JP2895646B2 - オーデイオ機器用スピーカケーブル - Google Patents

オーデイオ機器用スピーカケーブル

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JP2895646B2
JP2895646B2 JP5014591A JP5014591A JP2895646B2 JP 2895646 B2 JP2895646 B2 JP 2895646B2 JP 5014591 A JP5014591 A JP 5014591A JP 5014591 A JP5014591 A JP 5014591A JP 2895646 B2 JP2895646 B2 JP 2895646B2
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邦夫 根岸
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、オーデイオ機器のアン
プとスピーカとの間に使用されるスピーカケーブルの改
良に関し、特にスピーカをバイワイヤリング法でドライ
ブするのに使用されるスピーカケーブルの改良に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】最近、アンプとスピーカとの間に使用さ
れるスピーカケーブルは、高音用対と低音用対とに分け
て配線するバイワイヤリング法が採用されている。スピ
ーカボックスは、低音用端子と高音用端子とを有し、こ
れら高音用対と低音用対とはこれらの端子にそれぞれ接
続される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この種のスピーカケー
ブルにおいて、これらの高音用対と低音用対とが同じ材
料を使用していて同じ減衰量を有すると、高音用と低音
用とが分離されていない1対のスピーカケーブルに比較
して特に音の帯域を広げるという効果は期待することが
できない。一般に、スピーカケーブルの導体面積として
0.75mm2 〜8mm2 のものが使用されているが、
導体面積が大きい程低音域の音質が良くなり、一方高音
用スピーカの構造から高音域では電流が流れにくいので
導体は細径でよいと考えられている。このため、高音用
対を細径の導体とし、低音用対を大径の導体とすること
が考えられる。しかし、このように構成すると、図4に
示すように、スピーカが受け持つ低音用対Aと高音用対
Bの周波数帯域の境界であるクロスオーバ周波数Cで低
音用対と高音用対との減衰量に大きな差Dが出るため、
このクロスオーバ周波数C付近では音は歪み、違和感を
感じる音となる欠点があった。
【0004】高音用対と低音用対との減衰特性を知って
いれば、これらの対の長さを調節することによって図4
のクロスオーバ周波数付近で段差Dの発生を防止するこ
とができるが、一般家庭内の配線では配線ルートやスピ
ーカの配置の制約から対の長さを調節することが困難な
ことが多かった。
【0005】実際にスピーカケーブルは、減衰特性等の
データを添付して市販されているものはなく、またケー
ブルの設計、評価技術等の知識のない一般オーデイオマ
ニアがクロスオーバ周波数付近で違和感を感じることな
く、且つ帯域を広げることができるケーブルを選定する
ことは困難であった。
【0006】本発明の目的は、上記の欠点を回避し、ク
ロスオーバ周波数付近で違和感を感じることがなく、且
つ高音域まで帯域を広げることができるオーデイオ機器
用スピーカケーブルを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するため、それぞれ1対以上の撚線から成る高音用
対及び低音用対を有し、高音用対及び低音用対が受け持
つ周波数帯の境界であるクロスオーバ周波数で高音用対
の減衰量が低音用対の減衰量に対して±10%の差の範
囲内となるように設定し、また10KHz乃至50KH
zの周波数で高音用対の減衰量は低音用対の減衰量より
も少なくなるように設定されていることを特徴とするオ
ーデイオ機器用スピーカケーブルを提供することにあ
る。
【0008】
【作用】このように、高音用対及び低音用対が受け持つ
周波数帯の境界であるクロスオーバ周波数で高音用対の
減衰量が低音用対の減衰量に対して±10%の差の範囲
内となるように設定すると、この音域で違和感を生ずる
ことがなく、音の滑らかなつながりを得ることができ、
また10KHz乃至50KHzの周波数で高音用対の減
衰量は低音用対の減衰量よりも少なく設定すると、高音
域が広がった音質を得ることができる。
【0009】
【実施例】本発明の実施例を図面を参照して詳細にのべ
ると、図1は、本発明に係るオーデイオ機器用スピーカ
ケーブル10を示し、このスピーカケーブル10は、そ
れぞれ1対以上の撚線から成る低音用対12及び高音用
