JP2898233B2 - 放電加工機の給電装置 - Google Patents

放電加工機の給電装置

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JP2898233B2 JP25386595A JP25386595A JP2898233B2 JP 2898233 B2 JP2898233 B2 JP 2898233B2 JP 25386595 A JP25386595 A JP 25386595A JP 25386595 A JP25386595 A JP 25386595A JP 2898233 B2 JP2898233 B2 JP 2898233B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主軸に装着された
電極によって、ワークを放電加工する放電加工機の給電
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】放電加工は、ワークと電極との間に加工
電圧を印加して両者の極間に発生する放電現象を利用し
てワークを所望形状に加工する技術である。放電加工機
は、加工プロセスにより主軸、すなわち電極を回転させ
ながらZ軸方向の送りを与え、或いは、電極を回転させ
ずZ軸方向の送りのみを与えて放電加工を行い、電極に
加工電流を供給するために、被給電部材として円板状ま
たはリング状の給電板と、給電板に接触する給電ブラシ
とを主軸先端部に設けている。一般的に、電極を回転さ
せて放電加工する場合、例えば直径1mm以下の細孔の
加工、ねじ切り加工、電極を割り出しながらの加工は電
極に小さな加工電流が供給され、一方、電極を回転させ
ずに加工を行う場合は、電極には大電流が供給される。
従来は、電極を回転させるか、させないかにかかわら
ず、給電ブラシから給電板を介して電極に加工電流が供
給されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の放
電加工機では、常に、給電ブラシから給電板を介して電
極に加工電流を供給し、主軸を安定して回転させるため
に、給電ブラシと給電板とを十分に接触させることがで
きず、両者間の電気的接触抵抗が大きくなる。従って、
大電流を供給する場合には過大なジュール熱が発生し、
主軸が熱変形して加工精度が低下する。これを解決する
ために、給電ブラシと給電板との接触圧を調節可能に構
成することが考え得るが、既述のように、電極を回転さ
せて放電加工を行う場合にも、上記と同様に給電ブラシ
から給電板を介して電極に加工電流を供給するため、給
電ブラシと給電板との間の接触圧は一定のレベル以下で
設定されなければならず、電気的接触抵抗を低減すべく
所望の接触圧を得ることが困難となり、大電流供給時に
おける給電ブラシと給電板との間の発熱の低減には限界
がある。本発明は、主軸に装着した電極の回転時および
回転停止時にかかわらず、電極に安定した加工電流を供
給することを技術課題としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】これは、電極を回転させ
ずに放電加工を行う場合、被給電部材の側面を挟むよう
に接触し、被給電部材を介して電極に加工電流を供給す
る給電手段を設けることにより解決できる。すなわち、
本発明は、回転可能に支持された主軸に装着された電極
に加工電流を供給する放電加工機の給電装置において、
前記主軸とともに回転するように前記主軸の先端部に設
けられた円板状の被給電部材と、前記被給電部材を介し
て前記電極に加工電流を供給するために、円板状の前記
被給電部材の外周面に接触する第1の給電手段と、前記
被給電部材を挟持可能に設けられ、前記被給電部材の側
面を挟持して前記被給電部材を介して前記電極に加工電
流を供給する第2の給電手段と、を具備した放電加工機
の給電装置を要旨とする。さらに、前記第2の給電手段
は、前記被給電部材の側面を挟持して前記主軸の回転を
停止させるブレーキを含んでなる放電加工機の給電装置
を要旨とする。
【0005】
【作用】電極を回転させて放電加工を行う場合は、主軸
の先端部に設けられた円板状の被給電部材の外周面に接
触する第1の給電手段により、被給電部材を介して電極
に加工電流が供給される。一方、電極を回転させずに放
