JP2899317B2 - 部分的芳香族コポリアミドを主体とする難燃性熱可塑性成形材料 - Google Patents

部分的芳香族コポリアミドを主体とする難燃性熱可塑性成形材料

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JP2899317B2 JP1178196A JP17819689A JP2899317B2 JP 2899317 B2 JP2899317 B2 JP 2899317B2 JP 1178196 A JP1178196 A JP 1178196A JP 17819689 A JP17819689 A JP 17819689A JP 2899317 B2 JP2899317 B2 JP 2899317B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (技術分野) 本発明は部分芳香族共重合体と難燃化剤を含有し、場
合によりさらに充填剤及び耐衝撃性変性重合体を含有す
る難燃性熱可塑性成形材料に関するものである。
(従来技術) ヨーロッパ特許出願公開92776号公報から、難燃化剤
乃至防炎剤として1乃至10重量%の赤燐及び0.005乃至
8重量%の2価或は4価金属の無機乃至有機化合物を添
加することによりポリアミドを難燃化する方法は公知で
ある。この場合、金属化合物は濃縮体としてポリオレフ
ィン単独重合体或は共重合体に添加される。
しかしながら高融点(270℃以上)のポリアミドをこ
のような方法で難燃化する場合には問題がある。赤燐の
安定性が不十分であり、これにより好ましくない構成分
の形成反応及び分解反応をもたらし、遂には最終製品の
機械的特性に影響を及ぼすからである。さらに、オレフ
ィンの単独重合体或は共重合体は高温において十分に安
定な状態ではなく、ことに製品に変色をもたらす。
またヨーロッパ特許出願公開141763号公報から難燃化
剤として赤燐及びランタニド化合物の組合せを使用する
ことも公知である。このランタニド化合物は、微量の使
用にかかわらず、製品コストをかなり高め、また高融点
ポリアミドの場合には矢張り安定性の問題がある。
従って、この分野の技術的課題は、安定性の問題をも
たらすことなく、比較的高融点の部分芳香族コポリアミ
ドを赤燐で難燃化することであり、さらに製品に全体的
に均斉のとれた諸特性をもたせることである。
しかるに、この技術的課題は、(A)(a1)テレフタ
ル酸及びヘキサメチレンジアミンから誘導される単位40
−90重量%、(a2)ε−カプロラクタムから誘導される
単位0−50重量%及び(a3)アジピン酸及びヘキサメチ
レンジアミンから誘導される単位0〜60重量%から構成
され、但し上記成分(a2)及び/或は(a3)がまとめ
て、少なくとも全体の10重量%になる、部分的芳香族コ
ポリアミド40−99重量%、 (B)(b1)赤燐40〜97重量%、(b2)2或は4価金属
の無機金属化合物1−50重量%、(b3)有機のモノ或は
ジカルボン酸1−40重量%及び(b4)6乃至24個の炭素
原子を有する有機カルボン酸と2乃至24個の炭素原子を
有するアルコールのエステル或は上記酸の金属塩或はこ
れらの混合物1−40重量%から成る難燃化剤1−30重量
%; (C)繊維状或は粒子状充填剤或はこれらの混合物0−
60重量%、及び (D)耐衝撃性変性重合体0−40重量%を含有する、本
発明による難燃性熱可塑性成形材料により解決される。
(発明の構成) 本発明による熱可塑性成形材料は、組成物(A)とし
て、以下のものから構成される部分的芳香族コポリアミ
ドを40−99重量%、好ましくは50−95重量%、ことに55
−90重量%含有する。このコポリアミドの構成分は (a1)テレフタル酸及びヘキサメチレンジアミンから誘
導される単位40−90重量%、 (a2)ε−カプロラクタムから誘導される単位0−50重
量%、及び (a3)アジピン酸及びヘキサメチレンジアミンから誘導
される単位0−60重量%であって、構成分(a2)及び/
或は(a3)の合計量は全構成分に対して少なくとも10重
量%を占める。
部分的芳香族コポリアミドは、構成分(a1)として40
乃至90重量%の、テレフタル酸及びヘキサメチレンジア
ミンから誘導される単位を含有する。使用される芳香族
ジカルボン酸全体の10重量%より多くない比較的少量の
テレフタル酸分は、イソフタル酸或は他の芳香族ジカル
ボン酸、ことにパラ位にカルボキシル基を有するもので
代替され得る。
コポリアミド単位(A)は、上記のテレフタル酸及び
ヘキサメチレンジアミンから誘導される単位(a1)のほ
かに、ε−カプロラクタムから誘導される単位(a2)及
び/或はアジピン酸及びヘキサメチレンジアミンから誘
導される単位(a3)を含有する。
ε−カプロラクタムから誘導される単位は、最大限度
50重量%、好ましくは20−50重量%ことに25乃至40重量
%の量であり、アジピン酸及びヘキサメチレンジアミン
