JP2907280B2 - 弁当容器への箸取付機 - Google Patents

弁当容器への箸取付機

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JP2907280B2
JP2907280B2 JP19659397A JP19659397A JP2907280B2 JP 2907280 B2 JP2907280 B2 JP 2907280B2 JP 19659397 A JP19659397 A JP 19659397A JP 19659397 A JP19659397 A JP 19659397A JP 2907280 B2 JP2907280 B2 JP 2907280B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は例えばコンビニエン
スストア等で販売されている各種弁当類の弁当容器外側
に箸袋に収納されている箸を自動的に貼付する弁当容器
への箸取付機に関する。
【0002】
【従来の技術】近時、コンビニエンスストア、スーパー
ストア等では消費者の嗜好に合わせて各種の弁当類が販
売提供されており、その弁当類には開封した後に直ちに
供食できるようにするための箸が例えば接着テープ等に
よって貼付固定されているのである。この箸は通常、衛
生上の観点から箸袋に収納更には密閉された状態のもの
とされて夫々の弁当容器に個別に取付けられているので
ある。
【0003】こうした弁当容器への箸の取付作業は、弁
当容器の側面に対して箸袋における店名、宣伝等が表記
されている表側を外側にきっちりと位置決めし、また確
実に取付けられる必要があるから通常は人手による手作
業で行なわれているのである。ただ特にコンビニエンス
ストア向けの弁当類の多くはセンター方式によって集中
的に工場処理されていることから深夜でも製造されてい
るのであり、そうした場合に人手による作業が多いこと
は人手の確保、人件費の高騰等のためにそれが困難にな
りつつあるのである。そしてこれを解消すべく従来から
各種の弁当容器への箸取付機、例えば特開平6−329
131号公報、特開平6−329132号公報等による
弁当容器等への箸等の取付方法・装置、包装箸の姿勢設
定方法・装置等が提案されているのである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところがいずれの箸取
付機、それに関連する方法・装置等においても、投入さ
れた多数の箸を整列させて1本ずつに分離して供給する
こと、表裏を判別して弁当容器の所定箇所に位置決めす
ること等が極めて困難であり、これらはいずれも確実に
簡単には処理されない面倒な解決されなければならない
こととされているのである。すなわち箸袋内に収納され
ている箸は、その箸自体において持ち手側の後端部は太
く、先端は細くなっているから、その収納された状態で
は箸袋内で長手方向に沿う一方側縁側に遍在しているこ
ととも相俟ち一旦は投入保持させてある箸ホッパーから
取出し供給するとき、その取り出すような掻き出し時の
厚み検出方式によると表裏が特定されずに側縁のいずれ
が掻き出し口に至るかによって一度に複数のものを取出
し兼ねず、場合によっては掻き出し口を詰まらせるもの
であった。更には逆に掻き出し口から箸が取り出されな
かった場合等には順次に搬送される弁当容器に対して箸
が供給されずにそのまま包装されてしまうことになり、
これを購入した消費者は箸が付随していないために弁当
を供食できないこともあった。
【0005】また箸袋はその表面にのみ店名、宣伝文等
が表記されているのが多いから、これが裏返し状態のま
まで弁当容器に貼付される場合にはこれらの表記が全く
無意味となるのである。そればかりでなく分離供給する
箸毎の箸袋外側面に予め箸接着テープを接着するとき
に、この箸接着テープが透明なセロファンをベースとし
ていることで周囲環境例えば作業場における温度、湿気
その他の影響等で反れ曲がることがあるために箸袋外側
面の所定位置に仮止め状で接着されなくなることもあっ
た。
【0006】そのため箸の1本ずつの供給を手作業によ
るものとする半自動化方式によるものとした場合には、
上述した不都合は解消されてもやはり人手を必要とする
点に変わりはなく、極めて面倒な作業ともなるから、こ
れに伴なう人材の確保、人件費の高騰ひいては販売単価
の上昇等を回避するのは困難なものであった。
【0007】そこで本発明は叙上のような従来存した諸
事情に鑑み創出されたもので、先後端が整列された状態
で投入された多数の箸を1本ずつに確実に分離して供給
し、分離供給された1本毎の箸袋外表面の所定位置に箸
接着テープを確実に仮止め接着配置できると共に、箸接
着テープが接着された1本毎の箸を順次に搬送される弁
当容器毎に対応して確実に送り入れることができ、しか
もこれらの箸の1本毎を弁当容器毎に確実に処理される
ものとして弁当容器の所定位置に箸を確実に貼付取付け
ることができるばかりでなく、完全自動処理化して人手
による手作業を不要にし、また全体大きさをコンパクト
に纏めたものとして狭隘な作業現場でも簡単に据付け設
置ができるようにした弁当容器への箸取付機を提供する
ことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ため、本発明にあっては、箸袋Cに収納された多数の箸
Sの先後端を揃えた状態で収納し、箸Sを1本毎に単独
に分離して供給する箸供給分離装置10と、この箸供給
分離装置10から供給された1本ずつに分離された箸S
の表裏を検知し、裏状態にある箸Sを表状態に反転させ
る箸反転装置30と、箸Sの表面に箸接着テープTを接
着する箸接着テープ供給装置40と、この箸接着テープ
供給装置40によって箸接着テープTが接着された箸S
を弁当容器搬送路55上に搬送する箸搬送装置50と、
弁当容器搬送路55上で搬送される弁当容器Bに対して
箸接着テープTの接着面を押圧して箸Sを貼付する箸貼
付装置60とを備えているものである。箸供給分離装置
10は箸取付機フレーム1の後部の上部に、箸反転装置
30は箸供給分離装置10の下方である箸取付機フレー
ム1の後部のほぼ中央部に、箸接着テープ供給装置40
は箸取付機フレーム1の後部のほぼ中央部に箸反転装置
30に相対置して、箸搬送装置50は箸取付機フレーム
1の後部のほぼ中央部から前部のほぼ中央部に渡って、
弁当容器搬送路55は箸取付機フレーム1の前部のほぼ
中央部に、箸貼付装置60は弁当容器搬送路55上に夫
々配装されているものとして構成できる。箸供給分離装
置10は、先後端が一定方向に向けられることで整列さ
れた状態の多数の箸Sが投入され、底部に箸出口12が
開口されている箸ホッパー11と、箸出口12下方に下
部が位置し、箸出口12から落下供給された箸Sを上方
に移送する供給コンベア機構15と、この供給コンベア
機構15の上部から落下供給された箸Sを適数回で繰り
返して上方に移送する適数段の分離コンベア手段22,
26から成る分離機構21とを備えて構成することがで
きる。そして箸Sを移送作動中の供給コンベア機構15
の終端位置から少なくとも1本の箸Sが落下されたとき
に当該供給コンベア機構15を停止させるようにし、ま
た箸Sを移送作動中の分離機構21における分離コンベ
ア手段22,26夫々の終端位置から少なくとも1本の
箸Sが落下されたときに当該分離コンベア手段22,2
6夫々の移送作動を停止させ、僅かに逆転させるように
してあるものである。分離機構21は、上方から落下さ
れる箸Sを始端位置側である下部で受領すると共に終端
位置側である上部に至るに伴ない次第に傾斜上昇する搬
送面を形成している適数の分離コンベア手段22,26
を上下に各別に配装してあるものとできる。箸反転装置
30は、箸供給分離装置10から分離供給された1本の
箸Sを受領して始端位置側である上部から終端位置側で
ある下部に至るに伴ない次第に傾斜下降する搬送面を形
成していると共に、この搬送面の途中位置で搬送中の箸
Sを停止して表裏を判別し、裏状態の箸Sを表状態に反
転させる表裏検出反転機構32を設けて成るものとして
構成できる。表裏検出反転機構32は、搬送面上に下方
から出没する箸ストッパー33と、この箸ストッパー3
3で停止された箸S上面に対して進退し、その進退距離
の大小によって表裏を判別する表裏判別手段35と、こ
の表裏判別手段35によって裏状態であると判別された
