JP2907637B2 - 写真印画紙用支持体 - Google Patents
写真印画紙用支持体Info
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、表面の平滑性が優れた
写真印画紙用支持体に関するものである。
写真印画紙用支持体に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】写真印画紙用支持体には、外観および画
像の解像性の点から、印刷用紙等のいわゆる一般紙とは
比較にならない程高度な平滑性が求められている。最近
の写真印画紙用支持体は、平滑性の向上とともに、原紙
層への処理液の浸透を防止して迅速な現像処理を可能に
するため、原紙の両面をポリオレフィン等の樹脂で被覆
するようになってきている。
像の解像性の点から、印刷用紙等のいわゆる一般紙とは
比較にならない程高度な平滑性が求められている。最近
の写真印画紙用支持体は、平滑性の向上とともに、原紙
層への処理液の浸透を防止して迅速な現像処理を可能に
するため、原紙の両面をポリオレフィン等の樹脂で被覆
するようになってきている。
【０００３】この種の写真印画紙用支持体を使用した印
画紙は、従来のバライタ紙の場合と異なり、現像後に乾
燥する際、鏡面を転写するフェロタイプ処理を行わない
ため、写真印画紙用支持体の平滑性がそのまま現像乾燥
後の印画紙の平滑性に反映される。したがって、従来よ
り平滑性に対する要求が厳しくなってきている。
画紙は、従来のバライタ紙の場合と異なり、現像後に乾
燥する際、鏡面を転写するフェロタイプ処理を行わない
ため、写真印画紙用支持体の平滑性がそのまま現像乾燥
後の印画紙の平滑性に反映される。したがって、従来よ
り平滑性に対する要求が厳しくなってきている。
【０００４】上述のように、原紙の両面に均一な厚さの
ポリオレフィン等の樹脂を押出し塗工機等で塗工するこ
とにより支持体が得られるものであるため、原紙の平滑
性の影響を強く受ける。原紙の平滑性を向上させるため
の技術としては、特開昭５８−６８０３７号、特開昭６
２−５４２５２号公報等に開示されているように、原紙
に用いるパルプの繊維長分布をある範囲内に調節する方
法や、特公昭５９−４２２９５号公報に開示されている
ような、パルプの光学特性を規定する方法、特開平２ー
２０３３３３号公報に開示されているような、原紙にア
ニオン性ポリアクリルアミド等の合成紙力増強剤を含浸
処理により添加する方法が知られている。
ポリオレフィン等の樹脂を押出し塗工機等で塗工するこ
とにより支持体が得られるものであるため、原紙の平滑
性の影響を強く受ける。原紙の平滑性を向上させるため
の技術としては、特開昭５８−６８０３７号、特開昭６
２−５４２５２号公報等に開示されているように、原紙
に用いるパルプの繊維長分布をある範囲内に調節する方
法や、特公昭５９−４２２９５号公報に開示されている
ような、パルプの光学特性を規定する方法、特開平２ー
２０３３３３号公報に開示されているような、原紙にア
ニオン性ポリアクリルアミド等の合成紙力増強剤を含浸
処理により添加する方法が知られている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、原紙の
両面をポリオレフィン等の樹脂で被覆した写真印画紙用
支持体の平滑性を向上させる目的で種々の試みがなされ
ているが、パルプの繊維長分布の調節等での改良効果に
は限界があること、一般に紙力増強剤として使用されて
いる比較的分子量の大きいアニオン性ポリアクリルアミ
ドの含浸処理では十分な平滑性改良効果が得られないな
ど、これらいずれの方法によっても目的とした平滑性の
優れた写真印画紙用支持体は得られなかった。すなわ
ち、本発明は原紙の両面をポリオレフィン樹脂で被覆し
た、平滑性に優れた写真印画紙用支持体を提供すること
を目的とする。
両面をポリオレフィン等の樹脂で被覆した写真印画紙用
支持体の平滑性を向上させる目的で種々の試みがなされ
ているが、パルプの繊維長分布の調節等での改良効果に
は限界があること、一般に紙力増強剤として使用されて
