容に基づいて返却するようにした獲得記憶領域の管理方
式に関する。
【0002】一般に、ユーザが作成するアプリケーショ
ンプログラムではその中で各種のプログラムライブラリ
を呼び出すかたちの記述を用いることによりプログラム
の作成効率を上げることが行なわれている。
【0003】呼出をうけたプログラムライブラリはその
走行に必要な記憶領域を獲得し、ここに設定されたデ−
タをアプリケーションプログラム側で参照して不要とな
った記憶領域の返却処理をアプリケーションプログラム
の指示にもとづいて返却関数が実行していく。このと
き、メモリの利用効率を高めるためにも当該返却処理を
確実に行なうことが必要とされ、特に一つのプログラム
ライブラリが獲得する記憶領域数が多くなるほどこのこ
とが必要となり、本発明はこのような要請に応えるもの
である。
【0004】
【従来の技術】図5は従来の獲得記憶領域の管理方式の
概要を示すもので、11はユーザ作成のアプリケーション
プログラム,12はプログラムライブラリA,13はプログ
ラムライブラリB,14はプログラムライブラリそれぞれ
の走行の際に獲得される獲得記憶領域,15はアプリケー
ションプログラムの参照等に伴い不要となった獲得記憶
領域14を返却するための返却関数,16は獲得記憶領域14
それぞれの先頭アドレスを個々に格納するためのアドレ
ス用記憶領域をそれぞれ示している。
【0005】ここで、アプリケーションプログラム11に
は必要に応じて各種のプログラムライブラリA,B・・
・を呼び出すかたちの記述がされており、例えば電子メ
ール送信用のプログラムライブラリを呼び出すときには
相手先番号やメール内容が引数として指示される。
【0006】呼び出されたプログラムライブラリはその
走行に必要な記憶領域(例えば 100個の記憶領域)をメ
モリ中に獲得しながら自らの処理を実行し、呼出元のア
プリケーションプログラム11はプログラムライブラリで
のこの処理が終了してから次のステップに進むことにな
る。
【0007】このとき、各プログラムライブラリでの獲
得記憶領域14それぞれについてのアドレス情報(例えば
100個の獲得記憶領域14を設定したプログラムライブラ
リの場合は当該獲得記憶領域のそれぞれを個々に特定す
るための 100個のデータ)がアドレス用記憶領域16に送
られ、そのプログラムライブラリの各獲得記憶領域14を
示すデータとして格納される。
【0008】なお、この獲得記憶領域14はメモリ上の空
いている部分に所定サイズの単位で設定され、また獲得
記憶領域14のアドレス情報としてはそれぞれの先頭アド
レスが用いられるのが一般的であって、この先頭アドレ
スがわかればこれに前記所定サイズ分だけ加えた範囲を
獲得記憶領域14として特定することができる。
【0009】そして、プログラムライブラリの走行終了
により不要となった獲得記憶領域14を返却するステップ
には、アプリケーションプログラム11のほうで返却関数
15の呼出を、アドレス用記憶領域16に格納されている
(そのプログラムライブラリの獲得記憶領域について
の)アドレス情報それぞれの取り出し指示を含むかたち
で記述しなければならない。
【0010】この呼出をうけた返却関数15は、アプリケ
ーションプログラム11からの、返却対象プログラムライ
ブラリについてのアドレス情報によって特定される獲得
記憶領域14を返却、すなわちこの獲得記憶領域14を新た
な使用が可能な記憶領域としていく。
【0011】なお、返却関数15の呼出を記述するステッ
プとしては、 ・各プログラムライブラリ12,13 からアプリケーション
プログラム11に復帰して当該アプリケーションプログラ
ムが対応する獲得記憶領域14の参照等を行い、この獲得
記憶領域が不要となった場合の、その後でのステップ ・アプリケーションプログラム11の終了部分でのステッ
プ などが用いられている。
【0012】ここで、前者はあるプログラムライブラリ
の動作が終了し、アプリケーションプログラムがこのプ
