JPH0718104B2 - スチ−ルコ−ドの製造方法及び装置 - Google Patents

スチ−ルコ−ドの製造方法及び装置

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JPH0718104B2
JPH0718104B2 JP62110936A JP11093687A JPH0718104B2 JP H0718104 B2 JPH0718104 B2 JP H0718104B2 JP 62110936 A JP62110936 A JP 62110936A JP 11093687 A JP11093687 A JP 11093687A JP H0718104 B2 JPH0718104 B2 JP H0718104B2
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bundling
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ルク・ブールゴワ
ルク・サツベ
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エヌ・ヴイ・ベカルト・エス・エイ
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、スチールコードの製造する方法及び装置に関
し、特にゴムのタイヤのような弾性物品の補強に適した
コードの構造に関する。
従来より正規の単一の束のコードは公知であり、コアと
一本以上の取り巻く層は区別され、全体は単一の操作で
同一のツイストピッチｐで撚られる。このコードは簡潔
で腐食損耗が小さく、二重撚りの束ね機による単一の連
続操作で作られるという利点を有する。然し乍ら、この
コードはタイヤに用いられる時コアが移動するという問
題点がある。１本以上のコアフイラメントは長手方向に
移動し始め、コードの一端から出てゴムをつき破る。こ
の為、コードの他のフイラメントのピッチｐより別のピ
ッチｑを有するコアの１本以上のフイラメントにより正
規のフイラメントとは異なるようにする事が好ましい。
然しかかる不規則なコードは、正規の単一の束ねコード
に対する場合のように、二重撚りの束ね機による単一の
連続操作では作られない。
簡単に述べると、本発明はツイストピッチｐとは異なる
ツイストピッチｑを有するｍ＋ｎ本の形状になるように
第１のｍ本のフイラメントと、第２のｎ本のフイラメン
トとの組合せ構造を有するコアと、少なくとも一層のフ
イラメントとよりなるスチールコードの製造方法であっ
て、前記第１のｍ本のフイラメントに対する各繰り出し
スプールがマシンのロータの内側に位置するマシンによ
りコアバンドルに一体にフイラメントを撚る工程と、コ
アバンドルと同一速度で移動し、コアバンドルのまわり
に層を形成する複数のフイラメントと共にマシンを出る
コアバンドルを束ねる工程と、フライヤの内側に位置す
る巻き上げスプールを有する二重撚りの束ね機にフイラ
メントの束を導く工程とよりなる方法を提供する。
ツイストピッチｑを有するｍ＋ｎ本の構造によると、第
１のｍ本の総てのフイラメントは第２のｎ本の総てのフ
イラメントのまわりにツイストピッチｑで撚られること
を意味する。各群のｍ本或はｎ本のフイラメントの数は
少くとも１本である。一方の群のフイラメントは若しそ
の数が一本以上であれば互いに対して同一のツイストピ
ッチｑで撚られる必要はない。しばしばｍ本の群のフイ
ラメントは例えば平行であり、（これは無限大のツイス
トピッチを意味する。）一方ｎ本の群のフイラメントは
層のフイラメントと同一ツイストピッチで互いに撚ら
れ、従ってこれ等は大部分のフイラメントの正規のピッ
チとは異なる事はなく、隣接する層のフイラメントと線
接触をする。
第２のｎ本のフイラメントに対する繰り出しスプール
は、所望のコア構造により前記ロータの内側或は外側に
位置するが外側に位置する事が好ましい。
本発明の他の態様は、少くとも２個の繰り出しスプール
を有し、その出口でフイラメントの束を連続して送給す
るマシンと、繰り出しユニットに組み込まれ、複数のフ
イラメントを繰り出してマシンを出るフイラメントの束
と一体に束ねる束ね装置と、この束ね装置を出る束をそ
の入口で受けるフライヤの内側に巻き上げスプールを有
する二重撚りの束ね機とよりなるスチールコードの製造
装置である。
この装置は束ね装置から、二重撚りの束ね機の入口へ別
の束ね装置を経て前記層を有するコアバンドルを通過さ
せ、別の繰り出しユニットから別のフイラメントを案内
