JP2890315B2 - 重荷重用空気入りラジアルタイヤ - Google Patents

重荷重用空気入りラジアルタイヤ

Info

Publication number
JP2890315B2
JP2890315B2 JP1142936A JP14293689A JP2890315B2 JP 2890315 B2 JP2890315 B2 JP 2890315B2 JP 1142936 A JP1142936 A JP 1142936A JP 14293689 A JP14293689 A JP 14293689A JP 2890315 B2 JP2890315 B2 JP 2890315B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rubber layer
bead
layer
cushion rubber
rim cushion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP1142936A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0310916A (ja
Inventor
康治 稲沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yokohama Rubber Co Ltd
Original Assignee
Yokohama Rubber Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yokohama Rubber Co Ltd filed Critical Yokohama Rubber Co Ltd
Priority to JP1142936A priority Critical patent/JP2890315B2/ja
Publication of JPH0310916A publication Critical patent/JPH0310916A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2890315B2 publication Critical patent/JP2890315B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Tires In General (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、エアー再充填性不良の問題を解消した空気
入りラジアルタイヤに関する。
〔従来の技術〕
従来、重荷重用チューブレスの空気入りラジアルタイ
ヤのビード部は、例えば、新品時は第3図Aのように構
成されている。第3図Aにおいてスチールコードからな
るカーカス層1の端部は、ビードコア2の廻りにラジア
ル方向にタイヤ内側から外側に折り返されて巻き上げら
れている。3はカーカス層1の廻りに配置されたチェー
ファーであり、4はブチルゴムからなるインナーライナ
ー層、5はリムクッションゴム層、7はリムである。
このようなビード部を有するラジアルタイヤは、走行
後において第3図Bに示したようにリムフランジに接触
するビードトウ部がαで示す厚さ(mm)だけ変形し、エ
アー再充填性不良が生じるという問題があった。
従来、この対策としてチェーファーの配置、ビードコ
アの形状、ビードトウ部のプロファイル等の構造面およ
びリムクッションゴム層の耐セット性の向上等のビード
部を構成するゴムコンパウンドの改良の面から検討が為
されてきたが、上記エアー再充填性不良の問題を解消す
るまでには至っていない。特に、カーカス層が高剛性
で、伸びの小さいスチールコードから構成されている重
荷重用チューブレスラジアルタイヤの場合は、カーカス
層がインフレートしないため、上記変形したビードトウ
部に起因するエアー再充填性不良の解消が困難であっ
た。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明は、前記ビードトウ部のリムクッションゴム層
の変形に起因するエアー再充填性不良の問題を解消した
空気入りラジアルタイヤを提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、スチールコードからなる少なくとも1層の
カーカス層の端部をビードコアの廻りにタイヤ内側から
外側に折り返して巻き上げたビード部を有するチューブ
レスラジアルタイヤにおいて、前記ビード部を包み込む
ように前記カーカス層に沿ってチェーファーを挿入する
と共に、該チェーファーの外側にJIS硬度Hs80未満のリ
ムクッションゴム層を配置し、該リムクッションゴム層
のビードトウ部における少なくとも内層側に、該リムク
ッションゴム層よりも高いJIS硬度Hs80〜95で、かつ次
式を満足する厚さをもつ硬質ゴム層を前記チェーファー
と接するように設けたことを特徴とする。
0<t′/t≦1.0 〔ただし、t′はビードコアの中心からビードトウ先端
を結ぶ線上における前記硬質ゴム層の厚さ、tはt′を
含むリムクッションゴム層全体の厚さである。〕 以下、図を参照して詳しく説明する。
第1図は、本発明の空気入りラジアルタイヤのビード
部の一例を示した断面図である。
第1図において、ビード部はスチールコードからなる
少なくとも1層のカーカス層1の端部からビードコア2
の廻りにタイヤ内側から外側に折り返されて巻き上げら
れている。カーカス層1は、1層または複数層配置され
ていればよい。
上記ビード部にはカーカス層1に沿ってチェーファー
3が挿入されており、このチェーファー3の外側にリム
クッションゴム層5が配置されている。リムクッション
ゴム層5のビードトウ部には、その内側にリムクッショ
ンゴム層5よりも高硬度の硬質ゴム層6が設けられてい
る。このようにビードトウ部のリムクッションゴム層5
の内側に高硬度ゴム層6を配置した2層構造とすること
により、重荷重用チューブレスラジアルタイヤの走行に
伴う変形を小さくすることができる。
本発明において、ビードトウ部に設ける硬質ゴム層6
は、少なくともリムクッションゴム層5の内側に配置さ
