JP3254025B2 - 空焚き防止蒸留器 - Google Patents

空焚き防止蒸留器

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  • Vaporization, Distillation, Condensation, Sublimation, And Cold Traps (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は有機溶剤を用いる洗濯機
において、汚れた溶剤を蒸留するための空焚き防止蒸
器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】有機溶剤を用いる従来の洗濯機では、主
タンクの中の溶剤をフィルタ及び洗濯槽を通る回路を循
環させ、洗濯槽の内胴を回転させて洗浄工程を行ない、
この洗浄工程で汚れた溶剤は蒸留器に送り、次いで清浄
溶剤タンク中の溶剤を洗濯槽に導入してすすぎ工程を行
ない、このすすぎ工程に使用した溶剤を主タンクに戻
し、次いで脱液及び乾燥工程を行なって1サイクルの洗
濯を終了し、また蒸留器で蒸留された溶剤は前記の清浄
溶剤タンクに送られるように構成されている。図2はこ
のような従来の洗濯機の蒸留器の構成を示す断面図で、
1は蒸留器、2は蒸気ジャケット、3は蒸留コンデンサ
である。蒸留器1の一側面の下部にはスラッジ排出用の
掃除口11があって常時は蓋で閉じられており、底面1
aはスラッジを排出し易いように掃除口に向けて下り勾
配がつけられて傾斜しており、上部にはコンデンサ3に
通ずる通路1b及び洗濯槽から汚れた溶剤が送られてく
る通路1cが、また一側面の上部に空焚き防止温度セン
サ12が設けられている。蒸気ジャケット2は蒸留器1
の傾斜した底面1aの下部に設けられており、高い方に
蒸気供給管21が、また低い方に蒸気出口管22が配設
され、蒸気供給管21には自動開閉弁23及び手動圧力
調整弁24が、また蒸気出口管22にはトラップ25と
逆止弁26が設けられている。31は蒸留コンデンサ3
の冷却コイル、3aは凝縮した清浄溶剤を図示省略の清
浄溶剤タンクに導く通路である。
【0003】前記の如く構成された従来の蒸留器の作用
を説明する。図示省略の洗濯槽から通路1cを通って洗
浄工程を終了して汚れた溶剤4が蒸留器1に送られてく
ると、図示省略の制御部の指示で自動開閉弁23が開
き、加熱用蒸気が手動圧力調整弁24で調整された圧力
(例えば4kg/cm2 、飽和温度151℃)で蒸気ジ
ャケット2に入り、ここで蒸留器1の底面1aを介して
溶剤4と熱交換を行ない、溶剤4を蒸発させ加熱用蒸気
は凝縮して液体となって蒸気出口管22から蒸気トラッ
プ25及び逆止弁26を通って外に排出される。蒸留器
1で蒸発した溶剤蒸気は通路1bを通って蒸留コンデン
サ3に入り、ここで冷却コイル31で冷却されて凝縮
し、通路3aを通って図示省略の水分離器を経て清浄溶
剤タンクに送られる。図2に示す溶剤4の液面は蒸留初
期の状態を示しており、また蒸留器1内の温度は大気圧
における溶剤の飽和温度(例えばパークロルエチレンの
場合では121℃)が保たれる。蒸留が進むと液状の溶
剤がなくなり、蒸留器1内は過熱蒸気の状態となって温
度が上昇し、空焚き防止温度センサ12に設定された温
度(例えばパークロルエチレンの場合では125℃程
度)に達すると制御部よりの指示で自動開閉弁23を閉
じて蒸留を終了する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の蒸留器で
は、スラッジを排出し易いように蒸留器の底面に傾斜を
つけているので、蒸留が進んで液状の溶剤が少なくなる
と、蒸留器の底面は高い方から順次露出してきて、露出
部分の温度は加熱用蒸気の温度に近い高温となる。一方
蒸気による加熱は、蒸留器1内の液状の溶剤が蒸発して
なくなり、更に溶剤蒸気が過熱状態となって空焚き防止
温度センサ12の設定温度に達するまで行なわれるの
で、蒸留器の底面1aは全面が加熱用蒸気の温度に近い
温度まで上昇し、この高温度にさらされた溶剤は分解し
て劣化し、しばしば蒸留器や蒸留コンデンサの腐食を促
進し、装置全体に悪影響を及ぼす等の問題があった。従
って蒸留器内が異常な高温にさらされることがないよう
に、蒸留器底面が露出し始めた早い時期に加熱を停止さ
せる必要がある。本発明は前記従来の問題を解決するた
めに提案されたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】このため本発明は、有機
溶剤を用いると共に、スラッジ排出のために底面を傾斜
させた蒸留器において、同蒸留器の上部及び傾斜した底
面の最も高い部分の近傍の壁面にそれぞれ空焚き防止温