から誘導される単位は、60重量%まで、好ましくは30−
60重量%、ことに35−55重量%の量である。
コポリアミド(A)はε−カプロラクタムから誘導さ
れる単位(a2)も、またアジピン酸及びヘキサメチレン
ジアミンから誘導される単位(a3)も共に含有し得る
が、この場合、芳香族基を有しない単位の含有量は少な
くとも10重量%、ことに少なくとも20重量%であるのが
好ましい。ε−カプロラクタムから誘導される単位と、
アジピン酸及びヘキサメチレンジアミンから誘導される
単位との割合には、特別な制約がない。
好ましいコポリアミドは、その構成分が三元ダイアグ
ラムにおいて頂点X1乃至X5で形成される5角形内に在る
ものである。このX1乃至X5は以下の意味を有する。
X1 単位(a1)40重量% 単位(a3)60重量% X2 単位(a1)60重量% 単位(a3)40重量% X3 単位(a1)80重量% 単位(a2) 5重量% 単位(a3)15重量% X4 単位(a1)80重量% 単位(a2)20重量% X5 単位(a1)50重量% 単位(a2)50重量% 三元ダイアグラム中の上記の各点により確定される5
角形として図解的に説明される。
種々の使用目的に特に有利なコポリアミドは、テレフ
タル酸及びヘキサメチレンジアミンから誘導される単位
(a1)を50−80重量%、好ましくは60−75重量%、及び
ε−カプロラクタムから誘導される単位(a2)を20−50
重量%、好ましくは25−40重量%含有する。
部分的芳香族コポリアミドは、上述した単位(a1)乃
至(a3)のほかに、15重量%より多くない、ことに10重
量%より多くない周知のポリアミド構成分を含有し得
る。このような構成分は、炭素原子4乃至16個のジカル
ボン酸と、炭素原子4乃至16個の脂肪族或は脂環式ジア
ミンから、ならびに炭素原子7乃至12個のアミノカルボ
ン酸或は相当するラクタムから誘導されるものである。
この種の構成分の適当なジカルボン酸の例としては、ス
ベリン酸、アゼライン酸、セバチン酸或いはイソフタル
酸が、ジアミンの例としては1,4−ブタンジアミン、1,5
−ペンタンジアミン、ピペラジン、4,4′−ジアミノジ
シクロヘキシルメタン、2,2−(4,4′−ジアミノジシク
ロヘキシル)−プロパン或は3,3′−ジメチル−4,4′−
ジアミノジシクロヘキシルメタンが、ラクタム乃至アミ
ノカルボン酸の例としてはカプリルラクタム、エナント
ラクタム、オメガ−アミノウンデカン酸或はラウリンラ
クタムが挙げられる。
有利な部分的芳香族コポリアミドのトリアミン含有分
は、0.5重量%、ことに0.3重量%より少ないものであ
る。
これまでに公知の方法により製造された部分的芳香族
コポリアミドは0.5重量%以上のトリアミン含有分を有
するものであったが、これは生成物の品質を劣化させ、
連続的製造の場合に問題を生ずる。この問題の原因とな
るトリアミンとしては、ことに製造の際に添加されるヘ
キサメチレンジアミンから形成されるジヘキサメチレン
トリアミンがある。
部分的芳香族コポリアミド(A)の融点は270乃至300
℃の範囲に在り、このような高融点はまた原則的に75℃
以上、ことに85℃以上の高いガラス転移点と結びつく。
テレフタル酸、ヘキサメチレンジアミン及びε−カプ
ロラクタムを主体とする二元コポリアミドは、テレフタ
ル酸及びヘキサメチレンジアミンから誘導される単位を
約70重量%含有する場合、融点300℃、ガラス転移温度1
10℃以上を示す。
テレフタル酸、アジピン酸及びヘキサメチレンジアミ
ンを主体とする二元コポリアミドは、テレフタル酸及び
ヘキサメチレンジアミンから誘導される単位が約55重量
%の低い含有分において、すでに300℃以上の融点に達
するが、ガラス転移温度はアジピン酸乃至アジピン酸/H
MDの代わりにε−カプロラクタムを含有する二元コポリ
アミドにおけるように高くはならない。
部分的芳香族コポリアミドの製造は、例えばヨーロッ
パ特許出願公開129195号及び同129196号公報に記載され
た方法により行われ得る。
この方法によれば、モノマー、すなわち本願発明の場
合は単位(a1)乃至(a3)を構成するモノマーの水溶液
を加圧下、250乃至300℃に加熱して同時に水を蒸散さ
せ、かつプレポリマーを形成し、次いでプレポリマーと
蒸気を連続的に分離し、蒸気を精留し帯同させるジアミ
ンを還流する。次いでプレポリマーを重縮合圏に導き、
1乃至10バールの加圧下、250乃至300℃の温度で重縮合
させる。この方法における特徴は、塩水溶液を1乃至10
バールの加圧下に、60秒より短い滞留時間で加熱し、こ
れにより蒸発圏からの排出に際して転化率を最少限度93
%、プレポリマー中の水分を最大限度7重量%とするこ
とである。
この短い滞留時間によりトリアミンの形成は著しく抑
制される。
使用される水溶液は原則的に30乃至70重量%、ことに
40乃至65重量%のモノマー含有分を有する。
