JP2891829B2 - 硬貨振り分け装置 - Google Patents

硬貨振り分け装置

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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04MTELEPHONIC COMMUNICATION
    • H04M1/00Substation equipment, e.g. for use by subscribers
    • H04M1/82Line monitoring circuits for call progress or status discrimination

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、硬貨振り分け装置の改
良に関する。
【0002】
【従来の技術】ソレノイドを駆動源として複数の振り分
け片を開閉制御することにより、硬貨通路からの硬貨を
10円,50円,100円等の様々な硬貨種別通路へと
振り分けるようにした硬貨振り分け装置が、既に、慣用
技術として周知である(例えば、実開平2−55374
号,実公平1−21409号,特公平2−2194号
等)。
【0003】図4(a)〜(c)の各々は従来の硬貨振
り分け装置に関する一般的な構成を概念的に示すもの
で、この例では、振り分け片104および振り分け片1
05の開閉動作により、硬貨通路100からの硬貨を第
1の硬貨種別通路101,第2の硬貨種別通路102,
第3の硬貨種別通路103に振り分ける場合について説
明している。図4(a)〜(c)に示すように複数の硬
貨種別通路を重合配備した構成では、順次その上流側か
ら硬貨の振り分け作業を行って硬貨を投入すべき硬貨種
別通路を特定する必要があるので、硬貨振り分け装置に
必要とされる振り分け片の数は、一般に〔硬貨種別通路
の数−1〕個である。
【0004】即ち、図4(a)〜(c)に示される例で
は、硬貨通路100からの硬貨を第1の硬貨種別通路1
01または第2,第3の硬貨種別通路102,103に
振り分けるための第1の振り分け片104と(図4
(a),(b)を参照)、第1の振り分け片104が開
放された状態で下流側に侵入した硬貨を第2の硬貨種別
通路102または第3の硬貨種別通路103に振り分け
るための第2の振り分け片105が必要となる(図4
(b),(c)を参照)。この場合、硬貨振り分け装置
に必要とされる振り分け片の数は〔3−1〕=2個であ
り、また、その各々に対して開閉制御のためのソレノイ
ド106,107が必要とされる。更に、硬貨振り分け
装置に4つの硬貨種別通路を重合配備したとすれば、必
要となる振り分け片およびソレノイドの数は各々3個ず
つとなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の硬
貨振り分け装置においては各振り分け片毎に専用のソレ
ノイドを設けて硬貨の振り分け作業を行わせるようにし
ていたため、硬貨種別通路の数、即ち、配備すべき振り
分け片の数が増えるにつれて、必要となるソレノイドの
数も増大し、硬貨振り分け装置自体が不用意に大型化し
たり、また、装置の部品コストが高騰したりするという
欠点があった。
【0006】そこで、本発明の目的は、多数の硬貨種別
通路を重合配備した場合であっても、振り分け片を動作
させるソレノイドの数が不用意に多くならず、硬貨振り
分け装置の小型化、および、部品コスト等の削減が容易
な硬貨振り分け装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の硬貨振り分け装
置は、第1,第2,第3,第4の硬貨種別通路を重合配
備して上流側の硬貨挿入口に連通する硬貨通路に連絡
し、該硬貨通路と前記硬貨種別通路との間に、第2,第
3,第4の硬貨種別通路を同時に開閉し、かつ、その閉
鎖状態においてのみ第1の硬貨種別通路への硬貨の侵入
を許容する第1の振り分け片と、第3,第4の硬貨種別
