JP2897386B2 - 電磁式切換弁 - Google Patents

電磁式切換弁

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JP2897386B2
JP2897386B2 JP25872390A JP25872390A JP2897386B2 JP 2897386 B2 JP2897386 B2 JP 2897386B2 JP 25872390 A JP25872390 A JP 25872390A JP 25872390 A JP25872390 A JP 25872390A JP 2897386 B2 JP2897386 B2 JP 2897386B2
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sleeve
switching valve
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filter
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博幸 中堂薗
康 三浦
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Aisin Corp
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Aisin Seiki Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) 本発明は、可変バルブタイミングシステム等の油圧制
御に使用する電磁式切換弁に関するものである。
(従来の技術) 従来より油圧制御に使用する電磁切換弁としては、第
2図に記載されたもの等が知られている。
第2図に基づいて従来型の電磁切換弁の構造を説明す
ると、22はスリーブであり、このスリーブ22は電磁切換
弁を取付けるための部材に形成された段付き穴27に嵌合
固定されている。スリーブ22と電磁切換弁を取付けるた
めの部材の段付穴27とによって、後述するフィルタ23を
収容するスペース28が形成されており、このスペース28
は電磁切換弁を取付けるための部材に形成された油路26
と連通されている。スペース28内に位置するスリーブ22
の外周には円周溝29が形成されており、この円周溝29の
外周にはフィルタ23が圧入されている。更に円周溝29は
孔30を介してスリーブ22の内周に形成された円周溝31に
連通している。このように形成されたスリーブ22の内周
にはソレノイド21の作動によって軸方向に摺動するバル
ブスプール3が嵌合されており、前記スリーブ22の内周
に形成した円周溝31はバルブスプール3の外周に形成さ
れた円周溝32と共に流路を形成している。またバルブス
プール3の前記円周溝32は孔33にり、バルブスプール3
の中心部に形成された流出路34と連通されている。また
スリーブ22と電磁切換弁を取付けるための部材との間に
はシール24が設けられており、オイルが流出路側に漏れ
るのを防止している。従ってこの構造のバルブによる
と、バルブスプール3が第2図の状態にあるときは、オ
イルは油路26→スペース28→フィルタ23→スリーブの円
周溝29→孔30→スリーブの円周溝31→バルブスプールの
円周溝32→孔33→流出路34を通って、図示しないアクチ
ュエータ等へ流れていく。またソレノイド21が作動し、
バルブスプール3が図中右方へ吸引されると、スリーブ
の円周溝31がバルブスプール3によって塞がれ、油路26
と流出路34との連通が断たれるようになっている。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら上記構成の電磁切換弁にあっては、スリ
ーブに圧入したフィルタ23を収納するためのスペース28
を電磁切換弁を取付けるための部材側に形成しなければ
ならず、この経過電磁切換弁を取付けるための部材側に
段部27を加工する必要が生じ、加工が複雑になるという
問題がある。また段部27があるために、この弁体を組立
てる時にオイルシール24がこの段部で傷付いたり、切れ
たりするという不都合がある上、オイルシール24を段部
27から外れた位置で、電磁切換弁を取付けるための部材
と接触させる必要があり、このためスリーブの全長が長
くなるという問題があった。
〔発明の構成〕
(課題を解決するための手段) 上述した技術課題を解決するために講じた本発明の技
術手段は、電磁切換弁を構成するスリーブの圧油流入口
部分にフィルターを嵌合するための小径部を形成し、該
小径部にフィルターとシールリングとを嵌合したことで
ある。
(作用) 本発明は、スリーブに設ける円筒状のフィルタ12をス
リーブ4に形成した小径部に嵌合して設け、更にフィル
タ12に隣接してシールリング13を設けたため、電磁式切
換弁を取付ける部材側の穴にフィルタを収納するための
段部を形成する必要がなくなる(即ち、単純な円筒穴に
する)と共にオイルの漏れを防止できる。また、シール
リング13をフィルタに隣接して設けたため、弁本体の長
さを短くすることもできる。
(実施例) 以下、本発明の技術的課題を具体化した好適な実施例
について添付図面に基づき説明する。
第1図は本発明の実施例の電磁式切換弁の断面図であ
る。図において電磁式切換弁1は取付けフランジ部2′
を有する磁性体からなるホルダ2と、このホルダ2に固
着されたスリーブ4と、スリーブ4中に液密的に嵌合さ
れた非磁性体のスプールバルブ3とを有しており、スプ
ールバルブ3はスリーブ4に嵌合したストップリング4
−aによりスリーブ4から抜け出すのを防止されてい
る。スプールバルブ3には磁性体であるコアムービング