塩水溶液は50乃至100℃の温度で連続的に蒸発的に給
送し、ここで1乃至10バール、ことに2乃至6バールの
圧力下に250乃至330℃の温度に加熱される。この場合の
温度は、それぞれ製造されるべきポリアミドの融点以上
でなければならない。
蒸発圏における滞留時間は60秒間、好ましくは10乃至
55秒間、ことに10乃至40秒間とするのが重要であること
がすでに実証されている。
蒸発圏排出口における収率は少なくとも93%、ことに
95−98%であり、水分含有率は2−5重量%、ことに1
−3重量%である。
蒸発圏は結束多重管として構成するのが好ましい。こ
とに個々の管の横断面積が同期的に反覆して円形及びス
リット状に構成されるのが好ましい。
なお、プレポリマー及び蒸気は蒸発圏直後における両
相分離前に組込み材を備えた筒状材料交換圏に誘導され
るのが好ましい。ここでは蒸発圏において使用する温度
及び圧力条件を維持する。組込み材、例えばラシッヒリ
ング、金属リングのような充填体或はことに金網から成
る充填体は大きな表面積をもたらす。これによりプレポ
リマー及び蒸気の両相は密着接触状態に置かれる。これ
により水蒸気により遊離せしめられるジアミンの量は著
しく低減される。一般に材料交換圏における滞留時間は
1乃至15分である。材料交換圏は結束多重管として構成
するのが有利である。
蒸発圏乃至材料交換圏から排出される蒸気及びプレポ
リマー両相混合物は分離される。この分離は一般に物理
的特性の相違に基づいて容器内で行われるが、この容器
の下方は重合圏として構成するのが有利である。遊離蒸
気は水蒸気及びジアミンから成り、後者は水の蒸発によ
り分離される。この水蒸気はカラムに導かれ、精留され
る。適当なカラムは例えば充填塔、泡鐘カラム或は5乃
至15の理論棚段を有する網棚段カラムである。カラムは
蒸発圏と同じ圧力条件で操作される。水蒸気に含有され
るジアミンはこれにより分離され、再び蒸発圏に給送さ
れる。またジアミンは後続重合圏に給送されることもで
きる。得られた精留水蒸気は塔頂から排出される。
低分子ポリアミドと場合により残余量の未反応塩を含
有する、一般的に1.2−1.7の相対粘度生成プレポリマー
は重合圏に給送される。重合圏において、得られた溶融
体は270乃至330℃、ことに270乃至310℃の温度、1乃至
10バール、ことに2乃至6バールの圧力下に重縮合せし
められる。遊離蒸気は上述水蒸気と共にカラムで精留さ
れる。この重縮合圏における滞留時間は5−30分とする
のが好ましい。一般に1.2乃至2.3の相対粘度を有する生
成ポリアミドは重縮合圏から連続的に取出される。
好ましい実施態様において、このようにして得られた
ポリアミドは、溶融体中に含有される残留水分の除去と
同時に排出圏に給送される。適当な排出圏は例えば脱気
押出機である。水を除去した溶融体は索状体で排出さ
れ、顆粒化される。得られた顆粒は、その融点以下の温
度、例えば170−240℃において過熱水蒸気により固体状
において所望の粘度となるまで縮合せしめられる。この
ために塔頂において得られる水蒸気を使用するのが好ま
しい。
23℃において、96重量%H2SO4中の1%溶液(1g/100m
l)で測定して、固相後処理縮合後の相対粘度は一般に
2.2乃至5.0、ことに2.3乃至4.5である。
他の有利な実施態様によれば、重縮合圏から取出され
たポリアミド溶融体は、さらに他の重縮合圏に給送さ
れ、ここで285乃至310℃の温度で、好ましくは減圧下、
例えば1−500ミリバールの圧力下に、所望の粘度とな
るまで、連続的に新たな表面を形成しつつ縮合せしめら
れる。このための適当な装置はフイニッシャーとして公
知のものである。
本発明成形材料は、組成分(B)として組成分(b1)
乃至(b4)から成る、1−40重量%、好ましくは3−30
重量%、ことに5−25重量%の難燃化剤混合物を含有す
る。難燃化剤混合物の40−97重量%、好ましくは50−95
重量%、ことに55乃至90重量%を占める組成分(b1)
は、ポリアミド用難燃化剤としてそれ自体公知の赤燐で
ある。赤燐としては未処理赤燐か、或は表面をシリコー
ンオイル、パラフィンオイル、フタル酸乃至アジピン酸
のエステル、フェノール樹脂、アミノプラスト或はポリ
ウレタンで被覆した赤燐が使用される。
赤燐の処理は、そのまま或は部分的芳香族コポリアミ
ド或は場合により他のポリアミド中における濃縮物の形
態で行われる。
処理法と同様に相当する燐製品はそれ自体当業者に周
知のものであり、多種文献に記載されている。
組成分(b2)は、複合難燃化剤(B)に対して1−50
重量%、好ましくは3−40重量%、ことに5−30重量%
を占める2或は4価金属の無機金属化合物である。好ま
しい化合物(b2)は亜鉛、カドミウム、アルミニウム、
チタン或はマグネシウムの酸化物、炭酸塩及びオキシカ
ルボナートであって、ことに酸化亜鉛及び酸化カドミウ
ムが有利である。特に無毒性の見地から酸化亜鉛が推奨