通路を同時に開閉し、かつ、その開放状態においてのみ
第2の硬貨種別通路への硬貨の侵入を阻止する第2の振
り分け片と、第4の硬貨種別通路を開閉し、かつ、その
開放状態においてのみ第3の硬貨種別通路への硬貨の侵
入を阻止して第4の硬貨種別通路への硬貨の侵入を許容
する第3の振り分け片とを上流側から順に備えると共
に、第1および第3の振り分け片を同時に開放する第1
の開放ソレノイドと、第1および第2の振り分け片を同
時に開放する第2の開放ソレノイドとを設けたことを特
徴とする構成により、前記目的を達成した。
【0008】
【作用】第1の開放ソレノイドおよび第2の開放ソレノ
イドを共に非磁励状態にすると、第1,第2,第3の振
り分け片が共に常閉位置に復帰する。硬貨通路と硬貨種
別通路との間の最上流位置に配備された第1の振り分け
片が第2,第3,第4の硬貨種別通路を同時に閉鎖し、
かつ、第1の硬貨種別通路への硬貨の侵入を許容するの
で、硬貨通路からの硬貨が第1の硬貨種別通路に投入さ
れる。
【0009】第2の開放ソレノイドを非磁励状態として
第1の開放ソレノイドのみを磁励すると、第1の振り分
け片および第3の振り分け片が開放し、第2の振り分け
片が常閉位置に保持される。開放された第1の振り分け
片が第1の硬貨種別通路への硬貨の侵入を阻止し、か
つ、常閉位置にある第2の振り分け片が第3,第4の硬
貨種別通路を閉鎖するので、硬貨通路からの硬貨が第2
の硬貨種別通路に投入される。この時、第3の振り分け
片の開閉状態は硬貨の振り分けと無関係である。
【0010】第1の開放ソレノイドを非磁励状態として
第2の開放ソレノイドのみを磁励すると、第1の振り分
け片および第2の振り分け片が開放し、第3の振り分け
片が常閉位置に保持される。開放された第1の振り分け
片が第1の硬貨種別通路への硬貨の侵入を阻止し、か
つ、開放された第2の振り分け片が第2の硬貨種別通路
への硬貨の侵入を阻止して第3,第4の硬貨種別通路を
同時に開放する。第2の振り分け片よりも下流側に設け
られた第3の振り分け片が常閉位置を保持して第4の硬
貨種別通路を閉鎖するので、硬貨通路からの硬貨が第3
の硬貨種別通路に投入される。
【0011】第1の開放ソレノイドおよび第2の開放ソ
レノイドを共に磁励すると、第1,第2,第3の振り分
け片が共に開放される。開放された第1の振り分け片が
第1の硬貨種別通路への硬貨の侵入を阻止し、かつ、開
放された第2の振り分け片が第2の硬貨種別通路への硬
貨の侵入を阻止して第3,第4の硬貨種別通路を同時に
開放する。更に、開放された第3の振り分け片が第3の
硬貨種別通路への硬貨の侵入を阻止して第4の硬貨種別
通路への硬貨の侵入を許容するので、硬貨通路からの硬
貨が第4の硬貨種別通路に投入される。
【0012】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図1は一実施例の硬貨振り分け装置の主要部を概
略で示す側断面図、図3は該硬貨振り分け装置における
硬貨の振り分け作用の概略を示す説明図である。なお、
以下の実施例では、作用の項の説明に倣い、第1の開放
ソレノイドが磁励された時に開放される第1,第3の振
り分け片と第2の開放ソレノイドが磁励された時に開放
される第1,第2の振り分け片とを備えた構成を例にと
って説明するが、第1,第3の振り分け片の開放動作に
対する第1の開放ソレノイドの磁励/非磁励の関係、お
よび、第1,第2の振り分け片の開放動作に対する第2
の開放ソレノイドの磁励/非磁励の関係は任意に選択す
ることができる。
【0013】この実施例の硬貨振り分け装置の主要部
は、図1に示されるように、複数の硬貨種別通路を重合
配備して形成した硬貨種別通路群1と、該硬貨種別通路
群1の上流側に連絡した硬貨通路2、および、硬貨通路
2と硬貨種別通路群1との間に順次上流側から配備され
た第1の常閉振り分け片3,第2の常閉振り分け片4,
第3の常閉振り分け片5によって構成されている。
【0014】硬貨種別通路群1は、所定の間隔をおいて
重合された隔壁6,隔壁7,隔壁8、および、隔壁7と
隔壁8との間に位置する第3の常閉振り分け片5で区切
られた4つの硬貨種別通路、即ち、第1の硬貨種別通路
9(図1において隔壁6よりも左側の空間),第2の硬
貨種別通路10(隔壁6と隔壁7との間の空間),第3
の硬貨種別通路11(隔壁7と第3の常閉振り分け片5
との間の空間),第4の硬貨種別通路12(常閉振り分
け片5と隔壁8との間の空間)を備える。
【0015】第1の常閉振り分け片3は、第1の硬貨種
別通路9と第2の硬貨種別通路10とを区切る隔壁6の
上流側最先端部に揺動自在に枢着して設けられている。
図1に示されるように第1の常閉振り分け片3が常閉位
置に復帰した状態で、第2の硬貨種別通路10,第3の
硬貨種別通路11,第4の硬貨種別通路12が硬貨通路
2に対して同時に閉鎖され、かつ、第1の硬貨種別通路
9に対する硬貨の侵入が許容される。
【0016】第1の常閉振り分け片3における揺動枢着
部には、第3の常閉振り分け片5の一側を跨ぎ、隔壁8
を貫通して隔壁8の裏面に突出する桿状の揺動レバー1
3が一体に固着され、また、隔壁8における揺動レバー
13の貫通部には上下方向に延びる長穴状の貫通口(図
示せず)が穿設されて、常閉振り分け片3の揺動枢着部
を中心とする揺動レバー13の揺動を許容する。揺動レ
バー13の先端部には接続杆14が連絡され、隔壁8の
裏面に固設された第1の開放ソレノイドが備える可動片
15の昇降面15aに前述の接続杆14が当接する。な
お、常閉振り分け片3に対する揺動レバー13の配設位
置は他側の一側でも良いし、また、常閉振り分け片3の
両側に揺動レバー13を配設し、各揺動レバー13の先
端部を接続杆14で相互に連絡するようにしても良い
(後述の常閉振り分け片4,5の場合も同様である)。
開放ソレノイドは非磁励状態において可動片15を図1
に示す位置に保持するソレノイドであり、また、接続杆
14には、接続杆14を可動片15の昇降面15aに押
圧保持するためのスプリング16が接続されている。
【0017】従って、第1の開放ソレノイドを磁励して
可動片15を上昇させれば、接続杆14がスプリング1
6の復帰力に抗して可動片15の昇降面15aで押し上
げられる。よって、揺動レバー13が常閉振り分け片3
の揺動枢着部を中心に図1における反時計方向に揺動し
て第1の常閉振り分け片3を図2(a)に実線で示すよ
うな状態に開放する。この状態で、常閉振り分け片3は
第1の硬貨種別通路9に硬貨通路2からの硬貨が侵入す
るのを阻止し、同時に、第2の硬貨種別通路10,第3
の硬貨種別通路11,第4の硬貨種別通路12を硬貨通
路2に対して開放する。
【0018】第2の常閉振り分け片4は、第2の硬貨種
別通路10と第3の硬貨種別通路11とを区切る隔壁7
の上流側最先端部に揺動自在に枢着して設けられる。図
1に示されるように第2の常閉振り分け片4が常閉位置
に復帰した状態では、第3の硬貨種別通路11,第4の
硬貨種別通路12が硬貨通路2に対して同時に閉鎖され
ている。
【0019】第2の常閉振り分け片4における揺動枢着
部には、前述した第1の常閉振り分け片3と同様、隔壁
8を貫通して隔壁8の裏面に突出する桿状の揺動レバー
17が一体に固着され、また、隔壁8における揺動レバ
ー17の貫通部には上下方向に延びる長穴状の貫通口
(図示せず)が穿設されて、常閉振り分け片4の揺動枢
着部を中心とする揺動レバー17の揺動を許容する。揺
動レバー17の先端部には接続杆18が連絡され、隔壁
8の裏面に固設された第2の開放ソレノイドが備える可
動片19の一側を貫いて刻設された所定の深さを有する
溝20(図2(b),(c)を参照)に前述の接続杆1
8が嵌合する。第2の開放ソレノイドは非磁励状態にお
いて可動片19を図1に示す位置に保持する。
【0020】従って、第2の開放ソレノイドを磁励して
可動片19を上昇させれば、可動片19の溝20と嵌合
した接続杆18が押し上げられる。よって、揺動レバー
17が常閉振り分け片4の揺動枢着部を中心に図1にお
ける反時計方向に揺動して第2の常閉振り分け片4を図
2(b)に実線で示すような状態に開放する。この状態
