JP2890004B2 - 車両立体格納設備 - Google Patents

車両立体格納設備

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JP2890004B2
JP2890004B2 JP12878292A JP12878292A JP2890004B2 JP 2890004 B2 JP2890004 B2 JP 2890004B2 JP 12878292 A JP12878292 A JP 12878292A JP 12878292 A JP12878292 A JP 12878292A JP 2890004 B2 JP2890004 B2 JP 2890004B2
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浩之 冨永
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鉄道車両やバスなどの
車両の立体格納設備に関する。
【0002】
【従来の技術】鉄道車両の立体格納設備に関する提案と
して、鉄道車両用のレールを有する格納部が各階に設け
られてなる多層構造の格納庫と、鉄道車両の昇降台を備
えた車両昇降手段とが前後に連接されてなるものが知ら
れている(特公昭54−6798号公報参照)。すなわ
ち、このものでは、鉄道車両の入出庫線が上記車両昇降
手段に接続するように延設されていて、鉄道車両を入出
庫線から車両昇降手段の昇降台に乗入れ、該昇降台を上
記格納庫の入庫予定階に上昇せしめて車両を当該階の格
納部に入庫するようになっている。また、出庫にあたっ
ては、昇降台を出庫すべき鉄道車両の格納階に上昇せし
め、先の入庫の場合とは逆の態様で鉄道車両を入出庫線
に出すようにされている。
【0003】また、自動車のようなレールを必要としな
い車両の立体格納設備として、所謂エレベータ式駐車装
置が知られている。このものは、ワイヤロープで吊り下
げた車両昇降台の昇降路の両側に多数の車両格納部
(棚)を上下に間隔をおいて多層に配設し、車両昇降台
を格納予定棚の高さに昇降させ、該車両昇降台と車両格
納部との間で当該車両を移載するようにしたものであ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記前者の格
納設備の場合、格納庫が多層構造になっているから多数
の鉄道車両を格納することが可能になるものの、それで
も当該格納庫の手前に車両昇降手段を配設するための広
いスペースを必要とする。
【0005】また、後者のエレベータ式駐車装置の場合
は、乗用車のような比較的小型の車両の駐車には採用さ
れているものの、バスあるいは鉄道車両というような大
型車両には採用されていないのが実情である。すなわ
ち、小型車両では例えば矩形状昇降台の四隅をワイヤロ
ープで吊り下げ、前後のワイヤロープ間を通して車両を
昇降台と格納部との間で移載することができる。しか
し、大型車両になると、昇降台の四隅だけでなく、左右
両側部にも複数本のワイヤロープを設ける必要があり、
その場合、車両が当該ワイヤロープと干渉してその横移
動をさせることができなくなるものである。
【0006】すなわち、本発明の課題は、バスあるいは
鉄道車両というような大型車両であっても、上述のエレ
ベータ式駐車装置を利用してその格納を行なうことがで
きるようにすることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような課
題に対して、車両昇降台の側部に着脱自在の吊具を介し
て昇降用の索条を連結する一方、この昇降台を車両格納
部に掛止させて支持できるようにし、昇降台を車両格納
部に掛止支持させた状態で上記吊具を昇降台から外して
索条と共に上昇させることにより、昇降台の側部に車両
横移動用の空きスペースを形成するようにするものであ
る。
【0008】すなわち、上記課題を解決する手段は、車
両を支持する昇降台と、該昇降台の両側部に着脱自在な
吊具とを有し、該吊具に昇降用の索条が繋がれてなる車
両昇降手段と、上記昇降台が昇降する昇降路の傍らに該
昇降路に沿って層状に設けられた複数の車両格納部と、
上記昇降台が車両格納部に支持されるよう該昇降台を車
