JP2891179B2 - 電子部品 - Google Patents

電子部品

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JP2891179B2
JP2891179B2 JP11612996A JP11612996A JP2891179B2 JP 2891179 B2 JP2891179 B2 JP 2891179B2 JP 11612996 A JP11612996 A JP 11612996A JP 11612996 A JP11612996 A JP 11612996A JP 2891179 B2 JP2891179 B2 JP 2891179B2
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spring contact
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contact piece
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憲宏 持田
芳弘 山田
晴雄 高畑
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Murata Manufacturing Co Ltd
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01CRESISTORS
    • H01C1/00Details
    • H01C1/01Mounting; Supporting
    • H01C1/014Mounting; Supporting the resistor being suspended between and being supported by two supporting sections

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Thermistors And Varistors (AREA)
  • Details Of Resistors (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、相対向する主面
上に電極が形成された電子部品素子を備える電子部品に
関するもので、特に、電子部品素子が各電極にそれぞれ
接触するばね接触片によって弾性的に挟まれることによ
って支持された構造を有する電子部品に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】この発明にとって興味ある電子部品の一
例として、正特性サーミスタ装置がある。正特性サーミ
スタ装置は、たとえば、冷蔵庫等のモーター起動回路、
テレビジョン受像機、モニターディスプレイ装置等のブ
ラウン管の消磁回路、等において、電流制限用として使
用されている。
【0003】このような正特性サーミスタ装置の従来の
一構造例が、図13および図14に示されている。図1
3は、正特性サーミスタ装置1の平面図であり、図14
は、正特性サーミスタ装置1に備える要素を分解して示
す斜視図である。なお、図13においては、図14に示
した蓋2が除去されている。
【0004】正特性サーミスタ装置1は、ケース本体3
と、ケース本体3内に収納される正特性サーミスタ素子
4ならびに第1および第2の端子部材5および6と、ケ
ース本体3の上方開口を閉じる蓋2とを備えている。
【0005】正特性サーミスタ素子4は、全体としてデ
ィスク状であり、第1および第2の電極7および8が、
相対向するように形成されている。この正特性サーミス
タ素子4は、電極7および8を側方に向けた状態で、ケ
ース本体3内の中央部に挿入される。
【0006】正特性サーミスタ素子4を挟むように、第
1および第2の端子部材5および6がケース本体3内に
挿入される。第1および第2の端子部材5および6は、
それぞれ、適当な弾性を有する金属板から構成される。
第1の端子部材5は、2つのばね接触片9および10を
形成するとともに、図示しないコネクタピンを受け入
れ、コネクタピンとの間で電気的接続を達成するための
ソケット部11を形成している。ばね接触片9および1
0を形成する板材とソケット部11を形成する板材と
は、たとえば溶接またはかしめ等の手段により接合され
る。第2の端子部材6も、第1の端子部材5と同様の構
造を有していて、2つのばね接触片12および13なら
びにソケット部14を形成している。
【0007】ケース本体3内において、第1の端子部材
5のばね接触片9および10は、第1の電極7に向かっ
て弾性に基づく押圧力を及ぼし、他方、第2の端子部材
6のばね接触片12および13は、第2の電極8に向か
って弾性に基づく押圧力を及ぼしている。これによっ
て、ばね接触片9、10、12および13は、正特性サ
ーミスタ素子4を弾性的に挟みながら支持している。
【0008】正特性サーミスタ素子4の周囲には、マイ
カ板15が配置されることがある。マイカ板15は、円
環状をなし、正特性サーミスタ素子4の周面上に嵌合さ
れることによって、正特性サーミスタ素子4の位置決め
を行なう。
【0009】上述のように、ケース本体3内に正特性サ
ーミスタ素子4ならびに端子部材5および6が収納され
た後、蓋2がケース本体3の上方開口を閉じるように装
