JP2907589B2 - スチールコードの製造方法 - Google Patents

スチールコードの製造方法

Info

Publication number
JP2907589B2
JP2907589B2 JP3151594A JP15159491A JP2907589B2 JP 2907589 B2 JP2907589 B2 JP 2907589B2 JP 3151594 A JP3151594 A JP 3151594A JP 15159491 A JP15159491 A JP 15159491A JP 2907589 B2 JP2907589 B2 JP 2907589B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wire
steel cord
wires
turn
roll
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP3151594A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH055287A (ja
Inventor
武志 内尾
正博 楠田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Seiko Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Seiko Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Seiko Co Ltd filed Critical Tokyo Seiko Co Ltd
Priority to JP3151594A priority Critical patent/JP2907589B2/ja
Publication of JPH055287A publication Critical patent/JPH055287A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2907589B2 publication Critical patent/JP2907589B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • DTEXTILES; PAPER
    • D07ROPES; CABLES OTHER THAN ELECTRIC
    • D07BROPES OR CABLES IN GENERAL
    • D07B1/00Constructional features of ropes or cables
    • D07B1/06Ropes or cables built-up from metal wires, e.g. of section wires around a hemp core
    • D07B1/0606Reinforcing cords for rubber or plastic articles
    • D07B1/062Reinforcing cords for rubber or plastic articles the reinforcing cords being characterised by the strand configuration
    • D07B1/0626Reinforcing cords for rubber or plastic articles the reinforcing cords being characterised by the strand configuration the reinforcing cords consisting of three core wires or filaments and at least one layer of outer wires or filaments, i.e. a 3+N configuration
    • DTEXTILES; PAPER
    • D07ROPES; CABLES OTHER THAN ELECTRIC
    • D07BROPES OR CABLES IN GENERAL
    • D07B1/00Constructional features of ropes or cables
    • D07B1/06Ropes or cables built-up from metal wires, e.g. of section wires around a hemp core
    • D07B1/0606Reinforcing cords for rubber or plastic articles
    • D07B1/062Reinforcing cords for rubber or plastic articles the reinforcing cords being characterised by the strand configuration