両格納部に掛止する掛止手段と、上記吊具と昇降台との
結合及びその解除を行なう着脱手段と、上記車両を上記
昇降台と上記各車両格納部との間で横移動させる車両移
載手段とを備えていることを特徴とする車両立体格納設
備である。
【0009】この場合、昇降路における車両昇降体への
車両の入出位置は、昇降路の最下部位、最上部位あるい
は途中高さ位置のいずれであってもよい。また、車両昇
降体への車両の乗せ降ろしは、当該車両の自走によって
行なっても、あるいは機械的な搬送手段によって行なっ
てもよい。また、車両格納部は昇降路の片側のみにあっ
ても、あるいは両側にあってもよい。
【0010】しかして、対象とする車両が鉄道車両であ
れば、上記各車両格納部に鉄道車両用のレールを有する
レール台を設け、上記昇降台によって鉄道車両を上記レ
ール台を介して支持するようにし、上記車両移載手段に
よって上記レール台を上記昇降台と車両格納部との間で
横移動させるようにすることが好適である。
【0011】また、上記鉄道車両を対象とする場合、上
記車両昇降手段に関しては、前後に間隔をおいて配設さ
れた複数の昇降台によって1つのレール台の前後に離れ
た部位を支持するようにし、且つ各昇降台に、下端が当
該昇降台の左右の側部に各々着脱可能な左右の柱部と該
両柱部の上端間に渡された梁部とよりなる門型の吊具を
設けるようにすればよい。
【0012】
【作用】上記手段の場合、昇降台を予定する車両格納部
位置に昇降させ、そこで掛止手段によって昇降台を当該
車両格納部に掛止させて支持する。この支持状態におい
て、着脱手段によって吊具と昇降台との結合を解除し、
索条の引上げによって上記吊具を索条と共に上記昇降台
から上方へ退避させると、車両を当該昇降台と車両格納
部との間で上記吊具及び索条と干渉することなく横移動
させることが可能になる。
【0013】また、鉄道車両を昇降台及び車両格納部に
レール台を介して支持するようにするとともに、該レー
ル台を車両移載手段によって上記昇降台と車両格納部と
の間で横移動させるようにしたものにおいては、鉄道車
両をレールから降ろす必要がなく、鉄道車両の入出庫作
業を円滑に行なうことができる。
【0014】また、前後に間隔をおいて配設された複数
の昇降台によって1つのレール台の前後に離れた部位を
支持するようにし、且つ各昇降台宛てに柱部の下端が当
該昇降台の左右の側部に連結される門型の吊具を設けた
ものにおいては、昇降台自体を長尺物にする必要がな
く、軽量化の点で有利になる。
【0015】
【発明の効果】従って、本発明によれば、車両を支持す
る昇降台の両側部に昇降用索条の吊具を着脱可能に連結
し、昇降台が車両格納部に支持されるよう該昇降台を車
両格納部に掛止する掛止手段と、上記索条の引上げによ
って当該索条及び上記吊具が上記昇降台から上方へ退避
するよう該吊具と昇降台との結合を解除する着脱手段と
を設けたから、鉄道車両等の大型車両であっても、昇降
台を予定の車両格納部位置に昇降させて、車両をその横
移動によって昇降台と車両格納部との間で移載すること
ができ、そして、車両格納部と昇降路とを左右に並設さ
せることができるから、車両の格納のために距離の長い
スペースは必要でなくなり、また、昇降台を適宜の車両
格納部位置に停止させて車両の出入れを行なうことがで
きるから、車両の入出庫をランダムに行なうことができ
る。
【0016】また、鉄道車両を昇降台及び車両格納部に
レール台を介して支持するようにするとともに、該レー
ル台を車両移載手段によって上記昇降台と車両格納部と
の間で横移動させるようにしたものによれば、鉄道車両
の入出庫作業を円滑に行なうことができる。
【0017】また、前後に間隔をおいて配設された複数
の昇降台によって1つのレール台の前後に離れた部位を
支持するようにし、且つ各昇降台に柱部の下端が当該昇
降台の左右の側部に連結される門型の吊具を設けたもの
によれば、軽量化が図れるため車両昇降体の昇降、昇降
台の車両格納部への支持の点で有利になる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0019】−全体構造− 本実施例は複数の鉄道車両を編成(例えば10両編成)
した状態で格納可能な立体格納設備に関する。同設備の
