JP2906304B2 - フルオラン化合物 - Google Patents

フルオラン化合物

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規なフルオラン化合
物に関するものである。本発明のフルオラン化合物は、
電子供与性無色染料と電子受容性化合物を使用した記録
材料、特に 感圧記録材料、感熱記録材料等の記録材料
用電子供与性無色染料として有用である。
【0002】
【従来の技術】従来、フルオラン化合物は記録材料用の
色素前駆体として使用されてきたが、この前駆体自身の
安定性が未だ不十分であり、また生成する色素の光、湿
気等に対する堅牢性も未だ不十分である等の欠点を有し
ていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、記録
材料用の電子供与性無色染料として、新規な黒発色フル
オラン化合物を提供する事である。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題は、上記一般式
(I)のフルオラン化合物により達成された。式中
1 ,R2 はアルキル基、アラルキル基またはアリール
基を表す。R3 は炭素数1から4のアルキル基を表す。
4 ,R5 は炭素数1から4のアルキル基、炭素数1か
ら4のアルコキシ基、またはハロゲン原子を表す。ま
た、l,mはそれぞれ単独に、0から5の整数を表す。
【0005】ここで、R1 ,R2 は同一でも異なってい
ても良いが、R1 とR2 が共にアリール基の場合を除
く。また、R1 ,R2 は置換基を有していても良く、置
換基の例としては、アルキル基、アルコキシ基、ハロゲ
ン原子等が挙げられる。R4 ,R 5 は同一でも異なって
いても良く、l,mが2以上の整数の場合、R4 ,R5
はそれぞれ異なった置換基の組合せでも構わない。
【0006】本発明に係るフルオラン誘導体は、安定
で、無色または僅かに着色している粉末であるが、活性
白土、フェノール−ホルマリン樹脂あるいはビスフェノ
ールA等の電子受容性物質と接触すると、ほとんど瞬間
的に黒色に発色し、保存中に着色したり分解したりして
発色性能が低下することも無く、記録材料用色素前駆体
として優れた性能を有している。
【0007】上記一般式(I)において、R1 ,R2
表される置換基の中で好ましい例としては、炭素数1か
ら6のアルキル基、および炭素数1から4のアルキル基
で置換されていても良いアリール基等が挙げられるが、
カブリ防止の観点から、R1又はR2 のどちらかがアリ
ール基であることが好ましい。R1 ,R2 の具体的な例
としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソ
プロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、n−ペンチ
ル基、イソアミル基、n−ヘキシル基、フェニル基、メ
チル置換フェニル基、エチル置換フェニル基、プロピル
置換フェニル基、ブチル置換フェニル基等が挙げられ
る。
【0008】上記一般式(I)において、R3 で表され
る置換基の中で好ましい例としては、メチル基、エチル
基、プロピル基、ブチル基が挙げられるが、メチル基、
エチル基が特に好ましい。
【0009】上記一般式(I)において、R4 ,R5
表される置換基の中で好ましい例としては、メチル基、
エチル基、プロピル基、ブチル基、メトキシ基、エトキ
シ基、プロポキシ基、ブトキシ基、フッ素原子、塩素原
子、臭素原子、沃素原子等が挙げられるが、メチル基、
エチル基、メトキシ基、エトキシ基が特に好ましい。
【0010】次に、本発明に係るフルオラン誘導体の具
体例を示すが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。2−ジフェニルアミノ−3−メトキシ−6−ジエチ
ルアミノフルオラン、2−ジ−p−トリルアミノ−3−
メトキシ−6−ジエチルアミノフルオラン、2−ジ−m
−トリルアミノ−3−メトキシ−6−ジエチルアミノフ
ルオラン、2−ジ−o−トリルアミノ−3−メトキシ−
6−ジエチルアミノフルオラン、2−ジ−p−メトキシ
フェニルアミノ−3−メトキシ−6−ジエチルアミノフ
ルオラン、2−ジ−m−メトキシフェニルアミノ−3−
メトキシ−6−ジエチルアミノフルオラン、2−ジ−o
−メトキシフェニルアミノ−3−メトキシ−6−ジエチ
ルアミノフルオラン、2−ジフェニルアミノ−3−メト
キシ−6−ジメチルアミノフルオラン、2−N−p−ト