    • D07B1/0633Reinforcing cords for rubber or plastic articles the reinforcing cords being characterised by the strand configuration having a multiple-layer configuration
    • DTEXTILES; PAPER
    • D07ROPES; CABLES OTHER THAN ELECTRIC
    • D07BROPES OR CABLES IN GENERAL
    • D07B2201/00Ropes or cables
    • D07B2201/20Rope or cable components
    • D07B2201/2001Wires or filaments
    • D07B2201/2006Wires or filaments characterised by a value or range of the dimension given
    • DTEXTILES; PAPER
    • D07ROPES; CABLES OTHER THAN ELECTRIC
    • D07BROPES OR CABLES IN GENERAL
    • D07B2201/00Ropes or cables
    • D07B2201/20Rope or cable components
    • D07B2201/2015Strands
    • D07B2201/2024Strands twisted
    • D07B2201/2027Compact winding
    • D07B2201/2028Compact winding having the same lay direction and lay pitch
    • DTEXTILES; PAPER
    • D07ROPES; CABLES OTHER THAN ELECTRIC
    • D07BROPES OR CABLES IN GENERAL
    • D07B2201/00Ropes or cables
    • D07B2201/20Rope or cable components
    • D07B2201/2015Strands
    • D07B2201/2036Strands characterised by the use of different wires or filaments
    • D07B2201/2037Strands characterised by the use of different wires or filaments regarding the dimension of the wires or filaments
    • DTEXTILES; PAPER
    • D07ROPES; CABLES OTHER THAN ELECTRIC
    • D07BROPES OR CABLES IN GENERAL
    • D07B2201/00Ropes or cables
    • D07B2201/20Rope or cable components
    • D07B2201/2047Cores
    • D07B2201/2051Cores characterised by a value or range of the dimension given
    • DTEXTILES; PAPER
    • D07ROPES; CABLES OTHER THAN ELECTRIC
    • D07BROPES OR CABLES IN GENERAL
    • D07B2207/00Rope or cable making machines
    • D07B2207/20Type of machine
    • D07B2207/204Double twist winding
    • D07B2207/205Double twist winding comprising flyer

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用タイヤのゴム材
内に埋設してその補強用に使用するスチールコードに関
する。
【0002】
【従来の技術】図6に示すように、ブラスめっきを施し
た3本の芯ワイヤδ0 の外周に、ブラスめっきを施した
同様の9本の中間層ワイヤδ1 を配置し、さらにこの外
周にブラスめっきを施した同様の15本の最外層ワイヤ
δ2 を配置し、これらを同一方向に同一ピッチで撚り合
わせて1×27の多層構造に構成したスチールコードが
知られている。そしてこのようなスチールコードは、ゴ
ム材内に埋め込まれ、タイヤのブレーカー部、ベルト
部、カーカス部などの補強材として使用される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような使用に供さ
れるスチールコードは、タイヤの走行に伴って繰り返し
て圧縮や引張り曲げを受け、この際の圧縮応力や引張り
応力の変化によって各ワイヤの軸方向の動きに差が生
じ、この動きの差で互いにこすれてフレッテング摩耗が
