JP2904188B2 - 薄膜トランジスタの製造方法 - Google Patents

薄膜トランジスタの製造方法

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JP2904188B2
JP2904188B2 JP15140997A JP15140997A JP2904188B2 JP 2904188 B2 JP2904188 B2 JP 2904188B2 JP 15140997 A JP15140997 A JP 15140997A JP 15140997 A JP15140997 A JP 15140997A JP 2904188 B2 JP2904188 B2 JP 2904188B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は特にアクティブマト
リクス型の液晶ディスプレイやイメージセンサや3次元
集積回路など応用される薄膜トランジスタの製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来の薄膜トランジスタの構造の一例を
図2を用いて説明する。この図はチャネル方向の構造断
面図であるが、ガラス、石英、サファイア等の絶縁基板
201上にドナーあるいはアクセプタとなる不純物を添
加した多結晶シリコン、非結晶シリコン等のシリコン薄
膜からなるソース領域202及びドレイン領域203が
形成されている。このソース領域端の上側とドレイン領
域の上側に接して、この両者を結ぶ様に多結晶シリコ
ン、あるいは非結晶シリコン等のシリコン薄膜からなる
チャネル領域204が設けられている。また金属、透明
導電膜等から成るソース電極205がソース領域202
に接しており、同じくドレイン領域206がドレイン領
域203に接している。これら全体をシリコン酸化膜等
の絶縁膜から成るゲート絶縁膜207が被覆しており、
この上に金属、透明導電膜等から成るゲート電極208
がソース領域202及びドレイン領域203の両方に、
少なくても一部がかぶさる様に設けられている。ゲート
絶縁膜207は配線間の絶緑を保持する層間絶縁膜も兼
ねている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述の従来技
術には以下に述べるような課題がある。
【0004】図3は図2で説明した様な構造を持つ薄膜
トランジスタの特性の一例を示すグラフであり、横軸が
ゲート電圧VgS、縦軸はドレイン電流Idの対数値で
ある。ここでトランジスタがオフ状態の時にソース、ド
レイン間に流れる電流をオフ電流Ioff、トランジス
タがオン状態の時にソース、ドレイン間に流れる電流を
オン電流Ionと呼ぶ。オン電流か大きくオフ電流の小
さな特性、言い替えるとオン/オフ比Ion/Ioff
の大きな特性が望ましい。ところが一般にオン電流を上
げるとオフ電流も増加する傾向にあり、この事は特にド
ライバー内蔵型の液晶ディスプレイを実現する上で問題
となる。即ち液晶ディスプレイの画素部に用いるトラン
ジスタには特にオフ電流の少ない特性が要求されるのに
対し、周辺回路に用いるトランジスタには高速動作をさ
せる為に、オン電流の大きい特性が要求される。
【0005】本発明はこの様な問題点を解決するもので
あり、その目的とするところはオン/オフ比Ion/I
offの大きな特性を持つ薄膜トランジスタを提供する
事にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は基板にチャネル
領域となる第1シリコン薄膜を形成する工程と、前記第
1シリコン薄膜上にゲート絶縁膜となる第1絶縁膜を形
成する工程と、前記第1絶縁膜上にゲート電極を形成す
る工程と、前記第1シリコン薄膜、前記第1絶縁膜及び
前記ゲート電極上に第2絶縁膜を形成する工程と、前記