れている必要がある。さらに具体的には、リムクッショ
ンゴム層5のベースになっているチェーファー3に直接
接着した状態になっていることである。このようにカー
カス層1と硬質ゴム層6との間にチェーファー3を挿入
し、硬質ゴム層6をチェーファー3と接するように配置
することにより、スチールコードからなるカーカス層1
に対する硬質ゴム層6の相対的な変位を抑制するので、
ビードトウ部の変形を効果的に減少させることができ
る。
また、リムクッションゴムの硬度としては、JIS硬度H
s80未満のものが使用され,硬質ゴム層6のゴム硬度は
少なくともJIS硬度Hs80以上、好ましくは85〜95の範囲
内とするのがよい。
さらに本発明において、上記リムクッションゴム層並
びに硬質ゴム層の厚さtおよびt′は、第1図に示す通
り、ビードコアの中心Oからビードトウ先端Tを結ぶ線
上において測定されるとき、この厚さt′とtとの比
t′/tが0<t′/t≦1.0、さらに好ましくは0.2≦t′
/t≦1.0であることが必要である。
この比t′/tが0では、高硬度の内側ゴム層が存在し
なくなるから従来のビード構造と同じになり、本発明の
目的を達成することができない。一方、比t′/t=1.0
はビードトウ部の全体を硬質ゴム層にした場合に相当す
る。すなわち、第2図に示すような構造であり、ビード
トウ部のリムクッションゴム層を硬質ゴム層だけから構
成している。
さらに上記硬質ゴム層は、ビードトウ部を中心とする
部分に配置されるべきである。したがって、第1図にお
いて、ビードコア2の中心Oからタイヤ回転軸に平行な
方向Rに対して下ろした垂線がビードベースと交わる点
Pと、前記ビードゴア2の中心Oからタイヤ回転軸に平
行に延長した直線がタイヤ最内層と交わる点Qとの間の
領域に設けるのがよい。
〔実施例〕
第1図と同様な基本構造からなるビード部を有し、JI
S硬度Hs75のリムクッションゴム層にJIS硬度Hs90の硬質
ゴム層を設けると共に、比t′/tを、それぞれ表に示す
通り変えた6種類のラジアルタイヤA〜Fを作製した。
これらのタイヤについて、20,000Km走行し、その走行
前と走行後のビードトウ部の変形量α(mm)を測定し
た。その結果は第4図に示す通りであった。
このときの試験条件は下記の通りであった。
タイヤサイズ ; 11R22.5 14PR リム ; 22.5×8.25 空気圧 ; 7.0kg/cm2 荷重 ; 3820kg 速度 ; 45km/h 走行距離 ; 20,000km 変形量α(mm)は、走行後にタイヤをラジアル方向に
切断し、同様に切断してある走行前の新品タイヤとプロ
ファイルを比較することにより評価した。比較は変形の
ないビードコアを基準として行った。
第4図から、従来タイヤに相当する比t′/tが0のタ
イヤAは、その変形量αが4.5mmであるのに対し、比
t′/tが0.2のタイヤBになると、その変形量αが3.5mm
に低下し、この比t′/tが大きくなるにつれて変形量α
が次第に小さくなっていくことが判る。
また、エアー再充填性について評価した結果、比t′
/tが0のタイヤA以外のタイヤB,C,D,E,Fは全て良好な
エアー再充填性を示した。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明によれば、ビードトウ部の
リムクッションゴム層を2層構造とし、少なくとも内側
に高硬度の硬質ゴム層を設けたので、ビードトウ部のリ
ムフランジによる変形を少なくし、エアー再充填性不良
の問題を解消することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の空気入りラジアルタイヤのビード部の
一例を示した断面図、第2図は本発明の空気入りラジア
ルタイヤのビード部の他の例を示した部分断面図、第3
図Aは従来の空気入りラジアルタイヤの新品時のビード
部の一例を示した断面図、第3図Bはその走行後の断面
図、第4図は比t/t′とビード部変形量α(mm)との関
係図である。 1……カーカス層、2……ビードコア、3……チェーフ
ァー、5……リムフランジ、6……ビードトウ、7……
リム。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スチールコードからなる少なくとも1層の
    カーカス層の端部をビードコアの廻りにタイヤ内側から
    外側に折り返して巻き上げたビード部を有するチューブ
    レスラジアルタイヤにおいて、前記ビード部を包み込む
    ように前記カーカス層に沿ってチェーファーを挿入する
    と共に、該チェーファーの外側にJIS硬度Hs80未満のリ
    ムクッションゴム層を配置し、該リムクッションゴム層
    のビードトウ部における少なくとも内層側に、該リムク
    ッションゴム層よりも高いJIS硬度Hs80〜95で、かつ次
    式を満足する厚さをもつ硬質ゴム層を前記チェーファー
    と接するように設けた重荷重用空気入りラジアルタイ
    ヤ。 0<t′/t≦1.0 〔ただし、t′はビードコアの中心からビードトウ先端
    を結ぶ線上における前記硬質ゴム層の厚さ、tはt′を
    含むリムクッションゴム層全体の厚さである。〕
JP1142936A 1989-06-07 1989-06-07 重荷重用空気入りラジアルタイヤ Expired - Fee Related JP2890315B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1142936A JP2890315B2 (ja) 1989-06-07 1989-06-07 重荷重用空気入りラジアルタイヤ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1142936A JP2890315B2 (ja) 1989-06-07 1989-06-07 重荷重用空気入りラジアルタイヤ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0310916A JPH0310916A (ja) 1991-01-18
JP2890315B2 true JP2890315B2 (ja) 1999-05-10

