JP2898381B2 - 弾性的伸縮可能性を有するクランプバンドおよび弾性的な伸縮可能性を与えるための方法 - Google Patents

弾性的伸縮可能性を有するクランプバンドおよび弾性的な伸縮可能性を与えるための方法

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、耳なしクランプに関し、特にクランプバン
ドの長手方向に弾力を発揮する耳なしクランプに関す
る。
〔従来の技術〕
耳なしクランプそれ自体は従来技術で知られている。
それらは、スペース条件が、クランプを締めつけるべき
物体の周りに緊張させるためのいわゆる「エテイッカ
ー」耳のような突出部品の使用を許さない用途に使用さ
れる。本出願人の先の米国特許4,492,004は、非常にう
まくゆくことが分かった無段の、耳なしクランプを開示
している。しかしながら、従来技術の耳なしクランプ
は、いわゆる「エテイッカー」耳が設けられたクランプ
と比較して或る不利益を伴う。これは、ホースの外側寸
法の公差および/またはホースを通って流れる媒体の温
度および/または圧力の変化を補償するために「エテイ
ッカー」耳を備えたクランプがクランプの弾性的な補償
を与えるからである。いわゆる「エテイッカー」耳の塑
性変形後そのようなクランプ構造の固有の弾性は、変化
する条件の下でそれらを用いる著しい利点である。
〔発明が解決しようとする課題〕
対照的に、本出願人の米国特許4,492,004に記載され
た形式の耳なしクランプは、その長手方向のバンド材料
の弾性的な伸縮可能性を欠いているので、予め決められ
たホース寸法に合うように正確に作らなければならず、
従ってそれらのきびしい設計必要条件にほとんど自由範
囲が与えられず、実際に取りつけられたクランプの緊密
性を犠牲にしてしかホースの寸法公差を補償しない。さ
らに、いったんホースの上に取りつけられると、それら
の耳なしクランプは温度および/または圧力の変化の弾
性的な補償を与えなかった。
それ故、本発明の主目的は、従来技術で遭遇する前述
した欠点と不利益を簡単な手段により避け、かつ圧力お
よび/または温度の変化を補償するためにクランプバン
ド自体に弾性を与える上記の形式の耳なしクランプを提
供することである。
〔課題を解決するための手段〕
根底にある課題を解決するには、本発明により、クラ
ンプバンドにクランプバンドの長手方向の弾性的な伸縮
可能性を与える一つまたは複数の区分をクランプバンド
に設ければよい。これを達成するには、切除された窓状
開口により互いに隔置された非直線の側方バンド部分を
残すようにクランプバンドの各区分で、特に中央でかつ
その側部に沿って材料を除去すればよく、その際側方バ
ンド部分が窓状開口の各端部から互いに向かって近づき
合うようにする。これはただ一回の打ち抜きまたは穴あ
け操作で有利に実現できるが、その過程でそのような区
分の中央の窓状開口が切除され、かつバンド材料が曲線
の側方バンド部分を残すように窓状開口の範囲内で側部
に沿って除去される。窓状開口は砂時計に似ている形を
しているのが好ましく、かつ側方バンド部分の外側が窓
状開口の形により区画されたその内側にほぼ平行であ
る。
クランプバンドの長手方向を横切る方向の側方バンド
部分の幅は、完全なクランプバンドの幅の40%より小さ
く、好ましくは30%より小さい。その幅は、前述した弾
性的な伸縮可能性と与えられたバンド材料で起こると予
想される力とに応じて選択できる。さらに、窓状開口の
各端面とその側部の間の角は応力のピークをできるだけ
小さくするために丸みをつけるのが好ましい。
本発明による改変されたクランプバンドは、驚くべき
ことには、引張力が存在する際にクランプバンドの長手
方向に相当な弾性的を伸縮可能性を与える。ついで、こ
れにより、耳なしクランプバンドが長手方向に固有の弾
力を有して、ホースを通って流れる媒体の温度および/
または圧力の変化を補償することができる。
本発明による弾性的な伸縮可能性付与区分の数は、な
かんずくクランプの寸法、クランプバンドの材料などに
依存して、与えられたクランプバンドの必要条件を満足
するように選択できる。そのような各区分の位置も、ク
ランプの設計必要条件を満たすように随意に選択でき
る。しかしながら、一つまたは複数の窓状開口はホース
の部分を絞り出しうるので、一つまたは複数の窓状開口
は、本出願人の前述した先の特許に記載された形式の無