第1シリコン薄膜上の前記第1及び第2絶縁膜を前記ゲ
ート電極の周辺に残すように除去する工程と、前記除去
された前記第1シリコン薄膜に接するようにソース・ド
レイン領域となる第2シリコン薄膜を形成する工程と、
前記第2シリコン薄膜上に第3絶縁膜を形成する工程
と、前記第3絶縁膜に形成したコンタクトホールを介し
て前記第2シリコン薄膜に接するように電極を形成する
工程とを有することを特徴とする。
【0007】
【作用】図3で示した従来型薄膜トランジスタの特性か
ら分る様に、オフ電流にはゲート電圧依存性、詳しく言
うとゲートードレイン間電圧依存性がある。そしてその
値は、チャネル部へしきい地制御の為の不純物添加を行
っていなければゲート電圧OV付近で最小となる。本発
明の薄膜トランジスタの構成によれば、ゲート電極がソ
ース領域及びドレイン領域上にかぶさっていない、いわ
ゆるオフセット構造になっているので、オフ時のゲート
ードレイン間の電圧を実効的に下げる効果がある。従っ
て、そのオフ電流は図4に示す如く、従来型トランジス
タにおけるゲート電圧OV付近のオフ電流の値をそのま
ま保つ事ができ、そのオフ特性は大幅に改善される。一
方オン電流は従来型トランジスタに比べてそれほど低下
していない。これは薄膜トランジスタに於いてはチャネ
ル部のシリコン層が薄い為空乏層の延びる範囲が限ら
れ、反転層ができやすいのでオフセット部の距離を最適
化してやればオン電流の減少を抑える事ができるからで
ある。この結果オン/オフ比の大きい優れた特性を持つ
薄膜トランジスタを提供する事が可能になった。
【0008】
【発明の実施の形態】以下実施例に基づいて本発明を詳
しく説明する。
【0009】図1は本発明による薄膜トランジスタを示
す断面構造図の一例である。ガラス、石英、サファイア
等の絶縁基板101上にドナーあるいはアクセプタとな
る不純物を添加した多結晶シリコン、非結晶シリコン等
のシリコン薄膜からなるソース領域102及びドレイン
領域103が形成されている。このソース領域とドレイ
ン領域に接して、この両者を結ぶ様に多結晶シリコン、
あるいは非結晶シリコン等のシリコン薄膜からなるチャ
ネル領域104が設けられている。また金属、透明導電
膜等から成るソース電極105がソース領域102に接
しており、同じくドレイン電極106がドレイン領域1
03に接している。これら全体をシリコン酸化膜等の絶
縁膜から成るゲート絶縁膜107が被覆しており、この
上に金属、透明導電膜、不純物を添加して多結晶シリコ
ン膜等から成るゲート電極108がソース領域102及
びドレイン領域103の少なくても片方にかぶさらない
様に設けられている。ゲート絶縁膜107は配線間の絶
縁を保持する層間絶縁膜も兼ねている。
【0010】(発明の他の実施例1)このような薄膜ト
ランジスタは例えば次の様な工程でも実現できる。図5
は本発明による薄膜トランジスタを実現する為の工程を
示す工程断面図の一例である。ガラス、石英、サファイ
ア等の絶縁基板501上に多結晶シリコン、非結晶シリ
コン等のシリコン薄膜からなるパターン502及び50
3を形成する。両者上側に接して、かつ、この両者を結
ぶ様に多結晶シリコン、あるいは非結晶シリコン等のシ
リコン薄膜からなるパターン504を設ける。次にこれ
ら全体をシリコン酸化膜等の絶縁膜から成るゲート絶縁
膜505で被覆し、この上に金属、透明導電膜、不純物
を添加した多結晶シリコン膜等から成るゲート電極50
6を形成する。(図5(a)参照) 続いて、全体にたとえばシリコン酸化膜等の絶縁膜50
7を形成し、ドナー或いはアクセプタとなる不純物をイ
オン注入により添加して自己整合的にソース領域508
及びドレイン領域509を形成する。この時、ゲート側
壁に形成されたシリコン酸化膜507は、垂直方向から
見た場合、実効的に厚い膜であり、打ち込まれるイオン
のストッパーとなる。したがってオフセット構造のトラ