対14を有し、これらの低音用対12及び高音用対14
は、これらの対12、14が受け持つ周波数帯の境界で
あるクロスオーバ周波数C(4KHzまで)で高音用対
の減衰量が低音用対の減衰量に対して±10%の差の範
囲内となるように設定してほぼ同じ減衰量を有するよう
にし、また10KHz乃至50KHzの周波数数で高音
用対の減衰量は低音用対の減衰量よりも少なくなくなる
ように設定されている。従って、低音用対12及び高音
用対14のクロスオーバ周波数で段差による違和感を生
ずることがなく、音の滑らかなつながりを得ることがで
き、また高音域である10KHz乃至50KHzの周波
数で広がりを有する音質を得ることができる。
【0010】1つの実施例では、低音用対12は、2本
の素線16を対撚りして形成され、各素線16は、直径
が0.18mmの80本の単結晶状高純度銅撚線16A
とこの撚線16Aの上にポリプロピレンを押出し被覆し
て形成された厚さが約0.3mmのポリプロピレンの被
覆16Bとから成り、また高音用対14も、2本の素線
18を対撚りして形成され、各素線18は、図2に示す
ように、ポリエチレン製の中心介在紐20と直径が0.
18mmの12本の線を撚合わせて形成された6本の撚
合せ線22とをロープ撚りして形成された撚線18A
と、その上にポリプロピレンを押出し被覆して形成され
た厚さが約0.45mmの被覆18Bとから成ってい
る。低音用対12と高音用対14とは、その対撚り後、
その上に紙テープの押え巻き24とPVCシース26と
を施して外径が約12mmのスピーカケーブル10とし
た。
【0011】図3は上記実施例によるスピーカケーブル
の減衰量の周波数特性を示し、線Wは低音用対の減衰量
を示し、また線Tは高音用対の減衰量を示す。この図3
から解るように、クロスオーバ周波数(4KHz)まで
は低音用対12は、高音用対14とほぼ同じ減衰量を有
し、また10KHz乃至50KHzの間では低音用対1
2が高音用対14よりも減衰量が大きくなっている。
【0012】他の実施例では、低音用対12の各素線1
6は、断面が3.5mm2 (外径0.32mmの導体を
45本撚り合わせたもの)の無酸素軟銅撚線16Aとこ
の撚線16Aの上にポリ塩化ビニルを押出し被覆して形
成された厚さが約0.5mmのポリ塩化ビニルの被覆1
6Bとから成っていた。また、高音用対14の各素線1
8は、断面が1.25mm2 (外径0.18mmの導体
を50本撚り合わせたもの)の単結晶状無酸素銅硬銅線
を撚合せて形成された撚線18Aとその上にポリエチレ
ンを厚さ約0.5mmで押出し被覆して形成された被覆
18Bとから成っていた。
【0013】この実施例によるスピーカケーブルの1K
Hzにおける減衰量は、低音用対12及び高音用対14
共に0.38dB/kmでほぼ同じであるため、この周
波数での音の違和感を生ずることがなく、また20KH
zにおける高音用対の減衰量は0.8dB/kmである
のに対して低音用対の減衰量は1.1dB/kmであっ
て広い帯域の音質を得ることができる。
【0014】
【発明の効果】本発明によれば、上記のように、高音用
対及び低音用対が受け持つ周波数帯の境界であるクロス
オーバ周波数で高音用対の減衰量が低音用対の減衰量に
対して±10%の差の範囲内となるようにほぼ同じ減衰
量に設定したので、この音域で違和感を生ずることがな
く、音の滑らかなつながりを得ることができ、また10
KHz乃至50KHzの周波数で高音用対の減衰量は低
音用対の減衰量よりも少なく設定したので、高音域まで
広がった帯域の広い音質を得ることができる実益があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るオーデイオ機器用スピーカケーブ
ルの横断面図である。
【図2】図1のスピーカケーブルに用いられる高音用対
の拡大横断面図である。
【図3】本発明の1実施例によるスピーカケーブルの減
衰量の周波数特性を示す線図である。
【図4】従来技術のスピーカケーブルの減衰量の周波数
特性を示す線図である。
【符号の説明】
10 スピーカケーブル 12 低音用対 14 高音用対 16、18 素線 26 被覆

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれ1対以上の撚線から成る高音用
    対及び低音用対を有し、前記高音用対及び低音用対が受
    け持つ周波数帯の境界であるクロスオーバ周波数で高音
    用対の減衰量が低音用対の減衰量に対して±10%の差
    の範囲内となるように設定し、また10KHz乃至50
    KHzの周波数で高音用対の減衰量は低音用対の減衰量
    よりも少なくなるように設定されていることを特徴とす
    るオーデイオ機器用スピーカケーブル。
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