段の耳なしクランプにおいて、内側バンド部分の自由端
に設けられた舌状延長部を受け入れるようになっている
中央溝と工具係合面の間の範囲内で重なり合う端部の外
側バンド部分に位置させるのが好ましい。このようにし
て、本発明による窓状開口は、重ねられた内側バンド部
分により有効に覆われる。
クランプバンドに弾性的な伸縮可能性を与える方法
は、中央の開口が、開口の各長手方向端部から互いに向
かって近づき合う一対の非直線の側方バンド部分により
区画されるようにクランプバンドの予め選択された区分
からその中央でおよびその側部に沿って材料の量を除去
することからなる。材料を除去する工程は、バンド材料
の区分の対応する部分を打ち抜くかまたは穴をあけるこ
とによりただ一つの工程で実施することができる。その
際、この打ち抜きまたは穴あけ操作は、重なり合う端部
の機械的連結および締めつけるべき物体に取りつけられ
るときのクランプの緊張をさせるためにクランプバンド
の平らなブランクに通常行われる穴あけまたは打ち抜き
操作と同時に行うことができる。このように、クランプ
バンドに弾性的な伸縮可能性を与える方法は簡単であ
り、かつダイスを若干変えることしか必要でないので基
本的にはクランプの製造費用をあまり増加させない。
このように、本発明は、温度および/または圧力の変
化を補償するために耳なしクランプに対し固有の弾性を
確保する。付加的に、本発明は、ホースの寸法変化によ
る遠くまで及ぶ先在する問題を除去する、すなわち与え
られたクランプ構造のためのホース直径のいっそう大き
い公差を受け入れる。これは、クランプの内径をホース
の外径に正確にそろえるための必要条件が、ホース材料
の弾性および接続部が抵抗するように意図している力を
考慮に入れると、本発明により減少できるからである。
このことは、本発明による耳なしクランプは、特に現
在、自動車工業の車軸ブーツと関連して使用される比較
的硬いホース材料と関連して、これまで可能であったよ
りいっそう大きい直径公差を有するホースに使用でき
る。
〔実施例〕
以下、本発明を図面に示す実施例により詳細に説明す
る。
種々の図を通じて同様な参照数字を同様な部品を示す
ために用いてある。特に第1図と第2図を参照すると、
これらの図は、本出願人の前述した先の米国特許4,492,
004の第1図〜第8図に示した種類のクランプを示す。
この特許の同様な部品に使用されているような同様な参
照数字をこの出願に使用しているので、クランプの細部
をここに詳細に示されてない程度までこの特許から確認
できる。
この出願の第1図と第2図の参照数字10は耳なし、無
段クランプ構造を全体的に示し、このクランプ構造は、
クランプが締めつけるべき物体に取りつけられるときに
機械的に相互に連結されるようになっている開放端部を
有するクランプバンド11を含む。機械的相互連結は、内
側バンド部分14に設けられた外方に延びる案内フック12
と二つの冷間変形された支持フック13とにより行われ、
これらは外側バンド部分16に設けられた孔15に係合する
ようになっている。その際、案内および支持フック12と
13は、本出願人の先の米国特許No.4,299,012に開示され
たように構成することができる。しかしながら、本発明
を、クランプ構造体で予想される力に抵抗するのに適す
るどんな他の形式の機械的相互連結にも等しく適用でき
る。例えば、案内フック12と支持フック13の代わりに、
ただ一つの冷間変形された支持フック13も適当である。
或いは、機械的連結を、本出願人の先の米国特許4,622,
720および4,711,001に開示されたように構成することも
できる。
締めつけるべき物体の周りにクランプを緊張させるこ
とによりクランプの取付けを可能にするために、外側お
よび内側バンド部分16と14にはそれぞれの工具係合当接
部24と25が設けられている。工具係合当接部24と25は、
少なくともほぼ半円形に付形された横断面を有する冷間
変形された、押し出された隆起の形をしている。外側バ
ンド部分16の押し出された工具係合隆起24は、横切る方
向の当接面24aを有するほぼ半円筒状の形状を有し、そ
の際その円筒状壁は軸方向に外側バンド部分16と一体で
ある。内側バンド部分14の冷間変形された、押し抜かれ
た工具係合隆起25はただ一つの工具係合当接面25aを有
し、かつ実質的にその残りの輪郭にわたって内側バンド
部分14と一体である。外側バンド部分16には、またその