Family

ID=15327093

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1142936A Expired - Fee Related JP2890315B2 (ja) 1989-06-07 1989-06-07 重荷重用空気入りラジアルタイヤ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2890315B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20220051741A (ko) * 2020-10-19 2022-04-26 넥센타이어 주식회사 비드 보강 구조를 포함하는 공기입 타이어 및 그 제조방법

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4477755B2 (ja) * 2000-08-11 2010-06-09 住友ゴム工業株式会社 重荷重用ラジアルタイヤ
ITTO20010520A1 (it) * 2001-05-31 2002-12-01 Bridgestone Firestone Tech Pneumatico per trasporto pesante.
JP6002089B2 (ja) * 2013-06-06 2016-10-05 住友ゴム工業株式会社 重荷重用タイヤ
CN111491811A (zh) 2017-11-30 2020-08-04 米其林集团总公司 充气轮胎

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20220051741A (ko) * 2020-10-19 2022-04-26 넥센타이어 주식회사 비드 보강 구조를 포함하는 공기입 타이어 및 그 제조방법
KR102444914B1 (ko) * 2020-10-19 2022-09-21 넥센타이어 주식회사 비드 보강 구조를 포함하는 공기입 타이어 및 그 제조방법

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0310916A (ja) 1991-01-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5049050B2 (ja) 重荷重用タイヤ
EP2308694B1 (en) Pneumatic tire
JP3464181B2 (ja) 空気入りタイヤ
EP0554108A1 (en) Pneumatic radial tires
JP2900259B2 (ja) 重荷重用空気入りラジアルタイヤ
JPH05201202A (ja) 空気入りタイヤ
EP1792752A1 (en) Pneumatic radial tire for small-sized truck
EP1093940A2 (en) Pneumatic Tyre
JP2002166710A (ja) 空気入りタイヤ
JP5682210B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP2001191754A (ja) 空気入りタイヤ及びその製造方法
JP2890315B2 (ja) 重荷重用空気入りラジアルタイヤ
JPH05155208A (ja) 重荷重用空気入りラジアルタイヤ
JPH0466311A (ja) 空気入りタイヤ
JP2000301916A (ja) 空気入りラジアルタイヤ
JP3377462B2 (ja) 重荷重用空気入りタイヤ
JP4318402B2 (ja) 重荷重用空気入りタイヤ
JP2001191758A (ja) ビード部耐久性に優れる空気入りタイヤ
JP3377453B2 (ja) 重荷重用タイヤ
US6116312A (en) Heavy duty pneumatic radial tires with specified bead core bending rigidity
JP2018118570A (ja) 空気入りタイヤ
JP2768425B2 (ja) 空気入りタイヤ
JP3229412B2 (ja) 重荷重用空気入りラジアルタイヤ
JPH10230715A (ja) 空気入りラジアルタイヤおよびその製造方法
JP4615654B2 (ja) 空気入りタイヤ

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees