JPH0865791A - スピーカのボイスコイル - Google Patents
スピーカのボイスコイルInfo
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- JPH0865791A JPH0865791A JP20038994A JP20038994A JPH0865791A JP H0865791 A JPH0865791 A JP H0865791A JP 20038994 A JP20038994 A JP 20038994A JP 20038994 A JP20038994 A JP 20038994A JP H0865791 A JPH0865791 A JP H0865791A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 低音域から高音域まで広い周波数を再現でき
るスピーカを提供する。 【構成】 1つのボビンに比抵抗の異なる線材で複数の
捲線を捲装することにより、高音域から低音域までの広
い周波数範囲にわたって音声再生特性のよいスピーカで
実現できる
るスピーカを提供する。 【構成】 1つのボビンに比抵抗の異なる線材で複数の
捲線を捲装することにより、高音域から低音域までの広
い周波数範囲にわたって音声再生特性のよいスピーカで
実現できる
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、音響機器に使用される
スピーカに係り、特に、スピーカのボイスコイルの捲線
の構造に関する。
スピーカに係り、特に、スピーカのボイスコイルの捲線
の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】図7は従来のスピーカのボイスコイルの
構造を示す捲線部の断面図である。以下、図を用いて説
明する。1はボイスコイルの捲かれる円筒状のボビン、
91はボビン1に捲装された第1の捲線、92は第1の
捲線91上に積層して捲装された第2の捲線である。
尚、捲線91,92は同じ線径の絶縁層被覆銅線で、外
部には独立して個別に端子が取り出されている。
構造を示す捲線部の断面図である。以下、図を用いて説
明する。1はボイスコイルの捲かれる円筒状のボビン、
91はボビン1に捲装された第1の捲線、92は第1の
捲線91上に積層して捲装された第2の捲線である。
尚、捲線91,92は同じ線径の絶縁層被覆銅線で、外
部には独立して個別に端子が取り出されている。
【0003】スピーカの各捲線91,92が個別の出力
増幅器に接続されて音声再生される場合には、それぞれ
の出力増幅器の周波数特性を調整することにより広帯域
の再生が可能になる。
増幅器に接続されて音声再生される場合には、それぞれ
の出力増幅器の周波数特性を調整することにより広帯域
の再生が可能になる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】スピーカの音声再生特
性(特に音質)はインピーダンスが同じでも、捲線の比
抵抗(線径等)や質量により大きく影響を受ける。従来
のように同じ線材、線径を使用してボイスコイルを形成
すると1つの出力増幅器で音質コントロール(例えば、
広帯域にフラットな特性とすること)を行うのは困難で
ある。また、出力増幅器を2つ(複数)設けて各捲線に
ついて独立して駆動する場合は、増幅器の周波数特性を
調整することにより、あの程度の音質コントロールが可
能であるが、この場合でも、スピーカ自体が広帯域にわ
たるフラット特性である方が音質コントロールは行い易
くなる。
性(特に音質)はインピーダンスが同じでも、捲線の比
抵抗(線径等)や質量により大きく影響を受ける。従来
のように同じ線材、線径を使用してボイスコイルを形成
すると1つの出力増幅器で音質コントロール(例えば、
広帯域にフラットな特性とすること)を行うのは困難で
ある。また、出力増幅器を2つ(複数)設けて各捲線に
ついて独立して駆動する場合は、増幅器の周波数特性を