ンジスタが形成される。(図5(b)参照) 後は通常の工程に従って金属、透明導電膜等から成るソ
ース電極510、同じくドレイン電極511をそれぞれ
ソース領域508、ドレイン領域509に接続して本発
明による薄膜トランジスタが完成する。(図5(c)参
照) (発明の他の実施例2)図6は本発明による薄膜トラン
ジスタを実現する工程の他の実施例を示す工程断面図で
ある。ガラス、石英、サファイア等の絶縁基板601上
に多結晶シリコン、非結晶シリコン等のシリコン薄膜か
らなるパターン602及び603を形成する。両者上側
に接して、かつ、この両者を結ぶ様に多結晶シリコン、
あるいは非結晶シリコン等のシリコン薄膜からなるパタ
ーン604を設ける。次にこれら全体をシリコン酸化膜
等の絶縁膜から成るゲート絶縁膜605で被覆し、この
上に金属、透明導電膜、不純物を添加した多結晶シリコ
ン膜等から成るゲート電極606を形成する。(図6
(a)参照) 続いて、全体にたとえばシリコン酸化膜等の絶縁膜60
7を形成した後、異方性エッチングによりこの絶縁膜6
07をエッチングしてゲート電極606の側壁のみに残
す。次に、ドナー或いはアクセプタとなる不純物をイオ
ン注入により添加して自己整合的にソース領域608及
びドレイン領域609を形成するが、この時ゲート側壁
に残ったシリコン酸化膜607がイオン注入される際の
ストッパーとなり、オフセット構造のトランジスタが形
成する。(図6(b)参照) 後は通常の工程に従って金属、透明導電膜等から成るソ
ース電極610、同じくドレイン電極611をそれぞれ
ソース領域608、ドレイン領域609に接続して本発
明による薄膜トランジスタか完成する。(図6(c)参
照) (発明の他の実施例3)図7も本発明による薄膜トラン
ジスタを実現する工程の他の実施例を示す工程断面図で
ある。
【0011】ガラス、石英、サファイア等の絶縁基板7
01上に多結晶シリコン、非結晶シリコン等のシリコン
薄膜からなるパターン702及び703を形成する。両
者上側に接して、かつ、この両者を結ぶ様に多結晶シリ
コン、あるいは非結晶シリコン等のシリコン薄膜からな
るパターン704を設ける。次にこれら全体をシリコン
酸化膜等の絶縁膜から成るゲート絶縁膜705、ゲート
電極となる導電膜706を順次形成する。(図7(a)
参照) 次に導電膜706上に光露光技術を用いてレジストパタ
ーン707を形成し、これをマスクにして選択的に、か
つレジストパターンに対して細くなるように導電膜70
6をエッチングしてゲート電極708を形成する。続い
て、ドナー或いはアクセプタとなる不純物をイオン注入
により添加して自己整合的にソース領域709及びドレ
イン領域710を形成した後、レジストパターン707
を除去する。(図7(b)参照) 後は通常の工程に従って金属、透明導電膜等から成るソ
ース電極711、同じくドレイン電極712をそれぞれ
ソース領域709、ドレイン領域710に接続して本発
明による薄膜トランジスタが完成する。(図7(c)参
照) (発明の他の実施例4)図8も本発明による薄膜トラン
ジスタを実現する工程の他の実施例を示す工程断面図で
ある。
【0012】ガラス、石英、サファイア等の絶縁基板8
01上に多結晶シリコン、非結晶シリコン等のシリコン
薄膜からなるパターン802及び803を形成する。両
者上側に接して、かつこの両者を結ぶ様に多結晶シリコ
ン、あるいは非結晶シリコン等のシリコン薄膜からなる
パターン804を設ける。次にこれら全体をシリコン酸
化膜等の絶縁膜から成るゲート絶縁膜805、ゲート電
極となる導電膜806を順次形成する。(図8(a)参
照) 次に導電膜806上に光露光技術を用いてレジストパタ
ーン807を形成し、これをマスクにして選択的に、導
電膜806をエッチングしてゲート電極808を形成す
る。続いて、ドナー或いはアクセプタとなる不純物をイ
オン注入により添加して自己整合的にソース領域809
