JP2890938B2 - 自動車の車体前部構造 - Google Patents

自動車の車体前部構造

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車の車体前部構造
に係り、特に、フロントサイドメンバの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、自動車の車体前部構造として
は、車体前部の車幅方向両端下部近傍に、車体前後方向
へ沿ってフロントサイドメンバを配設したものが知られ
ている。このフロントサイドメンバには、前輪の最大操
舵位置における前輪との干渉を回避するために、その車
幅方向外側部に車幅方向内側へ向けて凹部が形成さたも
のがあり、この凹部を設けたフロントサイドメンバにお
いては、フロントサイドメンバ前端での入力の作用線
(断面中心線)と凹部での断面中心線とが車幅方向にオ
フセットしている。このため、フロントサイドメンバの
前端部にフロントサイドメンバの断面中心線に沿って作
用する入力によって、フロントサイドメンバの車体前後
方向中間部には車幅方向の曲げモーメントが作用し易
く、凹部周辺が変形する恐れがある。
【0003】これを改善した自動車の車体前部構造の一
例が特開平2−246877号公報に示されている。図
5に示される如く、この自動車の車体前部構造では、エ
ンジンルーム70の側壁を形成するホイールエプロン7
2の上縁に閉断面構造のホイールエプロンリインフォー
スメント74が形成されている。このホイールエプロン
リインフォースメント74は、サスペンションを支持し
ているサスペンションタワー76の前方でフロントサイ
ドメンバ78に向けて折曲され、フロントサイドメンバ
78の車体前後方向中央の車幅方向外側部に、車幅方向
内側へ向けて形成された前輪との干渉を回避するための
凹部80の周辺に連結されており、これによって、フロ
ントサイドメンバ78の凹部80の周辺を補強してい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この自
動車の車体前部構造においては、フロントサイドメンバ
78の凹部80の周辺を補強するためにホイールエプロ
ンリインフォースメント74が延設されているため、重
量が大幅に増加する。
【0005】本発明は上記事実を考慮し、重量の大幅な
増加を招くことなく、フロントサイドメンバの前端部に
作用する断面中心線方向の入力によって発生する、フロ
ントサイドメンバの凹部周辺の曲げモーメントを低減す
ることができる自動車の車体前部構造を得ることが目的
である。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、車体前部の車幅方向両端下部近傍に車体前後方向へ
沿って配置されたフロントサイドメンバの車体前後方向
中間部の車幅方向外側部に車幅方向内側へ向けて凹部が
形成された自動車の車体前部構造であって、前記フロン
トサイドメンバの前部を、車体前方側に行くにしたがっ
てなだらかに車幅方向内側へ向けて突出させたことによ
り、前記フロントサイドメンバの前端部の断面中心線を
フロントサイドメンバの車体前後方向中間部の断面中心
線に一致する方向に移動させたことを特徴とする。
【0007】
【作用】本発明の請求項1記載の自動車の車体前部構造
では、フロントサイドメンバの前部が車幅方向内側へ突
出されており、これによって、フロントサイドメンバの
前端部の断面中心線が車幅方向内側へ移り、凹部が形成
されたフロントサイドメンバの車体前後方向中間部の断
面中心線に略一致している。また、フロントサイドメン
バの前端部から作用する荷重の作用線は、フロントサイ
ドメンバの前端部の断面中心線と一致する。このため、
フロントサイドメンバの前端部からフロントサイドメン
バの先端部の断面中心線に沿って作用する入力の作用線
が車幅方向内側へ移り、フロントサイドメンバの車体前
後方向中間部の断面中心線に略一致する。従って、フロ
ントサイドメンバの前端部からフロントサイドメンバの
断面中心線に沿って作用する入力によって発生するフロ
ントサイドメンバの凹部周辺の曲げモーメントを低減す
ることができる。また、従来構造のようにリインフォー
スメントによってフロントサイドメンバの凹部周辺を補
強する必要がないため、重量の大幅な増加を招くことも
ない。
【0008】
【実施例】本発明の自動車の車体前部構造の一実施例に
ついて図1〜図4に従って説明する。なお、図中矢印F
Rは車体前方方向を、矢印UPは車体上方方向を、矢印
INは車幅内側方向を示す。
【0009】図4に示される如く、自動車の車体10の
前部10Aにはエンジンルームが形成されており、この
エンジンルームの車幅方向外側下部には、車体前後方向
へ延びるフロントサイドメンバ12が配設されている。
【0010】図2及び図3に示される如く、このフロン
トサイドメンバ12は、フロントサイドメンバ12の車
幅方向外側部を構成するフロントサイドメンバアウタ1
4と、フロントサイドメンバ12の車幅方向内側部を構
成するフロントサイドメンバインナ16とで構成されて
いる。フロントサイドメンバインナ16は、開口部を車
幅方向外側へ向けた断面コ字状とされており、上面部1
6Aの車幅方向外側端部は車体上下方向上側へ屈曲され
フランジ16Bとされている。また、フロントサイドメ
ンバインナ16の下面部16Cの車幅方向外側端部は車
体上下方向下側へ屈曲されフランジ16Dとされてい
る。
【0011】フロントサイドメンバアウタ14は板状と
されており、フロントサイドメンバアウタ14の上端縁
部14Aはフロントサイドメンバインナ16のフランジ
16Bの車幅方向外側に溶着されている。また、フロン