して層を有する前記コアバンドルに結合して別の層を形
成する事が出来る。その為このコードは、コアのまわり
に同一ピッチｐで撚られた２個のフイラメントの層を有
する。同様に別の束ね装置と別のフイラメントの層を用
いると、コアのまわりに３層を有するコードを提供し得
る。然し乍ら一層或は多くて二層が好ましい。
層はフイラメントの群を意味し、横断面で同心位置を示
す。然し乍ら、層用のフイラメントはコアのまわりに近
接した層を形成するのに十分な数である必要はない。コ
ード内にゴムを浸透させ、従って腐食に対する抵抗を改
良する為に、１本或は２本のフイラメントがない事が好
ましい。
コアフイラメント用のマシンは２重撚りの撚り機である
事が好ましく、後述するように第１のｍ本のフイラメン
ト用の各繰り出しコイルはフライヤの内側に位置し、第
２のｎ本のフイラメント用の各繰り出しコイルはフライ
ヤの外側に位置する事が好ましい。
然し乍らこのマシンは他の原理によるものでも良い。即
ち、これも後述するように単一撚りの撚り機或は筒状の
撚り機でも良い。
装置は第１図、第２図、第３図に夫々示した３つの主ユ
ニットよりなり、これ等の３つの図面は左から右へ順次
連なっている。製造中、フイラメントは図において右か
ら左に移動する。
第１図は巻き上げユニットを示し、２重撚りの束ね機10
の形をしている。このマシンは固定枠11、この固定枠に
回転するよう取りつけられたロータ12、ロータと同一回
転軸のまわりでロータの内側で自由に回転し、ロータが
回転する時静止しているクレードル13よりなり、クレー
ドル13はロータがクレードルのまわりに自由に回転し得
るように一ケ以上のスプール用のクリールを有し、ロー
タはマシンの一側の軸から他方の軸の後方へフイラメン
トを案内する少くとも一ケのフライヤ26を有する。この
実施例においては、マシン10は巻き上げスプールとして
操作するように配置された只一ケのスプール29と、マシ
ンが巻き上げユニットとして配置されるように引張りキ
ヤプスタン28とを有する。ロータ12は二ケの同軸の軸受
14と15との間でケース内に支持され、モータ16によって
歯車21を介して駆動される。クレードル13は軸受14,15
と同軸の二ケの軸受17と18との間に支持される。
第３図はコアフイラメント用のねん糸機を示す。この実
施例においては、２重撚りの束ね機50の形をして居り、
固定枠51とロータ52とクレードル53を有して居り、クレ
ードルはこの実施例では繰り出し用スプールとして作用
する為に配置された四ケのスプール59用のクリールをロ
ータの内側に有している。この実施例においてはねん糸
機は又はマシン50のロータ52の外側に設けられた複数の
繰り出し用スプール69用の固定されたクリール部を有す
る。この実施例においては、ロータ52はフイラメントを
マシンの一側の軸からクレードルを超えてマシンの他側
の軸の後方に案内する為、回転軸に対して互に直径的に
対向する二ケのフライヤ61と66とを有する。ロータ52は
モータ56により歯車48を介して駆動される。
この実施例においては、ねん糸機はロータ52の内側に四
ケのスプール59を支持する為の手段と、ロータ52の外側
に四ケのスプール69を支持する為の手段とを有し、従っ
て、第１の例えば１乃至４本のコアフイラメントｍ本と
第２の例えば１乃至４本のフイラメントのｎ本を有する
コアフイラメントとの総ての組み合わせが出来る。
図面では、二ケのスプール59のみがロータの内側に設け
られ、三ケのスプール69が外側に設けられて居り、従っ
てこの実施例においては３本の他のフイラメントのまわ
りにピッチｑでよられた二ケのフイラメントを有するコ
ードとなる。このピッチｑと取りまく層のフイラメント
のピッチｐとの間の差はマシン50の回転速度によって決
まる。
第２図は束ね装置30を示し、11本のフイラメント５の層
がコアバンドル４のまわりに位置し、その後マシン50の
方向に移動する。この為コアバンドル４はツイスティン
グヘッド32を経て導かれ、とりまく層のフイラメント５
は分配板34にそって案内され、固定した集中路33を形成
してコアバンドル４と合併し、更に同一速度でコアバン
ドルと共に移動する。フイラメント５は固定したクリー
ル部40上に位置した複数の繰り出しスプール39から引き
出される。ツイスティングヘッド32を出た後、フイラメ
ントの層によって取りまかれたコアバンドルを有するフ
イラメントの束６は更に第１図の巻き上げユニットの方
向に移動する。
第３図において、フイラメントは各スプール69から繰り