及びドレイン領域810を形成した後、レジストパター
ン807に対して細くなるようにゲート電極808をエ
ッチングする。その後レジストパターン807を除去す
る。(第8図(b)参照) 後は通常の工程に従って金属、透明導電膜等から成るソ
ース電極811、同じくドレイン電極812をそれぞれ
ソース領域809、ドレイン領域810に接続して本発
明による薄膜トランジスタが完成する。(図8(c)参
照) (発明の他の実施例5)図9も本発明による薄膜トラン
ジスタを実現する工程の他の実施例を示す工程断面図で
ある。
【0013】ガラス、石英、サファイア等の絶縁基板9
01上に多結晶シリコン、非結晶シリコン等のシリコン
薄膜からなるパターン902及び903を形成する。両
者上側に接して、かつ、この両者を結ぶ様に多結晶シリ
コン、あるいは非結晶シリコン等のシリコン薄膜からな
るパターン904を設ける。次にこれら全体をシリコン
酸化膜等の絶縁膜から成るゲート絶縁膜905、ゲート
電極となる導電膜906、例えばシリコン酸化膜等の膜
907を順次形成する。(図9(a)参照) 次にシリコン酸化膜907上に光露光技術を用いてレジ
ストパターン908を形成し、これをマスクにして選択
的にシリコン酸化膜907をエッチングする。(図9
(b)参照) その後レジストパターン908を除去する。続いて、シ
リコン酸化膜907をマスクにして選択的に、かつ、シ
リコン酸化膜パターンに対して細くなるように導電膜9
06をエッチングしてゲート電極909を形成する。続
いて、ドナー或いはアクセプタとなる不純物をイオン注
入により添加して自己整合的にソース領域910及びド
レイン領域911を形成する。(図9(c)参照) 後は通常の工程に従って金属、透明導電膜等から成るソ
ース電極912、同じくドレイン電極913をそれぞれ
ソース領域910、ドレイン領域911に接続して本発
明による薄膜トランジスタが完成する。(図9(d)参
照) (発明の他の実施例6)図10も本発明による薄膜トラ
ンジスタを実現する工程の他の実施例を示す工程断面図
である。
【0014】ガラス、石英、サファイア等の絶縁基板1
001上に多結晶シリコン、非結晶シリコン等のシリコ
ン薄膜からなるパターン1002及び1003を形成す
る。両者上側に接して、かつ、この両者を結ぶ様に多結
晶シリコン、あるいは非結晶シリコン等のシリコン薄膜
からなるパターン1004を設ける。次にこれら全体を
シリコン酸化膜等の絶縁膜から成るゲート絶縁膜100
5、ゲート電極となる導電膜1006、例えばシリコン
酸化膜等の膜1007を順次形成する。(図10(a)
参照) 次にシリコン酸化膜1007上に光露光技術を用いてレ
ジストパターン1008を形成し、これをマスクにして
選択的にシリコン酸化膜1007をエッチングする。
(図10(b)参照) その後レジストパターン1008を除去する。続いて、
シリコン酸化膜1007をマスクにして選択的に導電膜
1006をエッチングしてゲート電極1009を形成す
る。続いて、ドナー或いはアクセプタとなる不純物をイ
オン注入により添加して自己整合的にソース領域101
0及びドレイン領域1011を形成する。次にゲート電
極1009をシリコン酸化膜1007に対して細くなる
ようにゲート電極1009をエッチングする。(図10
(c)参照) 後は通常の工程に従って金属、透明導電膜等から成るソ
ース電極1012、同じくドレイン電極1013をそれ
ぞれソース領域1010、ドレイン領域1011に接続
して本発明による薄膜トランジスタが完成する。(図1
0(d)参照) (発明の他の実施例7)図11も本発明による薄膜トラ
ンジスタを実現する工程の他の実施例を示す工程断面図
である。
【0015】ガラス、石英、サファイア等の絶縁基板1
101上に多結晶シリコン、非結晶シリコン等のシリコ
ン薄膜からなるパターン1102及び1103を形成す
