JPH06128265A - フルオラン化合物 - Google Patents

フルオラン化合物

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JPH06128265A
JPH06128265A JP4275629A JP27562992A JPH06128265A JP H06128265 A JPH06128265 A JP H06128265A JP 4275629 A JP4275629 A JP 4275629A JP 27562992 A JP27562992 A JP 27562992A JP H06128265 A JPH06128265 A JP H06128265A
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JP
Japan
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group
diethylaminofluorane
compound
methyl
diphenylamino
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JP4275629A
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English (en)
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Naoto Yanagihara
直人 柳原
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】記録材料として用いられる電子供与性無色染料
として有用な新規なフルオラン化合物を提供すること。 【構成】一般式(1)で表されるフルオラン化合物 一般式(1) 【化1】 1 ,R2 :アルキル基、アラルキル基、アリール基 X :アルキル基、アリール基、ハロゲン原子、置換ス
ルホニル基 Y1 ,Y2 :H、アルキル基、ハロゲン原子、ニトロ
基、アルコキシ基 Z1 ,Z2 :H、アルキル基、ハロゲン原子、ニトロ
基、アルコキシ基

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規なフルオラン化合
物に関するものである。本発明のフルオラン化合物は、
電子供与性無色染料と電子受容性化合物を使用した記録
材料、特に感圧記録材料、感熱記録材料等の記録材料用
電子供与性無色染料として有用である。
【0002】
【従来の技術】従来、フルオラン化合物は記録材料用の
色素前駆体として使用されてきたが、この前駆体自身の
安定性が未だ不十分であり、また生成する色素の光、湿
気等に対する堅牢性も未だ不十分である等の欠点を有し
ていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、記録
材料用の電子供与性無色染料として、新規なフルオラン
化合物を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題は、下記一般式
(1)のフルオラン化合物により達成された。一般式
(1)
【0005】
【化2】
【0006】式中R1 、R2 は各々同一でも異なってい
てもよく、アルキル基、アラルキル基またはアリール基
を表す。Xはアルキル基、アリール基、ハロゲン原子、
置換スルホニル基を表す。Y1 、Y2 は、同一でも異な
っていてもよく、水素原子、アルキル基、ハロゲン原
子、ニトロ基およびアルコキシ基を表す。Z1 、Z
2 は、同一でも異なっていてもよく、水素原子、アルキ
ル基、ハロゲン原子、ニトロ基およびアルコキシ基を表
す。
【0007】本発明に係るフルオラン誘導体は、無色ま
たは僅かに着色している粉末であるが、活性白土、フェ
ノール−ホルマリン樹脂あるいはビスフェノールA等の
電子受容性物質と接触すると、ほとんど瞬間的に黒色に
発色し、保存中に着色したり分解したりして発色性能が
低下することも無く、記録材料用色素前駆体として優れ
た性能を有している。
【0008】上記一般式(1)において、R1 ,R2
同一でも異なっていても良いが、R 1 とR2 が共にアリ
ール基の場合を除く。また、R1 ,R2 で表される基は
置換基を有していても良く、置換基の例としては、アル
キル基、アルコキシ基、ハロゲン原子等が挙げられる。
1 ,R2 で表される置換基の中で好ましい例として
は、炭素数1から6のアルキル基、および炭素数1から
4のアルキル基で置換されていても良いアリール基等が
挙げられ、具体的にはメチル基、エチル基、n−プロピ
ル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、
n−ペンチル基、イソアミル基、n−ヘキシル基、フェ
ニル基、メチル置換フェニル基、エチル置換フェニル
基、プロピル置換フェニル基、ブチル置換フェニル基等
が挙げられる。
【0009】上記一般式(1)において、Xで表される
置換基の中で好ましい例としては、炭素原子数1から1
6のアルキル基、炭素原子数6から10のアリール基、
塩素原子、フッ素原子、炭素数1から8のアルキルスル
ホニル基、炭素原子数6から10のアリールスルホニル
基が好ましい。Xの具体的な例としては、メチル基、エ
チル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、フェ
ニル基、塩素原子、メチルスルホニル基、エチルスルホ
ニル基、フェニルスルホニル基が好ましい。
【0010】上記一般式(1)において、Y1 、Y2
表される置換基の中で好ましい例としては、水素原子、
炭素原子数1から4のアルキル基、塩素原子、フッ素原
子、ニトロ基および炭素原子数1から4のアルコキシ基
が好ましい。Y1 、Y2 の具体的な例としては、水素原
子、メチル基、エチル基、メトキシ基、エトキシ基、プ
ロポキシ基、ブトキシ基、塩素原子等が挙げられるが、
メチル基、メトキシ基、塩素原子が特に好ましい。
【0011】上記一般式(1)において、Z1 、Z2
表される置換基の中で好ましい例としては、水素原子、
炭素原子数1から4のアルキル基、塩素原子、フッ素原
子、ニトロ基および炭素数1から4のアルコキシ基が好
ましい。Z1 、Z2 の具体的な例としては、水素原子、
メチル基、エチル基、メトキシ基、エトキシ基、プロポ
キシ基、ブトキシ基、塩素原子等が挙げられるが、水素
原子、メチル基、メトキシ基、塩素原子が特に好まし
い。
【0012】次に、本発明に係るフルオラン誘導体の具
体例を示すが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。2−ジフェニルアミノ−3−メチル−6−ジエチル
アミノフルオラン、2−ジ−p−トリルアミノ−3−メ
チル−6−ジエチルアミノフルオラン、2−ジ−m−ト
リルアミノ−3−メチル−6−ジエチルアミノフルオラ
ン、2−ジ−o−トリルアミノ−3−メチル−6−ジエ
チルアミノフルオラン、2−ビス(p−メトキシフェニ
ル)アミノ−3−メチル−6−ジエチルアミノフルオラ
ン、2−ビス(m−メトキシフェニル)アミノ−3−メ
チル−6−ジエチルアミノフルオラン、2−ビス(o−
メトキシフェニル)アミノ−3−メチル−6−ジエチル
アミノフルオラン、2−ジフェニルアミノ−3−メチル
−6−ジブチルアミノフルオラン、2−ビス(p−クロ
ルフェニル)アミノ−3−メチル−6−ジエチルアミノ
フルオラン、2−ビス(o−クロルフェニル)アミノ−
3−メチル−6−ジブチルアミノフルオラン、2−ビス
(p−ニトロフェニル)アミノ−3−メチル−6−ジブ
チルアミノフルオラン、2−ビス(o−ニトロフェニ
ル)アミノ−3−メチル−6−ジエチルアミノフルオラ
ン、2−N−p−トリル−N−フェニルアミノ−3−メ
チル−6−N−エチル−N−イソアミルアミノフルオラ
ン、2−N−p−メトキシフエニル−N−フェニルアミ
ノ−3−メチル−6−ジエチルアミノフルオラン、2−
ビス(1,3−ジメチルフェニル)アミノ−3−メチル
−6−ジエチルアミノフルオラン、2−N−p−トリル
−N−o−メトキシフェニルアミノ−3−メチル−6−
N−エチル−N−(3−エトキシプロピル)アミノフル
オラン、2−ジフェニルアミノ−3−イソプロピル−6
−ジエチルアミノフルオラン、2−ジ−p−トリルアミ
ノ−3−イソプロピル−6−ジエチルアミノフルオラ
ン、2−ジフェニルアミノ−3−メチル−6−N−エチ
ル−N−p−トリルアミノフルオラン、2−ジ−p−ト
リルアミノ−3−エチル−6−N−エチル−N−p−ト
リルアミノフルオラン、2−ジ−o−トリルアミノ−3
−イソプロピル−6−N−エチル−N−p−トリルアミ
ノフルオラン、2−ジフェニルアミノ−3−クロル−6
−ジエチルアミノフルオラン、2−ジ−p−トリルアミ
ノ−3−クロル−6−ジエチルアミノフルオラン、2−
ジ−p−メトキシフエニルアミノ−3−クロル−6−ジ
エチルアミノフルオラン、2−ジフェニルアミノ−3−
フエニル−6−ジエチルアミノフルオラン、2−ジ−p
−トリルアミノ−3−フエニル−6−ジエチルアミノフ
ルオラン、2−ビス(o−メトキシフエニル)アミノ−
3−フエニル−6−ジエチルアミノフルオラン、2−ジ
フェニルアミノ−3−メチルスルホニル−6−ジエチル
アミノフルオラン、2−ジフェニルアミノ−3−エチル
スルホニル−6−ジエチルアミノフルオラン、2−ジフ
ェニルアミノ−3−フエニルスルホニル−6−ジエチル
アミノフルオラン、2−ジフェニルアミノ−3−フルオ
ロ−6−ジエチルアミノフルオラン等が挙げられる。
【0013】次に、本発明のフルオラン誘導体の製造法
について述べる。本発明のフルオラン誘導体は、次に示
すスキームA、スキームB、またはスキームCで表され
る方法により製造することができる。 〔スキームA〕
【0014】
【化3】
【0015】式中R1 、R2 、X、Y1 、Y2 、Z1
2 は一般式(1)の化合物と同様の置換基を表し、R
3 は、水素原子または炭素数1から4のアルキル基を表
す。 〔スキームB〕
【0016】
【化4】
【0017】式中R1 、R2 、Xはそれぞれ一般式
(1)のR1 、R2 、Xと同様の置換基を表し、Yは一
般式(1)のY1 、Y2 表し、Zは一般式(1)の
1 、Z2 表し、Aはハロゲン原子または−OSO2
4 で表されるスルホニルオキシ基を、R4 はアルキル基
またはアリール基を表す。 〔スキームC〕
【0018】
【化5】
【0019】式中R1 、R2 、X、Y1 、Y2 、Z1
2 は一般式(1)の化合物と同様の置換基を表し、A
は、ハロゲン原子または−OSO2 4 で表されるスル
ホニルオキシ基を、R4 はアルキル基またはアリール基
を表す。
【0020】スキームAは、ベンゾイル安息香酸誘導体
とトリアリールアミン誘導体とを酸触媒の存在下で反応
させるものである。酸触媒としては、通常のフルオラン
化合物を酸性条件下脱水縮合させて合成する際に使用す
るものを用いることができる。これらの例としては、塩
化亜鉛、塩化アルミニウム、塩化マグネシウム等のルイ
ス酸、硫酸、p−トルエンスルホン酸、メタンスルホン
酸、ポリ燐酸等のブレンステッド酸等が挙げられるが、
汎用性の点から特に硫酸が好ましい。
【0021】酸触媒の量は、用いるベンゾイル安息香酸
誘導体の0.01等量以上使用することが好ましく、場
合によっては溶媒として使用しても構わない。また反応
溶媒として、ベンゼンやジクロロメタン、ジクロロエタ
ンの様に反応中不活性な溶媒を適宜用いても構わない。
反応温度は、0℃〜200℃が好ましく、特には0℃〜
100℃が好ましい。
【0022】スキームBは、2−アミノフルオラン誘導
体とアリール化剤とを触媒とアルカリの存在下で反応さ
せるものであり、スキームCは、2−アリールアミノフ
ルオラン誘導体とアリール化剤とを適当な触媒とアルカ
リの存在下で反応させるものである。スキームBまたは
スキームCの合成法に用いる触媒および脱酸剤として
は、一般的なUllmann反応で用いられるものが使
用可能である。触媒としては0価〜2価の遷移金属化合
物が好ましく、中でも銅化合物、ニッケル化合物および
コバルト化合物が好ましく、特に微粒子状の0価の銅
粉、沃化第一銅、沃化第二銅が好ましい。また、脱酸剤
としては、アルカリ金属またはアルカリ土類金属の塩が
好ましく、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素カ
リウム、炭酸水素ナトリウム、水素化カリウム、水素化
ナトリウム、酸化マグネシウム、酸化カルシウム等があ
り、汎用性の点からは、炭酸カルシウムが好ましい。
【0023】上記の触媒および脱酸剤に加えて、触媒を
活性化するために用いられる添加剤を併用しても構わな
い。添加剤としては一般的なUllmann反応で用い
られるものが使用可能であり、沃素、含窒素化合物、ポ
リエーテル化合物などが好ましい。
【0024】上記の反応は通常無溶媒で行われるが、ハ
ンドリングや反応効率の点から溶媒を用いても構わな
い。溶媒としては比較的高沸点で不活性なものが好まし
く、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン、ニトロベンゼ
ンなどが好ましい。
【0025】触媒の量は、2−アミノフルオラン誘導体
または2−アリールアミノフルオラン誘導体の0.01
〜5当量が好ましく、特には0.05〜0.2当量が好
ましい。脱酸剤の量は、2−アミノフルオラン誘導体ま
たは2−アリールアミノフルオラン誘導体の0.5当量
〜5当量が好ましく、特には0.5〜3当量が好まし
い。添加剤の量は、触媒に対して0.001〜2当量が
好ましく、特には0.01〜0.5当量が好ましい。反
応温度は、60℃〜300℃が好ましく、特に150℃
〜220℃が好ましい。
【0026】次に本発明に係るフルオラン誘導体の具体
的な合成例を示す。 〔実施例1〕 2−ジ−p−トリルアミノ−3−メチル−6−ジエチル
アミノフルオラン 2−アミノ−3−メチル−6−ジエチルアミノフルオラ
ン8.0g、p−ヨードトルエン10.5g、銅粉0.
5g、沃素0.1gおよび炭酸カリウム4.1gの混合
物を180℃で6時間加熱攪拌した。内温50℃にまで
放冷後、酢酸エチルを加えて混合物を溶解させた。不溶
物をろ過し、ろ液を減圧留去して得た残渣をクロマトグ
ラフィーで精製し、2−ジ−p−トリルアミノ−3−メ
チル−6−ジエチルアミノフルオランの粗精製物9.8
gを得た。更にn−ヘキサン/酢酸エチルの混合溶媒か
ら再結晶し、2−ジ−p−トリルアミノ−3−メチル−
6−ジエチルアミノフルオラン9.1gを無色の結晶と
して得た。この化合物は融点172〜174℃、95%
酢酸水中で587nmと471nmに吸収極大を示し、
シリカゲル上で茶黒色を呈した。
【0027】〔実施例2〕 2−ジ−o−トリルアミノ−3−メチル−6−ジエチル
アミノフルオラン 実施例1のp−ヨードトルエンをo−ヨードトルエンに
変えた以外は実施例1と同じ方法で上記化合物を得た。
この化合物は融点86〜87℃、95%酢酸水中で57
8nmと464nmに吸収極大を示し、シリカゲル上で
赤黒色を呈した。
【0028】〔実施例3〕 2−ビス(p−メトキシフェニル)アミノ−3−メチル
−6−ジエチルアミノフルオラン 実施例1のp−ヨードトルエンをp−ヨードアニソール
に変えた以外は実施例1と同じ方法で上記化合物を得
た。この化合物は融点172〜174℃、95%酢酸中
で609nmと480nmに吸収極大を示し、シリカゲ
ル上で赤黒色を呈した。
【0029】〔実施例4〕 2−ビス(o−メトキシフェニル)アミノ−3−メチル
−6−ジエチルアミノフルオラン 実施例1のp−ヨードトルエンをo−ヨードアニソール
に変えた以外は実施例1と同じ方法で上記化合物を得
た。この化合物は融点118〜119℃、95%酢酸中
で586nmと476nmに吸収極大を示し、シリカゲ
ル上で赤黒色を呈した。
【0030】〔実施例5〕 2−ビス(p−ニトロフェニル)アミノ−3−メチル−
6−ジエチルアミノフルオラン 実施例1のp−ヨードトルエンをp−ヨードニトロベン
ゼンに変えた以外は実施例1と同じ方法で上記化合物を
得た。この化合物は融点178〜180℃、95%酢酸
中で537nmと508nmに吸収極大を示し、シリカ
ゲル上で赤色を呈した。
【0031】〔実施例6〕 2−ビス(o−クロロフェニル)アミノ−3−メチル−
6−ジエチルアミノフルオラン 実施例1のp−ヨードトルエンをo−ヨードクロロベン
ゼンに変えた以外は実施例1と同じ方法で上記化合物を
得た。この化合物は融点132〜136℃、95%酢酸
中で559nmと449nmに吸収極大を示し、シリカ
ゲル上で赤紫色を呈した。
【0032】〔実施例7〕 2−ジフェニルアミノ−3−フェニル−6−ジエチルア
ミノフルオラン 2−アニリノ−3−フェニル−6−ジエチルアミノフル
オラン10.7g、ヨードベンゼン3.2g、銅粉0.
5g、沃素0.1gおよび炭酸カリウム2.1gの混合
物を170℃に4時間加熱攪拌した。内温50℃にまで
放冷後、酢酸エチルを加えて混合物を溶解させた。不溶
物をろ過し、ろ液を減圧留去して得た残渣をクロマトグ
ラフィーで精製し、2−ジフエニルアミノ−3−フエニ
ル−6−ジエチルアミノフルオランの粗精製物11.2
gを得た。n−ヘキサン/酢酸エチルの混合溶媒から再
結晶し、2−ジフエニルアミノ−3−フエニル−6−ジ
エチルアミノフルオラン10.1gを無色の結晶として
得た。この化合物は融点228〜230℃、95%酢酸
中で601nm、490nm及び474nmに吸収極大
を示し、シリカゲル上で茶黒色を呈した。
【0033】〔実施例8〕 2−ジフェニルアミノ−3−イソプロピル−6−ジエチ
ルアミノフルオラン 実施例7の2−アニリノ−3−フェニル−6−ジエチル
アミノフルオラン10.7g、を2−アニリノ−3−イ
ソプロピル−6−ジエチルアミノフルオラン10.0g
に変えた以外は実施例7と同じ方法で上記化合物を得
た。この化合物は融点165〜167℃、95%酢酸中
で560nmと466nmに吸収極大を示し、シリカゲ
ル上で茶黒色を呈した。
【0034】〔実施例9〕 2−ジフェニルアミノ−3−エチルスルホニル−6−ジ
エチルアミノフルオラン 実施例7の2−アニリノ−3−フエニル−6−ジエチル
アミノフルオラン10.7g、を2−アニリノ−3−エ
チルスルホニル−6−ジエチルアミノフルオラン11.
1gに変えた以外は実施例7と同じ方法で上記化合物を
得た。この化合物は融点123〜125℃、95%酢酸
中で572nmと468nmに吸収極大を示し、シリカ
ゲル上で赤紫色を呈した。
【0035】〔実施例10〕 2−ジフェニルアミノ−3−クロロ−6−ジエチルアミ
ノフルオラン 2−(2−ヒドロキシ−4−ジエチルアミノ)ベンゾイ
ル安息香酸6.3g、4−メトキシ−2−クロロトリフ
ェニルアミン6.2gおよび濃硫酸30mlの混合物を
20℃で10時間攪拌した。次に反応液を氷水中に注
ぎ、析出した固体をろ別した。この固体にトルエン10
0mlと10%NaOH水100mlを加え、30分間
加熱還流した。次いでトルエン層を分取し、無水硫酸マ
グネシウムで乾燥した。溶媒を減圧留去したのち、残渣
をクロマトグラフィーで精製して、2−ジフェニルアミ
ノ−3−クロロ−6−ジエチルアミノフルオランの粗精
製物9.8gを得た。n−ヘキサン/酢酸エチルの混合
溶媒から再結晶し2−ジフェニルアミノ−3−クロロ−
6−ジエチルアミノフルオラン9.2gを無色の結晶と
して得た。この化合物は融点207.5〜208.5
℃、95%酢酸中で568nm、490nm及び468
nmに吸収極大を示し、シリカゲル上で茶黒色を呈し
た。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(1)で表されるフルオラン化合
    物 一般式(1) 【化1】 上式中R1 、R2 は各々同一でも異なっていてもよく、
    アルキル基、アラルキル基またはアリール基を表す。X
    はアルキル基、アリール基、ハロゲン原子、置換スルホ
    ニル基を表す。Y1 、Y2 は、同一でも異なっていても
    よく、水素原子、アルキル基、ハロゲン原子、ニトロ基
    およびアルコキシ基を表す。Z1 、Z2は、同一でも異
    なっていてもよく、水素原子、アルキル基、ハロゲン原
    子、ニトロ基およびアルコキシ基を表す。
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