リル−N−フェニルアミノ−3−メトキシ−6−N−エ
チル−N−イソアミルアミノフルオラン、2−ビス−
(1,3−ジメチルフェニル)−アミノ−3−メトキシ
−6−ジエチルアミノフルオラン、2−N−p−トリル
−N−o−メトキシフェニルアミノ−3−メトキシ−6
−N−エチル−N−エトキシプロピルアミノフルオラ
ン、2−ジフェニルアミノ−3−エトキシ−6−ジエチ
ルアミノフルオラン、2−ジ−p−エチルフェニルアミ
ノ−3−n−プロピルオキシ−6−ジエチルアミノフル
オラン、2−ジ−p−トリルアミノ−3−n−ブトキシ
−6−N−エチル−N−p−クロロフェニルアミノフル
オラン、2−ジフェニルアミノ−3−メトキシ−6−N
−エチル−N−p−トリルアミノフルオラン、2−ジ−
p−トリルアミノ−3−メトキシ−6−N−エチル−N
−p−トリルアミノフルオラン、2−ジ−m−トリルア
ミノ−3−メトキシ−6−N−エチル−N−p−トリル
アミノフルオラン、2−ジ−o−トリルアミノ−3−メ
トキシ−6−N−エチル−N−p−トリルアミノフルオ
ラン、2−ジ−p−メトキシフェニルアミノ−3−メト
キシ−6−N−エチル−N−p−トリルアミノフルオラ
ン、2−ジ−m−メトキシフェニルアミノ−3−メトキ
シ−6−N−エチル−N−p−トリルアミノフルオラ
ン、2−ジ−o−メトキシフェニルアミノ−3−メトキ
シ−6−N−エチル−N−p−トリルアミノフルオラ
ン、2−ジ−p−トリルアミノ−3−メトキシ−6−N
−エチル−N−ベンジルアミノフルオラン、2−ジフェ
ニルアミノ−3−メトキシ−6−N−エチル−N−フェ
ニルアミノフルオラン、2−ジフェニルアミノ−3−メ
トキシ−6−N−エチル−N−p−エチルフェニルアミ
ノフルオラン、2−ジフェニルアミノ−3−メトキシ−
6−N−エチル−N−エトキシプロピルアミノフルオラ
ン、2−ジ−p−クロロフェニルアミノ−3−メトキシ
−6−N−エチル−N−p−トリルアミノフルオラン等
が挙げられる。
【0011】次に、本発明のフルオラン誘導体の合成法
について述べる。本発明のフルオラン誘導体は、次に示
すスキームA、スキームB、またはスキームCで表され
る方法により製造する事ができる。 スキームA
【0012】
【化2】
【0013】式中R1 〜R5 は、一般式(I)の化合物
と同様の置換基を表し、R6 は、水素原子または炭素数
1から4のアルキル基を表す。 スキームB
【0014】
【化3】
【0015】式中R1 〜R4 は、一般式(I)の化合物
と同様の置換基を、nは0から5の整数を表す。Xはハ
ロゲン原子または−OSO2 8 で表されるスルホニル
オキシ基を、R8 はアルキル基またはアリール基を表
す。 スキームC
【0016】
【化4】
【0017】式中R1 〜R5 は、一般式(I)の化合物
と同様の置換基を表し、Xは、ハロゲン原子または−O
SO2 8 で表されるスルホニルオキシ基を、R8 はア
ルキル基またはアリール基を表す。
【0018】スキームAは、ベンゾイル安息香酸誘導体
とトリアリールアミン誘導体とを酸触媒の存在下で反応
させるものである。酸触媒としては、通常のフルオラン
化合物を酸性条件下脱水縮合させて合成する際に使用す
るものを用いる事ができる。これらの例としては、塩化
亜鉛、塩化アルミニウム、塩化マグネシウム等のルイス
酸、硫酸、p−トルエンスルホン酸、メタンスルホン
酸、ポリ燐酸等のブレンステッド酸等が挙げられるが、
汎用性の点から特に硫酸が好ましい。
【0019】酸触媒の量は、用いるベンゾイル安息香酸
誘導体の0.01等量以上使用することが好ましく、場
合によっては溶媒として使用しても構わない。また反応
溶媒として、ベンゼンやジクロロメタン、ジクロロエタ
ンの様に反応中不活性な溶媒を適宜用いても構わない。
反応温度は、0℃〜200℃が好ましく、特には0℃〜
100℃が好ましい。
【0020】スキームBは、2−アミノフルオラン誘導
体とアリール化剤とを触媒とアルカリの存在下で反応さ
せるものであり、スキームCは、2−アリールアミノフ
ルオラン誘導体とアリール化剤とを適当な触媒と脱酸剤
の存在下で反応させるものである。スキームBまたはス
キームCの合成法に用いる触媒および脱酸剤としては、
一般的なUllmann反応で用いられるものが使用可
能である。触媒としては0価〜2価の遷移金属化合物が
好ましく、中でも銅化合物、ニッケル化合物およびコバ
ルト化合物が好ましく、特に微粒子状の0価の銅粉、沃
化第一銅、沃化第二銅が好ましい。また、脱酸剤として
は、アルカリ金属またはアルカリ土類金属の塩が好まし