される。
モノ或はジカルボン酸(b3)は、複合難燃化剤(B)
の1−40重量%、好ましくは1−30重量%、ことに2−
10重量%を占める。
ジカルボン酸としては、例えばオキサル酸、マロン
酸、フマル酸、マレイン酸、アジピン酸、セバチン酸、
パルミチン酸が挙げられ、最後の二者、ことにセバチン
酸が好ましい。これらの酸の混合物も勿論使用され得
る。
組成分(b3)として原則的にモノカルボン酸(例えば
アクリル酸、メタクリル酸)も使用され得るが、結果か
らしてジカルボン酸が一般的に好ましい。
組成分(b4)は複合難燃化剤に対し1−40重量%、好
ましくは2−25重量%、とくに3−20重量%を占める。
組成分(b4)としてのエステルを構成する炭素原子数
6−24個の有機酸としては、ペラルゴン酸、パルミチン
酸、ラウリル酸、マルガリン酸、アジピン酸、ドデカン
ジ酸、ステアリン酸が挙げられ、一般的にステアリン酸
がことに好ましい。これらはことにn−ブタノール、n
−オクタノール、ステアリルアルコール、エチレングリ
コール、ネオペンチルグリコール、グリセリン、ペンタ
エリトリット、ことにステアリルアルコール及びグリセ
リンと好ましいエステル(b4)を形成する。
上述した所から特にステアリルステアラート及びグリ
セリンモノステアラートが好ましい。
エステルの代わりに、また上記酸の金属塩、ことにア
ルミニウム、カルシウム或は亜鉛塩が使用される。さら
に組成分(b4)として種々のエステルの混合物、種々の
金属塩の混合物或はエステルと金属塩の混合物も使用さ
れ得る。
組成分(C)として、本発明による熱可塑性成形材料
は、60重量%までの、好ましくは5−50重量%、ことに
10−40重量%の繊維状或は粒子状充填剤或はこれらの混
合物を含有し得る。
繊維状充填剤としては、例えばガラス繊維、炭素繊
維、アラミド繊維、カリウムチタナート繊維、繊維状珪
酸塩、例えばウォルストナイトが挙げられる。
ガラス繊維を使用する場合には、ポリアミドとの融和
性を良好ならしめるために糊料及び結合剤を使用するこ
とができる。
使用されるガラス繊維は、一般的に6−20μm径を有
するものである。処理は短繊維の形態で行ってもよく、
また無端ロービングの形態で行ってもよい。射出成形品
中におけるガラス繊維の平均長さは0.08乃至5mmの範囲
であるのが好ましい。
粒子状充填剤としては、例えばガラス顆粒、粉末状ウ
ォルトストナイト、石英砂、窒化硼素、カオリン、炭酸
カルシウム、炭酸マグネシウム(白亜)二酸化チタンが
挙げられるが、ことにウォルストナイト、二酸化チタン
及びカオリンが一般的に好ましい。
組成分(D)として、本発明による熱可塑性成形材料
は、40重量%までの、ことに3−25重量%の、耐衝撃性
変性重合体を含有し得る。
この耐衝撃性変性重合体(ゴム弾性重合体)として好
ましいのは、以下の構成分から成る、オレフィンを主体
とする重合体である。すなわち、 (d1)炭素原子2−8個の少なくとも1種類のα−オレ
フィン40−100重量%、 (d2)ジエン0−50重量%、 (d3)アクリル酸乃至メタクリル酸と炭素原子1−12個
のアルキルのエステル或はこれらエステルの混合物0−
45重量%、 (d4)エチレン系不飽和モノカルボン酸或はジカルボン
酸或はこれら酸の官能性誘導体0−40重量%、 (d5)エポキシ基含有モノマー0−40重量%、 (d6)その他のラジカル重合可能のモノマー0−5重量
%、 から構成される重合体であるが、これはオレフィン単独
重合体であってはならない。これでは耐衝撃特性の改善
において例えばポリエチレンと同等の有意な作用ももた
らし得ない。
最初の好ましい重合体群としては、エチレン単位対プ
ロピレン単位の割合が40:60乃至90:10の、いわゆるエチ
レン/プロピレン(EPM)ゴム乃至エチレン/プロピレ
ン/ジエン(EPDM)ゴムである。
これらの、ことに未架橋EPM乃至EPDMゴムのムーニー
粘度(ML1+4/100℃)(一般にゲル含有分1重量%以
下)は25乃至100、ことに35乃至90である(DIN 53523に
より、100℃においてラージロータ始動後4分で測
定)。
EPMゴムは一般に二重結合を持たないが、EPDMゴムは
炭素原子100個に対し1乃至20個の二重結合を有する。
EPDMゴムのジエンモノマーとしては、例えばイソプレ
ン、ブタジエンのような共役ジエン、ペンタ−1,4−ジ
エン、ヘキサ−1,4−ジエン、ヘキサ−1,5−ジエン、2,
5−ジメチルヘキサ−1,5−ジエン、オクタ−1,4−ジエ
ンのような炭素原子5乃至25個の非共役ジエン、シクロ
ペンタジエン、シクロヘキサジエン、シクロオクタジエ
ン、ジシクロペンタジエンのような還式ジエン、ならび
に5−エチリデン−2−ノルボルン、5−ブチリデン−
2−ノルボルン、2−メタリル−5−ノルボルン、2−
イソプロペニル−5−ノルボルンのようなアルケニルノ
ルボルン、及び−3−メチル−トリシクロ(5.2.1.0.2.
6)−3,8−デカジエンのようなトリシクロジエン或はこ
れらの混合物が挙げられる。EPDMゴムのジエン含有分は
オレフィン重合体全重量の0.5乃至50重量%、好ましく
は2乃至20重量%、ことに3乃至15重量%である。
EPMゴム乃至EPDMゴムはまた反応性カルボン酸或はそ
の誘導体とグラフト共重合されることができる。このた
めにはことにアクリル酸、メタクリル酸、これら誘導体
ならびにマレイン酸無水物が使用される。
好ましいオレフィン重合体の他の群は、炭素原子2−
8個のα−オレフィン、ことにエチレンと、アクリル酸
及び/或はメタクリル酸と炭素原子1乃至18個のアルキ
ルとのエステルから形成される共重合体である。
基本的にすべての1級、2級及び3級C1−C18アルキ
ルとアクリル酸乃至メタクリル酸とのエステルが使用さ
れ得るが、1−12個、ことに2−10個の炭素原子を有す
るエステルが好ましい。
従ってメチル−、エチル−、プロピル−、n−、i−
及びt−ブチル−、2−エチルヘキシル−、オクチル−
及びデシルアクリラートならびに相当するメタクリル酸
エステルが好ましい。とりわけn−ブチルアクリラート
及び2−エチル−ヘキシルアクリラートが好ましい。
メタクリル酸エステル及びアクリル酸エステル(d3)
のオレフィン重合体に対する量割合は0−60重量%、好
ましくは10−50重量%、ことに30−45重量%である。
エステル(d3)の代わりに或はこれに加えて、オレフ
ィン重合体は、エチレン系不飽和モノカルボン酸或はジ
カルボン酸の酸官能性及び/或は潜在的酸官能性モノマ
ー(d4)或はエポキシ基含有モノマー(d5)を含有する
ことができる。
モノマー(d4)としては、アクリル酸、メタクリル
酸、これら酸の3級アルキルエステル、ことにtert−ブ
チルアクリラート及びマレイン酸、フマル酸のようなジ
カルボン酸或はこれら酸ならびにモノエステルの誘導体
が挙げられる。
潜在的酸官能性モノマーとしては、重合条件下におい
て或は成形材料におけるオレフィン重合体処理の際に遊
離酸基を形成する化合物でなければならない。この例と
しては、炭素原子数20個までのジカルボン酸無水物、こ
とにマレイン酸無水物及び前述した酸のC1−C12アルキ
ルエステル、ことにtert−ブチルアクリラート及びtert
−ブチルメタクリラートが挙げられる。
酸官能性乃至潜在的酸官能性モノマー及びエポキシ基
含有モノマーは、一般式(I)−(IV)の化合物をモノ
マー混合物に添加してオレフィン重合体中に取込まれる
のが好ましい。
上記式中、R1−R9は水素或はC1−C6アルキル基を意味
し、nは0乃至20の整数、nは0乃至10の整数を意味す
る。
ことにR1−R7が水素、m−lが0或は1、nが1を意
味するものが好ましい。相当する化合物はマレイン酸、
フマル酸、マレイン酸無水物(d4)乃至アルケニルグリ
シジルエーテル、ビニルグリシジルエーテル(d5)であ
る。
式(I)、(II)、(III)及び(IV)の化合物で好
ましいのは、構成分(d4)としてのマレイン酸及びマレ
イン酸無水物ならびにアクリル酸及び/或はメタクリル
酸のエポキシ基含有エステルであり、ことにグリシジル
アクリラート及びグリシジルメタクリラート(構成分d5
として)が好ましい。
構成分(d4)乃至(d5)は、オレフィン重合体全重量
に対してそれぞれ0.07乃至40重量%、好ましくは0.1乃
至20重量%、ことに0.15乃至15重量%を占める。
ことに好ましいオレフィン重合体は、 50乃至98.9重量%、ことに60乃至95重量%のエチレ
ン、 0.1乃至20重量%、ことに0.15乃至15重量%のグリシ
ジルアクリラート及び/或はグリシジルメタクリラー
ト、アクリル酸及び/或は無水マレイン酸、 1乃至45重量%、ことに10乃至35重量%のn−ブチル
アクリラート及び/或は2−エチルヘキシルアクリラー
ト から形成されるものである。
さらに好ましいアクリル酸及び/或はメタクリル酸の
エステルはメチル−、エチル−、プロピル−及びi−乃
至t−ブチルエステルである。
その他のモノマー(d6)としては、例えばビニルエス
テル及びビニルエーテルが挙げられる。
このようなオレフィン重合体を使用する場合、その組
成分(A)乃至(B)の合計量に対する量割合は0−20
重量%、好ましくは4乃至18重量%、ことに5乃至15重
量%である。
上述したエチレン共重合体の製造は、それ自体公知の
方法により、高温高圧下グラフト共重合により行われ
る。
エチレン共重合体のメルトインデックスは一般に1乃
至80g/10分(190℃、2.19kg負荷で測定)である。
上述のオレフィンを主体とするゴム弾性重合体のほか
に、エラストマー(D)として以下のような重合体も適
当である。
まず、ホウベン−ワイルの「メトーデン、デルオルガ