トサイドメンバアウタ14の下端縁部14Bはフロント
サイドメンバインナ16のフランジ16Dの車幅方向外
側に溶着されている。従って、フロントサイドメンバ1
2は車体前後方向へ延びる閉断面構造となっている。
【0012】図4に示される如く、フロントサイドメン
バ12の後部12Aは、車幅方向外側下方へ向けて膨出
されており、フロントピラー20の下部に結合されると
ともに、車幅方向内側へも膨出されダッシュネル21に
結合されている。
【0013】図1に示される如く、フロントサイドメン
バ12の前部12Bにおいては、フロントサイドメンバ
インナ16が車体前方側に行くにしたがってなだらかに
車幅方向内側へ向けて突出しており、前端部が最も突出
している。従って、フロントサイドメンバインナ16の
前端部の断面中心線S1は、前部12Bの後側近傍の断
面中心線S2より、車幅方向内側へオフセットした位置
となっている。
【0014】フロントサイドメンバ12の車体前後方向
中間部12Cには、前輪22の最大操舵位置(図1の想
像線の位置)における前輪22との干渉を回避するため
に、車幅方向外側部に車幅方向内側、即ちエンジン23
側へ向けて凹部24が形成されている。
【0015】即ち、図2及び図3に示される如く、フロ
ントサイドメンバ12の車体前後方向中間部12Cにお
いては、フロントサイドメンバインナ16の上面部16
Aと下面部16Cとに車幅方向内側へ向けて凹部26が
形成されており、この部位に対向するフロントサイドメ
ンバアウタ14の車体前後方向中間部14Cが、車幅方
向外側に向けて湾曲している。
【0016】このため、図1に示される如く、フロント
サイドメンバ12の車体前後方向中間部12Cの断面中
心線S3は、前部12Bの後側近傍の断面中心線S2よ
り、車幅方向内側へオフセットした位置となっており、
フロントサイドメンバインナ16の前端部の断面中心線
S1と略一致している。
【0017】次に本実施例の作用を説明する。本実施例
の自動車の車体前部構造においては、フロントサイドメ
ンバ12の前部12Bが車幅方向内側へ突出されてお
り、これによって、フロントサイドメンバ12の前端部
の断面中心線S1が車幅方向内側へ移り、凹部24が形
成されたフロントサイドメンバ12の車体前後方向中間
部12Cの断面中心線S3に略一致している。また、フ
ロントサイドメンバ12の前端部から作用する荷重の作
用線は、フロントサイドメンバ12の前端部の断面中心
線S1と一致する。このため、フロントサイドメンバ1
2の前端部から、フロントサイドメンバ12の前端部の
断面中心線S1に沿って作用する入力(図1の矢印F)
の作用線が車幅方向内側へ移り、フロントサイドメンバ
12の車体前後方向中間部12Cの断面中心線S3に略
一致する。
【0018】従って、フロントサイドメンバ12の前端
部からフロントサイドメンバ12の断面中心線S1に沿
って作用する入力によって発生する、フロントサイドメ
ンバ12の凹部24周辺の曲げモーメントを低減するこ
とができる。また、従来構造のようにリインフォースメ
ントによってフロントサイドメンバの凹部周辺を補強す
る必要がないため、重量の大幅な増加を招くこともな
い。
【0019】
【発明の効果】請求項1記載の本発明は、車体前部の車
幅方向両端下部近傍に車体前後方向へ沿って配置された
フロントサイドメンバの車体前後方向中間部の車幅方向
外側部に車幅方向内側へ向けて凹部が形成された自動車
の車体前部構造であって、フロントサイドメンバの前部
を、車体前方側に行くにしたがってなだらかに車幅方向
内側へ向けて突出させたことにより、フロントサイドメ
ンバの前端部の断面中心線をフロントサイドメンバの車
体前後方向中間部の断面中心線に一致する方向に移動さ
せたため、重量の大幅な増加を招くことなく、フロント
サイドメンバの前端部に作用する断面中心線方向の入力
によって発生する、フロントサイドメンバの凹部周辺の
曲げモーメントを低減することができるという優れた効
果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の自動車の車体前部構造を示
す平面図である。
【図2】本発明の一実施例の自動車の車体前部構造のフ
ロントサイドメンバを示す車体前方内側から見た斜視図
である。
【図3】本発明の一実施例の自動車の車体前部構造のフ
ロントサイドメンバを示す車体前方外側から見た分解斜
視図である。
【図4】本発明の一実施例の自動車の車体前部構造を示
す車体前方内側から見た斜視図である。
【図5】従来例の自動車の車体前部構造を示す車体前方
内側から見た斜視図である。
【符号の説明】
10 車体 10A 前部 12 フロントサイドメンバ 12B 前部 12C 車体前後方向中間部 14 フロントサイドメンバアウタ 16 フロントサイドメンバインナ 24 凹部 S1 断面中心線 S2 断面中心線 S3 断面中心線

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体前部の車幅方向両端下部近傍に車体
    前後方向へ沿って配置されたフロントサイドメンバの車
    体前後方向中間部の車幅方向外側部に車幅方向内側へ向
    けて凹部が形成された自動車の車体前部構造であって、 前記フロントサイドメンバの前部を、車体前方側に行く
    にしたがってなだらかに車幅方向内側へ向けて突出させ
    たことにより、前記フロントサイドメンバの前端部の断
    面中心線をフロントサイドメンバの車体前後方向中間部
    の断面中心線に一致する方向に移動させたことを特徴と
    する自動車の車体前部構造。
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