いる比較的分子量の大きいアニオン性ポリアクリルアミ
ドの含浸処理では十分な平滑性改良効果が得られないな
ど、これらいずれの方法によっても目的とした平滑性の
優れた写真印画紙用支持体は得られなかった。すなわ
ち、本発明は原紙の両面をポリオレフィン樹脂で被覆し
た、平滑性に優れた写真印画紙用支持体を提供すること
を目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
解決するため、写真印画紙用支持体の製造各工程での表
面平滑性の変化を追跡した。その結果、ポリオレフィン
樹脂の押出し塗工時に、高温の溶融樹脂が原紙表面に接
触する際、表面の不均一な収縮とロールニップでのカレ
ンダー作用が同時に起こり、平滑性の変化することが判
明した。また、表面の不均一な収縮を抑制することが、
押出し塗工前の原紙の平滑性にも増して重要であること
を見い出した。
解決するため、写真印画紙用支持体の製造各工程での表
面平滑性の変化を追跡した。その結果、ポリオレフィン
樹脂の押出し塗工時に、高温の溶融樹脂が原紙表面に接
触する際、表面の不均一な収縮とロールニップでのカレ
ンダー作用が同時に起こり、平滑性の変化することが判
明した。また、表面の不均一な収縮を抑制することが、
押出し塗工前の原紙の平滑性にも増して重要であること
を見い出した。
【０００７】さらに、この押出し塗工時の表面の収縮を
減少させるためには、原紙の表面に平均分子量が３００
０以上１０万以下の比較的低分子量のアニオン性ポリア
クリルアミドを塗布することが最も効果のあることを見
い出し、本願発明を完成するに至った。その理由として
は、低分子量のアニオン性ポリアクリルアミドが表面付
近に存在するパルプ繊維壁によく浸透して繊維内結合を
強化するため、その後の温度あるいは水分率変化によ
る、繊維の幅方向での膨潤や収縮が少なくなることがと
考えられる。
減少させるためには、原紙の表面に平均分子量が３００
０以上１０万以下の比較的低分子量のアニオン性ポリア
クリルアミドを塗布することが最も効果のあることを見
い出し、本願発明を完成するに至った。その理由として
は、低分子量のアニオン性ポリアクリルアミドが表面付
近に存在するパルプ繊維壁によく浸透して繊維内結合を
強化するため、その後の温度あるいは水分率変化によ
る、繊維の幅方向での膨潤や収縮が少なくなることがと
考えられる。
【０００８】本発明の写真印画紙用支持体の原紙には、
ＮＢＫＰ、ＬＢＫＰ、ＮＢＳＰ、ＬＢＳＰ、各種非木材
パルプなどが使用できる。また、カブリ防止剤、染料、
填料、サイズ剤、定着剤、乾燥紙力増強剤、湿潤紙力増
強剤などを必要に応じて含有するものである。
ＮＢＫＰ、ＬＢＫＰ、ＮＢＳＰ、ＬＢＳＰ、各種非木材
パルプなどが使用できる。また、カブリ防止剤、染料、
填料、サイズ剤、定着剤、乾燥紙力増強剤、湿潤紙力増
強剤などを必要に応じて含有するものである。
【０００９】本発明で原紙の表面に塗布するアニオン性
ポリアクリルアミドとしては、平均分子量が３０００以
上１０万以下と通常の紙力増強剤より低分子量のものが
用いられる。これらアニオン性ポリアクリルアミドは、
ポリアクリルアミド内のアミド基を部分加水分解するこ
とにより得られるもの、あるいはアクリルアミドとアク
リル酸との共重合物などが使用できる。なお、アクリル
酸の代わりにメタアクリル酸や無水マレイン酸を用いた
共重合物、あるいは第３成分としてアクリロニトリルや
アクリル酸エステルを含む３元共重合体を用いることも
可能である。
ポリアクリルアミドとしては、平均分子量が３０００以
上１０万以下と通常の紙力増強剤より低分子量のものが
用いられる。これらアニオン性ポリアクリルアミドは、
ポリアクリルアミド内のアミド基を部分加水分解するこ
とにより得られるもの、あるいはアクリルアミドとアク
リル酸との共重合物などが使用できる。なお、アクリル
酸の代わりにメタアクリル酸や無水マレイン酸を用いた
共重合物、あるいは第３成分としてアクリロニトリルや
アクリル酸エステルを含む３元共重合体を用いることも
可能である。