ニッシェン、ヘミー」XII巻、I(1961)ならびに「エ
マルジョン、ポリメライゼイション」におけるブラック
レイの論稿に記載された方法により製造される乳化重合
体が挙げられる。
エラストマーのゴム部分製造用モノマーとしては、n
−フチルアクリラート、2−エチルヘキシルアクリラー
トのようなアクリラート、相当するメタクリラート、ブ
タジエン及びイソプレンならびにこれらの混合物が挙げ
られる。これらモノマーは、さらに他のモノマー、例え
ばスチレン、アクリルニトリル、ビニルエーテルならび
に他のアクリラート乃至メタクリラート、例えばメチル
メタクリラート、メチルアクリラート、エチルアクリラ
ート、プロピルアクリラートと共重合せしめられる。
柔軟相乃至ゴム相(ガラス転移点0℃以下)はエラス
トマーの核心部分、外皮層乃至中皮層部分を構成するこ
とができ、2皮層以上のエラストマーの場合、多皮層エ
ラストマーの場合にはさらに多くのゴム相から成る皮層
から構成され得る。
ゴム相のほかに、エラストマーは1種類或は複数種類
の硬質相(ガラス転移点20℃以上)を有し、これは一般
にスチレン、アクリルニトリル、メタクリルニトリル、
α−メチルスチレン、p−メチルスチレン、アクリル酸
エステル及びメタクリル酸エステル、例えばメチルアク
リラート、エチルアクリラート及びメチルメタクリラー
トを主モノマーとして形成され得る。さらに他のコモノ
マーも少量使用することもできる。
場合により表面に反応基を有する乳化重合体を形成す
るのが有利である。このような基は、例えばエポキシ
基、カルボキシル基、潜在的カルボキシ基、アミノ基、
アミド基ならびに一般式 のモノマーを併用して導入され得る官能基である。上記
式中、R10は水素或はC1−C4アルキル基を、R11は水素、
C1−C8アルキル基或はアリール基、ことにフェニル基
を、R12は水素、C1−C10アルキル基、C6−C12アルキル
基或はOR13を、R13はC1−C8アルキル基或はC6−C12アリ
ール基(場合によりO−或はN−含有基で置換されてい
てもよい)を、Xは化学的結合、C1−C10アルキル基或
はC6−C12アリーレン基或は− を、YはO−Z−或はNH−Zを、ZはC1−C10アルキレ
ン基或はC6−C12アリーレン基をそれぞれ意味する。
またヨーロッパ特許出願公開208187号公報に記載され
たグラフトモノマーも、表面に反応性基を導入するのに
適当である。
さらに他の例としては、アクリルアミド、メタクリル
アミド及びアクリル酸乃至メタクリル酸の置換エステ
ル、例えば(N−t−ブチルアミノ)エチルメタクリラ
ート、(N,N−ジメチルアミノ)エチルアクリラート、
(N,N−ジメチルアミアノ)メチルアクリルラート及び
(N,N−ジエチルアミノ)エチルアクリラートが挙げら
れる。
なおゴム相のわずかな部分は架橋されていてもよい。
架橋剤作用モノマーとしては、例えばブタ−1,3−ジエ
ン、ジビニルベンゼン、ジアリルフタラート、ジヒドロ
ジシクロペントジエニルアクリラートならびにヨーロッ
パ特許出願公開50265公報に記載されている化合物が使
用される。
さらに、いわゆるグラフト架橋モノマー、すなわち2
個或はそれ以上の重合可能二重結合を有し、これらが重
合に際し異なる速度で反応する化合物も使用され得る。
この二重結合の少なくとも1個は残余のモノマーとほぼ
同じ速度で重合し、残余の二重結合が比較的徐々に重合
するような化合物を使用することが好ましい。異なる重
合速度はゴム相に一定量の不飽和二重結合をもたらす。
次いでこのようなゴム相にさらにゴム相が重ねられ、ゴ
ム相中にある二重結合が少なくとも部分的にグラフトモ
ノマーと結合されて化学的結合を形成する。すなわち重
ねられた相は少なくとも部分的に化学的結合を介してグ
ラフト基層部分と結合される。
このようなグラフト架橋モノマーとしては、例えばア
リル基含有モノマー、ことにエチレン不飽和カルボン
酸、例えばアリルアクリラート、アリルメタクリラー
ト、ジアリルマレアート、ジアリルフマラート、ジアリ
ルイタコナート或は上記ジカルボン酸の相当するモノア
リル化合物が使用される。そのほかにも多くのさらに適
当なグラフト架橋モノマーがある。詳細は米国特許4148
846号明細書に記載されている。
このような架橋モノマーの組成分(D)に対する使用
量は、5重量%まで、好ましくは3重量%を超えない量
である。
以下に好ましい乳化重合体の若干例を示す。まず核心
部分と少なくとも1外皮層を有するグラフト重合体は以
下の構成を有する。
多皮層構造のグラフト重合体の代わりに、ブタ−1,3
−ジエン、イソプレン及びn−ブチルアクリラートから
成る均質の、すなわち単一皮層のエラストマー或はこれ
らの共重合体を使用することもできる。また本重合体は