ログラムライブラリによって獲得した情報の参照等を行
った後、当該プログラムライブラリの獲得記憶領域を返
却しようとする考えであり、また、後者は呼び出された
すべてのプログラムライブラリの獲得記憶領域を最後に
まとめて返却しようとする考えであり、単に獲得記憶領
域を返却することだけからみれば後者のやり方で充分で
ある。
【0013】しかしながら、例えばプログラムライブラ
リBのようにアプリケーションプログラム11でのループ
処理のため所定回数だけ連続して呼び出されるプログラ
ムライブラリでは、その一回の動作が終了してアプリケ
ーションプログラム11に戻って当該プログラムライブラ
リBの次の呼出に移る前にそれまでの獲得記憶領域14を
返却しておかないとこの獲得記憶領域14の設定処理が前
記所定回数分だけ繰り返し行なわれてメモリの使用効率
が低下することになるため、このような場合には前者の
返却方法が用いられる。
【0014】いずれの返却方法においても、ユーザは、
アプリケーションプログラムの中で返却関数15の呼出を
記述する際には返却対象の獲得記憶領域14それぞれにつ
いてのアドレス情報(先頭アドレス)をアドレス用記憶
領域16から取り出すような内容としなければならない。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】以上述べたように、従
来の獲得記憶領域の管理方式では、ユーザ側のアプリケ
ーションプログラムのほうで返却対象の獲得記憶領域の
すべての先頭アドレスをアドレス情報用メモリ領域から
取り出すための記述をおこなっている。
【0016】そして、この記述すべき先頭アドレスの数
は、最大で、アプリケーションプログラムにより呼び出
される各プログラムライブラリの獲得記憶領域を加算し
たものとなり、例えばこのプログラムライブラリの数が
「20」でそれぞれの獲得記憶領域の数が平均して「60」
とした場合には当該先頭アドレスの数は「1200」とな
る。
【0017】このように、返却関数の呼出のさいにアプ
リケーションプログラムで指定すべき先頭アドレスの数
が大きくなると、プログラム作成自体が難しくなり、ま
たこのアプリケーションプログラムがユーザ側で作成さ
れることも手伝ってプログラムミスが生じやすいため、
獲得記憶領域の返却処理の確実性が担保されにくいとい
う問題点があった。
【0018】そこで、本発明では、獲得記憶領域それぞ
れのアドレス情報をプログラムライブラリごとにまとめ
て特定するためのIDデータを設定し、当該アドレス情
報の管理については、ユーザ側のアプリケーションプロ
グラムに比べてより高い精度を期待できる内部処理側
(装置側)に分担させ、ユーザ側のアプリケーションプ
ログラムではアドレス情報の代わりにこのIDデータを
指定することにより、プログラム作成の負担を軽減して
獲得記憶領域の返却処理をより確実に行なうことを目的
とする。併せて、獲得記憶領域をプログラムライブラリ
単位で選択的に個別返却し、また一括返却できることを
目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明は、ユ−ザ側のア
プリケーションプログラムから呼び出されたプログラム
ライブラリがその走行時に獲得する記憶領域それぞれの
アドレス情報を各プログラムライブラリに共通の返却情
報テーブルに格納して、これらのアドレス情報をプログ
ラムライブラリごとにまとめて特定するためのIDデー
タを生成し、当該アプリケーションプログラムは、この
IDデータを用いて返却対象の獲得記憶領域をプログラ
ムライブラリ単位で選択的に指定するようにしたもので
ある。
【0020】図1は本発明の基本構成図である。図にお
いて、1は、アプリケーションプログラムであり、ユー
ザが作成するものでその中には各種のプログラムライブ
ラリを呼び出すステップが含まれている。2は、プログ
ラムライブラリであり、アプリケーションプログラム1
からの呼出に基づいて走行を開始しその終了時には呼出
