JP2901662B2 - ニトリルゴム成形体の製造方法 - Google Patents

ニトリルゴム成形体の製造方法

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JP2901662B2 JP25601389A JP25601389A JP2901662B2 JP 2901662 B2 JP2901662 B2 JP 2901662B2 JP 25601389 A JP25601389 A JP 25601389A JP 25601389 A JP25601389 A JP 25601389A JP 2901662 B2 JP2901662 B2 JP 2901662B2
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Description

【発明の詳細な説明】 発明の技術分野 本発明は、ニトリルゴム成形体の製造方法に関し、さ
らに詳しくは、引張強度などの機械的強度に優れるとと
もに、伸び特性、圧縮歪特性などに優れた高機能ニトリ
ルゴム成形体の製造方法に関する。
発明の技術的背景 水添ニトリルゴムは、通常のニトリルゴム(アクリル
ニトリル−ブタジエンゴム)と比較して、機械的強度、
耐摩耗性、耐熱性、耐油性などに優れており、パッキ
ン、ガスケットなどのシール材料あるいはダイヤフラ
ム、ベルトなどとして広く用いられている。
ところで最近に至って、パッキン、ガスケットなどの
シール材料あるいはダイヤフラム、ベルトなどをさらに
厳しい条件下で使用する必要が生じ、これに伴ってさら
に引張強度などの機械的強度に優れるとともに、伸び特
性、圧縮歪特性などに優れた水添ニトリルゴムの出現が
望まれている。
発明の目的 本発明は、上記のような従来技術に鑑みてなされたも
のであって、引張強度などの機械的強度に優れるととも
に、伸び特性、圧縮歪特性などに優れたニトリルゴム成
形体を提供することを目的としている。
発明の概要 本発明に係る第1のニトリルゴム成形体の製造方法
は、水添ニトリルゴム100重量部に対して、(メタ)ア
クリル酸金属塩5〜35重量部が配合されてなるニトリル
ゴム組成物を、真空中または不活性ガス中で混練し、次
いで加熱して加硫成形することを特徴としている。
また本発明に係る第2のニトリルゴム成形体の製造方
法は、水添ニトリルゴム100重量部に対して、(メタ)
アクリル酸金属塩5〜35重量部が配合されてなるニトリ
ルゴム組成物を、真空中または不活性ガス中で加熱しな
がら混練し、次いで加熱して加硫成形することを特徴と
している。
本発明によれば、水添ニトリルゴム100重量部に対し
て、特定量の(メタ)アクリル酸金属塩が配合されてな
るニトリルゴム組成物を、真空中または不活性ガス中
で、必要に応じて加熱しながら混練し、次いで加熱して
加硫成形しているため、引張強度などの機械的強度に優
れるとともに、伸び特性、圧縮歪特性などにも優れたニ
トリルゴム成形体が得られる。
発明の具体的説明 以下本発明に係るニトリルゴム成形体の製造方法につ
いて具体的に説明する。
本発明では、ニトリルゴム成形体を製造するに際し
て、ニトリルゴム組成物が用いられる。このニトリルゴ
ム組成物は、水添ニトリルゴム100重量部に対して、
(メタ)アクリル酸金属塩5〜35重量部が配合されてな
っている。
本発明で用いられる水添ニトリルゴムは、アクリロニ
トリルとブタジエンとの共重合体中に存在する二重結合
を水素化したニトリルゴムであるが、少量の二重結合が
残存していてもよい。このような水添ニトリルゴムの製
造方法は公知である。
本発明では(メタ)アクリル酸金属塩としては、具体
的には、メタクリル酸亜鉛、アクリル酸亜鉛、ポリアク
リル酸亜鉛、メタアクリル酸カルシウム、アクリル酸カ
ルシウム、ポリアクリル酸カルシウム、メタアクリル酸
バリウム、アクリル酸バリウム、ポリアクリル酸バリウ
ム、その他アルミニウム、マグネシウム、リチウム、ナ
トリウム、チタン、鉄、ニッケル、銅、カリウム、ジル
コニウムなどの(メタ)アクリル酸金属塩などが用いら
れる。このうち、メタアクリル酸金属塩が好ましい。
このような(メタ)アクリル酸金属塩は、水添ニトリ
ルゴム100重量部に対して5〜35重量部、好ましくは10
〜35重量部、さらに好ましくは15〜25重量部、より好ま
しくは20〜25重量部の量で配合されている。(メタ)ア
クリル酸金属塩の配合量が、ゴム100重量部に対して10
重量部未満であると、得られるニトリル成形体の機械的
強度が十分には改善させず、一方35重量部を超えると、
得られるニトリル成形体の圧縮歪特性が低下する傾向が
生ずる。
上記のように本発明で用いられるニトリルゴム組成物
は、水添ニトリルゴムと(メタ)アクリル酸金属塩とに
加えて、通常、添加剤を含んでいる。
添加剤としては、加硫剤、加硫促進剤および充填剤な
どが用いられる。
加硫剤としては、パーオキシド系加硫剤が好ましく用
いられ、具体的には、 1,3−ビス(第三ブチルペルオキシイソプロピル)ベ
ンゼン、 第三ブチルヒドロペルオキシド、 2,5−ジメチルヘキサン−2,5−ジヒドロペルオキシ
ド、 ジクミルペルオキシド、 第三ブチルクミルペルオキシド、 1,1−ビス(第三ブチルペルオキシ)シクロドデカ
ン、 2,2−ビス(第三ブチルペルオキシ)オクタン、 1,1−ビス(第三ブチルペルオキシ)−3,3,5−トリメ
チルシクロヘキサン、 n−ブチル−4,4−ビス(第三ブチルペルオキシ)バ
レレート、 第三ブチルペルオキシベンゾエート、 第三ブチルペルオキシイソプロピルカルボネートなど
が用いられる。
このような加硫剤は、水添ニトリルゴム100重量部に
対して通常0.3〜20重量部の量で用いられる。
加硫促進剤としては、具体的には、2,2−アゾビスイ
ソブチロニトリル、p−メンタンヒドロペルオキシド、
クメンヒドロペルオキシド、ジイソプロピルベンゼンヒ
ドロペルオキシドなどが用いられる。
このような加硫促進剤は、水添ニトリルゴム100重量
部に対して通常10〜35重量部の量で用いられる。
充填剤としては、カーボンブラック、シリカ、クレ
ー、アルミナ、ケイ酸塩などが用いられる。
このような充填剤は、水添ニトリルゴム100重量部に
対して通常0〜120重量部の量で用いられる。
このような添加剤は、後述するような水添ニトリルゴ
ムと(メタ)アクリル酸金属塩との混練操作前にニトリ
ルゴム組成物中に配合してもよく、また水添ニトリルゴ
ムと(メタ)アクリル酸金属塩との混練操作後にニトリ
ルゴム組成物中に配合してもよい。なお添加剤を水添ニ
トリルゴムと(メタ)アクリル酸金属塩との混練操作後
に配合する場合には、添加剤を水添ニトリルゴムと(メ
タ)アクリル酸金属塩との混練物に配合した後、さらに
混練することが好ましい。
本発明では、ニトリルゴム成形体を製造するに際し
て、上記のような各成分を含むニトリルゴム組成物を、
まず真空中または不活性ガスたとえば窒素ガス、ヘリウ
ムガス、アルゴンガス中で混練する。この混練は、たと
えばニーダ、バンバリーミキサー、ロールミキサーなど
を用いて行なうことができる。また混練は、通常5〜60
分間、好ましくは20〜40分間行なうことが望ましい。
また本発明では、上記のようなニトリルゴム組成物
を、真空中または不活性ガス中で混練するに際して、常
温〜200℃好ましくは100〜160℃に加熱しておくことも
できる。さらにまた、上記のようなニトリル組成物をま
ず真空中または不活性ガス中で加熱せずに混練し、次い
で80〜160℃に加熱して混練することもでき、この際加
熱下での混練は、大気中で行なってもよい。