調整することにより、あの程度の音質コントロールが可
能であるが、この場合でも、スピーカ自体が広帯域にわ
たるフラット特性である方が音質コントロールは行い易
くなる。
【0005】本発明は、このような問題を解決するもの
で、1つのスピーカで低音域から高音域までの広い周波
数にわたって良好な音声の再生が可能なスピーカを提供
することを目的とするものである。また、そのようなス
ピーカを容易に製作することを目的とするものである。
で、1つのスピーカで低音域から高音域までの広い周波
数にわたって良好な音声の再生が可能なスピーカを提供
することを目的とするものである。また、そのようなス
ピーカを容易に製作することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、同一のボビンに複数の捲線が独立して捲
装された動電形スピーカのボイスコイルにおいて、前記
複数の捲線の比抵抗がそれぞれ異なることを特徴とする
ものである。また、前記それぞれの捲線がボビンに積層
して捲装され、各捲線間に非磁性で且つ間挿材が設けら
れてなることを特徴とするものである。
め、本発明は、同一のボビンに複数の捲線が独立して捲
装された動電形スピーカのボイスコイルにおいて、前記
複数の捲線の比抵抗がそれぞれ異なることを特徴とする
ものである。また、前記それぞれの捲線がボビンに積層
して捲装され、各捲線間に非磁性で且つ間挿材が設けら
れてなることを特徴とするものである。
【0007】また、前記異なる比抵抗が線材の断面形状
又は断面積の違いによるものであることを特徴とするも
のである。また、前記異なる比抵抗が線材の材質の違い
によるものであることを特徴とするものである。また、
同一のボビンに複数の捲線が独立して捲装された動電形
スピーカのボイスコイルにおいて、比抵抗の異なる複数
の捲線がボビンの長さ方向に分離して捲装されてなるこ
とを特徴とするものである。
又は断面積の違いによるものであることを特徴とするも
のである。また、前記異なる比抵抗が線材の材質の違い
によるものであることを特徴とするものである。また、
同一のボビンに複数の捲線が独立して捲装された動電形
スピーカのボイスコイルにおいて、比抵抗の異なる複数
の捲線がボビンの長さ方向に分離して捲装されてなるこ
とを特徴とするものである。
【0008】また、前記それぞれの捲線の線材が大きさ
の異なる角形であることを特徴とするものである。ま
た、前記2つの捲線が共通の外部接続線に接続されて、
外部に取り出されていることを特徴とするものである。
の異なる角形であることを特徴とするものである。ま
た、前記2つの捲線が共通の外部接続線に接続されて、
外部に取り出されていることを特徴とするものである。
【0009】
【作用】本発明によれば、捲線の比抵抗により再生音の
周波数特性が異なる。即ち、太い捲線を使用すると低音
の再生がよく、細い捲線を使用すると高音の再生がよく
なる。そこで、同一のボビンに比抵抗の異なる(線径に
対応する)複数の捲線を形成することにより、これらの
捲線を1つの増幅器に接続しても低音域から高音域まで
の広い周波数にわたって良好な音声の再生が可能なスピ
ーカができる。
周波数特性が異なる。即ち、太い捲線を使用すると低音
の再生がよく、細い捲線を使用すると高音の再生がよく
なる。そこで、同一のボビンに比抵抗の異なる(線径に
対応する)複数の捲線を形成することにより、これらの
捲線を1つの増幅器に接続しても低音域から高音域まで
の広い周波数にわたって良好な音声の再生が可能なスピ
ーカができる。
【0010】また、線径の異なる2つの捲線を層状に重
ねて捲くと、線径の異なる下層の影響を受けて線材の配
列が不安定になるので、各捲線の層間に非磁性で且つ熱
伝導性の間挿材を設けることにより、上層の捲線時に下
層の捲線の影響の受けなくなり、容易に多層の捲線が形
成できると共に、コイル部で発生する熱が磁界に影響を
及ぼさずに放熱でき、スピーカの高出力化に有効であ
る。
ねて捲くと、線径の異なる下層の影響を受けて線材の配