発生する。また芯ワイヤに対する中間層ワイヤおよび最
外層ワイヤの締付力が弱いと、芯ワイヤがずれてコード
の一端側から飛び出し、タイヤの重大欠陥の原因とな
る。
【0004】図6に示す従来のスチールコードにおいて
は、各ワイヤδ0 ,δ1 ,δ2 が同径であるから、各層
におけるワイヤ相互が互いに密着し、このためフレティ
ング摩耗が激しく、耐疲労性が低下し、また各層のワイ
ヤが互いに密着するため、芯ワイヤに対する締め付け力
が不足し、その芯ワイヤが飛び出し易い難点がある。
【0005】このようなスチールコードはダブルツイス
ターにより製造され、その製造工程について説明する
と、まずダブルツイスターは、図7に示すように、同一
軸線上に配置してその軸線を中心として公転する第1お
よび第2のターンロール1a,1bを備えている。さら
に第1のターンロール1aと第2のターンロール1bと
の間に、前記軸線を中心としてターンロール1a,1b
と一体的に公転するガイドロール2,2およびターンロ
ール1a,1bの公転とは無関係に一定の姿勢を保つ巻
取ボビン3が設けられている。そして前述のように配置
された27本のワイヤの束Aが第1のターンロール1
a、ガイドロール2,2、第2のターンロール1bを経
て巻取ボビン3に巻き付けられている。
【0006】このような状態において、ターンロール1
a,1bおよびガイドロール2,2が一定の速度で公転
し、この公転のもとで巻取ボビン3に順次ワイヤ束Aが
巻き取られる。ここで、製造するスチールコードの撚り
の最終のピッチをPとすると、ワイヤ束Aが第1のタン
ーンロール1aを通過する際に1回目の撚りが入り、そ
のピッチが2Pとなる。そして第2のターンロール1b
を通過する際に2回目の撚りが入りピッチがPとなり、
このような工程が順次進んで所定の撚りピッチのスチー
ルコードが製造される。
【0007】ところがこのような製造方法においては、
27本のワイヤが第1のターンロール1aのところで一
度撚り合わされ、さらに第2のターンロール1bを通る
ところで二度目の撚りが入るために、芯ワイヤ、中間層
ワイヤ、最外層ワイヤの相互でのテンションバランス、
長さバランスが悪く、形崩れや回転性不良が生じ、また
各ワイヤがハラハラ撚りとなるので、撚られたコードに
オーバツイストを与えて撚りをセットする必要が生じ、
このためワイヤ断線が発生しやすく生産性が低下する難
点がある。本発明はこのような従来の問題点を解決する
ことを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような目的
を達成するために、3本の芯ワイヤの外周に9本の中間
層ワイヤが配置し、さらにその外周に15本の最外層ワ
イヤが配置して同一方向に同一ピッチで撚り合わされた
1×27の構造で、かつ前記各芯ワイヤが中間層ワイヤ
および最外層ワイヤに対して増径された関係にあるスチ
ールコードをダブルツイスターにより製造するに当り、
そのダブルツイスターの第1および第2のターンロール
を、周面がテーパ状となる円錐台形に形成し、撚り口ダ
イからこれらターンロールにスチールコード構成用のワ
イヤを通し、ターンロールの公転によりそのワイヤの束
に撚りを与える際に、そのワイヤ束を前記円錐台形のタ
ーンロールの周面に転がらせることにより、その撚りを
前記撚り口ダイの部分に一旦送り戻しながら撚り合わせ
るようにしたものである。
【0009】
【作用】このような構成のスチールコードにおいては、
ゴム材内に埋め込んで該ゴムを加硫すると、最外層ワイ
ヤの隣接相互間および中間層ワイヤの隣接相互間にそれ
ぞれ隙間が確保されているため、これら隙間内にゴムが
良好に浸透して介在し、このためコードに繰り返して圧
縮や引張り曲げが加わっても、中間層ワイヤ同士、最外
層ワイヤ同士が互いにすれ合うようなことがなく、した
がってフレッテング摩耗が抑制され、また中間層ワイヤ
および最外層ワイヤによる芯ワイヤに対する締め付け力
が増大し、したがって芯ワイヤの飛び出しが確実に防止
される。
【0010】またスチールコードの製造時に、第1およ
び第2のターンロールが円錐台形に形成されているた
め、第1のターンロールの部分においては、コードがそ
のテーパの小径側の方向に転がりながら進行し、このた
め第1のターンロールに対する進入側ではコードに撚り
が入り、退出側では撚りが抜ける。したがってコードの
進行方向と逆の方向に撚りが送られる。同様に、第2の
ターンロールの部分においても同一作用が働き、コード
の進行方向と逆の方向に撚りが送られる。このような両
ターンロールによる撚り送り作用により、全体的には第
2のターンロールから第1のターンロールに向かう方向
に連続的に撚りが送られ、結果としてコードの各部のピ
ッチが所定の最終ピッチで撚られる。
【0011】このようにして、撚り口ダイの部分で既に
所定の撚り形状をもつコードが成形され、したがってコ
ードを構成する各層のワイヤがその層の位置に応じた所
定の長さの分ずつ引き出され、このため各ワイヤのテン
ションバランス、長さバランスが良好に保たれる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。図
