JP2889427B2 - 熱磁気記録装置 - Google Patents

熱磁気記録装置

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JP2889427B2
JP2889427B2 JP4081222A JP8122292A JP2889427B2 JP 2889427 B2 JP2889427 B2 JP 2889427B2 JP 4081222 A JP4081222 A JP 4081222A JP 8122292 A JP8122292 A JP 8122292A JP 2889427 B2 JP2889427 B2 JP 2889427B2
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賢司 太田
順司 広兼
博之 片山
明 高橋
秀嘉 山岡
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Consejo Superior de Investigaciones Cientificas CSIC
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明はレーザ光の照射熱により
情報の記録と消去を行う熱磁気記録装置に関する。 【0002】 【従来の技術】近年、高密度、大容量、高速アクセス等
の要求を満足し得る光メモリ装置の研究開発が活発に推
進されている。中でも半導体レーザを用いて情報の記
録、再生、消去が可能な光磁気ディスクメモリは画像、
文字等のファイルメモリやビデオディスクメモリへの応
用が考えられるために特に注目されている。 【0003】光磁気ディスクメモリへの記録はキューリ
点記録、補償点記録、保磁力の温度変化を利用する記録
に分類される。これらはいずれの方式も適当な外部磁場
を印加した状態でレーザ光等を用いて局所的に記録媒体
(磁性体薄膜)の温度を上げ、その部分の磁化を外部磁
場の向きに変化させることで記録する、いわゆる熱磁気
記録である。 【0004】この熱磁気記録の方式は、図1に示すよう
に、ガラス等の透明基板1上に記録磁性体薄膜2を形成
し、さらに保護板3を設けた光磁気ディスクメモリに、
レーザ光4を集光レンズ5で集光照射して記録、再生、
消去する際に、同図(a)に示すようにコイル6あるい
は(b)のように永久磁石7で記録磁性体薄膜に対して
磁場を供給する。 【0005】同図(a)に示すようにコイル6を使用す
る方式の場合にはコイルに流す電流の方向あるいは電流
の大きさを変えれば容易に必要とする磁場を得ることが
できるので、機構上は簡単になる。しかし、記録磁性体
薄膜2へ磁場を供給するためには透明基板1ごしに磁場
を供給しなければならず、そのためできる限りコイル6
を透明基板1に近付けて、コイル6の記録磁性体薄膜2
への供給磁場を充分なものにする必要がある。ところ
が、通常記録磁性体薄膜には記録時あるいは消去時に記
録磁性体薄膜上で100Oe(エルステッド)以上の非
常に大きな磁場を必要としたのでコイル6に流す電流を
多くするか、コイル6を大きくするといった対応が必要
である。 【0006】一方、同図(b)に示すように永久磁石7
を用いる方式の場合には、同図(a)の方式とは異な
り、コイル6の代わりに記録磁性体薄膜2を挟んで集光
レンズ5と反対側に永久磁石7を配置し、この永久磁石
7により記録磁性体薄膜2に磁場を供給する。永久磁石
は比較的小型のものでも強い磁場を得ることができるの
で、この方式であれば装置を小型化することができる。
ただし永久磁石を用いると常に記録磁性体薄膜へ磁場が
印加された状態になるので、永久磁石7の磁場の大きさ
については充分に注意しなければならない。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】本発明者等は永久磁石
7の磁場の記録磁性体薄膜2に対する悪影響について調
べた。図2は記録磁性体薄膜として有用なGdTbFe
非晶質磁性体薄膜の磁気ヒステリシス特整を示す。同図
のようにGdTbFe非晶質磁性体薄膜の保磁力Hcは
3.8kOeである。このGdTbFe非晶質磁性体薄
膜に4kOeの消去磁場を与えて図3(a)に示すよう
に一様に薄膜の磁化をそろえた後、同図(b)に示すよ
うに磁化と逆向きの外部磁場Heを印加しその状態を保
持した。 【0008】この時のGdTbFe非晶質磁性体薄膜の
残留磁化の量の時間的変化を図4に示す。同図のように
残留磁化量が安定していたのは外部磁場Heが1kOe
の時でそれより大きな2.0kOe、2.4kOeの場
合では時間の経過とともに残留磁化量は減少した。 【0009】また、同様な例としてGdTbDyFe
(Gd0・125Tb0・1Dy0・125Fe0・75)非晶質磁性体
薄膜についても調べた。この磁性体薄膜の保磁力Hcは
600Oeであるが、この磁性体薄膜を用いて記録円盤
を作成し特定の信号を記録した後外部磁場Heを消去方
向に300Oe印加しその状態で48〜72時間放置し
たところ記録ビット径が小さくなり再生信号の品質が悪
くなった。 【0010】また、さらに磁性体薄膜の組成調整によっ
て保磁力Hcを800OeとしたGdTbDyFe非晶
質磁性体薄膜についても調べた。この磁性体薄膜を用い
て記録円盤を作成し特定の信号を記録した後、外部磁場
Heを記録方向に300Oe印加して放置したところ、
記録ビット径が大きくなり、これも再生信号の品質を劣
化させた。 【0011】以上に示した記録情報の不安定現象は磁性
体薄膜の微小欠陥の部分の磁化が磁性体薄膜の保磁力よ
り小さな逆磁場でも反転し、それを核として磁壁移動に
より徐々に反転磁化部分が広がることに起因している。 【0012】本発明は上記実験結果を元にしてなされた
もので、希土類−遷移金属系非晶質合金磁性体薄膜を記
録媒体としたときに、記録情報の不安定現象が生ずるこ
とがない補助磁場の値の適切な条件を備えた熱磁気記録
装置を提供することを目的とする。 【0013】 【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め本発明は、膜面に垂直な磁化容易軸を有する希土類−
遷移金属系非晶質合金磁性体薄膜を記録媒体とし、該記