元に復帰する。3は、獲得情報テーブルであり、プログ
ラムライブラリ2ごとに設けられるもので当該プログラ
ムライブラリが獲得した獲得記憶領域それぞれのアドレ
ス情報、例えば先頭アドレスを格納している。なお、こ
の獲得情報テーブルを設けるかどうかは任意である。4
は、登録関数であり、このアドレス情報を返却情報テー
ブル5に格納するためのプログラムである。5は、返却
情報テーブルであり、プログラムライブラリ2のすべて
に共通のもので前記アドレス情報が格納される。6は、
ID用記憶領域であり、返却情報テーブル5に格納され
ているアドレス情報をプログラムライブラリごとにまと
めて特定するためのIDデータを格納する領域である。
7は、返却関数であり、アプリケーションプログラム1
により指定されるIDデータに対応した獲得記憶領域を
それぞれ返却するためのプログラムである。
【0021】ここで、プログラムライブラリ2はその動
作に必要な記憶領域を、順次、メモリ上に獲得してその
アドレス情報を個々に獲得情報テーブル3に格納し、そ
の後の所定のステップで登録関数4を呼び出してこのア
ドレス情報を渡している。なお、獲得情報テーブル3を
設けない場合にはこの獲得記憶領域を得るごとにそのア
ドレス情報を登録関数4に渡すことになる。
【0022】次に、登録関数4はこのアドレス情報を返
却情報テーブル5に格納してからプログラムライブラリ
2に復帰し、その後プログラムライブラリ2はアプリケ
ーションプログラム1の呼出元ステップにIDデ−タを
渡すかたちで復帰して、このIDデータがID用記憶領
域6に格納されることになる。
【0023】なお、ID用記憶領域6へのIDデータの
格納はそれが設定された後の任意の時点でよく、例えば
プログラムライブラリ2中で、アプリケーションプログ
ラム1から渡されたID用記憶領域6の格納領域にID
データを設定するようにしてもよい。
【0024】そして、アプリケーションプログラム1
の、返却関数7の呼出ステップでの記述は、返却対象プ
ログラムライブラリについてのIDデータをID用記憶
領域6から取り出す内容のものとなっている。
【0025】
【作用】本発明は、このように、各プログラムライブラ
リ2の獲得記憶領域についてのアドレス情報自体はすべ
て共通の返却情報テーブル5に格納するとともに、これ
らのアドレス情報をプログラムライブラリ2ごとに識別
するためのIDデータを設定することにより、ユーザ側
のアプリケーションプログラム1からは個々のアドレス
情報までを把握せずにこのIDデータを指定するだけで
プログラムライブラリ単位の獲得記憶領域の返却が確実
に行なえるようにしたものである。
【0026】そのため、ユーザは、アプリケーションプ
ログラム1を作成するとき、各プログラムライブラリ2
での獲得記憶領域の個々についてまで意識する必要はな
く、どのプログラムライブラリ(のすべての獲得記憶領
域)2を返却するかといった程度の認識を持てばよいこ
とになる。
【0027】すなわち、アプリケーションプログラム1
における例えばプログラムライブラリBのみの返却を指
示するステップは、このプログラムライブラリBについ
てのIDデータをID用記憶領域6から取り出すための
記述となっていればよい。
【0028】なお、返却情報テーブル5のそれぞれの領
域にはアドレス情報がプログラムライブラリごとにリン
ク状態で格納され、また、獲得情報テーブル3のそれぞ
れの領域には当初入っていたアドレス情報に代えて当該
アドレス情報の返却情報テーブル5での、そのプログラ
ムライブラリにおける格納位置の相対順序を示す順序デ
−タおよび後述の総個数データがリンク状態で格納され
ている(図2および図3を参照)。
【0029】また、獲得記憶領域のそれぞれをプログラ
ムライブラリ2ごとに特定するためのIDデータとして
は ・返却情報テーブル5にリンク状態で格納されたアドレ
ス情報群の最初の格納領域を示す位置データ(当該格納
領域の、メモリ上でのアドレス) ・獲得情報テーブル3の先頭位置データ(当該格納領域
