JP2894616B2 - 弾性表面波装置及びこれを用いた機器 - Google Patents
弾性表面波装置及びこれを用いた機器Info
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- H03H—IMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
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- H03H9/02—Details
- H03H9/02535—Details of surface acoustic wave devices
- H03H9/02818—Means for compensation or elimination of undesirable effects
- H03H9/02913—Measures for shielding against electromagnetic fields
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- H03H9/05—Holders; Supports
- H03H9/10—Mounting in enclosures
- H03H9/1064—Mounting in enclosures for surface acoustic wave [SAW] devices
- H03H9/1071—Mounting in enclosures for surface acoustic wave [SAW] devices the enclosure being defined by a frame built on a substrate and a cap, the frame having no mechanical contact with the SAW device
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- Electromagnetism (AREA)
- Surface Acoustic Wave Elements And Circuit Networks Thereof (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、SAWフィルタを備えた弾性表面波装置及び
これを用いた機器に係り、特に400Mhz帯以上の高周波帯
における入出力アイソレーションを充分得るのに好適な
弾性表面波装置及びこれを用いた機器に関する。
これを用いた機器に係り、特に400Mhz帯以上の高周波帯
における入出力アイソレーションを充分得るのに好適な
弾性表面波装置及びこれを用いた機器に関する。
この種のSAWフィルタは所望通過帯域特性に対し急峻
な遮断特性を呈する可能性と共に扁平状に薄く、軽く形
成出来る可能性を有するので、衛星TV放送用受信器のIF
フィルタ,自動車電話や,携帯電話やページャの如き移
動体通信装置用のフィルタとして好適に使用出来る。こ
の種の装置に於ける各部品の軽薄短小化は強く要望され
ている所である。SAWフィルタは例えば36°YcutX伝播の
LiTaO3基板を用いた素子で、特開昭56−132807号,57−2
02114号,59−58907号,等にその改良が記載されてい
る。
な遮断特性を呈する可能性と共に扁平状に薄く、軽く形
成出来る可能性を有するので、衛星TV放送用受信器のIF
フィルタ,自動車電話や,携帯電話やページャの如き移
動体通信装置用のフィルタとして好適に使用出来る。こ
の種の装置に於ける各部品の軽薄短小化は強く要望され
ている所である。SAWフィルタは例えば36°YcutX伝播の
LiTaO3基板を用いた素子で、特開昭56−132807号,57−2
02114号,59−58907号,等にその改良が記載されてい
る。
従来のSAWフィルタ用面実装型パッケージは、特開昭6
1−245709号に記載のように、絶縁基板に複数の端子用
パターンがあるのみで、それらの間の電磁干渉を阻止す
る構造は設けられていない。
1−245709号に記載のように、絶縁基板に複数の端子用
パターンがあるのみで、それらの間の電磁干渉を阻止す