録媒体に補助磁場を印加する補助磁場印加手段を備え、
前記記録媒体に対するレーザ光による加熱と前記補助磁
印加手段による磁場とによって情報の記録と再生を行
う熱磁気記録装置において、前記補助磁場印加手段は、
該補助磁場印加手段によって印加される磁場の前記記録
媒体上の強さを前記記録媒体の室温における保磁力の1
/3以下に設定するとともに、記録時における磁場の強
さを消去時の磁場の強さより小さくしてなることを特徴
とする熱磁気記録装置である。 【0014】上述のように、情報の記録、消去時に記録
媒体に印加される外部磁界の大きさを記録媒体の室温に
おける保磁力の1/3以下にすると、記録情報は外部磁
界による影響を受けることがなく。経時変化もきたすこ
とがなく、さらに記録時は磁界の強さを小さくするの
で、記録を最適な条件で行える利点がある。 【0015】 【実施例】以下、本発明に係る実施例について説明す
る。 【0016】本発明に係る一実施例は図1(a)に示し
た永久磁石7によって記録磁性体薄膜2に磁場を供給す
る熱磁気記録装置において、記録磁性体薄膜2をGdT
bFe非晶質磁性体薄膜にて形成し、かつ永久磁石7に
よって、情報の記録、消去の際にGdTbFe非晶質磁
性体薄膜2上に1kOeの強さの磁場を印加するものと
している。 【0017】上述したようにGdTbFe非晶質磁性体
薄膜の保磁力Hcは3.8kOeである。ここで本発明
者等は外部から印加する補助磁場のGdTbFe非晶質
磁性体薄膜上での磁場の値が1.3kOe程度(GdT
bFe非晶質磁性体薄膜の保磁力Hcの約1/3)以下
であれば補助磁場がGdTbFe非晶質磁性体薄膜に悪
影響を及ぼさない、すなわち残留磁化が安定であること
を確認している。 【0018】また、GdTbDyFe非晶質磁性体薄膜
を記録磁性体薄膜2とした場合についても実験したが、
この場合も補助磁場のGdTbDyFe非晶質磁性体薄
膜上での磁場の値が上記GdTbDyFe非晶質磁性体
薄膜の保磁力Hcの約1/3以下であれば補助磁場がG
dTbDyFe非晶質磁性体薄膜に悪影響を及ぼさない
ことを確認している。 【0019】本発明に係る補助磁場印加手段の磁場の強
さの値であれば消去時、記録時に拘わらず外部磁場は非
晶質磁性体薄膜に悪影響を及ぼさないので、消去時、記
録時ともに同じ値の磁場を印加することができる。 【0020】さらに、補助磁場印加手段としては図1
(b)のように、非晶質磁性体薄膜の保磁力Hcの1/
3の磁場を薄膜表面に発生することのできるコイルを使
用することもできる。 【0021】なお、永久磁石を用いる場合で、記録時に
おける永久磁石の磁場の強さを消去時の磁場の強さより
小さくする必要がある場合には、記録時においては永久
磁石を消去時より記録媒体から離間させて使用する等の
方法が考えられる。 【0022】また、本発明に係る補助磁場の値は記録磁
性体薄膜が希土類−遷移金属系の非晶質合金薄膜(実施
例以外のもにTbDyFe膜、TbFe膜等がある。)
であればいずれのものにおいても適用可能なものであ
る。 【0023】 【発明の効果】以上のように本発明によれば希土類−遷
移金属系非晶質合金磁性体薄膜の記録媒体に長時間補助
磁場を印加した状態に放置しておいても、記録磁性体薄
膜に記録された情報に不安定現象が生ずることがなく安
定して保持されるので、記録情報が消滅する等の事故が
発生する虞れがない熱磁気記録装置を提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】 【図1】熱磁気記録方式の一例を示す説明図である。 【図2】GdTbFe非晶質磁性体薄膜の磁気ヒステリ
シス特性を示す図である。 【図3】GdTbFe非晶質磁性体薄膜に外部磁場を印
加した説明図である。 【図4】GdTbFe非晶質磁性体薄膜の残留磁化の量
の時間的な変化を示す図である。 【符号の説明】 1 透明基板 2 記録磁性体薄膜 3 保護板 4 レーザ光 5 集光レンズ 6 コイル 7 永久磁石
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 明 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (72)発明者 山岡 秀嘉 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (56)参考文献 特開 昭57−24047(JP,A) 特開 昭57−176505(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G11B 11/10 586

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.膜面に垂直な磁化容易軸を有する希土類−遷移金属
    系非晶質合金磁性体薄膜を記録媒体とし、該記録媒体に
    補助磁場を印加する補助磁場印加手段を備え、前記記録
    媒体に対するレーザ光による加熱と前記補助磁場印加
    段による磁場とによって情報の記録と再生を行う熱磁気
    記録装置において、 前記補助磁場印加手段は、該補助磁場印加手段によって
    印加される磁場の前記記録媒体上の強さを前記記録媒体
    室温における保磁力の1/3以下に設定するととも
    に、記録時における磁場の強さを消去時の磁場の強さよ
    り小さくしてなることを特徴とする熱磁気記録装置。
JP4081222A 1992-04-03 1992-04-03 熱磁気記録装置 Expired - Lifetime JP2889427B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5724047A (en) * 1980-07-21 1982-02-08 Matsushita Electric Ind Co Ltd Recorder and reproducer
JPS57176505A (en) * 1981-04-23 1982-10-29 Olympus Optical Co Ltd Bias magnetic field applying system

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