ときに箸Sを一旦は起立後に倒伏させることで表状態に
反転する反転手段37とを備えて成るものとでき、反転
手段37は、搬送面下方で箸Sにおける移送方向の後方
側に対して斜め前上方に向けて形成されているエア噴射
ノズルから成るものとすることができる。箸接着テープ
供給装置40は、箸反転装置30の終端位置側に連続し
て配置された投入シュート41と、この投入シュート4
1に隣接して配置され、昇降自在になっている箸受けス
トッパーレール42と、この箸受けストッパーレール4
2にほぼ直交して箸接着テープTを供給し、箸受けスト
ッパーレール42の上昇によって箸Sに接着された箸接
着テープTを切断する箸接着テープ供給機構45とを備
えて構成することができる。箸搬送装置50は、箸接着
テープ供給装置40における上昇位置にある箸受けスト
ッパーレール42、箸貼付装置60における上昇位置に
ある箸受けレール63夫々に下方の搬送面である箸搬送
路が当接する高さ位置で、箸取付機フレーム1における
後部に配装した箸接着テープ供給装置40位置から同じ
く箸取付機フレーム1の前部に配装した弁当容器搬送路
55における箸貼付装置60に渡って設けられているコ
ンベアベルトから成るものとして構成することができ
る。箸貼付装置60は、弁当容器搬送路55で供給投入
された弁当容器Bを一旦停止させると共に、この停止状
態にある弁当容器Bに対して箸搬送装置50によって搬
入された箸Sにおける箸接着テープTの接着面の一部を
弁当容器Bの上側面に貼付する上部貼付機構61と、一
旦停止解除後に再度搬送された後に再度停止させて箸S
における箸接着テープTの接着面の残部を弁当容器Bの
側面ないし底面に貼付する下部貼付機構71とを備えて
構成することができる。上部貼付機構61は、弁当容器
搬送路55下方に配した昇降シリンダー62のシリンダ
ロッドに弁当容器搬送路55上で出没昇降する箸受けレ
ール63、弁当容器ストッパー64夫々を付設する一
方、弁当容器搬送路55の上方に配した押圧シリンダー
65のシリンダロッドに箸受けレール63上の箸Sに接
着されている箸接着テープTの接着面の一部を弁当容器
Bの上側面に押圧接着させる上側面押圧パッド66を付
設し、昇降シリンダー62、押圧シリンダー65夫々は
相互に同期して作動されるようにしてあるものである。
下部貼付機構71は、弁当容器搬送路55上に配装した
ゲート開閉シリンダ72に弁当容器搬送路55上で揺動
自在にして連繋した開閉ゲート73に、箸Sに接着され
ている箸接着テープTの接着面の残部を弁当容器Bの搬
送方向の前方側の側面に押圧接着させる側面押圧パッド
74を付設してあるものである。
【0009】以上のように構成された本発明に係る弁当
容器への箸取付機にあって、先後端が揃えられた状態で
箸供給分離装置10の箸ホッパー11内に多数の箸Sが
投入収納されると、この箸供給分離装置10では箸Sを
1本の独立した相互に分離した状態で箸反転装置30に
供給させる。このときの箸供給分離装置10において、
供給コンベア機構15は箸ホッパー11底部の箸出口1
2から一群の箸Sを掻き出し状に取り出し、その終端位
置側である上部から分離機構21上に箸Sを落下させ、
次いで分離機構21の上方傾斜の搬送面を夫々有する上
下に配した上部分離コンベア手段22、下部分離コンベ
ア手段26を経て箸反転装置30に供給させる。またこ
の箸供給分離装置10においての上方に移送するよう夫
々の供給コンベア機構15、分離機構21における分離
コンベア手段22,26は多数の箸Sを移送するも、そ
の終端位置で少なくとも1本の箸Sを落下させると移送
作動を停止し、また分離コンベア手段22,26にあっ
ては更に僅かに逆転してそれ以上の箸Sを供給させな
い。このとき分離コンベア手段22,26夫々の搬送面
上にある箸Sが上下位で重なっている場合に、分離コン
ベア手段22,26の停止、僅かな逆転は搬送面と箸S
との摩擦で下位の箸Sを引き戻してその落下を阻止させ
る反面、上位の箸Sのみを落下させる。こうして箸出口
12から一群に纏まった状態で掻き出された複数本の箸
Sを相互に順次に分離させ、最終的には独立した単独の
状態の1本の箸Sを箸反転装置30に供給させる。箸反
転装置30においては表裏検出反転機構32の表裏判別
手段35によって箸Sの表裏を判別し、箸Sの表面が上
方に向いている表状態であればそのままで、逆に裏状態
であれば反転手段37の作動で表状態に反転させて箸接
着テープ供給装置40に移送投入させる。表裏判別手段
35は箸供給分離装置10から自身の先後端の向きが変
更されずに供給される箸Sを箸ストッパー33によって
停止させたときに搬送側の前部における肉厚が表裏で異
なることを利用して表裏状態を検出し、裏状態にある箸
Sのみを反転手段37によって反転させる。この箸反転
装置30を経ることで表状態となった箸Sが箸接着テー
プ供給装置40における下方位置で待機している箸受け
ストッパーレール42上に投入されると、この箸接着テ
ープ供給装置40で繰り出されている箸接着テープTに
対しその下方から箸受けストッパーレール42が上昇す
ることで箸Sの表面が箸接着テープTの接着面に接着さ
せられ、このときの箸Sに接着された箸接着テープTは
箸Sに対してほぼ直交状態とさせられている。また下降
位置で箸Sが載置セットされた箸受けストッパーレール
42の上昇は、箸S相互の分離が不完全で仮に投入シュ
ート41上に供給待機させられていた箸Sがある場合に
は、投入シュート41と箸受けストッパーレール42と
の間に生じる間隙からそれを落下除去させる。一方、弁
当容器搬送路55ではその供給側の供給コンベア手段5
6、排出側の排出コンベア手段57夫々によって弁当容
器Bを搬送しており、供給コンベア手段56、排出コン
ベア手段57相互間に配置された箸貼付装置60におけ
る上部貼付機構61の箸受けレール63の上昇と共に上
昇している弁当容器ストッパー64が弁当容器搬送路5
5上に突出して弁当容器Bを停止させている。また箸接
着テープ供給装置40においての箸接着テープTの箸S
に対する接着後では箸搬送装置50が作動し、上昇位置
にある箸受けストッパーレール42から、同じく上昇位
置にある箸貼付装置60における上部貼付機構61の箸
受けレール63に箸Sを搬送させ、上昇位置にあること
で弁当容器搬送路55における供給コンベア手段56上
に位置した弁当容器ストッパー64によって停止させて
いる弁当容器Bの搬送方向の前方に位置させる。箸貼付
装置60における上部貼付機構61では、箸受けレール
63及び上側面押圧パッド66の同期した下降作動で箸
Sが下降して弁当容器Bの前方側面に配置セットさせら
れ、同時に箸接着テープTにおける供給側の接着面の一
部は弁当容器Bの上側面に上側面押圧パッド66によっ
て押圧され、貼付させられる。またこの上部貼付機構6
1による貼付作動後で再搬送されて下部貼付機構71に
至ると、この下部貼付機構71では弁当容器搬送路55
上に揺動して閉塞している開閉ゲート73がその側面押
圧パッド74によって弁当容器Bの前方側面に配置の箸
S及び箸接着テープTの接着面の排出側の残部を押圧
し、弁当容器Bの側面ないし底面に貼付させる。その後
に開閉ゲート73が揺動して弁当容器搬送路55の搬送
面を開放することで弁当容器搬送路55による搬送作動
で弁当容器Bを排出させる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明するに、図において示される符号1は適
宜断面の型鋼材等によって正面から見てほぼ縦長の直方
体状に、側面から見てほぼL字形外郭状に枠成すると共
に、外表面に適当な化粧パネル等を貼着することで形成
した箸取付機フレームである。そしてこの箸取付機フレ
ーム1には、後部における上部に箸袋Cに収納更には密
閉された多数の箸Sの先後端を揃えた状態で収納する箸
供給分離装置10、この箸供給分離装置10から供給さ
れた1本ずつに分離された箸Sの表裏を検知し、裏状態
の箸Sを表状態に反転して正規配置させる箸反転装置3
0、箸Sの表面側に箸接着テープTを供給接着する箸接
着テープ供給装置40夫々が配装されている。また箸取
付機フレーム1自体の前部は後部のほぼ1/2程度の高
さに形成されていて、その前部の上側面は箸接着テープ
供給装置40によって箸接着テープTが接着された箸S
が箸搬送装置50によって後部から前部に搬送される箸
搬送路高さ位置にほぼ対応しており、また同じく前部の