全体構造を示す図1及び図2において、1は地上に立設
された車庫(建物)、2は車庫の幅方向の中央部に形成
された昇降路を昇降する車両昇降手段、3は昇降路の両
側に該昇降路に沿って上下に層状に設けられた車両格納
部、4は各車両格納部3宛てに設けられた鉄道車両用の
レールを有するレール台である。そして、昇降路の最下
部位(地上部)において車庫1の前面及び後面に鉄道車
両Wの入出庫口5(図2参照、なお、後面の入出庫口に
ついては図示を省略している)が開口している。また、
車庫1の前後には鉄道車両Wの入出庫のための搬送手段
6,6が設けられている。
【0020】−車両格納部− 上記各車両格納部3は、1つのレール台4の前後に離れ
た部位を支持するよう、車庫1に前後に間隔をおいて固
定されて昇降路側へ張り出した複数の梁3aによって構
成されており、これら複数の梁3aに上記レール台4を
介して鉄道車両Wを格納支持するものである。この場
合、1車両当たりに2本の梁3aが割り当てられてい
る。
【0021】−車両昇降手段− 車両昇降手段2は、前後に間隔をおいて設けられ上述の
レール台4を介して鉄道車両Wを支持する複数の昇降台
11と、各昇降台11宛てに設けられ当該昇降台11の
両側部に各々の下端が着脱可能に連結される左右の柱部
と該両柱部の上端間に渡された梁部とよりなる複数の門
型吊具12とを有する。そして、各吊具12の上端両側
部に昇降用の索条13,13が繋がれているものであ
る。この場合、上記各昇降台11は、上記車両格納部3
の各梁3aに対応する位置に設けられていて、車両格納
部3の梁3aの場合と同様に、1つのレール台4の前後
に離れた部位を支持するものであり、且つ1車両当たり
に2本の昇降台11が設けられている。また、車庫1の
上端に上記索条13の巻上げ及び降ろしを行なうための
巻上げ機10が設けられている。
【0022】図3,4には上記昇降台11と吊具12と
の着脱手段15が示されている。すなわち、着脱手段1
5は、吊具12の柱部の下面より突出した係合子16
と、昇降台11の側部上面に開口した長孔17と、昇降
台11の側部に設けられ上記係合体16を係合位置と非
係合位置とに回転駆動するアクチュエータ18とよりな
る。
【0023】上記係合子16は、上記長孔17の幅に対
応する厚み及び該長孔17の長さに対応する幅を有し下
部が先細に形成された垂直板状物であって、吊具12の
柱部12aの底板に、該底板の貫通孔に挿通された垂直
軸及び上板を介して回転自在に支持されている。この場
合、係合子16の幅方向が上記長孔17の長手方向に一
致する状態が係合子16の非係合位置であり、上記幅方
向が上記長手方向に直交する状態が係合位置である。ア
クチュエータ18は、上記係合子16の先端部が嵌合す
る溝を有し、該嵌合状態で垂直軸周りに回転することに
よって、係合子16を係合位置と非係合位置とに90度
回転させて位置付けるものである。
【0024】従って、係合子16をアクチュエータ18
によって非係合位置とすれば、昇降台11からの吊具1
2の離脱が可能になり、また、係合位置とすれば、昇降
台11と吊具12とは結合状態になる。
【0025】−掛止手段− 掛止手段は、上記昇降台11を上記車両格納部3の梁3
aに支持させるためのものであり、図3及び図4に示す
昇降台11側の掛止部材21と、図5に示す梁3a側の
掛止溝22とによって構成されている。掛止部材21
は、上記掛止溝に掛かる水平ピン部21aと掛止部材作
動用のロッド23が先端に連結された垂直ピン部21b
とによってL字状に形成されていて、その中央屈曲部が
昇降台11の端部下面に前後方向の支持ピン24によっ
て支持されている。一方、掛止溝22は、梁3aを構成
する平行な一対のI型(又はH型)ビームの端部に上方
に開口したU字状の溝部材22aを渡して形成されてい
る。
【0026】そして、本例の場合、昇降路の左右に車両
格納部3,3が設けられている関係で、図6に示すよう
に、昇降台11の両端部に上記掛止部材21,21が設
けられており、各々の作動用のロッド23,23は昇降
台11の中央部下面に設けられたラック25,25に結
合されている。この両ラック25,25は、昇降台11
に取り付けられた駆動ピニオン26に上下から噛合して
おり、駆動ピニオン26の回転によって左右方向に進退