列が不安定になるので、各捲線の層間に非磁性で且つ熱
伝導性の間挿材を設けることにより、上層の捲線時に下
層の捲線の影響の受けなくなり、容易に多層の捲線が形
成できると共に、コイル部で発生する熱が磁界に影響を
及ぼさずに放熱でき、スピーカの高出力化に有効であ
る。
【0011】また、捲線の線材の断面形状(大きさ,形
状を含めて)を変えることにより、線材の断面積が異な
り同一材質でも比抵抗が変えられる。また、捲線の線材
の材質(銅,アルミニウムまたは種々の合金)を変える
ことにより、線材固有の比抵抗が得られる。また、複数
の捲線をボビンの長さ方向に分割して設けることによ
り、各捲線は積層して捲く必要はなくボビンに直接捲か
れるので、線径の異なる複数の線材でも捲線の配列が安
定する。
状を含めて)を変えることにより、線材の断面積が異な
り同一材質でも比抵抗が変えられる。また、捲線の線材
の材質(銅,アルミニウムまたは種々の合金)を変える
ことにより、線材固有の比抵抗が得られる。また、複数
の捲線をボビンの長さ方向に分割して設けることによ
り、各捲線は積層して捲く必要はなくボビンに直接捲か
れるので、線径の異なる複数の線材でも捲線の配列が安
定する。
【0012】また、複数の捲線をボビンの長さ方向に分
割して角形の線材を使用することにより、断面が円形の
線材より安定して多層に捲ける。また、円形の線材に比
較して空間が少なくなり(殆どなくなり)コイルを密に
捲くことができる。また、前記2つの捲線の対応するそ
れぞれの端子を共通に接続することにより、外部に取り
出す端子数が減少するので、音響機器への配線接続作業
が簡単になると共に、配線の重量が低減できる。
割して角形の線材を使用することにより、断面が円形の
線材より安定して多層に捲ける。また、円形の線材に比
較して空間が少なくなり(殆どなくなり)コイルを密に
捲くことができる。また、前記2つの捲線の対応するそ
れぞれの端子を共通に接続することにより、外部に取り
出す端子数が減少するので、音響機器への配線接続作業
が簡単になると共に、配線の重量が低減できる。
【0013】
【実施例】図1は本発明の一実施例のスピーカのボイス
コイルの構造を示す捲線部の断面図である。以下、図に
従って説明する。1はボイスコイルの捲かれる円筒状の
ボビン、21はボビン1に太い線径の線材で捲装された
第1の捲線、22は第1の捲線21上に細い線径の線材
で捲装された第2の捲線である。尚、捲線21,22は
絶縁層(図示せず)被覆銅線である。各捲線21,22
に個別の出力増幅器(図示せず)が接続される場合に
は、外部(スピーカフレーム等)に独立して個別に設け
られた端子にそれぞれ接続される。また、共通の出力増
幅器に接続される場合には、各捲線21,22は共通の
端子に接続される。
コイルの構造を示す捲線部の断面図である。以下、図に
従って説明する。1はボイスコイルの捲かれる円筒状の
ボビン、21はボビン1に太い線径の線材で捲装された
第1の捲線、22は第1の捲線21上に細い線径の線材
で捲装された第2の捲線である。尚、捲線21,22は
絶縁層(図示せず)被覆銅線である。各捲線21,22
に個別の出力増幅器(図示せず)が接続される場合に
は、外部(スピーカフレーム等)に独立して個別に設け
られた端子にそれぞれ接続される。また、共通の出力増
幅器に接続される場合には、各捲線21,22は共通の
端子に接続される。
【0014】以上のように本実施例によれば、各捲線2
1,22が共通の出力増幅器に接続されて音声再生され
る場合には、太い第1の捲線21が低音域を良好に再生
し、細い第2の捲線22が高音域を良好に再生するの
で、全体として広帯域の再生が可能になる。従って、ス
ピーカの各捲線21,22が個別の出力増幅器に接続さ
れて音声再生される場合には、それぞれの出力増幅器の
周波数特性を調整することにより広帯域の再生が可能に
なる。
1,22が共通の出力増幅器に接続されて音声再生され
る場合には、太い第1の捲線21が低音域を良好に再生
し、細い第2の捲線22が高音域を良好に再生するの
で、全体として広帯域の再生が可能になる。従って、ス
ピーカの各捲線21,22が個別の出力増幅器に接続さ
れて音声再生される場合には、それぞれの出力増幅器の
周波数特性を調整することにより広帯域の再生が可能に
なる。
【0015】また、本実施例では2種類の捲線を共通の
出力増幅器を接続して、再生周波数の範囲を広げたスピ
ーカについて説明したが、同様にして、磁束密度が調整
された4種類または8種類の捲線として、各捲線に4ビ
ットまたは8ビット等のデジタル信号の各ビットに対応
する捲線に直接入力するPCMスピーカとしても利用で
きる。
出力増幅器を接続して、再生周波数の範囲を広げたスピ
ーカについて説明したが、同様にして、磁束密度が調整
された4種類または8種類の捲線として、各捲線に4ビ
ットまたは8ビット等のデジタル信号の各ビットに対応
する捲線に直接入力するPCMスピーカとしても利用で
きる。
【0016】以上の構成により、本実施例によれば、線
径の異なる(比抵抗の異なる)2種類の線材で捲線を形
成することにより、低音域から高音域までの広い周波数
範囲をカバーするスピーカができる。図2は本発明の第
2の実施例のスピーカのボイスコイルの構造を示す捲線
部の断面図である。以下、図に従って説明する。
径の異なる(比抵抗の異なる)2種類の線材で捲線を形
成することにより、低音域から高音域までの広い周波数
範囲をカバーするスピーカができる。図2は本発明の第
2の実施例のスピーカのボイスコイルの構造を示す捲線
部の断面図である。以下、図に従って説明する。
【0017】1はボイスコイルの捲かれる円筒状のボビ
ン、31はボビン1に太い線径の線材で捲装された第1
の捲線、32は第1の捲線31上に細い線径の線材で捲
装された第2の捲線である。8は第1の捲線31と第2
の捲線32の層間に挿入されたアルミ箔等の間挿材であ
る。尚、捲線31,32は絶縁層(図示せず)で被覆さ
れている。
ン、31はボビン1に太い線径の線材で捲装された第1
の捲線、32は第1の捲線31上に細い線径の線材で捲
装された第2の捲線である。8は第1の捲線31と第2
の捲線32の層間に挿入されたアルミ箔等の間挿材であ
る。尚、捲線31,32は絶縁層(図示せず)で被覆さ
れている。
【0018】ボビン1上に通常の方法で太い第1の捲線
31が捲かれ、その第1の捲線31の上層(表面)に帯
状のアルミ箔等の間挿材8が捲かれる。この状態では、
表面に第1の捲線31の線材による凹凸形状はなくな
り、滑らかな間挿材8上に細い第2の捲線32を配列よ
く捲くことができる。また、間挿材8は非磁性の熱伝導
性の材料であるので、スピーカの特性には影響を与えず
にコイル部(捲線部)で発生する熱を外部に逃がす効果
があり、スピーカの大電力化に有効である。
31が捲かれ、その第1の捲線31の上層(表面)に帯
状のアルミ箔等の間挿材8が捲かれる。この状態では、
表面に第1の捲線31の線材による凹凸形状はなくな
り、滑らかな間挿材8上に細い第2の捲線32を配列よ
く捲くことができる。また、間挿材8は非磁性の熱伝導
性の材料であるので、スピーカの特性には影響を与えず
にコイル部(捲線部)で発生する熱を外部に逃がす効果
があり、スピーカの大電力化に有効である。
【0019】以上のような構成により、本実施例によれ
ば、第1の実施例の他に、間挿材を各捲線間に挿入する
ことにより、線径の異なる複数の線材でも安定して多層
に捲線を形成することができると共に、コイル部の放熱
が可能になる。図3は本発明の第3の実施例のスピーカ
のボイスコイルの構造を示す捲線部の断面図である。以
下、図に従って説明する。
ば、第1の実施例の他に、間挿材を各捲線間に挿入する
ことにより、線径の異なる複数の線材でも安定して多層
に捲線を形成することができると共に、コイル部の放熱
が可能になる。図3は本発明の第3の実施例のスピーカ
のボイスコイルの構造を示す捲線部の断面図である。以
下、図に従って説明する。
【0020】1はボイスコイルの捲かれる円筒状のボビ