る。両者上側に接して、かつ、この両者を結ぶ様に多結
晶シリコン、あるいは非結晶シリコン等のシリコン薄膜
からなるパターン1104を設ける。次にこれら全体を
シリコン酸化膜等の絶縁膜から成るゲート絶縁膜110
5、ゲート電極となる導電膜1106を順次形成する。
(図11(a)参照) 次に導電膜1106上に光露光技術を用いてレジストパ
ターン1107を形成し、これをマスクにして選択的に
導電膜1106をエッチングしてゲート電極1108を
形成する。(第11図(b)参照) その後レジストパターン1107を除去する。続いて、
ドナー或いはアクセプタとなる不純物をイオン注入によ
り添加して自己整合的にソース領域1109及びドレイ
ン領域1110を形成する。次にゲート電極1108を
エッチングして細くする。(図11(c)参照) 後は通常の工程に従って金属、透明導電膜等から成るソ
ース電極1111、同じくドレイン電極1112をそれ
ぞれソース領域1110、ドレイン領域1111に接続
して本発明による薄膜トランジスタが完成する。(図1
1(d)参照) (発明の他の実施例8)図12も本発明による薄膜トラ
ンジスタを実現する工程の他の実施例を示す工程断面図
である。
【0016】ガラス、石英、サファイア等の絶縁基板1
201上に多結晶シリコン、非結晶シリコン等のシリコ
ン薄膜からなるパターン1202及び1203を形成す
る。両者上側に接して、かつ、この両者を結ぶ様に多結
晶シリコン、あるいは非結晶シリコン等のシリコン薄膜
からなるパターン1204を設ける。次にこれら全体を
シリコン酸化膜等の絶縁膜から成るゲート絶縁膜120
5、ゲート電極となる導電膜1206、例えばシリコン
酸化膜等の絶縁膜1207を順次形成する。(図12
(a)参照) 次にシリコン酸化膜1207上に光露光技術を用いてレ
ジストパターン1208を形成し、これをマスクにして
選択的にシリコン酸化膜1207をエッチングする。
(図12(b)参照) 続いて、シリコン酸化膜1207をマスクにして選択的
に導電膜1206をエッチングしてゲート電極1209
を形成し、その後レジストパターン1208を除去す
る。続いて、全体にたとえばシリコン酸化膜等の絶縁膜
1210を形成した後、異方性エッチングによりこのシ
リコン酸化膜1210をエッチングしてゲート電極12
09の側壁に残す。この時ゲート電極1209はシリコ
ン酸化膜1207、及び1210で覆われている。続い
て、ドナー或いはアクセプタとなる不純物をイオン注入
により添加して自己整合的にソース領域1211及びド
レイン領域1212を形成する。(図12(c)参照) 後は通常の工程に従って金属、透明導電膜等から成るソ
ース電極1213、同じくドレイン電極1214をそれ
ぞれソース領域1211、ドレイン領域1212に接続
して本発明による薄膜トランジスタが完成する。(図1
2(d)参照) (発明の他の実施例9)図13も本発明による薄膜トラ
ンジスタを実現する工程の他の実施例を示す工程断面図
である。
【0017】ガラス、石英、サファイア等の絶縁基板1
301上に多結晶シリコン、非結晶シリコン等のシリコ
ン薄膜からなるパターン1302を設ける。次にこれら
全体をシリコン酸化膜等の絶縁膜から成るゲート絶縁膜
1303で被覆し、この上に金属、透明導電膜、不純物
を添加した多結晶シリコン膜等から成るゲート電極13
04を形成する。(図13(a)参照) 続いて、全体にたとえばシリコン酸化膜等の絶縁膜13
05を形成した後、このシリコン酸化膜1305及びゲ
ート絶縁膜1303を選択的にエッチングして、少なく
ても多結晶シリコン、非結晶シリコン等のシリコン薄膜
からなるパターン1302の一部を露出させる。次に、
多結晶シリコン、非結晶シリコン等のシリコン薄膜から
なるパターン1302と接続させて、たとえば不純物を
添加した多結晶シリコン膜からなるソース1306、及
びドレイン1307をそれぞれ形成する。(図13