着される。蓋2には、前述したソケット部11および1
4へのコネクタピンの挿入を許容するための穴16およ
び17が設けられている。
【0010】図16ないし図18には、従来の正特性サ
ーミスタ装置の他の構造例が示されている。ここで、図
16は、前述した図14に相当の図である。図16を図
14と対比すればわかるように、図16に示した正特性
サーミスタ装置1aは、図14に示した正特性サーミス
タ装置1と多くの共通する要素を備えている。したがっ
て、図16において、図14に示した要素に相当の要素
には同様の参照符号を付し、重複する説明を省略する。
【0011】図16に示した正特性サーミスタ装置1a
は、第1の端子部材5aの構造においてのみ、図14に
示した正特性サーミスタ装置1と異なっている。すなわ
ち、図14に示した第1の端子部材5では、そのばね接
触片9および10が第2の端子部材6のばね接触片12
および13と対向するように位置されていたが、図16
に示した第1の端子部材5aでは、そのばね接触片9a
および10aが上下方向に配列され第2の端子部材6の
ばね接触片12および13と対向しないように位置され
ている。これらばね接触片9aおよび10aと12およ
び13との位置関係が、図17および図18にも示され
ている。図17は、正特性サーミスタ素子4の上方から
示した図であり、図18は、正特性サーミスタ素子4の
第2の電極8側から示した図である。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上述のような正特性サ
ーミスタ装置1または1aにおいて、その使用を重ねる
に従って、正特性サーミスタ素子4が劣化し、正特性サ
ーミスタ素子4に異常発熱が生じ、そのため、正特性サ
ーミスタ素子4の電極7および8あるいはエッジ部にお
いて、スパークが発生し、正特性サーミスタ素子4が破
壊に至ることがある。そして、正特性サーミスタ素子4
が破壊されたとき、正特性サーミスタ素子4の破片は、
ケース本体3および蓋2からなるケース内に飛び散る。
【0013】しかしながら、このような故障モードの結
果、さらに深刻な故障モードが引き起こされる可能性が
ある。この次段階の故障モードの詳細を、以下に、図1
3および図14に示した正特性サーミスタ装置1につい
ては、図15を参照して、図16ないし図18に示した
正特性サーミスタ装置1aについては、図19ないし図
21を参照して、それぞれ説明する。
【0014】図13および図14に示した正特性サーミ
スタ装置1においては、図15(a)に示すように、ス
パークの発生の結果、正特性サーミスタ素子4に割れ1
8が生じたとしても、ばね接触片9および10と12お
よび13とによって弾性的に挟持されている部分19
は、図15(b)に示すように、飛散を免れる。そのた
め、このような残留部分19を介して通電が続行され、
正特性サーミスタ素子4のこの残留部分19とばね接触
片9、10、12または13とが溶解し、導電性の合金
が生成される。その結果、端子部材5および6間は、電
気的短絡状態となり、異常発熱がさらに継続し、ケース
の軟化等を生じる故障モードへと移行していく可能性が
ある。
【0015】さらに、この正特性サーミスタ装置1にお
いては、マイカ板15が設けられているので、このマイ
カ板15に接触する部分20も、図15(b)に示すよ
うに、飛散を免れやすい。このような部分20も、上述
したばね接触片9および10と12および13とによっ
て弾性的に挟持されている部分19とともに、合金を生
成し得る部分となり、結果として、合金を生成し得る物
質の量を増やすことになり、上述したケースの軟化等を
生じる故障モードをより重大なものとする方向に働いて
しまう。
【0016】他方、図16ないし図18に示した正特性
サーミスタ装置1aにおいては、図20(a)に示すよ
うに、スパークの発生の結果、正特性サーミスタ素子4
に割れ21が生じ、その破片が飛散しようとする。この
とき、ばね接触片9aおよび10aと12および13と
は、各ばね作用方向が非対向状態であるので、これらば
ね作用によるモーメントのため、飛散しようとする破片
は元の位置からずれようとする。しかしながら、図19
に示すように、正特性サーミスタ素子4を取り除いたと
きのばね接触片9aまたは10aと12または13との
距離22は、通常、正特性サーミスタ素子4の厚み23
より短くなるように設計されているので、その一部24
は、図20(b)および図21に示すように、ばね接触
片9aおよび/または10aと12および/または13
との間に引っ掛かることがある。このような場合、この
引っ掛かった破片24を介して通電が続行され、上述し
た正特性サーミスタ装置1の場合と同様、正特性サーミ
スタ素子4のこの破片24とばね接触片9a、10a、
12または13とが溶解し、導電性の合金が生成され
る。その結果、端子部材5aおよび6間は、電気的短絡
状態となり、異常発熱がさらに継続し、ケースの軟化等
を生じる故障モードへと移行していく可能性がある。
【0017】さらに、この正特性サーミスタ装置1aに
おいても、マイカ板15が設けられているので、前述し
た正特性サーミスタ装置1の場合と同様、このマイカ板
15に接触する部分25も、図20(b)に示すよう
に、飛散を免れやすく、このような部分25も合金を生
成し得る部分となり、結果として、合金を生成し得る物
