JP2901516B2 - 燃料蒸気処理装置及びその診断方法 - Google Patents

燃料蒸気処理装置及びその診断方法

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JP2901516B2
JP2901516B2 JP7108830A JP10883095A JP2901516B2 JP 2901516 B2 JP2901516 B2 JP 2901516B2 JP 7108830 A JP7108830 A JP 7108830A JP 10883095 A JP10883095 A JP 10883095A JP 2901516 B2 JP2901516 B2 JP 2901516B2
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    • G01N27/02Investigating or analysing materials by the use of electric, electrochemical, or magnetic means by investigating impedance
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は燃料蒸気処理装置に関す
る。詳細には、本発明は燃料蒸気処理装置を診断するた
めに使用する装置及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術及びその問題点】従来から、自動車は燃料
装置内の燃料により発生する燃料蒸気の流出を制御する
装置を有する。「EVAP」装置として知られるこのよ
うな蒸気流出制御装置は車両の燃料装置に対して併設さ
れる。収集されるべき日中及び運転中の損失蒸気は主と
して、周囲温度、車両の周期的な作動及びドライブ中の
駐車に起因する。
【0003】EVAP装置は燃料装置により発生した蒸
気を収集、貯蔵するために吸収剤を備えた蒸気収集装置
を有する。また、EVAP装置は吸収剤から車両のエン
ジンへ燃料蒸気を移送させて通常の燃焼工程で燃焼させ
る抽気装置(パージ装置)を有する。抽気装置は制御さ
れた割合での抽気を行うためにEVAP装置と車両のエ
ンジンとの間の通路を選択的に開く常閉パージ弁を有す
る。
【0004】従来、EVAP装置の診断は、顕著なエン
ジン性能低下や顕著な燃料又は蒸気の漏洩が生じたとき
に、装置の手動検査により行っていた。漏洩に関する周
期的な真空テスト及びパージ弁の機能検査は診断装置の
作動に付加的な効果を与える。
【0005】装置内の漏洩を自動的に検出でき蒸気収集
及び抽気装置が正しく作動しているか否かを決定でき
る、EVAP装置を自動的に診断するためのオンボード
手段の開発に関する研究がなされてきた。オンボード自
動診断装置の開発により、大気からEVAP装置を遮断
し、次いで正又は負の内圧を生じさせる機構に関連する
装置が提案された。次いで、装置内の内圧の変化を測定
することにより、診断機構は蒸気制御装置が正しく作動
しているか否かを識別する。
【0006】一般に、敏感な診断装置は小さな圧力差に
対しても反応する精確な圧力検出装置と一緒に使用す
る。許容できない誤報告を回避するために、圧力を基礎
とする診断装置は、予期せぬ圧力勾配が装置の故障に起
因するもので周囲の条件やその他の正常な付帯的な効果
の変化でないことを識別できるようなものでなければな
らない。このため、診断機構が複雑になり、コストが高
くついてしまう。従って、自動EVAP装置はそれを実
行するのが困難であることが判明した。
【0007】オンボード再燃料蒸気回収(ORVR)装
置に使用する吸収缶式の収集及び貯蔵装置は既知であ
る。このようなORVR装置はポンプから車両へ燃料を
移送することにより発生する燃料蒸気を捕獲する車両関
連装置である。貯蔵缶と抽気装置とを有するEVAP装
置に類似した方法で構成されたORVR装置が提案され
ている。それ故、ORVR装置を診断できる自動装置も
必要である。
【0008】
【発明の目的】本発明の目的は、燃料蒸気貯蔵缶内の燃
料蒸気の濃度に関連する可変導電度検出手段を有する燃
料蒸気処理装置及びその診断方法を提供することであ
る。
【0009】
【発明の構成並びに作用効果】本発明に係る燃料蒸気処
理装置は、燃料蒸気貯蔵缶と;燃料蒸気貯蔵缶内に位置
し、同缶内の燃料蒸気の濃度に比例する導電度を呈する
カーボンを含んだポリマー発泡材からなる可変導電度手
段(154)と;該可変導電度手段に接触している電極
(151、152)を有するセンサと;燃料蒸気貯蔵缶
を大気に連通した導管(136)であって、当該燃料蒸
気処理装置の試験中に選択的に閉じることが可能とされ
た常開通気弁(143)を有する導管(136)を有
し、通気弁を閉じているときの燃料蒸気貯蔵缶内の燃料
蒸気の濃度をセンサによって感知することによって、当
該燃料蒸気処理装置の漏れ口の有無を検知することがで
きるようにしてある。
【0010】より具体的には、上記燃料蒸気貯蔵缶は燃
料蒸気貯蔵缶がエンジンと、燃料タンクにそれぞれ連通
されており、上記センサに接続され当該燃料蒸気処理装
置の診断を行うための診断手段を有し、該診断手段は、
エンジンを始動する毎に行われるステージIにおいて、
上記センサが示す蒸気濃度に基づき燃料タンクから燃料
貯蔵缶への燃料収集及び同燃料貯蔵缶からエンジンへの
燃料抽気が行われているか否かを診断するとともに、そ
の後において選択的に行われるステージIIにおいて、上
記通気弁を閉じて、上記センサの示す蒸気濃度に基づい
て当該燃料蒸気処理装置に漏れ口があるか否かを診断す
る。
【0011】また、本発明に係る診断本発明は、燃料タ
ンク及びエンジンにそれぞれ連通された燃料蒸気貯蔵缶
と;該貯蔵缶内に位置し、同缶内の燃料蒸気の濃度に比
例する導電度を呈する、カーボンを含んだポリマー発泡
材からなる可変導電度手段と;該可変導電度手段に接触
している電極を有するセンサと;上記燃料蒸気貯蔵缶と
燃料タンクとの間を連通する導管と;上記燃料蒸気貯蔵
缶とエンジンとを連通する導管と;燃料蒸気貯蔵缶を大
気に連通する導管であって、常開通気弁を有する導管;
を備える燃料蒸気処理装置の診断方法であって;エンジ
ンを始動させる工程と、通気弁を閉じる工程と、燃料タ
ンクから導管を通して、燃料蒸気を上記蒸気貯蔵缶へ収
集するに十分な時間だけ待つ工程と、通気弁を開く工程
と、センサから可変導電度手段の導電度を検知し、燃料
タンクから蒸気貯蔵缶への燃料蒸気の収集、及び、蒸気
貯蔵缶からエンジンへの燃料蒸気の抽気が正しく行われ
ているか否かを決定する工程と、エンジンが所定温度以
上に暖められるのを待つ工程と、燃料タンク内の燃料蒸
気が所定量以上になるのを待つ工程と、エンジンが所定
温度以上になったか否か、燃料タンク内の燃料蒸気が所
定量以上になったか否かを決定する工程と、エンジン温
度が上記所定温度以上であり、燃料蒸気が上記所定量以
上である決定されたときに、通気弁を閉じる工程と、当
該燃料蒸気処理装置に漏れ口があるか否かを診断するた
めに、センサの検知した上記可変導電度手段の導電度に
基づき、当該燃料蒸気処理装置が確実に閉じられている
か否かを判断する工程と、通気弁を開く工程とを有す
る。
【0012】すなわち、本発明においては、可変導電度
手段の導電度を検出するセンサを設けることにより診断
の補助をさせる。燃料蒸気処理装置を診断するために可
変導電度検出手段からの導電度データを利用できる診断
ルーチンを車両の普通の電子コントローラの一部として
設けている。可変導電度手段及びセンサは、缶へ流入す
る燃料蒸気の流れ及び缶からの抽気蒸気の流れにより発
生する燃料蒸気の濃度の変化を検出するために使用さ
れ、この検出データは装置の診断に使用する。導電度は
燃料蒸気の濃度の変化に従って変化し、それ故、装置を
診断するためのデータを提供することができる。
【0013】可変導電度手段は、燃料蒸気処理装置の診
断を自動的に補助し、同装置を大気から遮断せずに機能
を発揮することができ、既存の設備をほとんど変更する
ことなく使用できる装置である。
【0014】
【実施例】図1は本発明の原理を使用した車両の燃料装
置のEVAP装置(蒸気流出制御装置)を示す。この装
置は蒸気貯蔵缶10を有する。缶10は外壁12及び内
壁11により画成された室14、15を有する。内壁1
1は室14と室15とを完全に隔離せず、これらの室間
に通路17を形成する。単一室を備えた缶の如き別の缶
を缶10として使用することもできる。
【0015】壁12は実質上閉じた容器を提供し、その
すべての外壁を形成する。好ましい構成においては、壁
12は実質上立方体状の缶10を提供するが、この形状
に限定されるものではない。缶10には壁12を貫通す
る開口が設けてある。室14を周囲大気に連通する開口
21は通気口として作用する。室15と導管34との間
の開口22は缶10からの選択的な流れを許容する導管
34に対する入口開口として作用する。室15と導管3
5との間の開口23はこれらの間での流れを許容する導
管35に対する室15の入口開口として作用する。
【0016】導管35は缶10と燃料60を保持する燃
料タンク50の頂部との間の閉じた流れ経路を提供す
る。導管34は缶10とエンジン40との間の閉じた流
れ経路を提供する。導管34は、この導管34を通る流
体の流量を選択的に制御するパージ弁70を有する。通
気開口21は缶10に対する空気の流入、流出を許容
し、開口23、22を通しての缶10に対する流体の流
入、流出を容易にする。
【0017】室14は活性カーボン粒子80を収納して
いる。活性カーボンはEVAP装置に使用される普通の
吸収剤である。この構成においては、機構の必要な吸収
特性を得るために活性カーボン80を使用することが好
ましい。室14はスクリーン18を備え、室14から開
口21へのカーボン粒子の流出を阻止し、通気開口21
から室14内へ流入する空気を分配させる補助をなす。
スクリーン18として使用される普通の材料はポリマー
発泡材だが、別の材料を使用することもできる。室15
と開口22、23との間にはフィルタ16が位置する。
【0018】室15も吸収媒体として作用する活性カー