る構造は設けられていない。
即ち、入出力端子間にシールドを設け、入出力端子間
の電磁結合を阻止するアイソレーションを得る点につい
て配慮がされていない。また第8図(A)に示す如くセ
ラミック製基板P上に設けられたSAWフィルタチップSF,
入出力端子IP,OPに加えて、少なくとも入力側アース端
子E1,出力側アース端子E2が各1個有する構成が既知で
あるが、これらは入,出力端子間の電子結合阻止用の端
子ではなく、基板Pの裏側を示す第8図(B)の如く端
子IP,OPは基板の表側から延びて来て裏側でも対向配置
され、阻止機能は不充分である。すなわち裏側の各端子
は周辺回路との接続端子としてのみ機能しているもので
ある。従って70MHz以下の低い周波数であれば問題ない
が、特に400MHz以上の高周波においては、入出力アイソ
レーションが充分に得られず直達波による帯域外抑圧度
の劣化という問題が生じる。
の電磁結合を阻止するアイソレーションを得る点につい
て配慮がされていない。また第8図(A)に示す如くセ
ラミック製基板P上に設けられたSAWフィルタチップSF,
入出力端子IP,OPに加えて、少なくとも入力側アース端
子E1,出力側アース端子E2が各1個有する構成が既知で
あるが、これらは入,出力端子間の電子結合阻止用の端
子ではなく、基板Pの裏側を示す第8図(B)の如く端
子IP,OPは基板の表側から延びて来て裏側でも対向配置
され、阻止機能は不充分である。すなわち裏側の各端子
は周辺回路との接続端子としてのみ機能しているもので
ある。従って70MHz以下の低い周波数であれば問題ない
が、特に400MHz以上の高周波においては、入出力アイソ
レーションが充分に得られず直達波による帯域外抑圧度
の劣化という問題が生じる。
本発明の目的は、高周波領域で動作する弾性表面波装
置において、入出力端子間の電磁結合を阻止して通過帯
域特性を改良し、かつSAWフィルタとのインピーダンス
整合が容易な弾性表面装置を提供することにある。
置において、入出力端子間の電磁結合を阻止して通過帯
域特性を改良し、かつSAWフィルタとのインピーダンス
整合が容易な弾性表面装置を提供することにある。
上記目的を達成するための本発明に係る弾性表面波装
置は、SAWフィルタ・チップと、該SAWフィルタ・チップ
が一方の面に配置される絶縁基板とを備えた弾性表面波
装置において、 前記絶縁基板の一方の面、及び該一方の面と対向する
他方の面の各々には、該絶縁基板の長さ方向の両端部に
それぞれ位置する矩形状の入力端子用導電パターン及び
矩形状の出力端子用導電パターンと、該入力及び出力端
子用導電パターンの各々の、前記絶縁基板の中央側の第
1の辺と該第1の辺に隣接する2つの第2の辺の各々に
対向する形状のエ字状部を有するアース用パターンと、
が形成され、 前記アース用パターンのエ字状部の、前記入力及び出
力端子用導電パターンの第2の辺に対向する部分は、前
記入力及び出力端子用導電パターンの第2の辺に対し
て、該入力及び出力端子用導電パターンの線路インピー
ダンスが前記SAWフィルタ・チップの特性インピーダン
スと整合するような間隙をもって配置され、 前記絶縁基板の一方の面に形成された入力端子用導電
パターン、出力端子用導電パターン及びアース用パター
ンと、他方の面に形成された入力端子用導電パターン、
出力端子用導電パターン及びアース用パターンとを、各
々前記絶縁基板の側面部において互いに電気的に接続し
たことを特徴とするものである。
置は、SAWフィルタ・チップと、該SAWフィルタ・チップ
が一方の面に配置される絶縁基板とを備えた弾性表面波
装置において、 前記絶縁基板の一方の面、及び該一方の面と対向する
他方の面の各々には、該絶縁基板の長さ方向の両端部に
それぞれ位置する矩形状の入力端子用導電パターン及び
矩形状の出力端子用導電パターンと、該入力及び出力端
子用導電パターンの各々の、前記絶縁基板の中央側の第
1の辺と該第1の辺に隣接する2つの第2の辺の各々に
対向する形状のエ字状部を有するアース用パターンと、
が形成され、 前記アース用パターンのエ字状部の、前記入力及び出
力端子用導電パターンの第2の辺に対向する部分は、前
記入力及び出力端子用導電パターンの第2の辺に対し
て、該入力及び出力端子用導電パターンの線路インピー
ダンスが前記SAWフィルタ・チップの特性インピーダン
スと整合するような間隙をもって配置され、 前記絶縁基板の一方の面に形成された入力端子用導電
パターン、出力端子用導電パターン及びアース用パター
ンと、他方の面に形成された入力端子用導電パターン、
出力端子用導電パターン及びアース用パターンとを、各
々前記絶縁基板の側面部において互いに電気的に接続し
たことを特徴とするものである。
本発明によれば、絶縁基板両面のアース用パターン
を、入力及び出力端子用導電パターンのそれぞれの絶縁
基板中央側の辺を含む3辺に各々に対向するエ字状の形
状としたため、その入力端子用導電パターンと出力端子
用導電パターンとの間の部分(入力及び出力端子用導電
パターンの絶縁基板中央側の第1の辺に対向する部
分)、つまりエ字状部の中央側の部分で絶縁基板の表面
における入出力端子間の電磁結合を防止できる。また、
当該エ字状部の、入力及び出力端子用導電パターンの絶
縁基板中央側の辺に隣接する第2の辺と対向する部分
は、入力及び出力導電用パターンと、その導電用パター
ンとの間の間隙とにより共平面線路を形成しており、そ
の間隙を該入力及び出力端子用導電パターンの線路イン
ピーダンスが前記SAWフィルタ・チップの特性インピー
ダンスと整合するような間隙をもって配置することによ
り、入力及び出力端子用導電パターンの線路インピーダ
ンスをSAWフィルタ・チップの特性インピーダンス用パ
ターンとほぼ等しくすることができる。
を、入力及び出力端子用導電パターンのそれぞれの絶縁
基板中央側の辺を含む3辺に各々に対向するエ字状の形
状としたため、その入力端子用導電パターンと出力端子
用導電パターンとの間の部分(入力及び出力端子用導電
パターンの絶縁基板中央側の第1の辺に対向する部
分)、つまりエ字状部の中央側の部分で絶縁基板の表面
における入出力端子間の電磁結合を防止できる。また、
当該エ字状部の、入力及び出力端子用導電パターンの絶
縁基板中央側の辺に隣接する第2の辺と対向する部分
は、入力及び出力導電用パターンと、その導電用パター
ンとの間の間隙とにより共平面線路を形成しており、そ
の間隙を該入力及び出力端子用導電パターンの線路イン
ピーダンスが前記SAWフィルタ・チップの特性インピー
ダンスと整合するような間隙をもって配置することによ
り、入力及び出力端子用導電パターンの線路インピーダ
ンスをSAWフィルタ・チップの特性インピーダンス用パ
ターンとほぼ等しくすることができる。
第1図(A)は、本発明の一実施例を示したものであ
る。SAWフィルタチップ3は、ダイボンド接着剤により
セラミック製の両面基板1に接着される。基板上に入,
出力端子用導電パターン5,6に加えてアース用パターン
7が例えばNiメッキ層上にAuメッキを施して図示の配置
に設けられる。基板表面の中央両側部に設けられたパタ
ーン5,6と絶縁スペース10を介してパターン7がこれら
を囲む様に配置される。そしてチップ上の入力パッド8
(例えばAl蒸着膜)と基板の入力端子用パターン5,出力
パッド9と出力端子用パターン6,アースパッドとアース
用パターン7はワイヤ4にて電気的に接続されている。
両面基板1の上,下面を第2図(A),(B)で示すよ
うに、各導電パターンは両面で同じ様に設けられて、夫
れ夫れ側面部に設けられる延長部6c,7cを介して導電結
合している。またスルーホール12(例えばNiを埋込む)
を形成して電気的に接続してもよい。基板表面中央部
(チップ3の下部付近)に複数のスルーホール12(第2
図(A)では3個)を設けてアース用パターン7と接続
することにより基板内部を通る電磁結合を阻止する効果
も生じる。基板の上,下面上で入,出力端子用パターン
を囲む様にアースパターン7を配置する構造により、
入,出力端子用パターン間の電磁結合による直達波を遮
断することができる。それによって、400MHz以上の高周
波帯においても入出力間のアイソレーションが充分に得
られ、40dB以上の帯域外抑圧度と共に実質的にSAWフィ
ルタチップ3の音響特性を表わす急峻な立ち上り、立ち
下り特性を持つ帯域特性を実現できる。そして、外部の
塵埃や湿気を防ぐために非金属,例えば樹脂製のキャッ
プ2にて封止することにより、面付けタイプのSAWフィ
ルタ装置を実現することができる。
る。SAWフィルタチップ3は、ダイボンド接着剤により
セラミック製の両面基板1に接着される。基板上に入,
出力端子用導電パターン5,6に加えてアース用パターン
7が例えばNiメッキ層上にAuメッキを施して図示の配置
に設けられる。基板表面の中央両側部に設けられたパタ
ーン5,6と絶縁スペース10を介してパターン7がこれら
を囲む様に配置される。そしてチップ上の入力パッド8
(例えばAl蒸着膜)と基板の入力端子用パターン5,出力
パッド9と出力端子用パターン6,アースパッドとアース
用パターン7はワイヤ4にて電気的に接続されている。
両面基板1の上,下面を第2図(A),(B)で示すよ
うに、各導電パターンは両面で同じ様に設けられて、夫
れ夫れ側面部に設けられる延長部6c,7cを介して導電結
合している。またスルーホール12(例えばNiを埋込む)
を形成して電気的に接続してもよい。基板表面中央部
(チップ3の下部付近)に複数のスルーホール12(第2
図(A)では3個)を設けてアース用パターン7と接続
することにより基板内部を通る電磁結合を阻止する効果
も生じる。基板の上,下面上で入,出力端子用パターン
を囲む様にアースパターン7を配置する構造により、
入,出力端子用パターン間の電磁結合による直達波を遮
断することができる。それによって、400MHz以上の高周
波帯においても入出力間のアイソレーションが充分に得
られ、40dB以上の帯域外抑圧度と共に実質的にSAWフィ
ルタチップ3の音響特性を表わす急峻な立ち上り、立ち
下り特性を持つ帯域特性を実現できる。そして、外部の
塵埃や湿気を防ぐために非金属,例えば樹脂製のキャッ
プ2にて封止することにより、面付けタイプのSAWフィ
ルタ装置を実現することができる。
第3図(A),(B),(C)は本発明の別の実施例
を示し、基板の表,裏面,側面の導電パターンのレイア
ウトならびに主要部の寸法のみを示し、他部分は第1図
実施例と同様なので図示を省略してある。
を示し、基板の表,裏面,側面の導電パターンのレイア
ウトならびに主要部の寸法のみを示し、他部分は第1図
実施例と同様なので図示を省略してある。
第1図(A)の導電パターンのレイアウトに対し本実
施例の導電パターンのレイアウトの主な差異は基板の
表,裏面の入,出力端子用導電パターンが基板側面上の
延長部を介して互いに接続されておらず、SAWフィルタ
・チップが設けられる表側表面の入,出力端子用導電パ
ターン35,36は孤立しており、その周囲に絶縁スペース
部30が設けられて、このスペース部30を介してアース用
導電パターン37がパターン35,36を囲むレイアウトとな
っている。従って基板裏面に設けられ、入,出力端子用
導電パターン35′,36′とはスルーホール12を通して電
気的に接続され、導電パターン35′,36′の周囲に絶縁
スペース部30′が設けられるのは第2図で示すレイアウ
トと同様である。このように入,出力端子用導電パター
ンの孤立化により第7図で示す金属製(導電性)のキャ
ップを用いて密封することが可能となる。
施例の導電パターンのレイアウトの主な差異は基板の
表,裏面の入,出力端子用導電パターンが基板側面上の
延長部を介して互いに接続されておらず、SAWフィルタ
・チップが設けられる表側表面の入,出力端子用導電パ
ターン35,36は孤立しており、その周囲に絶縁スペース
部30が設けられて、このスペース部30を介してアース用
導電パターン37がパターン35,36を囲むレイアウトとな
っている。従って基板裏面に設けられ、入,出力端子用
導電パターン35′,36′とはスルーホール12を通して電
気的に接続され、導電パターン35′,36′の周囲に絶縁
スペース部30′が設けられるのは第2図で示すレイアウ
トと同様である。このように入,出力端子用導電パター
ンの孤立化により第7図で示す金属製(導電性)のキャ
ップを用いて密封することが可能となる。
第3図(A),(B),(C)の実施例では5×7×
0.5mmのセラミック基板(材質Al2O3)を使用する。パタ
ーンはNiメッキした上にAuメッキをほどこし、Al超音波
ボンディングが可能で、しかも半田付け性も良好になる
様配慮している。
0.5mmのセラミック基板(材質Al2O3)を使用する。パタ
ーンはNiメッキした上にAuメッキをほどこし、Al超音波
ボンディングが可能で、しかも半田付け性も良好になる
様配慮している。
第3図(A)において、寸法a,bはワイヤボンディン
グ性を行り0.5mm,0.55mmと設定している。また、寸法c
は半田付けをほどこす為、0.7mmとした。シールドパタ
ーンと入出力パターンとの間のスペースの幅d,eは電気
的性特性上重要である。特に寸法e部は、共平面線路を
形成しており、SAWフィルタの特性インピーダンスに合
わせた、特性インピーダンスとなる様決定すべきであ
る。ここでは、SAWフィルタのインピーダンス50Ωに合
わせることにした。Al2O3セラミック基板の誘電率εr
が10程度であることより、c/(c+2e)=0.4にて線路
インピーダンスが50Ωとなる。このことより、eを0.6m
mと設定した。同様にdを0.5mmと設定した。またシール
ドパターンの幅f,gはワイヤボンディングの位置ずれ、
半田ブリッジ等でショートにならない範囲で出来るだけ
広く設定した。f=2.6mm,g=1.6mmと設定した。また、
半田付けをほどこす、側面パターンのピッチhは1.27mm
とした。なお基板の長さ方向側面部においても基板両面
部のアースパターンを短絡する導電部を設けている。
グ性を行り0.5mm,0.55mmと設定している。また、寸法c
は半田付けをほどこす為、0.7mmとした。シールドパタ
ーンと入出力パターンとの間のスペースの幅d,eは電気
的性特性上重要である。特に寸法e部は、共平面線路を
形成しており、SAWフィルタの特性インピーダンスに合
わせた、特性インピーダンスとなる様決定すべきであ
る。ここでは、SAWフィルタのインピーダンス50Ωに合
わせることにした。Al2O3セラミック基板の誘電率εr
が10程度であることより、c/(c+2e)=0.4にて線路
インピーダンスが50Ωとなる。このことより、eを0.6m
mと設定した。同様にdを0.5mmと設定した。またシール
ドパターンの幅f,gはワイヤボンディングの位置ずれ、
半田ブリッジ等でショートにならない範囲で出来るだけ
広く設定した。f=2.6mm,g=1.6mmと設定した。また、
半田付けをほどこす、側面パターンのピッチhは1.27mm
とした。なお基板の長さ方向側面部においても基板両面
部のアースパターンを短絡する導電部を設けている。
第8図に示す従来技術の面付けパッケージによるSAW
フィルタと、第1図(A),(B)の実施例によるSAW
フィルタ装置を用いて450MHz帯SAWフィルタとの特性を
第4図は比較して示している。
フィルタと、第1図(A),(B)の実施例によるSAW
フィルタ装置を用いて450MHz帯SAWフィルタとの特性を
第4図は比較して示している。
第4図は、第9図に示す従来技術の基板を用いたSAW
フィルタ装置と、第3図(A),(B)に示す基板を用
いた第10図に示す実施例よるSAWフィルタ装置を用い
て、450MHz帯SAWフィルタを作成し、その特性を比較し
たものである。450MHz帯SAWフィルタ基板設計は圧電単
結晶基板である36°YcutX伝播LiTaO3基板を用いた素子
で、その圧電基板上の電極パターンは、特開昭56−1328
07号,57−202114号,59−58907号等に記載さた設計手法
により設計されている。チップサイズは3.0×3.5mmであ
り、第9図に示す様に入,出力用ボンディングパッド4
1,42各1個アース用ボンディングパッド43,44,45,46,4
7,48,6個、合計8本のワンヤボンディングによりパッケ
ージ基板との電気的接続を行なう必要がある。したがっ
て従来技術の基板は第9図に示す様に6端子のものを用
い、入,出力用にIP,OP2端子,アース用にF1,F2,F3,F4,
4端子を用いてワイヤ配線を行なった。第10図は本発明
を用いた装置であり、入出力ボンディングパッドはIP,O
Pと接続され、アースパッド43,44,45,46,47,48はアース
パターンEと接続されている。このように作成した基板
をキャップにて封止し、SAWフィルタ装置を作成した。
本装置の電気的特性測定には、第11図に示す特性測定用
基板を用い、従来技術の装置では、IPとIIP,OPとOOP,E
1,E3とEE1,E2,E4とEE2を半田付けにて接続し本発明によ
る装置ではIPとIIP,OPとOOP,E6,E7,E8とEE1,E3,E4,E5と
EE2を半田付けにて接続し、測定用基板を50Ω系同軸ケ
ーブルにて接続し、ネットワークアナライサ(例えばHP
製8507B)にて電気的特性を測定した。なお、第11図で
インダクタL1,L2はSAWフィルタの内部容量分をキャン
セルするマッチング用コイルである。特性グラフから分
る様に、本発明による装置の帯域外抑圧度は50dBを実現
しており、従来装置に対し、20dB以上良好である。
フィルタ装置と、第3図(A),(B)に示す基板を用
いた第10図に示す実施例よるSAWフィルタ装置を用い
て、450MHz帯SAWフィルタを作成し、その特性を比較し
たものである。450MHz帯SAWフィルタ基板設計は圧電単
結晶基板である36°YcutX伝播LiTaO3基板を用いた素子
で、その圧電基板上の電極パターンは、特開昭56−1328
07号,57−202114号,59−58907号等に記載さた設計手法
により設計されている。チップサイズは3.0×3.5mmであ
り、第9図に示す様に入,出力用ボンディングパッド4
1,42各1個アース用ボンディングパッド43,44,45,46,4
7,48,6個、合計8本のワンヤボンディングによりパッケ
ージ基板との電気的接続を行なう必要がある。したがっ
て従来技術の基板は第9図に示す様に6端子のものを用
い、入,出力用にIP,OP2端子,アース用にF1,F2,F3,F4,
4端子を用いてワイヤ配線を行なった。第10図は本発明
を用いた装置であり、入出力ボンディングパッドはIP,O
Pと接続され、アースパッド43,44,45,46,47,48はアース
パターンEと接続されている。このように作成した基板
をキャップにて封止し、SAWフィルタ装置を作成した。
本装置の電気的特性測定には、第11図に示す特性測定用
基板を用い、従来技術の装置では、IPとIIP,OPとOOP,E
1,E3とEE1,E2,E4とEE2を半田付けにて接続し本発明によ
る装置ではIPとIIP,OPとOOP,E6,E7,E8とEE1,E3,E4,E5と
EE2を半田付けにて接続し、測定用基板を50Ω系同軸ケ
ーブルにて接続し、ネットワークアナライサ(例えばHP
製8507B)にて電気的特性を測定した。なお、第11図で
インダクタL1,L2はSAWフィルタの内部容量分をキャン
セルするマッチング用コイルである。特性グラフから分
る様に、本発明による装置の帯域外抑圧度は50dBを実現
しており、従来装置に対し、20dB以上良好である。
第5図(A),(B)は本発明の更に別の実施例を示
し、セラミック基板1上に於て、アース用導電パターン
57を入,出力端子用導電パターン5′,6′の間に帯状に
設けたレイアウトを示す。
し、セラミック基板1上に於て、アース用導電パターン
57を入,出力端子用導電パターン5′,6′の間に帯状に
設けたレイアウトを示す。
第6図(A),(B),(C)は、本発明の別の実施
例の導電パターンレイアウトを示す。このように入力端
子用導電パターン2個65−1,65−2,出力端子用導電パタ
ーン2個66−1,66−2の場合でもこれらの間にアース用
パターン67を設けることにより本発明の効果を得ること
が出来、2個以上の場合も同様である。また第6図
(A),(B)上,下面パターンの電気的接続法は、本
実施例スルーホール12以外の方法においても、同等の効
果を得ることができる。本発明により複数のフイルタ特
性を有するSAWフィルタ・チップを1パッケージ内に実
装可能となり、異なる2つの帯域幅のフィルタ特性を有
するBSチューナー用デュアル・SAWフィルタ装置を1パ
ッケージ内に実装して特性を改善することが出来る。第
7図は本発明による更に別の実施例を示し、第3図
(A)の両面基板1に金属性の枠19を銀ロウ付け等によ
り接着したものに、金属性の平板20を例えばシーム熔接
等にて熔接する構造を示している。この構造により塵
埃,湿気に対し気密性の高い(例えば、1×10-8atmcc/
secHeオーダのMilitary規格)パッケージを実現するこ
とができると共に外部の電磁波に対するシールド効果も
得られる。
例の導電パターンレイアウトを示す。このように入力端