架橋モノマー或は反応性基含有モノマーの併用により製
造されることもできる。
乳化重合体の他の例として、n−ブチルアクリラート
/(メタ)アクリル酸共重合体、n−ブチルアクリラー
ト/グリシジルアクリラート共重合体、n−ブチルアク
リラート/グリシジルメタクリラート共重合体、n−ブ
チルアクリラートから成り或はブタジエンを主体とする
核心部分と前述共重合体から成る外皮層部分とから成る
グラフト重合体及び反応基をもたらすコモノマーとエチ
レンとの共重合体が挙げられる。
上述のエラストマー(D)はまた他の慣用方法、例え
ば懸濁重合により製造されることもできる。
本質的組成分(A)及び(B)ならびに場合により使
用される組成分(C)及び(D)のほかに、本発明によ
る成形材料は、慣用の添加剤及び加工助剤を含有し得
る。その使用量は組成分(A)と(B)の合計重量に対
して一般に20重量%まで、好ましくは10重量%までであ
る。
慣用の添加剤は、例えば安定剤、酸化遅延剤、熱分
解、対紫外線分解防止剤、滑剤、離型剤、染料、顔料及
び可塑剤である。
本発明熱可塑性成形材料に添加され得る酸化遅延剤及
び熱分解防止剤としては、例えば週期律表I族金属のハ
ロゲン化物、すなわちナトリウム、カリウム、リチウム
のハロゲン化物及び場合によりこれらと銅(I)ハロゲ
ン化物、例えばクロリド、ブロミド、ヨジドとの組合せ
が挙げられる。さらに弗化亜鉛及び塩化亜鉛も使用され
得る。なお立体障害フェノール、ヒドロキノン、これら
の置換化合物及び混合物も1重量%までの量において使
用され得る。
対紫外線安定剤としては、種々の置換レゾルシン、サ
リチラート、ベンゾトリアゾール、ベンゾフェノンが一
般に2重量%までの量において使用され得る。
滑剤、離型剤としては、成形材料に対し1重量%まで
の量において、ステアリン酸、ステアリン酸アルキルエ
ステル、ステアリン酸アミド、長鎖脂肪酸とペンタエリ
トリットとのエステルなどが使用される。
磁気及び空気中酸素の存在下における赤燐の分解を防
止するための安定剤も添加剤として使用される、例え
ば、カドミウム、亜鉛、アルミニウム、錫、マグネシウ
ム、チタンの各化合物である。ことに好ましいのは上述
金属の酸化物、炭酸塩、オキシカルボナート、水酸化物
ならびに無機、有機酸の塩、例えばアセタート、ホスフ
ァート、水素燐酸塩である。
本発明による熱可塑性成形材料は、それ自体公知の方
法により製造され得る。例えば出発材料を、慣用の混合
装置、例えばスクリュー押出機、ブラベンダミル、或は
バンベリーミルにより混合し、加熱し押出す。次いで冷
却し、粉砕する。混合加熱温度は一般に270−330℃であ
る。
本発明による難燃化成形材料は良好な対燐安定性及び
均斉な特性スペクトルを示す。
従って繊維、フィルム及び各種成形体の製造に適当で
あり、ことに対燐安定性のためエレクトロニクス分野に
おける使用、ことに電気接続プラグ、回路板基板の製造
に適する。
実施例 熱可塑性成形材料を製造するため以下の組成分を使用
した。
組成分(A) A/1ヨーロッパ特許出願公開129195号により、量割合7
0:30で単位(a1)及び(a2)から製造された、相対粘度
2.50(98重量%H2SO4中1g/100ml溶液で測定)の部分的
芳香族コポリアミド。トリアミン含有分は約0.2重量
%。
A/V相対粘度2.70(前記と同様に測定)のポリヘキサ
メチレンアジピン酸アミド(BASF社のUltramid A3) 組成分(B) (b1) 赤燐(ヘキスト社のExolit 385) (b2/1) 酸化亜鉛 (b2/2) 酸化カドミウム (b3) セバチン酸 (b4) ステアリルステアラート (C)ガラス繊維 組成分(A)、(b1)乃至(b4)及び(c)をウェル
ナー、ウント、プフライダラー社の2軸押出機により31
0℃で混和し、押出し、顆粒化した。対燐安定性を測定
するため、この顆粒から標準小片(50×6×4mm)を射
出成形し、開放容器中の150mlの水中、60℃で貯蔵した
(この水量は定常的に維持した)。
14日、30日及び50日後にそれぞれ水から試料を取出
し、溶出燐化合物の全量を測定した。
各材料の組成及び試験結果を下表に示す。Vは対比例
であることを示す。
本発明実験例(実施例)1及び2による成形材料の場
合、組成分(A)の分子量変化は全く観察されなかった
が、実験例(対比例)3V以下においてこの分子量の増大
が認められた。
実験例を通覧して本発明成形材料の有利な特性及び複
合難燃化剤の対燐安定性に及ぼす好結果が実証される。
ことに従来のポリアミドにおける場合(一般にZnOよりC
d0が好結果をもたらした)と異なり、ZnOがCdOより好結
果をもたらしたことは注目に値する。前述したようにZn