1に示すように、本発明のスチールコードは、3本の芯
ワイヤδ0 と、9本の中間層ワイヤδ1 と、15本の最
外層ワイヤδ2 とで1×27の構造に構成され、かつ芯
ワイヤδ0 が中間層ワイヤδ1 および最外層ワイヤδ2
に対して5〜20%増径された関係にあり、これにより中
間層ワイヤδ1 の隣接相互間および最外層ワイヤδ2
隣接相互間に隙間Sが形成されている。
【0013】各ワイヤδ0 ,δ1 ,δ2 としては、直径
が1mm以下、好ましくは0.10〜0.40mm、さらに好ましく
は0.15〜0.35mmの鋼線で、外周に黄銅または他の適当な
材料のめっきを施したものを使用する。そして撚り上げ
たコードの外周にラッピングワイヤを巻き付ける場合と
巻き付けない場合とがある。
【0014】このようなスチールコードにおいては、ゴ
ム材内に埋め込んで該ゴムを加硫すると、最外層ワイヤ
δ2 の隣接相互間および中間層ワイヤδ1 の隣接相互間
にそれぞれ隙間Sが確保されているため、これら隙間S
内にゴムが浸透して介在し、このためコードに繰り返し
て圧縮や引張り曲げが加わっても、中間層ワイヤδ1
士、最外層ワイヤδ2 同士が互いにすれ合うようなこと
がなく、したがってフレッテング摩耗を抑制して耐疲労
性を向上させることができる。
【0015】さらに中間層ワイヤδ1 同士および最外層
ワイヤδ2 同士が互いにに密着することがないから、芯
ワイヤδ0 に対する締め付け力が増大し、したがって芯
ワイヤδ0 のずれ動き、つまり芯ワイヤδ0 の飛び出し
を確実に防止することができる。なお、中間層ワイヤδ
1 の隣接相互間に隙間Sが形成されることから、最外層
ワイヤδ2 がその隙間Sに落ち込むような懸念が生じる
が、このような点に対しては最外層ワイヤδ2 に予め10
0 %を僅かに超える型付けを施しておくようにすればよ
い。従来のスチールコードと本発明のスチールコードと
の機械的特性を測定した結果を示すと、次の表1の通り
である。
【0016】
【表1】
【0017】この表から明らかなように、本発明による
スチールコードにおいては、耐疲労性、芯ワイヤの引抜
力、ゴム浸透性(空気透過率)が従来のスチールコード
に比べてはるかに向上していることがわかる。
【0018】このようなスチールコードはダブルツイス
ターを用いて製造され、図2にそのダブルツイスターの
構成を概略的に示す。11がフレームで、このフレーム
11に中空状のスピンドル12a,12bが回転自在に
設けられ、これらスピンドル12a,12bの端部間に
ループ13a,13bが掛け渡され、また一方のスピン
ドル12aに第1のターンロール14aが、他方のスピ
ンドル12bに第2のターンロール14bがそれぞれ取
り付けられている。そして第1および第2のターンロー
ル14a,14bは、図5に示すように、周面がテーパ
状の円錐台形に形成され、その中心の回転軸線が垂直に
対して傾斜している。
【0019】スピンドル12a,12bの端部間で前記
ループ13a,13bの内側にはクルードル15が設け
られ、このクルードル15はスピンドル12a,12b
に対して回転自在に支持されていて、スピンドル12
a,12bの回転とは無関係に一定の姿勢を保つように
なっている。そしてこのクルードル15の内部に巻取ボ
ビン16、一対のキャプスタン17a,17b、オーバ
ーツイスター18、ならしロール19およびトラバーサ
ー20が設けられている。
【0020】25はワイヤ供給部で、このワイヤ供給部
25内に多数のクリール装置26が設けられている。こ
のクリール装置26は、図3に示すように、軸27の一
端側に設けられたワイヤボビン28と、軸27の外周に
回転自在に設けられた撚り抜きフライヤー29とを備
え、ワイヤボビン28から引き出されたワイヤが軸27
の内部からガイドロール30および撚り抜きフライヤー
29の周縁部に設けられたガイドロール31を通してワ
イヤボビン28の前方側に導出されている。
【0021】前記フレーム11にはワイヤの集束部とし
て鏡板34および撚り口ダイ35が設けられている。そ
して各クリート装置26を介して27本のワイヤが導出
され、これらワイヤが鏡板34および撚り口ダイ35に
より集束されてワイヤ束Aとなり、このワイヤ束Aが第
1のターンロール14a、一方のループ13a、第2の
ターンロール14bを経てクレードル15内に導入され
ている。なお、クリート装置26から導出された27本
のワイヤは、3本の芯のワイヤの外周に9本の中間層の
ワイヤが配置し、さらにこの外周に15本の最外層のワ
イヤが配置するように集束され、またその芯の3本のワ
イヤは他の中間層および最外層のワイヤよりも増径され
たものとなっている。
【0022】クルードル15内に導入されたワイヤ束A
は、図4に示すように、キャプスタン17a,17bを
介してオーバーツイスター18からならしロール19を
経るように掛け渡され、さらにトラバーサー20を経て
巻取ボビン16に巻き付けられている。
【0023】このような状態において、スピンドル12
a,12bが回転し、この回転によりターンロール14
a,14b、ループ13a,13bがスピンドル12
a,12bの回転の軸線を中心として一定の速度で公転
する。そしてキャプスタン17a,17bによりワイヤ