出され、フイラメントが束ねられる案内板68内の開口方
向に集中する。そこから束２は軸受55を経てロータ52に
入り、右から左に軸方向に移動し、回転軸の内側のプー
リ67上に案内されてフライヤ66方向に導かれ、束はクレ
ードル53を超えて左側のロータの軸方向に移動し、そこ
で束はプーリ65に案内されてその移動方向を左から右に
変更する。次いで束２はクレードル53の軸受57を経て軸
方向に移動してクレードルに入り、分配板64とツイステ
ィングヘッド63とを経て直進する。同時に、フイラメン
ト３がスプール59からクレードル内に繰り出され、分配
板64の複数の開口を経てツイスティングヘッド63の方向
に導かれ束２と結合しコアバンドル４と一体になる。こ
のコアバンドルは更に左から右に移動し、クレードルか
ら軸受58を経て軸方向に導かれ、ロータ52の右側に戻
る。右方向のロータの軸の内側でコアバンドルはプーリ
62に案内されて、その移動方向は再び右から左に変更さ
れ、フライヤ61を介してクレードル53を超えて左側のロ
ータの軸方向に導かれる。そこからコアバンドルはロー
タの軸の内側のプーリ60を超えて軸受54を介して右から
左方向に導かれマシン50を出る。
次いでコアバンドルは第２図の束ね装置30に導かれ、11
本のフイラメント５がコアバンドルに結合し、ツイステ
ィングヘッド32内でコアのまわりに層を形成する。この
為、フイラメント５は分配板34の個々の開口を経て通過
する。この開口はコアバンドル４の為の中心口のまわり
で円周状に等しく分配されている。コードに対して総て
のフイラメントを有する最終の束６はツイスティングヘ
ッド32を出た後、巻き上げユニット10の方向に移動す
る。
第１図の巻き上げユニットにおいては、束６は二重撚り
の束ね機のロータ12にこのロータの軸受15を介して右か
ら左に軸方向に導かれる。ロータ内では束６はプーリ25
を超えて通過し、ロータのフライヤ26を経てクレードル
13を超えてロータの左方向に進む。そしてその移動方向
はロータの軸の内側のプーリ27によって反転し、束６は
軸受17を経て左から右方向に移動し、クレードル13内に
入る。束はキヤプスタン28によって導かれ、巻き上げス
プール29に巻き上げられる。キヤプスタン28はロータ12
と同期して回転し、移動速度Ｖを決定するようにマシン
を経てフイラメントを導く。この移動速度とロータの回
転速度r1との割合はピッチｐを決める。
数本のフイラメントを使って１本のコードを撚る方法は
案内プーリと他の案内部材がフイラメントとコアとをそ
の長手方向の軸のまわりに回転させないものと仮定する
事によって更に容易に説明され得る。この仮定による
と、所定の撚れ量が与えられる場所は部分的になる。
２つのマシン10と50とは矢印８と９とによって示すよう
に同一方向に回転するものと仮定する。但し異なる回転
速度r1，r1を有している。３本のフイラメント１の束２
は案内板68とツイスティングヘッド63との間ではＳ方向
に のツイストピッチを有する。ツイスティングヘッド63に
おいては２本の別のフイラメント３が束２と結合してコ
アバンドル４を形成する。そしてツイスティングヘッド
63とツイスティングヘッド32との間ではコアバンドル４
はＺ方向に のツイストピッチを有する。かくしてスプール69から出
るフイラメントのコア即ち元の束２はくり出されてツイ
スティングヘッド32に入る時スプール59から出る３本の
フイラメントのまわりに２本のフイラメントを有するコ
アバンドル４はＺ方向に のツイストピッチで撚られる。ツイスティングヘッド32
においては、コアのまわりの層に対するフイラメント５
はコアバンドル４と結合し、その結果束６はツイスティ
ングヘッド32と引張りキヤプスタン28との間でＳ方向に のツイストピッチで撚られる。その結果クリール部40と
70とから出てツイスティングヘッド32に入る時に各フイ
ラメントはＳ方向にツイストピッチ を有し、マシンは50のロータの内側から出る２本のフイ
ラメントはクリール部70から出る３本のフイラメントの
まわりにＳ方向で のピッチで撚られる。この方法では、ｐとｑとの間のピ
ッチの差はマシン50の回転速度で確実に制御され得る。
然し乍ら、実際には、案内部材とプーリ４はその長手方
向の軸のまわりに案内されたフイラメント或は束の回転
を阻止するようにはなっていない。その結果、ねじれは
前述したように正しい位置では与えられない。即ち、対
応するねじれが与えられる位置は互いの方向に移動し、
互いにぶつかり合って、フイラメントと束との回転がな