11が圧入固着されており、更にコアムービング11には非
磁性体であるリテーナ10が圧入固着されている。前記ホ
ルダ2の内部にはコイル5を巻いたボビン6が配設され
ており、更にそのボビン6の内部に磁性体であるコア7
が配設されている。コア7とコアムービング11との間に
はスプリング9が配設されており、このスプリング9に
よってスプールバルブ3はスリーブ4とストップリング
4−aに向けて押圧されている。従ってコイル5に電流
が流れると磁力が発生し、これによってコア7によりコ
アムービング11がスプリング9に抗して図中右方へ移動
する。コアムービング11の右方向への移動により、スプ
ールバルブ3も右方へ移動し、これによって後述するよ
うに流路が切替えられるようになっている。なお、ホル
ダ2とコア7とは図に示す如く、端部で密着固定7−a
されている。
続いて流路について説明すると、スリーブ4には、電
磁式切換弁を取付けるための部材に形成された流路bに
対向する位置の内周及び外周に、孔dで連通された円周
溝14,15が形成されており、更に、電磁式切換弁を取付
けるための部材に形成された流路aに対向する位置に
は、スリーブ本体の直径よりも小径の段部16が形成され
ている。この段部16は円周溝20を介して孔gによって後
述するスプールバルブ3の円周溝17と連通しており、前
記小径の段部16の孔gに対向する位置にはフィルタ12が
密着嵌合されていると共に、このフィルタ12に連続して
シールリング13が嵌合され、ストップリングSによって
スリーブ4からの抜けが防止されている。スプールバル
ブ3には、スリーブの前記円周溝15に対向した位置に孔
eと連通する円周溝18が、また孔gに対向した位置に円
周溝17が形成されており、これらによって切換可能な流
路が形成されている。
今、図に示すように制御回路からの信号が無く、スプ
ールバルブ3がスプリング9によってストップリング4
−aに押圧されている状態のときには、油圧は流路a→
フィルタ12→孔gを通ってスリーブ17の円周溝17に達す
るが、円周溝17は他の流路と連通されていないため、こ
こで圧油はストップされ、流路aとcとの連通が断たれ
た状態となっている。更に流路bはスリーブの円周溝14
→スリーブの孔d→スリーブの円周溝15→スプールバル
ブの円周溝18→スプールバルブの孔eを通って流路Cに
連通されており、流路b中の作動油圧はドレンされるよ
うになっている。従ってこの状態の時は図示しない可変
バルブタイミングシステム中の流量切換弁は非作動の状
態となっている。
次に制御回路からの信号により、コイル5に電流が流
され、コア7に磁力が発生すると、コアムービング11が
スプリング9に抗して図中右方へ移動し、これと共にス
プールバルブ3も右方へ移動する。この状態になると、
スプールバルブ3に形成した円周溝17がスリーブ4に形
成した孔gと円周溝15とを連通し、更にスプールバルブ
3に形成した円周溝18のスリーブ4の円周溝15との連通
が断たれるため、圧油は流路a→フィルタ12→スリーブ
の孔g→スプールバルブの円周溝17→スリーブの円周溝
15→スリーブの孔d→スリーブの円周溝14を通って流路
bに流れ、流路bに連通されている可変バルブタイミン
グシステムの流路切換弁を切換える。
ところで本発明は上述したように、スリーブに設ける
円筒状のフィルタ12をスリーブ4に形成した小径部に嵌
合して設け、更にフィルタ12に連設して設けたシールリ
ング13によってオイルの漏れを防止するようにしたた
め、従来の如く電磁式切換弁を取付けるための部材にフ
ィルタを収納するための段部を形成する必要がなくな
り、更にシールリング13もフィルタの巾に合わせて第1
図中右方に寄せて配置することが可能となるため、弁本
体の長さを短くすることができる。
〔発明の効果〕
以上述べてきたように本発明によれば、電磁切換弁を
取付けるための部材に形成する電磁切換弁取付用の穴形
状を段付き形状にすることなく、単純な円筒形状とする
ことが出来るため部材の加工が容易になる。また電磁切
換弁を部材に取付ける時に、シール取付部付近に油圧通
路等の穴や段差があってもシールを傷付けることなく取
付けることができる。更にフィルタ外周部にシールリン
グを取付けることにより電磁弁の軸方向の長さを短くす
ることができ、これにより油圧通路を広く取れる等の優
れた効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例としての電磁切換弁の断面図で
あり、第2図は従来の電磁切換弁の断面図である。 図の主要部分の説明 1……電磁切換弁 2……ホルダ 3……スプールバルブ 4……スリーブ 5……コイル 6……ボビン 7……コア 9……スプリング 10……リテーナ 11……コアムービング 12……フィルタ 13……シールリング 14,15,17,18……円周溝 16……小径部 21……電磁切換弁 22……スリーブ 23……フィルタ 24……Oリング 26……油圧通路 d,e,g……孔 4−a,S……ストップリング
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16K 3/00 - 3/36 F16K 27/00 - 31/11 F16K 51/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電磁切換弁を構成するスリーブの圧油流入
    口部分にフィルターを嵌合するための小径部を形成し、
    該小径部にフィルターとシールリングとを嵌合したこと
    を特徴とする電磁式切換弁。
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