JP2895285B2 - ドライクリーナ蒸留器の監視方法 - Google Patents

ドライクリーナ蒸留器の監視方法

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JP2895285B2 JP3289350A JP28935091A JP2895285B2 JP 2895285 B2 JP2895285 B2 JP 2895285B2 JP 3289350 A JP3289350 A JP 3289350A JP 28935091 A JP28935091 A JP 28935091A JP 2895285 B2 JP2895285 B2 JP 2895285B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はドライクリーニング機に
おける蒸留器内での溶剤突沸による機内汚染防止及び空
焚きによる溶剤劣化防止に好適なドライクリーナ蒸留器
の監視方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図3を用いて従来のドライクリーニング
工程を概説する。先ずドア1から衣料2を投入し、ドア
1を閉じて運転を開始すると、一般には次の順序で工程
が進行する。 溶剤タンク3から溶剤4を、バルブ5を介してポン
プ6で汲揚げ、バルブ7、フィルタ8からなる経路又は
バルブ9からなる経路によって処理槽10に溶剤4を必
要量送り込む。 処理ドラム11をゆっくり回し、溶剤4を処理槽1
0、ボタントラップ12、バルブ13、ポンプ6、バル
ブ7、フィルタ8又はバルブ9からなる回路で循環して
衣料2を洗浄する。 処理槽10、ボタントラップ12、バルブ13、ポ
ンプ6、バルブ14、蒸留器15の経路で排液し、続い
て処理ドラム11が高速回転して衣料2中の溶剤4を遠
心分離し、同様に排液する。 .前記項、項の工程を繰り返す。 処理槽10、ボタントラップ12、バルブ13、バ
ルブ5の経路で溶剤タンク3に排液し、続いて処理ドラ
ム11が高速回転して衣料2中の溶剤4を遠心分離し、
排液する。 次いで再び処理ドラム11をゆっくり回し、ダンパ
25,26を図中実線の状態とし、ファン16、エアク
ーラ17、エアヒータ18からなるリカバリエアダクト
19と、処理槽10の間を矢印20の向きでエアを循環
させ、衣料2を乾燥する。また衣料2から蒸発した溶剤
ガスは、エアクーラ17で凝縮し、回収経路21を経て
水分離器22に入り、溶剤配管23を通ってクリンタン
ク24に入る。 乾燥が終了すると、ダンパ25及び26が破線の如
く開き、ダンパ25から新鮮な空気を取り入れ、ダンパ
26からはエアクーラ17では回収できない未凝縮溶剤
ガスを排気し、衣料2中の溶剤臭を脱臭する。 前記項の工程で蒸留器15に入った溶剤4は、蒸
発してコンデンサ27で凝縮回収され、水分離器22、
溶剤配管23を通ってクリンタンク24に入り、オーバ
ーフロー付仕切板28から溶剤タンク3に戻る。なお、
水分離器22で分離した水は水配管29によって系外へ
排出する。
【0003】ところで、前記工程中溶剤温度が上昇し過
ぎて蒸留器内で溶剤が異常発泡状態となることがある。
この蒸留器の異常発泡状態を検知するものとして、実開
昭57−177502号公報を例にとって説明する。図
4の装置は蒸留器15の上部空間に設置された発泡検知
センサ40、同センサの温度を設定値に調節する温度調
節計44、同温度調節計の急激な温度変化信号を受けて
蒸気弁31を閉じる減圧弁45から構成されている。発
泡検知センサ40の1例を図5に示すと、耐腐蝕性に優
れた材料(例えばステンレス鋼)で製作された外筒46
内に、シーズヒータ41、熱電対等の温度検出端42が
熱伝導度のよい粉体43(例えば金属粉)で保持されて
いる。なお、図4において27はコンデンサ、30は汚
染溶剤投入口、32は加熱部、33は接続管、38は蒸
留中の汚染溶剤である。
【0004】次に作用を説明すると、洗浄工程で汚染さ
れた汚染溶剤は、汚染溶剤投入口30より蒸留器15に
投入され、減圧弁45を介して蒸気弁31から加熱部3
2へ供給する蒸気の大きな熱量により蒸発し、接続管3
3を通じてコンデンサ27で凝縮回収される。蒸留器内
溶剤及び溶剤ガス温度は大気圧下でその溶剤の沸点温
度、例えば溶剤にパークロルエチレンを使用した場合は
121℃となる。一方発泡検知センサ40は、シーズヒ
ータ41、温度検出端42、温度調節計44により、溶
剤温度より約20℃高い温度、溶剤にパークロルエチレ
ンを使用の場合は140℃に保持されている。ここで何
らかの理由で発泡現象が起きた場合、泡が蒸留器15内
を次第に上昇して発泡検知センサ40に接触するまで上
昇すると、発泡検知センサ40は泡の温度、パークロル
エチレンの場合は121℃まで温度調節計44の調節能
力に抗して急速に冷却される。この発泡検知センサ40
の温度の急低下を、温度調節計44で検知して指示計4
5を作動させ、蒸気弁31を閉じて蒸気の供給を断つ。
なお、蒸気弁31の閉に代え、溶剤投入口30を短時間
開にして、冷たい溶剤を蒸留器15内に導入するように
してもよい。また要すれば両者の併用でもよく、発泡現
象をブザー等で作業者に知らせてもよい。
【0005】以上詳細に説明した如く蒸留器内で発泡現
象を検知して蒸気供給を断つため、加熱源を失ってそれ
以上の発泡は起こらず、泡は蒸留器内にとどまって次第
に沈静化し、接続管以降のコンデンサなどを汚染する虞
れは全くなくなる。また泡が沈静化し、発泡検知センサ
が温度調節計の作用により設定値に復帰すれば、指示計
の指示により蒸気弁を再び開にして蒸留を再開する。従
って作業者による蒸留器の監視は全く不要になるばかり
でなく、コンデンサ、水分離器、溶剤タンク等を汚染し
て、回復に多くの人手と時間を要する現象、即ちボイル
オーバ等のトラブルがなくなり、機械の稼働率が向上す
る。また供給蒸気停止の他、冷たい溶剤を投入しても泡
が急速に冷却され、沈静化して同様の効果が得られる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前述の如く、蒸留器内
での溶剤の突沸はドライクリーナの運転中に発泡検知セ
ンサにより監視できる。ところが、蒸留器内の空焚き過
熱状態は前述の装置では検出することは困難であり、こ
のため空焚き状態が発生するとパークロルエチレン等の
有機溶剤は加熱温度により分解が進み装置を腐蝕させる
という問題を生じる。例えば、パークロルエチレンの場
合溶剤温度が150℃前後から分解が急に増加すること
が知られており、水蒸気圧を4kg/cm2 G程度に押
える為に減圧弁で調整している。この結果蒸気圧は運転
中、即ち蒸留器に溶剤がある内は4kg/cm2 Gに保
たれているが、蒸留器中の溶剤が少なくなった場合、減
圧弁の蒸気洩れ(JISでも認められている)によって
蒸留器の加熱部の蒸気圧は減圧弁手前の一次側圧力に上
昇し、蒸留器は空焚き過熱状態となる。空焚き状態とな
ると蒸留残査中の溶剤は分解が進み、塩素イオンを増加
させて塩酸を発生させることになる。一方蒸留器内で突
沸が起こるパターンは蒸留中でも蒸留がピークの時であ
る。この蒸留のピークは、全工程時間20分の機械とす
ると、蒸留のピークは蒸留開始から5分〜10分間に発
生し、その間に発生しなければ突沸は起こらない。言い
換えればその間だけ突沸の監視をすれば良い。
【0007】そこで本発明は突沸監視時間以外はその発
泡検知センサは別の機能として使用出来ることに注目
し、その発泡検知センサと蒸留器用蒸気弁を流用し、蒸
留ラッシュ時以外は空焚き防止センサとして機能させる
ようにして、前記蒸留器の発泡及び空焚き状態の発生を
防止せんとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】このため本発明は、シー
ズヒータと温度検出端とを有する突沸兼空焚きセンサを
配置したドライクリーナの蒸留器において、同センサを
溶剤蒸留中の突沸危険範囲においてシーズヒータをON
状態で突沸を監視するセンサとして機能させ、また同突
沸危険範囲外では突沸監視時のシーズヒータをOFFと
して空焚きを監視するセンサとして機能させるようにし
てなるもので、これを課題解決のための手段とするもの
である。
【0009】
【作用】蒸留器内に突沸兼空焚きセンサを配置し、この
センサをドライクリーナの運転中は突沸センサとして機
能させ、蒸留後は空焚きセンサとして機能させることに
より、装置の汚染、溶剤の劣化を未然に防止する。
【0010】
【実施例】以下本発明を図面の実施例について説明す
る。本発明に用いる装置は図3及び図4と全く同じでも
可であるので装置の詳細な説明は省略する。なお、以下
の実施例では溶剤としてパークロルエチレンを使用した
場合について説明する。本実施例の突沸検知センサ兼空
焚きセンサ60は蒸留器内温度を出来る限る早く検知す
る為に、図1に示す如くシーズヒータ50の外周の一部
に温度検出端51を設けてある。このセンサ60には必
要に応じてシーズヒータ50を冷却するためのパイプ5
3、バルブ54が設けられており、シーズヒータ50の
熱容量が大きく、同シーズヒータ50が空焚き検知開始
温度121℃にまで下がるのに時間が長くかかるような
場合には、バルブ54を開き、パイプ53から小量の溶
剤或いは水をシーズヒータ50にかけ、溶剤ガスによる
自然放熱の遅れを補うことができるようにしてある。更
に発泡検知の範囲において、シーズヒータ及び温度検出
端部に蒸留器上部での凝縮液の滴下による温度降下で誤
作動が起こるのを防止する為にひさしを付ける(図示し
ない)等することもできる。なお、シーズヒータ50は
前記構成に限定されることなく、同様の機能及び効果を
奏するものであればよく、また突沸検知センサと空焚き
センサとを兼用にしているためシーズヒータの熱容量は
できるだけ少ない方がよい。
【0011】さて前記構成によるセンサを用いての温度
コントロール及び温度検知は以下のようにして行なう。
図2で示す如く、蒸留量のピーク時、即ち突沸危険時、
蒸発中の蒸留器内温度は121℃前後で推移するので、
この時の発泡検知センサとしてのセンサ60は、センサ
のシーズヒータを135℃〜150℃にセットしてコン
トロールされている。蒸発器内で溶剤の発泡が生じ、泡
が同センサ60にふれるとセンサ温度が降温し、例えば
121〜125℃程度にセンサ温度が下がると、突沸発
生として蒸気弁31を閉じる。一方、空焚きセンサとし
ての機能は、蒸留のピークが過ぎた時点でシーズヒータ
を切ると、蒸留器内の溶剤ガスによりシーズヒータは放
熱し121℃になる。更に経時後蒸留器内で蒸留が終了
すると、蒸留器内温度は加熱蒸気圧により徐々に昇温す
る。蒸留器内温度が125℃〜130℃になると、発泡
検知センサ中の温度検出端が感知し、指示計からの指令
で蒸留器の蒸気弁を閉じる。なお、蒸留器内の温度が1
25℃〜130℃としたのは、蒸留器底部の温度が15
0℃程度の空焚き状態となった時、センサ部の感知温度
がこの程度になる為で、蒸留器の大きさ、取付位置等に
よって異なる。
【0012】次に図2に基づいて温度コントロール及び
センサ機能を説明すると、図2の最上部図は従来の空焚
き防止機能のない状態を破線で示している。この図では
蒸発器内の温度が150℃以上になって分解が起こる状
態である。なお、実線部は空焚き防止センサ機能を働か
せた時の蒸留器内のガス温度を示している。また図2の
中段図はドライクリーニング時の異常泡立ち危険範囲を
示しており、図からも明らかなようにこの危険範囲は予
洗排液で蒸留器中の溶剤が昇温し、溶剤が蒸発し始めて
から蒸留量のピークを迎えるまでの全工程中のうち、約
5〜10分程度が危険範囲となることを示している。図
2の下段図は、ドライクリーニングから異常泡立ち危険
範囲が終わるまでの危険範囲において、シーズヒータを
135℃〜150℃程度に温度コントロールし、センサ
を発泡検知センサとして機能させ、危険範囲を越えると
シーズヒータをOFFにし、ピークの放熱(主として溶
剤蒸発分による)で121℃まで下がった時に空焚き防
止センサとして機能させる状態を示している。即ち、徐
々に蒸留器内温度が上昇し、検知温度に達すると蒸留器
弁を閉じ、蒸留器へ供給蒸気を遮断する。これによって
蒸留器の過熱による分解を防ぐことができる。
【0013】
【発明の効果】以上詳細に説明した如く本発明によれ
ば、蒸留器の異常発泡(突沸)による装置の汚染の解消
及び空焚きによる溶剤の劣化防止が1個のセンサで可能
となる。この結果、装置のコストアップを招くことなく
機械を長持ちさせることが出来るという優れた効果を奏
するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るセンサの詳細図である。
【図2】蒸留器内温度とドライクリーニングの工程発泡
検知センサ機能と空焚きセンサ機能の範囲を示す説明図
である。
【図3】従来のドライクリーナの概念を示す系統図であ
る。
【図4】従来の蒸留器に設けた発泡検知と調節器の系統
図である。
【図5】従来の発泡検知センサの詳細図である。
【符号の説明】
31 蒸気弁 44 温度調節計 45 指示計 50 シーズヒータ 51 温度検出端 60 突沸兼空焚きセンサ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シーズヒータと温度検出端とを有する突
    沸兼空焚きセンサを配置したドライクリーナの蒸留器に
    おいて、同センサを溶剤蒸留中の突沸危険範囲において
    シーズヒータをON状態で突沸を監視するセンサとして
    機能させ、また同突沸危険範囲外では突沸監視時のシー
    ズヒータをOFFとして空焚きを監視するセンサとして
    機能させるようにしたことを特徴とするドライクリーナ
    蒸留器の監視方法。
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