し、掛止部材21,21を水平ピン部21aが水平状態
になった掛止態勢と、該水平ピン部21aが下方へ回動
した退避態勢とに回動させるようになっている。
【0027】また、上記溝部材22aの下端部の前後両
側には、図5に示すように鍔付きのガイドローラ27が
水平軸によって支持されている一方、昇降台11の両端
部には上記ガイドローラ27を転動させて昇降台11の
昇降をガイドするガイド部材28が下方に突設されてい
る。
【0028】上記車両格納部3の梁3aに対する昇降台
11の掛止にあたっては、昇降台11を図7に示すよう
に梁3aよりも高位置にし且つ掛止部材21を掛止態勢
にした状態で、昇降台11を図8に示すように下降させ
ることにより、当該水平ピン部21aを梁3aの掛止溝
22に嵌合掛止させることになる。なお、昇降台11を
梁3aの上下に移動させる際には、図7に鎖線で示すよ
うに、掛止部材21を退避態勢にするものである。
【0029】−車両移載手段− 車両移載手段は、上記昇降台11と車両格納部3の梁3
aとの間で車鉄道車両Wをレール台4と共に移載するた
めのものであって、図9及び図10に示されている。
【0030】まず、レール台4について説明するに、こ
れは、図9に示すように、互いに連結された一対の平行
なI型ビーム4a,4aを備えてなり、各ビーム4aの
上面に鉄道車両Wの車輪Whが係合支持されるレール2
9が固定されている。上記両ビーム4a,4aの下端に
は横移動用の車輪30が設けられている。
【0031】そして、鉄道車両Wの移載のために、昇降
台11に車両移載手段31が組込まれている。すなわ
ち、上記昇降台11は、図10に示すように、互いの両
端部が連結された2本の平行なI型ビーム11a,11
aを主部材として有し、この両ビーム11a,11aの
対向するウェブ内面に横方向に延びるガイドレール3
2,32が固定されている。そして、この両ガイドレー
ル32,32に鉄道車両Wをレール台4と共に横移動さ
せる搬送台車33がローラ34によって横移動自在に支
持されている。
【0032】上記搬送台車33は、上記ローラ34が支
持された台車本体35と、該台車本体35にラック・ピ
ニオン式駆動手段36によって昇降可能に設けられた昇
降ロッド37と、該昇降ロッド37の上端のガイド37
aに横方向に移動可能に支持された連結器38とよりな
る。連結器38は、横方向に進退するロッドの両端部
に、鉄道車両Wを昇降台11と昇降路左の車両格納部3
との間で移載する際に使用する左用連結具38aと、鉄
道車両Wを昇降台11と昇降路右の車両格納部3との間
で移載する際に使用する右用連結具(図示省略)とを備
えてなる。この各連結具は、昇降台11の両側面の各々
に設けられた連結具39,39に着脱自在に連結するも
のである。
【0033】また、上記搬送台車33の横移動のため
に、上記両ガイドレール32,32のうちの一方の上面
に横方向に延びるラック41が固定されている一方、上
記搬送台車33の台車本体35の上面にはモータ42が
固定されていて、該モータ42によって駆動されるピニ
オン43が上記ラック41に噛合している。
【0034】従って、鉄道車両Wを昇降台11から左側
の車両格納部3に移載するには、図9に示すように搬送
台車33をレール台4の右側に位置させて連結器38に
よってレール台4と搬送台車33とを連結する。そし
て、搬送台車33を昇降台11の左端へ横移動させ、移
動端において、連結器38を昇降ロッド37のガイド3
7aよりさらに左方へ進出せしめることにより、レール
台4及び鉄道車両Wを左側の車両格納部3に完全に送り
込むことなる。
【0035】右側の車両格納部3に鉄道車両Wを移載す
る場合も、上記左側の場合と同じであり、また、車両格
納部3から昇降台11に鉄道車両を移載する場合には、
上記の場合と逆の作動態様になる。
【0036】−入出庫用搬送手段6− 車庫1の前後に設けられた入出庫用の搬送手段6,6
は、上述の昇降台11の車両移載手段31と基本的に同
じ構成であり、同様の搬送台車41を有する。相違点
は、当該搬送手段6の場合には、搬送台車41の移動の
ために、1組のスプロケット42,43と、この両スプ
ロケット42,43に巻き掛けられたローラチェーン4
4とよりなるチェーンコンベヤ手段を採用した点であ
る。この場合、上記搬送台車41は上記ローラチェーン
44に結合されている。また、搬送台車41は鉄道車両
Wの端部の連結器に連結される。
【0037】−レール台上の車両止め− 上記レール台4には、鉄道車両Wの偶発的な前後動を阻
止するために、図11及び図12に示すように、鉄道車
両Wの2軸車輪のうちの前車輪Whに係合するロック手
段55と、後車輪Whに係合するロック手段55とが対
称に設けられている。なお、図12は、ロック手段55
として左車輪Wh用と右車輪Wh用とを左右対称に設け
た例を示しているが、左右のうちの片側の車輪Whにつ
き前後に一対設けるだけでもよい。
【0038】上記ロック手段55の構成を説明するに、
これはレール台4に回動自在に支持されたアーム57
と、該アーム57を回動せしめるシリンダ装置58とを
備えてなる。
【0039】すなわち、上記レール台4の側面の上部に
はブラケット59が固定されていて、該ブラケット59
に上記アーム57の中央部がレール29に沿って延び且
つ傾斜したピン60によって枢支されている。そして、
アーム57の先端に車輪Whとレール29とのなす略三
角形状の隅部に嵌合する嵌合部57aが設けられてい
る。一方、シリンダ装置58は、そのシリンダ部の基端
部がレール台4の側面の下部に固定のブラケット61に
上記ピン60と同様に傾斜したピン62によって枢支さ
れ、ピストンロッドの先端が上記アーム57の基端部に
同様の傾斜したピン63によって連結されている。
【0040】従って、上アーム57は、上記ピストンロ
ッドの進出によって、嵌合部57aが上記車輪Whとレ
ール29とのなす隅部に嵌合するロック位置になり、ピ
ストンロッドの後退によって嵌合部57aが上記ロック
位置からレール29の側方の斜め上方位置に退避するよ
うに回動することになる。そして、前後の車輪Wh,W
hに対し、前後のアーム57,57が前後から当接する
ことによって、鉄道車両Wは前後動不能になる。
【0041】−昇降台及び車両格納部におけるレール台
止め− 上記昇降台11には、図9に示すように、この昇降台1
1の上でのレール台4の偶発的な横移動を阻止するため
のロック手段71,71が設けられている。また、図示
は省略するが、車両格納部3の梁3aにも、該梁3a上
でのレール台4の偶発的な横移動を阻止するロック手段
が設けられている。これらのロック手段は、レール台4
の車輪30に係合するものであるが、上述のレール台4
の上での鉄道車両Wの移動阻止のためのロック手段55
と実質的は同じ構成のものであるため、その具体的な図
示及び説明は省略する。
【0042】−入庫の態様− 鉄道車両Wを自走によって車庫1の前方若しくは後
方の搬送手段6の上に乗り入れ、運転士はここで鉄道車
両Wから降りる。
【0043】 上記搬送手段6の搬送台車41を鉄道
車両Wの後端の連結器に連結し、該搬送台車41の前進
によって当該鉄道車両Wを車庫1の昇降路最下部位に降
ろされている昇降台11のレール台4のレール29に乗
せていく。鉄道車両Wがレール台4に完全に搭載された
後、ロック手段55を作動させて当該鉄道車両Wをレー
ル台4に固定する。なお、レール台4自体は昇降台11
にロック手段71によってロック保持されている。
【0044】 昇降台11を当該鉄道車両Wと共に予
定の車両格納部3の梁3aよりも高位置に上昇させる。
なお、昇降台11と吊具12とは結合されている。ま
た、昇降台11の昇降中はその両端部の掛止部材21は
退避態勢にある。
【0045】 昇降台11の両端部の掛止部材21を
掛止態勢にした状態で、昇降台11を下降させることに
より、昇降台11の両端部を、当該車両格納部3の梁3
aと、昇降路を挾んでその向かい側の車両格納部3の梁
3aとに、掛止部材21によって掛止させる。これによ
り、昇降台11はその両側の車両格納部3,3の梁3
a,3aに支持されることになる。
【0046】 着脱手段15の作動によって、昇降台
11から吊具12を外し、索条13の引上げによって当
該索条13及び上記吊具12を上記昇降台11から上方
へ退避させる。
【0047】 昇降台11の搬送台車33をこの昇降
台11の上のレール台4に連結し、ロック手段55によ
るロックを解除し、該搬送台車33の横移動によって鉄
道車両Wをレール台4と共に昇降台11から当該車両格
納部3の梁3aに移載する。移載完了後に当該梁3aに
設けられているロック手段によってレール台4を梁3a
にロック保持する。
【0048】 引き続いて鉄道車両Wを入庫すべきと
きには、吊具12を昇降台11に結合して予定の車両格
納部3の位置に昇降移動させ、上記〜の作動の後、
当該車両格納部3に支持されている空のレール台4を搬
送台車33によって昇降台11に移載し、吊具12を昇
降台11に結合して該昇降台11と共にレール台4を昇
降路最下部位に降ろすことになる。なお、先に入庫した
車両格納部3の向かいの車両格納部3に次の鉄道車両W
を入庫するときには、先の鉄道車両Wの入庫後に当該位
置で向かいの車両格納部3のレール台4を昇降台11に
移載するようにすればよい。
【0049】−出庫の態様− 鉄道車両Wを出庫させる場合には、上記入庫の態様の説
明中のと同様の作動を行なうことになる。もちろん、
この場合には、レール台4は空ではなくて、出庫すべき
鉄道車両Wが搭載されている。昇降路最下部位では、車
庫1の前方若しくは後方の搬送手段6の搬送台車41を
昇降台11の上の鉄道車両Wに連結し、該搬送台車41
によって鉄動車両Wを車庫1から出庫させる。
【図面の簡単な説明】
【図1】車両立体格納設備を一部省略して示す側面図
【図2】車両立体格納設備を一部省略して示す斜視図
【図3】昇降台と吊具とが分離した状態を示す一部断面
にした正面図
【図4】昇降台と吊具とが結合した状態を図3のA−A
線で示す縦断面図
【図5】車両格納部の梁の端部を示す斜視図
【図6】昇降台の掛止手段を示す正面図
【図7】昇降台と掛止部材と梁との掛止前の状態を示す
一部断面にした正面図
【図8】昇降台と掛止部材と梁との掛止状態を示す一部
断面にした正面図
【図9】車両移載手段を示す一部断面にした正面図
【図10】車両移載手段の搬送台車を示す断面図
【図11】レール台における車両のロック手段を示す側
面図
【図12】レール台における車両のロック手段を示す正
面図
【符号の説明】 1 車庫 2 車両昇降手段 3 車両格納部 3a 梁 4 レール台 6 搬送手段 11 昇降台 12 吊具 13 索条 15 着脱手段 21 掛止部材 31 車両移載手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 本岡 憲治 兵庫県宝塚市新明和町1番1号 新明和 工業株式会社 パーキングシステム事業 部内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04H 6/18 B61B 1/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両を支持する昇降台と、該昇降台の両側
    部に着脱自在な吊具とを有し、該吊具に昇降用の索条が
    繋がれてなる車両昇降手段と、 上記昇降台が昇降する昇降路の傍らに該昇降路に沿って
    層状に設けられた複数の車両格納部と、 上記昇降台が車両格納部に支持されるよう該昇降台を車
    両格納部に掛止する掛止手段と、 上記吊具と昇降台との結合及びその解除を行なう着脱手
    段と、 上記車両を上記昇降台と上記各車両格納部との間で横移
    動させる車両移載手段とを備えていることを特徴とする
    車両立体格納設備。
  2. 【請求項2】上記各車両格納部は鉄道車両用のレールを
    有するレール台を備えていて、 上記昇降台が鉄道車両を上記レール台を介して支持する
    ものであり、 上記車両移載手段が上記レール台を上記昇降台と車両格
    納部との間で横移動させるものである請求項1に記載の
    車両立体格納設備。
  3. 【請求項3】上記車両昇降手段は、1つのレール台の前
    後に離れた部位を支持するよう前後に間隔をおいて配設
    された複数の昇降台を備え、且つ各昇降台に、下端が当
    該昇降台の左右の側部に各々着脱可能な左右の柱部と該
    両柱部の上端間に渡された梁部とよりなる門型の吊具が
    設けられている請求項2に記載の車両立体格納設備。
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