【００１０】本発明のアニオン性ポリアクリルアミドの
塗布量は、０．０５ｇ／ｍ2以上１．０ｇ／ｍ2以下であ
ることが好ましい。塗布量が０．０５ｇ／ｍ2未満の場
合には十分な平滑性改良効果が得られず、１．０ｇ／ｍ
2を超えるとかえって平滑性改良効果が低下するため好
ましくない。なお、アニオン性ポリアクリルアミドを、
各種澱粉、ポリビニルアルコール、ゼラチン等の表面紙
力剤、およびぼう硝、塩化ナトリウム、塩化アルミニウ
ム、有機導電剤等の帯電防止処理剤と共に原紙に塗布す
ることも可能である。
塗布量は、０．０５ｇ／ｍ2以上１．０ｇ／ｍ2以下であ
ることが好ましい。塗布量が０．０５ｇ／ｍ2未満の場
合には十分な平滑性改良効果が得られず、１．０ｇ／ｍ
2を超えるとかえって平滑性改良効果が低下するため好
ましくない。なお、アニオン性ポリアクリルアミドを、
各種澱粉、ポリビニルアルコール、ゼラチン等の表面紙
力剤、およびぼう硝、塩化ナトリウム、塩化アルミニウ
ム、有機導電剤等の帯電防止処理剤と共に原紙に塗布す
ることも可能である。
【００１１】本発明のアニオン性ポリアクリルアミドを
塗布する原紙にカチオン澱粉を含有させると、特に優れ
た平滑性改良効果が得られる。カチオン澱粉を含有する
原紙では、アニオン性ポリアクリルアミドが表面付近に
局在化するため、平滑性改良効果が高くなると考えられ
る。
塗布する原紙にカチオン澱粉を含有させると、特に優れ
た平滑性改良効果が得られる。カチオン澱粉を含有する
原紙では、アニオン性ポリアクリルアミドが表面付近に
局在化するため、平滑性改良効果が高くなると考えられ
る。
【００１２】本発明のポリオレフィン樹脂としては、エ
チレン、プロピレン等のα−オレフィンのホモポリマ
ー、あるいは２種類以上のα−オレフィンから成る共重
合体またはα−オレフィンを主成分として、それと共重
合可能な他のモノマーとの共重合体、およびそれらの混
合物を用いることができる。これらの樹脂に、二酸化チ
タン、アルミナ、炭酸カルシウム等の白色顔料や着色顔
料を添加すること、通常樹脂に混合される安定化剤、酸
化防止剤、分散剤、滑剤等を添加することも差し支えな
い。本発明のポリオレフィン樹脂被覆写真印画紙用支持
体は、走行する原紙上に加熱溶融した樹脂を流延する、
いわゆる押出し塗工法によって製造される。
チレン、プロピレン等のα−オレフィンのホモポリマ
ー、あるいは２種類以上のα−オレフィンから成る共重
合体またはα−オレフィンを主成分として、それと共重
合可能な他のモノマーとの共重合体、およびそれらの混
合物を用いることができる。これらの樹脂に、二酸化チ
タン、アルミナ、炭酸カルシウム等の白色顔料や着色顔
料を添加すること、通常樹脂に混合される安定化剤、酸
化防止剤、分散剤、滑剤等を添加することも差し支えな
い。本発明のポリオレフィン樹脂被覆写真印画紙用支持
体は、走行する原紙上に加熱溶融した樹脂を流延する、
いわゆる押出し塗工法によって製造される。
【００１３】本発明による平滑性の優れた写真印画紙用
支持体は、カラー印画紙用紙、白黒印画紙用紙、写植印
画紙用紙、複写印画紙用紙、製版用印画紙等に使用する
ことができる。
支持体は、カラー印画紙用紙、白黒印画紙用紙、写植印
画紙用紙、複写印画紙用紙、製版用印画紙等に使用する
ことができる。
【００１４】
【作用】本発明の、原紙の表面に平均分子量が３０００
以上１０万以下のアニオン性ポリアクリルアミドを塗布
することを特徴とするポリオレフィン樹脂被覆写真印画
紙用支持体は、低分子量のアニオン性ポリアクリルアミ
ドがパルプ繊維壁によく浸透して繊維内結合を強化して
おり、ポリオレフィン樹脂押出し塗工時の温度あるいは
水分率変化による原紙表面の収縮が少ないため、平滑性
が優れている。
以上１０万以下のアニオン性ポリアクリルアミドを塗布
することを特徴とするポリオレフィン樹脂被覆写真印画
紙用支持体は、低分子量のアニオン性ポリアクリルアミ
ドがパルプ繊維壁によく浸透して繊維内結合を強化して
おり、ポリオレフィン樹脂押出し塗工時の温度あるいは
水分率変化による原紙表面の収縮が少ないため、平滑性