される範囲内で対応するねじれが互いに打ち消され又与
えられないか或は部分的に与えられる。軸のまわりに束
を回転する回転プーリの使用によって回転を阻止しない
で促進する。この方法においては、ツイストピッチｐが
与えられる位置が完全にツイスティングヘッド32の上流
に位置するように、マシン10の回転と同一方向にその軸
のまわりに2r1の回転速度で、ツイスティングヘッド32
の出口とマシン10の入口との間で束６を回転する事が出
来る。又マシン50の対応するねじれに対して位置を合致
させるように、コアバンドル内のねじれに対する位置を
マシン50の完全に上流に移動させる為に、2r1の回転速
度でマシン50の出口でコアバンドル４のみを回転する事
も出来る。
第３図に示すマシンは、第４図乃至第６図に概略的に示
したのと同一の形のコードを作る他の方法に用いられ
る。
この場合、例えばコアが３本のフイラメントを有する
時、コアに対するスプールは第４図に示したように第３
図のマシン50内に設けられる。ｍ＝１よりなる第１の群
のフイラメント３と繰り出しスプールはロータの内側に
設けられ、一方ｎ＝２よりなる第２の群のフイラメント
１と繰り出しスプールとはロータの外側に設けられる。
この為、フイラメント１は互いのまわりにツイストピッ
チｐを有しフイラメント３はこのフイラメント１のまわ
りにツイストピッチｑでよられるコアをもったコードと
なる。ｎ＝２のフイラメントを有する第２の群のスプー
ルは第５図に示すようにロータの内側にも設け得る。そ
の結果３本のフイラメント３は互いにツイストピッチｑ
でよられるコードとなる。又この場合、ｍ＝１の第１の
フイラメントとｎ＝２の第２のフイラメントとはコア内
で尚区別され、第１のフイラメントは第２のフイラメン
トのまわりにツイストピッチｑで撚られる。コアが２本
のフイラメントのみの場合も準用し得る。その時はスプ
ールの一方は常にロータの内側に位置し、他方はロータ
の内側か外側のいづれかに位置する。その結果ｍ＝１と
ｎ＝１のフイラメントのコアを有するコードとなり、ｍ
本のフイラメントはｎ本のフイラメントのまわりにツイ
ストピッチｑで撚られる。
第６図はコアのまわりに２つの層をもったコードの製造
方法を示す。マシンは第２図の束ね装置30と第１図のマ
シン10の入口との間に別の束ね装置37を有し、この束ね
装置37は第２の層を形成する為に、別のツイスティング
ヘッド35の方向に固定した集合路に沿って別の数のフイ
ラメントを繰り出し又案内する別の繰り出しユニット
（図示しないが第２図のクリール部40と分配板34と同様
である）を組み込んだ別のツイスティングヘッド35を有
する。この方法においては、３＋９＋15本の構造を作る
事が可能で、９本と15本とのフイラメントの２つの層は
同一のツイストピッチｐを有し、コアの３本のフイラメ
ントはツイストピッチｐで一体に撚られる規定の撚り構
造とは異なっている。この実施例によって作られたコー
ドにおいては、３つのコアワイヤは２つの群１＋２に別
けられ、第１の群は層のツイストピッチｐとは異なるツ
イストピッチｑで第２の群の総てのフイラメントのまわ
りに撚られる。コアフイラメントの為のマシンは第３図
に示したような二重撚りの束ね機である必要はない。例
えば第７図に示すような単一撚りの撚り機80でも良い。
このマシンは固定フレーム81、この固定フレームに支持
されて回転するロータ82、繰り出しスプール89を有し、
ロータの回転軸と同軸のまわりに自由に回転し得る複数
のクレードル83、（少くとも１個）を設け、前記スプー
ル89はロータが回転しても静止している。クレードルは
若し１個以上であれば、上流側（第７図においては右
側）から下流側の軸に沿って配列される。又マシンは複
数のフイラメントと案内84を有し、それぞれは繰り出し
スプール89の一つのフイラメントを下流のクレードルを
超えてロータの周囲方向に下流側に案内し、更に総ての
フイラメント用の共通のツイスティングヘッド85に案内
する。ロータは筒形をなしている。
かかる単一撚りの撚り機においては、スプール89から出
るフイラメント３はロータ82の回転当り互いのまわりに
１つの撚りをなし、個々のフイラメントはそれ自身の軸
のまわりに撚られる事はない。これとは逆に、第３図に
示すようなマシン50ではスプール59から出るフイラメン
ト３にロータ52の回転あたり互いのまわりに２つの撚り
を与え、個々のフイラメントはそれ自身の軸のまわりに
２つの撚りを受ける。
第７図の実施例においては、マシン又はロータ82の外側
に第３図と同様の複数の繰り出しスプール69を有する固