押し出された隆起24と孔15の間に細長いスロットまたは
開口27が設けられている。その際、開口27は、内側バン
ド部分14の押し出された工具係合当接部25がそこを通っ
て延びることができるような幅を有する。内側および外
側の押し出された隆起25と24は、クランプが本出願人の
前述した米国特許4,492,004に開示された締め付け工具
により緊張されたときに、内側バンド部分14の押し出さ
れた隆起25が外側バンド部分16の押し出された隆起24の
下を滑ることができるように補完的寸法と形状を有す
る。その際、適当な形状と構造の押し出されたフック28
は、それが開口27の横方向端部壁27aと係合するときに
予備組立フックとして役立つ。
段のないクランプの内側面を達成するために、内側バ
ンド部分14の自由端には、舌受け入れ溝に係合するよう
になっている舌状延長部31が設けられている。舌受け入
れ溝を形成するには、側方バンド部分36が切り込み34と
34′の両側に残るように段部33で始まる長手方向切り込
み34と34′を作った後中央バンド部分35を押し抜けばよ
い。ここまで述べたクランプ構造の細部は、本出願人の
米国特許4,299,012のクランプ構造に対応する。
張力が存在する際にクランプ構造に弾性的な伸縮可能
性を与えるために、本発明によるクランプバンド11は、
参照数字50により全体的に設計されたバンド区分を有
し、このバンド区分は、そうでなければ本質的に伸縮で
きないクランプバンド11に、制限された弾性的伸縮可能
性を与えるように構成されかつ配置されている。特に、
これを達成するには、非直線の側方バンド部分52を残す
ようにクランプバンド区分11を孔をあけるかまたは打ち
抜けばよい。第1図と第2図の図示の実施例では、砂時
計に似ている窓状開口53が設けられている。その際、窓
状開口53は側方バンド部分52の内側54を区画している
が、それらの外側51は、多かれ少なかれ弓形状に付形さ
れた範囲を取り除く切除により得られる(第2図)。図
示の実施例では、その際表面54と51が実質的に互いに並
行に延びているので、側方バンド部分の幅は実質的に一
定である。窓状切除部53により形成された多かれ少なか
れ平らな端部56が、丸みをつけた部分を介して側面54に
移行している。このように、側方バンド部分52は、図示
のように互いに近づきあう勾配を徐々に減少させるよう
に窓状開口53の各端部56から互いに向かって近づきあ
い、このとき各側方バンド部分52の表面51と54が図示の
ような弓形のくぼんだ形状を有する。クランプ構造が例
えば温度または圧力の増加により引張力を受けるとき
に、非直線の側方バンド部分52が真っ直ぐになろうと
し、それによりクランプバンド11がその長手方向に伸び
ることができ、そのため弾性により側方バンド部分が弾
性的にそれらの元の曲線形状に戻る。
この出願の第1図と第2図に示すように、無段形のク
ランプ構造では、隆起24と段部33の間に位置する範囲内
でクランプバンドに弾性的な伸縮可能性を与える一つま
たは複数の区分50を位置させるのが好ましい。使用中ゴ
ム状ホースが押しこまれるかもしれない窓状開口53は、
重なりあった内側バンド部分14により覆われる。
第3図は、本出願人の先の米国特許4,712,278の第1
図に開示された形式のクランプ構造と共に使用される本
発明を示す。本願の第1図と第2図の対応する部品と同
様な部品は同様な参照数字により示してあるが、主要な
参照数字は、本願の第1図と第2図の部品と異なる第3
図の部品を表すために用いてある。
第1図および第2図と異なり、第1図と第2図の隆起
25が第3図では二つの同様な部材25′により置き換えら
れており、これらの部材は、ほとんど等しい量のバンド
材料がそれぞれの開口とバンドの対応する長手方向側部
の間に残されるように、クランプバンド11の長手方向中
心に対して少なくともほぼ対称に間隔を置いている。タ
ブ状部材25′は、クランプ構造の軸方向に見てほぼ三角
形をしている。しかしながら、タブ状部材は、緊張力に
抵抗しかつその製造を容易にするための必要条件を満た
す他のどんな適当な形状を有することもできる。その
際、タブ状部材25′は、孔27を通って延びることができ
るように間隔を置いている。また、本願の第1図と第2
図の孔15に係合する歯12と13からなる機械的連結と異な
り、第3図の実施例は、開口27の横切って延びる端部27
aのほぼ中心に位置する小さな突起15′aを用いること