度センサを配設してなるもので、これを課題解決のため
の手段とするものである。
【0006】
【作用】本発明では蒸留が進んで蒸留器の傾斜した底面
の高い部分が露出すると、この時点でこの部分より奪わ
れる熱量は極端に減少するので、即座にこの部分は局所
的に加熱用蒸気温度に近い温度になる。従ってこの部分
に近接して追加された空焚き防止温度センサ位置も底面
壁の熱伝導によってすぐに高温になるので、同空焚き防
止温度センサがあまり時間的にずれることなくこの温度
を検知して信号を発し、制御部の指示によって蒸気によ
る加熱を停止する。従って蒸留器の底面は液状の溶剤で
覆われた状態が保たれる。なお、全作業を終わってスラ
ッジを排出するときは蒸留器の上部にある空焚き防止温
度センサに切換えて従来と同様の蒸留を行なって全部の
溶剤を蒸発させる。
【0007】
【実施例】以下本発明を図面の実施例について説明する
と、図1は本発明の実施例を示し、13は本発明で追加
した空焚き防止温度センサであり、取付け位置は蒸留器
の傾斜した底面1aの最も高いところの近傍で、底面1
aの上又は側壁面上の何れでもよい(図1では側壁面に
取付けてある)。通路1cより洗浄工程で使用済みの汚
れた溶剤4が蒸留器1に送られてくるが、溶剤の液面は
図2に示すような高い位置にある。同時に制御部の指令
によって自動開閉弁23が開き、蒸気が手動圧力調整弁
24を経て蒸気ジャケット2に供給される。手動圧力調
整弁24は予め溶剤の種類に応じて適当な圧力(例えば
パークロルエチレンの場合は4kg/cm2 、飽和温度
151℃)に設定されている。蒸気ジャケット2に入っ
た加熱用蒸気は蒸留器の底面1aを介して溶剤4と熱交
換して溶剤を蒸発させる。この時蒸留器1の中は溶剤4
が気液共存状態になっているので、大気圧での飽和温度
(例えばパークロルエチレンの場合は121℃)が保た
れる。蒸発した溶剤蒸気は通路1bを通って蒸留コンデ
ンサ3に入り、ここで冷却コイル31によって冷却さ
れ、凝縮して通路3aを通って図示省略の水分離器を経
て図示省略の清浄溶剤タンクに送られる。
【0008】蒸留が進むと溶剤4の液面が下がり、蒸留
器の傾斜した底面1aの高い部分が露出してくる。図1
はこの状態を示している。この状態では蒸留器1の内部
は溶剤の飽和温度に保たれているが、底面1aの露出部
分は溶剤蒸気と接触しているため奪われる熱量が少な
く、溶剤蒸気は過熱状態となり底面1aの温度は局部的
に上昇する。従ってこの近傍に設けられた空焚き防止温
度センサ13も蒸留器壁の伝導熱で温度が上昇して設定
値に達し、制御部経由で加熱用蒸気の自動開閉弁23を
閉じて加熱を停止する。従って、蒸留器の底面1aは常
に液状の溶剤4で覆われることになり、溶剤の飽和温度
で保たれ、加熱用蒸気の温度まで上昇することはない。
なお、全作業を終了して蒸留器1のスラッジを排出する
ときは、手動で空焚き防止温度センサ13を空焚き防止
温度センサ12に切換え、従来と同様の蒸留を行なって
蒸留器1内の全溶剤を蒸発させておく。またこの空焚き
防止温度センサ12に切換えず、空焚き防止温度センサ
13による温度検出後、蒸留器1内の全溶剤を蒸発させ
るのに必要な時間だけ蒸留を行なう時間制御としてもよ
く、この時の蒸気圧を下げて蒸留を行なうことで溶剤の
劣化を防止するようにしてもよい。
【0009】
【発明の効果】以上詳細に説明した如く本発明によれ
ば、蒸留器の傾斜した底面の高い部分の近傍に追加して
空焚き防止温度センサを設けたので、底面が露出し始め
た早い時期に、応答性よく加熱蒸気を停止させて蒸留器
の底面全体が加熱用蒸気の最高温度になる空焚き状態を
防止することができるため、溶剤の分解、劣化を減少さ
せることができ、腐食その他の装置への悪影響を取り除
くことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る蒸留器の縦断面図であ
る。
【図2】従来の蒸留器の縦断面図である。
【符号の説明】
1 蒸留器 1a 底面 2 蒸気ジャケット 3 蒸留コンデンサ 4 溶剤 12,13 空焚き防止温度センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B01D 3/00 - 3/42 D06F 43/08

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有機溶剤を用いると共に、スラッジ排出
    のために底面を傾斜させた蒸留器において、同蒸留器の
    上部及び傾斜した底面の最も高い部分の近傍の壁面にそ
    れぞれ空焚き防止温度センサを配設したことを特徴とす
    る空焚き防止蒸留器。
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