質の量を増やすことになり、上述したケースの軟化等を
生じる故障モードをより重大なものとする方向に働いて
しまう。
【0018】なお、上述のような問題は、正特性サーミ
スタ装置に限らず、正特性サーミスタ素子に対応する電
子部品素子が、上述の正特性サーミスタ装置の場合と同
様の態様で支持されかつ給電され、劣化により破壊に至
るものであれば、他の電子部品においても、同様に遭遇
する。
【0019】そこで、この発明の目的は、上述したよう
に、電子部品素子が劣化し、そのため、電子部品素子が
破壊に至ることがある電子部品において、破壊後の通電
をより確実に遮断し得るようにしようとすることであ
る。
【0020】
【課題を解決するための手段】この発明に係る電子部品
は、厚み方向に対向する第1および第2の主面を有し、
これら第1および第2の主面上に第1および第2の電極
がそれぞれ形成された、電子部品素子と、第1の主面上
の互いに異なる位置にそれぞれ接触する導電性の第1の
ばね接触片および電気絶縁性の第1の位置決め突起と、
第2の主面上の互いに異なる位置にそれぞれ接触する導
電性の第2のばね接触片および電気絶縁性の第2の位置
決め突起とを備える。また、上述の第1および第2のば
ね接触片は、それぞれ、第1および第2の電極に電気的
導通状態で弾性的に接触する。また、第1のばね接触片
は、電子部品素子を介して第2の位置決め突起に対向し
ながら、第2の位置決め突起よりも電子部品素子の外周
側に位置し、他方、第2のばね接触片は、電子部品素子
を介して第1の位置決め突起に対向しながら、第1の位
置決め突起よりも電子部品素子の外周側に位置する。
【0021】このような前提の下で、この発明の第1の
局面では、上述の第1および第2のばね接触片の各々
の、電子部品素子に対するばね作用方向が、電子部品素
子の厚み方向より電子部品素子の外周側に向くようにさ
れることを特徴としている。
【0022】この発明の第2の局面では、上述した前提
の下で、第1および第2の位置決め突起の各々の、電子
部品素子の外周側の角部が、欠除されることを特徴とし
ている。
【0023】上述した第1の局面における特徴、すなわ
ち、第1および第2のばね接触片の各々の、電子部品素
子に対するばね作用方向が、電子部品素子の厚み方向よ
り電子部品素子の外周側に向くようにされることと、第
2の局面における特徴、すなわち、第1および第2の位
置決め突起の各々の、電子部品素子の外周側の角部が、
欠除されることとが組み合わされてもよい。
【0024】この発明において、好ましくは、電子部品
素子ならびに第1および第2のばね接触片を収納するた
めのケースをさらに備え、第1および第2の位置決め突
起は、このケースに設けられる。
【0025】また、この発明は、特に、電子部品素子と
して正特性サーミスタ素子を備える電子部品、すなわち
正特性サーミスタ装置に有利に適用される。
【0026】
【発明の実施の形態】図1ないし図12は、この発明の
一実施形態による正特性サーミスタ装置31を説明する
ためのものである。ここで、図1ないし図4は、正特性
サーミスタ装置31の外観を示すもので、図1は正面
図、図2は平面図、図3は底面図、図4は左側面図であ
る。正特性サーミスタ装置31のケース32は、ケース
本体33およびケースカバー34からなる。図5は、ケ
ースカバー34をケース本体33から分離した状態で正
特性サーミスタ装置31を示す斜視図である。図6は、
正特性サーミスタ装置31に備える要素をさらに分解し
て示す斜視図である。
【0027】正特性サーミスタ装置31は、ケース本体
33およびケースカバー34からなるケース32と、ケ
ース32内に収納される正特性サーミスタ素子35なら
びに第1および第2の端子部材36および37とを備え
ている。
【0028】ケース本体33およびケースカバー34
は、難燃性が94V−0(UL規格)相当のフェノー
ル、ポリフェニレンサルファイト、ポリブチレンテレフ
タレート等の耐熱性に優れた樹脂から構成される。ケー
ス本体33は、正特性サーミスタ素子35を収納できる
ようにするため、底面の一部が張り出した形状とされ
る。また、ケース本体33およびケースカバー34に
は、後述するように、正特性サーミスタ素子35、なら
びに端子部材36および37を位置決めするための種々
の形状が付されている。
【0029】正特性サーミスタ素子35は、たとえばキ
ュリー点が約130℃のもので、全体としてディスク状
であり、その厚み方向に相対向する第1および第2の主
面上には、第1および第2の電極38および39がそれ
ぞれ形成されている。これら第1および第2の電極38
および39は、たとえば、下層がNi、上層がAgから
なり、上層のAgのマイグレーションを防止するために
上層の周縁外側において下層が露出するようにされてい
ることが好ましい。なお、正特性サーミスタ素子35と
して、たとえば角板状等、他の形状のものが用いられて
もよい。この正特性サーミスタ素子35は、電極38お
よび39を側方に向けた状態で、ケース本体33内の中
央部に挿入される。
【0030】正特性サーミスタ素子35を挟むように、
第1および第2の端子部材36および37がケース本体
33内に挿入される。第1および第2の端子部材36お
よび37は、それぞれ、金属の板材から構成される。
【0031】より詳細には、第1の端子部材36は、第
1のばね接触片40を備えるとともに、図示しないコネ