電加工を行う場合は、主軸の先端部に設けられた円板状
の被給電部材の側面を挟むように両側から接触する第2
の給電手段により、被給電部材を介して電極に加工電流
が供給される。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の好ましい実施形態を説明する。まず、図2を参照する
と、本発明の給電装置を備えた放電加工機の電極ヘッド
10は、主軸頭12を図2におけるZ軸方向に移動可能
に保持し、先端には電極チャック20を介して電極22
が装着されている。電極ヘッド10は、ラム44および
サドル42により水平面内で移動可能に取り付けられて
いる。すなわち、サドル42がベッド48に固定された
コラム40上にてX軸方向に移動可能に設けられてお
り、ラム44がサドル42上にてY軸方向に移動可能に
設けられている。また、放電加工されるワークWは加工
槽46内の加工液(図示せず)に浸漬されるとともに、
ベッド48に設けられたテーブル50上に固定されてい
る。こうした構成により、放電加工機は、電極22をX
軸、Y軸、Z軸方向に送りながら電極22とワークWと
の極間に加工電圧を印加してワークWを所望形状に放電
加工する。
【0007】次に、図1を参照すると、本発明実施形態
の放電加工機の給電装置の電極ヘッド10内部には、主
軸頭12をZ軸方向に移動させる送り装置として、送り
モータ34と、送りモータ34の回転軸に連結された送
りネジ38が配設されている。送りネジ38は、主軸頭
12の取付部12aに固定されたナット36と係合して
おり、送りモータ34が回転すると、その回転方向に従
い主軸頭12がZ軸方向、すなわち、図1における上下
方向に移動する。
【0008】主軸頭12内には、ベアリング16a、1
6bを介して主軸14が回転自在に支持され、ベアリン
グ16a、16bはベアリング押さえ16c、16dに
よりその外輪が主軸頭12に固定されている。また、電
極ヘッド10内には主軸14を回転させるための主軸モ
ータ30が設けられ、主軸14はカップリング32を介
して主軸モータ30の回転軸に連結されている。主軸1
4の先端部には電気的絶縁体18を介して電極22を装
着する円柱状の電極チャック20が取り付けられ、電極
チャック20の外周面には被給電部材として環状の給電
リング24が取り付けられている。
【0009】さらに、主軸頭12の先端部には、給電リ
ング24を介して電極22に加工電流を供給するために
第1と第2の給電手段26、28が設けられている。第
1の給電手段26は、給電ブラシ26a、調節ネジ26
b、給電ブラシ26aと調節ネジ26bとの間に配設さ
れたバネ26cからなる。給電ブラシ26aは、バネ2
6cと調節ネジ26bとにより、給電リング24の外周
面に接するように付勢される。また、給電ブラシ26a
は適当な電線(図示せず)を介して放電加工機の電源装
置(図示せず)に接続されている。一方、第2の給電手
段28は、給電リング24の両側面を挟持可能に設けら
れた一対の挟持部材28a、28bと、挟持部材28
a、28bを給電リング24の両端面へ接近、離反させ
るために主軸頭12の内面に固着されたシリンダ28c
とからなる。ここで、シリンダ28cは、周知のシリン
ダ型の流体アクチュエータであり、油圧源(図示せず)
または空気源(図示せず)に接続されている。
【0010】挟持部材28a、28bは導電性材料から
形成され、かつ、給電ブラシ26aと同様に適当な電線
を介して放電加工機の電源装置(図示せず)に接続され
ている。さらに、挟持部材28a、28bの半径方向内
側の端部分において給電リング24に対面する側面に取
り付けられている接触部材28d、28eは、給電リン
グ24との間の電気的接触抵抗を小さくするために、給
電リング24と良好に接触できる材料、例えば、カーボ
ン等から形成され、好ましくは、給電リング24および
接触部材28d、28eは、両者間の接触が可及的に広
い接触面積にて接触できるようにするのがよい。
【0011】また、給電リング24と、挟持部材28
a、28bと、シリンダ28cとにより、主軸14の回
転を停止させるブレーキを構成することも可能である。
この場合には、挟持部材28a、28bは摩擦力を大き
く、接触抵抗を小さくして、主軸14を停止させる大き
な押え力に耐えられ、かつ、給電リング24との接触