により機械的連結を与える。その際、小さな突起15′a
は、重なり合うバンド部分を係合させるための案内兼心
出し手段として、および冷間変形された支持フック13が
その力係合面で開口27の横に延びる端部27aに係合する
ときに付加的なロック手段として有効である。ここまで
は、そのクランプは本出願人の先の米国特許4,712,278
の第1図と同様である。これと異なり、本発明による第
3図のクランプは、全体的に参照数字50により示された
区分を有し、この区分は、無段クランプの場合に、クラ
ンプに弾性的な伸縮可能性を与えるために、隆起24と段
部23の間に位置するのが好ましい。その際、弾性的な、
伸び付与区分50は第1図および第2図の区分50と同様に
作ることができる。
第4図は、本出願人の先の米国特許4,712,278の第5
図に示した形式のクランプ構造に本発明を適用した場合
を示すが、第3図の隆起24を二つのタブ状部材24′によ
り置き換えることにより本願の第3図と相違している。
その際、クランプ構造に弾性的な伸縮可能性を与えるた
めの手段は、第1図および第2図の区分と同様に構成さ
れた参照数字50により全体的に示した二つの区分を有す
る。窓状開口53の隣接する端部56を形成する二つの区分
50の間のウエブ部分58は、クランプバンド11の全幅にわ
たって延びており、かつクランプバンドの長手方向で側
方バンド部分52の幅にほぼ等しいかまたはこれより大き
い幅を有する。
第5図と第6図は、本発明による無段の、耳なしクラ
ンプのなお別の改変された実施例を示し、隆起25がクラ
ンプの予備組立の目的のためにも役立つと共に、機械的
連結部は、本願の第3図の突起15′aと同様な突起(図
示省略)と共働するただ一つの冷間変形された支持フッ
ク28からなる。クランプに弾性的な伸縮可能性を与える
ための手段は、第1図および第2図に示した区分と同様
な区分50を有するが、この区分は、再び隆起24と、舌受
け入れ溝35が始まる段部33との間に位置している。
第7図は、本願の第1図と第2図に示した形式のいく
つかの伸縮可能性付与区分50が設けられたクランプバン
ドを示し、その区分の数は、与えられた寸法を有しかつ
一定のバンド材料で作られたクランプに所望される弾性
的な伸縮可能性の量に依存して選択される。
第8図は、クランプバンドの材料の弾性限界を越えて
伸ばされた三つの区分50を備えたクランプバンドを示
す。しかしながら、実際の繰り返し試験では、市場で入
手可能なステンレス鋼バンド材料の弾性的な伸びを、本
発明の使用により弾性に不利な影響を及ぼさずに得るこ
とができる。スプリング効果、すなわち最大弾性伸び
は、クランプに使用される区分50の数に依存し、区分50
の数が多ければ多いほど、スプリング行路がいっそう長
くなる。4mmの弾性伸びは、ただ一つの区分50と5mmのス
プリング行路で、相応する数のそのような区分で弾性に
少しの疲労もなく得ることができる。
クランプバンドに弾性的な伸縮可能性を与えるための
方法は、ただ一つの打ち抜きまたは穴あけ操作で成しう
るので、簡単でありかつ経済的である。その際、この打
ち抜きまたは穴あけ操作は、例えば重なり合う端部など
の機械的連結のためにクランプ構造の必要な切り込み、
切除および/または変形を与えるのに平らなブランクに
通常必要な打ち抜きまたは穴あけと同時に行うことがで
きる。必要て全てのことは、そのような打ち抜きまたは
穴あけ操作に用いられる一つまたは複数のダイスを修正
することだけである。その際、窓状開口53ならびにくぼ
んだ外側表面51を出るクランプバンドの部分は、同一の
操作で切除することができる。
本発明によるいくつかの実施例を示しかつ述べたけれ
ども、本発明はこれに限定されないで、多数の変更と修
正が可能であることが理解される。弾性的な伸縮可能性
付与区分の数ならびに切除部の特別な形状は、クランプ
バンドの材料と所望の弾力性と調和するように変えるこ
とができる。さらに、切除部の輪郭、すなわち区分50の
窓状のおよび側面の輪郭、ならびに与えられたクランプ
構造の数は、与えられたクランプ寸法のための所望の弾
性的な伸縮可能性を得るように選択できる。窓状開口53
を側面51の輪郭も同様に、特別な所望の特性を達成する
ために変えることができる。互いに近づきあったりまた
は離れていく際の変化も、与えられたクランプ構造に所
望される材料と伸縮可能性に依存して変えることができ