ン、41はボビン1に太い線径の線材で捲装された第1
の捲線、42はボビン1上に第1の捲線41に近接して
細い線径の線材で捲装された第2の捲線である。両捲線
41,42はそれぞれ直接ボビン1上に捲装できるの
で、2つの捲線を層状に形成するよりも安定する。尚、
捲線41,42は絶縁層(図示せず)で被覆されてい
る。
ン、41はボビン1に太い線径の線材で捲装された第1
の捲線、42はボビン1上に第1の捲線41に近接して
細い線径の線材で捲装された第2の捲線である。両捲線
41,42はそれぞれ直接ボビン1上に捲装できるの
で、2つの捲線を層状に形成するよりも安定する。尚、
捲線41,42は絶縁層(図示せず)で被覆されてい
る。
【0021】以上のような構成により、本実施例によれ
ば、線径の異なる(比抵抗が異なる)2種類線材を同一
ボビン1上に長さ方向に分割して直接捲装できるので捲
線の配列が安定する。図4は本発明の第4の実施例のス
ピーカのボイスコイルの構造を示す捲線部の断面図であ
る。以下、図に従って説明する。
ば、線径の異なる(比抵抗が異なる)2種類線材を同一
ボビン1上に長さ方向に分割して直接捲装できるので捲
線の配列が安定する。図4は本発明の第4の実施例のス
ピーカのボイスコイルの構造を示す捲線部の断面図であ
る。以下、図に従って説明する。
【0022】1はボイスコイルの捲かれる円筒状のボビ
ン、51はボビン1に太い断面が長方形の線材で捲装さ
れた第1の捲線、52はボビン1上に第1の捲線51に
近接して細い断面が長方形の線材で捲装された第2の捲
線である。尚、捲線51,52は絶縁層(図示せず)で
被覆されており、2つの線材は長方形の一方の辺(ボビ
ン1の半径方向に相当する辺)が同じで幅が異なるよう
になっている。断面が長方形に形成されていることによ
り、捲線時に捲線が崩れることなく安定して積層するこ
とができる。また、捲線の断面を長方形にすることによ
り捲線の密度を向上できる。
ン、51はボビン1に太い断面が長方形の線材で捲装さ
れた第1の捲線、52はボビン1上に第1の捲線51に
近接して細い断面が長方形の線材で捲装された第2の捲
線である。尚、捲線51,52は絶縁層(図示せず)で
被覆されており、2つの線材は長方形の一方の辺(ボビ
ン1の半径方向に相当する辺)が同じで幅が異なるよう
になっている。断面が長方形に形成されていることによ
り、捲線時に捲線が崩れることなく安定して積層するこ
とができる。また、捲線の断面を長方形にすることによ
り捲線の密度を向上できる。
【0023】また、本例では2種類の捲線を共通の出力
増幅器を接続して、再生周波数の範囲を広げたスピーカ
について説明したが、同様にして、磁束密度が調整され
た4種類または8種類の捲線として、各捲線に4ビット
または8ビット等のデジタル信号の各ビットに対応する
捲線に直接入力するPCMスピーカとしても利用でき
る。
増幅器を接続して、再生周波数の範囲を広げたスピーカ
について説明したが、同様にして、磁束密度が調整され
た4種類または8種類の捲線として、各捲線に4ビット
または8ビット等のデジタル信号の各ビットに対応する
捲線に直接入力するPCMスピーカとしても利用でき
る。
【0024】以上の構成により、本実施例によれば、第
3の実施例の他に、線材の断面が長方形であるので重ね
て捲いても捲線の配列が乱れることがなく、且つ、隙間
ができずコイルの密度を高めることができる。図5は本
発明の第5の実施例のスピーカのボイスコイルの構造を
示す捲線部の断面図である。以下、図に従って説明す
る。
3の実施例の他に、線材の断面が長方形であるので重ね
て捲いても捲線の配列が乱れることがなく、且つ、隙間
ができずコイルの密度を高めることができる。図5は本
発明の第5の実施例のスピーカのボイスコイルの構造を
示す捲線部の断面図である。以下、図に従って説明す
る。
【0025】1はボイスコイルの捲かれる円筒状のボビ
ン、61はボビン1に銅線で捲装された第1の捲線、6
2は第1の捲線61上に銅クラッドアルミ線で捲装され