クタピンを受け入れ、コネクタピンとの間で電気的接続
を達成するための第1のソケット部41を備え、さらに
第1のファストン端子部42を備えている。この実施形
態では、ばね接触片40を形成する板材とソケット部4
1およびファストン端子部42を形成する板材とは、互
いに別に用意され、これらは、たとえば溶接またはかし
め等の手段により接合される。ばね接触片40を形成す
る板材は、たとえばCu−TiにNiめっきしたものか
ら構成され、ソケット部41およびファストン端子部4
2を形成する板材は、たとえばCu−Niから構成され
る。
【0032】他方、第2の端子部材37は、第2のばね
接触片43、第2のソケット部44、第3のソケット部
45、第2のファストン端子部46、および第3のファ
ストン端子部47を備えている。この第2の端子部材3
7も、第1の端子部材36と同様の材料から同様の加工
方法を経て製造される。
【0033】上述の第1の端子部材36は、図6によく
示されているケース本体33内に設けられた壁部48に
よって位置決めされながら、その第1のファストン端子
部42を外部回路要素との接続のためにケース本体33
から突出させている。また、第1のソケット部41への
コネクタピン(図示せず。)の挿入を許容するため、ケ
ースカバー34には、穴49が設けられている。
【0034】他方、第2の端子部材37は、ケース本体
33内に設けられた壁部50によって位置決めされなが
ら、その第2および第3のファストン端子部46および
47を外部回路要素との接続のためにケース本体33か
ら突出させている。また、第2のソケット部44へのコ
ネクタピン(図示せず。)の挿入を許容するため、ケー
スカバー34には、穴51が設けられている。なお、第
3のソケット部45へのコネクタピンの挿入を許容する
ための穴は設けられていない。したがって、第3のソケ
ット部45は、省略されてもよい。
【0035】上述の穴49および51は、対応のコネク
タピンの挿入を許容し得る限度まで小さくすることが好
ましい。これによって、ケース32内部の密閉度を高く
することができ、当該正特性サーミスタ装置31の耐環
境性の向上を図ることができる。
【0036】また、ケース32内部の密閉度を高めるた
め、ケース本体33とケースカバー34とは、密に結合
される。まず、ケース本体33には、2つのフック部5
2が形成され、ケースカバー34には、これらフック部
52を受け入れる係合穴53およびフック部52に係合
する係合面54が形成される。したがって、ケース本体
33とケースカバー34とは、互いに合わせてスナップ
的に嵌合させることにより、互いに密に接合する状態と
される。また、ケース本体33の開口の周縁部には、リ
ブ55が形成され、ケースカバー34の開口の周縁部に
は、図示しないが、このリブ55を密に受け入れる形状
が付される。
【0037】次に、ケース32内における正特性サーミ
スタ素子35の位置決め構造について説明する。
【0038】図7は、正特性サーミスタ装置31の上方
からケース32内部を透視して主要な要素を示したもの
で、いくつかの要素の図示は省略されている。ケース本
体33には、その底面から立ち上がるように、第1およ
び第2の位置決め突起56および57が設けられる。こ
れら第1および第2の位置決め突起56および57と前
述した第1および第2のばね接触片40および43とに
よって、正特性サーミスタ素子35が弾性的に挟まれて
位置決めされ、ケース32内において、正特性サーミス
タ素子35はケース32の内壁面から浮いた状態に維持
される。たとえば、この実施形態では、図4に破線で示
すように、正特性サーミスタ素子35とケース32の内
壁面との間の距離76は、1mm以上となるように設計さ
れる。
【0039】より詳細には、正特性サーミスタ素子35
の第1の主面上の互いに異なる位置にそれぞれ第1のば
ね接触片40および第1の位置決め突起56が接触す
る。他方、正特性サーミスタ素子35の第2の主面上の
互いに異なる位置にそれぞれ第2のばね接触片43およ
び第2の位置決め突起57が接触する。しかも、第1の
ばね接触片40と第2のばね接触片43とは対角線方向
に対向するように配置され、第1の位置決め突起56と
第2の位置決め突起57とはもう1つの対角線方向に対
向するように配置される。
【0040】このとき、第1および第2のばね接触片4
0および43は、それぞれ、正特性サーミスタ素子35
の第1および第2の電極38および39に電気的導通状
態で弾性的に接触している。第1および第2の位置決め
突起56および57は、それぞれ、ケース本体33の一
部をもって形成されるので、電気絶縁性であり、電極3
8および39に対しては電気的絶縁状態である。
【0041】また、第1のばね接触片40は、正特性サ
ーミスタ素子35を介して第2の位置決め突起57に対
向しながら、第2の位置決め突起57よりも正特性サー
ミスタ素子35の外周側に位置している。同様に、第2
のばね接触片43は、正特性サーミスタ素子35を介し
て第1の位置決め突起56に対向しながら、第1の位置
決め突起56よりも正特性サーミスタ素子35の外周側
に位置している。
【0042】また、第1および第2のばね接触片40お
よび43の各々の、正特性サーミスタ素子35に対する
ばね作用方向58および59は、それぞれ、正特性サー
ミスタ素子35の厚み方向より正特性サーミスタ素子3
5の外周方向に向けられる。