る。さらに、側方バンド部分52を区画する側面51と54は
必ずしも平行である必要はないが、特別な結果を達成す
るためにわずかに平行でない場合も可能である。しかし
ながら、区分50の内側面および/または外側面における
全ての移行が、局部的な応力集中を避けるために滑らか
でありかつ曲線であれば、好ましい。加えて、本発明
は、本来与えられた方向に伸縮不可能でありかつ弾性的
な伸縮可能性が与えられるように意図されている他のど
んな材料にも適用することができる。
このように本発明によるいくつかの実施例を示した
が、これには限定されずに、当業者に知られかつ特許請
求の範囲により包囲されるような全ての変更や修正をカ
バーするつもりである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による耳のない無段クランプ構造の斜視
図、第2図は弾性的伸縮可能性を与えるクランプの区分
も示す、第1図の耳なしクランプ構造の機械的相互連結
の範囲の平面図、第3図は本発明を含むように改変され
た本出願人の特許4,712,278の第1図に示した形式のク
ランプ構造のための平らなブランクの平面図、第4図は
本発明を含むように改変された本出願人の先の米国特許
4,712,278の第5図に示した形式のクランプ構造のため
の平らなブランクの平面図、第5図は部品がクランプ構
造の取付け状態にある、第1図と同様な、本発明による
無段の、耳なしクランプ構造のなおさらに改変された実
施例の斜視図、第6図は予備組立状態にある第5図のク
ランプ構造の軸方向図、第7図はクランプに弾性的伸縮
可能性を与えるために本発明によるいくつかの区分を備
えたクランプバンドの部分を示す平面図、第8図はバン
ド材料の弾性限界を越えて引張力にさらされた場合のク
ランプバンドの部分とその区分の形状を示す平面図であ
る。 12,13,15……機械的連結手段、14……内側バンド部分、
16……外側バンド部分、24,25……力係合面、50……別
の手段、52……側方クランプバンド部分

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】クランプ構造を取り付けたときに重なり合
    って内側および外側クランプバンド部分を形成するよう
    になっている端部分を有するクランプバンドと、内側お
    よび外側クランプバンド部分を機械的に相互連結するよ
    うに作用可能な機械的な連結手段と、締めつけるべき物
    体にクランプ構造を取り付けるときに外部の緊張力を加
    えることができる内側および外側クランプバンド部分の
    力係合面とからなる耳なし形のクランプ構造を備えた、
    弾性的伸縮可能性を有するクランプバンドにおいて、ク
    ランプバンドの長さの弾性変化により温度およびまたは
    圧力の変化のための自動的な補償ができるようにクラン
    プバンドに対しその長手方向に弾性的伸縮可能性を与え
    るためのクランプバンド自体の別の手段を備え、この別
    の手段は、クランプバンドの中央長手方向平面の両側に
    非直線の連続した側方クランプバンド部分を有し、この
    側方クランプバンド部分は、長手方向を横切る方向に見
    て、側方バンド部分が中央長手方向平面に対して互いに
    対向方向に突出するようにクランプバンドの中央長手方
    向平面のそれぞれの側部で突出していることを特徴とす
    る弾性的伸縮可能性を有するクランプバンド。
  2. 【請求項2】前記別の手段は、クランプバンドの中央に
    配置された少なくとも一つの窓により形成され、この窓
    は少なくともほぼ砂時計に似ている形状を有し、側方ク
    ランプバンド部分の二つの側面の各々が、少なくともほ
    ぼ窓の隣接する側面の形状をたどるように付形されてい
    ることを特徴とする請求項1の弾性的伸縮可能性を有す
    るクランプバンド。
  3. 【請求項3】二つの側方クランプバンド部分が、窓のそ
    れぞれの側面と、対応する隣接する側部との間に形成さ
    れ、二つの側方クランプバンド部分の各々がそれらの長
    さの相当部分にわたって少なくともほぼ一定の幅を有す
    ることを特徴とする、請求項1または2に記載の弾性的
    伸縮可能性を有するクランプバンド。
  4. 【請求項4】クランプバンドが、クランプの形状に曲げ