た第2の捲線である。尚、捲線61,62は絶縁層(図
示せず)で被覆されており、線径は同一、または、異な
っても構わない。銅線と銅クラッドアルミ線の比抵抗及
び比重の違いにより、周波数特性が変えられる。また、
銅クラッドアルミ線を使用することにより、ボイスコイ
ルの重量を低減(調整)できるという利点がある。
ン、61はボビン1に銅線で捲装された第1の捲線、6
2は第1の捲線61上に銅クラッドアルミ線で捲装され
た第2の捲線である。尚、捲線61,62は絶縁層(図
示せず)で被覆されており、線径は同一、または、異な
っても構わない。銅線と銅クラッドアルミ線の比抵抗及
び比重の違いにより、周波数特性が変えられる。また、
銅クラッドアルミ線を使用することにより、ボイスコイ
ルの重量を低減(調整)できるという利点がある。
【0026】以上のような構成により、本実施例によれ
ば、材質の異なる(比抵抗の異なる)2種類の線材で捲
線を形成することにより、低音域から高音域までの広い
周波数範囲をカバーするスピーカができる。図6は本発
明の第6の実施例のスピーカのボイスコイルの引出し線
部の構造を示す側面図である。以下、図に従って説明す
る。
ば、材質の異なる(比抵抗の異なる)2種類の線材で捲
線を形成することにより、低音域から高音域までの広い
周波数範囲をカバーするスピーカができる。図6は本発
明の第6の実施例のスピーカのボイスコイルの引出し線
部の構造を示す側面図である。以下、図に従って説明す
る。
【0027】1はボイスコイルの捲かれる円筒状のボビ
ン、71はボビン1に太い線径の線材で捲装された第1
の捲線、72は第1の捲線71上に細い線径の線材で捲
装された第2の捲線である。尚、捲線71,72は絶縁
層(図示せず)被覆銅線で、捲線71の端部71a,7
1b及び捲線72の端部72a,72bはそれぞれ対応
する引出し線(錦糸線)75a,75bに共通に接続さ
れている。
ン、71はボビン1に太い線径の線材で捲装された第1
の捲線、72は第1の捲線71上に細い線径の線材で捲
装された第2の捲線である。尚、捲線71,72は絶縁
層(図示せず)被覆銅線で、捲線71の端部71a,7
1b及び捲線72の端部72a,72bはそれぞれ対応
する引出し線(錦糸線)75a,75bに共通に接続さ
れている。
【0028】以上のような構成により、本実施例によれ
ば、重量の重い引出し線(錦糸線)を共通にすることに
より重量を低減が図られる。また、引出し線が減少する
のでオーディオ機器へのスピーカの装着が簡単になる。
ば、重量の重い引出し線(錦糸線)を共通にすることに
より重量を低減が図られる。また、引出し線が減少する
のでオーディオ機器へのスピーカの装着が簡単になる。
【0029】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、低音域から高音域まで広い範囲にわたって良好な
音声の再生が可能なスピーカが提供できる。また、複数
の捲線間に非磁性の熱伝導性の間挿材を設けることによ
り、捲線の配列が乱れることなく多層の捲線が容易に形
成できると共にコイルの放熱にも効果があり、大電力ス
ピーカに有効である。
れば、低音域から高音域まで広い範囲にわたって良好な
音声の再生が可能なスピーカが提供できる。また、複数
の捲線間に非磁性の熱伝導性の間挿材を設けることによ
り、捲線の配列が乱れることなく多層の捲線が容易に形
成できると共にコイルの放熱にも効果があり、大電力ス
ピーカに有効である。
【0030】また、ボビンの長さ方向に分離して複数の
捲線を設けることにより、それぞれの捲線が崩れること
なく安定に捲かれる。
捲線を設けることにより、それぞれの捲線が崩れること
なく安定に捲かれる。
【図1】本発明の一実施例のスピーカのボイスコイルの
構造を示す捲線部の断面図である。
構造を示す捲線部の断面図である。
【図2】本発明の第2の実施例のスピーカのボイスコイ
ルの構造を示す捲線部の断面図である。
ルの構造を示す捲線部の断面図である。
【図3】本発明の第3の実施例のスピーカのボイスコイ