【0043】さらに、第1および第2の位置決め突起5
6および57の各々の、正特性サーミスタ素子35の外
周側の角部は、たとえば傾斜面をもって欠除され、それ
ぞれ、欠除部60および61を形成している。
【0044】このような正特性サーミスタ装置31にお
いて、図8(a)に示すように、スパーク等の発生の結
果、正特性サーミスタ素子35に割れ62が生じて破壊
されたとき、第1および第2のばね接触片40および4
3からの弾性に基づく押圧力が及ぼされているため、第
1のばね接触片40と第2の位置決め突起57とによっ
て弾性的に挟持されている部分63および第2のばね接
触片43と第1の位置決め突起56とによって弾性的に
挟持されている部分64は、図8(b)に示すように、
飛散を免れ、このような挟持状態が維持されることがあ
る。
【0045】この状態において、電極38および39に
それぞれ接触しているばね接触片40および43は、互
いに対向するようには位置していないばかりでなく、第
1のばね接触片40から残留部分63および64を通っ
て第2のばね接触片43に至る通電経路は形成されない
ため、通電はもはや遮断され、回路オープンの状態とな
っている。
【0046】したがって、前述したような通電の続行に
よる正特性サーミスタ素子35の残留部分63および6
4とばね接触片40および43との間で合金化現象が生
じ、電気的短絡状態となり、異常発熱がなおも継続す
る、といったより危険な故障モードへの移行を防止する
ことができる。
【0047】さらに、この実施形態によれば、前述した
ように、第1および第2のばね接触片40および43の
ばね作用方向58および59が、正特性サーミスタ素子
35の厚み方向より正特性サーミスタ素子35の外周側
に向くようにされており、また、第1および第2の位置
決め突起56および57の、正特性サーミスタ素子35
の外周側の角部に欠除部60および61が設けられてい
るので、正特性サーミスタ素子35の破壊の結果、第1
のばね接触片40と第2の位置決め突起57とによって
弾性的に挟持されていた部分63と、第2のばね接触片
43と第1の位置決め突起56とによって弾性的に挟持
されていた部分64とは、直ちに、元の位置から矢印6
5および66で示すように互いに離れる方向にずらされ
る。
【0048】したがって、部分63と部分64とが、万
が一、第1のばね接触片40と第2のばね接触片43と
の間での通電を許容するような態様、たとえば、図8
(a)において部分63と部分64とに挟まれた部分6
7が残存する態様に一時的になっても、部分63および
64が、少なくとも元の位置から互いに離れる矢印65
および66方向にずらされるので、中間の部分67で通
電が引き起こされることはなく、極めて確実に回路オー
プンの状態とすることができる。
【0049】なお、上述の中間の部分67は、その両側
の部分63および64が互いに離れる挙動の結果、多く
の場合、落下するであろう。また、部分63および64
についても、矢印65および66への変位の結果、しば
しば落下するであろう。
【0050】図9は、正特性サーミスタ装置31の正面
からケース32内部を透視して主要な要素を示したもの
で、いくつかの要素の図示は省略されている。ケース本
体33には、その底面から上方へ立ち上がるように、第
1および第2の位置規制突起68および69が設けられ
る。また、ケースカバー34には、その上面から下方へ
立ち上がるように、第3および第4の位置規制突起70
および71が設けられる。
【0051】これら位置規制突起68〜71は、振動等
によって、正特性サーミスタ素子35の位置が主面方向
にずれた場合であっても、そのずれを一定の範囲内に留
めることによって、ばね接触片40および43が正特性
サーミスタ素子35の電極38および39からそれぞれ
ずれて接点での電流容量不足となることを防止するため
に設けられる。
【0052】これらの位置規制突起68〜71の位置関
係は、図10および図11にも示されている。図10
は、正特性サーミスタ素子35の側面方向から示したも
ので、図11は、正特性サーミスタ素子35の上方から
示したものである。特に図11によく示されるように、
上方から見たとき、第1の位置規制突起68と第2の位
置規制突起69とは、対角線方向に互いに対向するよう
に位置され、第3の位置規制突起70と第4の位置規制
突起71とは、もう1つの対角線方向に互いに対向する
ように位置される。
【0053】また、位置規制突起68〜71は、それぞ
れ、傾斜面72、73、74および75を形成してお
り、これによって、もし正特性サーミスタ素子35に接
触するならば、正特性サーミスタ素子35の周辺のエッ
ジ部においてのみ点接触するようにされている。
【0054】このような位置関係および形状に位置規制
突起68〜71が選ばれていると、次のような利点が奏
される。
【0055】すなわち、正特性サーミスタ素子35の破
壊時に発生するスパークによって、正特性サーミスタ素
子35の近傍において、ケース32の一部が炭化され、
トラッキング性能劣化が引き起こされ、ケース32内に
導通経路が形成されることがある。たとえば、位置規制
突起68〜71がスパークによって炭化され、ここに導
通経路が形成されることがある。このような場合、正特
性サーミスタ素子35の位置が主面方向にずれて、図1
2に図解的に示すように、たとえば、第1および第3の
位置規制突起68および70に正特性サーミスタ素子3
5が接触したとしても、これら位置規制突起68および
70の各々は正特性サーミスタ素子35を厚み方向に短
絡するようには延びていないので、位置規制突起68お
よび70の炭化にかかわらず、正特性サーミスタ素子3
5の電極38および39間を導通させる導通経路が形成
されることはない。
【0056】このことも、正特性サーミスタ装置31の
安全性を向上させるのに有効である。
【0057】図6によく示されているように、ばね接触
片40および43は、電極38および39に接触する部
分の幅77に比べて、他の部分の幅78がより狭くされ
ている。これによって、ばね接触片40について言え
ば、図9に示されるように、ばね接触片40を通過させ
るケース本体33に設けられた壁部48(図6参照)に
形成されたスリット79の上下方向寸法80をより短く
することができ、穴49に連通するソケット部41を収
納する空間と正特性サーミスタ素子35を収納する空間
との間での空気の流通をより生じにくくすることができ
る。このことにより、正特性サーミスタ装置31の耐環
境性を向上させることができる。また、それにもかかわ
らず、ばね接触片40の、電極38に接触する部分で
は、比較的広い幅77が与えられるので、この接触部分
での十分な電流容量を確保することができる。
【0058】また、この実施形態では、図1、図3およ
び図4によく示されているように、第1および第2のフ
ァストン端子部42および46が突出する領域と、第3
のファストン端子部47が突出する領域とを区画するよ
うに、ケース本体33の外表面上にリブ81が設けられ
ている。このリブ81は、ファストン端子部42および
46とファストン端子部47との間の沿面距離を長くす
るように作用する。したがって、ファストン端子部42
および46とファストン端子部47との間の耐トラッキ
ング性能および外部耐電圧レベルの向上を図ることがで
き、当該正特性サーミスタ装置31の信頼性および安全
性の向上を期待することができる。
【0059】また、リブ81の存在は、ファストン端子
部42、46および47の近傍でのケース32の表面温
度を下げることにも有効である。
【0060】さらに、リブ81は、ケース本体33の成
形時に発生することのある反りをより小さくする効果も
あり、これにより、ケースカバー34との嵌合精度が向
上され、それゆえ、耐環境性の向上も期待できる。
【0061】以上、この発明を図示した実施形態に関連
して説明したが、この発明の範囲内において、その他の
実施形態も可能である。
【0062】たとえば、図示の実施形態による正特性サ
ーミスタ装置31は、ケース32を備えていた。これに
対して、第1および第2のばね接触片40および43が
ケース32以外の構造物によって保持され、また、第1
および第2の位置決め突起56および57がケース32
以外の構造物に設けられ、これらばね接触片40および
43ならびに位置決め突起56および57に挟まれて正
特性サーミスタ素子35が支持されることができるよう
にされている場合には、ケースはなくてもよい。
【0063】また、上述の実施形態では、第1および第
2のばね接触片40および43のばね作用方向58およ
び59が、正特性サーミスタ素子35の厚み方向より正
特性サーミスタ素子35の外周側に向くようにされた構
成と、第1および第2の位置決め突起56および57
の、正特性サーミスタ素子35の外周側の角部に欠除部
60および61が設けられた構成との双方を備えていた
が、これら構成のいずれか一方のみを備えていてもよ
い。
【0064】また、上述した実施形態は、この発明が正
特性サーミスタ装置に適用された場合の実施形態であっ
たが、この発明は、正特性サーミスタ装置に限らず、正
特性サーミスタ素子に対応する電子部品素子が、上述の
正特性サーミスタ装置の場合と同様の態様で支持されか
つ給電され、劣化により破壊に至るものであれば、他の
電子部品に対しても、同様に適用することができる。
【0065】
【発明の効果】このように、この発明においては、第1
および第2のばね接触片ならびに第1および第2の位置
決め突起のすべてが電子部品素子を挟持するように作用
しているが、給電に寄与しているのは第1および第2の
ばね接触片だけであり、第1および第2の位置決め突起
については電子部品素子の第1および第2の主面にそれ
ぞれ単に機械的に接触しているにすぎない。すなわち、
互いに対向する第1のばね接触片と第2の位置決め突起
とは、その一方である第1のばね接触片のみが電極と電
気的に接続され、他方の第2の位置決め突起は電極に対
して電気絶縁された状態にある。同様に、互いに対向す
る第2のばね接触片と第1の位置決め突起とは、その一
方である第2のばね接触片のみが電極と電気的に接続さ
れ、他方の第1の位置決め突起は電極に対して電気絶縁
された状態にある。
【0066】したがって、電子部品素子の劣化のため、
電子部品素子が破壊されたとき、第1のばね接触片と第
2の位置決め突起とによって弾性的に挟持されている部
分や、第2のばね接触片と第1の位置決め突起とによっ
て弾性的に挟持されている部分は、飛散されずに、その
まま挟持された状態に維持されることがあるが、これら
の部分は、電極と通電状態にある第1のばね接触片と通
電状態にない第2の位置決め突起とによって、または、
電極と通電状態にある第2のばね接触片と通電状態にな
い第1の位置決め突起とによって、それぞれ、挟まれて
いるにすぎないので、これらの残留部分を介してもはや
通電は生じず、回路オープンの状態になる。
【0067】そのため、前述したような通電の続行によ
る電子部品素子の残留部分とばね接触片との間で合金化
現象が生じ、電気的短絡状態となり、異常発熱がなおも
継続する、といったより危険な故障モードへの移行を確
実に防止することができる。
【0068】さらに、この発明によれば、第1の局面で
は、第1および第2のばね接触片の各々の、電子部品素
子に対するばね作用方向が、電子部品素子の厚み方向よ
り電子部品素子の外周側に向くようにされており、ま
た、第2の局面では、第1および第2の位置決め突起の
各々の、電子部品素子の外周側の角部が、欠除されてい
るので、いずれの局面においても、電子部品素子が破壊
されたとき、第1のばね接触片と第2の位置決め突起と
によって弾性的に挟持されていた部分と、第2のばね接
触片と第1の位置決め突起とによって弾性的に挟持され
ていた部分とは、直ちに、元の位置から互いに離れる方
向にずらされたり、挟持状態から解放されたりすること
ができる。
【0069】したがって、前述のように、第1のばね接
触片と第2の位置決め突起とによって弾性的に挟持され
ている部分と、第2のばね接触片と第1の位置決め突起
とによって弾性的に挟持されている部分とが、万が一、
第1のばね接触片と第2のばね接触片との間での通電を
許容するような態様に一時的になろうとしても、これら
挟持された各部分が、ばね接触片のばね作用および/ま
たは位置決め突起の角部の欠除により、少なくとも元の
位置から互いに離れる方向に直ちにずらされるので、回
路オープンの状態とする確実性を極めて高いものとする
ことができる。
【0070】これらのことから、この発明によれば、極
めて安全性に優れた電子部品を得ることができる。
【0071】この発明がケースを備える電子部品に適用
され、このケースが樹脂で構成される場合であっても、
前述したように異常発熱を生じないようにすることがで
きるので、ケースの軟化等の故障モードへの移行を確実
に防止することができる。
【0072】以上のような利点から、この発明は、常時
発熱を伴い、劣化されることにより、スパークによる破
壊が生じ得る、正特性サーミスタ素子を備え、この正特
性サーミスタ素子がケースに収納された形態をもつ正特
性サーミスタ装置に適用されたとき、特に有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態による正特性サーミスタ
装置31の外観を示す正面図である。
【図2】図1に示した正特性サーミスタ装置31の外観
を示す平面図である。
【図3】図1に示した正特性サーミスタ装置31の外観
を示す底面図である。
【図4】図1に示した正特性サーミスタ装置31の外観
を示す左側面図である。
【図5】図1に示した正特性サーミスタ装置31を示す
斜視図であり、ケースカバー34を他の要素から分離し
た状態を示している。
【図6】図1に示した正特性サーミスタ装置31に備え
る要素を分解して示す斜視図である。
【図7】図1に示した正特性サーミスタ装置31の内部
を透視して主要な要素を示す平面図である。
【図8】図7に示した正特性サーミスタ素子35に割れ
62が生じ、破壊に至る状態を図解的に示す平面図であ
る。
【図9】図1に示した正特性サーミスタ装置31の内部
を透視して主要な要素を示す正面図である。
【図10】図9に示した正特性サーミスタ素子35と位
置規制突起68〜71との位置関係を図解的に示す左側
面図である。
【図11】図9に示した正特性サーミスタ素子35と位
置規制突起68〜71との位置関係を図解的に示す平面
図である。
【図12】図9に示した位置規制突起68および70に
正特性サーミスタ素子35が接触した状態を図解的に示
す側面図である。
【図13】この発明にとって興味ある従来の正特性サー
ミスタ装置1を示す平面図であり、図14に示した蓋2
を除去した状態で示している。
【図14】図13に示した正特性サーミスタ装置1に備
える要素を分解して示す斜視図である。
【図15】図13に示した正特性サーミスタ装置1に備
える正特性サーミスタ素子4において割れ18が生じ、
破壊に至る状態を図解的に示す平面図である。
【図16】この発明にとって興味ある他の従来の正特性
サーミスタ装置1aに備える要素を分解して示す斜視図
である。
【図17】図16に示した正特性サーミスタ装置1aに
備える正特性サーミスタ素子4とばね接触片9aおよび
10aとばね接触片12および13との位置関係を示
す、正特性サーミスタ素子4の上方から示した図であ
る。
【図18】図16に示した正特性サーミスタ装置1aに
備える正特性サーミスタ素子4とばね接触片9aおよび
10aとばね接触片12および13との位置関係を示
す、正特性サーミスタ素子4の電極8方向から示した図
である。
【図19】図16に示した正特性サーミスタ装置1aに
備えるばね接触片9aおよび10aとばね接触片12お
よび13との距離22と正特性サーミスタ素子4の厚み
23との関係を図解的に示す、正特性サーミスタ素子4
の上方から示した図である。
【図20】図16に示した正特性サーミスタ装置1aに
備える正特性サーミスタ素子4において割れ21が生
じ、破壊に至る状態を図解的に示す平面図である。
【図21】図20(a)に示した割れ21を伴って正特
性サーミスタ素子4が破壊された状態を示す、図20
(b)の右方向から見た図である。
【符号の説明】
31 正特性サーミスタ装置 32 ケース 33 ケース本体 34 ケースカバー 35 正特性サーミスタ素子 36 第1の端子部材 37 第2の端子部材 38 第1の電極 39 第2の電極 40 第1のばね接触片 43 第2のばね接触片 56 第1の位置決め突起 57 第2の位置決め突起 58,59 ばね作用方向 60,61 欠除部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−78104(JP,A) 実開 平6−77202(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01C 7/02 - 7/22

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 厚み方向に対向する第1および第2の主
    面を有し、前記第1および第2の主面上に第1および第
    2の電極がそれぞれ形成された、電子部品素子と、 前記第1の主面上の互いに異なる位置にそれぞれ接触す
    る導電性の第1のばね接触片および電気絶縁性の第1の
    位置決め突起と、 前記第2の主面上の互いに異なる位置にそれぞれ接触す
    る導電性の第2のばね接触片および電気絶縁性の第2の
    位置決め突起とを備え、 前記第1および第2のばね接触片は、それぞれ、前記第
    1および第2の電極に電気的導通状態で弾性的に接触
    し、 前記第1のばね接触片は、前記電子部品素子を介して前
    記第2の位置決め突起に対向しながら、前記第2の位置
    決め突起よりも前記電子部品素子の外周側に位置し、 前記第2のばね接触片は、前記電子部品素子を介して前
    記第1の位置決め突起に対向しながら、前記第1の位置
    決め突起よりも前記電子部品素子の外周側に位置し、 前記第1および第2のばね接触片の各々の、前記電子部
    品素子に対するばね作用方向は、前記電子部品素子の厚
    み方向より電子部品素子の外周側に向いていることを特
    徴とする、電子部品。
  2. 【請求項2】 厚み方向に対向する第1および第2の主
    面を有し、前記第1および第2の主面上に第1および第
    2の電極がそれぞれ形成された、電子部品素子と、 前記第1の主面上の互いに異なる位置にそれぞれ接触す
    る導電性の第1のばね接触片および電気絶縁性の第1の
    位置決め突起と、 前記第2の主面上の互いに異なる位置にそれぞれ接触す
    る導電性の第2のばね接触片および電気絶縁性の第2の
    位置決め突起とを備え、 前記第1および第2のばね接触片は、それぞれ、前記第
    1および第2の電極に電気的導通状態で弾性的に接触
    し、 前記第1のばね接触片は、前記電子部品素子を介して前
    記第2の位置決め突起に対向しながら、前記第2の位置
    決め突起よりも前記電子部品素子の外周側に位置し、 前記第2のばね接触片は、前記電子部品素子を介して前
    記第1の位置決め突起に対向しながら、前記第1の位置
    決め突起よりも前記電子部品素子の外周側に位置し、 前記第1および第2の位置決め突起の各々の、前記電子
    部品素子の外周側の角部は、欠除されていることを特徴
    とする、電子部品。
  3. 【請求項3】 厚み方向に対向する第1および第2の主
    面を有し、前記第1および第2の主面上に第1および第
    2の電極がそれぞれ形成された、電子部品素子と、 前記第1の主面上の互いに異なる位置にそれぞれ接触す
    る導電性の第1のばね接触片および電気絶縁性の第1の
    位置決め突起と、 前記第2の主面上の互いに異なる位置にそれぞれ接触す
    る導電性の第2のばね接触片および電気絶縁性の第2の
    位置決め突起とを備え、 前記第1および第2のばね接触片は、それぞれ、前記第
    1および第2の電極に電気的導通状態で弾性的に接触
    し、 前記第1のばね接触片は、前記電子部品素子を介して前
    記第2の位置決め突起に対向しながら、前記第2の位置
    決め突起よりも前記電子部品素子の外周側に位置し、 前記第2のばね接触片は、前記電子部品素子を介して前
    記第1の位置決め突起に対向しながら、前記第1の位置
    決め突起よりも前記電子部品素子の外周側に位置し、 前記第1および第2のばね接触片の各々の、前記電子部
    品素子に対するばね作用方向は、前記電子部品素子の厚
    み方向より電子部品素子の外周側に向き、 前記第1および第2の位置決め突起の各々の、前記電子
    部品素子の外周側の角部は、欠除されていることを特徴
    とする、電子部品。
  4. 【請求項4】 前記電子部品素子ならびに前記第1およ
    び第2のばね接触片を収納するためのケースをさらに備
    え、前記第1および第2の位置決め突起は、前記ケース
    に設けられる、請求項1ないし3のいずれかに記載の電
    子部品。
  5. 【請求項5】 前記電子部品素子は、正特性サーミスタ
    素子である、請求項1ないし4のいずれかに記載の電子
    部品。
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