定クリール部70を有する。この例においては、ロータ82
を更に別の案内86を有し、フイラメント１をマシンの上
流側からクレードル83を超えて下流側の軸方向に案内す
る。
第７図の実施例においては、マシンはロータ82の内側で
２個のスプール89を支持する為の手段と、ロータの外側
で４個のスプール69を支持する為の手段とを有し、従っ
て第１の１本乃至２本のフイラメントｍ本と第２の１本
乃至４本のフイラメントｎ本を有するコアフイラメント
との総ての組み合せが出来る。第７図において、２個の
スプール89が内側に、又３個のスプール69が外側にある
ので、第２図のクリール40部と第７図のクリール70部と
から出るフイラメントは互いのまわりに同一のツイスト
ピッチｐを有し、マシン80のロータの内側から出るフイ
ラメントはツイストピッチｐとは異なるツイストピッチ
ｑでクリール部70から出る３本のフイラメントのまわり
に撚られる。
コアが２本のみのフイラメントを有する時は、繰り出し
スプールの一方は常にロータ82の内側にあり、他方の繰
り出しスプールはロータの内側か或は外側に設けられ
る。
特にロータの外側にある繰り出しスプール39,69は各々
別のツイストフライヤアームを有する。夫々のワイヤは
そのスプールからこのような別のフライヤアームを経て
繰り出され、このフライヤアームは必要な速度で回転し
て、繰り出し中それ自身の軸のまわりにフイラメントが
巻きあげスプールの方向に受けるそれぞれの撚りと方向
が異なるが同一値でそれぞれの撚りをフイラメントに与
える。
ロータの内側にｍ個のスプールを有するロータをもった
マシンは、ロータの内側のクレードル内に繰り出しスプ
ールを有する事を意味しない。繰り出しスプールは第８
図に示すように固定される場合がある。繰り出しスプー
ル99はロータ92がスプールのまわりで回転するから、ロ
ータの内側にある。
第８図に示したマシン90は固定フレーム91を有し、その
軸に２個（ｍ＝２）のスプール99が支持されている。ロ
ータ92は、スプールから出るフイラメント３を引き出
し、軸の下側のプーリ95の方向にスプール99の軸の中心
を経てプーリ94を超えて軸の上側にフイラメントを案内
する為に回転する。然し乍ら、プーリ94によりロータ92
の外側の２個のスプール69から出る２本（ｎ＝２）のフ
イラメント１はフイラメント３と結合し、プーリ95の方
向にスプール99の軸の中心を通過し、束４はマシン90を
出る。ツイストピッチｑは、ロータ92の回転速度束４が
マシンから出る速度及びスプール99へのフイラメントの
巻き数等の要素によって決まる。スプール99は固定する
代りに、その自身の軸のまわりに回転し得るように取り
つけられる。
本発明は前記した実施例に限定されるものではなく、マ
シンの総ての部品は同等物によっておきかえられる。本
発明は特に、ツイストピッチｑに限定されるものではな
く、コアのワイヤの両グループが平行であると、ツイス
トピッチｐとは異なるツイストピッチｑはその時無限に
なる。同様に、ツイストピッチｐと絶対値が同じである
ツイストピッチｑは方向が反対なので、ツイストピッチ
は−ｐとなり、従ってツイストピッチｐとは異なる。
本発明はツイスティングヘッドと呼ばれる特別な形に限
定されるものではない。これはフイラメントを一体に束
ねて通過させる装置であって、ダイ或は板に設けられた
オリフイスでも良く、又案内プーリの溝でも良い。フイ
ラメントは最終的にコアと一体に束ねられ、二重撚りの
束ね機10の入口方向に向うコアバンドルと同一速度で移
動するコアのまわりに層を形成する限り、コアバンドル
と同一点で結合する必要はない。
かくして、少くとも好ましい形においては、個個の繰り
出しコイルから完成されたコードの巻き上げコイルの方
向えの連続工程で正規なピッチとは異なるコードの族が
作られる。この好ましい形の方法により、略ピッチｐを
保ち、大部分のフイラメントがそうであるように正規の
ツイストピッチとは異なる総てのフイラメントはマシン
の回転部分の外側に繰り出しコイルを有し、従ってこれ
等の部分は可能な限り小さく設計し得る。
前記した方法によって作られたコイルは、ゴムのタイヤ
のような弾性部品の補強に適している。従って、本発明
の方法と装置によると、一般に直径が0.03mm乃至0.80m
m、引張り強さが少くとも2000N/mm2、少くとも１％の破
断伸び率を有するフイラメントが出来る。
本発明によるスチールコードの構造は、単一の連続工程
で作られる正規なピッチとは異なるコードの族を形成し
ている。