    られるようになっている比較的平らなバンド材料で作ら
    れ、別の手段が、クランプバンド自体の区分にあってか
    つその間に開口を残す少なくとも一対の隔置された側方
    バンド部分により形成され、側方バンド部分の各々がバ
    ンド材料の幅の半分より小さい幅を有し、それぞれ対の
    二つの側方バンド部分は、開口の最小幅の点に互いに近
    づき合いかつその後互いに離れるようにバンド材料の長
    手方向に付形されていることを特徴とする、請求項1か
    ら3までのうちのいずれか一つによる弾性的伸縮可能性
    を有するクランプバンド。
  5. 【請求項5】側方バンド部分が、平面図で見て互いに反
    対方向に向けられた凹面形状を有することを特徴とす
    る、請求項1から3までのうちのいずれか一つによる弾
    性的伸縮可能性を有するクランプバンド。
  6. 【請求項6】側方バンド部分が、全バンド幅と実質的に
    一致する最大間隔の箇所に位置し、前記別の手段は、各
    々が一対の側方バンド部分を有する少なくとも二つの区
    分と、隣接する各区分の間に配置されたウエブ部分とを
    有し、バンドの長手方向を横切るウエブの寸法が実質的
    に全バンド幅に対応することを特徴とする、請求項1か
    ら5までのうちのいずれか一つによるクランプバンド。
  7. 【請求項7】内側バンド部分の自由端の舌状延長部と、
    外側バンド部分の段部の範囲内に始まりかつ外側バンド
    部分の自由端と反対方向に段部から遠ざかるように延び
    る舌受け入れ手段とを有する、請求項1から6までのう
    ちのいずれか一つによる弾性的伸縮可能性を有するクラ
    ンプバンドにおいて、別の手段が外側バンド部分に段部
    とその力係合面の間の範囲内に位置することにより別の
    手段が内側を重なり合う内側バンド部分により覆われる
    ことを特徴とする弾性的伸縮可能性を有するクランプバ
    ンド。
  8. 【請求項8】長手方向の弾力を実質的に欠いている比較
    的平らな部品に弾性的な伸縮可能性を与えるための方法
    において、中央の開口が、開口の各長手方向端部から互
    いに向かって近づき合う一対の非直線の側方部分により
    区画されるように前記部品の区分からその中央でおよび
    その側部に沿って所定の材料の量を除去する工程からな
    り、その際非直線の各側方部分が部品の幅40%より小さ
    い長手方向を横切る方向の幅を有し、それにより部品に
    その長手方向に引張力を加えると、非直線の側方部分が
    いっそう直線になろうとし、かつ引張力を取り除くと先
    在する非直線形状に戻ることからなる弾性的な伸縮可能
    性を与えための方法。
  9. 【請求項9】所定量の材料を取り除く工程は、クランプ
    の重なり合う端部の機械的連結に必要な材料の切断と除
    去および締めつけるべき物体の周りへのクランプの緊張
    と同時に実施されることを特徴とする請求項8に記載の
    弾性的伸縮可能性を与えるための方法。
  10. 【請求項10】中央で除去される材料が砂時計状の開口
    の形をしていることを特徴とする請求項8または9に記
    載の弾性的伸縮可能性を与えるための方法。
  11. 【請求項11】側方部分の各々が二つのほぼ平行に延び
    る表面により区画されることを特徴とする請求項8から
    10までのうちのいずれか一つによる弾性的伸縮可能性を
    与えるため方法。
  12. 【請求項12】長手方向を横切る方向に部品の通常の寸
    法を有しかつ側方部分の幅と同じ大きさのオーダの部品
    の長手方向の幅を有するウエブにより互いに隔置された
    少なくとも二対の長手方向に隔置された側方部分が除去
    工程中に形成されることを特徴とする請求項8から10ま
    でのいずれか一つに記載の弾性的伸縮可能性を与える方
    法。
  13. 【請求項13】請求項9の方法により作られる耳なしク
    ランプを有する、弾性的伸縮可能性を有するクランプバ
    ンド。
  14. 【請求項14】長手方向に弾性的な伸縮可能性を有す
    る、請求項8の方法により作られたクランプバンド。
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