次に、上記のようにしてニトリル組成物を混練した
後、加熱して加硫成形すると、所望形状のニトリルゴム
成形体が得られる。
ニトリルゴム組成物の加硫成形は、具体的には、混練
されたニトリルゴム組成物を、金型に充填し、140〜230
℃好ましくは160〜180℃の温度に、3〜60分間好ましく
は10〜30分間加熱することにより行なうことができる。
発明の効果 本発明によれば、水添ニトリルゴム100重量部に対し
て、特定量の(メタ)アクリル酸金属塩が配合されてな
るニトリルゴム組成物を、真空中または不活性ガス中
で、必要に応じて加熱しながら混練し、次いで加熱して
加硫成形しているため、引張強度などの機械的強度に優
れるとともに、伸び特性、圧縮歪特性などにも優れたニ
トリルゴム成形体が得られる。
以下本発明を実施例によって説明するが、本発明はこ
れら実施例に限定されるものではない。
実施例1 水添ニトリルゴム(日本ゼオン、Zポール、2020、水
添化量95%)100重量部に対して、メタクリル酸亜鉛10
重量部および加硫促進剤(2,2−アゾビスブチロニトリ
ル)0.3重量部を配合してなるニトリルゴム組成物を、
窒素雰囲気下でニーダにより30分間混練し、次いで熱ロ
ールで温度100℃で20分間混練した。得られた混練物
に、加硫剤(1,3−ビス(第三ブチルペルオキシイソプ
ロピル)ベンゼン)5重量部および充填剤(カーボンブ
ラック)50重量部を配合してゴム生地を調製し、このゴ
ム生地をプレスにて170℃で20分間加熱して、加硫成形
してニトリルゴム成形体を得た。
得られたニトリルゴム成形体の各種物性をJIS K 6301
に準拠して測定した。
結果を表1に示す。
実施例2 実施例1において、メタクリル酸亜鉛の配合量を20重
量部とした以外は、実施例1と同様にしてニトリルゴム
成形体を得て、各種物性を測定した。
結果を表1に示す。
実施例3 実施例1において、メタクリル酸亜鉛の配合量を25重
量部とした以外は、実施例1と同様にしてニトリルゴム
成形体を得て、各種物性を測定した。
結果を表1に示す。
実施例4 実施例1において、メタクリル酸亜鉛の配合量を25重
量部とし、熱ロールで加熱混練を行なわなかった以外
は、実施例1と同様にしてニトリルゴム成形体を得て、
各種物性を測定した。
結果を表1に示す。
比較例1 実施例1において、メタクリル酸亜鉛の配合量を45重
量部とし、混練を大気中に行ない、熱ロールによる加熱
混練を行なわなかった以外は、実施例1と同様にしてニ
トリルゴム成形体を得て、各種物質を測定した。
結果を表1に示す。
比較例2 実施例1において、メタクリル酸亜鉛を配合しなかっ
た以外は、実施例1と同様にしてニトリルゴム成形体を
得て、各種物性を測定した。
結果を表1に示す。
この表1から、本発明によって製造されたニトリルゴ
ム成形体は、引張強度などの機械的強度、伸び特性、圧
縮歪特性などにバランスよく優れている。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】水添ニトリルゴム100重量部に対して、
    (メタ)アクリル酸金属塩5〜35重量部が配合されてな
    るニトリルゴム組成物を、真空中または不活性ガス中で
    混練し、次いで加熱して加硫成形することを特徴とする
    ニトリルゴム成形体の製造方法。
  2. 【請求項2】水添ニトリルゴム100重量部に対して、
    (メタ)アクリル酸金属塩5〜35重量部が配合されてな
    るニトリルゴム組成物を、真空中または不活性ガス中で
    加熱しながら混練し、次いで加熱して加硫成形すること
    を特徴とするニトリルゴム成形体の製造方法。
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