上側面に沿った箸取付機フレーム1の左右側方向で形成
されている弁当容器搬送路55上で、弁当容器Bに対し
て箸Sを貼付する箸貼付装置60を設けてある。
【0011】そしてこの箸取付機フレーム1の前面部、
例えば前部に比し高く形成されている後部の前面部に
は、この後部内に配装されている箸供給分離装置10に
おける後述の箸ホッパー11内に箸Sを投入するための
開閉自在な投入口3が設けられており、また箸ホッパー
11内の箸Sの残量が視認できるように前方から透視可
能にされている。なお図中符号2は、各装置を制御する
ための各種のスイッチ類、供給する箸Sの数量を示す計
量カウンター、作動状況の表示器等が配装されているス
イッチパネルであり、前面部における左側、右側等の適
当な位置に配装されるものとしてある。
【0012】なお本明細書において、箸Sは特に断らな
い限り箸袋Cに収納され、更にはほぼ密閉状となってい
るものを指し、密閉状にあるものは図11に示すように
通常は二つ折りで形成される紙片製の細長い箸袋Cの長
手方向における両端及び一側縁の計3辺縁が例えばロー
ル圧接されることで接着されて偏平辺縁となっている共
に、内部収納の箸自体は接着されていない箸袋Cの折り
縁側に遍在されて肉厚状辺縁となっているのである。ま
た図11(B)に示すように箸自体の持ち手側である後
端部は、図11(C)に示すように箸自体の先端部に比
し幅広なものとなり、先端部側の接着縁側では箸袋C自
体が偏平状になっていると共に箸袋Cに例えば「お手
元」、店名、宣伝文等の表記がある面が表面となるもの
としてある。また弁当容器Bはこれの内部に御飯、具等
が収納されたものとしてあるのは勿論であり、図11
(A)に示すようにその側面に箸Sが箸接着テープTを
介して貼付取り付けられるものである。
【0013】箸供給分離装置10は、先後端が一定方向
に向けられることで整列された状態の多数の箸Sが投入
され、底部に箸出口12が開口されている箸ホッパー1
1と、箸出口12下方に下部が位置し、箸出口12から
落下供給された箸Sを上方に移送する供給コンベア機構
15と、この供給コンベア機構15の上部から落下供給
された箸Sを適数回で繰り返して上方に移送する適数段
の分離コンベア手段22,26から成る分離機構21と
を備えたものである。
【0014】箸ホッパー11は、箸取付機フレーム1に
おける前後方向に沿って箸Sの長手方向が対応合致され
るものとして投入されることで整列収納するようになっ
ており、箸取付機フレーム1における前後側が前後壁に
よって閉塞されていて、その前後壁面に箸Sの先後端縁
夫々が対向した状態となるようにしてあり、例えば前記
開放された投入口3を経て箸Sが投入されるようにして
ある。そして底部の箸出口12側に下方傾斜している傾
斜底壁13の上方に、この傾斜底壁13上側面とは先端
縁が若干の間隙を隔てて対向しているような下方傾斜の
適数の邪魔壁14を配装してあり、図示にあっての傾斜
底壁13は弁当容器搬送路55における供給側に向けら
れた状態で下方傾斜していて、箸出口12は弁当容器搬
送路55における弁当容器Bの供給側に位置している。
傾斜底壁13と邪魔壁14とは相互に逆向きで下方に向
かって傾斜しており、邪魔壁14自体は、この邪魔壁1
4の先端縁と傾斜底壁13上側面との間隙は箸Sが塊状
となって閉塞することがない程度の幅員に設定され、傾
斜底壁13上側面に沿って自重で滑落する多数の箸Sが
纏まって箸出口12に至るのを阻止している。図示にあ
っての邪魔壁14は、上下で2枚にして、上方の邪魔壁
14が下方のそれに比し長くすることで配置形成されて
いるも、その数、長さ等はこれに限定されるものでない
のは勿論である。
【0015】なおこの箸ホッパー11内に投入される箸
Sは、図3に示すように箸自体の先細の先端側が弁当容
器搬送路55側に向けられた状態にして整列収納される
ものとされ、この箸供給分離装置10における供給コン
ベア機構15、分離機構21、更には後述の箸反転装置
30夫々では箸Sの先後端が変更されることなくほぼ平
行状態で移送されるのである。そして箸ホッパー11の
下方に配置されている箸反転装置30に到達したときの
移送方向の前方側には、箸Sの表面が上方に向けられた
表状態にあると箸S自体の偏平辺縁側が、逆に裏面が上
方に向けられた裏状態にあると箸S自体の肉厚状辺縁側
が夫々位置されるものとなっているのである(図6参
照)。
【0016】箸出口12においては、この箸出口12の
下方に配置されている供給コンベア機構15による供給
移送で箸Sを掻き出し状に上方に持ち来していくのを考
慮して供給コンベア機構15のコンベア上面とほぼ平行
状に開口形成されているのである。
【0017】供給コンベア機構15は、所定の駆動源に
て従動回転されるように上下に配置した上下部のコンベ
アローラーに左右一対状にして表面に凹凸があるコンベ
アベルトを掛巡して成るものとしてあり、図1に示すよ
うに始端位置側である下部が箸出口12下方に位置して
終端位置側である上部に至るに伴ない次第に傾斜上昇す
る搬送面を形成して配置されている。そして傾斜底壁1
3における下側面に沿わせられるようにしてあることで
所定間隙での箸Sの挿通空洞を形成するものとして、箸
出口12から掻き出し状に取り出した一塊状の多数の箸
Sを平坦状にして相互の分離を促すように配慮してあ
る。
【0018】この供給コンベア機構15の上部には下方
に傾斜している供給シュート16が連設されていて、供
給シュート16上を滑落する箸Sが供給コンベア機構1
5の下方に配置されている分離機構21に投入案内され
るようにしてある。また供給コンベア機構15の終端位
置側である上部近傍には供給コンベア機構15の作動を
停止させる落下停止センサー17が配装されており(図
1参照)、供給コンベア機構15の上部から一群の箸
S、すなわちこの箸Sが一塊状の複数本で同時にあるい
は少なくとも1本が落下されてもそれを検出して供給コ
ンベア機構15の移送作動を直ちに停止させるようにし
てある。
【0019】分離機構21は、上方から落下される箸S
を始端位置側である下部で受領すると共に終端位置側で
ある上部に至るに伴ない次第に傾斜上昇する搬送面を形
成している適数の分離コンベア手段22,26を上下に
各別に配装したものであり、図1に示すように例えば第
1段となる上部分離コンベア手段22、第2段となる下
部分離コンベア手段26との上下で2段にして形成され
る。もとよりこれを1段構成としたり、3段以上の構成
としたりすることもでき、複数本の一群で落下供給され
た箸Sを最終的に1本の単独に分離することができるの
であれば、その段数構成は特に限定されるものではな
い。
【0020】上部分離コンベア手段22は、所定の駆動
源にて従動回転されるように上下に配置した上下部のコ
ンベアローラーに左右一対状にして表面に凹凸があるコ
ンベアベルトを掛巡してあり、上部に至るに伴ない次第
に傾斜上昇する搬送面を形成していると共に供給コンベ
ア機構15から落下供給された箸Sを受領するよう受領
シュート23を下部に、また上部から連設して下方に傾
斜している供給シュート24を上部に夫々配したものと
し、そしてまた終端位置側である上部から一群の箸S、
すなわちこの箸Sが一塊状の複数本で同時にあるいはそ
の少なくとも1本が落下されてもそれを検出して上部分
離コンベア手段22自体の移送作動を直ちに停止させ、
その停止後例えば0.03秒後に僅かに逆転させた後に
再度停止待機させる落下停止センサー25を配装してあ
る(図4参照)。図示にあっての上部分離コンベア手段
22は、下部が弁当容器搬送路55における供給側に、
上部がその排出側に夫々位置しており、また供給シュー
ト24は、上部分離コンベア手段22自体の上部から弁
当容器搬送路55における弁当容器Bの供給側に向かっ
て下方傾斜している上部分と、この上部分の下端下方か
ら弁当容器搬送路55における排出側に向かって下方傾
斜している下部分との上下2段に分離形成されていて、
下部分離コンベア手段26の始端位置側である下部に連
続しているのである。
【0021】下部分離コンベア手段26は、所定の駆動
源にて従動回転されるように上下に配置した上下部のコ
ンベアローラーに左右一対状にして表面に凹凸があるコ
ンベアベルトを掛巡してあり、上部に至るに伴ない次第
に傾斜上昇する搬送面を形成していると共に上部分離コ
ンベア手段22から落下供給された箸Sを受領するよう