の、メモリ上でのアドレス) などが選択的に用いられる(図2参照)。
【0030】ここで、順序デ−タ群やアドレス情報群そ
れぞれの最終データを特定するためには、順序データ群
で例示したようにその群の総数を示す総個数データを用
いたり、または最終データの部分にその旨を示すための
フラグをたてるようにすればよい。なお、後者では総個
数データを省略することができ、前者の総個数データは
順序デ−タ群やアドレス情報群の先頭データとして取り
扱われる。
【0031】このようにして設定されたIDデータは、
プログラムライブラリの一回の走行に対して一つの先頭
位置データが割り当てられたかたちとなり、アプリケー
ションプログラム1の途中での個別返却処理または終了
部分での一括返却処理によってこのIDデータは消去さ
れ、いずれの返却処理を用いるかは任意である。
【0032】もっとも、プログラムライブラリBのよう
に繰り返し実行されるプログラムの場合、その実行およ
びアプリケーションプログラムによる参照等が行われ不
要となった時点で個別返却処理を実行しないと、当該繰
り返しの回数分だけの異なったIDデータが併存するか
たちで設定されることになる。
【0033】また、従来の獲得記憶領域の管理方式の場
合と同じように、各ライブラリのIDデータを個々に指
定してその獲得記憶領域を返却するほか、アプリケーシ
ョンプログラム1の最終ステップ部分でそれまでに使用
したすべてのプログラムライブラリ2の獲得記憶領域の
一括返却を記述できるのは勿論である。なお、この一括
返却のときのIDデ−タとしては例えば「−1」を用い
る。
【0034】
【実施例】図3〜図4を参照して本発明の実施例を説明
する。なお、この実施例はIDデ−タとして前記第2の
先頭位置データを用いるときの、プログラムライブラリ
ごとの先頭アドレス(アドレス情報)の登録および当該
プログラムライブラリのIDデ−タの設定に関するもの
であって、図3は返却情報テーブル自体を初期登録する
場合を、また図4は既存の返却情報テーブルを利用する
場合をそれぞれ示している。
【0035】図3において、任意のプログラムライブラ
リAが実行されるとき、その獲得記憶領域(1) 〜(20)の
それぞれの先頭アドレスとともにそれまでの当該先頭ア
ドレスの個数を示す総個数データが、順次、獲得情報テ
ーブル3に格納される。
【0036】次に、これらの先頭アドレスは登録関数4
により獲得情報テーブル3から返却情報テーブル5に転
送されそれぞれがリンク状態で格納されるが、この場
合、返却情報テーブル5がメモリ上に確保されていない
ため先ずこの転送に必要な領域をポインタの配列によっ
て獲得することになる。
【0037】続いて、返却情報テーブル5に格納された
先頭アドレスそれぞれの、この返却情報テーブルでの格
納位置の相対順序を示す順序デ−タが獲得情報テーブル
3に送られ、当該獲得情報テーブル3にすでに入ってい
る前記先頭アドレスのそれぞれは対応する前記順序デ−
タによって更新されることになり、このとき、前記総個
数データおよびこれらの順序デ−タはリンク状態に設定
される。
【0038】その結果、各プログラムライブラリに共通
の返却情報テーブル5にはプログラムライブラリごとに
その獲得記憶領域それぞれについての先頭アドレス自体
が格納され、個々のプログラムライブラリに対応した獲
得情報テーブル3には、先頭アドレス自体は格納される
ことなく、前記総個数データと前記順序デ−タとが格納
されることになる。
【0039】そして、このときのIDデータとしては獲
得情報テーブル3の先頭データである総個数データが入
っている領域のメモリ上でのアドレス、すなわち獲得情
報テーブルの先頭アドレスが用いられ、このIDデータ
はアプリケーションプログラム1に通知されるとともに
ID用記憶領域6に格納される(図1参照)。
【0040】なお、前記のように、この総個数データに
代えてリンク状態の前記順序データの最後の部分に終了
フラグをたてるようにしてもよく、この場合のIDデー
タとしては最初の順序データが格納されている領域のメ
モリ上でのアドレス(獲得情報テーブルの先頭アドレ
ス)が用いられる。
【0041】図4は返却情報テーブル5がメモリ上にす
でに設けられている場合で、獲得情報テーブル3の前記
先頭アドレスを返却情報テーブル5に転送するに先立っ
てこの返却情報テーブル5の未使用領域の程度を検索し
てそれが当該先頭アドレスのすべてを登録するのに充分
でない場合には不足分だけ当該返却情報テーブル5の領
域を拡張するようにした点が、図3の場合とは相違して
いる。
【0042】例えば、先のプログラムライブラリAの各
獲得記憶領域の先頭アドレスが返却情報テーブル5に格
納して前記未使用領域が「無」の状態で、プログラムラ
イブラリBの獲得記憶領域(1) 〜(60)の先頭アドレスを
それぞれ格納する場合には既存の当該返却情報テーブル
5の領域をこの分だけ追加することになる。
【0043】そして、この追加領域に先の獲得記憶領域
(1) 〜(60)の先頭アドレスが格納されるとともにそれぞ
れの格納位置の相対順序を示す順序データ「21」〜「8
0」が獲得情報テーブル3に送られ、当該獲得情報テー
ブル3の各領域の前記先頭アドレスはこの順序データで
更新される。
【0044】このようにして各プログラムライブラリに
共通の返却情報テーブル5には獲得記憶領域の先頭アド
レスがプログラムライブラリごとにリンクされた状態で
格納され、また、プログラムライブラリごとに設けられ
た獲得情報テーブル3にはその獲得記憶領域の先頭アド
レスがそれぞれ返却情報テーブル5の何番目の位置に格
納されているかを示す順序データが格納される。
【0045】そして、アプリケーションプログラム1に
おける返却関数呼出ステップの記述は、返却対象のプロ
グラムライブラリのIDデータを指定、すなわちこのI
Dデータが格納されているID用記憶領域6のアドレス
を指定できるようなかたちであればよく、その作成者は
当該IDデータで特定される獲得記憶領域の個々につい
ては何ら意識する必要はない。
【0046】また、前に述べたように、返却情報テーブ
ル5にプログラムライブラリごとにリンク状態で格納さ
れた前記先頭アドレス群の最初の格納領域のメモリ上で
のアドレス、すなわち前記の位置データをIDデータと
して用いてもよく、この場合には獲得情報テーブル3を
介して当該IDデータをアプリケーションプログラム1
に通知するとともにID用記憶領域6に格納すればよ
い。
【0047】また、この位置データを用いる場合には獲
得情報テーブル3を省略し、プログラムライブラリが記
憶領域を獲得するたびに登録関数4を呼び出してその先
頭アドレスを返却情報テーブル5に格納していくように
してもよい。
【0048】また、以上の獲得記憶領域をはじめメモリ
上に設定される記憶領域はその先頭アドレスが指定され
ればそこから所定アドレス数を付加した場所まで確保さ
れることが一般的であり、返却関数7も返却対象の獲得
記憶領域の先頭アドレスがわかればこれに前記所定アド
レス数を付加することによりその最終アドレスを認識し
てこの獲得記憶領域全体についての返却処理を行なうこ
とができる。
【0049】以上の説明において用いた「先頭アドレ
ス」は任意の各獲得記憶領域の全体を特定するために必
要なアドレス情報の一例にすぎない。なお、獲得記憶領
域の先頭アドレスに加えてその最終アドレスを返却情報
テーブル5に格納するようにしてもよいことは勿論であ
る。
【0050】
【発明の効果】本発明は、このようにプログラムライブ
ラリの走行によって生じる多数の獲得記憶領域について
のアドレス情報をプログラムライブラリごとにまとめて
特定するためのIDデータを設定し、返却対象プログラ
ムライブラリの獲得記憶領域を返却するとき、アプリケ
ーションプログラムはそのIDデータを指定するだけで
所定の返却処理が実行されるようにしたものである。
【0051】すなわち、返却対象プログラムライブラリ