【図面の簡単な説明】
第１図は本発明の一実施例による装置の巻き上げ部の一
部断面側面図、第２図は同様装置の束ね装置の概略図、
第３図は二重撚りのバンチングマシンの形をしたマシン
の一部断面側面図、第４図は得られるコアが３本のフイ
ラメントよりなる繰り出しボビンを有するマシンを備え
た第１の方法を示す概略図、第５図は得られるコアが３
本のフイラメントよりなるマシンを備えた第２の方法を
示す概略図、第６図は２層のフイラメントを撚る装置の
概略図、第７図は第１図の二重撚りのバンチングマシン
の代りに用いられる単一撚りのストランディングマシン
の一部を断面した側面図で第８図はマシンの他の形の概
略断面図である。 1,3,5……フイラメント、４……コアバンドル、10,50…
…二重撚りのバンチングマシン、26……フライヤ、29…
…巻き上げスプール、52……ロータ、59……繰り出しス
プール。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】ツイストピッチｐとは異なるツイストピッ
    チｑを有するｍ＋ｎ本の形状になるように第１のｍ本の
    フイラメント３と、第２のｎ本のフイラメント１との組
    合せ構造を有するコアと、少くとも一層のフイラメント
    とよりなるスチールコードの製造方法であって、前記第
    １のｍ本のフイラメント３に対する各繰り出しスプール
    59がマシンのロータ52の内側に位置するマシン50により
    コアバンドル４に一体にフイラメントを撚る工程と、コ
    アバンドルと同一速度で移動し、コアバンドルのまわり
    に層を形成する複数のフイラメントと共にマシンを出る
    コアバンドルを束ねる工程と、フライヤ26の内側に位置
    する巻き上げスプール29を有する二重撚りの束ね機10に
    フイラメントの束を導く工程とよりなるスチールコード
    の製造方法。
  2. 【請求項２】前記第２のｎ本のフイラメント用の各繰り
    出しコイルは前記マシンのロータの外側に位置する特許
    請求の範囲第１項記載のスチールコードの製造方法。
  3. 【請求項３】コアフイラメントを撚る為に用いられるマ
    シンは二重撚りの束ね機である特許請求の範囲第１項と
    第２項の何れか１項記載のスチールコードの製造方法。
  4. 【請求項４】前記の巻き上げスプールを有する二重撚り
    の束ね機に導かれる前のフイラメントの束は、フイラメ
    ントの束に平行に且つ同一速度で移動する別の数のフイ
    ラメントで一体に束ねられ、フイラメントの束のまわり
    に別の層を形成する特許請求の範囲第１項乃至第３項の
    何れか１項記載のスチールコードの製造方法。
  5. 【請求項５】少くとも２個の繰り出しスプールを有し、
    その出口でフイラメントの束を連続して送給するマシン
    50と、繰り出しユニット30に組み込まれ、複数のフイラ
    メントを繰り出してマシンを出るフイラメントの束と一
    体に束ねる束ね装置と、この束ね装置を出る束をその入
    口で受けるフライヤ26の内側に巻き上げスプール29を有
    する二重撚りの束ね機10とよりなるスチールコードの製
    造装置。
  6. 【請求項６】前記マシンはその外側に複数の繰り出しス
    プール用のクリール部を有する特許請求の範囲第５項記
    載のスチールコードの製造装置。
  7. 【請求項７】前記マシンは二重撚りの束ね機である特許
    請求の範囲第５項と第６項との何れか１項記載のスチー
    ルコードの製造装置。
  8. 【請求項８】前記束ね装置と巻き上げスプールを有する
    二重撚りの束ね機との間に、別の繰り出しユニットを組
    み込み、別の複数のフイラメントを繰り出して前記束と
    一体に束ねる別の束ね装置を有する特許請求の範囲第５
    項乃至第７項の何れか１項記載のスチールコードの製造
    装置。
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AT (1) ATE55787T1 (ja)
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BR (1) BR8702697A (ja)
CA (1) CA1307996C (ja)
DE (1) DE3764401D1 (ja)
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