受領シュート27を下部に、また上部から連設して下方
に傾斜している供給シュート28を上部に夫々配したも
のとし、そしてまた終端位置側である上部から一群の箸
S、すなわちこの箸Sが一塊状の複数本で同時にあるい
は少なくとも1本で落下されてもそれを検出して下部分
離コンベア手段26自体の移送作動を直ちに停止させ、
その停止後例えば0.03秒後に僅かに逆転させた後に
再度停止待機させる落下停止センサー29を配装してあ
る(図4参照)。図示にあっての下部分離コンベア手段
26は、下部が弁当容器搬送路55における弁当容器B
の排出側に、上部がその供給側に夫々位置しており、ま
た供給シュート28は、箸反転装置30の始端位置側に
向かって下方傾斜しているのである。
【0022】なおこの分離機構21における上部分離コ
ンベア手段22、下部分離コンベア手段26夫々は、そ
の始端位置側が下部で、終端位置側が上部である搬送面
を形成していればよく、弁当容器搬送路55における供
給側、排出側に対して図示のような位置関係にあること
に限定されるものではないのであり、その配置関係によ
っては夫々の受領シュート23,27、供給シュート2
4,28の配置、構成等も適宜に変更されるものであ
る。また供給コンベア機構15、分離機構21における
上部分離コンベア手段22、下部分離コンベア手段26
夫々、更には後述の箸反転装置30の駆動源は各別に配
置構成するも、同一駆動源を用いてクラッチその他によ
って作動の開始、終了等を各別に適宜に制御するものと
してもよいのである。供給コンベア機構15、分離機構
21の分離コンベア手段22,26夫々のコンベアベル
トは、その搬送面に凹凸が形成されていて、上方に移送
するときに箸Sにおける箸袋Cとの間で生じる摩擦によ
って箸S自体を滑落させずに移送できるようにしてあ
る。更に箸反転装置30によって表状態の箸Sが箸接着
テープ供給装置40における箸受けストッパーレール4
2上に投入されたことが確認されると、箸供給分離装置
10における分離機構21の下部分離コンベア手段2
6、上部分離コンベア手段22、供給コンベア機構15
等が順次に作動して1本の単独に分離させた箸Sを箸反
転装置30に再度供給するようになっているのである。
【0023】箸反転装置30は、図5、図6に示すよう
に分離機構21においての下部分離コンベア手段26に
よって最終的に1本の単独の状態で分離供給された箸S
を、その表裏を判別して表面が上方に向けられている表
状態の箸Sはそのままで、逆に下方に向けられた裏状態
の箸Sは反転させて箸接着テープ供給装置40に移送供
給するのである。そのための箸反転装置30は、所定の
駆動源にて従動回転されるように上下に配置した上下部
のコンベアローラーに左右一対状にして表面に凹凸があ
るコンベアベルト31を掛巡したものとしてあり、下部
分離コンベア手段26から落下供給された箸Sを受領す
るよう前記供給シュート28に連続している始端位置側
である上部から終端位置側である下部に至るに伴ない次
第に傾斜下降する搬送面を形成していると共に、この搬
送面の途中位置で搬送中の箸Sを停止して表裏を判別
し、裏状態の箸Sを表状態に反転させる表裏検出反転機
構32を設けて成るものである。
【0024】表裏検出反転機構32は、搬送面であるコ
ンベアベルト31上に下方から出没する箸ストッパー3
3と、この箸ストッパー33で停止された箸S上面に対
して進退し、その進退距離の大小によって表裏を判別す
る表裏判別手段35と、この表裏判別手段35によって
裏状態であると判別されたときに箸Sを一旦は起立後に
倒伏させることで反転する反転手段37とを備えて成る
ものである。
【0025】箸ストッパー33は、左右で配したコンベ
アベルト31相互間に位置されていて、コンベアベルト
31の下方に配置した箸ストッパーシリンダ34のシリ
ンダロッド先端に連結した側面でほぼL字形を呈してお
り、分離機構21から供給された箸Sを一旦は停止さ
せ、表裏判別手段35によって判別後にコンベアベルト
31下方に没入してコンベアベルト31によって箸接着
テープ供給装置40側に箸Sを移送させるようにしてあ
る。
【0026】表裏判別手段35は、コンベアベルト31
の上方に配した判別シリンダー36のシリンダロッドの
進退距離、すなわちシリンダロッド先端が箸ストッパー
33で停止されている箸Sにおける移送方向の前方側の
上面に当接停止するに至る距離の大小を検出計測するの
であり、例えばシリンダロッドの進退距離を計測する計
測部を判別シリンダー36の先端部に付設形成してある
ものである。本実施の形態においては、前述したように
箸ホッパー11内への箸Sの投入時にその先後端を一定
方向すなわち図3に示すように先端側を弁当容器搬送路
55側に揃えた状態で整列収納させるものとしてあるか
ら、箸ストッパー33で停止された箸Sにおける移送方
向の前方側が偏平辺縁であるか、肉厚状辺縁であるかを
検出することで箸Sの表裏を判別するものとしたのであ
る。そして判別シリンダー36のシリンダーロッドが箸
Sの上方から進出して箸S上面に当接停止するに至る進
出距離が大きいときには偏平辺縁であることを検知し、
箸Sが表状態であるものとして判別し、この場合には箸
ストッパー33を下降してコンベアベルト31下方に没
入させることで箸Sをそのまま箸接着テープ供給装置4
0側にコンベアベルト31によって移送させるのである
(図6(A)参照)。逆に判別シリンダー36のシリン
ダーロッドの進出距離が小さいときには肉厚状辺縁であ
ることを検知し、箸Sが裏状態であるものとして判別
し、この場合には反転手段37を作動させて箸Sを表裏
反転後に箸接着テープ供給装置40側にコンベアベルト
31によって移送させるのである(図6(B)乃至
(D)参照)。
【0027】反転手段37は、箸ストッパー33上で停
止状態にある箸Sにおける移送方向の後方側を起立させ
るエア噴射ノズルから成るものとしてあり、このエア噴
射ノズルはコンベアベルト31相互間に配され、先端は
箸Sを起立させるようにコンベアベルト31による搬送
面下方で箸Sにおける移送方向の後方側から斜め前上方
に向けて形成されている。すなわち判別シリンダー36
のシリンダロッド先端が進出して箸Sに当接停止してこ
れが裏状態であることを判別すると(図6(B)参
照)、シリンダロッドは上昇退避すると同時にエア噴射
ノズルから噴射されたエアによって移送方向の前方側辺
縁を揺動支点として箸Sを起立させ(図6(C)参
照)、次いで箸ストッパー33がコンベアベルト31下
方に下降没入されるに伴ない箸Sは表状態に反転される
のである(図6(D)参照)。
【0028】なおこれらの箸反転装置30における箸S
の表裏の判別は、図示のように箸Sの肉厚幅員の計測に
よることなく、例えば画像認識処理システムのものとし
たり、箸Sの先後端における幅員の相違の検出によるも
のとしたり等の変更も可能であり、また箸Sにおいての
箸袋Cに表裏がない場合にはこの箸反転装置30が設け
られないこともあり得るのである。
【0029】箸接着テープ供給装置40は、箸供給分離
装置10、箸反転装置30を経ることで相互に分離され
て1本の単独で上面が表側となっている箸S夫々に対し
て、箸Sを弁当容器Bに貼付取り付けるための所定長さ
の箸接着テープTを接着固定するものである。この箸接
着テープ供給装置40は、図5に示すように箸反転装置
30の終端位置に連続して配置された投入シュート41
と、この投入シュート41に隣接して配置され、昇降自
在になっている箸受けストッパーレール42と、この箸
受けストッパーレール42にほぼ直交して箸接着テープ
Tを供給し、箸受けストッパーレール42の上昇によっ
て箸Sに接着された箸接着テープTを切断する箸接着テ
ープ供給機構45とを備えているものである。
【0030】投入シュート41は、下方位置で待機して
いる箸受けストッパーレール42の上面に対して上方位
置に設定されている箸反転装置30のコンベアベルト3
1の終端位置から箸Sを箸受けストッパーレール42上
に円滑に滑落させるように下方傾斜状態で形成されてお
り、箸Sを移送方向で傾斜させることなくその側方に沿
って自重で落下させるものとしてある。
【0031】箸受けストッパーレール42は、箸供給分
離装置10、箸反転装置30夫々における箸Sの移送方
向に対してほぼ直交した状態で、箸昇降シリンダー43
のシリンダロッドの先端に付設されている。また箸反転