(b)参照) 後は通常の工程に従って金属、透明導電膜等から成るソ
ース電極1308、同じくドレイン電極1309をそれ
ぞれソース領域1306、ドレイン領域1307に接続
して本発明による薄膜トランジスタが完成する。(図1
3(c)参照) (発明の他の実施例10)図14も本発明による薄膜ト
ランジスタを実現する工程の他の実施例を示す工程断面
図である。
【0018】ガラス、石英、サファイア等の絶縁基板1
401上に多結晶シリコン、非結晶シリコン等のシリコ
ン薄膜からなるパターン1402及び1403を形成す
る。両者上側に接して、かつこの両者を結ぶ様に多結晶
シリコン、あるいは非結晶シリコン等のシリコン薄膜か
らなるパターン1404を設ける。次にこれら全体をシ
リコン酸化膜等の絶縁膜から成るゲート絶縁膜1405
で被覆し、この上に金属、透明導電膜、不純物を添加し
た多結晶シリコン膜等から成るゲート電極1406を形
成する。(図14(a)参照) 続いて、全体にたとえばシリコン酸化膜等の絶縁膜14
07を形成し、次にこの上に光露光技術を用いてレジス
トパターン1408を形成し、これをマスクにして少な
くとも多結晶シリコン、非結晶シリコン等のシリコン薄
膜からなるパターン1402及び1403の一部にドナ
ー或いはアクセプタとなる不純物をイオン注入により添
加してソース領域1409及びドレイン領域1410を
形成する。(図14(b)参照) その後レジストパターン1408を除去し、後は通常の
工程に従って金属、透明導電膜等から成るソース電極1
411、同じくドレイン電極1412をそれぞれソース
領域1409、ドレイン領域1410に接続して本発明
による薄膜トランジスタが完成する。(図14(c)参
照) 以上本発明を実現する為の実施例を説明したがここで述
べられた材料以外でも実現可能であり、特許請求の範囲
を逸脱しない。また、実施例は主にソース、ドレイン領
域とチャネル部のシリコン膜厚の異なる構造で説明した
が、例えば図15に示す如くソース1501、ドレイン
1502領域とチャネル部1503のシリコン膜厚が同
じ構造の薄膜トランジスタ等に於いても、本発明の主旨
を逸脱しない。
【0019】
【発明の効果】以上のべたように本発明によれば基板に
チャネル領域となる第1シリコン薄膜を形成する工程
と、前記第1シリコン薄膜上にゲート絶縁膜となる第1
絶縁膜を形成する工程と、前記第1絶縁膜上にゲート電
極を形成する工程と、前記第1シリコン薄膜、前記第1
絶縁膜及び前記ゲート電極上に第2絶縁膜を形成する工
程と、前記第1シリコン薄膜上の前記第1及び第2絶縁
膜を前記ゲート電極の周辺に残すように除去する工程
と、前記除去された前記第1シリコン薄膜に接するよう
にソース・ドレイン領域となる第2シリコン薄膜を形成
する工程と、前記第2シリコン薄膜上に第3絶縁膜を形
成する工程と、前記第3絶縁膜に形成したコンタクトホ
ールを介して前記第2シリコン薄膜に接するように電極
を形成する工程とを有することによりパターンずれに対
する許容度が大きくなり、高精細な表示が可能なオフセ
ット構造を提供できる。
【0020】この様に、本発明はイメージセンサー、液
晶デイプレイ等薄膜トランジスタを用いたすべての分野
に応用できるもので、その性能向上とコストダウンに多
大な貢献をするものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に於ける薄膜トランジスタの断面構造の
一例を示す図。
【図2】従来の薄膜トランジスタの断面構造の一例をし
めす図。
【図3】従来の薄膜トランジスタの特性を示すグラフ。
【図4】本発明に於ける薄膜トランジスタの特性を示す
グラフ。
【図5】(a)〜(c)は本発明に於ける薄膜トランジ
スタを実現する実施例を示す工程断面図。
【図6】(a)〜(c)は本発明に於ける薄膜トランジ
スタを実現する実施例を示す工程断面図。