子用導電パターン2個65−1,65−2,出力端子用導電パタ
ーン2個66−1,66−2の場合でもこれらの間にアース用
パターン67を設けることにより本発明の効果を得ること
が出来、2個以上の場合も同様である。また第6図
(A),(B)上,下面パターンの電気的接続法は、本
実施例スルーホール12以外の方法においても、同等の効
果を得ることができる。本発明により複数のフイルタ特
性を有するSAWフィルタ・チップを1パッケージ内に実
装可能となり、異なる2つの帯域幅のフィルタ特性を有
するBSチューナー用デュアル・SAWフィルタ装置を1パ
ッケージ内に実装して特性を改善することが出来る。第
7図は本発明による更に別の実施例を示し、第3図
(A)の両面基板1に金属性の枠19を銀ロウ付け等によ
り接着したものに、金属性の平板20を例えばシーム熔接
等にて熔接する構造を示している。この構造により塵
埃,湿気に対し気密性の高い(例えば、1×10-8atmcc/
secHeオーダのMilitary規格)パッケージを実現するこ
とができると共に外部の電磁波に対するシールド効果も
得られる。
以上述べた如く、本発明によれば、入出力間アイソレ
ーションを充分に得ることができるので、400MHz以上の
高周波帯においても、40dB以上の帯域外抑圧度を持つ面
実装型SAWフィルタ装置を実現出来る。
ーションを充分に得ることができるので、400MHz以上の
高周波帯においても、40dB以上の帯域外抑圧度を持つ面
実装型SAWフィルタ装置を実現出来る。
第1図は本発明の一実施例のSAWフィルタ装置及び密封
用キャップの斜視図、第2図は第1図の基板上の導電パ
ターン配置を示す上面,側面,下面図であり、第3図は
本発明の第2実施例の導電パターン配置(レイアウト)
の平面図、第4図は本発明によるSAWフィルタ装置と従
来の装置との特性を比較する特性図、第5図,第6図,
第7図は別の実施例の斜視図、第8図は従来例の斜視
図、第9図,第10図は別の実施例の斜視図であり、第11
図は電気的特性測定用基板の斜視図である。 1…両面基板,2…キャップ,3…SAWフィルタチップ,4…
ワイヤ,5…入力端子パターン,6…出力端子パターン,7…
アースパターン,8…上面図,9…側面図,10…下面図,11…
断面図,12…スルーホール,13…従来技術による基板,14
…本発明による特性,15…従来技術による特性,16…上面
図,17…側面図,18…下面図,19…金属性枠,20…金属性平
板。
用キャップの斜視図、第2図は第1図の基板上の導電パ
ターン配置を示す上面,側面,下面図であり、第3図は
本発明の第2実施例の導電パターン配置(レイアウト)
の平面図、第4図は本発明によるSAWフィルタ装置と従
来の装置との特性を比較する特性図、第5図,第6図,
第7図は別の実施例の斜視図、第8図は従来例の斜視
図、第9図,第10図は別の実施例の斜視図であり、第11
図は電気的特性測定用基板の斜視図である。 1…両面基板,2…キャップ,3…SAWフィルタチップ,4…
ワイヤ,5…入力端子パターン,6…出力端子パターン,7…
アースパターン,8…上面図,9…側面図,10…下面図,11…
断面図,12…スルーホール,13…従来技術による基板,14
…本発明による特性,15…従来技術による特性,16…上面
図,17…側面図,18…下面図,19…金属性枠,20…金属性平
板。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−105509(JP,A) 特開 昭61−53812(JP,A) 特開 昭61−225842(JP,A) 特開 昭63−111713(JP,A) 特開 昭61−20359(JP,A) 実開 昭63−3623(JP,U) 実開 昭63−29949(JP,U) 実開 昭54−76640(JP,U)
Claims (2)
- 【請求項1】SAWフィルタ・チップと、該SAWフィルタ・
チップが一方の面に配置される絶縁基板とを備えた弾性
表面波装置において、 前記絶縁基板の一方の面、及び該一方の面と対向する他
方の面の各々には、 該絶縁基板の長さ方向の両端部にそれぞれ位置する矩形
状の入力端子用導電パターン及び矩形状の出力端子用導
電パターンと、 該入力及び出力端子用導電パターンの各々の、前記絶縁
基板の中央側の第1の辺と該第1の辺に隣接する2つの
第2の辺の各々に対向する形状のエ字状部を有するアー
ス用パターンと、が形成され、 前記アース用パターンのエ字状部の、前記入力及び出力
端子用導電パターンの第2の辺に対向する部分は、前記
入力及び出力端子用導電パターンの第2の辺に対して、
該入力及び出力端子用導電パターンの線路インピーダン
スが前記SAWフィルタ・チップの特性インピーダンスと
整合するような間隙をもって配置され、 前記絶縁基板の一方の面に形成された入力端子用導電パ
ターン、出力端子用導電パターン及びアース用パターン
と、他方の面に形成された入力端子用導電パターン、出
力端子用導電パターン及びアース用パターンとを、各々
前記絶縁基板の側面部において互いに電気的に接続した
ことを特徴とする弾性表面波装置。 - 【請求項2】請求項1に記載の弾性表面波装置を、前記
アース用パターンを接地してフィルタとして用いたこと
を特徴とする機器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1278379A JP2894616B2 (ja) | 1988-10-31 | 1989-10-27 | 弾性表面波装置及びこれを用いた機器 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63-272964 | 1988-10-31 | ||
JP27296488 | 1988-10-31 | ||
JP1278379A JP2894616B2 (ja) | 1988-10-31 | 1989-10-27 | 弾性表面波装置及びこれを用いた機器 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8259277A Division JP2892993B2 (ja) | 1996-09-30 | 1996-09-30 | 弾性表面波装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0372708A JPH0372708A (ja) | 1991-03-27 |
JP2894616B2 true JP2894616B2 (ja) | 1999-05-24 |
Family
ID=26550450
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1278379A Expired - Fee Related JP2894616B2 (ja) | 1988-10-31 | 1989-10-27 | 弾性表面波装置及びこれを用いた機器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2894616B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10215143A (ja) * | 1997-01-31 | 1998-08-11 | Nec Corp | 弾性表面波装置 |
JPWO2005107068A1 (ja) | 2004-04-30 | 2008-03-21 | 三洋電機株式会社 | フィルターデバイス用基体及びフィルターデバイス |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS633623U (ja) * | 1986-06-23 | 1988-01-11 | ||
JPS63105509A (ja) * | 1986-10-22 | 1988-05-10 | Toshiba Corp | 電子部品装置 |
-
1989
- 1989-10-27 JP JP1278379A patent/JP2894616B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0372708A (ja) | 1991-03-27 |
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Legal Events
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