装置30からの供給落下を停止すべく移送方向の前方側
に立設部分がある側面から見てほぼL字形にして形成さ
れた箸ストッパー片44が箸受けストッパーレール42
に隣接して離反自在にして配設されている。そしてこの
箸受けストッパーレール42上に箸Sが供給落下される
と、箸接着テープ供給機構45から供給される箸接着テ
ープTに対して上昇され、後述の箸搬送装置50によっ
て弁当容器供給路55側に箸Sが搬送されると箸ストッ
パー片44位置に下降して次動作に備えるようになって
いる。
【0032】この箸接着テープ供給装置40における箸
受けストッパーレール42の昇降は、この箸受けストッ
パーレール42が上昇するときに投入シュート41との
間に間隙が生じるようにしてあり、図7に示すように箸
供給分離装置10、箸反転装置30を経て供給される箸
Sが仮に相互に分離されずに連続供給されることで投入
シュート41上に他の箸Sが待機されている場合に、そ
の箸Sを箸受けストッパーレール42が上昇したときの
間隙から落下除去されるようにしてあるのである。
【0033】箸接着テープ供給機構45は、ロール状に
卷回されている箸接着テープTのロール体を間欠的に回
転して所定長さで巻き戻すようにして供給口から、箸受
けストッパーレール42が下方位置にあるときに箸受け
ストッパーレール42の上方位置にこの箸受けストッパ
ーレール42に対してほぼ直交方向で箸接着テープTを
繰り出して待機させておくと共に、箸Sを持ち上げるよ
うに箸受けストッパーレール42が上昇すると後述の箸
搬送装置50におけるコンベアベルト下面に押し付ける
ような上昇作用に伴ない箸S上面に箸接着テープTが接
着され(図5、図7参照)、更にやや上昇するときの箸
接着テープTに対する牽引力を検知して箸接着テープT
を自動切断するようになっているのである。箸Sに対し
て箸接着テープTが接着された状態は図11に示すよう
に、箸Sにほぼ直交した状態で箸Sの両側縁で翼状にな
っており、箸接着テープT自体は弁当容器Bの側面に箸
Sが配置されるときの弁当容器Bの上面及び側面から底
面に跨がって夫々貼付されるに十分長さのものとされて
いる。なおこの箸接着テープ供給機構45自体は箸接着
テープTの繰り出し長さの調整設定、上方への牽引力の
検知による自動切断、その後の自動繰り出し等が自動的
に繰り返されるこの種の市販のオートテーパーと称され
るテープ自動供給装置が使用される。
【0034】箸搬送装置50は、箸Sに対してほぼ直交
状に接着された箸接着テープTと共に箸Sを弁当容器搬
送路55に箸S自体の長さ方向に沿って搬送するのであ
り、上方位置にある箸受けストッパーレール42及び弁
当容器搬送路55に配置されていて同じく上方位置にあ
る後述の箸受けレール63夫々によって形成される箸搬
送路に対して箸Sを上方から押圧することで滑らせるよ
うにして弁当容器搬送路55に送り込むものとしてあ
る。この箸搬送装置50は、図8に示すように搬送モー
ターによって従動回転される前後のコンベアローラー相
互間に掛巡されたコンベアベルトから成り、上昇位置に
ある箸受けストッパーレール42、箸受けレール63夫
々に下方の搬送面である箸搬送路が当接する高さ位置
で、箸取付機フレーム1における後部に配装してある箸
接着テープ供給装置40位置から前部に配装してある弁
当容器搬送路55における箸貼付装置60の上部貼付機
構61位置に渡って設けられているのである。なおこの
箸搬送装置50によって箸Sを搬送するとき、その搬送
方向は弁当容器搬送路55による弁当容器Bの搬送方向
に対してほぼ直交させたものとし、また弁当容器Bの搬
送方向における前方の側面位置に搬入させるものとする
から、弁当容器Bの供給側に位置される箸接着テープT
の接着面の一部は弁当容器Bの上側面に、弁当容器Bの
排出側に位置される箸接着テープTの接着面の残部は弁
当容器Bの側面ないし底面に夫々貼付され、箸Sは弁当
容器Bにおける搬送側の前方側面に表状態で取り付けら
れるものとしてある。
【0035】弁当容器搬送路55は、前述したように箸
取付機フレーム1における前部の上側面に設けられてお
り(図2、図3参照)、御飯、具等が充填収納されてい
る包装前である箸Sの貼付処理前の弁当容器Bの供給側
に配された供給コンベア手段56と、貼付処理済みの弁
当容器Bを排出する排出側に配された排出コンベア手段
57との前後に分離形成された各別に制御作動されるコ
ンベアベルトから成っているものとしてある。また供給
コンベア手段56上には、供給投入される弁当容器Bの
搬送方向に対してのほぼ中央位置に矯正調整する例えば
ネジ送り式の左右の幅寄せ片を有するガイド手段58が
配装されている。
【0036】更に箸貼付装置60は、図3、図9、図1
0に示すように弁当容器搬送路55で供給投入された弁
当容器Bを一旦停止させると共に、この停止状態にある
弁当容器Bに対して箸搬送装置50によって搬入された
箸Sにおける箸接着テープTの接着面の一部を弁当容器
Bの上側面に貼付する上部貼付機構61と、一旦停止解
除後に再度搬送された後に再度停止させて箸Sにおける
箸接着テープTの接着面の残部を弁当容器Bの側面ない
し底面に貼付する下部貼付機構71とを備えているもの
である。そしてこの箸貼付装置60における上部貼付機
構61は弁当容器搬送路55を形成している前後の供給
コンベア手段56、排出コンベア手段57相互間に位置
して、下部貼付機構71は同じく排出コンベア手段57
上に位置して夫々設けられており、弁当容器Bに対して
の箸Sの供給組合せによる箸Sの存否を確認しながら2
段階で箸Sを取り付けるものとしてある。
【0037】上部貼付機構61は、図9に示すように弁
当容器搬送路55下方に配した昇降シリンダー62のシ
リンダロッドに弁当容器搬送路55上で出没昇降する箸
受けレール63、弁当容器ストッパー64夫々を付設す
る一方、弁当容器搬送路55の上方に配した押圧シリン
ダー65のシリンダロッドに箸受けレール63上の箸S
に接着されている箸接着テープTの供給側部分を弁当容
器Bの上側面に押圧接着させる上側面押圧パッド66を
付設したものであり、昇降シリンダー62、押圧シリン
ダー65夫々は相互に同期して作動されるようにしてあ
る。
【0038】昇降シリンダー62は弁当容器搬送路55
における供給コンベア手段56と排出コンベア手段57
との間隙内に配置されており、また弁当容器ストッパー
64は例えば箸受けレール63の弁当容器搬送路55に
おける供給側の側縁から垂設状に連設形成されており、
昇降シリンダー62の上昇作動で弁当容器搬送路55上
に突出上昇したときには供給コンベア手段56の終端位
置前方に位置し、供給された弁当容器Bの搬送を一旦は
停止させるものとしてある(図9参照)。箸受けレール
63における箸受けストッパーレール42側の端部は、
箸受けストッパーレール42からの箸Sの搬送が円滑に
なるように上面をやや傾斜状に形成してある(図8参
照)。
【0039】また上側面押圧パッド66は例えば発泡ウ
レタン樹脂製のものとしてあり、押圧シリンダー65の
下降作動で弁当容器B上側面を押圧するとき、自身が圧
縮されることで弁当容器B自体を圧潰することなく箸接
着テープTのみを上側面に確実に貼付できるようにして
ある。
【0040】そしてこの上部貼付機構61においては、
昇降シリンダー62の上昇作用で箸受けレール63が上
昇位置にあるときに弁当容器ストッパー64が供給コン
ベア手段56上で弁当容器Bを一旦は停止させ、また箸
搬送装置50によって箸接着テープTが接着済みの箸S
が搬入されて箸受けレール63上にセットされると、昇
降シリンダー62の縮小による箸受けレール63の下降
作動、押圧シリンダー65の伸張による上側面押圧パッ
ド66の下降作動がほぼ同時に行なわれ、箸Sを弁当容
器Bの側方位置で下降させると同時に箸接着テープTの
供給側部分である接着面の一部を弁当容器Bの上側面に
上側面押圧パッド66を介して押圧貼付するのである。
【0041】一方、下部貼付機構71は、図10に示す
ように弁当容器搬送路55における排出コンベア手段5
7上に配装されており、箸取付機フレーム1に関連付設
したゲート開閉シリンダ72に排出コンベア手段57上
で上下方向に揺動自在にして連繋した開閉ゲート73
に、箸Sに接着されている箸接着テープTの排出側部分
である接着面の残部を弁当容器Bの搬送方向の前方側の
側面ないし底面に押圧接着させる側面押圧パッド74を
付設したものである。