ボン粒子80を収納している。活性カーボンの代わりに
別の吸収材料を使用することもできる。可変導電度手段
は吸収剤たる活性カーボン80を有する。
【0019】センサ47は室15内に位置する。図示の
センサは一対の電極51、52で構成され、これらの電
極間を電流が流れる。この機能を果たすために他の検出
装置を使用することもできる。センサ47は可変導電度
手段内の燃料蒸気の濃度変化に関連して活性カーボンの
導電度を検出するために使用される。
【0020】電極51、52間に位置した吸収材料80
を有する可変導電度手段は可変抵抗器として作用する。
可変導電度手段に活性カーボンを使用すると、燃料蒸気
の濃度が増大したときにこれに対応して吸収媒体の導電
度が増大し、燃料蒸気の濃度が減少したときにこれに対
応して導電度が減少するという効果が得られる。他の可
変導電度手段は逆の態様で応答する。
【0021】図3は、2つの電極間の吸収剤として普通
の活性カーボンを用いた可変導電度手段を使用して行っ
た実験分析結果を示すグラフである。縦軸は2つの電極
間の電圧差に対応する(センサ47に類似の)センサか
らの信号(センサ出力)を示し、横軸は時間を示す。
【0022】図3は缶の蒸気負荷特性及びこれに続く缶
の蒸気抽気特性を示す。本実施例においては、活性カー
ボン80の導電度が増大すると、センサ47の出力電圧
が減少する。この現象は図3「蒸気充填」の領域におけ
る曲線にて示される。
【0023】この曲線にて示される蒸気充填特性の間
は、増大する濃度の燃料蒸気は活性カーボン80内に蓄
積される。濃度が増大すると、導電度が増大し、電極5
1、52間の電圧降下が小さくなる。このため、蒸気化
した燃料の収集において、EVAP装置の蒸気収集装置
の機能特徴を特定するために使用できる機構を提供でき
る。
【0024】蒸気の濃度が減少すると、電極間の吸収剤
の両側での電圧降下が増大する。これは導電度の減少を
意味する。この現象は図3の「抽気」の領域における曲
線にて示される。この抽気サイクル特性の間は、蒸気は
吸収剤から除去され、活性カーボン80内の燃料蒸気の
濃度が減少する。濃度が減少すると、導電度が減少し、
電極51、52間の電圧降下が大きくなる。これは、E
VAP装置の抽気装置の機能特徴を特定するために使用
できる機構を提供できる。
【0025】電極51、52は特定の結果を達成するた
めに種々の形状とすることができる。例えば、電極は貯
蔵缶のローディング(充填)の度合いを予測するために
缶の垂直方向(深さ方向)にわたって延在させることが
できる。蒸気は開口23を通って缶へ進入するので、活
性カーボン80は頂部の方から下へ向かって徐々に充填
される(蒸気を吸収する)。センサ47のために2つの
電極を使用する場合、缶のローディングの度合いはセン
サの出力の大きさから予測できる。多重電極構造を使用
する場合、缶全体にわたって種々のレベルで蒸気濃度を
予測できる。
【0026】図2には本発明の別の実施例に係る貯蔵缶
を示す。この実施例の作動原理は図1の実施例の作動原
理と実質上同じである。基本的な診断機構は燃料蒸気の
変化する濃度に対応する材料の導電度の変化を利用す
る。装置の診断に際し選択された条件での導電度を読み
取るためにセンサを使用する。
【0027】図2に示す缶210は通気開口221と、
缶210に対する燃料蒸気の流入、流出を許容する開口
222、223とを有する。缶は吸収材料(好ましく
は、活性カーボン)280を収納している。吸収材料2
80と通気開口221との間にフィルタ229を配置す
る。開口222、223と吸収材料280との間には、
可変導電度手段として作用する導電性フォーム(発泡
材)センサ290を配置する。導電性フォームセンサ2
90は非導電性フォームフィルタ素子228により吸収
材料280から隔離されている。任意ではあるが、導電
性フォームセンサ290は導管234、235に連通す
る状態で缶210の外部に設けてもよい。
【0028】センサ290は電極217、218間に挟
まれた導電性フォーム材料291を有する。この導電性
フォーム材料は、カーボン(好ましくは、吸収性カーボ
ン)で含漬することにより導電性となされたポリエーテ
ルウレタンの如きポリマー発泡材である。このような材
料の例としては、カーボン溶液に浸すことにより導電性
となされたFOAMAX SORBACELL及びLE
WCOTT ACF−F−.312−T50−150G
(共に商品名)がある。
【0029】図4は図3の缶内の燃料蒸気の濃度の変化
に対応する導電性フォームセンサ290の導電度の変化
を示すグラフである。「蒸気充填」の領域における曲線
は、抽気装置が不作動状態(抽気オフ)にあり蒸気が吸
収材料280内に蓄積されている状態を示す。燃料蒸気
の濃度が増大するにつれて、センサの出力電圧が増大す
ることが分かる。この現象により、フォーム層の両側の
電極217、218間の導電度が減少する。それ故、こ
のカーボン含有ポリマー発泡材の応答性は、活性カーボ
ン内の燃料蒸気濃度の増大に反比例する。この特徴によ
り、EVAP装置の蒸気収集装置の機能特徴を特定する
ために使用でき装置の診断に利用できる機構を提供でき
る。図4の「抽気」の領域における曲線は、抽気機能が
作動し燃料蒸気が吸収材料280から除去されている状
態を示す。缶210内の燃料蒸気の濃度が減少すると、
センサの出力電圧が低下し、それ故、導電性フォーム材
料291の導電度が増大する。この特徴により、EVA
P装置の抽気装置の機能特徴を特定するために使用でき
装置の診断に利用できる機構を提供できる。
【0030】図5は本発明に係るEVAP装置を備えた
車両の作動中における可変導電度手段の連続反復動作の
結果を示すグラフである。グラフの期間(時間)に関し
ては、暖まった燃料60がエンジン40から燃料タンク
50へ戻るときに、タンク内の燃料温度(図示せず)は
連続的に増大する傾向があることが分かる。それ故、装
置内で発生する燃料蒸気の量は時間が経つにつれて増大
し、約10−15分の駆動時間の間に生じる第1充填/
抽気サイクルと約16−21分の駆動時間の間に生じる
第2充填/抽気サイクルとの比較により表されるような
センサ出力が生じる。この燃料蒸気の増大は、タンク温
度の増大に対応させて予測でき、装置を診断するときに
センサ信号から得られた導電度データを分析する際に考
慮される。
【0031】図6は0.040インチ(約1mm)の直
径の開口を有するEVAP装置におけるセンサ信号に対
する効果を示す。関連するエンジン40が始動中で、暖
まった燃料60がタンク50へ帰還し、抽気装置がオ
ン、オフを繰り返しているにも拘わらず、可変導電度手
段の導電度における顕著な変化を示す反応は存在しな
い。蒸気発生に必要なある基準(後述)が存在し、正確
に機能する充填/抽気サイクルを表す導電度の変化の発
生を予測できる。図6の導電度は予測通りに変化しない
ので、蒸気収集装置又は抽気装置において故障が発生し
ていることが判定される。
【0032】次に、図1を参照して吸収方法を説明す
る。ある状態の下では、燃料60は、特に温度変化及び
圧力変化に応答して蒸気を発生させる能力を有し、燃料
タンク50の上方空間61内に燃料蒸気が発生する。タ
ンク50内の蒸気圧力が大気圧を越えると、導管35を
通る流れが発生する。上方空間61内の蒸気は導管35
及び開口23を通って缶10内へ進入する。燃料蒸気は
活性カーボン80により吸収され、空気は開口21を通
って大気中へ放出される。活性カーボン80内の蒸気の
濃度が増大するにつれ、可変伝導度手段の導電度が変化
する。
【0033】この導電度はセンサ47により検出され、
濃度変化は関連するコントローラに記憶される。導電度
の変化は、確認サイクル(試運転)で得た所定の目標値
即ちベンチマーク値との比較により評価される。測定し
た導電度が期待した値に対応しているという良好な評価
が得られた場合は、EVAP装置がタンク50内に発生
した蒸気を収集するために正しく作動していることを示
す。
【0034】エンジン40が作動したとき、常閉パージ
弁70が選択的に開いて、缶10から燃料蒸気を抽気
(排出)する。パージ弁70が開くと、エンジン40に
より導管34を通る流れが発生する。空気が開口21を
通して缶10内へ吸引され、活性カーボン80から燃料
蒸気を追い出す。抽気装置が作動して、開口22及び導
管34を通る流れに蒸気を随伴させ、エンジン40へ送
り込み、燃焼させる。
【0035】活性カーボン80内の蒸気の濃度が減少す
ると、それに対応して可変導電度手段の導電度が変化す
る。この導電度の変化は、確認サイクル(試運転)で得
た所定の目標値即ちベンチマーク値との比較により評価
される。測定した導電度が期待した値に対応していると
いう良好な評価が得られた場合は、EVAP装置が缶1
0から燃料蒸気を抽気するために正しく作動しているこ
とを示す。
【0036】センサ47から利用できる情報はEVAP
装置の性能を評価するために診断プログラムにおいて使
用できる。図1に示すように、車両の電子コントローラ
即ちエンジン制御モジュール(ECM)41はエンジン
の作動データを受け取り、それに基づいて抽気装置の作
動を制御する。ECM41は、EVAP装置の性能を評
価するために診断テストを実行するようにプログラムさ
れたデジタルコンピュータの形をしている。
【0037】診断テストはエンジン40の初期始動ルー
チンの間に行われる。図7を参照すると、診断ルーチン
はステップ300でスタートし、ステップ301へ進ん
で、センサ47からのデータを読み取る。次いで、ステ
ップ303へ進み、吸収剤が燃料蒸気で充填されている
か否か及び抽気機能が行われているか否かを判定する。
【0038】抽気機能が行われているか否かを判定する
ために、ECM41はエンジン作動条件のメモリーチェ
ック(特に、燃料がEVAP装置からエンジンへ流入し
たか否かを表示する燃料流れの計算)を行う。EVAP
装置から燃料蒸気を受け取っていないとの判定があれ
ば、プログラムはステップ305へ進む。EVAP装置
から燃料蒸気を受け取ったとの判定があれば、抽気装置
が正しく作動していることを表す。吸収剤が負荷された
か否かを判定するために可変導電度のレベルの決定を行
う。充填された吸収剤の状態は、蒸気収集装置が正しく
作動していることを表す。
【0039】センサ47からの読み取り値が燃料蒸気の
高濃度に対応する導電度の値を示していた場合は、ステ
ップ303においては、吸収剤が充填され、蒸気収集装
置が正しく作動しているものと判定し、テストを終了す
る。センサ47からの読み取り値が燃料蒸気の低濃度に
対応する導電度の値を示していた場合は、ステップ30
3においては、吸収剤が充填されていないものと判定
し、プログラムがステップ305へ進んで、パージ弁7
0を不作動にする信号を発生させる。パージ弁70が不
作動になると、缶10の通常の抽気が停止する。
【0040】プログラムはステップ305からステップ
307へ進み、特定の時間tだけ待機する。この時間t
中、エンジン40はプログラムを続行するために運転し
続けねばならない。エンジンが運転している間、燃料は
タンク50からエンジン40へ供給され、暖まった燃料
がエンジン40からタンク50へ帰還する。この燃料交
換により、タンク50内の燃料60の温度が増大する。
更に、燃料タンクのまわりのエンジン及び排気装置やそ
の他の付帯的な熱源により暖められた空気を運ぶ空気流
により、タンク内燃料の温度が増大する。温度が増大す
ると、燃料60により運転損失蒸気が発生する。発生し
た蒸気が缶10内に収集されたときに、可変導電度手段
の導電度を変化させる。
【0041】特定の時間tが経過すると、プログラムは
ステップ307からステップ309へ進む。ステップ3
09において、センサ47からのデータを再度読み取
り、プログラムはステップ311へ進んで、導電度が増
大しているか減少しているかを判定する。パージ弁70
が閉じておりエンジン40が運転しているため、蒸気発
生を予測できる。EVAP装置又は燃料装置内の漏洩に
より蒸気が大気中へ放出されない限りは、発生した蒸気
は缶10内に収集される。
【0042】ステップ311において、EVAP装置の
蒸気収集装置が正しく作動していることを示す導電度の
変化を判定したとき、プログラムはステップ313へ進
み、抽気装置を始動させる信号を発生させる。この時点
で、普通の抽気コントローラが作動して、エンジン作動
基準に従って常閉パージ弁70を選択的に開き、燃料蒸
気を缶10から抽気させる。
【0043】EVAP装置の抽気機能を行う時間が経過
した後、プログラムはステップ313からステップ31
5へ進み、センサ47からのデータを再度読み取る。プ
ログラムはステップ315からステップ317へ進み、
抽気装置が正しく作動していることを示すように導電度
が変化しているか否かを判定する。EVAP装置の抽気
機能が正しく作動している場合は、導電度は予測通りに
変化している。ステップ317において、センサ47か
らの読み取り値から抽気装置が正しく作動していると判
定した場合は、テストを終了する。センサ47からの読
み取り値から抽気装置が正しく作動していないと判定し
た場合は、プログラムはステップ324へ進み、誤作動
報告を行い、テストを終了する。
【0044】誤作動報告により、車両の計器パネル上の
警報灯の如き機構が作動し、EVAP装置の修理が必要
であることを運転手に知らせる。そうする代わりに、運
転手が診断テストの失敗を知らずに車両を次回にスター
トさせるとき、確認テストが行われる。
【0045】ステップ311において、センサ47から
の読み取り値から導電度が予測通りに変化していないと
判定した場合、プログラムはステップ319へ進む。ス
テップ319において、周囲温度を表示する信号、エン
ジンの作動により燃料タンク内に生じた温度変化を表示
する信号及び燃料タンク内の燃料レベルを表示する信号
を提供する3つのセンサ(図示せず)の値を読み取る。
燃料の温度変化の判定に対しては、エンジンが始動した
ときの燃料温度に対応する比較値が必要である、それ
故、この値をメモリーに記憶させねばならない。この比
較値は、好ましくはエンジンを始動するときに読み取っ
た燃料温度から得られる。
【0046】缶を負荷するようなレベルの蒸気発生が燃
料装置内に発生しているか否かを表示する状態を表すス
テップ319における3つの読み取り値により3つの基
準が確立される。基準として使用するに適した状態のた
めの好ましい値は、(1)約60°F(15.6℃)よ
り高い周囲温度、(2)満タンの約60%以下のタンク
内燃料レベル、及び、(3)約5°F(2.8゜C)よ
り高いタンク内燃料の温度増加である。これら3つの基
準が満たされたとき、センサ47により表示されるに十
分な蒸気発生が生じたものと予測できる。
【0047】プログラムはステップ319からステップ
321へ進み、3つの基準が満たされたか否かを判定す
る。3つの基準のいずれかが満たされない場合、プログ
ラムはステップ323へ進み、判定不可としてテストを
放棄し、終了させる。3つの基準がすべて満たされた場
合は、プログラムはステップ324へ進み、誤作動報告
を行い、テストを終了する。
【0048】上述のようにして、EVAP装置の蒸気収
集装置及び抽気装置が診断される。上述の好ましい実施
例に使用された機構は他の燃料蒸気処理装置に容易に採
用できる。
【0049】図8は本発明の原理を利用した車両の燃料
装置の別のEVAP装置を示す。この装置は蒸気貯蔵缶
110を有する。缶110は外壁112及び内壁111
により画成された室114、115を有する。内壁11
1は室114と室115とを完全に隔離せず、これらの
室間に通路117を形成する。単一室を備えた缶の如き
別の缶を缶110として使用することもできる。
【0050】壁112は実質上閉じた容器を提供し、そ
のすべての外壁を形成する。好ましい構成においては、
壁112は実質上立方体状の缶110を提供するが、こ
の形状に限定されるものではない。缶110には壁11
2を貫通する開口が設けてある。室114と導管136
との間の開口121は導管136に対する入口開口とし
て機能し、通気口として作用する。室115と導管13
4との間の開口122は缶110からの選択的な流れを
許容する導管134に対する入口開口として作用する。
室115と導管135との間の開口123はこれらの間
での流れを許容する導管135に対する室115の入口
開口として作用する。
【0051】導管135は缶110と燃料160を保持
する燃料タンク150の頂部との間の閉じた流れ経路を
提供する。導管134は缶110とエンジン140との
間の閉じた流れ経路を提供する。導管134は、この導
管134を通る流体の流量を選択的に制御するパージ弁
170を有する。導管136は常開ソレノイド作動通気
弁143を有し、導管136を介しての缶110に対す
る空気の流入、流出を許容し、開口123、122を通
しての缶110に対する流体の流入、流出を容易にす
る。通気弁143はECM141に連通している。
【0052】圧力リリーフ弁144は導管136に接続
し、通気弁143をバイパスする。圧力リリーフ弁14
4は、ソレノイド作動通気弁143が閉じているときに
通気を可能にすることにより缶110内の最大圧力を制
限する。圧力リリーフ弁144は、通気弁と並列又は一
体的に配置されたバネ負荷ダイアフラム圧力リリーフ弁
又はアンブレラ弁の如き普通のリリーフ弁である。
【0053】室114は活性カーボン粒子180を収納
している。活性カーボンはEVAP装置に使用される普
通の吸収剤である。室114はスクリーン118を備
え、室114から開口121へのカーボン粒子の流出を
阻止し、通気開口121から室114内へ流入する空気
を分配させる補助をなす。スクリーン118として使用
される普通の材料はポリマー発泡材だが、別の材料を使
用することもできる。室115と開口122、123と
の間にはフィルタ116が位置する。室115も吸収媒
体として作用する活性カーボン粒子180を収納してい
る。
【0054】センサ147は室115内に位置する。図
示のセンサは一対の電極151、152で構成され、こ
れらの電極間を電流が流れ、これらの電極間に導電性発
泡材154が位置する。この機能を果たすために他の検
出装置を容易に使用することもできる。センサ147は
燃料蒸気の濃度変化に関連して導電性発泡材154の導
電特性を検出するために使用される。センサ147は開
口122、123と活性カーボン180との間に位置す
る。導電性発泡材154は非導電性発泡フィルタ素子1
16により活性カーボン180から隔離される。
【0055】電極151、152は導電性発泡材154
に接触して位置するか、又は導電性発泡材154と一体
的になっている。導電性発泡材154は、カーボン(好
ましくは、吸収性カーボン)で含漬することにより導電
性となされたポリエーテルウレタンの如きポリマー発泡
材である。このような材料の例としては、カーボン溶液
に浸すことにより導電性となされたFOAMAX SO
RBACELL及びLEWCOTT ACF−F−.3
12−T50−150G(共に商品名)がある。好まし
くは、導電性発泡材154はココナツを基礎とする活性
カーボンで被覆されたポリエーテルウレタン発泡材であ
る。図8に示すように、導電性発泡材154は室115
の上面全体を覆い、電極151、152は導電性発泡材
の上面にわたる導電度を測定するように位置している。
【0056】センサ147はEVAP装置における直径
0.02インチ(約0.5mm)程度の小さな漏れ口を
検出できる。タンク150、導管135、缶110又は
導管134内における漏れ口も検出可能である。すべて
の条件下でEVAP装置のためのステージI保全(integr
ity) 及び抽気テストを行い、エンジンの各始動後にも
これらのテストを行うことができる。ステージII診断テ
ストは、蒸気発生ファクター(VGF)が1より大きい
場合の如きある条件下で行う。それ故、好ましくは、図
9に示すような2つの部分テストを利用する。
【0057】蒸気発生ファクターは周囲温度及び燃料タ
ンク150内の燃料160のレベルに依存する運転損失
蒸気発生を表す因子であり、式VGF=0.0014
(100−%Full)EXP(0.041MAT)に
より表される。ここに、%Fullは満タンに対する百
分率としての燃料タンク150内の燃料レベルであり、
MATはマニホルド空気温度である。
【0058】図9は図8のEVAP装置の評価に使用す
る診断テストを示す。この診断テストはエンジン140
の初期始動ルーチンの間に行われる。このテストはステ
ップ170でスタートし、ステップ172へ進んで、パ
ージ弁170が開いている間、通気弁を約6秒間閉じ
て、蒸気を缶110内へ吸引させ、その後開いて、エン
ジン140に対する蒸気抽気を行う。
【0059】プログラムはステップ172からステップ
174へ進み、ECM141が、ステージI診断におけ
るセンサ147による導電度の変化を評価することによ
り、EVAP装置の蒸気収集機能を評価する。ステップ
174において、蒸気収集機能又は抽気機能が正しく作
動していないと判定された場合は、プログラムはステッ
プ173へ進み、誤作動報告を行ってテストを終了す
る。ステップ174において、機能が正常である場合
は、2部分診断テストの第1部分を終了し、プログラム
は2部分診断テストの第2部分を実行するか否かを判定
するステップ181へ進む。
【0060】ステップ181において、約8分間の時間
遅れが生じた後、プログラムはステップ182へ進む。
8分間の時間遅れの後、エンジン始動によるマニホルド
空気温度の変化(DMAT)を計算する。2部分診断テ
ストの第2部分を実行するのに必要な条件では、DMA
Tが約15°F(8.3゜C)以上となることが必要で
ある。更に、蒸気発生ファクターは1以上でなければな
らない。これらの条件が満たされなければ、2部分診断
テストの第2部分を実行せず、テストを終了する。上記
条件が満たされ、2部分診断テストの第2部分の実行に
適した条件となった場合は、プログラムはステップ18
3へ進む。2部分診断テストの第2部分は装置内の任意
の位置における直径0.02インチ(約0.5mm)程
度の小さな漏れ口を検出できる。
【0061】ステップ183において、通気弁143及
びパージ弁170を閉じ、運転損失蒸気発生による装置
の加圧を可能にする。ステップ184において、センサ
147により実質上直ちに検出された蒸気濃度の増大は
抽気ライン(導管)134における漏れ口の如き欠陥を
表示し、プログラムはステップ187へ進んで、誤作動
報告を行い、テストを終了する。ステップ186におい
て、センサ147が蒸気濃度の変化を検出しなかった場
合は、10分間の如きある期間の経過後に、蒸気ライン
(導管)135又はタンク150における漏れ口の如き
欠陥を表示し、プログラムはステップ188へ進んで、
誤作動報告を行い、テストを終了する。ステップ185
において、センサ147により蒸気濃度の増大が遅れて
検出された場合は、運転損失蒸気発生によりリリーフ弁
144を間欠開弁させながら閉ループ装置が正常に作動
していることを表示し、テストを終了する。ステップ1
85、188又は187から、プログラムはステップは
更に進み、通気弁143及びパージ弁170を再度開
き、テストを終了する。
【0062】上述の方法により、EVAP装置が診断さ
れる。適当な周囲条件下で、装置の機能診断が遂行さ
れ、直径0.02インチ(約0.5mm)程度の小さな
漏れ口を検出できる。
【0063】代わりに、圧力リリーフ弁144を備えな
い図8の装置に類似する装置(図示せず)を用いてEV
AP装置を診断することもできる。このような装置にお
いては、2部分診断テストのステージII(第2部分)テ
ストは通気弁143及びパージ弁170を閉じることに
より行う。これに続いて、約10分間の時間遅れを生じ
させる。この時間遅れ中、タンク150内の圧力は運転
損失蒸気発生のために上昇する。次いで、通気弁143
を開き、タンク内圧力を逃す。この通気中、燃料蒸気は
吸収剤180に収集される。センサ147により、収集
蒸気の濃度を検出する。収集蒸気の濃度は装置の保全及
び作動を表す。
【図面の簡単な説明】
【図1】EVAP装置の概略構成図である。
【図2】本発明の別の実施例に係る燃料貯蔵缶の断面図
である。
【図3】選択された可変導電性材料についての缶に対す
る蒸気充填及び抽気サイクルを示す導電度対時間のグラ
フである。
【図4】別の選択された可変導電性材料についての缶に
対する蒸気充填及び抽気サイクルを示す導電度対時間の
グラフである。
【図5】車両作動中のEVAP装置の導電度検出センサ
の出力を示すグラフである。
【図6】装置の開口の直径が0.04インチ(約1m
m)である場合の図5にグラフ化された実験的設定のた
めの導電度対時間の関係を示すグラフである。
【図7】燃料蒸気処理装置を診断するためのデジタル制
御モジュールのプログラムを示すフローチャートであ
る。
【図8】別の実施例に係るEVAP装置の概略構成図で
ある。
【図9】燃料蒸気処理装置を診断するためのデジタル制
御モジュールの別のプログラムを示すフローチャートで
ある。
【符号の説明】
136 導管 143 通気弁 144 圧力リリーフ弁 170 パージ弁 173 誤作動報告ステップ 182 ステージIIテスト実行判定ステップ 210 蒸気貯蔵缶 217、218 センサ 291 可変導電度手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 サム・ラグハマ・レディ アメリカ合衆国ミシガン州48323,ウエ スト・ブルームフィールド,ウェンドリ ック・ドライブ 4620 (72)発明者 カリアン・パンデュラング・ゴカレ アメリカ合衆国ウィスコンシン州53151, ニュー・バーリン,ウエスト・ユークリ ッド・アベニュー 12560 (72)発明者 マイケル・スティーヴン・シュスター アメリカ合衆国ミシガン州48367,レナ ード,ルート 2,アーミー・ロード 429 (56)参考文献 特開 平5−223019(JP,A) 特開 平5−288124(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F02M 25/08 F02B 77/08

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料蒸気処理装置において、 燃料蒸気貯蔵缶(110)と; 上記燃料蒸気貯蔵缶内に位置し、同缶内の燃料蒸気の濃
    度に比例する導電度を呈するカーボンを含んだポリマー
    発泡材からなる可変導電度手段(154)と; 該可変導電度手段に接触している電極(151、15
    2)を有するセンサと; 上記燃料蒸気貯蔵缶を大気に連通した導管(136)で
    あって、当該燃料蒸気処理装置の試験中に選択的に閉じ
    ることが可能とされた常開通気弁(143)を有する導
    管(136)を有し、 上記通気弁を閉じているときの上記燃料蒸気貯蔵缶内の
    燃料蒸気の濃度を上記センサによって感知することによ
    って、当該燃料蒸気処理装置の漏れ口の有無を検知する
    ことができるようにした燃料蒸気処理装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の燃料蒸気処理装置であ
    って、 上記燃料蒸気貯蔵缶がエンジン(140)と、燃料タン
    ク(150)にそれぞれ連通されており、上記センサに
    接続され当該燃料蒸気処理装置の診断を行うための診断
    手段(図9)を有し、該診断手段は、エンジンを始動す
    る毎に行われるステージI(174)において、上記セ
    ンサが示す蒸気濃度に基づき燃料タンクから上記燃料貯
    蔵缶への燃料収集及び同燃料貯蔵缶からエンジンへの燃
    料抽気が行われているか否かを診断するとともに、その
    後において選択的に行われるステージII(183、18
    4、185、186)において、上記通気弁を閉じて、
    上記センサの示す蒸気濃度に基づいて当該燃料蒸気処理
    装置に漏れ口があるか否かを診断する燃料蒸気処理装
    置。
  3. 【請求項3】 燃料タンク(150)及びエンジン(1
    40)にそれぞれ連通された燃料蒸気貯蔵缶(110)
    と;該貯蔵缶内に位置し、同缶内の燃料蒸気の濃度に比
    例する導電度を呈する、カーボンを含んだポリマー発泡
    材からなる可変導電度手段(154)と;該可変導電度
    手段に接触している電極(151、152)を有するセ
    ンサと;上記燃料蒸気貯蔵缶(110)と燃料タンク
    (150)との間を連通する導管(135)と;上記燃
    料蒸気貯蔵缶とエンジン(140)とを連通する導管
    (134)と;上記燃料蒸気貯蔵缶を大気に連通する導
    管(136)であって、常開通気弁(143)を有する
    導管(136);を備える燃料蒸気処理装置の診断方法
    において; イ. エンジンを始動させる工程と、 ロ. 上記通気弁(143)を閉じる工程と、 ハ. 燃料タンク(150)から上記導管(135)を
    通して、燃料蒸気を上記蒸気貯蔵缶(110)へ収集す
    るに十分な時間だけ待つ工程と、 ニ. 上記常開通気弁を開く工程と、 ホ. 上記センサから可変導電度手段の導電度を検知
    し、上記燃料タンクから蒸気貯蔵缶への燃料蒸気の収
    集、及び、蒸気貯蔵缶からエンジンへの燃料蒸気の抽気
    が正しく行われているか否かを決定する工程と、 ヘ. エンジンが所定温度以上に暖められるのを待つ工
    程と、 ト. 上記燃料タンク内の燃料蒸気が所定量以上になる
    のを待つ工程と、 チ. 上記エンジンが所定温度以上になったか否か、燃
    料タンク内の燃料蒸気が所定量以上になったか否かを決
    定する工程と、 リ. エンジン温度が上記所定温度以上であり、燃料蒸
    気が上記所定量以上であると決定されたときに、上記通
    気弁を閉じる工程と、 ヌ. 当該燃料蒸気処理装置に漏れ口があるか否かを診
    断するために、上記センサの検知した上記可変導電度手
    段の導電度に基づき、当該燃料蒸気処理装置が確実に閉
    じられているか否かを判断する工程と、 ル. 上記通気弁を開く工程とを有することを特徴とす
    る診断方法。
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