が優れている。
【００１５】
【実施例】以下では、本発明を実施例により詳細に説明
する。なお、本発明は実施例に限定されるものではな
い。以下における部、％はすべて重量によるものであ
る。
する。なお、本発明は実施例に限定されるものではな
い。以下における部、％はすべて重量によるものであ
る。
【００１６】実施例１ 実験室ディスクリファイナーにより、ろ水度３５０ｍ
ｌ、ｃｓｆまで叩解を行ったＬＢＫＰとＮＢＳＰが重量
比で７：３の混合パルプ１００部に、カチオン澱粉（ケ
イトＦ、王子ナショナル社製）を２．０部、アルキルケ
テンダイマーサイズ剤（ハーコン１１−２、ディック−
ハーキュレス社製）を０．４部、ポリアミド−ポリアミ
ン−エピクロルヒドリン樹脂（カイメンＳ２５、ディッ
ク−ハーキュレス社製）を０．５０％添加し、坪量１８
０ｇ／ｍ2の手すきシートを作製した。なお、シートの
乾燥条件は１００℃で１０分間とした。
ｌ、ｃｓｆまで叩解を行ったＬＢＫＰとＮＢＳＰが重量
比で７：３の混合パルプ１００部に、カチオン澱粉（ケ
イトＦ、王子ナショナル社製）を２．０部、アルキルケ
テンダイマーサイズ剤（ハーコン１１−２、ディック−
ハーキュレス社製）を０．４部、ポリアミド−ポリアミ
ン−エピクロルヒドリン樹脂（カイメンＳ２５、ディッ
ク−ハーキュレス社製）を０．５０％添加し、坪量１８
０ｇ／ｍ2の手すきシートを作製した。なお、シートの
乾燥条件は１００℃で１０分間とした。
【００１７】これらのシートを、粘度法で測定した平均
分子量が３０００、１万、および１０万の３水準に異な
るアニオン性ポリアクリルアミドの１％水溶液でそれぞ
れタブサイズ処理した。その際の塗布量は、どの試料も
０．２ｇ／ｍ2であった。これらの試料は、スーパーカ
レンダーで平滑化処理をした後、表面には二酸化チタン
１０％を含む低密度ポリエチレンを、裏面には低密度ポ
リエチレンを、それぞれ３２μｍの厚さに、樹脂温度３
２０度の条件で押出し塗工し、写真印画紙用支持体とし
た。これら試料を、アニオン性ポリアクリルアミドの分
子量の小さいものから順に試料１−２、１−３、および
１−４とする。
分子量が３０００、１万、および１０万の３水準に異な
るアニオン性ポリアクリルアミドの１％水溶液でそれぞ
れタブサイズ処理した。その際の塗布量は、どの試料も
０．２ｇ／ｍ2であった。これらの試料は、スーパーカ
レンダーで平滑化処理をした後、表面には二酸化チタン
１０％を含む低密度ポリエチレンを、裏面には低密度ポ
リエチレンを、それぞれ３２μｍの厚さに、樹脂温度３
２０度の条件で押出し塗工し、写真印画紙用支持体とし
た。これら試料を、アニオン性ポリアクリルアミドの分
子量の小さいものから順に試料１−２、１−３、および
１−４とする。
【００１８】比較例１ 実施例１で、アニオン性ポリアクリルアミドの分子量を
２０００および２０万とする以外は、すべて同一の方法
で写真印画紙用支持体を得た。これらの試料を、試料１
−１および１−５とする。以上の結果を一括して表１に
示す。
２０００および２０万とする以外は、すべて同一の方法
で写真印画紙用支持体を得た。これらの試料を、試料１
−１および１−５とする。以上の結果を一括して表１に
示す。
【００１９】実施例２ 実施例１において、アニオン性ポリアクリルアミドの分
子量を１万とし、水溶液の濃度を変化させることによ
り、塗布量を０．０３、０．０５、１．００、および
１．２０ｇ／ｍ2の４水準に変化させる以外は、すべて
同一の方法で写真印画紙用支持体を得た。これらの試料
を、塗布量の少ないものから順に試料２−１、２−２、
２−３、および２−４とする。以上の結果を表２に示
す。
子量を１万とし、水溶液の濃度を変化させることによ
り、塗布量を０．０３、０．０５、１．００、および
１．２０ｇ／ｍ2の４水準に変化させる以外は、すべて
同一の方法で写真印画紙用支持体を得た。これらの試料
を、塗布量の少ないものから順に試料２−１、２−２、
２−３、および２−４とする。以上の結果を表２に示
す。
【００２０】実施例３ 実施例１で、カチオン澱粉の代わりにアニオン性ポリア