【0042】開閉ゲート73は排出コンベア手段57上
で搬送される、箸接着テープTの一部である供給側部分
が貼付されることで搬送方向の前方側の側面に箸Sが位
置されている弁当容器Bに対して前方側の側面に当接す
ることで弁当容器Bを一時的に停止させるのであり、搬
送方向の前方側で排出コンベア手段57面に対してほぼ
直立状、望ましくは弁当容器Bの搬送側前方の側面に対
応してやや傾斜状となる閉塞位置と、前方側に向かって
ほぼ水平状となる開放位置との間で上下方向に沿って揺
動するようになっている。そして排出コンベア手段57
上の搬送面を閉塞しているときに弁当容器Bが搬送され
てくると、その搬送作動に抗するように弁当容器Bの側
面に当接して箸接着テープTを弁当容器Bの側面ないし
底面に貼付させるものである。更にこの開閉ゲート73
には弁当容器Bの側面位置における箸Sの有無を確認検
知する光電式の箸有無検知スイッチ75が例えばその背
面に付設されており、箸Sの存在が確認検知されない場
合には本発明機の作動を停止させるか、光、音等の警報
を発生させるか、箸Sがない弁当容器Bを自動排除させ
るかするようにしてある。
【0043】また側面押圧パッド74は例えば発泡ウレ
タン樹脂製のものとしてあり、ゲート開閉シリンダ72
の揺動停止作動で開閉ゲート73が下降して弁当容器B
の搬送方向前方側の側面を押圧するとき、自身が圧縮さ
れることで弁当容器B自体を圧潰することなく箸接着テ
ープTのみを側面ないし底面に確実に貼付できるように
してある。
【0044】なお下部貼付機構71におけるゲート開閉
シリンダ72は、排出コンベア手段57によって搬送さ
れてくる弁当容器Bの搬送作動に一時的には抗して弁当
容器Bの搬送を停止させて箸接着テープTを貼付する
も、貼付作動が終了した段階ではその搬送作動に伴ない
開閉ゲート73を自動的に開放揺動させるときには原位
置に復帰させるように作動し、あるいは開閉ゲート73
の開閉揺動を制御させるときには開放して弁当容器Bの
排出を円滑にすると共に排出終了後では原位置に復帰さ
せるようにするものである。
【0045】こうした箸貼付装置60の作動によって箸
接着テープTが弁当容器Bに貼付されると、排出コンベ
ア手段57の搬送作動によってその搬送側前方に予め用
意されている例えばストックヤードまで搬送され、その
後は例えば透明合成樹脂フィルムによって包覆されるこ
とでコンビニエンスストア等における店頭販売用に出荷
されるものである。
【0046】次にこれの作動の一例を説明すると、箸取
付機フレーム1の前面部に形成した投入口3を開放し
て、箸取付機フレーム1の後部に配装設置した箸供給分
離装置10の箸ホッパー11内に箸Sを一定方向に揃え
て、すなわち図3に示すように箸Sにおける先細の先端
側を箸取付機フレーム1の前部に配装形成されている弁
当容器搬送路55側に向けることで投入しておく。そし
て弁当容器搬送路55への弁当容器Bの供給搬送に関連
して作動させるのであり、箸供給分離装置10において
は箸ホッパー11底部の箸出口12から供給コンベア機
構15によって上方へ掻き出されるように、また相互で
分離させるようにして一群の箸Sが取り出され、供給シ
ュート16を経て分離機構21における上部分離コンベ
ア手段22上に落下され、その落下を検知した落下停止
センサー17が供給コンベア機構15を停止させるので
ある。次いで上部分離コンベア手段22が一群の箸Sを
上方へ移送しながら相互に分離し、その先頭の箸Sが供
給シュート24を経て下部分離コンベア手段26上に落
下され、その落下を検知した落下停止センサー25が上
部分離コンベア手段22を停止、僅かに逆転した後に再
停止させ、同様にして箸Sを移送、分離する下部分離コ
ンベア手段26が供給シュート28を経て箸反転装置3
0におけるコンベアベルト31上に最終的には分離した
単独の1本の箸Sを落下させるのであり、それを検知し
た落下停止センサー29によって下部分離コンベア手段
26を停止、僅かに逆転した後に再停止させ、次動作に
備えるのである。このときの分離機構21における分離
コンベア手段22,26夫々の停止、僅かな逆転後の再
停止によって、例えばそれらの搬送面上で箸Sが上下位
で重なっているときの下位の箸Sは搬送面との摩擦によ
って引き戻しても、上位の箸Sのみを落下させることで
相互に分離するのである。
【0047】するとこの箸反転装置30におけるコンベ
アベルト31の搬送中で表裏検出反転機構32の箸スト
ッパー33が箸Sを停止することで表裏判別手段35が
作動し、箸ストッパー33直前における箸Sの肉厚が表
裏で異なることを利用して表裏を判別する。この判別作
動によって搬送中の箸Sの表面が上方を向いている表状
態にある場合には箸ストッパー33がコンベアベルト3
1下方に没入して箸Sをそのままで、逆に箸Sの裏面が
上方を向いている裏状態にある場合には反転手段37に
よって表状態に反転した後に夫々搬出するのである。そ
して箸接着テープ供給装置40の箸受けストッパーレー
ル42に投入シュート41を経て箸Sが表状態で投入セ
ットされると、箸接着テープ供給機構45から投入セッ
ト位置上方で繰り出されている所定長さの箸接着テープ
Tに対して箸受けストッパーレール42が上昇すること
で箸Sの上面に箸接着テープTが接着された状態となる
のである。またこの箸受けストッパーレール42の上昇
に伴ない投入シュート41との間に間隙を生じさせるこ
とで、もし仮に分離されずに連続供給された箸Sが投入
シュート41上に待機していたとしても、それを間隙か
ら落下除去するのである。
【0048】次いで箸接着テープTが接着されたままの
箸Sを箸搬送装置50の作動で、弁当容器搬送路55に
おける供給コンベア手段56、排出コンベア手段57相
互間に配置されていて、上方位置に上昇突出している箸
貼付装置60における上部貼付機構61の弁当容器スト
ッパー64によって弁当容器Bを停止させている箸受け
レール63上に搬送するのである。すると上部貼付機構
61における昇降シリンダー62の下降作動で箸受けレ
ール63上の箸Sを下降させると同時に押圧シリンダー
65の下降作動で上側面押圧パッド66も下降して、供
給側である箸接着テープTの一部が弁当容器Bの上側面
に貼付されるのである。次いで弁当容器ストッパー64
の没入によって停止状態が解除された弁当容器Bが供給
コンベア手段56、排出コンベア手段57によって前方
へ搬送されると、弁当容器搬送路55上を閉塞している
下部貼付機構71の開閉ゲート73に弁当容器Bが当接
することで排出側である箸接着テープTの残部が弁当容
器Bの側面ないし底面に貼付されるのである。このとき
弁当容器Bに貼付される箸Sの有無が箸有無検知スイッ
チ75によって確認検出され、箸Sが貼付された弁当容
器Bは排出コンベア手段57によって前方に排出される
のである。その間、箸供給分離装置10及び箸反転装置
30では次の箸Sが供給分離され、箸接着テープ供給装
置40では次の箸接着テープTが繰り出されて弁当容器
搬送路55における次の弁当容器Bの投入に備えて準備
されるのである。
【0049】なお本実施の形態においては、箸反転装置
30において箸Sの表裏を判別して箸Sの表面が弁当容
器Bに対して外方に位置するようにしたのであり、もし
これが必要ない場合には箸ホッパー11内に投入される
箸Sを一定方向に揃えることは作業上要求されず、また
表裏が同一でその判別を要しないこと等の事情がある場
合等も同様である。
【0050】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されているた
め、先後端が整列された状態で投入された多数の箸Sを
1本ずつに確実に分離して供給し、分離供給された1本
毎の箸袋C外表面の所定位置に箸接着テープTを確実に
仮止め接着配置できるのであり、しかもこれらの箸Sの
1本毎の分離は供給搬送される弁当容器B毎に対応して
確実に処理されるものとして弁当容器Bの所定位置に箸
Sを確実に取付けることができるのである。また箸Sの
投入に際しての先後端方向の設定のみで、その1本毎の
分離供給、箸接着テープTの接着、弁当容器Bへの貼付
等を完全自動処理化して人手による手作業を不要にする
ばかりでなく、箸取付機フレーム1の後部に箸供給分離
装置10、箸反転装置30を配して表状態の箸Sに対す
る箸接着テープTの接着をなし、それを箸取付機フレー
ム1の前部に配した弁当容器搬送路55上で搬送される
