JP2894112B2 - 位相同期受信回路 - Google Patents
位相同期受信回路Info
- Publication number
- JP2894112B2 JP2894112B2 JP4284994A JP28499492A JP2894112B2 JP 2894112 B2 JP2894112 B2 JP 2894112B2 JP 4284994 A JP4284994 A JP 4284994A JP 28499492 A JP28499492 A JP 28499492A JP 2894112 B2 JP2894112 B2 JP 2894112B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- circuit
- agc
- phase
- loop
- input signal
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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- Control Of Amplification And Gain Control (AREA)
- Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、AGCループ回路と
位相同期回路とを備えた位相同期受信回路に関するもの
である。
位相同期回路とを備えた位相同期受信回路に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】図3は従来の位相同期受信回路を示すブ
ロック図である。同図において、1は入力端子、2はA
GC回路、3は位相検波器、4は振幅検波器、5はπ/
2移相器、6は電圧制御発振器、8はAGCループフィ
ルタ、9はPLLループフィルタである。この位相同期
受信回路において、入力端子1からの受信入力信号は、
AGC回路2を通過後、2分配され、一方の信号は位相
検波器3,PLLループフィルタ9および電圧制御発振
器6で構成される位相同期回路に供給される。他方の信
号は、振幅検波器4,AGCループフィルタ8およびA
GC回路2によって構成されるAGCループ回路に供給
される。この位相同期受信回路によれば、AGCループ
フィルタ8からのAGC制御用信号がAGC回路2へ与
えられ、これにより位相同期回路への入力信号のレベル
が一定に保たれ、この一定レベルの入力信号を位相同期
回路が同期捕捉する。したがって、PLLループフィル
タ9でのPLLループ定数は、入力端子1からの受信入
力信号のレベルに関係なく、常に一定の値とされてい
る。
ロック図である。同図において、1は入力端子、2はA
GC回路、3は位相検波器、4は振幅検波器、5はπ/
2移相器、6は電圧制御発振器、8はAGCループフィ
ルタ、9はPLLループフィルタである。この位相同期
受信回路において、入力端子1からの受信入力信号は、
AGC回路2を通過後、2分配され、一方の信号は位相
検波器3,PLLループフィルタ9および電圧制御発振
器6で構成される位相同期回路に供給される。他方の信
号は、振幅検波器4,AGCループフィルタ8およびA
GC回路2によって構成されるAGCループ回路に供給
される。この位相同期受信回路によれば、AGCループ
フィルタ8からのAGC制御用信号がAGC回路2へ与
えられ、これにより位相同期回路への入力信号のレベル
が一定に保たれ、この一定レベルの入力信号を位相同期
回路が同期捕捉する。したがって、PLLループフィル
タ9でのPLLループ定数は、入力端子1からの受信入
力信号のレベルに関係なく、常に一定の値とされてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】AGC回路は、通常、
雑音電力と信号電力との総和で動作する。このため、高
い入力信号レベルの信号が入力された時に比べ、低い入
力信号レベルの信号が入力された時は、AGC回路の出
力の信号対雑音電力比(S/N比)がより小さな値とな
る。位相同期回路においては、入力信号のS/N比に応
じて、最適なPLLループ定数が決定される。即ち、一
般的に大きなS/N比をもつ入力信号に対しては、PL
Lループバンドを広く設定し、捕捉周波数範囲を大きく
とることが可能であるが、逆に小さなS/N比をもつ入
力信号に対しては、PLLループバンドを広く設定する
ことで、ループ内の雑音電力の増加を招き、正常な位相
同期の機能を行うことができなくなるので、PLLルー
プバンドは狭く設定し、捕捉周波数範囲を犠牲にするこ
とによって位相同期を可能としている。したがって、以
上のことから、従来の位相同期受信回路では、一定のP
LLループ定数しか設定することができなかったので、
入力信号のS/N比が最も小さい時を想定してPLL定
数を設定する必要があり、S/N比が大きくなる様、変
動した時は、PLLループバンドは必要以上に狭く設定
されていることになり、捕捉周波数範囲が犠牲となる問
題があった。
雑音電力と信号電力との総和で動作する。このため、高
い入力信号レベルの信号が入力された時に比べ、低い入
力信号レベルの信号が入力された時は、AGC回路の出
力の信号対雑音電力比(S/N比)がより小さな値とな
る。位相同期回路においては、入力信号のS/N比に応
じて、最適なPLLループ定数が決定される。即ち、一
般的に大きなS/N比をもつ入力信号に対しては、PL
Lループバンドを広く設定し、捕捉周波数範囲を大きく
とることが可能であるが、逆に小さなS/N比をもつ入
力信号に対しては、PLLループバンドを広く設定する
ことで、ループ内の雑音電力の増加を招き、正常な位相
同期の機能を行うことができなくなるので、PLLルー
プバンドは狭く設定し、捕捉周波数範囲を犠牲にするこ
とによって位相同期を可能としている。したがって、以
上のことから、従来の位相同期受信回路では、一定のP
LLループ定数しか設定することができなかったので、
入力信号のS/N比が最も小さい時を想定してPLL定
数を設定する必要があり、S/N比が大きくなる様、変
動した時は、PLLループバンドは必要以上に狭く設定
されていることになり、捕捉周波数範囲が犠牲となる問
題があった。
【0004】本発明はこのような課題を解決するために
なされたもので、その目的とするところは、入力信号の
S/N比に対し、常に最適なPLLループバンドを実現
することが可能な位相同期受信回路を提供することにあ
る。
なされたもので、その目的とするところは、入力信号の
S/N比に対し、常に最適なPLLループバンドを実現
することが可能な位相同期受信回路を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明は、PLL定数を決定するPLLルー
プフィルタの代わりに遮断周波数可変フィルタを設け、
AGC制御用信号に応じて位相同期回路における遮断周
波数を可変するようにしたものである。
るために、本発明は、PLL定数を決定するPLLルー
プフィルタの代わりに遮断周波数可変フィルタを設け、
AGC制御用信号に応じて位相同期回路における遮断周
波数を可変するようにしたものである。
【0006】
【作用】したがってこの発明によれば、入力信号のS/
N比に応じて、PLL定数を変化させることが可能とな
る。
N比に応じて、PLL定数を変化させることが可能とな
る。
【0007】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づき説明する。
【0008】図1はこの発明の一実施例を示す位相同期
受信回路のブロック図である。同図において、図3と同
一符号は同一或いは同等構成要素を示し、その説明は省
略する。本実施例においては、従来のPLLループフィ
ルタ9の代わりに電圧制御遮断周波数可変フィルタ7を
設け、この電圧制御遮断周波数可変フィルタ7へAGC
回路2へのAGC制御用信号を分岐して与えるものとし
ている。
受信回路のブロック図である。同図において、図3と同
一符号は同一或いは同等構成要素を示し、その説明は省
略する。本実施例においては、従来のPLLループフィ
ルタ9の代わりに電圧制御遮断周波数可変フィルタ7を
設け、この電圧制御遮断周波数可変フィルタ7へAGC
回路2へのAGC制御用信号を分岐して与えるものとし
ている。
【0009】この位相同期受信回路において、入力端子
1からの受信入力信号は、AGC回路2を通過後、2分
配され、一方の信号は位相検波器3,電圧制御遮断周波
数可変フィルタ7および電圧制御発振器6で構成される
位相同期回路に供給される。他方の信号は、振幅検波器
4,AGCループフィルタ8およびAGC回路2によっ
て構成されるAGCループ回路に供給される。この位相
同期受信回路によれば、AGCループフィルタ8からの
AGC制御用信号がAGC回路2へ与えられ、これによ
り位相同期回路への入力信号のレベルが一定に保たれ、
この一定レベルの入力信号を位相同期回路が同期捕捉す
る。ここで、AGCループフィルタ8からのAGC制御
用信号は、電圧制御遮断周波数可変フィルタ7へも与え
られる。電圧制御遮断周波数可変フィルタ7は、AGC
制御用信号を受けて、位相同期回路における遮断周波数
を可変する。これにより、位相同期回路への入力信号の
S/N比に応じてPLL定数が変化し、入力信号のS/
N比に対して常に最適なPLLループバンドが実現され
る。
1からの受信入力信号は、AGC回路2を通過後、2分
配され、一方の信号は位相検波器3,電圧制御遮断周波
数可変フィルタ7および電圧制御発振器6で構成される
位相同期回路に供給される。他方の信号は、振幅検波器
4,AGCループフィルタ8およびAGC回路2によっ
て構成されるAGCループ回路に供給される。この位相
同期受信回路によれば、AGCループフィルタ8からの
AGC制御用信号がAGC回路2へ与えられ、これによ
り位相同期回路への入力信号のレベルが一定に保たれ、
この一定レベルの入力信号を位相同期回路が同期捕捉す
る。ここで、AGCループフィルタ8からのAGC制御
用信号は、電圧制御遮断周波数可変フィルタ7へも与え
られる。電圧制御遮断周波数可変フィルタ7は、AGC
制御用信号を受けて、位相同期回路における遮断周波数
を可変する。これにより、位相同期回路への入力信号の
S/N比に応じてPLL定数が変化し、入力信号のS/
N比に対して常に最適なPLLループバンドが実現され
る。
【0010】図2は電圧制御遮断周波数可変フィルタ7
の詳細を示した回路図である。同図において、7−1は
スイッチ制御回路、SW1〜SW3はスイッチ、C1〜
Cnはコンデンサ、R11〜R1nおよびR21〜R2
nは抵抗、7−2はオペアンプである。この電圧制御遮
断周波数可変フィルタ7では、AGC制御用信号がスイ
ッチ制御回路7−1へ与えられ、これに応じたスイッチ
制御回路7−1がスイッチS1〜S3の接続状況を切り
換えて、位相同期回路における遮断周波数を可変する。
の詳細を示した回路図である。同図において、7−1は
スイッチ制御回路、SW1〜SW3はスイッチ、C1〜
Cnはコンデンサ、R11〜R1nおよびR21〜R2
nは抵抗、7−2はオペアンプである。この電圧制御遮
断周波数可変フィルタ7では、AGC制御用信号がスイ
ッチ制御回路7−1へ与えられ、これに応じたスイッチ
制御回路7−1がスイッチS1〜S3の接続状況を切り
換えて、位相同期回路における遮断周波数を可変する。
【0011】なお、電圧制御遮断周波数可変フィルタ7
は必ずしも図2に示した構成によらずともよく、位相同
期回路をディジタル回路構成とすることにより、容易に
ソフトウェアで構成することが可能である。このような
構成とすることにより、位相同期受信回路を実現するに
あたり、新たなハードウェアの増加を回避することがで
きるようになる。
は必ずしも図2に示した構成によらずともよく、位相同
期回路をディジタル回路構成とすることにより、容易に
ソフトウェアで構成することが可能である。このような
構成とすることにより、位相同期受信回路を実現するに
あたり、新たなハードウェアの増加を回避することがで
きるようになる。
【0012】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように本
発明によれば、遮断周波数可変フィルタを設けてAGC
制御用信号に応じて位相同期回路における遮断周波数を
可変するようにしたので、入力信号のS/N比に応じて
PLL定数を変化させることが可能となり、入力信号の
S/N比に対して常に最適なPLLループバンドを実現
することができるようになる。
発明によれば、遮断周波数可変フィルタを設けてAGC
制御用信号に応じて位相同期回路における遮断周波数を
可変するようにしたので、入力信号のS/N比に応じて
PLL定数を変化させることが可能となり、入力信号の
S/N比に対して常に最適なPLLループバンドを実現
することができるようになる。
【図1】本発明の一実施例を示す位相同期受信回路のブ
ロック図である。
ロック図である。
【図2】この位相同期受信回路における電圧制御遮断周
波数可変フィルタの詳細を示す回路図である。
波数可変フィルタの詳細を示す回路図である。
【図3】従来の位相同期受信回路のブロック図である。
2 AGC回路 3 位相検波器 4 振幅検波器 5 π/2移相器 6 電圧制御発振器 7 電圧制御遮断周波数可変フィルタ 8 AGCループフィルタ
Claims (1)
- 【請求項1】 受信入力信号のレベルを一定に保つAG
Cループ回路と、このAGCループ回路によってそのレ
ベルが一定に保たれた入力信号を同期捕捉する位相同期
回路とを備えた位相同期受信回路において、 前記AGCループ回路におけるAGC制御用信号に応じ
て前記位相同期回路における遮断周波数を可変する遮断
周波数可変フィルタを備えたことを特徴とする位相同期
受信回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4284994A JP2894112B2 (ja) | 1992-10-01 | 1992-10-01 | 位相同期受信回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4284994A JP2894112B2 (ja) | 1992-10-01 | 1992-10-01 | 位相同期受信回路 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06120820A JPH06120820A (ja) | 1994-04-28 |
JP2894112B2 true JP2894112B2 (ja) | 1999-05-24 |
Family
ID=17685771
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4284994A Expired - Lifetime JP2894112B2 (ja) | 1992-10-01 | 1992-10-01 | 位相同期受信回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2894112B2 (ja) |
-
1992
- 1992-10-01 JP JP4284994A patent/JP2894112B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06120820A (ja) | 1994-04-28 |
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