く、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素カリウ
ム、炭酸水素ナトリウム、水素化カリウム、水素化ナト
リウム、酸化マグネシウム、酸化カルシウム等があり、
汎用性の点からは、炭酸カルシウムが好ましい。
【0021】上記の触媒および脱酸剤に加えて、触媒を
活性化するために用いられる添加剤を併用しても構わな
い。添加剤としては一般的なUllmann反応で用い
られるものが使用可能であり、沃素、含窒素化合物、ポ
リエーテル化合物などが好ましい。
【0022】上記の反応は通常無溶媒で行われるが、ハ
ンドリングや反応効率の点から溶媒を用いても構わな
い。溶媒としては比較的高沸点で不活性なものが好まし
く、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン、ニトロベンゼ
ンなどが好ましい。
【0023】触媒の量は、2−アミノフルオラン誘導体
または2−アリールアミノフルオラン誘導体の0.01
〜5当量が好ましく、特には0.05〜0.5当量が好
ましい。脱酸剤の量は、2−アミノフルオラン誘導体ま
たは2−アリールアミノフルオラン誘導体の0.5当量
〜5当量が好ましく、特には0.5〜3当量が好まし
い。添加剤の量は、触媒に対して0.001〜2当量が
好ましく、特には0.01〜0.5当量が好ましい。反
応温度は、60℃〜300℃が好ましく、特に150℃
〜220℃が好ましい。
【0024】次に本発明に係るフルオラン誘導体の具体
的な合成例を示す。 実施例1 2−ジ−p−トリルアミノ−3−メトキシ−6−ジエチ
ルアミノフルオラン 2−アミノ−3−メトキシ−6−ジエチルアミノフルオ
ラン8.3g、p−ヨードトルエン10.5g、銅粉
0.5g、沃素0.1gおよび炭酸カリウム4.1gの
混合物を180℃で6時間加熱攪拌した。内温50℃に
まで放冷後、酢酸エチルを加えて混合物を溶解させた。
不溶物をろ過し、ろ液を減圧留去して得た残渣をクロマ
トグラフィーで精製し、2−ジ−p−トリルアミノ−3
−メトキシ−6−ジエチルアミノフルオラン10.2g
を得た。n−ヘキサン/酢酸エチルの混合溶媒から再結
晶し、2−ジ−p−トリルアミノ−3−メトキシ−6−
ジエチルアミノフルオラン9.4gを無色の結晶として
得た。 融点191〜193℃。 この化合物は、95%酢酸水中で589nmと487n
mに極大吸収を示し、シリカゲル上で赤黒色を呈した。
【0025】実施例2 2−ジ−o−トリルアミノ−3−メトキシ−6−ジエチ
ルアミノフルオラン 実施例1のp−ヨードトルエンをo−ヨードトルエンに
変えた以外は実施例1と同じ方法で上記化合物を得た。 融点201〜202℃。 この化合物は、95%酢酸水中で578nmと464n
mに極大吸収を示し、シリカゲル上で赤黒色を呈した。
【0026】実施例3 2−ジ−p−メトキシフェニルアミノ−3−メトキシ−
6−ジエチルアミノフルオラン 実施例1のp−ヨードトルエンをp−ヨードアニソール
に変えた以外は実施例1と同じ方法で上記化合物を得
た。 融点148〜150℃。 この化合物は、95%酢酸中で600nmと491nm
に極大吸収を示し、シリカゲル上で紫黒色を呈した。
【0027】実施例4 2−ジ−o−メトキシフェニルアミノ−3−メトキシ−
6−ジエチルアミノフルオラン 実施例1のp−ヨードトルエンをo−ヨードアニソール
に変えた以外は実施例1と同じ方法で上記化合物を得
た。 融点140〜143℃。 この化合物は、95%酢酸中で586nmと474nm
に極大吸収を示し、シリカゲル上で赤黒色を呈した。
【0028】実施例5 2−ジフェニルアミノ−3−メトキシ−6−ジエチルア
ミノフルオラン 実施例1のp−ヨードトルエンをヨードベンゼンに変え
た以外は実施例1と同じ方法で上記化合物を得た。 融点160〜165℃。 この化合物は、95%酢酸中で575nmと483nm
に極大吸収を示し、シリカゲル上で赤黒色を呈した。
【0029】実施例6 2−ジ−p−トリルアミノ−3−メトキシ−6−N−エ
チル−N−p−トリルアミノフルオラン 実施例1の2−アミノ−3−メトキシ−6−ジエチルア
ミノフルオランを2−アミノ−3−メトキシ−6−N−
エチル−N−p−トリルアミノフルオランに変えた以外
は実施例1と同じ方法で上記化合物を得た。 融点232〜233℃。 この化合物は、95%酢酸中で600nmと487nm
に極大吸収を示し、シリカゲル上で紫黒色を呈した。
【0030】実施例7 2−ジ−o−トリルアミノ−3−メトキシ−6−N−エ
チル−N−p−トリルアミノフルオラン 実施例6のp−ヨードトルエンをo−ヨードトルエンに
変えた以外は実施例6と同じ方法で上記化合物を得た。 融点190〜193℃。 この化合物は、95%酢酸中で583nmと467nm
に極大吸収を示し、シリカゲル上で赤黒色を呈した。
【0031】実施例8 2−ジ−m−トリルアミノ−3−メトキシ−6−N−エ
チル−N−p−トリルアミノフルオラン 実施例6のp−ヨードトルエンをm−ヨードトルエンに
変えた以外は実施例6と同じ方法で上記化合物を得た。 融点176〜180℃。 この化合物は、95%酢酸中で589nmと458nm
に極大吸収を示し、シリカゲル上で赤黒色を呈した。
【0032】実施例9 2−ジ−p−メトキシフェニルアミノ−3−メトキシ−
6−N−エチル−N−p−トリルアミノフルオランの合
成 実施例6のp−ヨードトルエンをp−ヨードアニソール
に変えた以外は実施例6と同じ方法で上記化合物を得
た。 融点140〜145℃。 この化合物は、95%酢酸中で612nmと490nm
に極大吸収を示し、シリカゲル上で青黒色を呈した。
【0033】実施例10 2−ジ−o−メトキシフェニルアミノ−3−メトキシ−
6−N−エチル−N−p−トリルアミノフルオランの合
成 実施例6のp−ヨードトルエンをo−ヨードアニソール
に変えた以外は実施例6と同じ方法で上記化合物を得
た。 融点204〜206℃。 この化合物は、95%酢酸中で593nmと477nm
に極大吸収を示し、シリカゲル上で赤黒色を呈した。
【0034】実施例11 2−N−p−トリル−N−p−メトキシフェニルアミノ
−3−メトキシ−6−ジエチルアミノフルオラン 2−p−トリルアミノ−3−メトキシ−6−ジエチルア
ミノフルオラン9.8g、p−ヨードトルエン5.2
g、銅粉0.5g、沃素0.1gおよび炭酸カリウム
2.1gの混合物を170℃に4時間加熱攪拌した。内
温50℃にまで放冷後、酢酸エチルを加えて混合物を溶
解させた。不溶物をろ過し、ろ液を減圧留去して得た残
渣をクロマトグラフィーで精製し、2−N−p−トリル
−N−p−メトキシフェニルアミノ−3−メトキシ−6
−ジエチルアミノフルオラン9.6gを得た。n−ヘキ
サン/酢酸エチルの混合溶媒から再結晶し、2−N−p
−トリル−N−p−メトキシフェニルアミノ−3−メト
キシ−6−ジエチルアミノフルオラン8.3gを無色の
結晶として得た。 融点153〜157℃。 この化合物は、95%酢酸中で595nmと488nm
に吸収を示し、シリカゲル上で赤黒色を呈した。
【0035】実施例12 2−N−(2,4−ジメチルフェニル)−N−フェニル
アミノ−3−エトキシ−6−N−エチル−N−イソアミ
ルアミノフルオラン 2−(2−ヒドロキシ−4−N−エチル−N−イソアミ
ルアミノ)ベンゾイル安息香酸7.1g、2,4−ジエ
トキシ−2’,4’−ジメチル−トリフェニルアミン
7.9gおよび濃硫酸30mlの混合物を20℃で10
時間攪拌した。次に反応液を氷水中に注ぎ、析出した固
体をろ別した。この固体にトルエン100mlと10%
NaOH水100mlを加え、30分間加熱還流した。
次いでトルエン層を分取し、無水硫酸マグネシウムで乾
燥した。溶媒を減圧留去したのち、残渣をクロマトグラ
フィーで精製して、2−N−(2,4−ジメチルフェニ
ル)−N−フェニルアミノ−3−エトキシ−6−N−エ
チル−N−イソアミルアミノフルオラン6.2gを得
た。n−ヘキサン/酢酸エチルの混合溶媒から再結晶し
2−N−(2,4−ジメチルフェニル)−N−フェニル
アミノ−3−エトキシ−6−N−エチル−N−イソアミ
ルアミノフルオラン5.1gを薄黄色の結晶として得
た。 融点158〜162℃。 この化合物は、95%酢酸中で582nmと485nm
に極大吸収を示し、シリカゲル上で赤黒色を呈した。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I)で表されるフルオラン化合
    物 一般式(I) 【化1】 上式中R1 、R2 は各々同一でも異なっていてもよく、
    アルキル基、アラルキル基またはアリール基を表す。R
    3 は、炭素数1から4のアルキル基を表す。R4 ,R5
    は、同一でも異なっていてもよく、炭素数1から4のア
    ルキル基およびアルコキシ基、またはハロゲン原子を表
    す。また、l,mはそれぞれ単独に0から5の整数を表
    す。
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