弁当容器Bに対して貼付するものとしたので、全体大き
さをコンパクトに纏めたものとして狭隘な作業現場でも
簡単に据付設置ができるものである。
【0051】すなわち本発明においては、箸袋Cに収納
密閉された多数の箸Sの先後端を揃えた状態で収納し、
箸Sを1本毎に単独に分離して供給する箸供給分離装置
10と、この箸供給分離装置10から供給した1本ずつ
に分離した箸Sの表裏を検知し、裏状態の箸Sを表状態
に反転して正規配置させる箸反転装置30と、箸Sの表
面側に箸接着テープTを貼着する箸接着テープ供給装置
40と、箸接着テープTを接着した箸Sを弁当容器搬送
路55上に搬送する箸搬送装置50と、弁当容器Bに対
して箸接着テープTの接着面を押圧して箸Sを貼付する
箸貼付装置60とを備えたものとしたからであり、これ
によって纏まって投入される多数の箸Sの1本毎の分離
供給、その表裏の判別による裏状態であるときの表状態
への反転処理、箸接着テープTの接着、その弁当容器搬
送路55への搬送、弁当容器搬送路55上での搬送しな
がらの箸接着テープTを介しての箸Sの貼付取り付け等
の一連の処理を完全自動化できるものである。
【0052】また箸供給分離装置10は、箸Sが投入さ
れた箸ホッパー11の箸出口12から落下供給された箸
Sを上方に移送する供給コンベア機構15と、この供給
コンベア機構15の上部から落下供給された箸Sを適数
回で繰り返して上方に移送する適数段の分離コンベア手
段22,26から成る分離機構21とを備えているか
ら、一群の複数本で箸Sが纏まって供給されることがあ
ってもそれらを単独の相互に分離した状態の1本のもの
として箸反転装置30に供給することができる。
【0053】しかもこの箸供給分離装置10において
は、供給コンベア機構15、分離機構21における分離
コンベア手段22,26夫々の終端位置から少なくとも
1本の箸Sが落下されたときに当該供給コンベア機構1
5を停止し、また分離コンベア手段22,26夫々を停
止し、僅かに逆転後に再停止させるから、供給コンベア
機構15から第1段の上部分離コンベア手段22、この
第1段の上部分離コンベア手段22から第2段の下部分
離コンベア手段26等への順次の少なくとも1本の箸S
の落下供給に際し余分な箸Sを供給させずに分離するの
である。更にまた分離コンベア手段22,26夫々の終
端位置から箸Sを落下したとき、停止した夫々の分離コ
ンベア手段22,26が僅かに逆転作動するようにした
から、それらの搬送面上の終端位置においての箸Sは引
き戻され、特に搬送面上で上下に重なっている場合には
その上の箸Sのみが落下し、それらの上下に重なった箸
S同志を確実に分離するのである。
【0054】箸反転装置30は、下方傾斜の搬送面の途
中位置で搬送中の箸Sを停止して表裏を判別し、裏状態
の箸Sを表状態に反転させる表裏検出反転機構32を設
けてあるから、箸供給分離装置10から供給された箸S
が裏状態である場合にはそれを反転することができ、箸
接着テープ供給装置40に対しては常時上方に表を向け
た正規状態にして移送供給できるものである。
【0055】また表裏検出反転機構32は、搬送面上で
出没する箸ストッパー33で停止された箸S上面に対し
て進退し、その進退距離の大小によって表裏を判別する
ものとしてある。そのために、一般的には箸袋C内に収
納更には密閉されている状態で箸袋C内でほぼ特定位置
を占め、またその先後端が一定方向に揃えられて箸供給
分離装置10における箸ホッパー11内に投入されるこ
とで箸Sの搬送方向の前方側での肉厚が特定され、その
肉厚の大小の相違を検知利用するものとなるから、極め
て簡単な機構で箸Sの表裏を確実に判別できるのであ
る。しかも反転手段37は箸ストッパー33の出没に関
連して作動されるエア噴射ノズルから成るものとしてあ
るから、簡単な機構で衛生的に表状態に反転できるもの
である。
【0056】箸接着テープ供給装置40は、箸反転装置
30によって供給される箸Sを受領して載置される箸受
けストッパーレール42が上昇することで、箸接着テー
プ供給機構45によって供給された箸接着テープTに対
してその下方から接着させるようにしてあるから、箸S
の表面に所定長さの箸接着テープTを接着状態で保持で
き、これをそのまま箸搬送装置50によって搬送するこ
とで、弁当容器搬送路55上で搬送される弁当容器Bに
対してその前方位置に位置させることができるのであ
る。
【0057】このときの箸接着テープ供給装置40にお
ける箸受けストッパーレール42において、下降位置で
投入シュート41を経て箸Sが供給投入されるとき、仮
に複数の箸Sが箸受けストッパーレール42に供給投入
されることがあっても、箸受けストッパーレール42上
の箸Sに投入シュート41上の箸Sが隣接状態で待機し
ていると、箸受けストッパーレール42の上昇に伴ない
投入シュート41上の箸Sは箸受けストッパーレール4
2と投入シュート41との間隙を経て下方に落下除去さ
れ、複数の箸Sに箸接着テープTが接着されたり、複数
の箸Sが弁当容器搬送路55側に搬送されたりすること
もないのである。
【0058】また箸搬送装置50による箸Sの搬送に際
し、箸搬送装置50では上昇位置にある箸接着テープ供
給装置40の箸受けストッパーレール42、箸貼付装置
60における上部貼付機構61の箸受けレール63夫々
に渡って、しかも下方の搬送面である箸搬送路が当接す
るコンベアベルトから成るものとしてあるから、箸受け
ストッパーレール42から箸受けレール63に箸Sを確
実に搬送できるのである。
【0059】箸貼付装置60は、弁当容器搬送路55上
における弁当容器Bの搬送方向にほぼ直交して搬入され
る箸Sにおける箸接着テープTの接着面の供給側部分を
弁当容器Bの上側面に貼付する上部貼付機構61と、同
じく箸接着テープTの接着面の排出側部分を弁当容器B
の側面ないし底面に貼付する下部貼付機構71とを備え
ているのである。そのため上部貼付機構61において弁
当容器ストッパー64によって停止させている弁当容器
Bに対して、箸Sが搬入されるときは上昇位置にある箸
受けレール63の下降、上側面押圧パッド66の下降夫
々が同期して作動されることで箸接着テープTの供給側
部分である接着面の一部を弁当容器Bの上側面に、また
下部貼付機構71において弁当容器搬送路55上で再度
搬送される弁当容器Bに対して、開閉ゲート73の側面
押圧パッド74が下降揺動して閉塞状にされることで箸
接着テープTの排出側部分である接着面の残部を弁当容
器Bの側面ないし底面に夫々貼付するのである。この貼
付に際し上側面押圧パッド66、側面押圧パッド74夫
々の押圧力によるから、弁当容器B自体を損傷させた
り、圧潰させたりすることもなく確実に貼付できるので
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態における背面図であり、
箸供給分離装置、箸反転装置、箸接着テープ供給装置夫
々が示されている。
【図2】同じく正面図であり、箸貼付装置が示されてい
る。
【図3】同じく平面図であり、箸供給分離装置、箸貼付
装置が示されている。
【図4】同じく箸供給分離装置における供給コンベア機
構、分離機構における分離コンベア手段夫々の終端位置
における側面図である。
【図5】同じく箸反転装置、箸接着テープ供給装置夫々
の側面図である。
【図6】同じく箸反転装置における箸反転の作動を説明
する要部側面図であり、その(A)は表の正規配置の箸
を検出したとき、(B)は裏返し状態の箸を検出したと
き、(C)はその箸を起立させたとき、(D)は表に反
転させて正規配置としたときのものである。
【図7】同じく箸接着テープ供給装置における要部側面
図である。
【図8】同じく図2におけるA−A線に沿う断面図であ
り、箸搬送装置が示されている。
【図9】同じく箸貼付装置の正面図であり、箸接着テー
プの接着面の供給側部分を貼付する上部貼付機構の作動
が説明されている。
【図10】同じく箸貼付装置における箸接着テープの接
着面の排出側部分を貼付する下部貼付機構の作動を説明
する正面図である。
【図11】同じく弁当容器に正規配置の箸を貼付する状
態の概念図であり、その(A)は斜視図、その(B)は
図3及び本図(A)におけるa−a線断面図、その
(C)は図3及び本図(A)におけるb−b線断面図で
ある。
【符号の説明】
B…弁当容器 C…箸袋 S…箸 T…箸接着テー
プ 1…箸取付機フレーム 2…スイッチパ