ルの構造を示す捲線部の断面図である。
ルの構造を示す捲線部の断面図である。
【図4】本発明の第4の実施例のスピーカのボイスコイ
ルの構造を示す捲線部の断面図である。
ルの構造を示す捲線部の断面図である。
【図5】本発明の第5の実施例のスピーカのボイスコイ
ルの構造を示す捲線部の断面図である。
ルの構造を示す捲線部の断面図である。
【図6】本発明の第6の実施例のスピーカのボイスコイ
ルの引出し線部の構造を示す側面図である。
ルの引出し線部の構造を示す側面図である。
【図7】従来のスピーカのボイスコイルの構造を示す捲
線部の断面図である。
線部の断面図である。
1・・・ボビン 21、31、41、51、61、71、91・・・第1
の捲線 22、32、42、52、62、72、92・・・第2
の捲線 8・・・間挿材
の捲線 22、32、42、52、62、72、92・・・第2
の捲線 8・・・間挿材
Claims (7)
- 【請求項1】 同一のボビンに複数の捲線が独立して捲
装された動電形スピーカのボイスコイルにおいて、 前記複数の捲線の比抵抗がそれぞれ異なることを特徴と
するスピーカのボイスコイル。 - 【請求項2】 前記それぞれの捲線がボビンに積層して
捲装され、各捲線間に非磁性で且つ熱伝導性の間挿材が
設けられてなることを特徴とする請求項1記載のスピー
カのボイスコイル。 - 【請求項3】 前記異なる比抵抗が線材の断面形状又は
断面積の違いによるものであることを特徴とする請求項
1記載のスピーカのボイスコイル。 - 【請求項4】 前記異なる比抵抗が線材の材質の違いに
よるものであることを特徴とする請求項1記載のスピー
カのボイスコイル。 - 【請求項5】 同一のボビンに複数の捲線が独立して捲
装された動電形スピーカのボイスコイルにおいて、 比抵抗の異なる複数の捲線がボビンの長さ方向に分離し
て捲装されてなることを特徴とするスピーカのボイスコ
イル。 - 【請求項6】 前記それぞれの捲線の線材が大きさの異
なる角形であることを特徴とする請求項5記載のスピー
カのボイスコイル。 - 【請求項7】 前記2つの捲線が共通の外部接続線に接
続されて、外部に取り出されていることを特徴とする請
求項1記載又は請求項5記載のスピーカのボイスコイ
ル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20038994A JPH0865791A (ja) | 1994-08-25 | 1994-08-25 | スピーカのボイスコイル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20038994A JPH0865791A (ja) | 1994-08-25 | 1994-08-25 | スピーカのボイスコイル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0865791A true JPH0865791A (ja) | 1996-03-08 |
Family
ID=16423520
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20038994A Withdrawn JPH0865791A (ja) | 1994-08-25 | 1994-08-25 | スピーカのボイスコイル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0865791A (ja) |
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-
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- 1994-08-25 JP JP20038994A patent/JPH0865791A/ja not_active Withdrawn
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