OはCdOより毒性の見地から好ましい。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI D01F 6/90 301 D01F 6/90 301 H01R 13/46 301 H01R 13/46 301B H05K 1/03 610 H05K 1/03 610N //(C08K 13/04 3:02 3:22 5:09 5:10 7:02 7:16) (72)発明者 ハンス―ペーター、ヴァイス ドイツ連邦共和国、6704、ムターシュタ ット、プファルツリング、75 (72)発明者 クリストフ、プラヒェタ ドイツ連邦共和国、6703、リムブルガー ホーフ、アルベルト‐アインシュタイ ン‐アレー、12 (72)発明者 エックハルト、ミヒャエル、コッホ ドイツ連邦共和国、6701、フスゲンハイ ム、メロヴィンガーシュトラーセ、8 (72)発明者 ゲルト、ブリンネ ドイツ連邦共和国、6719、ボベンハイ ム、イム、ヴォーグタール、7 (72)発明者 ヴァルター、ゲツ ドイツ連邦共和国、6750、ガイゼルスラ ウテルン、ユング‐シュティリング‐シ ュトラーセ、11 (72)発明者 ペーター、シュタイエルト ドイツ連邦共和国、6700、ルートヴィヒ スハーフェン、マーデンブルクシュトラ ーセ、10 (56)参考文献 特開 昭63−43952(JP,A) 特開 昭61−132619(JP,A) 特開 昭62−156130(JP,A) 特開 昭59−155426(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C08L 77/06,77/02 D01F 6/90,1/07 C08J 5/18 H05K 1/03,13/46 C08K 3/02,3/22,5/09,5/10 C08K 7/02,7/16

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)(a1)テレフタル酸ヘキサメチレン
    ジアミンから誘導される単位40〜90重量%、 (a2)ε−カプロラクタムから誘導される単位0〜50重
    量%及び(a3)アジピン酸及びヘキサメチレンジアミン
    から誘導される単位0〜60重量%から構成され、但し上
    記成分(a2)及び/又は(a3)がまとめて、少なくとも
    全体の10重量%になる、部分的芳香族コポリアミド40〜
    99重量%; (B)(b1)赤燐、(b2)2或は4価金属の無機金属化
    合物、(b3)有機のモノ或はジカルボン酸及び(b4)6
    乃至24個の炭素原子を有する有機カルボン酸と2乃至24
    個の炭素原子を有するアルコールとのエステル或は上記
    酸の金属塩或はこれらの混合物から成る難燃化剤であっ
    て、(b1)、(b2)、(b3)及び(b4)の含有量が、該
    難燃化剤に対して、それぞれ40〜97重量%、1〜50重量
    %、1〜40重量%及び1〜40重量%である難燃化剤1〜
    30重量%; (C)繊維状或は粒子状充填剤或はこれらの混合物0〜
    60重量%;及び (D)耐衝撃性変性重合体0〜40重量% を含有する難燃性熱可塑性成形材料。
  2. 【請求項2】(b2)2或は4価金属の無機金属化合物
    が、酸化亜鉛或は酸化カドミウム或はこれらの混合物で
    あり且つその含有量が5〜50重量%であり、(b3)有機
    のモノ或はジカルボン酸がセバチン酸であり、そして
    (b4)6乃至24個の炭素原子を有する有機カルボン酸と
    2乃至24個の炭素原子を有するアルコールとのエステル
    或は上記酸の金属塩或はこれらの混合物が、ステアリン
    酸ステアリル、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸アルミ
    ニウム、ステアリン酸カルシウム或はこれらの混合物で
    ある請求項(1)に記載の難燃性熱可塑性成形材料。
  3. 【請求項3】請求項(1)或は(2)に記載の熱可塑性
    成形材料を成形体の製造のために使用する方法。
  4. 【請求項4】請求項(1)或は(2)に記載の熱可塑性
    成形材料を繊維の製造のために使用する方法。
  5. 【請求項5】請求項(1)或は(2)に記載の熱可塑性
    成形材料をシートの製造のために使用する方法。
  6. 【請求項6】請求項(1)或は(2)に記載の熱可塑性
    成形材料から形成される回路板の基板。
  7. 【請求項7】請求項(1)或は(2)に記載の熱可塑性
    成形材料から形成される電気接続プラグ。
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