ネル 3…投入口 10…箸供給分離装置 11…箸ホッパ
ー 12…箸出口 13…傾斜底壁 14…邪魔壁 15…供給コン
ベア機構 16…供給シュート 17…落下停止
センサー 21…分離機構 22…上部分離
コンベア手段 23…受領シュート 24…供給シュ
ート 25…落下停止センサー 26…下部分離
コンベア手段 27…受領シュート 28…供給シュ
ート 29…落下停止センサー 30…箸反転装置 31…コンベア
ベルト 32…表裏検出反転機構 33…箸ストッ
パー 34…箸ストッパーシリンダ 35…表裏判別
手段 36…判別シリンダー 37…反転手段 40…箸接着テープ供給装置 41…投入シュ
ート 42…箸受けストッパーレール 43…箸昇降シ
リンダ 44…箸ストッパー片 45…箸接着テ
ープ供給機構 50…箸搬送装置 55…弁当容器搬送路 56…供給コン
ベア手段 57…排出コンベア手段 58…ガイド手
段 60…箸貼付装置 61…上部貼付
機構 62…昇降シリンダー 63…箸受けレ
ール 64…弁当容器ストッパー 65…押圧シリ
ンダー 66…上側面押圧パッド 71…下部貼付
機構 72…ゲート開閉シリンダ 73…開閉ゲー
ト 74…側面押圧パッド 75…箸有無検
知スイッチ

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 箸袋に収納された多数の箸の先後端を揃
    えた状態で収納し、箸を1本毎に単独に分離して供給す
    る箸供給分離装置と、この箸供給分離装置から供給され
    た1本ずつに分離された箸の表裏を検知し、裏状態にあ
    る箸を表状態に反転させる箸反転装置と、箸の表面に箸
    接着テープを接着する箸接着テープ供給装置と、この箸
    接着テープ供給装置によって箸接着テープが接着された
    箸を弁当容器搬送路上に搬送する箸搬送装置と、弁当容
    器搬送路上で搬送される弁当容器に対して箸接着テープ
    の接着面を押圧して箸を貼付する箸貼付装置とを備えて
    いることを特徴とする弁当容器への箸取付機。
  2. 【請求項2】 箸供給分離装置は箸取付機フレームの後
    部の上部に、箸反転装置は箸供給分離装置の下方である
    箸取付機フレームの後部のほぼ中央部に、箸接着テープ
    供給装置は箸取付機フレームの後部のほぼ中央部に箸反
    転装置に相対置して、箸搬送装置は箸取付機フレームの
    後部のほぼ中央部から前部のほぼ中央部に渡って、弁当
    容器搬送路は箸取付機フレームの前部のほぼ中央部に、
    箸貼付装置は弁当容器搬送路上に夫々配装されているも
    のとしてある請求項1記載の弁当容器への箸取付機。
  3. 【請求項3】 箸供給分離装置は、先後端が一定方向に
    向けられることで整列された状態の多数の箸が投入さ
    れ、底部に箸出口が開口されている箸ホッパーと、箸出
    口下方に下部が位置し、箸出口から落下供給された箸を
    上方に移送する供給コンベア機構と、この供給コンベア
    機構の上部から落下供給された箸を適数回で繰り返して
    上方に移送する適数段の分離コンベア手段から成る分離
    機構とを備えている請求項1または2記載の弁当容器へ
    の箸取付機。
  4. 【請求項4】 箸を移送作動中の供給コンベア機構の終
    端位置から少なくとも1本の箸が落下されたときに当該
    供給コンベア機構の移送作動を停止させるようにしてあ
    る請求項3記載の弁当容器への箸取付機。
  5. 【請求項5】 箸を移送作動中の分離機構における分離
    コンベア手段夫々の終端位置から少なくとも1本の箸が
    落下されたときに当該分離コンベア手段夫々の移送作動
    を停止させ、僅かに逆転させるようにしてある請求項3
    または4記載の弁当容器への箸取付機。
  6. 【請求項6】 分離機構は、上方から落下される箸を始
    端位置側である下部で受領すると共に終端位置側である
    上部に至るに伴ない次第に傾斜上昇する搬送面を形成し
    ている適数の分離コンベア手段を上下に各別に配装して
    ある請求項3乃至5のいずれか記載の弁当容器への箸取
    付機。
  7. 【請求項7】 箸反転装置は、箸供給分離装置から分離
    供給された1本の箸を受領して始端位置側である上部か
    ら終端位置側である下部に至るに伴ない次第に傾斜下降
    する搬送面を形成していると共に、この搬送面の途中位
    置で搬送中の箸を停止して表裏を判別し、裏状態にある
    箸を表状態に反転させる表裏検出反転機構を設けて成る
    請求項1乃至6のいずれか記載の弁当容器への箸取付
    機。
  8. 【請求項8】 表裏検出反転機構は、搬送面上に下方か
    ら出没する箸ストッパーと、この箸ストッパーで停止さ
    れた箸上面に対して進退し、その進退距離の大小によっ
    て表裏を判別する表裏判別手段と、この表裏判別手段に
    よって裏状態であると判別されたときに箸を一旦は起立
    後に倒伏させることで表状態に反転する反転手段とを備
    えて成る請求項7記載の弁当容器への箸取付機。
  9. 【請求項9】 反転手段は、搬送面下方で箸における移
    送方向の後方側に対して斜め前上方に向けて形成されて
    いるエア噴射ノズルから成る請求項8記載の弁当容器へ
    の箸取付機。
  10. 【請求項10】 箸接着テープ供給装置は、箸反転装置
    の終端位置側に連続して配置された投入シュートと、こ
    の投入シュートに隣接して配置され、昇降自在になって
    いる箸受けストッパーレールと、この箸受けストッパー
    レールにほぼ直交して箸接着テープを供給し、箸受けス
    トッパーレールの上昇によって箸に接着された箸接着テ
    ープを切断する箸接着テープ供給機構とを備えている請
    求項1乃至9のいずれか記載の弁当容器への箸取付機。
  11. 【請求項11】 箸搬送装置は、箸接着テープ供給装置
    における上昇位置にある箸受けストッパーレール、箸貼
    付装置における上昇位置にある箸受けレール夫々に下方
    の搬送面である箸搬送路が当接する高さ位置で、箸取付
    機フレームにおける後部に配装した箸接着テープ供給装
    置位置から同じく箸取付機フレームの前部に配装した弁
    当容器搬送路における箸貼付装置に渡って設けられてい
    るコンベアベルトから成るものとしてある請求項1乃至
    10のいずれか記載の弁当容器への箸取付機。
  12. 【請求項12】 箸貼付装置は、弁当容器搬送路で供給
    投入された弁当容器を一旦停止させると共に、この停止
    状態にある弁当容器に対して箸搬送装置によって搬入さ
    れた箸における箸接着テープの接着面の一部を弁当容器
    の上側面に貼付する上部貼付機構と、一旦停止解除後に
    再度搬送された後に再度停止させて箸における箸接着テ
    ープの接着面の残部を弁当容器の側面ないし底面に貼付
    する下部貼付機構とを備えている請求項1乃至11記載
    の弁当容器への箸取付機。
  13. 【請求項13】 上部貼付機構は、弁当容器搬送路下方
    に配した昇降シリンダーのシリンダロッドに弁当容器搬
    送路上で出没昇降する箸受けレール、弁当容器ストッパ
    ー夫々を付設する一方、弁当容器搬送路の上方に配した
    押圧シリンダーのシリンダロッドに箸受けレール上の箸
    に接着されている箸接着テープの接着面の一部を弁当容
    器の上側面に押圧接着させる上側面押圧パッドを付設
    し、昇降シリンダー、押圧シリンダー夫々は相互に同期
    して作動されるようにしてある請求項12記載の弁当容
    器への箸取付機。
  14. 【請求項14】 下部貼付機構は、弁当容器搬送路上に
    配装したゲート開閉シリンダに弁当容器搬送路上で揺動
    自在にして連繋した開閉ゲートに、箸に接着されている
    箸接着テープの接着面の残部を弁当容器の搬送方向の前
    方側の側面に押圧接着させる側面押圧パッドを付設して
    ある請求項12または13記載の弁当容器への箸取付
    機。
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