【図7】(a)〜(c)は本発明に於ける薄膜トランジ
スタを実現する実施例を示す工程断面図。
【図8】(a)〜(c)は本発明に於ける薄膜トランジ
スタを実現する実施例を示す工程断面図。
【図9】(a)〜(d)は本発明に於ける薄膜トランジ
スタを実現する実施例を示す工程断面図。
【図10】(a)〜(d)は本発明に於ける薄膜トラン
ジスタを実現する実施例を示す工程断面図。
【図11】(a)〜(d)は本発明に於ける薄膜トラン
ジスタを実現する実施例を示す工程断面図。
【図12】(a)〜(d)は本発明に於ける薄膜トラン
ジスタを実現する実施例を示す工程断面図。
【図13】(a)〜(c)は本発明に於ける薄膜トラン
ジスタを実現する実施例を示す工程断面図。
【図14】(a)〜(c)は本発明に於ける薄膜トラン
ジスタを実現する実施例を示す工程断面図。
【図15】薄膜トランジスタの断面構造の一例を示す
図。
【符号の説明】
101、201、501、601、701、801、9
01、1001、1101、1201、1301、14
01、1508・・・・・基板 502、503、511、602、603、604、7
02、703、704、802、803、804、90
2、903、904、1002、1003、1004、
1102、1103、1104、1202、1203、
1204、1302、1402、1403、1404・
・シリコンパターン 1077、207、505、605、705、805、
905、1005、1105、1205、1303、1
405、1505・・・・・ゲート絶縁膜 707、807、908、1008、1107、120
8、1408・・・・・レジストパターン 706、806、906、1006、1106、120
6・・・・・導電膜 507、607、907、1007、1207、121
0、1305、1407・・・・・シリコン酸化膜 108、208、506、606、708、808、9
09、1009、1108、1209、1304、14
06、1504・・・・・ゲート電極 102、202、508、608、709、809、9
10、1010、1109、1211、1306、14
09、1501・・・・・ソース領域 103、203、509、609、710、810、9
11、1011、1110、1212、1307、14
10、1502・・・・・ドレイン領域 104、204、1503・・・・・チャネル領域 105、205、510、610、711、811、9
12、1012、1111、1213、1308、14
11、1506・・・・・ソース電極 106、206、511、611、712、812、9
13、1013、1112、1214、1309、14
12、1507・・・・・ドレイン電極

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板にチャネル領域となる第1シリコン
    薄膜を形成する工程と、前記第1シリコン薄膜上にゲー
    ト絶縁膜となる第1絶縁膜を形成する工程と、前記第1
    絶縁膜上にゲート電極を形成する工程と、前記第1シリ
    コン薄膜、前記第1絶縁膜及び前記ゲート電極上に第2
    絶縁膜を形成する工程と、前記第1シリコン薄膜上の前
    記第1及び第2絶縁膜を前記ゲート電極の周辺に残すよ
    うに除去する工程と、前記除去された前記第1シリコン
    薄膜に接するようにソース・ドレイン領域となる第2シ
    リコン薄膜を形成する工程と、前記第2シリコン薄膜上
    に第3絶縁膜を形成する工程と、前記第3絶縁膜に形成
    したコンタクトホールを介して前記第2シリコン薄膜に
    接するように電極を形成する工程とを有することを特徴
    とする薄膜トランジスタの製造方法。
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