で、常閉振り分け片4は第2の硬貨種別通路10に硬貨
通路2からの硬貨が侵入するのを阻止し、第3の硬貨種
別通路11,第4の硬貨種別通路12を硬貨通路2に対
して同時に開放する。また、第1の開放ソレノイドが非
磁励状態にあって第1の常閉振り分け片3が常閉位置に
復帰している状態で第2の開放ソレノイドを磁励する
と、第2の常閉振り分け片4に先端を当接させた第1の
常閉振り分け片3が、第2の常閉振り分け片4の開放動
作により、揺動レバー13および接続杆14を介してス
プリング16から与えられる復帰力に抗して図2(b)
に実線で示されるように第2の常閉振り分け片4と共に
開放される。つまり、第2の開放ソレノイドは第1の常
閉振り分け片3および第2の常閉振り分け片4を同時に
開放するソレノイドである。
【0021】第3の常閉振り分け片5は、第3の硬貨種
別通路11と第4の硬貨種別通路12との間に揺動自在
に設けられ、図1に示されるように第3の常閉振り分け
片5が常閉位置に復帰した状態で、第4の硬貨種別通路
12に対する硬貨の侵入が阻止される。
【0022】第3の常閉振り分け片5における揺動枢着
部には、前述した第1,第2の常閉振り分け片3,4と
同様、隔壁8を貫通して隔壁8の裏面に突出する桿状の
揺動レバー21が一体に固着され、また、隔壁8におけ
る揺動レバー21の貫通部には上下方向に延びる長穴状
の貫通口(図示せず)が穿設されて、常閉振り分け片5
の揺動枢着部を中心とする揺動レバー21の揺動を許容
する。揺動レバー21の先端部には接続杆22が連絡さ
れ、隔壁8の裏面に固設された第1の開放ソレノイドが
備える可動片15の一側を貫いて刻設された所定の深さ
を有する溝23(図2(a),(c)を参照)に前述の
接続杆22が嵌合する。既に述べたように、第1の開放
ソレノイドは非磁励状態において可動片15を図1に示
す位置に保持する。
【0023】従って、第1の開放ソレノイドを磁励して
可動片15を上昇させれば、可動片15の溝23と嵌合
した接続杆22が押し上げられ、揺動レバー21が常閉
振り分け片5の揺動枢着部を中心に図1における反時計
方向に揺動して第3の常閉振り分け片5を図2(a)お
よび図2(c)に示されるような状態に開放する。ま
た、前述したように、第1の開放ソレノイドの磁励によ
り第1の常閉振り分け片3も図2(a)および図2
(c)に示すような状態に開放される。つまり、第1の
開放ソレノイドは第1の常閉振り分け片3および第3の
常閉振り分け片5を同時に開放するソレノイドである。
この状態で、常閉振り分け片5は、図2(c)に示され
るように、第3の硬貨種別通路11への硬貨の侵入を阻
止して第4の硬貨種別通路12への硬貨の侵入を許容す
る。
【0024】また、図3に示されるように、硬貨通路2
は、その上流側で硬貨挿入口24に連絡されており、硬
貨挿入口24と硬貨種別通路群1との間の硬貨通路2上
には、硬貨の種別や真偽を判定して第1,第2の開放ソ
レノイドに駆動指令を出力する選別制御部25が設けら
れている。例えば、第1の硬貨種別通路9を偽硬貨返却
用,第2の硬貨種別通路10を10円硬貨回収用,第3
の硬貨種別通路11を50円硬貨回収用,第4の硬貨種
別通路12を100円硬貨回収用として用いるとすれ
ば、選別制御部25による種別判定と各開放ソレノイド
に対する駆動指令との関係は表1に示すようなものにな
る。
【0025】 表1.種別判定と駆動指令との関係 種別判定 偽硬貨 10円硬貨 50円硬貨 100円硬貨 第1の開放ソレノイド OFF ON OFF ON 第2の開放ソレノイド OFF OFF ON ON
【0026】以下、第1の硬貨種別通路9を偽硬貨返却
用,第2の硬貨種別通路10を10円硬貨回収用,第3
の硬貨種別通路11を50円硬貨回収用,第4の硬貨種
別通路12を100円硬貨回収用として用いた場合を例
にとって、本実施例の硬貨振り分け装置による硬貨の振
り分け動作を説明する。
【0027】硬貨挿入口24に硬貨が投入されると、ま
ず、硬貨通路2を転動する硬貨(または偽硬貨)が選別
制御部25の検出器により検出され、硬貨の種別および