クリルアミド（スターガムＡ−１５、星光化学社製）を
０．３部、またはカチオン性ポリアクリルアミド紙力増
強剤（ポリストロン６７７、荒川化学社製）を０．８部
添加したシートに、分子量が１万のアニオン性ポリアク
リルアミドを塗布する以外は、同一の方法で写真印画紙
用支持体を得た。これらの試料を、それぞれ試料３−
１、および３−２とする。
クリルアミド（スターガムＡ−１５、星光化学社製）を
０．３部、またはカチオン性ポリアクリルアミド紙力増
強剤（ポリストロン６７７、荒川化学社製）を０．８部
添加したシートに、分子量が１万のアニオン性ポリアク
リルアミドを塗布する以外は、同一の方法で写真印画紙
用支持体を得た。これらの試料を、それぞれ試料３−
１、および３−２とする。
【００２１】比較例２ 実施例１と同一のシートに、種々のアニオン性ポリアク
リルアミドの代わりにポリビニルアルコールあるいは分
子量１万のカチオン性ポリアクリルアミドを実施例１と
同一の塗布量塗布する以外は、同一の方法で写真印画紙
用支持体を得た。これらの試料を試料３−３および３−
４とする。以上の結果をまとめて表３に示す。
リルアミドの代わりにポリビニルアルコールあるいは分
子量１万のカチオン性ポリアクリルアミドを実施例１と
同一の塗布量塗布する以外は、同一の方法で写真印画紙
用支持体を得た。これらの試料を試料３−３および３−
４とする。以上の結果をまとめて表３に示す。
【００２２】
【表１】
【００２３】
【表２】
【００２４】
【表３】
【００２５】表１、２および３における表面粗さとは、
ＪＩＳ Ｂ０６０１に準拠し、触針式粗さ計を用い、測
定長さ２．５ｍｍ、カットオフ値０．８ｍｍの条件で測
定した写真印画紙用支持体表面の中心線平均粗さ（μ
ｍ）の値である。また、外観とは、平滑性の視覚評価結
果であり、平滑性の最も良いものをＡ、最も劣るものを
Ｄとしている。写真用支持体としては、表面粗さ０．２
０μｍ以下、好ましくは０．１８μｍ以下、外観Ｃ以
上、好ましくはＢ以上（Ａ、Ｂ）が必要である。
ＪＩＳ Ｂ０６０１に準拠し、触針式粗さ計を用い、測
定長さ２．５ｍｍ、カットオフ値０．８ｍｍの条件で測
定した写真印画紙用支持体表面の中心線平均粗さ（μ
ｍ）の値である。また、外観とは、平滑性の視覚評価結
果であり、平滑性の最も良いものをＡ、最も劣るものを
Ｄとしている。写真用支持体としては、表面粗さ０．２
０μｍ以下、好ましくは０．１８μｍ以下、外観Ｃ以
上、好ましくはＢ以上（Ａ、Ｂ）が必要である。
【００２６】表１の結果は、カチオン澱粉を含有するシ
ートに分子量が３０００以上１０万以下のアニオン性ポ
リアクリルアミドを塗布することにより、優れた平滑性
の写真印画紙用支持体の得られることを示している。試
料１−３と表２の結果は、アニオン性ポリアクリルアミ
ドの塗布量が０．０５ｇ／ｍ2以上１．０ｇ／ｍ2以下の
場合にとくに平滑性の優れた写真印画紙用支持体の得ら
れることを示している。
ートに分子量が３０００以上１０万以下のアニオン性ポ
リアクリルアミドを塗布することにより、優れた平滑性
の写真印画紙用支持体の得られることを示している。試
料１−３と表２の結果は、アニオン性ポリアクリルアミ
ドの塗布量が０．０５ｇ／ｍ2以上１．０ｇ／ｍ2以下の
場合にとくに平滑性の優れた写真印画紙用支持体の得ら
れることを示している。
【００２７】試料１−３と試料３−１および３−２の比
較から、原紙にカチオン澱粉を含有した場合にとくに平
滑性の優れた写真印画紙用支持体の得られることが判
る。また、試料１−３と試料３−３および３−４の比較
から、アニオン性ポリアクリルアミドの塗布により他の
薬品を塗布した場合より、平滑性の優れた写真印画紙用
支持体の得られることが明らかである。
較から、原紙にカチオン澱粉を含有した場合にとくに平
滑性の優れた写真印画紙用支持体の得られることが判
る。また、試料１−３と試料３−３および３−４の比較
から、アニオン性ポリアクリルアミドの塗布により他の
薬品を塗布した場合より、平滑性の優れた写真印画紙用
支持体の得られることが明らかである。
【００２８】
【発明の効果】以上の結果から、本発明のように原紙の
表面に平均分子量が３０００以上１０万以下のアニオン
性ポリアクリルアミドを塗布することにより、平滑性の
優れたポリオレフィン樹脂被覆写真印画紙用支持体の得
られることが明らかである。
表面に平均分子量が３０００以上１０万以下のアニオン
性ポリアクリルアミドを塗布することにより、平滑性の
優れたポリオレフィン樹脂被覆写真印画紙用支持体の得
られることが明らかである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−157240（ＪＰ，Ａ) 特開 昭58−75150（ＪＰ，Ａ) 特開 平３−171042（ＪＰ，Ａ) 特開 昭55−90699（ＪＰ，Ａ) 特開 昭59−163498（ＪＰ，Ａ) 特開 昭63−21999（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) G03C 1/79 D21H 19/10 D21H 19/20 D21H 21/16
Claims (3)
- 【請求項１】 原紙の両面をポリオレフィン樹脂により
被覆した写真印画紙用支持体において、前記原紙の表面
に平均分子量が３０００以上１０万以下のアニオン性ポ
リアクリルアミドを塗布することを特徴とする写真印画
紙用支持体。 - 【請求項２】 アニオン性ポリアクリルアミドの塗布量
が、０．０５ｇ／ｍ2以上１．０ｇ／ｍ2以下であること
を特徴とする請求項１記載の写真印画紙用支持体。 - 【請求項３】 アニオン性ポリアクリルアミドを塗布す
る原紙にカチオン澱粉を含有することを特徴とする請求
項１記載の写真印画紙用支持体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15809792A JP2907637B2 (ja) | 1992-06-17 | 1992-06-17 | 写真印画紙用支持体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15809792A JP2907637B2 (ja) | 1992-06-17 | 1992-06-17 | 写真印画紙用支持体 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH063765A JPH063765A (ja) | 1994-01-14 |
| JP2907637B2 true JP2907637B2 (ja) | 1999-06-21 |
Family
ID=15664242
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP15809792A Expired - Fee Related JP2907637B2 (ja) | 1992-06-17 | 1992-06-17 | 写真印画紙用支持体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2907637B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0829942B2 (ja) * | 1988-05-10 | 1996-03-27 | 日本電気株式会社 | 酸化物超伝導体組成物の製造方法 |
| US7255918B2 (en) | 2002-06-10 | 2007-08-14 | Oji Paper Co., Ltd. | Coated paper sheet |
-
1992
- 1992-06-17 JP JP15809792A patent/JP2907637B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH063765A (ja) | 1994-01-14 |
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|---|---|---|
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