時、主軸14の回転方向にずれないような構造にしてお
く必要がある。さらに、シリンダ28cと、挟持部材2
8a、28bと、接触部材28d、28eとにそれぞれ
相当の強度もたせる必要があることは容易に理解されよ
う。
【0012】次に、本実施形態による給電装置の作用を
説明する。まず、放電加工を開始するに際して電極チャ
ック20に適当な電極22が装着される。電極22を回
転させながら放電加工を行う場合、例えば、直径が1m
m以下の細孔の加工、ねじ切り加工、電極22を割り出
しながらの加工の場合は、主軸モータ30により主軸1
4を回転させ、かつ、送りモータ34によりZ軸方向の
送りを電極22に与えながら、給電ブラシ26aから給
電リング24および電極チャック20を介して電極22
に加工電流が供給される。これに対し、電極22を回転
させずに放電加工を行う場合は、送りモータ34により
Z軸方向の送りを電極22に与えながら、シリンダ28
cにより挟持部材28a、28bを互いに接近する方向
に付勢して、挟持部材28a、28bにより給電リング
24を挟持させ、主軸14および電極22の回転を固定
するとともに、挟持部材28a、28bおよび接触部材
28d、28eから、給電リング24と電極チャック2
0とを介して電極22に加工電流が供給される。電極2
2を回転させずに放電加工を行う場合は、電極22とワ
ークWとの間に大きな加工電流を供給するのが一般的で
あるが、接触部材28d、28eと給電リング24との
接触が良好となり両者間の接触抵抗が小さくなるので、
大きな発熱を伴わずに大きな加工電流を供給することが
可能となる。加えて、シリンダ28cにより挟持部材2
8a、28bを互いに接近する方向に付勢すれば、第2
の給電手段28を主軸14の回転を停止させるブレーキ
として作用させることもできる。
【0013】
【発明の効果】電極を回転させずに放電加工を行う場合
に、円板状の被給電部材の側面を挟持して被給電部材を
介して電極に加工電流を供給する第2の給電手段を設け
たので、被給電部材の外周面に接触、摺動する第1の給
電部材との接触圧を考慮することなく、主軸の割り出し
精度や回転精度を犠牲にせず、大電流による加工時の発
熱を防止することが可能となる。また、第2の給電手段
と被給電部材との間で、任意の接触面積が得られるの
で、両者間の電気的接触抵抗を十分に低減することがで
き、電極に安定して加工電流を供給することが可能とな
る。さらに、第2の給電手段を、加工電流を供給するた
めのみならず、主軸の回転を停止させるブレーキとして
兼用することができるので、主軸の制動トルクの補助お
よび大電流供給時、安定した電極の保持を実現すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態による放電加工機の給電装置
の要部断面図である。
【図2】本発明の給電装置を備えた放電加工機を示す正
面図である。
【符号の説明】
10…電極ヘッド 12…主軸頭 14…主軸 20…電極チャック 22…電極 24…給電リング 26…第1の給電手段 26a…給電ブラシ 26b…調節ネジ 26c…バネ 28…第2の給電手段 28a,28b…挟持部材 28c…シリンダ 28d,28e…接触部材

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転可能に支持された主軸に装着された
    電極に加工電流を供給する放電加工機の給電装置におい
    て、 前記主軸とともに回転するように前記主軸の先端部に設
    けられた円板状の被給電部材と、 前記被給電部材を介して前記電極に加工電流を供給する
    ために、円板状の前記被給電部材の外周面に接触する第
    1の給電手段と、 前記被給電部材を挟持可能に設けられ、前記被給電部材
    の側面を挟持して前記被給電部材を介して前記電極に加
    工電流を供給する第2の給電手段と、を具備したことを
    特徴とする放電加工機の給電装置。
  2. 【請求項2】 前記第2の給電手段は、前記被給電部材
    の側面を挟持して前記主軸の回転を停止させるブレーキ
    を含んでなる請求項1に記載の放電加工機の給電装置。
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