真偽に関する判定が行われると共に、その判定結果に応
じ、表1に示されるような駆動条件に従って選別制御部
25から第1,第2の開放ソレノイドに駆動指令が出力
される。
【0028】まず、判定結果が偽硬貨であった場合に
は、第1,第2の開放ソレノイドが共に非磁励の状態に
維持されるので、第1の開放ソレノイドの可動片15お
よび第2の開放ソレノイドの可動片19が共に図1に示
す位置に保持される。従って、第1の常閉振り分け片
3,第2の常閉振り分け片4,第3の常閉振り分け片5
が共に常閉位置に復帰した状態を維持し、第2の硬貨種
別通路10,第3の硬貨種別通路11,第4の硬貨種別
通路12が、最上流に位置する第1の常閉振り分け片3
により同時に閉鎖され、硬貨通路2からの偽硬貨が第1
の硬貨種別通路9に投入される。常閉位置に保持された
第2の常閉振り分け片4に形成された嵌合凹部4aに第
1の常閉振り分け片3の先端が突入することにより、常
閉振り分け片4と常閉振り分け片3との接触部に不用意
な段差が生じることを防止しているので、常閉振り分け
片4の先端露出部と常閉振り分け片3とで形成される斜
面を介し、硬貨通路2からの偽硬貨が滑らかに転動して
第1の硬貨種別通路9に投入される。
【0029】また、判定結果が10円硬貨であった場合
には、第1の開放ソレノイドのみが磁励されるので、第
2の開放ソレノイドの可動片19を図1に示す状態に保
持したまま、第1の開放ソレノイドの可動片15のみが
上昇する。従って、スプリング16により可動片15の
昇降面15aに押圧された接続杆14が上昇し、揺動レ
バー13を介して第1の常閉振り分け片3が揺動枢着部
を中心に図1における反時計方向に揺動して図2(a)
に実線で示すような状態に開放される。この状態で、常
閉振り分け片3は第1の硬貨種別通路9に硬貨通路2か
らの硬貨が侵入するのを阻止し、第2の硬貨種別通路1
0,第3の硬貨種別通路11,第4の硬貨種別通路12
を共に開放するが、第2の常閉振り分け片4が常閉位置
を保持して第3の硬貨種別通路11,第4の硬貨種別通
路12を閉鎖しているので、硬貨通路2からの10円硬
貨が第2の硬貨種別通路10に投入される。第2の常閉
振り分け片4の嵌合凹部4aの下端には滑らかなテーパ
面4bが形成されているので、硬貨通路2からの10円
硬貨が滑らかに転動して第2の硬貨種別通路10に投入
される。なお、可動片15の上昇により第3の常閉振り
分け片5も開放されるが、常閉振り分け片5は第1の常
閉振り分け片3および第2の常閉振り分け片4よりも下
流側に位置するので、偽硬貨および10円硬貨に関する
振り分け動作には関与しない。
【0030】更に、判定結果が50円硬貨であった場合
には、第2の開放ソレノイドのみが磁励されるので、第
1の開放ソレノイドの可動片15を図1に示す状態に保
持したまま、第2の開放ソレノイドの可動片19のみが
上昇する。従って、可動片19の溝20と嵌合した接続
杆18が上昇し、揺動レバー17を介して第2の常閉振
り分け片4が揺動枢着部を中心に図1における反時計方
向に揺動して図2(b)に実線で示すような状態に開放
される。同時に、第2の常閉振り分け片4に先端を当接
させた第1の常閉振り分け片3が第2の常閉振り分け片
4の開放動作に連動して揺動し、第2の常閉振り分け片
4と共に開放される。この状態で、常閉振り分け片3,
4が第1,第2の硬貨種別通路9,10に硬貨通路2か
らの硬貨が侵入するのを阻止する一方、第3の硬貨種別
通路11,第4の硬貨種別通路12が共に開放される
が、第3の常閉振り分け片5が常閉位置を保持して第4
の硬貨種別通路12を閉鎖しているので、硬貨通路2か
らの50円硬貨が第3の硬貨種別通路11に投入され
る。
【0031】一方、判定結果が100円硬貨であった場
合には、第1,第2の開放ソレノイドが共に磁励される
ので、第1の開放ソレノイドの可動片15および第2の
開放ソレノイドの可動片19が共に上昇する。従って、
第1の常閉振り分け片3,第2の常閉振り分け片4,第
3の常閉振り分け片5の全てが各々の揺動枢着部を中心
に図1における反時計方向に揺動して図2(c)に示さ
れるような状態に開放される。この状態では、常閉振り
分け片3,4が第1,第2の硬貨種別通路9,10に硬
貨通路2からの硬貨が侵入するのを阻止する一方、第3
の硬貨種別通路11,第4の硬貨種別通路12を共に開
放し、同時に、常閉振り分け片5が第3の硬貨種別通路
11への硬貨の侵入を阻止して第4の硬貨種別通路12
への硬貨の侵入を許容するので、硬貨通路2からの10
0円硬貨は第4の硬貨種別通路12に投入されることと
なる。
【0032】以上に述べたように、この実施例の硬貨振
り分け装置は、硬貨の振り分け動作に関して最上流に位
置する第1の常閉振り分け片3と最下流に位置する第3
の常閉振り分け片5を第1の開放ソレノイドで同時に開
放できるように構成する一方、最上流に位置する第1の
常閉振り分け片3と振り分け動作に関して中間に位置す
る第2の常閉振り分け片4を第2の開放ソレノイドで同
時に開放できるように構成し、更に、中間に位置する第
2の常閉振り分け片4に関しては、第2の開放ソレノイ
ドを非磁励状態とすることにより第1の常閉振り分け片
3と独立して常閉位置に復帰できるように構成している
ので、2つの開放ソレノイドで3つの常閉振り分け片
3,4,5の開閉動作を駆動制御するだけで、4つの硬
貨種別通路9,10,11,12を任意に選択して硬貨
の振り分け作業を円滑に行うことができる。
【0033】
【発明の効果】本発明の硬貨振り分け装置は、硬貨の振
り分けに必要とされる振り分け片の数に比べて少ない数
のソレノイドで必要数の振り分け片を開閉制御すること
により適切な振り分け作業を行うことができるので、硬
貨振り分け装置に配備するソレノイドの数を従来品に比
べて少なくすることができる。従って、多数の硬貨種別
通路を配備して硬貨の振り分け作業を行うような場合で
あっても、ソレノイドの数をむやみに増大させる必要が
なく、装置の小型化および部品コスト等の節減が可能で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の硬貨振り分け装置の主要部
を概略で示す断面図である。
【図2】同実施例の硬貨振り分け装置の動作態様を示す
図である。
【図3】同実施例の硬貨振り分け装置による硬貨の振り
分け作用を説明する図である。
【図4】硬貨振り分け装置の従来例を説明する図であ
る。
【符号の説明】
1 硬貨種別通路群 2 硬貨通路 3 第1の常閉振り分け片(第1の振り分け片) 4 第2の常閉振り分け片(第2の振り分け片) 5 第3の常閉振り分け片(第3の振り分け片) 9 第1の硬貨種別通路 10 第2の硬貨種別通路 11 第3の硬貨種別通路 12 第4の硬貨種別通路 15 第1の開放ソレノイドの可動片 19 第2の開放ソレノイドの可動片 24 硬貨挿入口

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1,第2,第3,第4の硬貨種別通路
    を重合配備して上流側の硬貨挿入口に連通する硬貨通路
    に連絡し、該硬貨通路と前記硬貨種別通路との間に、第
    2,第3,第4の硬貨種別通路を同時に開閉し、かつ、
    その閉鎖状態においてのみ第1の硬貨種別通路への硬貨
    の侵入を許容する第1の振り分け片と、第3,第4の硬
    貨種別通路を同時に開閉し、かつ、その開放状態におい
    てのみ第2の硬貨種別通路への硬貨の侵入を阻止する第
    2の振り分け片と、第4の硬貨種別通路を開閉し、か
    つ、その開放状態においてのみ第3の硬貨種別通路への
    硬貨の侵入を阻止して第4の硬貨種別通路への硬貨の侵
    入を許容する第3の振り分け片とを上流側から順に備え
    ると共に、第1および第3の振り分け片を同時に開放す
    る第1の開放ソレノイドと、第1および第2の振り分け
    片を同時に開放する第2の開放ソレノイドとを設けたこ
    とを特徴とする硬貨振り分け装置。
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