の獲得記憶領域それぞれについてのアドレス情報自体の
管理については、メーカサイドで設定されるものでプロ
グラムミスの発生確率が少ないメーカ内部装置側に分担
させ、アプリケーションプログラムを作成するユーザサ
イドは、各プログラムライブラリに割り当てられるID
データの指定を担当するだけでよく、従来のユーザアプ
リケーションプログラムで行なっていた前記アドレス情
報の指定作業を不要にしている。
【0052】そのため、アプリケーションプログラムを
作成するユーザ側の負担が軽減されてプログラムミスの
発生確率を減らして不要となった獲得記憶領域の返却処
理を確実に行なうことができる。これに加え、アプリケ
ーションプログラムにおいて返却対象領域をプログラム
ライブラリの単位で選択的に指定することにより、記憶
領域全体の効率的な使用を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の、基本構成図である。
【図2】本発明の、各プログラムライブラリのIDデー
タ示す説明図である。
【図3】本発明の、返却情報テーブルを初期登録する場
合の説明図である。
【図4】本発明の、既存の返却情報テーブルを拡張して
から登録処理を行なう場合の説明図である。
【図5】従来の、獲得記憶領域の管理方式の概要を示す
説明図である。
【符号の説明】 1・・・アプリケーションプログラム 2・・・プログラムライブラリ 3・・・獲得情報テーブル 4・・・登録関数 5・・・返却情報テーブル 6・・・ID用記憶領域 7・・・返却関数

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ユ−ザ側のアプリケーションプログラム
    から呼び出された複数のプログラムライブラリが走行の
    際に獲得する記憶領域のアドレス情報を前記プログラ
    ムライブラリに共通の返却情報テーブルに格納するとと
    もに、不要となった記憶領域を前記返却情報テーブルの
    内容に基づいて返却するようにした獲得記憶領域の管理
    方式であって、 前記返却情報テーブルに格納された前記アドレス情報を
    前記プログラムライブラリごとに特定するためのIDデ
    ータを設定し、 前記アプリケーションプログラムは、このIDデータを
    用いて返却対象前記記憶領域を前記プログラムライ
    ブラリ単位で選択的に指定する、 ことを特徴とする獲得記憶領域の管理方式。
  2. 【請求項2】 前記アドレス情報を前記プログラムライ
    ブラリごとに設けられる獲得情報テーブルにいったん格
    納し、 この格納データを前記返却情報テーブルに送るようにし
    た請求項1記載の獲得記憶領域の管理方式。
  3. 【請求項3】 前記アドレス情報のそれぞれを前記プロ
    グラムライブラリごとにリンクさせた状態で前記返却情
    報テーブルに格納し、 前記IDデータとして、このリンク状態のアドレス情報
    中の最初のものが格納されている領域を示す位置データ
    を用いるようにした請求項1または2記載の獲得記憶領
    域の管理方式。
  4. 【請求項4】 前記格納データを送った後の前記獲得情
    報テーブルの内容を、前記返却情報テーブルに格納され
    た前記アドレス情報それぞれの当該返却情報テーブルで
    の格納位置の順序を示す順序データで更新し、 前記IDデータとして、前記獲得情報テーブルの先頭位
    置データを用いるようにした請求項2記載の獲得記憶領
    域の管理方式。
  5. 【請求項5】 前記獲得情報テーブルに、ここにいった
    ん格納される前記アドレス情報の総数を示す総個数デー
    タも併せて格納し、 この総個数データの後に前記順序データのまとまりをリ
    ンクさせるようにした請求項4記載の獲得記憶領域の管
    理方式。
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