束Aが順次引き取られ、クリート装置26からワイヤが
引き出される。クリート装置26の撚り抜きフライヤー
29はスピンドル12a,12bと同調して回転し、こ
の回転によりワイヤが自転して捻りが入らないように設
定される。なお、その回転比を若干変えて仕上げるコー
ドの回転性を調整することもできる。
【0024】クリート装置26から引き出されたワイヤ
は鏡板34および撚り口ダイ35を通過することにより
ワイヤ束Aとなり、スピンドル12a内に入り、第1の
ターンロール14a、一方のループ13a、第2のター
ンロール14bを通り、ダブルツイストされる。
【0025】ここで第1および第2のターンロール14
a,14bは、図5に示すように周面がテーパ状の円錐
台形に形成されており、したがって第1のターンロール
14aの部分においては、ワイヤ束Aがそのテーパの小
径側の方向に転がりながら進行し、このためターンロー
ル14aに対する進入側ではワイヤ束Aに撚りが入り、
退出側では撚りが抜ける。したがってワイヤ束Aの進行
方向と逆の方向に撚りが送られる。同様に、第2のター
ンロール14bの部分においても同一作用が働き、ワイ
ヤ束Aの進行方向と逆の方向に撚りが送られる。このよ
うな両ターンロール14a,14bによる撚り送り作用
により、全体的には第2のターンロール14bから第1
のターンロール14aに向かう方向に連続的に撚りが送
られ、結果としてワイヤ束Aの各部のピッチが所定の最
終ピッチPで撚られ、所定のスチールコードとなる。
【0026】このようにして、撚り口ダイ35の部分で
既に所定の撚り形状をもつスチールコードが成形され
る。したがってスチールコードを構成する各層のワイヤ
がその層の位置に応じた所定の長さの分ずつクリート装
置26から引き出される。このため各ワイヤのテンショ
ンバランス、長さバランスが良好に保たれる。
【0027】第2のターンロール14bを通過したスチ
ールコードは、キャプスタン17a、17bを介してオ
ーバーツイスター18に入る。本実施例の製造方法にお
いては、ハラセ撚りのためオーバーツイスター18は本
来必要がないが、スチールコードの回転性をコントロー
ルするために使用されている。オーバーツイスター18
を通過したスチールコードは、ならしロール19に入
り、真直性が与えられたのちに、巻取ボビン16に巻き
取られる。
【0028】このような製造工程においては、撚り口ダ
イ35の部分で既に所定の撚り形状をもつコードが成形
されるため、コードを構成する各層のワイヤがその層の
位置に応じた所定の長さの分ずつクリート装置26から
引き出され、したがって各ワイヤのテンションバラン
ス、長さバランスが良好に保たれる。このため形崩れや
回転性不良が生じるようなことがない安定したスチール
コードを得ることができる。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように本発明のスチールコ
ードによれば、最外層ワイヤの隣接相互間および中間層
ワイヤの隣接相互間にそれぞれ隙間が確保されるため、
これら隙間内にゴムが良好に浸透して介在し、このため
コードに繰り返して圧縮や引張り曲げが加わっても、中
間層ワイヤ同士、最外層ワイヤ同士のフレッテング摩耗
が抑制され、したがって耐疲労性が確実に向上し、さら
に中間層ワイヤ同士および最外層ワイヤ同士が互いにに
密着することがないから、芯ワイヤに対する締め付け力
が増大し、その飛び出しが確実に防止される。
【0030】また本発明の製造方法によれば、撚り口ダ
イの部分で所定の撚り形状をもつコードが成形されるた
め、コードを構成する各層のワイヤがその層の位置に応
じた所定の長さの分ずつ引き出され、したがって各ワイ
ヤのテンションバランス、長さバランスが良好に保た
れ、形崩れや回転性不良が生じるようなことがない安定
したスチールコードを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスチールコードの断面図。
【図2】そのスチールコードを製造するダブルツイスタ
ーの構成を概略的に示す説明図。
【図3】そのダブルツイスターにおけるクリーク装置の
構成図。
【図4】そのダブルツイスターにおけるキャプスタンと
オーバーツイスターとならしロールとの配置状態を示す
説明図。
【図5】そのダブルツイスターによるスチールコードの
製造工程を説明するための模式図。
【図6】従来のスチールコードの断面図。
【図7】そのスチールコードの製造工程を説明するため
の模式図。
【符号の説明】
δ0 …芯のワイヤ δ1 …中間層ワイヤ δ2 …最外層ワイヤ S…隙間 14a…第1のターンロール 14b…第2のターンロール 26…クリート装置 35…撚り口ダイ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) D07B 1/06 B60C 9/00 D07B 3/08 - 3/10 D07B 7/00 - 7/14

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】3本の芯ワイヤの外周に9本の中間層ワイ
    ヤが配置し、さらにその外周に15本の最外層ワイヤが
    配置して同一方向に同一ピッチで撚り合わされた1×2
    7の構造で、かつ前記各芯ワイヤが中間層ワイヤおよび
    最外層ワイヤに対して増径された関係にあるスチールコ
    ードをダブルツイスターにより製造するに当り、そのダ
    ブルツイスターの第1および第2のターンロールを、周
    面がテーパ状となる円錐台形に形成し、撚り口ダイから
    これらターンロールにスチールコード構成用のワイヤを
    通し、ターンロールの公転によりそのワイヤの束に撚り
    を与える際に、そのワイヤ束を前記円錐台形のターンロ
    ールの周面に転がらせることにより、その撚りを前記撚
    り口ダイの部分に一旦送り戻しながら撚り合わせること
    を特徴とするスチールコードの製造方法。
  2. 【請求項2】撚り口ダイへ導入する各ワイヤにはクリー
    ト装置により自転を与えることを特徴とする請求項1記
    載のスチールコードの製造方法。
JP3151594A 1991-06-24 1991-06-24 スチールコードの製造方法 Expired - Fee Related JP2907589B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3151594A JP2907589B2 (ja) 1991-06-24 1991-06-24 スチールコードの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3151594A JP2907589B2 (ja) 1991-06-24 1991-06-24 スチールコードの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH055287A JPH055287A (ja) 1993-01-14
JP2907589B2 true JP2907589B2 (ja) 1999-06-21

Family

ID=15521938

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3151594A Expired - Fee Related JP2907589B2 (ja) 1991-06-24 1991-06-24 スチールコードの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2907589B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH055287A (ja) 1993-01-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3090189A (en) Elastic wire cables
JP3686451B2 (ja) スチールコードの製造方法
US4887421A (en) Apparatus and process of manufacturing a metal cord
ITMI952721A1 (it) Cordicella metallica di rinforzo da impiegarsi particolarmente in manufatti compositi a matrice elastomerica procedimento ed apparato
JPH0718104B2 (ja) スチ−ルコ−ドの製造方法及び装置
JP2907589B2 (ja) スチールコードの製造方法
EP0136964B1 (en) Manufacture of metallic cable
JPH0559677A (ja) スチールコード
EP0094336B1 (en) Apparatus and method of making metallic cord
JP2006283249A (ja) スチールコードの製造方法とスチールコード及び空気入りラジアルタイヤ
KR100194254B1 (ko) 자전제지성 와이어로프
JP2001003281A (ja) スチールコードの製造方法およびこの方法に用いる撚線機
JPH05302283A (ja) ゴム補強用スチールコード
JPH04370283A (ja) スチールコード
JP2906018B2 (ja) ゴム補強用スチールコードおよびその製造法
JPH11323748A (ja) スチールコード
JP2568454Y2 (ja) ゴム補強用スチールコード
US4509317A (en) Apparatus and method for making metallic cord
JPS6211936B2 (ja)
JPH055288A (ja) スチ−ルコ−ド
JP4349611B2 (ja) 空気入りタイヤ
JPH04308288A (ja) スチールコードの製造方法及びその製造装置
JPS5841638A (ja) 二度撚撚線機
JPH0559678A (ja) スチールコード
JPS637865B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees