JP2906080B2 - 変速機 - Google Patents
変速機Info
- Publication number
- JP2906080B2 JP2906080B2 JP2213037A JP21303790A JP2906080B2 JP 2906080 B2 JP2906080 B2 JP 2906080B2 JP 2213037 A JP2213037 A JP 2213037A JP 21303790 A JP21303790 A JP 21303790A JP 2906080 B2 JP2906080 B2 JP 2906080B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- gear
- lubricating oil
- main gear
- dog
- transmission
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
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- Mechanical Operated Clutches (AREA)
- General Details Of Gearings (AREA)
- Structure Of Transmissions (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、自動車の機関動力を伝達する変速機に関す
る。特に、大型自動車に利用される変速機の同期機構に
対する潤滑給油の改善に関する。
る。特に、大型自動車に利用される変速機の同期機構に
対する潤滑給油の改善に関する。
リバースアイドラギヤにより潤滑油をはね上げて函内
に飛散させ、メインギヤとドッグギヤとの間の空間に飛
散した潤滑油を集積して一時滞留させ、ドッグギヤの切
り欠き部から同期機構に給油を行う構造の変速機におい
て、 その切り欠き部の位置でメインギヤのウェブに滞留し
た潤滑油を堰止める凸部を形成することにより、 切り欠き部から流出する潤滑油を効率的に同期機構に
供給できるようにしたものである。
に飛散させ、メインギヤとドッグギヤとの間の空間に飛
散した潤滑油を集積して一時滞留させ、ドッグギヤの切
り欠き部から同期機構に給油を行う構造の変速機におい
て、 その切り欠き部の位置でメインギヤのウェブに滞留し
た潤滑油を堰止める凸部を形成することにより、 切り欠き部から流出する潤滑油を効率的に同期機構に
供給できるようにしたものである。
変速機函の内側にリバースアイドラギヤの一部が浸さ
れる程度の深さに潤滑油を保持しておき、ギヤの回転に
より油沫をはね上げて飛散させ、メインギヤおよび同期
機構に給油を行う構造が知られている。さらに大型自動
車用の変速機では、メインギヤとドッグギヤとの間に飛
散させた潤滑油を一時的に滞留させ、ドッグギヤに設け
た切り欠き部からこの滞留させた潤滑油を同期機構に給
油する構造が開発された。
れる程度の深さに潤滑油を保持しておき、ギヤの回転に
より油沫をはね上げて飛散させ、メインギヤおよび同期
機構に給油を行う構造が知られている。さらに大型自動
車用の変速機では、メインギヤとドッグギヤとの間に飛
散させた潤滑油を一時的に滞留させ、ドッグギヤに設け
た切り欠き部からこの滞留させた潤滑油を同期機構に給
油する構造が開発された。
この構造は同期機構に効率的な給油を行う優れた構造
であるが、温度が十分に上昇していない状態で急に高速
回転が行われる場合などになお給油が不足する場合があ
る。
であるが、温度が十分に上昇していない状態で急に高速
回転が行われる場合などになお給油が不足する場合があ
る。
本発明はこれを改良するもので、上記構造の同期機構
への潤滑油の給油をさらに効率的に行うことを目的とす
る。
への潤滑油の給油をさらに効率的に行うことを目的とす
る。
本発明は、メインギヤと、このメインギヤと一体的に
回転するドッグギヤと、このドッグギヤに隣接する同期
機構とを備え、この同期機構は、ダブルコーンの内外面
とアウターリングおよびインナーコーンとが摺動する構
造であり、函内に飛散された潤滑油が集積され一時的に
滞留する空間が前記ドッグギヤと前記メインギヤとの間
に形成され、前記空間と連通し前記同期機構に向けて滞
留する潤滑油を前記ダブルコーンとアウターリングおよ
びインナーコーンの摺動面に流出させる切り欠き部がこ
のドッグギヤに設けられた構造の変速機において、前記
メインギヤの少なくとも一部のギヤについて、ウェブが
形成されそのギヤのウェブに前記切り欠き部の位置で前
記滞留する潤滑油を堰止める凸部が形成されたことを特
徴とする。
回転するドッグギヤと、このドッグギヤに隣接する同期
機構とを備え、この同期機構は、ダブルコーンの内外面
とアウターリングおよびインナーコーンとが摺動する構
造であり、函内に飛散された潤滑油が集積され一時的に
滞留する空間が前記ドッグギヤと前記メインギヤとの間
に形成され、前記空間と連通し前記同期機構に向けて滞
留する潤滑油を前記ダブルコーンとアウターリングおよ
びインナーコーンの摺動面に流出させる切り欠き部がこ
のドッグギヤに設けられた構造の変速機において、前記
メインギヤの少なくとも一部のギヤについて、ウェブが
形成されそのギヤのウェブに前記切り欠き部の位置で前
記滞留する潤滑油を堰止める凸部が形成されたことを特
徴とする。
前記凸部は、前記切り欠き部に対して回転方向の後側
に設けられ、また、前記メインギヤの下方に位置するリ
バースアイドラギヤの歯幅が、前記同期機構の直下まで
拡大された構造であることが望ましい。
に設けられ、また、前記メインギヤの下方に位置するリ
バースアイドラギヤの歯幅が、前記同期機構の直下まで
拡大された構造であることが望ましい。
リバースアイドラギヤによりはね上げられた潤滑油が
変速機の函内に飛散し、この飛散した潤滑油がメインギ
ヤと、外周の複数個所に切り欠き部を有するドッグギヤ
との間の空間に集積して一時滞留する。この滞留する潤
滑油をドッグギヤの切り欠き部の位置に対応して形成さ
れたメインギヤの凸部で堰止め、ドッグギヤの切り欠き
部から同期機構のダブルコーンの内外両面とアウターリ
ングおよびインナコーンとの摺動面に多量の潤滑油を供
給する。
変速機の函内に飛散し、この飛散した潤滑油がメインギ
ヤと、外周の複数個所に切り欠き部を有するドッグギヤ
との間の空間に集積して一時滞留する。この滞留する潤
滑油をドッグギヤの切り欠き部の位置に対応して形成さ
れたメインギヤの凸部で堰止め、ドッグギヤの切り欠き
部から同期機構のダブルコーンの内外両面とアウターリ
ングおよびインナコーンとの摺動面に多量の潤滑油を供
給する。
これにより、同期機構への潤滑油の供給が効率的に行
われ、高速回転時に発生し易い摺動面の焼き付きを防止
することができる。
われ、高速回転時に発生し易い摺動面の焼き付きを防止
することができる。
次に、本発明実施例を図面に基づいて説明する。第１
図は本発明実施例の構成を示す一部断面斜視図、第２図
は本発明実施例の構成を示す一部断面図、第３図（ａ）
は本発明実施例に係るメインギヤおよびドッグギヤの取
り付け関係を示す平面図、同図（ｂ）は同図（ａ）に示
すＡ−Ａ断面図である。
図は本発明実施例の構成を示す一部断面斜視図、第２図
は本発明実施例の構成を示す一部断面図、第３図（ａ）
は本発明実施例に係るメインギヤおよびドッグギヤの取
り付け関係を示す平面図、同図（ｂ）は同図（ａ）に示
すＡ−Ａ断面図である。
本発明実施例は、メインギヤ１と、このメインギヤ１
と一体的に回転するドッグギヤ２と、このドッグギヤに
隣接する同期機構３とを備え、函内に飛散された潤滑油
が集積され一時的に滞留する空間ａがドッグギヤ２とメ
インギヤ１との間に形成され、その空間ａと連通し同期
機構３に向けて滞留する潤滑油を流出させる切り欠き部
2aがこのドッグギヤ２に設けられ、さらに本発明の特徴
として、メインギヤ１のウェブに切り欠き部2aの位置で
滞留する潤滑油を堰止め凸部４が形成される。
と一体的に回転するドッグギヤ２と、このドッグギヤに
隣接する同期機構３とを備え、函内に飛散された潤滑油
が集積され一時的に滞留する空間ａがドッグギヤ２とメ
インギヤ１との間に形成され、その空間ａと連通し同期
機構３に向けて滞留する潤滑油を流出させる切り欠き部
2aがこのドッグギヤ２に設けられ、さらに本発明の特徴
として、メインギヤ１のウェブに切り欠き部2aの位置で
滞留する潤滑油を堰止め凸部４が形成される。
この凸部４は、切り欠き部2aに対して回転方向の後側
に設けられる。
に設けられる。
さらに、メインギヤ１の下方に位置するリバースアイ
ドラギヤ５の歯幅ｔが、同期機構の直下まで歯幅Ｔに拡
大されて構成される。
ドラギヤ５の歯幅ｔが、同期機構の直下まで歯幅Ｔに拡
大されて構成される。
次に、このように構成された本発明実施例の動作につ
いて説明する。
いて説明する。
変速機函内に保持された潤滑油がリバースアイドラギ
ヤ５の回転によりはね上げられると、メインギヤ１とド
ッグギヤ２との間の空間ａに潤滑油が浸入し、この浸入
した潤滑油をメインギヤ１のウェブに設けられた凸部４
が堰止め、流出するのを防いでドッグギヤ２に設けられ
た切り欠き部2aから同期機構３のダブルコーン７の内外
両面とアウターリング６およびインナコーン８とが摺動
する面に多量に供給される。
ヤ５の回転によりはね上げられると、メインギヤ１とド
ッグギヤ２との間の空間ａに潤滑油が浸入し、この浸入
した潤滑油をメインギヤ１のウェブに設けられた凸部４
が堰止め、流出するのを防いでドッグギヤ２に設けられ
た切り欠き部2aから同期機構３のダブルコーン７の内外
両面とアウターリング６およびインナコーン８とが摺動
する面に多量に供給される。
一方、リバースアイドラギヤ５は第２図に示すよう
に、従来の歯幅ｔが同期機構３の直下まで拡大されたＴ
の歯幅で函内の潤滑油をはね上げるために、メインギヤ
１とドッグギヤ２との間の空間ａにはさらに多くの潤滑
油が供給される。
に、従来の歯幅ｔが同期機構３の直下まで拡大されたＴ
の歯幅で函内の潤滑油をはね上げるために、メインギヤ
１とドッグギヤ２との間の空間ａにはさらに多くの潤滑
油が供給される。
上記説明したように本発明によれば、リバースアイド
ラギヤの歯幅を拡大してはね上げる潤滑油の量を増や
し、さらにはね上げられた潤滑油を堰止めることによっ
て流出するのを防いで同期機構に多量の潤滑油を供給し
てやることにより、潤滑動作を効率的に行うことがで
き、さらに高速回転時に発生し易い摺動面の焼き付きを
未然に防ぐことができる効果がある。
ラギヤの歯幅を拡大してはね上げる潤滑油の量を増や
し、さらにはね上げられた潤滑油を堰止めることによっ
て流出するのを防いで同期機構に多量の潤滑油を供給し
てやることにより、潤滑動作を効率的に行うことがで
き、さらに高速回転時に発生し易い摺動面の焼き付きを
未然に防ぐことができる効果がある。
第１図は本発明実施例の構成を示す一部断面斜視図。 第２図は本発明実施例の構成を示す一部断面図。 第３図（ａ）は本発明実施例に係るメインギヤおよびド
ッグギヤの取り付け関係を示す平面図。 第３図（ｂ）は本発明実施例に係るメインギヤおよびド
ッグギヤの取り付け関係を示す同図（ａ）のＡ−Ａ断面
図。 １…メインギヤ、２…ドッグギヤ、2a…切り欠き部、３
…同期機構、４…凸部、５…リバースアイドラギヤ、６
…アウターリング、７…ダブルコーン、ａ…空間、８…
インナコーン。
ッグギヤの取り付け関係を示す平面図。 第３図（ｂ）は本発明実施例に係るメインギヤおよびド
ッグギヤの取り付け関係を示す同図（ａ）のＡ−Ａ断面
図。 １…メインギヤ、２…ドッグギヤ、2a…切り欠き部、３
…同期機構、４…凸部、５…リバースアイドラギヤ、６
…アウターリング、７…ダブルコーン、ａ…空間、８…
インナコーン。
Claims (3)
- 【請求項１】メインギヤと、このメインギヤと一体的に
回転するドッグギヤと、このドッグギヤに隣接する同期
機構とを備え、この同期機構は、ダブルコーンの内外面
とアウターリングおよびインナーコーンとが摺動する構
造であり、函内に飛散された潤滑油が集積され一時的に
滞留する空間が前記ドッグギヤと前記メインギヤとの間
に形成され、前記空間と連通し前記同期機構に向けて滞
留する潤滑油を前記ダブルコーンとアウターリングおよ
びインナーコーンの摺動面に流出させる切り欠き部がこ
のドッグギヤに設けられた構造の変速機において、 前記メインギヤの少なくとも一部のギヤについて、ウェ
ブが形成されそのギヤのウェブに前記切り欠き部の位置
で前記滞留する潤滑油を堰止める凸部が形成されたこと
を特徴とする変速機。 - 【請求項２】前記凸部は、前記切り欠き部に対して回転
方向の後側に設けられた請求項１記載の変速機。 - 【請求項３】前記メインギヤの下方に位置するリバース
アイドラギヤの歯幅が、前記同期機構の直下まで拡大さ
れた構造の請求項１記載の変速機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2213037A JP2906080B2 (ja) | 1990-08-10 | 1990-08-10 | 変速機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2213037A JP2906080B2 (ja) | 1990-08-10 | 1990-08-10 | 変速機 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0495642A JPH0495642A (ja) | 1992-03-27 |
| JP2906080B2 true JP2906080B2 (ja) | 1999-06-14 |
Family
ID=16632473
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2213037A Expired - Fee Related JP2906080B2 (ja) | 1990-08-10 | 1990-08-10 | 変速機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2906080B2 (ja) |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6318671U (ja) * | 1986-07-22 | 1988-02-06 |
-
1990
- 1990-08-10 JP JP2213037A patent/JP2906080B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0495642A (ja) | 1992-03-27 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090402 Year of fee payment: 10 |
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